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Web www.jtnews.jp

プロフィール
コメント数 1408
性別 男性
自己紹介 投稿にあたっては
①製作者の映画愛を信じて基本的に0点は付けていません。
②レビュー作品の「あらすじ」は率先して書いています。

※「ぽこた」からニックネームを変えました。サブネームの「(ぺいぺい)」は継続です。(2024.2.28)

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【製作国 : アメリカ 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
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1.  死霊館 悪魔のせいなら、無罪。 《ネタバレ》 実は死霊館シリーズの前2作は鑑賞しておらず、純粋に本作のみについての感想です。 普通に面白い。個人的には何でもありになってしまいがちな悪魔モノはイマイチ好きになれないのですが、本作は邦題でミスリードされつつも、要所要所はしっかりと作り込まれているため、実話ベースとは俄かに信じ難いながらもその作品世界を楽しむことが出来ました。 ただ、そもそも夫妻の目指すのは法廷で悪魔の存在を証明することだったと思うのですが、法廷シーンは殆ど登場せず極々短いカットのみ。実話を標榜し当事者近影まで載せて居るのですから、そこはキッチリと描き込んで欲しかったところです。それじゃ長尺になってしまうし、ホラーらしからぬ展開になってしまうから無理なのかも知れませんが。 エンタメ性十分なホラー作品に6点献上です。[インターネット(字幕)] 6点(2024-06-13 21:59:29)(良:2票) 《改行有》

2.  シェイプ・オブ・ウォーター 《ネタバレ》 公開から早6年余り。気になっていながら何故か縁がなく、遅れ馳せながらアマプラにて鑑賞しました。そして、そのタイムラグがあってこそ、尚更に現代的な愛が語られる大人のファンタジーとして受け止めました。 全編を通じてフィルターの如くヒロインを覆う緑色。そこに落とし込まれる血の赤、映画館のドアの赤、終盤になって変化するヒロインのカチューシャ(ヘアバンド?)の赤、ラストシーンのヒロインのオーバーコートの赤。更には異形の生物の発する青い光。それぞれに象徴的な色使いの妙ですね。 そして、これもまた全編を通じて細密に描かれる60年代。それは背景であったり大道具小道具であったり映像であったり音楽であったり家族の風景であったり。作り手の拘りの極みと言ったところでしょうか。勿論そこにも象徴的な意味合いがそれぞれに込められている。 異形の生物(個人的には塩水の矛盾はあるものの「半魚人」というより「半両生類」と感じましたが)の造形も素晴らしく、異形でありながら深い人間性が込められ、所作も含め表情豊かに演じられているところには感動すら覚えました。 最初から最後まで大人のファンタジー、大人版「美女と野獣」或いは「人魚姫」として世相を反映しつつ語られる純愛の物語。傑作と称して間違いない作品に9点献上します。 1点マイナスの理由?ラスボス的存在の権力の象徴たる元帥閣下が、無傷のままに物語が終わったことがあまりに現実的でやるせなかったというところでしょうか。[インターネット(字幕)] 9点(2024-04-03 16:25:38)(良:1票) 《改行有》

3.  シン・タイタニック 《ネタバレ》 様々な事情を抱えた登場人物が悲劇の中で見せる人間模様…みたいなパニックスペクタクルものの定番的なスタイルは、作り手的には盛り込んでいるのかも知れませんが、殆ど期待出来ません。タイタニック号のCGをドーンと登場させ、かつての事故で亡くなった船長以下クルーたちを悪霊として登場させ、最新鋭のシステムも霊の力には勝てません的な流れで悲劇を再現している作品ですね。 登場人物に華がなく、と言うか船長役もクルーたち役もどうにも役になり切れておらず、お馬鹿っプルユーチューバーはウザいったらありゃしないし、ホスト役的な位置付けの学者さん?は遺品を勝手に売りさばくというあり得ない行動を取るし、トンデモ霊能者は何故霊を呼び出して事故を起こそうとしているのか意味不明だし…事故ありきの展開はヤッツケ仕事感と言うかツギハギ感と言うか、どうにもまとまりがないままにエンディング。 これはパロディ?でも全然笑えないです。大真面目なホラー?全く恐くないです。ヒューマンドラマ?間違ってもそりゃないです。と言う訳で、中途半端感溢れる作品でした。[CS・衛星(字幕)] 1点(2024-03-08 23:14:01)《改行有》

