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【製作国 : アメリカ 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
21. オーロラの彼方へ 前半はSFファンタジー風ヒューマンドラマに思えて非常に良い。だが後半はストーリーが荒く安っぽいサスペンスドラマになってしまったみたいだ。[DVD(字幕)] 6点(2013-10-01 20:11:15)(良:1票) 22. オール・ザ・キングスメン(1949) マスコミを使って大衆を見方にし、権力を振るう政治家は時代や国を違えても未だに多い。黒いものでも上に立つ者が白と言ったら白くなる、そういう世界はあってはならぬはず。そういった権力に立ち向かって政治家を志しても、いったん権力を握れば・・・と言う映画だ。マスコミに踊らされる聴衆がだまされやすいのは致し方ない向きもあるが、そばにいる者は何が善で何が悪かはわかりそうなもの、映画を見ていて腹が立ってしょうがなかった。最後にズドンと一発で終わるところが、いかにも銃社会肯定の米国らしい。[DVD(字幕)] 6点(2013-02-01 22:28:44) 23. 王子と踊子 「マリリン7日間の恋」を見て、その舞台となったこの映画を鑑賞。7日間の恋ではマリリンがローレンス・オリヴィエからさんざんクレームを付けられていた印象があったので、「王子と踊り子」にはほとんど期待していなかったのだが、予想に反してなかなかおもしろい。この映画は喜劇であると同時に舞台劇、会話のやり取りに妙があり、戯曲作家テレンス・ラティガンに敬服。しかしまだ自分自身も十分把握しきれていないので点数は低めだが、何度か見直せば点が上がるかもしれない。 この映画のマリリンは絶好調にさえ見える。コリン・クラークとの愛が進行していたからかもしれないが・・・。 [DVD(字幕)] 6点(2012-06-05 08:29:56)《改行有》 24. 奥様は魔女(1942) 私の子どもの頃流行したテレビドラマシリーズに「奥様は魔女」というのがあった。またそれが映画化され、後にニコール・キッドマンも魔女をやったとか。それらの映画やドラマの原点がこれである。 西洋では魔女は不吉なもの災いを招くおそろしいものとして恐れられていたが、それをコメディの中に取り入れたことで大いに評価されるべきであり、これ以降たくさんの魔法を使った物語が生まれることになった。 この映画はまさにお洒落でキュートなファンタジックコメディであり、脚本もしっかりしている。何せ監督がルネ・クレールというから驚き。[DVD(字幕)] 6点(2011-05-31 18:26:49)《改行有》 25. オペラハット 《ネタバレ》 前半部は非常におもしろい。ディーズ氏の家はどこだ?と尋ねると公園にいるのは知っていて家だけを教えたり、シンデレラ男と名付けた新聞記者が彼のそばにいる悩める女性だったり・・・。 最後はどのような結末だろうかと期待したが、以外にがっかり・・・。性格が十人十色というのはわかるが、それだけではね。[DVD(字幕)] 6点(2011-04-13 13:14:36)《改行有》 26. 汚名 ケイリー・グラントとイングリッド・バーグマンという豪華な組み合わせなのに物足りなさを感じる。ラブロマンスとしても今一歩だし、ヒッチコックのサスペンスとしても今一歩。ストーリーの展開が歯切れが悪いし、かと思うと説明不十分なまま飛んだりもする。最初はどうして汚名なのか、砂は何なのかわからず、乗り切れない映画だった。[DVD(字幕)] 5点(2015-01-24 22:32:29) 27. お家をさがそう まだ妊娠6ヶ月というのに異常に大きなお腹、しかも主人公夫婦が出会う人たちは奇妙な人ばかり。なかでも乳母車を持たない主義の夫婦は傑作だ。 しかし回り回って最後は・・・、というのは結局何だったのか。[映画館(字幕)] 5点(2011-10-09 21:25:40)《改行有》 28. オリエント急行殺人事件(2017) 原作を読み、1974年の映画も見た私にはちょっと物足りない。豪華キャストと言っても1974年版にはかなわないし、映画の流れもスムーズには思えない。