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21.  ダーティハリー3 《ネタバレ》 ~The Enforcer~法の強制執行者。 人事課に配置換えされたハリーの退屈そうな仕草が良い。 社会の女性ワク拡大のため、市からの要請に無理矢理応えるしかないSF市警。逮捕経験の一度もないムーアを刑事にする。 ムーアも刑事を希望したくらいだから頑張っているが、理想と現実は違っていて、印象的なのは警備員の解剖で、ジョークを飛ばす監察医。立ち会ったのが女性だからの嫌がらせとかでなく、普段からああいう職場なんだろう。環境・習慣・風土を変えてまで女性の社会進出をさせる今とは大違い。 3作目にしてアクションとコメディ色が強くなった。字幕で見てもハリーの「泣けるぜ…」が山田康雄声で再生される。 ムーアが雑に扱っていた鞄が爆弾だったと後から解って、トイレに引き篭もるのが可哀想と言うか可愛いと言うか。 頑張ってどこでもついてくる様子は、パートナーと言うより妹キャラ。女性というだけで何もしてないに表彰される時の苦笑いが印象的。本人も市長にそういう使われ方するの、薄々気がついていて、頑張り屋だけに嫌だったろうな。慣れた相手にはシモネタ連発するから、きっと男兄弟がいるんだろう。経験を積めば良い先輩刑事になれたと思う。 今回アルバート・ポップウェルは黒人過激派のリーダー。堂々と登場した時思わず吹き出した。 同じく皆勤賞の太っちょフランクは、今作でお亡くなりになる。 犯行グループの印象は薄い。過激派に扮した金目当ての強盗団なのはダイハードと一緒かもしれないが、素人感丸出し。こんな連中がどうやって観光地のアルカトラズ刑務所を占拠できたのか謎。 無理矢理使った感がある対戦車ロケット。今思うと無理に派手なシーンを入れなくてもと思うが、当時のニーズだったんだろう。[CS・衛星(字幕)] 6点(2021-03-26 14:50:56)《改行有》

22.  ダーティハリー2 《ネタバレ》 〜Magnum Force〜桁違いの力。ハリーのM29マグナムとデイビスの357マグナムの対決も表してそう。 完結したダーティハリーの人気に押されて作られたっぽい作品で、邦題のように正式タイトルに“ダーティハリー”は付かない。 前作の続きかって言うと繋がりは薄く、市川崑の金田一シリーズみたく、ハリー・キャラハンというキャラ設定だけを引き継いだ作品だと思っていた。 でも1の同僚チコの話(2週間組んで今は教師をしている)がチラッと出てたのに今回気が付いた。 そもそも1の銀行強盗(アルバート・ポップウェル)が、ポン引き役で出てくるからややこしいんだ。…同一人物役かもしれないけど。 ハリーは最初、職務に不満を見せる友人チャーリーの犯行と疑うが、真犯人は間違った思想を持った新人警官達だった。前作で法律で裁けない悪党を始末し、バッジを捨てたハリーはどう思ったろうか。 一連の犯行がチャーリーのものと思わせるミスリードが、上手く機能したとは思えない…というか、20年ぶりに今回見直すまでチャーリーの存在を忘れてた。 転倒した白バイ警官は自警団グループの誰かで、仲間割れか何かで殺されたんだと思ってたよ。 OPの44マグナムのアップや射撃場での弾丸の説明、スピードローダーを使った華麗なリロードシーンはガンマニア歓喜だが、最後の対決が射撃の名手同士のマグナム対決じゃないのは、リアルさを出す演出だろうか? あの空母から海面までは9mくらいらしく、デイビスがアッサリ転落死してしまうのは、何とも消化不良に思った。 昔テレビで観て大好きだったシリーズで、1〜4はみなクオリティが高いと思っていたけど、吹替と編集(程よいカット)が良かったのかなぁ?今見ても充分面白いんだけど、こんなんだったかなぁ?って。[地上波(吹替)] 6点(2021-03-24 21:34:25)《改行有》