4.  ジュラシック・ワールド/新たなる支配者 《ネタバレ》 端的に言えば、ワクワクドキドキ出来るアクション巨編。そこに最新鋭の技術を駆使してビジュアル化した恐竜たちが闊歩する。それに尽きますね。 初作から楽しんで来たファンにとっては、サム・ニール、ローラ・ダーン、ジェフ・ゴールドブラムの御三方の健在ぶりは涙モノ。当時のままのキャラ設定にも満足。 強いて不満足点を言わせていただけば、多くの皆様のご指摘にもある通りストーリーそのもの。そこを重視する方にとっては本作の致命的なマイナス点かも知れませんが。DNAとか遺伝子とかのコントロールによる暴走劇は決して目新しくなく、バイクと恐竜の追走劇は見応えのある出来栄えではあるものの、インディジョーンズのパロディの感が拭えません。思えば、全編通じてシリーズそのものも含んだ何かしらの作品のパロディ(オマージュと言った方が適切かも)を感じるカットが多出します。個人的にはその辺りも作品も魅力として受け止めましたが。 否定的に観てしまうと、本作の設定として恐竜が蘇った世界であることの必然性はあるのか?と思えないこともないでしょう。実際イナゴの位置付けは恐竜を超えたものになってしまっていますし。もっと恐竜たちの存在感を演出して欲しかった、というのが正直なところです。 とは言え、決して否定はしません。楽しかったです。思い出に残る秀作とはお世辞にも言えませんし、後日談を作り放題のような伏線回収等なしのエンディングではありますが、他の如何なる恐竜映画も決して超えることが出来ない金字塔を打ち建てたシリーズの最後を飾るに相応しい豪華なエンタメ大作でした。 ちなみに、原題も邦題も副題はハズレですね。せめて邦題は原題を無視してでも工夫して欲しかったところです。(原題の意訳かと思いますので邦題の評価は付けませんが)[インターネット(字幕)] 6点(2024-01-12 11:12:31)(良:1票) 《改行有》

5.  ショートウェーブ 《ネタバレ》 始まりはサスペンス或いはミステリー。画面が変わればヒューマンドラマ。それに続くはSFホラー。そして〆はスプラッター風味で。といった具合に、テイストと言うかコンセプトと言うか二転三転する、ストレートに言えば纏まりにイマイチ欠けるドラマですね。 全体的に多出する草原や森や海を舞台にヒロインが駆け巡るカットは、美しいと言えば美しいのですがファンタジ―感の中にどことなくエロティックでもあって、あたかもヒロイン役の女優さんのPVのようでもあり、「だから何なの?」と言いたくなってしまいます。これもまた纏まりのなさを感じさせる理由のひとつ。 全体的に終盤のスプラッター色が登場するまで何とも言えないエロティシズムを感じてしまうのです。否、血まみれになった後でさえ。主演女優さんはプロポ―ションも良く、何気に露出も多めだったりするので尚更なのかも知れません。作品テーマをボカシてしまっている一つの要因かも。 結局、種明かしのようで種明かしになっていないエンディングが纏まりのなさに止めを刺した感じです。一体何が言いたかったのか。謎の電波は実はその家から出てました。だって異星人は一瞬しか留まれないから。ですか? 様々な映画祭で高評価だったとの触れ込みですが、私には残念ながら刺さりませんでした。限りなく2点寄りの3点献上です。[インターネット(字幕)] 3点(2023-12-18 14:58:41)《改行有》

