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Web www.jtnews.jp

プロフィール
コメント数 115
性別 男性
自己紹介  2014年12月に投稿を始めてから8年が過ぎました。

 「映画評論家になれるのでは?!」と思える素晴らしい言葉を綴られる先輩レビュアーさん達に憧れつつも、私には、あのような文章を書けそうもありません。私の場合、少年時代に気に入り、DVDなどで観直しても好きであり続けている映画を中心に、まだピュアだった(?)少年時代の気持ちや、当時の状況を思い出しながら書きたいと思います。大人になってから観た映画も少しずつ追加しています。

 レビューの文面は長くなりがちですが…最後まで私の拙文を読んで下さる皆様に感謝申し上げます。

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【製作国 : アメリカ 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
評価順1
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1.  オルカ 《ネタバレ》  レンタル店で、ふと【発掘・良品】という帯のついたDVDを目にしました。それが当作品で、すぐレンタルしました。  当作品は、私が小学校高学年時に日本で公開されました。私にとっては、床屋の待合室で、少年誌に掲載されていた【内容紹介の漫画】を読んだときの印象が強烈でした。その漫画には「自分も交通事故で妻と子供を失った。だからオルカの気持ちがわかるんだ」と漁師ノーマンが語る場面がきちんと描かれており、私の頭に「この映画は、しっかりとしたドラマなのだ」と刻み込まれました。  その後、中学生になりTVの月曜ロードショーで観たときは、結末がわかっていたとはいえ「もし、ノーマンが、オルカの奥さんと子供の命を奪ったことに何も感じない悪人なら、観ていてどれほど気楽だったろう…」とやるせない気持ちで一杯になりました。  今回レンタルしたDVDには、月曜ロードショーの吹替えが収録されており嬉しく思いました。字幕でも観ましたが、以下、吹替えでの言葉を引用して書きたいと思います。  今回の再見で、少年時代の気持ちが蘇ったのは勿論ですが…感情のある存在としてのオルカの描写に加え、人間ドラマもあらためて丁寧に作られていると感心しました。  まずノーマンは、人前では作り笑いで取り繕いながらも「罪とは自分に対して犯している」という神父の言葉を真摯に受けとめ、「自分はオルカにとって、不埒な運転(字幕版では飲酒運転と明記)で女房を殺した奴と同じだ」「みんな俺のせいだ…許してくれ」と、自責の念にさいなまれる人物として描かれており、リチャード・ハリスが熱演していると思いました(吹替えた宮部昭夫氏は、私にとってカーク・ダグラスの声で馴染みがありましたが、ノーマンの人柄には合っていると感じました)。しかも今回の再見により、開始42分めで【オルカの妻の流産と、ノーマンの妻に起きた不幸な事故とが、フラッシュバックする場面】を認識できました。一瞬のシーンですが、ノーマンの心情を上手に表現していると思いました。  そして、当初、ノーマンを非難していた海洋学者レイチェルが、次第に彼の理解者になっていくプロセスも見事だと思いました。  それとは対照的に「あんたのオルカのせいだ」と責め続けた漁業組合長スウェインが、村人達と冷たい視線でノーマンの船出を見送るシーンは、漁村の死活問題で無理ないとはいえ、“よそ者”への集団心理を象徴的に映像化していると感じました。  一方、オルカの怒りは、ノーマンだけでなく、他の乗組員達にも及びます。このように【家族を失った怒り・憎しみの矛先が、原因となった相手だけでなく、次々と拡大していく】という現象は、この【フィクション】に限らず【現実】の対人関係や、戦争・テロにも通じているのでは…と思いました。それだけに、最後の闘いでノーマンがオルカに対し「お前はいったい何者なんだ!」と叫ぶシーンでは、【復讐】という言葉だけでは言い表せない、何か空恐ろしいものを感じずにはいられませんでした。  ところで、皆さんのレビューを拝読して「ジョーズ(1975年)のパクリか否か」という文面を幾つも目にしました。この点について私は「パクリという言葉を、どのような意味合いで定義するか」によって変わるかな…と思います。  つまり、最近、よく使われている【あるヒット作品に触発されて作られたもの・インスピレーションを得たもの】というザックリした意味合いなら、確かにパクリに該当するかもしれません。何故なら、↓の【鱗歌】さんのご指摘の通り、冒頭でホワイトシャークを撃退するシーンは、明らかにジョーズを意識し、そこのBGMも似ていると思うからです。  一方、古典的な【盗作/ヒット作品に便乗して儲けようという、その場限りの安易な作品】という意味合いなら、パクリではなく、ジョーズに触発されつつも独自性を確立した成功作品だと考えます。少なくとも私にとっては、海洋パニック映画という枠を越え【家族愛の裏返しとしての憎しみ/罪/排他的な集団心理】など、勧善懲悪や予定調和では割り切れない、人間の普遍的なテーマについて静かに訴えかけてくる力作だと思います。  さて、採点ですが…鑑賞環境は、DVD(吹替え)とし、マイケル・アンダーソン監督をはじめ、今は亡きリチャード・ハリスへの敬意を込め、10点を献上させていただきます。これからもエンニオ・モリコーネの哀愁に満ちたテーマ曲と共に【オルカの瞳/オルカの気持ちがわかるからこそのノーマンの苦渋に満ちた表情】が、いつまでも私の脳裏に浮かび続けることでしょう。 *字幕版だけで聞けるエンディングのボーカルも味わい深いです。  そして最後に、【発掘・良品】の帯をつけて下さった見識の高いレンタル店のスタッフさんに感謝したいと思います。[DVD(吹替)] 10点(2018-02-15 22:22:26)(良:4票) 《改行有》

