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プロフィール
コメント数 2102
性別 男性
自己紹介 善人が苦労が報われて幸せになるハッピーエンドの映画、
悪人が出てこないゆる~い世界観の映画、
笑いあり、涙ありの人情喜劇が好きです。

2008年11月19日の初投稿から、早いもので10周年を迎えました。
この間、みんシネのおかげで出会ったいい映画もいっぱいありました。
管理人様、レビュワーの皆様、いつもお世話になっております。
これからもよろしくお願いいたします。
2018.11.19

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【製作国 : アメリカ 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
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1.  オズの魔法使 夢があって、ユーモアがあって、綺麗で、これが本当に70年前の映画ですか!?って言うほど今観ても本当に綺麗です。ドロシーが家のドアを開けた外には色鮮やかな世界が広がっている。この瞬間は今観ても感動的ですらあります。その瞬間から観ている子ども達はワクワクドキドキしながらドロシーと一緒に魔法の国を冒険する。そして大人達は童心に帰る。カカシさんにブリキ男に臆病ライオンといったドロシーと共に冒険する楽しい仲間達も、名曲“over the rainbow”にその他の楽しい音楽も歌も踊りも、作品のテンポの良さも驚くべきクオリティの高さです。そしてジュディ・ガーランドの魅力。彼女の存在抜きにこの映画を語る事は出来ません。セットも着ぐるみも古臭さを感じさせないし決してチープなんかじゃない。全てに感じさせる温もりのある手作り感がいいんです。「時の流れもこの物語の魔力は消せません。子供心を忘れていない人と子どもたちにこの映画を捧げます」という冒頭の語りがこの映画を見事に言い表しています。[DVD(吹替)] 10点(2010-04-10 22:22:12)(良:2票)

2.  踊るニュウ・ヨーク 《ネタバレ》 素晴らしい!素晴らしい!!素晴らしい!!!何回言っても言い足りません!「ザッツ・エンタテインメント」で観て以来、一度はこの人の作品を観てみたかった。タップの女王ことエレノア・パウエル。タイトルだけしか知らない彼女主演の邦題「踊る~」の数多くの作品。中でも本作はエレノアのパートナーにフレッド・アステアを迎えての極上の一本。男の友情に、恋に、ダンスに、ただ甘いだけでなく華やかなショービジネスの世界のビターな一面も描いて見せてくれるストーリーも楽しく、時には華麗に優雅に、時には熱く激しく舞うエレノア。しかし、なかなかアステアと絡まないんですよ。「さあ、いよいよか!」と思ったがまだ。「今度こそ!」いや、まだ見せない。そしてジョニーの真の実力を陰で見つめるクレア。このシーンが素晴らしく、焦らされて期待感が高まったその時に二人が絡むのですがこの見せ方も見事で、期待を裏切らない素晴らしいダンスを披露してくれます。二人の個人技を堪能し、ペアの舞に酔い、ラストの見事な競演には、ただ感動し見入ってしまいました。久々にいつまでも終わって欲しくないと思える映画に出会いました。[DVD(字幕)] 10点(2010-02-16 21:15:10)(良:1票)

3.  お熱いのがお好き 《ネタバレ》 時代が変わり、笑いのツボが変わり、若い頃に観て大笑いした人が中年になり、年をとって何度見直してもやっぱり楽しいコメディの大傑作だと思います。観る度にこの作品が大好きでたまらない人と10人くらいで集まってお酒でも飲みながらこの映画の楽しさを語り合いたくなりますね。「ジャックとトニーの掛け合いがやっぱ最高でしょ!」「僕はダフネが求婚されて浮かれて踊ってるシーンが一番笑ったなあ!」「ワタシは夜汽車のパーティーが楽しかったなあ!」「俺はマリリンが可愛くて最高だった!」「あの二組のデートの夜も楽しかったんじゃない?」「そうそう!」「分かる、分かる!」なんてね。一晩中でも盛り上がれそうじゃないですか!これはそんな映画だと思います。ダフネさん、ジャック・レモン・ファンの僕にとってはいくら女装して裏声で話してもその笑い方で一発でレモンさんだと見破りますよ!そして永遠のセックスシンボルなんて称されるマリリンですが、僕にとっては本作でもみせてくれるようにやっぱり可愛くてチャーミングなマリリンなのです。あの見事なまでにあっけなく素晴らしいラストまで最高のテンポの良さで楽しませてくれるワイルダーの見事な脚本と語り口。10点満点です。[DVD(字幕)] 10点(2009-06-04 00:09:41)(良:1票)