6.  シンクロニック 《ネタバレ》 冒頭のサスペンスホラー感からするとちょっと予想し難い展開。ヒューマンドラマ要素を絡めたファンタジーSFですね。 ドラッグの効果で松果体がタイムトラベルし、おのずから身体そのものも時空を移動する。移動の瞬間に居る場所によって移動先の時代が決定される。接触している物(生物を含む)も同時に移動する。移動した後は7分後に同じ場所に居れば元に戻れる等々。やはり正統派のSFと言うよりファンタジーと表現した方が受け入れやすいでしょうね。 ファンタジーと割り切って観れば、細かな疑問や矛盾を気にせずに楽しめる作品であるとは思いますが、主人公の不治の病、親子の軋轢とそれによる夫婦間の不和、人種問題等々、尺に対してエッセンスを詰め込み過ぎの感が否めません。そこが一番のマイナス要素かも。もっとも長尺にすべき作品とも思えませんが。 個人的には、愛犬を犠牲にした主人公が許し難いという、テーマとは関係のなさそうな理由でマイナス評価。限りなく3点に近い4点献上です。[インターネット(字幕)] 4点(2023-12-15 15:42:43)《改行有》

7.  シーワールドZ 《ネタバレ》 動物ゾンビ映画「ZOOMBIE:ズーンビ」シリーズのスピンオフ的作品。動物たちをゾンビ化させる薬剤繋がりで、今度は水生生物たちが暴れるという物語。しかしながら、本編以上の低予算ぶりを発揮して兎に角チープなビジュアルです。 物語的にも、当の水族館がたまたま休館中という設定なので、人々が逃げ惑うパニックシーンもなく、大暴れしているはずの動物たちも意外とのんびりペース。DVDのジャケ写真のようなド迫力場面は皆無と言って良いかと思われます。 ラストに明かされる事件の背景からすると明らかに人災、と言うか犯罪なので、最初に感染し最後に殺されてしまう大ダコは寧ろ被害者。死んでいったスタッフたちも犯罪の被害者的立ち位置で、生き物も人間も全て無駄死にといった感があります。 と言った訳で、特に評価すべきアイディアも見当たらず、ただ単に後味の悪い作品でした。 (追記と言うか蛇足) 本作より先んじて公開された「ズーンビ ネクストレベル」(ズーンビ2)を後日鑑賞しました。それに基づいて本作のレビューを変えるようかなと思ったものの、こちらの方が後なのに「2」の方が良作。なので2点献上維持します。[インターネット(字幕)] 2点(2023-11-03 11:03:06)《改行有》

8.  ジャックは一体何をした? 《ネタバレ》 デビッド・リンチ初心者には何が何やら解らないであろう超シュールなフィルムノワール。リンチ作品のセルフリスペクト的要素がわずか17分の中にみっしりと詰め込まれています。 ジャックが猿であること。その恋人が雌鶏であること。注目すべきはそこではないことは明らか。平板的に見てしまえばコメディ的に映らないこともないでしょう。でも、そんなカテゴライズは全く無駄。リンチ作品に共通することですが、観客が観ている映像の遥か向こうに本質が見え隠れしているように感じます。見たままそのまま受け取ってはいけないのだと思います。台詞の一つひとつ、ビジュアルの一つひとつに意味付けを求めてはいけないような。 ひさしぶりにリンチワールドを堪能しました。実に愉快で美しいモノクロ作品でした。[インターネット(字幕)] 9点(2023-10-04 22:13:45)《改行有》

9.  シャークネード ラスト・チェーンソー 4DX(TVM) 《ネタバレ》 前作で大っぴらに「to be continued」と銘打っていただけあって、完全な?続編かつシリーズ総集編。ユニークなアイディアのサメ映画で始まった本シリーズも、ついにSFアドベンチャー作品として?完結です。 確かに、前作と言うよりもシリーズ全編を観ていないと意味不明な作品。否、全編見ていても前作からのSF風味増量に馴染んでいないと理解困難かも知れませんね。 しかも、そこで語られるタイムパラドクス論には些かと言うか大いにと言うか齟齬があります。語ってる登場人物たちもスタンスぶれぶれです。なので、理詰めで観ようとか理解しようとすると混乱するだけです。只管に言葉の遊びとかビジュアルとして楽しむのが正しい見方だと思う次第です。 そういう意味で大いに楽しめました。笑えるし、なんならホロリと出来ないこともない。最早サメ映画と言って良いかどうか判らないところですが、「サメ映画界」に偉大な足跡を残した名(迷)作サメ映画として語り継がれるでしょう。 打ち上げご祝儀的に+1点して8点献上します。[CS・衛星(字幕)] 8点(2023-09-19 14:37:02)《改行有》