2.  オズの魔法使 《ネタバレ》  「オズの魔法使い」という物語そのものを知ったのは小学校の低学年の頃に、和製テレビシリーズを観たのが最初です。ドラマ本編の詳細はあまりよく覚えていませんが、毎回、最後にドロシー役の女優さんと子供達のコーラスで歌われた【♪虹の彼方に】はよく覚えています。因みにこの番組はウィキペディアに掲載されています。  さて、当映画版は、その後【ハリウッド映画の古典】だと知り、ずっと観たいと思っていました。最初に観たのは、大学生の頃、NHKの夕方に放送されていた吹替え版です。まず主題歌【♪虹の彼方に】には「これが本家か!」と感動しました。そして【モノクロの現実から、カラーのオズの世界へと場面転換する演出】では「まだ白黒作品が多かった公開当時のアメリカの子供たちが、鮮やかなカラーにどれほど感激したことだろう!」と、察して余りあるものを感じました。また【カカシ・ブリキの木こり・臆病ライオンの特殊メイク】は単なる被り物(マスク)と異なり、俳優さん達の表情を見事に反映する出来栄えだと感心し、さらに【三人の素顔を再認識できるエンディング】も上手い演出だと思いました。なお、ストーリーは単純で、カカシ達に出会うごとに歌われるメロディーは、いつも同じでした。しかし「この同じフレーズの繰り返しのような構成は、まさに絵本・童話・昔話と同じだ。映画のセット(背景)も、まるで絵本から飛び出したような美術だ。きっと絵本・童話・昔話と同様に“すでにわかりきったお約束”に、感情や意識を乗せながら何度も繰り返し楽しむタイプの映画なんだろうな」と思いました。しかし、当時、我が家にはビデオデッキが無く「繰り返し観られない…」と【一抹の寂しさ】が残ったのでした…。  その後、私も結婚し、我が子が通う幼稚園の学芸会で、隣のクラスで演じていたのが【オズの魔法使い】でした。これを機にDVDをレンタルし、当作品を子供と一緒に吹き替えにして観てみました。すると、子供はすっかり夢中になりました。どうやら、優しい大人達と励まし合って冒険する雰囲気と、上記に明記した【繰り返し】が気に入ったようです。おかげさまで一時期、何度もリクエストされてレンタルし、学生時代の【一抹の寂しさ】は解消しました。さらに特典映像によって、子供は【映画が公開されて80年近くが過ぎ、俳優・女優さん達は既に亡くなられているが、作品の中で生き続けていること】に対し、幼いながらも【歳月/命のつながり】のようなものを感じたようです。その意味では、私も「TVで観た吹き替え版と配役が違う」と思いつつ、既に亡くなられていた【はせさん治さん】の声をカカシ役で聞けて、感じ入るものがありました。その後、オズの魔法使いの声を担当した【滝口順平さん】もお亡くなりになっています。ドロシーにとって【虹の彼方の世界】は【心配事の無い場所】でしたが、私や子供にとっては【亡くなった人達が、永遠に生き続けてくれていて、また会うことが出来る世界】のようになり…と、非常に“深い”味わいの作品となりました。今回、当レビューの投稿にあたり再見しましたが、思いは変わりません。  さて、採点ですが…当作品を好意的に観られるかどうかは、他のレビュアーさん達もおっしゃっている通り「いつ(どの年齢)で観たか」に大きく左右され、加えて「絵本・童話・昔話のような【繰り返し】を楽しめるか」「ミュージカルが好きか」「80年以上も前にこれだけのものを!と感心して観られるか」にかかっているかな…と思われます。私の場合は、子供と一緒に観た上記の“深い”味わいを上乗せして10点を献上させていただきます。そして、いつか子供も親となり「この映画はね、私がお前ぐらいの頃に、ジイジと観たんだよ」とつながっていってくれたら…そうなるよう、世界が平穏に続くように…と願っています。[DVD(吹替)] 10点(2017-09-29 21:06:34)(良:1票) 《改行有》

