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【製作国 : アメリカ 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
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1.  オースティン・パワーズ:デラックス 《ネタバレ》 “Austin Powers: The Spy Who Shagged Me”『オースティン・パワーズ:私をヤッちゃったスパイ』。『私を愛したスパイ』のパロディタイトルです。 下品なギャグ、スパイコメディ、'60年代のお洒落さ。パッと見は前作と同じようでいて、前作にあった『このジョークのどこが面白いの?』という'60年代とのジェネレーションギャップを笑うところはほとんど無く、特に考えさせられるような深みもない、普通にスタイリッシュなコメディ映画でした。 いきなりバネッサが暴走します。ここでもう、私はダメでした。『え?それじゃ前作は、Mrs.ケンジントンの娘とかしっかりした設定なんかは、一体何だったの?』って、エイリアン3と同じようなショックを受けてしまいました。シリーズ化は想定外だったのかなぁ?シリーズを続けるには結婚をブチ壊して…ってのは解る。バネッサが殺されたりしたら重くなるのも解るから、制作側の判断は間違ってないと思うんだけど、何だかなぁ…笑えるところを笑うだけでした。 素っ裸でホテルを歩くオースティン。下品な影絵。卑猥な形のロケットを見て異口同音にアレを連呼するトコなんてバカバカしくも面白い。やることがえげつなくて、カワイイとは思えないけど何故か可愛く観えるミニ・ミー。ファット・バスタードは…最初は思いっきり嫌悪感を抱いてしまったけど、慣れれば嫌いじゃないです。 バネッサに代わってヒロイン役のフェリシティも可愛くて良いですね。カメオ出演も相変わらず豪華です。マイケル・マクドナルドは映画が始まってすぐにレーダー監視員で出てました。音楽のチョイスとセンスは相変わらず素晴らしい。マドンナの主題歌よりレニクラの『アメリカン・ウーマン』の印象が強かったかな。う~ん…シリーズ化しても面白いけど、やっぱ一作目は至高だったわ。[ビデオ(字幕)] 6点(2024-06-09 22:52:51)《改行有》

2.  オースティン・パワーズ 《ネタバレ》 “Austin Powers: International Man of Mystery”『オースティン・パワーズ:国際的な謎の男』。 公開時の深夜バラエティ(ワンダフル)で、新しい言葉「おバカ映画」として紹介されてました。当時の意味合いとして『外国ではウケても日本じゃウケない“寒い”ギャグが多い映画』みたいな紹介のされ方だったと思います。映画のギャグシーンを幾つかピックアップしてましたが、ドリフのようなギャグは古臭く敬遠されていた時代だったためか、タレントも『(平成のこの時代に)このギャグの何が面白いのか解らない…ってか、くだらない』って反応でした。でもマイケル・マクドナルドがロードーローラーに轢かれるシーンだけは、辛うじてウケてたっけかな? この映画を観たのは公開から数年後でした。ふとレンタルして、観て、すっかり虜になりました。オースティン・パワーズという人物が、まぁカッコイイんですよ。'60年代イギリスのポップ・カルチャーを散りばめたオープニングは華やかで楽しく、日本のマスコミが勝手に評した「おバカ映画」要素などどこにも感じられません。エンディングでも披露される写真家の一面。ミュージシャンの一面。仕事に遊びに真剣なオースティンは、普通にカッコイイです。「でも顔が…」って思う方も居るかも知れませんが、'60年代イギリスのロック歌手の当時の写真とか映像を沢山見ると考えが変わります。写りの良い写真ほど見る機会は多いですが、まぁ歯並び含めて実際はこんなレベルです。そしてオースティンの裏の顔は英国諜報部員。当時のスパイらしく小型のワルサーPPKだけを武器に、ミセス・ケンジントンと共に派手派手なジャガーで走る姿もサマになっています。 そんな彼がコールドスリープで'90年代にやって来ます。この辺からギャグ要素が増えてきますが、'60年代のオースティンとヴァネッサとのジェネレーションギャップが楽しめます。そりゃ'90年代にドリフみたいな古臭いギャグやられたら周りはシラケるでしょう。欧米でもそこがウケた要素だったのに、日本では宣伝方法を間違えたんだと感じました。階段やエレベーターといった古臭いパントマイムが、泥酔したヴァネッサに大ウケしてるシーンにホッコリします。オースティンの繰り出すギャグにではなく、彼の魅力に気がついて笑っているように観えるからでしょう。寝息を立てるヴァネッサに語るオースティン。君のお母さんを、君のパパと同じくらい愛していた。だから君を抱けない。って、格好良すぎです。その後の'90年代の壁にぶち当たるところも秀逸です。目があった男たちにピースして、ウケてるんじゃなく笑われてることに気がつくオースティン可哀想。そしてイーブルとの対決で、過去のフリーセックスの行く末を悔いて、自由と責任の'90年代を受け入れようとする姿は、やっぱカッコイイのです。 音楽の入れ方も素晴らしいですね。ヴァネッサとのデートの『愛を求めて』フェムボットとの対決の『アイ・タッチ・マイセルフ』アレもコレも映像に馴染んでる。ビデオ借りて3回連続ぶっ通しで観て、速攻サントラ買いに走りましたよ。ちょっと濃い目のギャグは好き好きでしょうか?私は好きです。悪の手下の家族や友人なんて、よくこんなの思いつくよな。フラウの大声にビクビクするイーブルも可愛い。ヴァネッサがオースティンに感化されてどんどんバカになっていくのも可愛いです。エリザベス・ハーレイってこういうキャラじゃないだろうに…後半の体を張ったハダカ芸も見事。イギリスはとにかく明るい安村がウケるお国柄ですからね。オースティン・パワーズはシリーズ物で続編もありますが、私は1作目を単独作品として高く評価しています。ヴァネッサと2人、'90年代で末永く幸せに暮らしてほしいです。[ビデオ(字幕)] 9点(2024-05-27 00:03:29)《改行有》

