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【製作国 : アメリカ 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
評価順12
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1.  パピヨン(1973) 《ネタバレ》 独房のシーンのコントラストのきいた映像は、絵画的な芸術性でもってパピヨン(スティーブ・マックィーン)の生への執念を見せ、ドガ(ダスティン・ホフマン)との長きにわたる友情もよい。 パピヨンが金庫破りではあっても、殺人犯は冤罪であるという複雑な立場も一筋縄ではいかない人間味。 が、一番心に残るのはハンセン病の首領との関わり。 最初は彼の姿をはっきりとは見せず、徐々に観客に慣らしていく。 慣れてしまえばどうということはない。 自分が病から逃れられないのを知っていて、カンパの缶をパピヨンに渡す彼には「せめてお前だけでも自由に」との思いがあったろう。 その気持ちを缶と一緒に受けとったパピヨンは彼の腕をしっかりと握り締める。 首領は他人が感染しないのはわかっていても、積極的には自分に触れたがらないのを知っているだろうから驚いたはず。 そしてパピヨンの体温とともに、久々に病をわすれて人間らしい気分を味わえたはず。 彼がパピヨンに思いやりを示したからこそ得られた、この触れあいの瞬間はとても尊いと思う。[CS・衛星(字幕)] 9点(2013-03-10 07:00:09)(良:3票)

2.  ハムレット(1990) ゼフィレッリの「ハムレット」。 68年版の「ロミ&ジュリ」を撮った監督には「ハムレット」も、との思いがあったのかもしれません。 長いセリフをこなすメル・ギブソンのハムレットは「憂鬱な王子」そのもの、かなり陰気ではあり見ていると気が滅入ってきそう。 質素な衣装のオフィーリア、ヘレナ・ボナム=カーターはもともと病んでるような感がなくもない目つきなので、狂気に陥った時とのギャップが少なく感じます。 髪に花をさし野の花を配るかわりに、藁束を手に配って歩くのが女占い師のよう。 俳優で一番魅力的なのは王妃ガートルードのグレン・クローズ。 「危険な関係」のメルトゥイユのような悪女が本領かと思いますが、この不貞の王妃もはまっていて、後半の「私のハムレット、私にはもうお前だけ」な溺愛ぶりはいじらしいまでに母の愛情を見せます。 大臣ポローニアスのイアン・ホルムは息子レアティーズへの教訓も駆け足で。 舞台となる蒼ざめたエルシノア城は有機的な曲線を持つ城内が素晴らしく、北欧デンマークの冷たい空気をも伝えてきます。[DVD(字幕)] 7点(2013-03-06 07:00:03)

3.  鳩の翼 ヘレナ・ボナム=カーターが再びイタリアへ。 アイヴォリーの「金色の嘘」とよく似ていると思ったら、原作がおなじヘンリー・ジェイムズ。 美しいタイトルとは裏腹のドロドロとした財産絡みの奸計や、アメリカ人の娘といった要素が似ています。 こちらの方がロンドンとともにイタリア・ヴェネチアを舞台としている詩的な世界ではあるので印象はよく、ゴンドラで寄り添う3人も絵画的な美しさ、カーニヴァル(仮面舞踏会)も生かされて、水の都ヴェニスはロマンティックな情緒をたたえ、愛と死の舞台として映画で使われることも多い場所。 ライナス・ローチは優しげで少し優柔不断でもあるマートンにあっていそうですが、ミリー(アリソン・エリオット)は儚げな天使というより彼女の方が小悪魔的なルックスにみえ、ヘレナの暗い眼差しは叔母(シャーロット・ランプリング)から自由を得るため悪女に転じるケイトにあっていても、異国で他の女性と行動を共にするマートンの心身をつなぎとめる女には、彼女の小さな体は少しマイナスのような気がしました。 でも彼女にとってきっと私の代表作と思っているだいじな作品だと思います。 ミリーの「ハメをはずしたいの」の意味を感じとりつつ応じなかったマートンには、悔いもあるのでしょうか。 「鳩の翼があったなら 飛び立っていただろう 永遠の安らぎへ」[CS・衛星(字幕)] 7点(2013-03-02 06:59:55)

