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41. ジキル博士とハイド氏(1931) 《ネタバレ》 原作はスティーヴンソンの名作「ジキル博士とハイド氏」、ジキル博士とハイド氏の違った人格の二重生活を扱ったものだが、私にはいまいち内容がピンとこなかった。しかし、この映画は実にわかりやすくコンパクトに描いていると思う。 昔はジキル=善、ハイド=悪というとらえ方が一般的で、ジキル=偽善、ハイド=正直や、ジキル=紳士、ハイド=野獣にもなった。それが淀川さんの解説(全面ネタバレに近い)によって、人間そのものが善良で抑制心を持つ面と本能のままに自由に生きたいという面の二面性を持つものであり、その悲劇を主題にした映画だった。 この名作は数多くの映画や舞台劇、ミュージカルから少年少女向けのお話まで、数多くリメイクを生んできた。映画に限っても、フレデリック・マーチだけでなく数多くの名優が演じてきたが、さすがに彼は主演男優賞をとるだけあってすばらしいし、映画も大変わかりやすい。 ところでこの映画見るとどうしても「フランケンシュタイン」を思い出してしまうのは私だけかな。[DVD(字幕)] 7点(2012-05-30 06:20:20)《改行有》 42. 上海の伯爵夫人 代表作「日の名残り」を初め数々の賞に輝いたカズオ・イシグロ氏の脚本だけあって、実に見応えのある映画だ。上海事変という日本軍の中国侵略を背景に、地元中国の人のみならず、上海に難を逃れて人たちの運命をも描いているが、歴史劇とロマンスのバランスもとれている。 盲目になったジャクソンが戦乱の街をさまようなどやや無謀とも思われる筋書きもあるが、ドラマだから許そう。しかし中国が舞台なのだからもっと中国人を活躍させて良かったのでは・・・。映画ではその他大勢に扱われいる。 この映画はロシア風、中国風、欧州風と音楽や舞踏など、いろいろな文化が入り交じり、混乱の中国をうまく描いていて、もっと評価されてよい映画だと思う。[DVD(字幕)] 7点(2012-05-27 22:07:40)《改行有》 43. シカゴ(2002) 歌と踊りは大変素晴らしい。本職のダンサーや歌手に混じって、経験を積んだキャサリン・ゼタ=ジョーンズと訓練を受けたレネー・ゼルウィガーが健闘、アカデミー賞を受賞したかノミネートだけに終わったかは経験の差か。 金さえあれば黒も白になるというストーリーは好きではないが、米国社会に対する皮肉を込めたものと捉えれば悪くはない。[DVD(字幕)] 6点(2012-05-06 10:09:07)《改行有》 44. JAWS/ジョーズ2 1を見たら2が見たくなる。2を見たら3は見たくなくなる。監督も役者も内容もすべて下回って、人食い鮫が出てきても慣れてしまっておもしろくない。[映画館(字幕)] 4点(2012-05-01 17:31:41) 45. JAWS/ジョーズ 前半のそれぞれの人物描写、後半の化け物鮫との格闘劇、どちらもすばらしい。昔大型スクリーンで見たときの大迫力は、言葉で表現できないほどだった。 それにしても安全より金儲けという考えは、昔も今も同じ。想定外の大津波と原発事故が起こった今も。[映画館(字幕)] 8点(2012-04-30 17:44:33)《改行有》 46. シャーロック・ホームズ(2009) 少年時代に慣れ親しんだシャーロック・ホームズとはまったく違う映画だった。ユーモアとミステリーの世界から、ホームズやワトソンの名前を借りただけのアクション映画の世界に飛び込んでしまった。ミステリーとしてはお粗末そのもの、昔見たロバート・スティーヴンスのホームズがなつかしい。[地上波(吹替)] 2点(2012-03-20 10:33:14) 47. ジュリエットからの手紙 《ネタバレ》 予告編で、ジュリエットの家にまつわる話や50年前の手紙などを知り、見たくてたまらなかった。そしてDVDで鑑賞。やはり思い通りというか、それ以上の映画だった。 