3.  オールウェイズ 《ネタバレ》 “ALWAYS”『いつまでも』。ピートとドリンダがシャンパングラスにビールを入れて乾杯するときの、ドリンダのセリフです。 リチャード・ドレイファスと“煙が目にしみる”と言えば『アメリカン・グラフィティ』を連想するけど、使われたのはロン・ハワードとシンディ・ウィリアムズのダンスシーンでした。 まだCGが普及していない時代、飛行機の映像は遠景の実機か模型で、コックピットは別撮りのパイロットのバストアップ映像が多かったと思います。トップガンでもそう。でもスピルバーグ映画の飛行機は、中に人が乗ってる感が良く出ていますね。本作も例に漏れずで、飛行機越しに中のパイロットを観せたりと工夫が見られます。 あと、とにかくホリー・ハンターがちっちゃくて可愛い。ベッドで小さく丸まって寝てるトコなんて子供のようだし、アルに抱っこされるドリンダの画はまるで少女と特大テディベアみたい。 さて、ドリンダとテッドの恋を見守るピート。さぁここからどうなる?死者がかつての恋人のもとに現れるファンタジーものとして、どうも後半がバタバタしています。ピートとドリンダが惹かれ合う理由付けがイマイチ弱い気がします。レイチェルなんてその後が無いから噛ませ犬扱い。そしてドリンダが独断で飛んだのも突飛に感じました。あとハップはもう一度くらいピートのもとに出ても良かったかと思いました。だってピートの気持ちをわかってあげられるのってハップだけだし。 本作の目玉は、映画に出なくなって久しいオードリーの、最後の作品ということ。永遠に若いスクリーンの王女・オードリー・ヘップバーンが、今現在の年齢を重ねた姿を残したこと。 スピルバーグは本作で“歳を重ねても可愛い女性”を撮りたかったんじゃないだろうか?ケバケバしい厚塗り化粧の若造りしてるオバサンではなく、ナチュラルで可愛い大人の女性。それが当時60歳のオードリー・ヘップバーンであり、31歳のホリー・ハンターだったんじゃないだろうか? …こう書いてみて、当時の2人が案外若いことに驚いてしまう。今の60歳とか31歳とか、スゴい若いよね。でも平成元年の頃31歳はオバサン呼ばわりだし、60歳は思いっきりお婆さん扱いだったように思う。 いつまでも可愛い大人の女性。美魔女とは違う魅力。阿川佐和子や安達祐実の事を、一部ネットで“ロリババア”と言うらしい。もちろん褒め言葉として。 オールウェイズはスピルバーグが時代を先取りして創った、ロリババア映画のさきがけだったのかもしれない。[CS・衛星(字幕)] 5点(2023-06-06 22:37:10)《改行有》

