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【製作国 : アメリカ 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
1. オリエント急行殺人事件(2017) 原作を読み、1974年の映画も見た私にはちょっと物足りない。豪華キャストと言っても1974年版にはかなわないし、映画の流れもスムーズには思えない。元々探偵ポアロ自身が奇想天外な推理をするわけだから、筋道がしっかりしてないとわかりづらくなってしまう。その点、野村萬斎のドラマはわかりやすくおもしろかった。[DVD(字幕)] 4点(2018-08-12 20:31:00) 2. 俺たちは天使じゃない(1989) ボガード主演の1955年映画が良かったのでこの映画も見たのだが大失敗だった。舞台劇の軽妙なおもしろさがまったくなく、完全な別物と言ってもいい。共通なのは脱走した囚人が登場するくらいで場所も設定も違う。神父には到底見えないのに強引に持って行くのが不自然だし、教会に縁のない私にとっては違和感ばりばり。滑稽さがコメディなのかもしれないが笑えず、キリスト教も軽くみられているように思う。[DVD(字幕)] 3点(2015-02-03 21:19:47) 3. 俺たちは天使じゃない(1955) 3人の極悪な囚人たちが善良な雑貨商の家族と接しているうち、何かしてやらなければとまで思う温かさ。軽妙で歯切れの良い展開のなかに随所にくすっと笑ってしまうおもしろさ、まさに舞台劇の真骨頂である。それまでニヒルで格好ばかりつける嫌な奴と思っていたハンフリー・ボガートがとても良い味を出しているし他の2人もとっても良い。芝居好きの私には大満足の映画で満点をあげてもいいのだけど、勝手に死んでいったとはいえ蛇を使った犯罪?にちょっとだけひっかかってマイナス1点。[DVD(字幕)] 9点(2015-02-03 08:28:50) 4. 汚名 ケイリー・グラントとイングリッド・バーグマンという豪華な組み合わせなのに物足りなさを感じる。ラブロマンスとしても今一歩だし、ヒッチコックのサスペンスとしても今一歩。ストーリーの展開が歯切れが悪いし、かと思うと説明不十分なまま飛んだりもする。最初はどうして汚名なのか、砂は何なのかわからず、乗り切れない映画だった。[DVD(字幕)] 5点(2015-01-24 22:32:29) 5. 愚か者の船 タイトルに興味を惹かれ見たのだが、国籍人種の違うたくさんの人たちが登場したくさんの物語が進行する、所謂グランドホテルのホテルが汽船になった映画だ。思わず笑ってしまいそうなシーンあり、感動させられるシーンあり、考えさせられるシーンもある。それでいてしっかりひとつにまとまっていると思う。人間誰しも愚か者なのかなあ。[DVD(字幕)] 7点(2014-12-15 21:27:46) 6. 王子と乞食(1977) 子どもの頃読んだそっくり二人が入れ替わるだけの童話だと思っていたのだが、16世紀英国王室を背景にした物語はなかなかおもしろいし、キャストも超豪華だ。ヘンリー8世を初め実在の人物も多く、テューダー王朝の歴史の一部を垣間見ることもでき大変興味深い。マーク・レスターの一人二役の表情や仕草もなかなかのもの。王子と乞食の二人が同時に出てくるだけでなく、互いにふれあう場面など当時としての撮影技術はたいしたものだ。(DVDで改めて鑑賞した後の感想)うーん、少しアクションシーンが多いかな。それに原作は10歳の王子と乞食だったはず。5年ほど前に製作されていれば、本来の児童文学にそった名作だったかも。[映画館(字幕)] 7点(2014-07-08 06:02:29) 7. 踊る結婚式 アステアのタップの芸はお手のものだし、お相手リタ・ヘイワースもなかなか良い。しかし私にはミュージカルよりコメディの印象が強くおもしろかった。帽子の重さが2Kgとは信じられないが・・・。[DVD(字幕)] 6点(2014-05-13 14:45:19) 8. 女はそれを我慢できない 「女はそれを我慢できない」の「それ」って何?と思いつつ見ていたが、途中からそんなこと忘れておもしろさ満載、好きだなあ。もちろんジェーン・マンスフィールドの魅力たっぷり、でっかい胸の膨らみに目のやり場に困るけど・・・。音痴とばかりに思っていた彼女の歌に思わずびっくり、エドモンド・オブライエンもなかなかやるう![DVD(字幕)] 8点(2014-03-09 09:27:48) 9. オーロラの彼方へ 前半はSFファンタジー風ヒューマンドラマに思えて非常に良い。だが後半はストーリーが荒く安っぽいサスペンスドラマになってしまったみたいだ。[DVD(字幕)] 6点(2013-10-01 20:11:15)(良:1票) 10. 大いなる陰謀 原題の「Lions for Lambs」のライオンと子羊は何を指すのかを考えるだけでもすごく意味のあることだと思うし、米国の内情を鋭く描いた力作だと思う。正義のためには手段を選ばないとか、正義と平和のどちらかを選ぶとしたら正義を選ぶという、その米国の正義というものが独善的なものでなければ良いと思うが・・・。問題提起としてはすばらしい映画だと思う。[DVD(吹替)] 7点(2013-09-28 10:49:57) 11. 黄金(1948) 人間の欲や猜疑心をよく表した名作だと思う。黄金は人間を変えてしまうとはよく言ったもの、そうした男をハンフリー・ボガートが巧みに演じている。それにまたストーリー(脚本)が良く、ラストは鮮やか。一見老年のショーン・コネリーかと見間違うほどのウォルター・ヒューストンがまた良い。助演賞文句なし。この映画はヒューストン親子で賞を取った作品だが、息子の映画に親父が出演、親孝行というか息子思いというか感動である。