4.  オー!ゴッド 《ネタバレ》 ジョン・デンバーが演技しているところを初めて見ました。 歌詞も風貌も、その素朴さに何とも言えない魅力があったジョン・デンバーが本作の主役にピタリとはまっている。まさに適役。 それ以上に素晴しいのが、もう1人の主役である、神様を演じたジョージ・バーンズ。 野球帽に眼鏡。地味なジャンパーを羽織った、アメリカのどこにでもいそうなじいさんといった風貌ですが、 ちょっととぼけた感じが実にいい味わいがあります。 しかしその登場はまさに神出鬼没。ある時はラジオからの声、ある時は突然風呂場に現れ、ある時はベルボーイ、ある時はタクシードライバー。 “神の使者”であるジョン・デンバーに教えを説き、それに耳を傾ける使者。 この2人のキャスティングが絶妙で笑いドコロも十分のハートフル・コメディの秀作です。 神の教えは何も特別なことを言っている訳ではありません。 本作が製作された70年代にも、今僕たちが生きる現代にも通じる、 日頃忘れがちですが人として大切な、普遍的なことを言っているにすぎません。 しかしその神の教えの1つ1つがじんわりと心に響きます。 ラストシーンで語りかけるジョージ・バーンズの表情。そのバーンズの表情はもう神にしか見えなかった。 そして最後の神の教えを聞くジョン・デンバーの表情も実にいい。ラストの2人の姿も感動的でした。[DVD(字幕)] 9点(2014-08-03 13:23:59)《改行有》

5.  おつむて・ん・て・ん・クリニック 《ネタバレ》 コメディ職人フランク・オズの傑作コメディです!精神科医リチャード・ドレイファス。その患者ビル・マーレイ。2人の100分間コントのような映画です。 患者が主治医に診てもらいたくて付きまとう。全く悪気は無いのだけど、休暇中の別荘にまでやって来る。付きまとわれ、せっかくの休暇が台無しになり、主治医はイライラ、カリカリ。一方の患者は実に楽しそう。主治医は自分の家族と、付きまとう患者を引き離そうと必死だけど、患者は家族のハートをがっちり掴んでしまいます。家族の使い方も絶妙です。 患者ビル・マーレイは空気の読めない天然キャラで、いつも通りの持ち味炸裂で笑わせてくれるのは当然として、本作の場合、主治医ドレイファスが本当に可笑しいのですよ。終始イライラ、カリカリしているのですが、それを実に面白可笑しく演じています。 最後は何だか立場が入れ替わっちゃいましたけど、一応はハッピーエンド?だからこれでいいのかな?やっぱりフランク・オズのコメディは面白い![DVD(字幕)] 9点(2013-11-06 21:47:24)《改行有》

6.  おしゃれ泥棒 《ネタバレ》 オードリーのラブコメ・サスペンスでは「シャレード」の方が好きなのですが、「おしゃれ泥棒」もとても楽しくて大好きな映画です。いくつになってもやっぱりキュートなオードリーが魅力的で、楽しい脚本に、楽しい音楽に、巨匠ワイラーが軽妙にテンポよく見せてくれるストーリーもやっぱり楽しい。これらの要素に、見逃せないのがピーター・オトゥール!オードリーの魅力と、ちょっととぼけた泥棒さんをコミカルに演じたオトゥールのいい味があったからこそ、ここまで楽しさあふれるいい映画になったのだと思います。盗みに入った美術館で警報機が鳴るシーンやオードリーが掃除のパートさんに変装して盗みが発覚するシーンの楽しい事!そしてオチも楽しく、やっぱりこんなに楽しい映画のラストはめでたし、めでたし、これでいいんですよね。[CS・衛星(字幕)] 9点(2009-05-10 21:48:18)(良:1票)