10.  シャークネード5 ワールド・タイフーン<TVM> 《ネタバレ》 今回は「インディジョーンズ」で始まり「バックトゥザフューチャー」で終わる。オープニングのアニメも相変わらず良いですね。 それにしても、低予算低予算と言われながらも随分と予算も潤沢になってきたようで、見た限りでは決して使い回しではない各国の映像も使われているような。エンドロールでも国別のユニットが出て来ますし。(ホントかな?) 肝心のお話の方は、大いに風呂敷を拡げまくって、シャークネードが世界中で同時多発するばかりか、そもそも太古の昔に人類はシャークネードと戦い、そして勝利した!なんていう時空を超えた次元にまで展開していきます。 と、説明はもう要りませんね。ここまで来たら最終話まで観るっきゃない!って言うか、エンディングに「to be continued」とある訳でして、5と6は「バックトゥザフューチャー」ばりに続編的に作られているので、TV放映上分けただけという感じですね。あれ?公開時期は丁度1年違うのですね?? ま、3時間の大作にしたら余計に観る人を選ぶということもあるのでしょう。 最早サメ映画の領域から離脱しかけていますが、今回も大いに楽しませていただきました。7点献上します。[CS・衛星(字幕)] 7点(2023-09-19 14:18:30)《改行有》

11.  シャークネード4<TVM> 《ネタバレ》 スターウォーズと見紛うオープニング。原題のサブタイトルの「The 4th Awakens」が本家の「The Force Awakens」から来ていることは言わずもなが。 で、肝心のサメ話は、良く言えばマンネリ化しないように工夫に工夫を凝らした斬新なネタの連発。悪く言えば前作以上の悪ノリの連発。作り手が楽しけりゃいいってなぐらいの軽いノリ。いずれにしても、面白いの作ったから楽しめる人だけ観てね。って言うか、これ観て楽しくないって信じられない!みたいな声が聞こえて来るようです。 荒唐無稽な竜巻理論、気象理論、サイボーグと化したヒロインの超科学的能力、主な登場人物は絶対死なない安心の展開、そして〆はマッコウクジラ仕立てのサメマトリョーシカからの脱出。いや~飽きません。 極端に観る人を選ぶ本作。否、本シリーズ。好きなので今回も甘めに7点献上します。[CS・衛星(字幕)] 7点(2023-09-16 20:31:16)《改行有》

12.  シャークネード エクストリーム・ミッション<TVM> 《ネタバレ》 オープニングの銃口越しにサッとチェーンソーを構える正装の男、それを見た瞬間、三作目に至ってついに製作者は本シリーズをコメディと位置付けたことを知り(いや今までだってコメディだったかも知れないけれど)、爽快な気分のまま一気に鑑賞。 理不尽さ、荒唐無稽さに磨きをかけ、全てにパワーアップ本作は、有無を言わせず無防備に楽しませてくれる(ただし限られた観客を)快作でした。 例を挙げればキリがないほどのお笑いネタの連発。三作目となっても未だ台詞もアクションも冴えないヒーローとヒロイン。(サブの方のヒロインはチョット良い感じに進化したかも)そして極めつけの宇宙サメとの格闘&サメに入って大気圏突入しての帰還。更には、なぜか月面着陸してる親父。 あぁ面白い。ひさびさに大笑いした。続編製作意欲丸出しのエンディングも含め、大満足でした。ただし、今回もあまりに人が死に過ぎなので1点だけ減点します。(散々笑っておいて道徳心もないのですが)[インターネット(字幕)] 9点(2023-08-30 15:16:17)(良:1票) 《改行有》

13.  シャークネード カテゴリー2<TVM> 《ネタバレ》 TVMでも興行収入が続編に生かされるってことがあるのでしょうか?オープニングからして予算大幅増額感が滲み出てますね。キャスティング然り、セットや特殊効果やエキストラや何やかやの全てにおいて然り。エンドロールや楽曲(曲名も良いですね)の数々にも。そのくせアイディアだけは前作をほぼ踏襲というところが逆に成功の秘訣か?無理矢理捻り出したような新ネタが殆どないところに好感が持てます。カメオ出演とか探すのも楽しみ方としてアリかも。 言いたいことは殆ど4番のレビューで書き尽くしていただいています。御意です。強いて付記するならば、この人って飛行機操縦出来ましたっけ?いや仮にセスナ飛ばせたとしても旅客機は…。否、チェーンソー持って空を飛べるんだから旅客機ぐらい朝飯前か。それから、偶然??手にした元妻の左手から指輪抜いて「これは要らん!」とか言って手の方を投げ捨てるか、普通?それも本人の前で?ここまで何でもありでやってんだから奇跡的に縫合手術に成功して元通りってのもありじゃない?そんな程度の野暮な意見しかありません。 お見事なエンタメ大作です。8点献上。決して大盤振る舞いじゃありません![CS・衛星(字幕)] 8点(2023-08-07 23:13:49)《改行有》

14.  シャドウ・イン・クラウド 《ネタバレ》 グレムリン伝説をベースにしたホラーとして捉えるには、諸々の他の要素(サスペンス、アクション、ミリタリー、社会派、ヒューマン)が詰め込まれ過ぎていて評価が難しくなる作品。ただ、逆に言えば比較的短い尺の中に良くぞこれだけ詰め込んで大きな破綻もなく纏め上げたと湛えたい作品です。 怪物は途中から本来のグレムリン伝説から離れて悪役怪獣的になって行きますが、懐かしいTV版トワイライトゾーンとちょっと懐かしい劇場版トワイライトゾーンで描かれた登場シーンを想起させられ、あくまでもこの存在が本作にはなくてはならないのだと確信して観始めた次第です。(観終わってそれは間違いではなかったと思います) 前半の下部銃座内のヒロインの一人芝居的な展開は見応え十分。一見芯の強さを感じさせる彼女が垣間見せる何かをひた隠ししようとするが故の弱さ。機外の異音と未知の生物の姿という想定外の事態への戸惑い。更には機内に戻れなくなるアクシデントの最中に現れる日本軍の機影。息つく間もなく惹き込まれます。B17内部のセットも丁寧に作り込まれてますね。CGの合成もあるのでしょうか? 零戦との交戦が始まる後半は、皆さんのレビューにもあるように確かにヒロインは単に強い女性から超人と化します。爆風で機内に生還する場面には驚嘆。マジに考えたら全身打撲と火傷で重症間違いなし?いやいや強風と低温で大丈夫?んな訳ないです。でも、だからこそアクション映画は楽しい。マジにヒロインの身体を心配してたら見てられません。ここはアニメ的に割り切らないと。アニメのアクションだったら当たり前の不死身っぷりですから。ここはヒロインが無敵の母性に目覚めた表現なのだと受け入れます。 そして終盤。手強い怪物のラプトルばりの鉤爪を恐れることもなく素手で殴り殺す最強のお母さんの誕生。誰にも何も言わせない慈愛に満ちた授乳シーン。 エンドロールに差し込まれる女性の権利を勝ち取ろう的なカットは、脚本家のスキャンダルへの言い訳的に映らないこともないのですが、全編通して溢れんばかりに映し出されるクロエ・グレース・モレッツさんの魅力(単に変わらぬ可愛さというだけではなく、繊細な演技もキレのあるアクションも)が炸裂する本作は、優れたエンタメ作品として大いに気に入りました。クロエちゃん大好き!とばかりに+1点です。[インターネット(字幕)] 9点(2023-07-09 10:49:56)《改行有》

15.  地獄へつゞく部屋 《ネタバレ》 ひとことで言えば「古き良き時代のモノクロ怪談映画」と言いたいところですが、本作はホラーと言うよりホラー風味を効かせたミステリー。最後の最後にネタバレしてしまえば、幽霊や呪いに殺されるなんてことは全くなく、恐ろしいのは飽くまでも人間と言ったところでしょうか。 とは言え、作りは王道を行く幽霊屋敷モノ。お約束通りに登場するバケモノ(らしきモノ)や勝手に閉まるドア。不気味な管理人。秘密の部屋や恐怖の地下室。遭遇した美女の悲鳴(キャーッ!)。それらがモノクロの画面で展開していく様は、只管に時代を感じノスタルジックな気分に浸らせてくれます。 CGも特殊効果もなかった時代にどうやって人を怖がらせるのか?遊園地のお化け屋敷を手本としたのも時代背景あってこそなのでしょうね。1959年という時代を感じながら観てこその作品と言うべきでしょう。なので、リメイク版の「TATARI」との単純な比較も出来ないと思います。 難を言えば、人間による完全犯罪(到底完全性は見出せませんが)モノという〆括りではなく、飽くまでも呪いあってこその事件という作りにして欲しかったです。ホラーだぞ~!と持って来ておいてホラーではないというあたりで1点減点しました。[インターネット(字幕)] 4点(2023-06-29 11:12:54)《改行有》

