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【製作国 : アメリカ 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
1. 大列車強盗(1903) 当時の状況としては、列車が登場する様な大掛かりでしかも屋外で撮影された劇映画は他に類を見なかったんじゃないかと。全くのフィクションにも拘らず実際の事件を実際に撮っている様に錯覚してしまう、云わばリアリティーをもちあわせた映画だったんだと思う。そういう意味においてメリエスのニュース映画やリュミエールの記録映像とは一線を画するものだと思った。有名なラストカットは「観客に向かって」発砲するカットと一般には解説されている。まあ確かにそうなんだが。私の感覚は「カメラマンに向かって」発砲したカットというふうに捉えられた。つまり解釈するならばこの映画は列車強盗を密着取材したカメラマンが最後に撃たれるというていのものなんじゃないかなと思った。もちろん制作の上の話としてはたまたま撮ったあのショット(しかもはじめは別の位置に挿入されていたそうだ)が予想外に観客にウケて最後に付け足す様になったということらしい(私の完全な想像ですが客を驚かせる仕掛けとしてあのタイミングで空砲乃至は爆竹を鳴らしていた映画館もあったかもね?)。まあそういういい加減な話も含めて映画の面白さを再発見出来た映画であった[インターネット(字幕)] 9点(2014-02-07 21:40:30) 2. ダークマン アメコミの映画化だとてっきり思っていましたがオリジナルでした。他のヒーローがマスクを被る変わりに、ダークマンは人間の皮を被るという発想は面白いと思います。手術の副作用で永久に感情をコントロール出来なくなるという設定は怖い・・・監督の悪意を感じます・・・ヒーローの中でもとりわけ悲惨な部類の存在として記憶に残りました[DVD(字幕)] 5点(2013-10-06 09:42:09) 3. ターミネーター2 前作よりSFXやVFXがとても進化している。マッチョなリンダ・ハミルトンにほれぼれ[ブルーレイ(吹替)] 7点(2013-09-21 16:18:04) 4. ターミネーター 未来から不死身の殺し屋が送られてくるという究極的に不条理な設定が、ホラーやサスペンスとして優れていた。それに実写と特撮の組み合わせ方がやはり上手い[ブルーレイ(字幕)] 8点(2013-09-21 16:15:49) 5. 007/ゴールデンアイ ピアース・ブロスナンになって、また大味スパイコメディが帰ってきたなと思った。ボンドカーがほとんど活躍しないのは残念だったが、戦車とオナトップ、見所十分なアクション映画です。またボンドが国のためではなく、自分のために、任務を果たしていると、はっきりと言明したのも、アリかなと思いました[地上波(吹替)] 6点(2013-09-07 22:37:58) 6. 007/消されたライセンス ボンドがMI6から出奔して個人的にマフィアに復讐を行うという筋書きであり、一見意欲作の様に思えるが、んなこたない。内省的なストーリーやハードでプラクティカルなスパイ物を期待しない限りにおいては、アクション映画としてそこそこ楽しめると思う。ティモシー・ダルトンのボンドは相変わらずカッコいいし、ロバート・デヴィ演じるマフィアのボスも屈指のカッコよさだった[CS・衛星(字幕)] 6点(2013-09-07 22:27:31) 7. ダークナイト(2008) 《ネタバレ》 ジョーカーもバットマンもテロリズム(「社会への何らかの訴えかけが意図された、物理的被害よりも心理的衝撃を重視する暴力行為」)に則って行動している点に共通していて、本作はテロ集団対テロ集団の争いだったと言えなくもないです。そう解釈すると、ハービー・デントも犯罪者であるバットマンに共感し水面下で積極的に協力していた以上、レイチェルの死を含めたその後の惨劇の片棒を担いでしまったといえるでしょう。デントがトゥーフェイス化したのも、その様な意識下あるいは無意識下での自責の念から逃れるための心理的メカニズムが働いた結果だと思いました。後半メメントの主人公と同じ様に犯人探しに躍起になったのも、メメントと同様に偽りの認識を強化するための行動だったではないでしょうか。結局本作はメメントと似た様な話だと私は思いましたが、別の切口でも物語れそうな含蓄のある台詞も多いですね。それに登場人物も多いし。まあなんだかんだいってもジョーカーがカッコよかったです[ブルーレイ(吹替)] 7点(2013-09-04 22:49:11) 8. 007/リビング・デイライツ ティモシー・ダルトンは初代を除く中で私が一番好きなボンドかも知れない。若くてとても魅力的な俳優である。本作は東欧革命を控えた87年公開の映画で、東側の内部腐敗や各種産業における後進性が西側にも明らかになってきた時期の映画でもあり、劇中でのボンドカーに搭載された熱線でチェコ・スロバキアの自動車を焼き切るジョークは、正に、その様な実態を率直に描いた本作随一のジョークであろう。だがやはり本作の一番の魅力は、ボンドが若返った事で各種アクションシーンが、より自然に、また新たな領域でもって表現可能になったことであろう。その点において、アクション映画として率直に拍手したい。また冒頭ジブラルタルから始まり、世界各地を巡り、最後に対岸のタンジェで締めるという展開も中々シャレがきいていたように思う[CS・衛星(字幕)] 7点(2013-08-04 14:50:34)《改行有》 9. 007/美しき獲物たち 黒幕の陰謀が金銭目的という点において、「ゴールドフィンガー」と共通しており、結果的には、後に爆発的人気を得る「ダイハード」シリーズを先取りした格好でもあった。そういう意味において、凄い映画なのかもしれない。冒頭をのぞいて、ほぼアメリカ西海岸のみで展開するストーリーも飛躍が少なく分かりやすい[CS・衛星(字幕)] 5点(2013-08-04 14:06:17) 10. 007/ユア・アイズ・オンリー 007の中でもとくに渋い作品で、前作から大きな方向転換をおこなっている。それは秘密道具が登場しないとか宇宙にいかないなどといった、表面的な変化だけにとどまらず、主役であるジェームズ=ボンドという人間の持つ、「プロフェッショナル」で非情、目的のためならば犠牲もいとわないという人物像からの大転換が図られていた事にあると思った。当然、それに呼応する形で映画の内容もクリーンで良識的な部分が目立つ。そういう意味において、本作も007シリーズにおける(「ムーンレイカー」以上の)問題作の一つではないだろうか[CS・衛星(字幕)] 5点(2013-08-04 13:15:51)
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