4.  オーシャンズ11 《ネタバレ》 “Ocean's Eleven”『オーシャンの11人』。リメイク作品です。当時から『豪華キャストが夢の共演!!』って売り方をしていたと思う。だけど華があるか?といわれると、う~ん…。 ムショ上がりのオーシャンが、11人(ん?どう数えても10人だ。オーシャン入れて11人ってことだったのか?ブルーザー入れて11人?)の仲間たちとベネディクトのカジノを襲って、大金と元妻を手に入れる。難攻不落なベガスの金庫強盗なんて映画じゃないと観られない豪華さなんだけどね。 人気俳優の寄せ集め感が強くて、豪華キャストの共演感が薄いんだよなぁ。俳優同士の繋がりが感じられない(解らない)から、エクスペンダブルズの“アクションスター大集合”みたいなワクワク感が無いのさ。例えば“TVドラマで主役を演じた俳優大集合”とか“泥棒映画の主役大集合”とか、この作品をキッカケに主演俳優の過去作を観たくなるような、そんな世界観の広がりがないんだよ。 元作品は『オーシャンと十一人の仲間』で、元戦友が集まるんだそうな。けど本作は知り合いに限らずプロフェッショナルをスカウトする。でもデルがカジノに潜入するところなんて、映画的には冷や汗物なんだけど、これプロの仕事か?と言われるとねぇ。オーシャンを拷問するブルーザーが知り合いだったとか、都合良すぎる設定も目につく。 極め付きはテス。あの映像でベネディクトに見切りをつけるのはともかく、ダニーとよりを戻すまで行くかなぁ?両方捨てるって選択肢もあったろうに。 この映画を観るのは3度目くらいなんだけど、オーシャン達が凄い事をしてるのを観ているハズなのに、私のテンションがずっと低いのが不思議。[地上波(吹替)] 5点(2023-04-30 22:41:57)《改行有》

5.  オブリビオン(2013) 《ネタバレ》 - OBLIVION - “ 忘却 ” 地球侵略から60年という時間が流れた2077年。ミスリードという意味でも意味深なタイトル。 荒廃した地球と宇宙人の侵略を描いたSFを下地としながら、相思相愛の夫婦と、一方的な片思い。三角関係がメインなのは面白い。 ブレードランナー辺りからの近未来サイバーパンクなゴチャメカSFが過去のものになった今、スッキリした球体コックピットの飛行機は、動きの観せ方も機内からの視界も面白かった。 2013年って、ドローン(兵器)の世の中への浸透具合って、どんなものだったろう?ジェットエンジンか何かが着いてて、何かを燃焼させて推進力を作っているのは、今のドローンとは違うけど、警告音?の不快感と威圧感が怖い。顔の真ん中の(×)印も怒ってるみたいで怖い。ジャックに直してもらって無愛想に飛び立つのも、テットが創ったものと考えたら納得。 物語の流れから「これトム・クルーズでなくウィル・スミスの映画っぽい」とは思ったけど、ウィルだとイマイチ三角関係が成立しないんだよな。やっぱ色気のあるトムでないと。 で、この結末に納得して良いのか悪いのかも解らないけど、ジュリアにしてみれば49番くんでも52番くんでも同じ…かな。かな? エンディングは3年後。その3年間にジャックとサイクスがジャックのクローンたちを一人残らずプチプチ殺してきたんだと思ってたけど…なんかイヤだな。他のはともかく、52番ヴィカはどうしてるんだろう?52番ジャックが帰ってくるのを、一人寂しく待てるんだろうか?それはそれで、切ないね。 タイトルだけど、“忘れてた”んでなく“知らなかった”が正しい気もする。テットの技術力で、記憶は作り替えてしまうとか、出来なかったものだろうか?[CS・衛星(字幕)] 6点(2022-11-03 21:44:19)《改行有》