23.  断崖 《ネタバレ》 -Suspicion- “(悪事に)うすうす感づく” このタイトルだと誰もが「いや遅いって!」ってツッコミを入れたくなるかも。 働いたら負けかなって思っているプレイボーイのジョニーと、恋愛経験が殆どなくて、両親への反発・思いつきから結婚に踏み出したリナ。ジョニーが親の遺産目当てなのはミエミエで、椅子を見た時の落胆ぶりがまた可笑しい。質屋で椅子を見つけてもズバッと怒れないリナに、競馬で勝ったから買い戻しといたぜ。で許してしまう辺り、この時代の女性の自己主張の弱さが悲しくなってくる。 崖を見に行ったあとのビーキーの呑気な姿。リナ同様『あんた殺されるところだったんだぞ』って思うと、なんかシュール。結局ブランデーの前フリがあった通り死んじゃうけど。 イソベルって推理作家が出てきて『だれ?』ってなった。ジョニーとリナの共通の友人で推理作家?こんな人いたっけ?ここが初登場で良いんだけど、なんか偶然の出会いからの新婚なのに、共通の友人が出てくると、どこか見落としたか?って心配になる。 毒の前フリのあとの光るミルクは古典サスペンスの小道具として見事。 緊張感ある崖の暴走からの拍子抜けする最後の告白。う~ん、それはアリっちゃアリだけど、今までの殺人に関する前フリが全部思い込みってことになる。だけどリナに内緒で大事な椅子売っぱらったりとか最低男な部分は変わらない。どこをどう良いふうに解釈すればあのジョニーを許せてしまうのか? むしろ「そう、わかったわ、でも別れましょう」ってリナに逆ギレして、咄嗟に安直な方法で殺して逮捕されるとか、そういうのだったら意外性あったかも?[CS・衛星(字幕)] 5点(2022-10-06 09:54:13)《改行有》

24.  大統領の陰謀 《ネタバレ》 -All the President's Men- “全ては大統領の部下” ペンタゴン・ペーパーズを観てから、この映画を観たら時代背景とか人物描写とかを理解するのに深みが出るかなぁ?って軽い気持ちで見たところ、やっぱり皆さんと同じような感想を抱いてしまいました。。。 ウォーターゲート事件というと、フォレストガンプの『暗いビルの中で動く懐中電灯』のイメージくらいしか無く、そこが掘り下げられるかと思っていたら、そこは序の序でおしまい。調べるにつれ関係者がズルズル引きずり出される映画の構成から、不法侵入はあれ以上広げようがなかったのかもしれないけど。 やたらと飛び交う人名に大混乱。基礎知識があれば別かもだけど、私のようなポンコツには関係性の整理が難しく、かなり集中力を必要とする映画でした。 水曜の夜にトライして寝落ち。部屋を暗くしていたのが敗因かと思い、金曜に電気つけて再視聴の再寝落ち。舐めてました。日曜の昼になんとか観終わりました。集中してるつもりでもこんがらがってくるので、日曜は人名どんどんメモっていきましたよ。 コルソン、リディ、ミッチェル、ダーディス、バーカー、ダールバーグ、マグガバン、マグレガー、スタンズ、ディープ・スロート、スローン、ゴードン、ポーター、マグルーダー、シプリー、セグレッティ・・・ここにジョンとかモーリスとかケネスとかファーストネームが加わってもう無理!みんなもう誰も知らない人ばっかり!なんて休日だ! 列挙した名前が全部かどうかはアレだけど、これらの人々が“大統領の部下”であり、箝口令のためや、自分の保身の為に黙る人はいたけど、むしろ免罪符さえ与えれば、みんな話したい方なくらいに話してた印象。もちろん主役2人の話術と根気。ブラッドリー主幹の後押しと信頼。ディープ・スロートの裏情報(確認行為)があってこそだけど、大統領の為に黙る人は皆無だったような。 今の最新ニュースを伝えるテレビを横目に、明日の記事をタイプする2人。誰々がいつ捕まって~…。ここ詳しく知りたいけど、当時の人には常識過ぎて、この映画の見どころじゃなかったんだろう。 「え?あんな大物政治家がこの事件に?」なんて意外性を楽しむ映画でも無さそうな。 映画の前に人名や事件の概要を理解して、基礎知識パンパンに武装してみたら、より面白く観られるんだろうか? う~ん…ホント主役2人の記者としての情熱を味わう映画なんだろう。[CS・衛星(字幕)] 5点(2022-08-08 22:57:07)《改行有》