7.  おかしなおかしなおかしな世界 1963年作、アメリカン・ドタバタコメディ超大作。結構なバカ映画です。 ある大物犯罪者が35万ドルもの大金を隠した場所を言い残し交通事故死。 その事故現場に居合わせたごくごく普通の連中に、珍道中の最中に出会った、ごくごく普通の一般市民の皆様に、 最後はお偉い警部様までもが、あぶく銭に目がくらんで35万ドル争奪戦を繰り広げる。本当にくだらない作品です。 大御所ミルトン・バールをはじめとするベテランコメディアン達に加え、 名優スペンサー・トレイシーやエセル・マーマンといったスター達の体を張ったバカコントがこれでもかと挿入されます。 監督があのスタンリー・クレイマーというのが一番の驚きですが、 普通の人たちが大金を目の前に豹変していく様にはちょっとだけ皮肉が込められているようにも思えます。 我先にカネの隠し場所にたどり着こうとカーチェイスも頻繁に挿入されますが、演出やスタントにキャリー・ロフティンの名が。 この人、スピルバーグの「激突!」の殺人トレーラーのドライバーの人ですよね。ちょっと納得です。 終盤にはチョイ役でピーター・フォークが登場。 本作の2年後、似たテイストのある公道爆走コメディ大作「グレートレース」ではしっかりいい役を貰っていました。 このようにスターが出世していく一過程が見られるのも映画好きには嬉しいところです。 途中は中だるみもあるし、160分はさすがに長い。今に見ると笑えるような笑えないような微妙なギャグもあり。 しかしこれが60年代前半の作品であることを考えると当時としてはなかなかのコメディ大作ではなかったかと思います。[DVD(字幕)] 8点(2018-10-28 20:10:19)(良:1票) 《改行有》

8.  オン・ザ・ミルキー・ロード 《ネタバレ》 何年ぶりになるだろう?クストリッツァの実に久しぶりの新作。 作品からほとばしる、この人の映画特有の力強さに全く衰え無し、本作も素晴らしい作品でした。 いつものクストリッツァと同じく、愛すべき動物たちと牧歌的な農村の風景から作品はスタートする。 しかし間もなくこの村は戦場であることをすぐに思い知らされますが、 そんな中に生きる人々の人間描写もまた、彼らしい独特の明るさと力強さがあります。 〝イタリアの宝石″モニカ・ベルッチの変わることの無い美しさと共に、 ミレナを演じた女優さんの、モニカに全くひけを取らない存在感もまた印象的でした。 モニカ演じる〝花嫁″と愛し合うことになる、クストリッツァ自らが演じる主人公の男ら主要登場人物と 動物たちの楽しい絡みや、もう1つのクストリッツァの映画に欠かせない要素、登場人物が楽器を奏で歌い踊る音楽もまた素晴らしい。 休戦を祝い、村人が歌い踊る宴。しかしモニカを追ってやってきた黒ずくめの特殊部隊が、その平和なひと時を粉々にしてしまう。 その特殊部隊が多国籍軍であるというところに何とも言えない皮肉を感じます。 以降は愛し合う2人の特殊部隊からの逃避行が描かれますが、水辺から川の中、そして荒涼とした羊の放牧地での追手との攻防は圧巻の一言。 祖国の内戦を背景にしたものが多いクストリッツァ映画ですが、平和の象徴のようなクストリッツァ映画に出てくる動物たち。 本作で最も印象的なのはハヤブサですが、戦争の悲惨さを寓話的要素に包み込み、いつにも増して彼らの強い意志を感じさせます。[DVD(字幕)] 8点(2018-08-05 16:23:25)《改行有》

9.  夫たち、妻たち 《ネタバレ》 夫(男)とは?妻(女)とは?結婚生活とは?-アレン映画お馴染みのテーマを インタビュー形式を交えたアレン映画お馴染みの手法で見せる、彼が得意とする非常に苦味の強いコメディ。 全編にわたって手持ちカメラが使用され、時にかなりの接近戦で登場人物をとらえており、それがいい臨場感をもたらす。 2組の夫婦の間に割って入る、途中から挿入される男女1人ずつ(リーアム・ニーソンとジュリエット・ルイス) と、2組の夫婦の関係が微妙に変化していく中盤以降の展開が非常に面白い。 特にジュリエット・ルイスのあの独特の喋り方と、彼女に惑わされていくアレンとのやりとりが見ものです。 敢えてインタビュー形式を入れなくても成り立った作品だと思いますが、登場人物が結構感情的になる場面が多く、 その後にクールダウンした登場人物がその時々の心境を振り返るので、見る者に彼らの気持ちを整理する間を与えてくれます。 中盤までとはガラリと変わった関係となった2組のカップルと、1人の男。3つのインタビューで作品を締めくくります。 男と女とは、結婚生活とは・・・。色々と考えさせてくれる、彼らの本作最後の言葉です。[DVD(字幕)] 8点(2018-01-06 17:38:42)《改行有》