6.  OK牧場の決斗 《ネタバレ》 - Gunfight at the O.K. Corral- “O.K.コラルの銃撃戦”。O.K.はアリゾナ州のオールド・キンダースリーという地名。コラルは牧場というより牛を囲っている柵の範囲。 西部劇のタイトルを5つ挙げよ。って言われたら、高い確率で名前が上がる本作。聞き覚えのあるテーマソング。まるでミュージカルのように状況説明を含む歌詞だったのが、ちょっと斬新。 相変わらず“何で有名なのかイマイチ解らないエピソード”O.K.牧場の決斗。他に西部開拓史の実話ベースで有名なエピソードって無いんだべか? う~…このエピソード観るの2度めだよ。でもピンと来ない。ヒャッフー!ってならない。例えばもしかして、アメリカ人が巌流島の戦いの映画を観てもピンと来なかったりとか、するんだろうか?そういうこと? 前に観た“荒野の決闘”の方が、登場人物の魅力が出ていたような。ドク、女たち、悪者たち。特にワイアットが魅力的に思えて、あちらの方が私向きかも。 本作はカーク・ダグラス演じるドクが魅力あるキャラクターで、ワイアットとの善悪奇妙な友情も光るんだけど、う~…他の人物はあくまで西部劇スタンダードな…ワイアット自身も特に掘り下げが感じられず。 ドクとワイアットが絡むエピソードが積み重ねられ、O.K.牧場で最後の決斗を迎える。なんて書けば盛り上がりそうだけど、主演2人以外の登場人物に思い入れが沸かないから、エピソードの一つ一つが淡々としていて、そのまま決斗の日を迎えたって印象を持ってしまった。ような。 このような映画には意外とスルメが多いかも。もう数回観れば西部劇嗜好が低い私でも、この映画の魅力を説明できるくらいには、理解できるかもしれない。[CS・衛星(字幕)] 5点(2022-10-26 20:47:24)《改行有》

7.  奥さまは魔女(2005) 《ネタバレ》 - Bewitched - “魅了されて”とか“化かされて”とか。 小さい頃の夏休みの9:00台とかの子供番組枠にTVドラマ版(カラー)がよく流れてました。内容はあんまり覚えてないけど、OPのアニメーションとナレーション、笑い声、鼻をピクピクさせて魔法を掛けるのはよく覚えてる。 オリジナルは'64~'72年のドラマだそうな。33年も前の作品のリメイクだと、当時のファンとうろ覚えの人が半々いる中で、初見の人も当然居るなかで、純粋なリメイクではなく、ドラマのリメイクの映画にしたのは、かなりの冒険だったと思う。 うろ覚えの私は、当時のドラマの雰囲気(笑い声とか)を、今の時代にどのように自然に入れてくるのかを期待してしまった。残念ながらの“コレじゃない”感。 例えるなら久々のリメイクのバットマン('89)が、それこそバードマンのような内容だったら?みたいな。突然出てくるアーサーおじさんとか、最後の向かいの家の夫婦とか、モトを知ってる人だけ面白いのかなぁ?と置いてけぼり感が… 純粋に現代版のサマンサとダーリン。愛すべき登場人物たちを観たかったかなぁ。 イザベルは顔芸も良く可愛らしかったけど、ジャック(あなた、オースティン・パワーズのムスタファだったの!?)が魅力的なキャラじゃないのね。ワガママ自己中で、それが彼の地の部分に思えてしまって。最後イザベルが魔女と解った時に、驚くのはともかく「シッ!シッ!」は無いでしょう、笑えないよ。 魔法が地味なのはテレビドラマ版でもそうだったような気がするけど、フォースみたいに人の考えを変える魔法も画的に伝わりにくい。魔法の時は毎回『ピコピコピン!』みたいな効果音とか入れてほしかったけど、それやるときっと、五月蝿くなったんだろうな。 そもそもの『魔法はコレが最後』も全然活かされてないのも、どうだろう? 最後の最後にザ・ポリスのマジックが流れてちょっぴり癒やされた。[CS・衛星(字幕)] 3点(2022-10-15 08:59:08)《改行有》