16.  シャーコーン!/呪いのモロコシ鮫 《ネタバレ》 冒頭いきなり「実話を元にしている」との文字が…んな訳ないだろ!と思いつつも、いや待て、もしかしたら予想外の猟奇的犯罪をモデルにした作品かも、と思い直して鑑賞。 いきなりのサービスカット(サービスになっているのかいないのかは好みが分かれるところかも)で始まる本作品。畑を泳ぐサメ、謎の邪教集団の暗躍、さらに犯罪組織とCIAエージェントまで加わり、盛沢山過ぎて物語は混沌の極みへ。 主たるテーマは何なのでしょう?普通に考えればサメの神様の復活により最終戦争(サメマゲドン?)に臨むべく活動する邪教集団の物語なのかも知れませんが、何にしてもタイトルは原題も邦題も早い話が「トウモロコシ畑のサメ」。やっぱり主役はトウモロコシ畑を悠然と泳ぐサメなのか?でも、そのことについては殆ど語られない。ただ単にトウモロコシ畑をサメが泳ぐだけ。たまに人を喰うだけ。それも完食せずに噛むだけだったりもする。微妙なコメディ要素も判断を鈍らせられます。 兎にも角にも(「良くも悪くも」ではありません)とっ散らかった作品。この監督がプロデュースした「ハウスシャーク」は未見ですが、恐いもの見たさの欲求にかられるようなかられないような…。それを観ても本作のモヤモヤが晴れるとは思いませんけれど。 それにしても「実話」って?[インターネット(字幕)] 3点(2023-06-28 14:17:20)《改行有》

17.  シャーキュラ/吸血鮫 《ネタバレ》 マーク・ポロニア監督によるサメと古典的ホラーのコラボ作品。第二弾は「吸血鬼ドラキュラ」とのコラボで、その名も「シャーキュラ」!「シャーケンシュタイン」のときも思いましたが、これが邦題ならぬ原題というところが面白い。 そしてオープニングのタイトルバックに流れる「シャーキュラ…シャーキュラ…」というどこか懐かしいエレキサウンドでアレンジされた主題歌が耳に残ります。残るというより離れません。あ、エンドロールにも流れます。映像ごと使い回しですから。(このアレンジ結構好きです) ポスターも良いですね。「シャーケン…」の時は古の活劇映画っぽくアレンジされたデザインが素敵でしたが、今回も全く登場しないシーンが描かれ、「空も飛べるはず」という有名楽曲ぽいコピーが躍っています。いやサメ飛びませんから。飛ぶのは伯爵コーモリだけですから。羽根は生えてるように見えますけれど。 で、肝心の中身なんですが…もうこの路線で行くことに決めたのだ!という監督の強い意志を感じます。演出は徹底的にチープに、台詞は徹底的に棒読みに、血のりは飛び散らせず飛び散る時にはアニメーションで、サメは限りなく手造り感に溢れつつスケール感は無視などなど。書き連ねればキリがないです。これは最早潔い、いや信念と言うべき徹底さですね。 客観的に観れば所謂トンデモ映画。Z級作品。それでも楽しめる要素に溢れた、ある意味貴重な愛すべきサメ映画なのかなと個人的には思うところです。[インターネット(字幕)] 3点(2023-05-08 11:11:13)《改行有》