私が見た映画の中で、見る前から期待が高く、それでなおかつ期待以上で、見た後も心に残ったという映画はそれほど多くない。それどころか近年はなかなかそういう映画に出会わなかった。これはまさしく、その1本だった。 まずオープニング良い。数々の愛の姿が映し出される。これだけでもはや映画の中に浸ってしまった。そして映像もきれいだし、音楽がとってもすばらしい。いくつもの挿入曲がそれぞれのシーンにマッチし、映画の雰囲気を高めてくれる。 50年前の恋人を探す旅はなかなか見つからず、私もそろそろあきらめ(映画を見るのも退屈?)そうになったとき、ロレンツォに出会う。このシーンが実に良い。そしてもっと良いのは結婚式のシーン。50年前の手紙の返事を読み上げるシーンでは思わず涙か・・・。 あらすじがわかっていて、結末もほぼ予想通りに展開した映画だったが、それでいて充実した映画だった。 ところで、このヴァネッサ・レッドグレーヴとフランコ・ネロの二人、私が若い頃見たミュージカル映画「キャメロット」で共演した二人だったことを思い出した。50年は経っていないけど(43年前)[DVD(字幕)] 9点(2012-03-11 12:45:06)(良:1票) 《改行有》 48. 小公子(1936) 先にリトル・プリンス(1980)も見ていたし、子どもの頃絵本や小説などで親しんだ物語だったので、すんなりと見れた。伯爵をオーブリー・スミスが演じているが、さすがにアレック・ギネスにはかなわない。しかし全体的にはよくまとまった映画であり、原作の雰囲気をよく表していると思う。[DVD(字幕)] 6点(2012-02-24 06:30:59) 49. ジェシカ・アルバの “しあわせの方程式” 予告編を見て興味を持ち、見た映画(日本では未公開)だが、いまいちピンと来なかった。原作を読めばもう少し親しめるかも・・・。 映画の中で、モナと子どもたちが数字遊びをするのがほほえましい。[DVD(字幕)] 6点(2012-02-19 09:54:29)《改行有》 50. ジュラシック・パーク CGは文句なし、迫力満点、ストーリーも楽しめる。子ども向けにはもってこいだろう。だが、考えなければならないテーマもあると思う。科学の粋を集めた夢のテーマパークだが、セキュリティシステムは万全ではない。人間の作為、悪天候、その他不測の事態が起こると大変なことになることをわからしめる映画だ。 こういったテーマパークは全廃か存続か議論の分かれるところ、いかに万全を尽くしたところ、大惨事を招くことは福島原発と同じだろう。 [DVD(字幕)] 7点(2012-02-02 11:12:18)《改行有》 51. 十二人の怒れる男(1957) 良い映画だし、映画史上に残る名作かもしれない。しかし、私は恐ろしさを感じる。 もし、ヘンリー・フォンダ演じる第8陪審員が別の人だったら、どうなっていたであろうか。おそらく短時間で有罪になっていたはずだ。そう考えると恐ろしい。 陪審員が12人いたとしても、白か黒かを決めるのはむずしいことで、ましてや日本のように多数決で判断したり、量刑まで考えてよいものだろうか。死刑執行をされてから、間違っていたではすまされない。 この映画はそうした裁判の恐ろしさや緊張感を十分に伝えているだろうか。ところでこの映画、どうしてAngry Menなのか? 何に対して怒っているのか? それもかわらない。誰か教えてほしい。[DVD(字幕)] 7点(2012-01-30 17:45:38)《改行有》 52. 親愛なるきみへ 日本の兵隊は、招集令状で無理矢理戦争に引きずり出されるわけだから運命の別れになるのだろうが、この映画の場合は違う。自分で志願して兵隊になったわけであり、除隊できるところを兵役を延長してまで戦地に行ったわけであるから文句は言えまい。むしろ非難されるのはテロを行った側と大量に兵隊を送り込んだブッシュ大統領に非があるわけだ。また映画のように、上官が兵士の意志に任せるなども現実にはあり得ないだろう。 一見ラブストーリーに見えて、主人公の二人に感情移入しづらい映画である。また自閉症のとらえ方も軽度かもしれないがこんなものではない。[映画館(字幕)] 5点(2012-01-22 15:58:20)《改行有》 53. シーラ号の謎 昔見たときは細かいところがよくわからないままだったが、DVDが出てようやく謎が解けた。映画館ではさすがに無理、巻き戻してみることが不可能だから。改めて手の込んだストーリーということに気づいた。[映画館(字幕)] 6点(2012-01-14 15:34:18) 54. ジョンQ-最後の決断- 主人公のとった行動は決してほめられることではないが、息子を思う父親の強い愛情が感じられ、感動を呼んだ。医療問題ではあるが、社会の不合理も描いており、ある意味考えさせられる。 都合の良い展開とも思われるが映画の許される範囲だと思う。[DVD(字幕)] 7点(2012-01-11 05:57:57) 55. 上流社会 オリジナルのやたら多い台詞がミュージカルに。その点は大変評価できるが、原作の舞台劇の軽妙なおもしろさがなくなってしまった。それと配役がオリジナルに比べ非常に軽い。主役のグレース・ケリーも役違いという気がして、うわべだけの上流社会に思える。もっともうわべだけで中身のないのが上流社会なのかもしれないが・・・。[DVD(字幕)] 4点(2012-01-10 22:52:59) 56. 上海から来た女 《ネタバレ》 前半は恐ろしく退屈、リタ・ヘイワースの美しい姿がなければ、前半で見るのを止めていたところだ。ところが、後半グリズビーが儲け話を持ちかけたところから、急にサスペンス調になる。 これが罠であることはすぐにわかるが、途中から予想外の展開になり、話がわからなくなる。殺人事件の犯人された上に、変な裁判、誰が悪者かわからないうち、急転直下犯人がわかるが、まるで根拠のない推理でお粗末。 前半の話が伏線になっているのかと思いきや、鮫の話をこじつけたぐらいか。[DVD(字幕)] 4点(2012-01-06 08:22:30)《改行有》 57. 勝利の朝 「女優志願」のオリジナルということで見たが、映像が古いせいもありあまり好きになれなかった。スーザン・ストラスバーグの方がかわいいし、カラーのリメイク版の方が良かったと思ったのは、私だけではないらしい。 映画の終盤になって、これは舞台劇なのだと改めて実感する。ならばもっと舞台劇らしく撮った方が良かったのではないかと思う。そうすれば、昼にはしぼむ花(朝顔)のようにというのが、もっと生きてくるのではなかろうか。[DVD(字幕)] 5点(2011-12-27 20:26:20)《改行有》 58. シュレック 私もとっても好きです。初め吹き替えで見ていたのだけど、途中でやめてオリジナルで鑑賞、この方が絶対良い。 初めから最後まで意外性の連続で実におもしろいし、結末が何といっても良い。大人が見ても結構楽しめると思う。怪物が主役というのも意外だが、意外なところはもっともっとある。(ネタバレになるので書かないが・・・) この映画の主題曲? 「It is you 」をデイナ・グローヴァーの歌で聴いていると心が温まる! [DVD(字幕)] 8点(2011-12-01 20:36:58)《改行有》 59. ジュラシック・パークIII ロストワールドよりは良いだろう。最初のジュラシックパークとも関連性もあるし、翼竜も出てくるし・・・。 実はこの映画がシリーズで最初に見た映画、当然珍しかったしおもしろかった。しかし順番通り見ていたら、やっぱり評価は低くなるだろう。[ビデオ(字幕)] 4点(2011-10-16 18:47:19)《改行有》 60. 白い家の少女 すごい緊迫感だ。これを演じた13歳のジョディ・フォスターは見事というほかない。。ラストのショパンのピアノ協奏曲は、とても印象的だ。[映画館(字幕)] 7点(2011-10-08 13:50:55)
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