[DVD(字幕)] 9点(2013-05-10 06:10:15) 12. 大いなる西部 途中まではさすがウィリアム・ワイラー、西部を舞台にした本格的ドラマだと思ってみていたのだが、やっぱり銃の撃ち合いになるのか。どこかの島をめぐる領土争いを思い出してしまったけど、平和的解決はできないものだろうか。人物描写が大変良く、助演男優賞がチャールトン・ヘストンではなく、バール・アイヴスなのも頷ける。また音楽もすごく良く、テーマを少しずつ変化させたり、一大交響詩のようだ。[映画館(字幕)] 7点(2013-04-30 17:31:54)(良:1票) 13. 大いなる遺産(1998) デヴィッド・リーン監督のモノクロの「大いなる遺産」も良かったけど、米国に舞台を替えたこの映画も大変好きだ。好きなのは主役のイーサン・ホークやグウィネス・パルトローではなく、ロバート・デ・ニーロ。この大物俳優を単なる脱獄囚で処刑されてしまっては話にならない。やはり後半きちんと出てきて彼らしいアクションになるのも良い。この映画を最初見たとき、すべてが彼の差し金とわかってジーンと来た。(何か浦島太郎の亀みたいだったけど)[DVD(字幕)] 8点(2013-04-13 22:56:56) 14. オール・ザ・キングスメン(2006) 《ネタバレ》 最初見たときはストーリーがあまりわからず好きではなかったが、1949年のロバート・ロッセン版を見た後もう一度見直すとまた評価が変わった。実にリアルで彫りが深く、アカデミー賞受賞の前作よりも原作(未読)に近いように思われる。それに俳優は豪華だし音楽も良いし、私の中ではこっちの方がすばらしいと思う。ただ恰幅の良かったブロデリック・クロフォードより、ショーン・ペンが知事らしくないのと、アダムがなぜ知事を撃ったかの表現が不十分で残念。原作はピューリッツァー小説だけあって、重みのある映画だが、暗殺者を捕らえず射殺するところはいかにも銃社会肯定国の米国だと思う。もしかしたら臭い物にはふたをしろの陰謀にも読み取れるが・・・。[DVD(字幕)] 7点(2013-02-02 10:08:50) 15. オール・ザ・キングスメン(1949) マスコミを使って大衆を見方にし、権力を振るう政治家は時代や国を違えても未だに多い。黒いものでも上に立つ者が白と言ったら白くなる、そういう世界はあってはならぬはず。そういった権力に立ち向かって政治家を志しても、いったん権力を握れば・・・と言う映画だ。マスコミに踊らされる聴衆がだまされやすいのは致し方ない向きもあるが、そばにいる者は何が善で何が悪かはわかりそうなもの、映画を見ていて腹が立ってしょうがなかった。最後にズドンと一発で終わるところが、いかにも銃社会肯定の米国らしい。[DVD(字幕)] 6点(2013-02-01 22:28:44) 16. オズの魔法使 何度も見た心に残る映画でなつかしい。「風と共に去りぬ」と同年の作で、戦後ようやく総天然色映画として登場した日本と違って、カラー映画の技術の差も感じる。映画のすばらしさはいうことないが、初めて見た頃の感動はなかなか思い出せない。(初めて見たときに感想を書くべき)しかし最初見た頃はかかしやブリキ男、ライオン、魔女が現実の人物と同じ人たちだとは気づいていなかった。そしてテレビもカラーではなかったような・・・ (白黒テレビ)[地上波(字幕)] 8点(2013-01-06 10:23:41) 17. オーメン(1976) 「エクソシスト」は普通に見れたが、「オーメン」はさらに宗教色が強くなじめなかった。改めて見てみると結構残酷だったのでびっくり、若いときはあまり気にならなかったのか。母親が山犬というのはどうみても突飛すぎる。[映画館(字幕)] 4点(2012-12-15 22:30:13) 18. 女と女と女たち 《ネタバレ》 パリ風のエレガントなお洒落とユーモア、イタリア風なコメディ、そして演じるのはシャーリー・マクレーン! 葬式の列を歩む悲しみの未亡人から始まり、浮気現場に出くわした妻、二人の男に迫られる女性、夫の書く小説の主人公に変身する妻、パリ社交界の花型でライバルと競う女性、雪の中を若い男に付けられる女性、全部で7人を女を彼女が演じる。まさに七変化なのだが、コスチュームはそれ以上になってしまう。単に目の保養だけでなく、シャーリー・マクレーンの魅力たっぷりの映画だ。このさい共演している男性の活躍は眼中になし。[映画館(字幕)] 8点(2012-08-23 23:18:11) 19. 王子と踊子 「マリリン7日間の恋」を見て、その舞台となったこの映画を鑑賞。7日間の恋ではマリリンがローレンス・オリヴィエからさんざんクレームを付けられていた印象があったので、「王子と踊り子」にはほとんど期待していなかったのだが、予想に反してなかなかおもしろい。この映画は喜劇であると同時に舞台劇、会話のやり取りに妙があり、戯曲作家テレンス・ラティガンに敬服。しかしまだ自分自身も十分把握しきれていないので点数は低めだが、何度か見直せば点が上がるかもしれない。 この映画のマリリンは絶好調にさえ見える。コリン・クラークとの愛が進行していたからかもしれないが・・・。 [DVD(字幕)] 6点(2012-06-05 08:29:56)《改行有》 20. おしゃれ泥棒 オードリーの映画では好きな方、ピーター・オトゥールも結構はまっていて格好良い。 コメディながらサスペンス風というか、サスペンスながらコメディ風というのが好き。邦題も洒落ていて素敵。[映画館(字幕)] 8点(2012-01-14 22:44:24)《改行有》
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