18.  シン・感染恐竜 《ネタバレ》 ひさびさに観続けることに苦痛を感じた作品。それは、低予算作品ならではのチープな雰囲気・ビジュアル・俳優陣の演技のせいではありません。(それも少なからずあるけれど) 話の本筋が行方不明になるのです。ティラノとエボラの脅威という部分は辛うじて全編通して描かれてはいるのですが、一応主人公らしき男性とその狂った隣人の繰り返される無意味で雑な対話と、無謀にも単独で恐竜退治をしようとする賞金稼ぎの独白的実況ネット生中継、この二つのエピソード?が短い尺の作品のかなりの部分を占めていて只管シツコイ! 加えて、合間に出て来るおよそ軍の施設には見えない執務室で交わされる何ら事態の進展を伴わない将軍?と部下の会話にも殆ど緊迫感も何も感じられませんし、ストーリーテラー的に登場する絶叫女王?はスベリっぱなし。 DVDジャケットの「うわ!ダマされた!」とは配給元の本音か言い訳か、はたまた単なるお遊びか?本作の監督の作品は一気に6作品も配給されたとのことで各作品はリンクもしているようですが、それを制覇することは我ながらなさそうです。[インターネット(字幕)] 1点(2023-04-27 00:03:45)《改行有》

19.  15時17分、パリ行き 《ネタバレ》 予備知識なしで観たために、冒頭から延々と3人の若者たちの過去や日常が語られて行く流れに多少なりとも戸惑いました。これって本当にサスペンス?この展開って必要?などと。 しかしながら観終わってみれば、この実在のヒーローが実は「普通の人」どころか「ちょっと困った人」だということにテーマがあるのだと感じました。 夢があれば努力を惜しんではいけない。積み上げたものは必ず生かされる。日頃の鍛錬や心構えがここぞという時の行動を決める。そんな、少々歯が浮いてしまう様な教訓的なものが込められていて、テロ事件は例示に過ぎないのだと思いました。 ただし、予備知識なしで観て良かったとも思います。初めからヒューマンドラマを期待して観ていたら、また別の違和感なりを感じてしまったかも知れません。 終盤になって「まさか本人出演?!」という多くの皆様同様の衝撃を受けました。テレビでありがちな「本人出演再現ビデオ」とは全く異なる作品。テレビの方は殆どが事件そのものを深く掘り下げるのに、本作はあくまでもヒーローの人となりにフォーカスして人の生き方を説いています。(蛇足ながらテレビの再現ビデオも否定はしませんことを申し添えます) ご本人たちの自然な演技は監督の力量あるが故でしょうね。優れた指導者は一人ひとりの持てる資質を最大限に生かせるもの。恐れ入りました。[インターネット(字幕)] 7点(2023-03-07 10:32:41)《改行有》

20.  シャークトパス VS 狼鯨 《ネタバレ》 サメとタコの合体と言う恐ろしいアイディアもさることながら、今回は狼とシャチを人間とブレンドと言う神をも恐れぬ変化球!ここまで行くとほぼ理解不能です。 そもそもサメの上半身にタコの下半身というのだって、足があればいろいろ便利かもしれませんが、泳ぎにおいてはマイナス面が多いような気がします。 そこに持って来て今回の合体。最強を求めて陸の猛獣と海の猛獣を掛け合わせたくなるのであれば理解出来そうなもんですけれど、何故それを人間に植え付けるのか。知性を求めて?だったら実験台を考えましょうよ。よりによって、その人使わなくてもいいのでは?しかも何故か出来上がりはシャチじゃなくてクジラだし。てか、人間どっか行っちゃってるし。 でもってこの狼鯨、黙って普通の餌を食べて、飼い主の命令に従順であり続ければ良かったりもするんですが、この肉食系食いしん坊は決して黙っていられない。シャークトパスが食えなきゃ人間でも食っとくか的に人間を襲いまくる。 どっちの怪物も安っぽいCGって言ってしまえばそれまでなんですが、その安っぽさが功を奏したと言いますか、何とも言えない愛くるしさを身に着けてますね。だから、そこそこグロくてもグロさなんてどこ吹く風。 そして、忘れちゃいけないヒロインというか女警部補のニータさんのナチュラル可愛いさが花を添えてて良いです。 という訳で、休日の昼下がりにでも何も考えずにボーっと楽しめるトンデモ映画に3点献上です。[インターネット(吹替)] 3点(2022-12-01 22:38:13)《改行有》

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