10.  おかしなおかしな大追跡 《ネタバレ》 これは面白かった!同じ色と型のかばんを持った4人の男女と、そのかばんを付け狙う怪しい輩が入り乱れる前半から中盤。ホテルの1715号室前後の部屋をコソコソと行ったり来たり。ついでにかばんも行ったり来たり。もはやどれが誰のかばんか分らなくなってしまう。 ここまではそれほど動きは無いんですが、行ったり来たりするかばんと、人間関係の見せ方がとても面白いです。 動きの少なかった作品が後半は一変!作品はホテルを出て、サンフランシスコの街を舞台に大カーチェイスを繰り広げます。自転車を使ったり、街の人々をうまく巻き込みながら、スリリングな中に笑いドコロも十分。 ライアン・オニールの代表作の1つである「ある愛の詩」。その2年後の本作。あの名台詞をこんな映画でこういう使い方しちゃうんですね。でも、こういう茶目っ気は大好きです。そして本作で特筆すべきはバーブラですよ。ちゃんと歌も歌ってくれるし、彼女を見て「可愛い」と思ったのは初めてかもしれません。[DVD(字幕)] 8点(2013-11-28 23:41:08)《改行有》

11.  おかしな二人2 《ネタバレ》 「おかしな2人」のレモンとマッソーが演じる2人の設定もそのままで、この2人の子供同士が結婚するという微笑ましい設定が嬉しい。17年ぶりに再会した2人がその結婚式に行くはずが迷子になり、中西部をさ迷う珍道中を描いたロードムービーです。 「俺達は犬猿の仲だが最高の友達だよな」と微笑み合う2人はもう演技のようで演技じゃないようです。その長いキャリアの中で何度もコンビを組んだ二人ですが、これは97年の作品。マッソーは2000年にこの世を去り、盟友の後を追うようにその1年後にレモンもこの世を去った。そんな2人の晩年の共演であり、この2人が大好きな僕にとっては2人がとても楽しそうに共演している姿を見ているだけで感動的で嬉しい作品です。 ポーカー仲間の顔ぶれが変わっているのだけが残念でしたが、前作の冒頭に戻ったかのようなラストも嬉しかったです。[CS・衛星(字幕)] 8点(2011-01-17 22:27:07)《改行有》

12.  おかしな二人 ジャック・レモン&ウォルター・マッソー。説明不要の名コンビがアパートの一室で延々とコントを繰り広げる。ストーリー的にはほんと、大した話じゃないけれど、面白い。何故にこんなに面白いのか。この2人だから、としか言いようがない世界ですね。綺麗好きで神経質なレモンと無精者で大雑把なマッソーの2人の可笑しな共同生活。マッソーはそんなレモンのやる事なす事全てが気に入らない。他の二人の共演作でもそうなのですが、このおかしな2人が絶妙の間を作り出し、仲良く喧嘩している姿をたっぷり楽しませてくれます。ポーカー仲間のおっさん連中もいい味で、彼らが加わるタイミングも絶妙でした。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2011-01-17 22:21:09)《改行有》

13.  汚名 アクションやヒッチコックお得意のユーモアはほとんど無いスパイサスペンスではありますが アメリカの諜報機関と南米に逃亡しているナチスの残党というサスペンスの構図は 第2次世界大戦終結間もない頃という本作が制作された時代背景を色濃く感じさせます。 サスペンスよりもケイリー・グラントとイングリッド・バーグマンのメロドラマに軸足が置かれていますが グラントのらしさがあまり感じられず、むしろラストシーンの後に厳しい運命が待ち受けているであろう敵役のクロード・レインズが印象的。 コーヒーカップ、鍵。本作でもやはり、サスペンスを盛り上げるヒッチコックのちょっとした小道具の使い方には唸らされます。[DVD(字幕)] 7点(2018-01-15 21:37:57)《改行有》