25.  誰が為に鐘は鳴る 《ネタバレ》 -For Whom The Bell Tolls-原題まま。 ことタイトル回収についてはラストが全てかもしれません。 「アメリカの事を考えろ…出来ない。マドリード(共和国側最後の拠点)の事を…ダメだ。マリアのことなら、出来る!彼女は私と生きるのだ!」機関銃→鐘。映画を観ての通り鐘を鳴らすとは銃を撃つこと。第2次世界大戦が佳境を迎える時期、この戦争が誰のための戦争かを、観る者に問うているように思えた。 つまり『祖国アメリカの為とは言わないですよ。侵略されている国の為とも言いませんよ。あなたの愛する女のために鐘を鳴らしませんか?』と。 直接的には『独裁政権に髪を刈られ、凌辱を受けている可愛そうなマリアが、あなたが鐘を鳴らすのを待っていますよ。』と。 もっと言えば『海の向こうの戦争なんて興味ないかもしれないけれど、向こうでは字も読めないムサ苦しい現地男に囲まれて、ラテン系のマリアが、東欧系のマリアが、東洋系のマリアが、アメリカ人のあなたが銃を構えて参上するのを待っていますよ。』と。 早い話『軍に入って銃を撃て』と。 中学生くらいの頃、確かNHKでやっていたのを観たんだと思う。過去の名作ってあまり観てなかったんで、ありがたく鑑賞させてもらって、有名なキスシーンと最後のシーンだけ覚えてました。こんなに長い映画だったんだ。 パブロやピラーに比べ、マリアの浅黒メイクの、何といい加減なことか。悲壮感を感じさせる髪は、3ヶ月の間に可愛いくらいには伸びている。ここはあまりにリアルだと引いてしまう。山岳の厳しい環境でロベルトとマリアが隙あらばイチャイチャしてるのも、現実の戦場とは違って夢のある話に思う。 臆病だからとか姿を消しては戻ってくるパブロ。美人じゃないからってピラーの愚痴。作戦決行日に大事な連絡が届かないゴルツ将軍。内容と時間のバランスが微妙で、看板俳優が出演する大作だからって、無理やり170分の長尺映画にしたようにも思える。[地上波(字幕)] 5点(2022-05-05 16:55:56)《改行有》

26.  007/慰めの報酬 《ネタバレ》 -Quantum of Solace-“慰めに対する(ごく僅かな)分け前” ん~解釈が難しいタイトル。“Quantum”が敵の組織名ってことで、報酬の部分に掛かってるんだけど…今度改めて考えよう。 前作の直後も直後。ホワイトを捕えて移送中のカーチェイスから始まる、なんとも痺れる展開。カーチェイスの後に続くオープニング曲もカッコイイ。 …なのにですね、アクションシーンになるとチャカチャカ切り替わるカメラが、ハッキリ言ってウザいんですわ。およそ2秒毎にカメラが切り替わるから、脳ミソが処理できず、せっかくのアクションの凄さがサッパリ伝わらない、もったいないカーチェイスだったわ。その後のミッチェルとの追い掛けっこ。2秒毎のカメラ切り替えに、時々競馬みたいな競技が入って、変なサブリミナル映像みたいで笑ってしまった。そんなアクションのカメラワークだから、ワンカット4秒くらい続くと“お?長いな”って思うくらい。ボンドとミッチェルがガラス屋根を突き破って落ちるシーンとか、CMではカッコ良かったのにな…。 Mがどんどん好きになる。灰皿のシーンは笑ってしまった。あとヴェスパーと恋人の写真、ボンドに資料を見せた後、背中を向けるシーンは、ワザとボンドに盗む隙きを与えてるな。向き直ってから資料に目を落とさないところとかも含めて。 最後ヴェスパーの恋人を追い詰めたあと建物の外で、字幕ではM「片をつけた?」ボンド「いいえ」M「意外ね…」と。セリフはM「彼はまだ生きてる?」ボンド「はい」M「驚いたわ…」と。こんがらがるけど、敵組織に繋がる重要参考人を殺し続けたボンドに対するMの皮肉が込められてる。頑張れ字幕。 可哀想な最後を迎えるフィールズ。親しくなったボンドに名前を聞かれて「ただのフィールズよ」って誤魔化してたけど、ストロベリー・フィールズって言うんだな。可愛い名前だけど、本人は嫌だったろう。 今度の敵の目的が水。当時は石油でなく水ぅ~?って思ってたけど、現実問題、水道民営化の波が日本にも訪れている昨今、スパイ物も国家間の軍事バランスだけでなく、国家に入り込む巨大企業を絡めてきたんだろうな。 前作に比べて、終始コマンドー並みに暴れまくってる印象のボンド。復讐劇なので仕方ないけど、ボンドらしいスマートさは欲しかった。 前作でシャワーの下でヴェスパーを抱きしめたボンドの対比で、炎に包まれてカミーユを抱きしめるボンドがカッコイイ。[映画館(字幕)] 5点(2021-11-01 01:35:32)《改行有》