8.  俺たちは天使じゃない(1989) 《ネタバレ》 - We're No Angels - 原題ままで。 異質の来訪者がやって来て、小さな街が色々変わっていく系の映画です。砕けた言い方をすると吉本新喜劇的な。 序盤の脱獄こそ気合の入った(血が飛び出る)アクションシーンだったけど、町に入ってからはハラハラドキドキって感じでもなく、さぁ今度はどうやって切り抜けるのかな?って、ワクワクしながら観てたかな。 コメディの部分も大笑いとかでなく、フフってなる感じで、デニーロの顔芸とペンのスッとぼけた雰囲気が、なんか観ていて癒やされる感じ。 初めて観たのは高校の頃だろうか?覚えてなかったけど、デミ・ムーアが出てて、5ドルでカラダ売ってたなんて。あんなのんびり・ほのぼのした町で、結構生々しい設定だったのね。 涙のマリア像が実は雨漏りだって、神の奇跡を否定する方向なのかな?と思ってたところ、後半に起きる奇跡。ジムが町に残る決心をして、ネッドと無言のジェスチャーで別れを伝えるシーンがとても印象深い。 子供を助けた後、刑務所長たちは何してたのか?とか、本物の2人の神父の行方とか、ネッドはこれからどうするのかとか、気になる点もいくつかあるけど、とてもバランス良く気持ちよく観終わりました。[ビデオ(字幕)] 6点(2022-10-14 19:27:57)《改行有》

9.  俺たちに明日はない 《ネタバレ》 -BONNIE AND CLYDE- “ボニーとクライド” 普通に名前を並べただけだけど、これだけで通じる辺り、ロミオとジュリエット並みに神格化されてたんだと思う。ボニー(女)が先に来ているのは、語呂の良さだろうか? 邦題の“俺たちに明日はない”は、かなり魅力的なタイトル。明日など無い。今日、いま、この瞬間を刹那的に生きた2人の生き様を見事に表現していると思う。 2人きりの犯罪者カップルだと思ったら、バロウ・ギャングというある意味身内で固めた犯罪者集団だったのは意外。 貧乏人からは金は取らないと、義賊的な活躍が神格化された原因かと思ったら、案外あっさり銀行員を撃ち殺したモンだから、これにもビックリ。ネットの時代なら盛大に手のひら返しをされてた可能性大。 新聞がメディアの中心だった時代、社会も彼らを過剰に持ち上げていたんだろう。実際の犯罪もあれば、疑わしい犯罪を彼らのせいにしたものもあったろう。 OPから斬新。無音にシャッター音(?)だけが響き、サブリミナル並みの速さで映されるモノクロ写真。フェイ・ダナウェイのセクシーな唇。見えそうで見えない裸。退屈な毎日から抜け出させてくれそうな運命的な出会い。銃を撫でる手のエロさ。突然始まる非日常。強盗してから名乗り合う2人。場違いにも思える陽気な音楽…この新しさは、当時相当ショッキングだったんじゃないかな。 ユージンを乗せてからの変な空気も面白い。本当にその日その場を楽しんでるというか、後先考えてないというか… あの有名な射殺シーンから、無音の THE END の流れ。あそこでブツリと終わるのも“俺たちに明日はない”感がとても良く出ている。 ボニーとクライドが出会ってから、死ぬまでを描いた映画、それ以上でも以下でもないと言う意味で、-BONNIE AND CLYDE-も魅力的なタイトルだと思う。 撃たれる瞬間の、お互いの表情を交互に映すカメラも良い。[CS・衛星(字幕)] 7点(2022-07-07 23:03:36)(良:1票) 《改行有》