4.  バック・トゥ・ザ・フューチャー BTTFは1作目がいい、いや続編、3本で一つの作品といろいろ意見があるけれど、1作目のミラクルな完成度は別格。 製作・脚本のボブ・ゲイルが実家の地下室で父親の高校卒業アルバムを見つけ、「若い頃の両親に会うってのはどうだろう」とユニークな「近過去」タイムスリップ・ムービーのアイデアが生まれたのも運命的。 ねりにねった脚本とさまざまなジャンルの無理のないブレンドが傑作を生み、あちこちに仕掛けられたタイム・ボムがあとから次々と炸裂するような面白さで、観客に笑いとスリル、そしてハッピーな気分を提供してきた映画。 最初のマーティ役エリック・ストルツが途中で降ろされたのは気の毒とはいえ、小柄なマイケル・J・フォックスにかわって正解、表情豊かでオーバーアクションなドク(クリストファー・ロイド)との絶妙なコンビが見られるから。 彼らが表の主役ならジョージは裏のそれ、ハイライトの一つも彼がない勇気をふりしぼるシーンで、ポジティヴなイジメ映画の要素も。(息子にお膳立てされながら、自分の力でロレインの心を射止めるのもいい) アラン・シルベストリの時間の壁を突き抜けるような爽快感のある音楽は、ジョン・ウィリアムズでも書けないような名スコアかもしれず、「パワー・オブ・ラブ」「ジョニー・B・グッド」も流れる映画は盛りあげる音楽の力も大きい。 最初にこの映画を見たのは、物語が始まる1985年10月25日とタイムリーでもあったアドベンチャーは、それから現在に至るまで、最高に楽しい映画として誰の心の中でも光っているのだと思う。[試写会(字幕)] 10点(2012-08-10 07:00:02)

5.  バレエ・カンパニー 「エトワール」(00)のようなバレエ・ドキュメンタリーというより、映画仕立てのバレエ。 クラシックではなくモダンバレエだけれど、女性はトゥシューズをはきレッスン風景はあまり変わらない。本式にバレエをたしなんだ経験があるネーヴ・キャンベルは踊りも遜色なく、共同脚本も手がけた彼女が美人すぎないことでリアリティもあり。 彼女とまだ若いジェームズ・フランコ、芸術監督のマルコム・マクドウェル(貫禄がついてカッコイイ)以外は「ジョフリー・バレエ・オブ・シカゴ」の団員らしく、ふんだんに盛り込まれるステージに見応えがあり、特に嵐の中での野外の舞台はクラシックには見られぬもの。 スケッチ風に描かれるカンパニーの中で、イエローを差し色としダンサーやスタッフに喝を入れるミスターAはいいアクセント、若いコックのジョシュは自分よりバレエを優先しがちなライにストレスを抱えながらも恋人を支える。 おきまりの主役交代劇さえ劇的な演出はされず、当たり前のように見ていられるのは驚き。 ロバート・アルトマンの「ゴスフォード・パーク」を見る人は多くても、こうした作品は「映画としては」とスルーされがちで、同じ系統の「ザ・プレイヤー」「プレタポルテ」ほど知られてもいないけれど、魅力ある作品。[DVD(字幕)] 7点(2012-06-06 07:00:03)

6.  ハイ・フィデリティ タイトルはハイファイということですね。 ジャック・ブラックを最初に見た映画で、「この小柄で太ったネコ顔のオタク店員は誰?」 原作ホーンビィ、監督フリアーズの英国コンビ、舞台はロンドンからシカゴに。 中古レコード店主のジョン・キューザックの失恋遍歴カメラ目線トーク(コレばっかりだとキツイけど、お店とサンドになってるから見られる)もアメリカ人だったら「ウディ・アレンっぽくなる」のを危惧して避けたかもしれない。 元カノたちもゼタ=ジョーンズ、リリ・テイラーと色とりまぜ、姉ジョーン・キューザックも顔を出す。(「スクール・オブ・ロック」のニセ教師と校長がすでに顔合わせ!) オタク談義が楽しくヴェルヴェッツの2枚目を賛美するあたりマニアックだけど、知識のない人を見下すマニアの体質にツッコむフェアな精神も忘れず。 ブルース・スプリングスティーン特出にオドロき、ティム・ロビンスはジャックと一緒の時はヘンな役。 最後はジャック・ブラックの歌できれいにシメて。 サントラも「エンパイア・レコード」より上。[CS・衛星(字幕)] 7点(2012-05-04 16:59:58)

7.  バーレスク お下品な「ショーガール」もキライじゃないからね。 あれよりは普通な作りですがその分見やすく、特に書くこともないけれどけなす必要もない映画。 こういう作品はいつの時代にも求められるのだと思います。 スリムでもグラマーなアギレラは最初の素人の方が「演技」なのでしょう。 「幕を上げて」のシーンはSPLENDID♪ ハイライトがあそこになってしまったけど。 人気者になって天狗になりそうでならないのも抑制がきいていて、歌・ダンスはプロフェッショナルでも新鮮味は少ないのだけど、シェールの貫禄の歌声でカバーされてる。(最初に見た頃からイメージ変わらないのが、よい意味でバケモノ!) ルームメイト・ジャックの揺れ動く心や、スタンリー・トゥッチの穏やかなショーンもよかった。[CS・衛星(字幕)] 6点(2012-01-03 07:00:02)

8.  パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉 4年ぶりのジャック・スパロウは、まったりとした番外編で136分もいらない感じ、旧シリーズにまがりなりにもあったオーラがなくなってる。 キーラとオーリーが出演を見合わせた時点で、一から作らなきゃならなかったのですね。 黒髭のキャラが古風で一歩後退したよう。 スペイン→アメリカ→スペイン→再びアメリカと返り咲いた感じのぺネロぺは、むくつけき海賊どもの中におわすと可憐な花。 セクシーな彼女を迎えてもディズニーだから、セリフだけでもエロく!の涙ぐましさ。 彼女がブルネットなのでスパロウの髪の色を少し明るくしてるみたい。 特出のジュディ・デンチ(馬車の貴婦人)は一瞬だけど役得でしょーが☆ 海賊+人魚なのは「ピーター・パン」っぽくしたかったのかな。 宣教師と人魚シレーナの恋は「スプラッシュ」を思わせて、CGだとおさかなの下半身のヌメリ具合がリアル。 聖杯とか呪人形とか終盤とか、「インディ」を見て育った世代が作ったようなデジャヴ感ありで、ガイコツの船首像はこのシリーズらしくてよいけれど、地味めな映画ではあります。[DVD(字幕)] 6点(2012-01-02 07:00:08)

9.  巴里のアメリカ人 ヴィンセント・ミネリの「巴里のアメリカ人」は芸術性豊か、ガーシュウィンとフレンチアートがふんだんに。 レスリー・キャロンは「あしながおじさん」よりこちらが好き。 端正なアステアより豪快なケリーと相性がよいのか。 美人というよりキュートなバレエダンサー、ちょっとカイリーに似てるかな。 賛否両論終盤20分は肯定派、他じゃこんなの見れないモン。 骨太ジーン・ケリーはロートレックなら骨なしヴァランタンよりショコラ![CS・衛星(字幕)] 7点(2011-07-09 07:00:03)

10.  パニック・ルーム 《ネタバレ》 デヴィッド・フィンチャーらしいシャープな映像、でも暴力と流血が多くてちょっとマイナス。 母子家庭なのに4階建ての住居を購入とは非現実的だけれど、縦長の重層構造にすることによって宇宙船のような特殊な空間に。 パニックルーム自体エアロックみたいだし。 強い母ジョディ・フォスターに守られる12才のクリステン・スチュワートは美少年のよう。 彼女の病気ふくめてあの手この手で2時間もたせるサバイバル・イン・フォートレス。 悪漢には見えないフォレスト・ウィテカーが情状酌量してもらったかどうか気になります。[CS・衛星(字幕)] 6点(2011-07-07 07:00:27)