27.  ダンサー・イン・ザ・ダーク 《ネタバレ》 -Dancer in the Dark- “暗闇で踊る人”。 また-in the Dark- には“見当がつかない”“何も知らずに”“秘密に”って意味があるようで、単純にセルマの視力のことだけでなく、アメリカ社会、息子のジーン、ビルとの関係とも関連してるような感じにも思えます。 劇場予告を見て、汽車のミュージカルシーンに圧倒されて“おぉ!コレは観なくてはっ!”って思って、速攻サントラ買って聞きまくってたんだけど、当時よっぽど忙しかったのかな?結局レンタルビデオで金曜深夜に観たんだよ。思ってたのと違う方向に向かう映画で、叩くことも、称賛することも出来ず、ただ口をへの字にして寝込んだっけ。ちなみに兄は、日曜の朝に茶の間のテレビで観ていたわ… ハンディカメラで撮ったような色褪せたセピア調の映像は、ドキュメンタリーのようにリアル。ビルを殺すシーン。死刑執行のシーンは「もうやめて…」って思うくらい長く感じられて、目を背けたくなるくらい生々しい。 一方でセルマの妄想、ミュージカルシーンは色鮮やか。面白いのは妄想のセルマがどんどん美しく、女らしくなっていく。工場のミュージカルシーンでは、ほぼ普段どおりの地味なセルマのまま、メガネも掛けたまま。それがジェフとの仲が良い感じに進み、メガネを取り、髪を振り解いて踊る。憧れのノヴィとのダンスでは彼の膝に乗り、107歩では囚人を魅了して回る。 “子供の目の治療に人生のすべてを捧げる母”という彼女が自分で敷いた人生のレール。それがビルの手で狂わされ、リアルに死が迫るにつれ、彼女の中の生きたい気持ち、やりたかったこと、女としての願望が強く出てきたように思えて、こちらもまた生々しく感じた。 トリアー監督。子を思う母親の気持ちを描いた映画なんだけど、監督の意図がイマイチわからない。ビルを殺した場面のミュージカルを最後に登場しなくなるジーン。後半ジーンの気持ちには一切触れず、セルマの描写のみで進むのも意図的。 セルマの一人称表現で撮られてるからか?と思えば、セルマが知らないジェフが診療所を探し当てるシーンは入れる。 ジーンの目は治ったのか?母親の犯罪をどう飲み込んだのか?私たちは事件後のジーンについて、キャシーの行動や言動をもとに想像するしか出来ない。 時代設定がハッキリわからないけど、マッカーシズム・冷戦真っ盛りの時代。共産圏のチェコ移民で白人警官を殺したセルマに、アメリカ社会は冷たい。劇中の設定はわからないけど、キャシーはフランス系、ジェフはスウェーデン系、医師はドイツ系、看守女性はアイルランド系(?)と、セルマに味方するのはアメリカでは力の弱い移民たち。…と、デンマーク人の監督は考えたのかもしれない。 ビョーク。一般人の理解を超えた行動、独特な作風、政治的な言動が目立つアーティスト。でもメジャーで売り出した当時は“可愛らしいビジュアルの実力派シンガー”という印象で、この映画の頃が一番脂が乗っていたかもしれない。真偽はともかく監督からセクハラを受けたというのも理解できる。 プレス機、機関車、足音。聞き慣れた日常の音をキッカケにセルマの妄想世界・鮮やかなミュージカルシーンに繋がるのは素晴らしいけど、最後の音はセルマの首の骨が折れる音と、ジーンのメガネが落ちる音。 この映画の好きな部分はビョークの歌唱力や演技力で、監督の表現したかった映像や社会の生々しさは、私には合わないみたい。[ビデオ(字幕)] 4点(2022-03-06 13:31:02)《改行有》