14.  オール・オブ・ミー/突然半身が女に! 日本未公開も納得、僕は大好きなのですが日本ではあまり受けがよろしくないスティーヴ・マーティン芸が満載のコメディです。 フランク・オズらと並ぶスティーヴ・マーティンの使い手、カール・ライナーの手綱さばきも冴えわたる。 体の左半分は自分、右半分は亡くなった女に乗っ取られる。体の右半分に乗り移った女は普段は姿が見えないけど、鏡にはその姿が映る。 演じるコメディエンヌ、リリー・トムリンとマーティン、鏡に向かい合った2人のかみ合わない言い争いが楽しい。 1つの体に2人の人格。自分の体を制御できないマーティン芸、これはもう彼の真骨頂です。 序盤のオシッコのシーンから最後まで期待通り笑わせてもらいました。全盛期のマーティンの珠玉の名人芸が堪能できる一作です。[CS・衛星(字幕)] 7点(2017-06-20 20:33:45)《改行有》

15.  オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分 《ネタバレ》 上映時間は86分、主人公の男がハイウェイをドライブする86分をひたすらとらえ続ける。 上映時間=作中の時間、この設定は今となってはさほど目新しさはないのですが、 彼は全く動かない。作品の全ての時間は、様々な相手と電話で話しながらハンドルを握りハイウェイを運転する彼の姿をとらえ続けるのみ。 彼が電話で絡む様々な声の主以外、キャストはハイウェイをドライブする男を演じるトム・ハーディ1人のみ。 運転席に座ったままのトム・ハーディの1人芝居を86分間ひたすら見続けることになるワン・シチュエーション映画。 彼の奥さん、息子、出産を間近に控えたある女性、仕事仲間、仕事で緊急に連絡を取らなければならない警察や役所の人間たち。 彼らとの間に現在進行形で起こっている問題に対し次々に電話で対応しなければならない。電話の向こうの声の主の事情や対応も様々でよく練られている。 この夜に起こった問題の全ては彼の自業自得ですが、それら全てを投げ出さずに向きあおうとする。 今夜の彼の行動のことの発端から適当に逃げていれば、今夜も何事もなく家に帰り夕食をとりながら家族とサッカーを観戦し朝になれば仕事現場に向かい、 何も失わずに済んだのかもしれないが、彼はそうはしなかった。そのために彼は仕事も家庭も失うことになるのだろう。 この夜の様々な問題に対し、たった1人の運転席に座ったままの登場人物と電話、これだけで見事に最後まで緊張感を持続し続けた。 極端に動きが制約された中でのトム・ハーディの1人芝居もまた素晴らしかった。[CS・衛星(字幕)] 7点(2017-06-12 21:56:44)(良:1票) 《改行有》

16.  オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ アダムとイヴの一風変わったラブストーリー。2人は人間ではなく吸血鬼。 ジャームッシュ流、新感覚のヴァンパイア映画。 現代のヴァンパイアにもスマホはもはや欠かせない日常生活のアイテムの1つであり、 you tubeも欠かせない娯楽の1つか。しかし彼らにとっても現代社会は決して過ごしやすくはないようです。 生きにくい現代社会への皮肉に、ジャームッシュ独特の音楽のセンスに心地よいオフビート感とユーモアは本作でも健在。 ある意味だらだらと綴られていく、彼らの夜の闇に包まれた日常。 そんな彼らの日常に途中から投入されるお茶目でおてんばの妹、ミア・ワシコウスカの存在も効いています。 全く異なった趣を見せるデトロイト、タンジールの人気の無い深夜の街の風景。 それは美しくも、彼らの孤独感を表しているようでもあります。[CS・衛星(字幕)] 7点(2016-10-19 16:16:50)(良:1票) 《改行有》

17.  オーバー・ザ・トップ 《ネタバレ》 父と、何らかの事情で離れて暮らしていた子どもが再会し、一緒に旅に出る。 定番のロードムービーの始まりですが、この息子が父と打ち解けていくのにさほど時間は必要としない。 アームレスリングで見せられた父の強さ。トレーラーを運転させてもらった時の息子のワクワクした表情。 そして「人生は向こうからはやってこない」という教えと息子自身のアームレスリングの勝利。 ベタベタではあるのですが、父とまだ幼い息子が打ち解けていく2人旅の姿がいい。単純明快なアメリカ映画の良さが出まくっています。 「ロッキー」第1作では最後にロッキーはアポロに負けてしまった。しかしエイドリアンの心をガッチリ掴んだ。 一方本作は親父の強いところを息子の目の前でしっかりと見せて勝利を掴み、息子の心もガッチリ掴んだ。 どちらも本当によく分かる。どちらのスタローンも絵になっている。 父と息子が歓喜する姿を遠巻きに眺める祖父のどこか納得したような表情で全て終わらせるのも良かった。 出来れば父と母と息子の3人で人生を再出発できれば一番良かったんだけど・・・。[CS・衛星(字幕)] 7点(2016-04-17 15:10:56)《改行有》

