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1. 追憶(1973)
映画ではおのずと限界があったのかもしれませんが、政治思想に関するエピソードの描き方が中途半端だったのではないでしょうか? かといって、彼女が彼に惹かれるリアリティーも、合わないのがわかっているのに結婚してしまう彼のリアリティーも、残念ながら私には感じられませんでした。すべては、切なく美しいテーマ曲にごまかされてしまった感じ。生きることの切なさという意味では、テーマ曲には共感しました。[映画館(字幕)] 5点(2004-04-11 21:42:04)
2. 追想(1956)
このなんともほかの映画とまぎらわしいタイトルは、イヤですね。のちの時代になら、ズバリタイトルは原題どおり「アナスタシア」とつけたでしょうに。殺されたはずのロシア皇帝の娘アナスタシアを、生きているように見せかけて遺産サギをたくらもうとしたのが、ユル・ブリンナー。アナスタシアに仕立てられたほうが、イングリッド・バーグマン。ところが事態は思わぬ方に展開していき・・という、ゴージャスな仕立てのサスペンスミステリにして、実にわかりやすい娯楽作。見事です。不倫によってハリウッドから追放されていたバーグマン(1950年代はアメリカでもそんなことがあったんですねえ)がカムバックして2度目のアカデミー主演女優賞を受賞したのが本作、というエピソードも、バーグマンを知るうえで欠かせないですね。 8点(2003-12-08 09:52:27)(良:2票)
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