28.  ターミネーター3 《ネタバレ》 ~Rise of the Machines~マシーンの台頭。 あの完璧な満足度を与えてくれた名作の続編に、更に続編を作るのか。 どう考えても誰かが全力で止めるべきだろう。あの物語の続きを、誰が観たいと思ったんだろう。 ネットのおかげで、眉をひそめたくなる裏話、大人の事情がたくさん目に付く。知れば知るほど存在意義がわからない作品だ。 この作品の影響で、ターミネーター・シリーズは“別なアプローチの作品”や“パラレル・ワールド”“仕切り直し”“2の正当な続編”なんてものが作られ、ファンを困らせることになった。 改良型ターミネーターT-850。お笑い要素の増えてしまった登場に不安になったが、シュワちゃんから感じる安定感は流石。このT-850が未来のジョンを殺したって設定は上手だと思った。 純粋な液体金属T-1000が敵として完璧だったために、今回のT-X(骨格を液体金属でコーティング)は、前より退化してしまったように感じる。 しかもベースが女の子だから強敵感が薄く、無言でシュワと戦うさまは、まるで兄妹喧嘩。「お兄ちゃん!いい加減にしないと、怒るよ!」つい応援したくなってしまうほどだった。 多くの方のご指摘の通り、この作品最大の敗因は、ニック・スタールをジョン・コナーにしたことだろう。エドワード・ファーロングを出せない事情があったにせよ、ニックは私たちの好きなジョン・コナーじゃなかった。 3のジョンは世界を救うカリスマではなく、コソコソと日陰に生きる無職の空き巣…落ちぶれルートのストーリーで行くなら、ジョン役は本人エドワードを出さないと収まりが着かなかったと思う。顔も似てない、繊細な美しさもないニックが、只々可哀想過ぎる。 たまたま盗みに入った動物病院がかつての同級生ケイトの持ち物で、ケイトはT-Xのターゲットでジョンの未来の妻。ケイトの父親はスカイネット開発の最高責任者…狭すぎる世界観とご都合主義。 避けられない核戦争。審判の日を回避して、それこそ未来を変えて、安心して死んでいったサラが浮かばれない。 2の頃は珍しかったCG技術も向上し、滑らかで見応えのある映像は増えた。ターミネーターのダメージ表現は凄かったし、CGばかりに頼らないクレーン車のアクションも凄いなって思った。けど… こんなの、二度と見るまい。…と思っていたけど、久しぶりに見るとそこそこ面白かった。DVDの特典映像、キャンディ軍曹は新鮮。[映画館(字幕)] 4点(2021-08-04 01:25:18)《改行有》

29.  ダイ・ハード/ラスト・デイ ~A Good Day to Die Hard~『頑強に抵抗するには良い日だ。』インディアンの死生観を表すことわざをもじったもの。ちょっと陽気でハッピーな原題を、なぜわざわざラスト・デイという邦題にしたのかは疑問。作品の出来のイマイチさから、最終作を印象付けて観客動員を稼ごうとしたのか… 5年くらい前にTVでやってるのを観ました。せっかく1~4まで見直したのに、5は手元にないし、借りたり買ったりするほど面白かった記憶もないので、なにか余程の機会に改めて見ることがあれば、きちんとネタバレでレビューしたいと思います。 3でスピードやリーサル・ウェポンっぽさを取り入れ、4で-24-っぽさを取り入れ、今作では007やミッション・インポッシブル、ボーン・シリーズっぽさを取り入れようとしたのかな?って思いました。そのせいでダイハードっぽさが相当薄まった印象です。 1と5だけ観ると、同じ設定上のキャラクターとは思えません。[地上波(吹替)] 4点(2021-06-20 22:39:38)《改行有》