3.  女相続人 《ネタバレ》  映画の冒頭で、主人公・キャサリンは 叔母のラビニアと、料理について堂々と自分の考えを述べ、機知に富んだ会話をしています。決して気弱なわけではないことがわかります。しかし、人見知りが強いのか、父親や、身内以外の、特に若い男性にはオドオドとして良い面を見せることが出来ません。父親も、根底では「心優しい娘」と思っているのに、亡くなった妻と比較して否定的な態度をとり続けてしまう…そして娘を守るつもりで、つい言ってしまった一言によって、取り返しがつかくなってしまう…こうした父娘関係が、ズシリと残りました。  キャサリンを演じたオリビア・デ・ハビランドは、私にとって、風と共に去りぬ(1939年)のメラニー役の印象が強く、そのため、父親と決裂した後の、父娘の態度が逆転した演技は見事だと思いました。しかし、その後、かなり勝気な女優さんだったことを知り、実は、前半の大人しい人柄こそ演技であって、後半は“地”を出しただけかも…と思ったりしています。  ワイラー監督の演出については、階段もそうですが、扉の使い方も上手だな…と思いました。特に、恋人(と思っていた)・モリスから捨てられたことがわかり取り乱したキャサリンを、階段による俯瞰ショットで捉え、扉を閉じて区切りとする抑制的な演出は、最近の直情的で生々しい感情描写が主流のアメリカ映画とは一線を画すものだと思われます。  暗闇の階段を昇っていくラストシーンのその後は、色々な解釈があるでしょう。個人的には、明るい曲調のBGMと相まって、キャサリンには、それまでのしがらみを断ち切り幸せな人生を送ってほしいと願いました。しかし、たとえそうだとしても、それは当時の時代だから成立するものだろうとも思いました。つまり、現在の世相では、キャサリンに愛想をつかされたモリスは、自らを恥じて退散するどころか、きっと逆恨みして家に侵入し彼女を殺めてしまうだろうな…ということです。まだ人と人とが、礼節と誇りをしっかりと持ち合わせていた頃のお話かな…とも思います。  さて、採点ですが、広く人間性について考えさせえてくれる名作であり、ドロドロしている内容であるにもかかわらず、最後まで品格を失わずにグイグイと引き込むワイラー監督の技量に敬意を示し、10点を献上します。[地上波(字幕)] 10点(2015-08-23 22:16:03)《改行有》

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