10.  汚名 《ネタバレ》 -Notorious- “悪名高い”。 ナチのスパイの父とアメリカ人の母とのハーフ、アリシアが、FBIのスパイ活動に協力して、ナチの残党を暴き出す。 タイトルもタイトルだ。戦後間もない1946年。当時のドイツ系アメリカ人は、どんな気持ちでこの映画を観ただろうか? “アリシアも死にそうになって頑張ってるんだから、他のドイツ人たちもナチ残党の逮捕に協力して、汚名返上しようぜ!”って映画なのか? なんか海外特派員のときのような空気を感じるけど? デブリンも最初から、ナチ残党あぶり出しの目的でアリシアに近づいているのが、どうにも感情移入を妨げる。そもそもデブリンのどこに魅力を感じたのかが伝わらない。デブリンとアリシアが恋に落ちると言うより、アリシアを利用する立場のデブリンに良心が邪魔をしてるように見える。例えるなら客を食い物にするホストが、ついつい客に感情移入してしまったように見えてしまう。 そしてFBIはナチを追うために、一般人に結婚までさせるのか。セバスチャンをスパイするアリシアは一生懸命だ。自分の名誉のため、愛するデブリンのため。 あくまで仕事で頑張ってるアリシアに、冷たく当たるデブリン。あんた酷いよ。とても計算とは思えない競馬場のあの態度は、無いわ。嫉妬にしても醜すぎる。再会から短期間で求婚してしまうセバスチャンの方が魅力的に思えてしまう。 後半はサスペンスとして楽しめる。倉庫の鍵を手に入れて、バレずに戻すスリル。アリシアの殺害に至るセバスチャン親子の会話。この親子の力関係は、後のサイコを彷彿とさせる。ワインボトルの一件は雑だった。落として割るのも、適当なボトルに詰め直すのも。けど、アリシアに対するデブリンの行きあたりばったりな態度と重なって、逆に良いかも? アンダーソンがコーヒーを手にしたときのセバスチャン親子の反応、からの察し。は見事。 アリシアを救出に行くデブリン。ダメだもうデブリンが『金づる女を取り戻しに他店に乗り込むホスト』にしか観えない。でも“圧倒的不利な状況から脱出”な、階段の交渉は見応え満点。 デブリンが脱出の交渉をするために下る階段は長く、仲間に呼び戻されたセバスチャンが登る階段はあまりに短い。ナチの残党に残された命の猶予。 とにかく、デブリン振られろ。[CS・衛星(字幕)] 5点(2022-02-24 01:52:27)《改行有》

11.  オクラホマ・キッド 《ネタバレ》 -The Oklahoma Kid- “オクラホマ小僧” ってところか? 西部劇なんかでよく『○○キッド』って出てくるけど、Kidって仔ヤギの意味らしい。 仔猫のキティ、仔犬のパピイみたく。どうしてChildの砕けた言い方に仔ヤギを充てがったのかは解らないけど、当時はアメリカだけで通じた使い方らしい。 1939年、第二次世界大戦中の映画で、私が観た中では駅馬車と並んで古い西部劇。舞台となるタルサに街が出来たのが1894年とあったから、舞台は45年前なんだな。相手を殺しても正当防衛であれば許された時代。たった45年でこの違いは面白い。 クリーブランド大統領が「先住民に適正な銀貨を渡し、保留地を明け渡させて開拓する」と宣言。…なんかちゃんとお金払ってるし、良い大統領にも思えるけど、この当時アメリカで大量の銀が産出されて、世界的に銀の価値が下がっていった時代。まさに“目先のあぶく銭でインディアンを追い出した”カタチ。 肥よくなオクラホマに集まる開拓者たち。チェロキー族に渡す銀貨を奪うマッコード一味。更にそれを奪うオクラホマキッド。『チェロキー族と自然保護のために戦うオクラホマキッド』なんて、この映画の方向性が見えてきたと思ったけど、なんか違う。 保留地のインディアンは一切出てこないし、キッドは盗んだ銀貨でギャンブルしてる。キッドが文明が発達することを拒むのは、街が栄えると悪党が私腹を肥やすから。強いものが奪う世界。まだ法律では身を守れない世界。悪党の煽動で殺された無実の父。スレスレの正当防衛で父の仇を倒すキッド。最後は仲違いしてた兄との絆も復活。 製作年を考えると、モンロー主義で、ヨーロッパの戦争(土地の争奪戦と街の発展)は、自分と無関係な立場を取っていたアメリカがキッド。 法を守って無残な最期を遂げた父は、ナチスやソ連に侵略されたヨーロッパ諸国。ジムと兄弟なのを認めない、実直な兄ネッドはイギリスだろう。 今の目で観ると、追い出されたインディアンのその後とか、盗んだ銀貨のその後とか、色々もやもやするけど、ジェーンと結婚してハッピーエンディング。 これでいいのだ。当時は。[CS・衛星(字幕)] 5点(2022-02-13 10:59:51)(良:1票) 《改行有》