30.  ターミネーター:新起動/ジェニシス 《ネタバレ》 ~Genisys~Genesis(創世記)をモジッた造語。架空のコンピューター・システム名。 この作品は日本でも英題でも“ターミネーター5”とは呼ばれない。 シュワルツェネッガー本人が久々にT-800を演じるとのことで楽しみにしていたけど、リアルタイムには観られず。 初見はテレビでやってたのを録画して観たんだと思う。今回DVDで見直したけど、内容殆ど忘れてた。 「誰だお前?そして、お前は誰なんだ??」スタートレックTNGのオブライエン似のジョン・コナー。せっかくクリスチャン・ベールで納得していたのに、これは無いだろう。しかもちょい役ではなく敵側のボス・キャラとか、これはあんまりだ。 カイル・リース。『ハイスクールではクォーターバック。週末はジム通い。昼食代わりにプロテイン飲んでるぜ』みたいなマッチョ・ゴリラがカイルだって?カイルと言えば生傷だらけで、細いけど無駄のない締まった身体、影のある疲れた表情だろう。こんな、どう考えても色っぽい作業(合体)に不向きなゴリ…カイルに、1984年の草食系なサラが惚れるとは思えない。 タイムスリップ直前まで、焼失したはずのサラの写真を持っているカイル。あぁ…この作品は3や4の続きとか以前に、1とも繋がってないんだ。って解釈。これはもう、5とは言えないわ。 タイムトラベルしてからは間違え探し的な再現度の高さで、とても見応えがある。フォークリフト付きのトラックの黒人おじさんお久しぶり。ゴロツキ3人組も出てきた。4よりリアルさを増したシュワのCG。もう1人老けたシュワが出てきて…おぉ!面白い! サラもかなり変わっちゃったけど、9歳から鍛えられてたら顔も引き締まるってことで、納得しておこう。 T-1000も『銃では倒せないけど、当てることで動きを止められる』表現が良く出来てたと思う。このT-1000を倒すまでは合格点。 ここから未来へタイムトラベルが訳がわからない。このタイミングで未来に行ったら、まだカイルと“合体”してない訳だからジョンは産まれないよな…。2017年でジョンが産まれても意味ないよな… それとT-800を一体捕まえてチップ奪えば、タイムマシンがチョチョイと出来るわけ??本作まで少なくとも3体も奪われてるんだから、抵抗軍もタイムマシン使い放題じゃん。 それ使ってか、突然現れるジョン(推定45歳)。サラはまだ子供を生んでないから、未来の子供(歳上)が出てきても、どんな感情で迎えるんだか…2017年に行って、更に老けたT-800は面白かったけど…う~ん。 ジョンとダイソンの息子が出てきたけど、2が存在しない時間軸だから、ジョンとダイソンの子は、子供の頃会ってないんだよな… 今度はジョンがターミネーターに!…って、こんなことしたらもう末期だ。 この砂鉄のジョン・ターミネーター、なんで2017年に来てカイルやサラの命を狙うのかイマイチ解らない。なんで?今二人を殺したら、何かあるの? 最後はT-800がT-1000のリキッドメタル機能を手に入れて終わり…何だこれ?どの辺の層にニーズがあったんだ? T-800をアップデートしたり、英雄ジョンを悪人にして殺したり、サラを肉食系美女にしたり、カイルを役立たずにしたり…迷走極まれり。って感じ。 1を観た当時はカイルとサラの逃避行が成功するよう、心のなかで何度も祈ったけど、今作の生存ルートは、別な人たちの別なお話だ。[地上波(吹替)] 3点(2021-08-05 23:46:41)《改行有》

31.  ダーティハリー5 《ネタバレ》 ~The Dead Pool~…って名前のゲーム。 ダーティハリー・シリーズとは思えないくらい、方向性が異なった映画。 中国系の相棒がカンフーを使うとか、ロック歌手の歌を結構な時間流すとか、この映画の見どころがシリーズらしくない。 そもそもガンズンの歌をロック歌手のジョニーが歌うけど、どういう設定だろう?あの世界ではジョニーの歌なのか? 最大の見所がたぶんラジコンカーとのカーチェイス。路面を這うようなカメラは結構迫力もあって、それ自体は面白いんだけど、やはり観ていて『あれ?いま、ダーティハリーを観てるんだよな?』ってなってしまう。 最後が愛銃M29じゃなく、より強力な銃でもなく、銛なのもどうだろう?シュワちゃんやスタローンでなく、キャラハンが銛を撃つ姿を観たい人がどれだけ居たろうか? キャラハンを主役にして撮りたい映画が思いつかない中、他にどうしても撮りたい映画があって、お金を集めるためにキャラハンのキャラクターを使ったのかな?って中身。シリーズを通して、これが最後の作品になったのも残念。たぶん作りたい映画が興行的にハズレた場合、このくらいのクオリティの6や7がポコポコ作られていた可能性もあったかもしれない。 3部作(1,2,3)+スピンオフ(4)で完結とするか、もっとプロットをしっかり練り込んで、最終作として5を作るかしてほしかった。 今回シリーズをぶっ通して再鑑賞したけど、5の評価だけは今も当時も上がらない。 アルバート・ポップウェルが出ないからかもなぁ。[ビデオ(字幕)] 3点(2021-04-03 19:16:07)《改行有》

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