18.  オレンジカウンティ 《ネタバレ》 鑑賞後、何が最も強烈に印象に残ったかと言えば、勢いだけは誰にも負けないバカ兄貴を演じたジャック・ブラック。 主人公は作家志望の弟ですが、オイシイところはジャックに持っていかれているような感じはあります。 でも主人公である弟のキャラクターにしっかり魅力がある。 故郷オレンジカウンティの人々もそれぞれに問題はあるけど許せる、愛すべきキャラクターに描かれています。 両親に、サーフィン仲間に、特に兄貴は無茶苦茶ですが、 何より弟思いであるところがしっかりと出ている点は重要なポイントです。 もう1人、弟の彼女の存在が効いていて、演じた女優さんのもつ雰囲気もとても良かった。 あれほど問題だらけだった彼の周りにあるものが、一瞬のうちに解決するラストも好きです。 兄貴の放火はお咎めなしなのか?と思いますが、まあいいんじゃないでしょうか。 悪友の「ざまあみろ!スタンフォード!」の台詞も良かったですね。 いい大学に入ることが全てではないし、人生、もっと大切なこともあるんじゃないかな。 ジャック・ブラックの濃い兄貴と比較すると地味なキャラクターですが、弟を演じたコリン・ハンクスも好演。 あのハリウッドの超大物を父に持つサラブレッドですが、 育ちの良さを感じさせる風貌と本作のキャラクターがとてもよく似合っていました。[DVD(字幕)] 7点(2014-08-10 20:11:03)(良:1票) 《改行有》

19.  オルカ 《ネタバレ》 先に製作された「ジョーズ」を感じる部分は確かにあります。 オルカと対決するあの船も、ロバート・ショウ演じるクイントの船とよく似ている気がする。 しかし本作と「ジョーズ」と決定的に違う所は、無表情、無感情に人を襲うジョーズとは異なり、 本作ではオルカの表情や感情をとらえているところだと思います。 度々アップでとらえられる目が恐ろしくもあり哀しくもあります。 その勝敗は早い段階で想像はつきますが、ラストのシャチ対人間の一騎打ちは見応え充分。 モリコーネの愁いを帯びた音楽やこれも愁いを帯びたシャチの鳴き声も実に効果的に挿入されています。 海洋パニックものとして、映画の面白さは「ジョーズ」に軍配が上がるかもしれません。 「ジョーズ」と比較されることは十分承知の上での本作だと思いますが、 本作はシャチをただの悪としなかったところが良かったのではないかと思います。[DVD(字幕)] 7点(2014-07-10 22:07:18)(良:3票) 《改行有》

20.  大いなる西部 《ネタバレ》 原題”the big country”、邦題「大いなる西部」そのままに、アメリカも、世界も今よりずっと広かった頃の西部のダイナミックな、どこまでも続く大地と空が印象に残る作品です。 東部からやってきた知性と強さを兼ね備えたマッケイを演じたグレゴリー・ペックがカッコよすぎです。誰にも見られない場所と時間に荒馬を乗りこなしたり、スティーブとの決着を付ける。男は黙って・・・の世界。 決闘や抗争に勝った者が水を得るのではなく、皆で貴重な資源を共有するという彼がもたらす新たな考え方。マッケイの婚約者のその後が忘れられてしまっているのは残念ではありますが、見る者も、本作の西部の開拓地の一部の人間も次第に垣間見える彼の男気、勇気に惹かれていく。 テリル家とヘネシー家は共に一家の大黒柱を失った。虚しさも感じますが、この土地は次第にマッケイの考え方、彼がもたらす新しい価値観が浸透し発展していくのかもしれない。それは次第に西部の開拓地の至る所でも。こうしたこともアメリカの歴史の一部なのでしょう。3時間近い長尺がそれ程気にならない西部開拓の地の人間ドラマでした。[映画館(字幕)] 7点(2011-10-16 14:20:51)《改行有》

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