元々探偵ポアロ自身が奇想天外な推理をするわけだから、筋道がしっかりしてないとわかりづらくなってしまう。その点、野村萬斎のドラマはわかりやすくおもしろかった。[DVD(字幕)] 4点(2018-08-12 20:31:00) 29. オーメン(1976) 「エクソシスト」は普通に見れたが、「オーメン」はさらに宗教色が強くなじめなかった。改めて見てみると結構残酷だったのでびっくり、若いときはあまり気にならなかったのか。母親が山犬というのはどうみても突飛すぎる。[映画館(字幕)] 4点(2012-12-15 22:30:13) 30. 俺たちは天使じゃない(1989) ボガード主演の1955年映画が良かったのでこの映画も見たのだが大失敗だった。舞台劇の軽妙なおもしろさがまったくなく、完全な別物と言ってもいい。共通なのは脱走した囚人が登場するくらいで場所も設定も違う。神父には到底見えないのに強引に持って行くのが不自然だし、教会に縁のない私にとっては違和感ばりばり。滑稽さがコメディなのかもしれないが笑えず、キリスト教も軽くみられているように思う。[DVD(字幕)] 3点(2015-02-03 21:19:47) 31. オペラの怪人(1943) 《ネタバレ》 1925年のロン・チェイニー版と較べて見ればわかるが、これほどまで設定とストーリーを変更したのでは、まったく別の「オペラの怪人」であり不自然きわまる。 他の方も指摘されているように、エリックがクリスティーヌの父親、ラウルが警官であることはもちろんのこと、エリックがどうして怪人になったのか理解できそうもない。また、凶悪な怪人が出没しているのに、片方では平然と舞台が進んでいることなど・・・。 巨大シャンデリアをはじめカラーの映像がきれいで、舞台の中のオペラも素晴らしいのに残念である。[DVD(字幕)] 3点(2011-04-12 17:46:17)《改行有》 32. 俺たちに明日はない 《ネタバレ》 私の最も嫌いな映画のひとつ。最初に見た時は、本当に途中で気分が悪くなった。それでも評価の高い本作品を理解しようと、DVDを借りて何回か見たし、最後には購入しても見た。都合4・5回は見ているだろう、途中まで見たり途中から見た回数も入れるとゆうに10回は超えている。それでもなお私の評価は変わらない。 ボニーとクライドの二人、出会いからすでにいい加減である。銀行強盗であることを信じさせるために、銀行強盗をやって見せ、それについて行く軽薄な女。平気で他人の車を盗み、他人(銀行所有)の家をぶっこわす。銀行が差し押さえるのはひどすぎるというが、理由はあるはず、しかしそれにはふれようともしない。 押し入った食料品で危ない目に遭うと、「食い物をもらいに行っただけなのに、俺を殺そうとしやがった、ひどい奴だ」と悪態をつく。そしてついに殺人、それも新しく加わった仲間のせいにしてしまう、どこまでも自分勝手で、他人のことはお構いなしだ。 こういった悪列非道が延々と続く中、自分たちの新聞記事を見てあざ笑い、偶然出会した警備隊長は捕まえて写真を撮ってまたあざ笑う。 しかし粋がっていたのはここまでで、後半は追いつめられ、ただ逃げ回り、銃を乱射する狂乱ぶり。こうなると先は見えている。他人の命を粗末にする奴は、自分の命さえ粗末にするのだ。どこまでも悪いのは社会だ、不景気のせいだ、俺たちは悪くないという信念だけは消え去らず、哀れな運命をたどる。 これは実在した凶悪犯の話だが、それを映画化して何になるのだろう? 若者の無軌道ぶりを助長するばかり。 この映画が作られた頃、米国はベトナム戦争の最中にあり、日本の大学紛争へと飛び火した。方や静かに整然とデモする反戦グループ、方や暴徒化する過激グループと別れていったのだが、この映画の若者たちはまさに浅間山荘事件、暴徒化した過激グループと重なってくる。反体制と言えば格好いいが、自分勝手、無軌道、卑劣きわまる。どうして肯定できようか。 [ビデオ(字幕)] 1点(2011-02-05 14:52:52)(笑:4票) (良:2票) 《改行有》
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