12.  オズの魔法使 《ネタバレ》 Ozは、金属の単位のオンスから来てるとか… 白黒と言うか、セピア色のカンザスの風景から、ドアを開けると色の洪水…第二次世界大戦の直前に、こんな魔法のような映像が見られたなんて、当時の人々も驚いたに違いない。 ハンク/案山子男「アタマを使うんだよドロシー」 ジーク/ライオン「ガルチなんて勇気があれば怖くないさ」 ヒッコリー/ブリキ男「俺の銅像が立つぞ」 占い師マーヴェル/オズ「私と遠くに行くんだろう?」 前フリもきちんとして、二度目の鑑賞時にはクスリとさせられる。家庭用ビデオデッキのない1939年にだ。 たぶん映画全てがセット撮影で、ミニチュアと合成が使われているが、台風の表現はなかなかのもの。揺れる家、吹き飛ぶ扉、倒れる柵。 ドロシーは頭を打って夢の世界へ…つい先程体験した些細な出来事で世界が構築されている。人が覚えてる夢ってそんなものらしい。 いきなり死んでる強敵・東の魔女。直後もっと悪い西の魔女登場のサクサク展開。南の魔女が出ないのも想像を膨らませる。 マイケル・ジャクソンのゼロ・グラビティの原型がこんなところで。 威勢を張るライオンをペチン!からのギャン泣きの完璧なタイミング。 襲いかかるサル軍団の華麗なワイヤーアクション。 『グッドモーニング・ベトナム』で聞いた「オーイーオ・ホーーチミン!」の原型はコレだったか。 魔女の兵隊に背後から襲われたのに、絶対不利な状況でなぜか勝つ3人組。 殺すつもりがないのに悪い魔女2人も殺すドロシー強い。 Toto・・・・・・・・・・TOTO (※エンディングのCAST) 娯楽映画の醍醐味。そのほとんどが、こんな大昔の映画に詰まっていた。ほんとビックリした。[CS・衛星(字幕)] 9点(2021-05-18 01:49:55)(良:1票) 《改行有》

13.  踊る大紐育(ニューヨーク) 《ネタバレ》 ~On The Town~町で・・・(アレやって、コレやって、ソレもやって、あと当然恋もして)…みたいな意味かと。 当時も今も最先端の大都会ニューヨーク。24時間という限られた時間で目いっぱい楽しもうって映画。 かなりツボにはまった。-24-みたいな時間表記も新鮮。 朝6時から元気いっぱいに街に飛び出す3人組。あっちこっちの観光地を駆け抜けるように見て回る。 ミス地下鉄。NY市交通局の、たぶん暇つぶし企画の、毎月入れ替わる、ミス。 アイビー・スミスを有名人だと思ったゲイビーたちの純粋さ、田舎者っぷりが良い。 クラブでの、女性陣のアイビーに対する気の使いようが、粋でとっても気持ちいい。 サービスは文句ないけど、あそこまでの上げ底ビールにも驚き。 クラブ・サンバカバーナ   これにて終幕 おやすみなさい お気に召したら うれしいわ~♪ クラブ・ディキシーランド  これにて閉幕 おやすみなさい お気に召したら うれしいわ~♪ シャンハイ・フロア・ショウ これにて終幕 おやすみなさい お気に召したら うれしいわ~♪ 3か所とも同じかい!おんなじ歌と内容なのかい!…いやまぁ、どこに行っても同じように満足できるショウなんだろうな。 アイビーがルーシーに代わって、一人落ち込むゲイビーに吹き出した。 でも決して美人とは言えないルーシーへの優しさもとても良かった。 のどかだけど思いのほか迫力のあるカーチェイス。あんな深夜ににぎやかな遊園地。1949年なんだよな?ニューヨーク信じられない… 6時になって別な水兵さんたちが元気に飛び出してくるのもエンドレスな感じで良い。 東西冷戦が始まるころで、緊張感も高まっている傍らで、こんなに楽しく、思いやりがある町があるアメリカのデカさが感じられる。[CS・衛星(字幕)] 8点(2021-04-10 17:46:10)(良:1票) 《改行有》

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