みんなのシネマレビュー |
|
【製作国 : アメリカ 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
1. ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド ゾンビの誕生 ダイナミックな、悪くいうと雑なカメラワークはなんだかざらざらした粗い砂が口に混じるような居心地の悪さと野性味を感じさせる。サヴィニーのリメイクはあれはあれで素晴らしい出来であったが、本家はモノクロというところが逆に迫力を増す。あれほど爽やかなバッドエンドはあるだろうか。あっさりと悲劇を見せつけ、静止画でのエンディング。素晴らしすぎる。これほど緩急のついたクールなエンディングは無い。それを思うと、オープニングもまた素晴らしいとしかいいようがないことを思い出す。ふらふら歩いてきたおっさんにいきなり襲われるという恐怖は新鮮だったのだろう。ゾンビという素材を初めて扱いながらも、ゾンビ自体の露出には謙抑である。要はゾンビは「見せない」恐怖が肝なのである。ゾンビそのものよりも、それがだんだん迫ってくる雰囲気や、その数、なんか食ってる様子、ドンドン扉がたたかれている様子、窓の合間からちらりと見える様子、それらが恐怖を煽ることになる。そして人間の本質を炙り出すことになる。傑作。[DVD(字幕)] 8点(2011-07-30 23:35:36) 2. ナイト・オン・ザ・プラネット 地球を巡りながら夜明けを迎えるとは、なんて気の利いた構成だろう。何気ない日常を切り取っているようにみえて、ジム・ジャームッシュの構図は実に技巧的である。LA編でのウィノナが颯爽と車を飛ばす後ろで旅客機が轟然と横切る。そして空港のシーンへ移る素晴らしい演出。ニューヨーク編ほどユーモアに満ち溢れた空間はないし、パリ編は人種的な問題がちらりと覗きながらもあくまで人間を描いている。ローマ編はベニーニの一人芝居に近い、圧倒的な芸(といって良いと思う)を見せつけられる。ロータリーをいったりきたりしてなかなか客を乗せなかったり、「一方通行は最高♪」とか言いつつ逆走するシーンは大のお気に入りである。一転してヘルシンキ編では底なしの悲しみが場を覆う。ミカとアキというネーミングはくすっとするが、ラストのアキの表情は笑えないほど絶望的である。しかしそれでも地球には朝がくる。タクシーの車内という偶然に満ちた空間を通じて、人々の機微を鮮やかに映し、夜は明けていく。ラストシーンの「おはよう」は全ての人に向けられた挨拶である。[DVD(字幕)] 9点(2010-09-08 00:47:41) 3. ナイト・オブ・ザ・リビングデッド 死霊創世紀 トム・ザビーニによるロメロのリメイクということでしたが、いやーかなり良い出来でした。すげー怖いし、ドキドキするし、人間対ゾンビだけじゃなくて人間対人間もある。その人間ドラマ。 でもおれはロメロのオリジナルはまだ観てません。 ああいう状況になって初めて人間の本質が見えるんですね。 にしてもラストを単なるホラーに終わらせないとこが捻りが利いていてぐっときます。強烈過ぎる社会風刺。ゾンビがかわいそうになりました(笑) クーパーをためらいなく撃つバーバラ。なんかぐっときます。 ゾンビ映画素晴らしいですね。二つの意味で取り憑かれそうです。[DVD(字幕)] 6点(2009-06-21 22:27:53)《改行有》 4. ナイトメアー・ビフォア・クリスマス とても斬新でストーリー性にも優れていると思います。ティムバートンの原点。[DVD(字幕)] 7点(2008-11-17 00:42:20)
|
Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS