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【製作国 : アメリカ 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
1. ドニー・ダーコ 《ネタバレ》 これはいったいどのように観ればいいの? サイコ系? SF? ミステリー? デヴィッドリンチ?・・・と、なんだかよくわからないままに観ましたが、大筋のようなものがわかってくると、謎だった部分も「あっ、(たぶん)そういうことかー!」と、作り手の意図がいろいろと見えてきて面白いです! 内容を簡単に書くと、ドニーは「10月2日、この日に自分が生き延びると、10月30日に恋人のグレッチェンは車に轢き殺され、母親と妹は飛行機事故で死んでしまう」ので、彼は10月2日まで戻って愛すべき人たちのために笑顔で死を選択する、という話。そこに、物理の先生、死神オババ、精神科医などのセリフがうまく絡んで、話全体に深みを与えています。 もし10月2日にドニーが、飛行機エンジン落下事故で死んでいたらどうなるか。 次の日に転校してくるグレッチェンと出会わないため、彼女が死神オババの家に行くこともなく、従って彼女は死ぬことはなかったでしょう。また、自己啓発の人の家も放火されることなく児童ポルノもバレないので、ダンスコンテストの引率はおばちゃん先生が行き、母親も飛行機事故にも遭わず、母親がドニーを心配してコンテストが終わってすぐの深夜便に乗ることもなくきっと翌朝の便でゆっくり帰るので妹も死なない・・・。 さて、こういった「もしも」のストーリーを、どのように見せれば面白くなるのか。いろいろな演出アイディアを盛り込んだ結果、「あれれっ?ちょっと難解な感じになっちゃったかなー?」的な印象で、決して「狙った難解路線」ではないような気がします。個人的にはタイムトラベルなんか持ち込まないでほしかったですけど・・・。 最後にドニーに撃ち殺されるウサギ(フランク)以外は、おそらくドニー自身の精神状態を具現化したものでしょう。水道管を壊したり放火したりする自分の行動を正当化させたい意識の象徴だと思います。 まあ、こういう内容を説明的にわかりやすく見せたりしたら、ただの安っぽいSFヒューマンドラマになっちゃいますよね。画面に描かれたシーン、役者が語るセリフを、自分の中でどのようにつなぎ合わせるか。その組み合わせ方から、作り手の意図を感じ、理解する。そういう映画の醍醐味が味わえる作品だと思います。 「映画は映画館で観る」しか手段がなかった時代だとこういう作品は向きませんが、DVD等、自宅で簡単に鑑賞できる環境が定着化した現代、つまり「いつでも・何度でも・気になるシーンは繰り返して」観ることができるという新しい鑑賞環境が根付いたからこそ、こういう映画が生まれたのかもしれませんね。[CS・衛星(字幕)] 7点(2017-09-20 00:55:22)《改行有》 2. ドライヴ(2011) 冒頭の、派手なカーチェイスだけではない逃走シーンで期待が高まりましたが、バイオレンスな雰囲気が苦手なため、自分的にはダメでした。センスの良い、切れ味ある映画技法も多かっただけに、それを別のカタチで味わいたかったです。[CS・衛星(字幕)] 4点(2017-08-11 12:29:17) 3. 突撃(1957) 《ネタバレ》 戦争が、いかに人間を愚かな方向に導くかということを痛感させられる映画でした。日本もそうでしたが、戦争になれば、理不尽な命令や滅茶苦茶な裁判、見せしめの処刑なども当たり前、真っ当な理屈がまかり通る状況ではありません。もちろん、兵士の命などどうでもいいんです。処刑される一人が「なぜ何もしていないオレが殺されなきゃならないんだ」と泣き喚きますが、同情する気にはまったくなれません。理由はどうあれ、戦争に参加したということは、相手を殺します。まだ殺していなくても、そういう状況になれば、相手と殺し合いを繰り広げます。そういう人が「何もしていないのに殺さないで」などど言わないでほしいですね。もちろん誰も好き好んで戦争に参加しているわけではありませんが、戦争に参加して死ぬくらいなら、戦争を止めようとして死んでいく方がよほど「名誉な死」、キューブリックが言いたかったことって、こういうことなのでは?と、見終わってふと頭を過りました。キューブリックの作品、そんなにたくさん見たわけではありませんが、キューブリックって「いい映画を作る」ことより、自分のメッセージを、いかに強く伝えるか。そのために映画を作ってるんじゃないか、と思える作品でした。[CS・衛星(字幕)] 6点(2015-03-01 21:35:16) 4. ドライビング Miss デイジー 徐々に距離が縮まっていく2人の関係を、様々な重い問題を堅苦しくなく織り交ぜながら、素敵に描いた良い作品です。シンプルな話なのに飽きることもなく、意外な展開もないのに目が離せませんでした。見終わったあとは、心が成長したような気分でした。[CS・衛星(字幕)] 7点(2013-10-28 20:52:42) 5. 遠い空の向こうに 《ネタバレ》 お父さん、カッコいい!最初は「こんなわからずやのオヤジ、どこにもいるよなあ」と思って観ていましたが、受賞後、ゴンドラの網目からメダルを自慢する息子を見つめるシーン、最高に良かったです。でも最後の、打ち上げの発射に姿を見せるのはちょっとどうかなと思いました。こういうお父さんの性格なら、遠くからそっと最後の発射を見つめる・・・みたいな演出の方が合ってたかも。[CS・衛星(字幕)] 7点(2012-03-26 13:21:19) 6. ドリームガールズ(2006) 《ネタバレ》 とにかく歌が素晴らしかったです!これは、映画鑑賞ではなく、音楽鑑賞するための作品ですね。ビヨンセの役は、エフィよりも歌の実力が低く、また個性がない歌い方をするという設定だったため、ほとんどの歌は抑えて歌っていて、最初、ビヨンセファンには物足りない印象でしたが、ラストに近い「リッスン」で一気に実力を見せつけてくれましたね。ビヨンセ、本当にきれいだし、オーラはものすごいし、素晴らしいです!この映画ではよく「エフィ(の役の人)がビヨンセを食った」と言われ、事実、何かの賞もエフィが取ったそうですが、ビヨンセ、全然食われていませんよ。ただ、「ワンナイトオンリー」のエフィは最高でした。[DVD(字幕)] 7点(2012-01-11 00:08:36)
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