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【製作国 : アメリカ 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
1. 王子と踊子 《ネタバレ》 舞台は1911年ジョージ5世の戴冠式。バルカンの狐と称されるカルパチアの摂政(大公)とショーガールの2夜の恋の物語。オリジナルはテレンス・ラティガンがローレンス・オリヴィエ、ヴィヴィアン・リー夫妻のために書いた戯曲(The Sleeping Prince:眠りの森の王子)。テレンス・ラティガン自身が駄作を書いてしまったと夫妻に詫びるも、公演はロングランとなり大成功したらしいです。映画化に際してヴィヴィアン・リーの役をマリリン・モンローが演じます。マリリン主演映画の中では私の一番好きな作品です。私はこの映画で演じたエルシー・マリーナこそ、マリリンの特長が十分生かされた役柄だと思っています。作品の中で、大公がエルシーのことを「小児を思わせるかと思うと、ボクサーのような筋肉を持ち、人生の機微を心得ておる」と評するシーンがありますが、こういう役を演じたときのマリリンは最高です。この後、ヨーロッパはバルカン戦争を経て第1次世界大戦に突入する。この時代背景を考えれば、別れのシーンにもリアリティーを感じてしまいます。マリリンの可愛さと別れの切なさに、9点つけさせていただきます。[DVD(字幕)] 9点(2006-05-07 14:33:50)(良:1票) 2. 大いなる遺産(1998) 《ネタバレ》 オリジナルの方の作品は観たことがありませんし、予備知識なしに観ました。フィンとラスティング(デ・ニーロ)を結ぶ一直線の糸と、フィン、ディンズムア夫人、エステラの関係でストーリーが構成されているけど、両者の間に全く絡みがないのが少しもの足りません。誰がフィンを援助しているのかという謎解きの答えも、ディンズムア夫人かラスティングなんだけど、デ・ニーロが最初に出たっきりですからねえ。すぐに予想はつきますよね。フィンの気持ちは良く描かれているけど、エステラの方の気持ちは不可解。「僕たちは、お互いを分かり合っていた。最初に出会ったときから」という最後のナレーションにもあまり説得力がなかったです。ディンズムア夫人を演じてる女優さんは、すっごくいい演技しますね。個展が終わって「エステラが結婚したと告げたとき、フィンがディンズムア夫人の手を自分の胸において・・」この前後のシーンはこの作品で最高のシーンだと思います。すごい女優さんだなって思ってたら、後でアン・バンクロフトだとわかって納得。あまりのシワシワメイクのためにわからなかった。今は亡きアン・バンクロフトに+1点です。[DVD(字幕)] 7点(2006-06-17 21:05:29) 3. 奥さまは魔女(2005) キャハハッ、と面白かった。音楽もオリジナルだし、クララおばさんや、アーサーおじさん、グラディスさんにも会えたし。シャーリー・マクレーンさんやマイケル・ケインさんも、老いて尚お元気そうだし。よかった、よかった。うん、うん。[DVD(吹替)] 6点(2006-05-15 22:07:09) 4. オータム・イン・ニューヨーク 《ネタバレ》 一つ一つのエピソードが唐突で、ストーリーを盛り上げるのに全く役立っていないと思います。シャーロットのお母さんが昔ウィルが好きで、彼女の友人とウィルの間の子供がリサ、なんていうのはまったく無意味なプロットですよねえ。それに、一つ一つのシーンの描き方が多分ヘタだと思います。例えばスケート場でシャーロットが転倒するシーンは、死への旅立ちの始まりなんだからもう少しドラマティックに描けなかったのかなあ。あれでは、すぐ立ち上がってゲラゲラ笑い出しても不自然ではない撮り方です。全く同じ俳優で構成・撮影が少し違えば良い作品になったのになあと思います。 それにしても、この作品のリチャード・ギアは少小泉元首相そっくり。[DVD(吹替)] 3点(2007-11-04 12:43:38)
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