11.  バード(1988) 《ネタバレ》 俳優が実在のサックス・プレイヤーを演じるジャズ映画。 クリント・イーストウッドの音楽好きは個人的趣味というよりも家風のようで、自身映画に曲を提供したことも。 この映画にもジャズとチャーリー・パーカーへの思いがこめられた分長く時間も交錯。 フォレスト・ウィテカーが苦悩し続けるバードに扮し、演奏シーンは迫真だが作品のムードは終始重たく、この時期から既に自滅的で暗い作品を好んで作り続けた監督の資質の一端が示される。 "LOVER MAN"収録時倒れたりするようなエピソードでさえ目立たぬほどに。 彼を支え続けた妻チャンをはじめとする白人女性を愛し薬物に依存し病に冒され、34才で逝ったバード。 永らえたディジー・ガレスピーが語ったように、彼はジャズの改革者でバードは殉教者であったのか。 繰り返し投げられるシンバルは、心から去らぬ若き日の苦い思い出。[DVD(字幕)] 6点(2011-07-06 06:59:59)

12.  パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々 これは本当に映画よりTVドラマのようで、BSで1シーズンだけ放映されたアーサー王ごっこの「魔術師マーリン」みたいに既存のキャラでお遊びのジュブナイル。(「半」なのは「ダレン・シャン」にも似てる?) 古典や神話を親しみやすいものにするのにはいい方法かもしれませんが、ユマやビーン、ブロスナンとそれなりの人がでているのにチープな作りなのは残念。 パーシーって名も日本語表記のペルセウス(パーシアス)とは結びつきにくいですよね。 主人公トリオのうち守護者の男の子が最後××を自慢するのがカワイイです。[CS・衛星(吹替)] 5点(2011-04-23 12:00:03)

13.  ハリーとトント 《ネタバレ》 長年住んでいたニューヨークのアパートが取り壊され、ひきとられた長男の家には居ずらく旅に出る老いたハリーのロードムービー。 経済的に困窮していないのは安心感と物足りなさ半々だけれど、ニューシネマのようにただ自滅に向かうのではないのはいいと思う。 ハリーの子どものうち後からでてくる2人は有名な俳優さん(バースティン、ハグマン)、最初に同居していた親思いの長男は父親と妻の間に立たされてかわいそうだった。 キッツイ奥さんも旅の途中の電話に出た時に泣きだしたことになっていて、自分が追い出したようで良心がとがめてたんだろうな、と和む。 行く先々の様々な出会いが心をあたため、相棒の食いしんぼう猫トントもかわいくて、だからあの姿は胸にしみた。 昔語りをした友の死もハリーに寂しさと共に自分に残された時間がそう永くないのを感じさせてた。 トントに似た猫もいるあの場所で、ハリーは残された人生を心安らかに過ごしたんだね、きっと。[CS・衛星(字幕)] 8点(2011-03-03 00:25:40)

14.  ハムナプトラ3/呪われた皇帝の秘宝 「1」&「2」(7点)は「エジプト物だから好き」というのもあったし、これはスティーブン・ソマーズ監督じゃないしね。 キュートなレイチェル・ワイズが育児(表向きの理由?)で降りたのも大きく、金髪のマリア・ベロがエヴリンの髪の色にすると地味!になってしまって冒険映画にはあわないもの。 息子アレックスが成長した分リックたちが中年に感じるのもなんかサビシイ。(ジョナサン兄ちゃんの能天気だけは変わらず) それとこのシリーズがソコソコ人気あったのはお色気があったからだと思うんですが、寒いところではそれもかなわず。 ジェット・リーやミシェル・ヨーを招いて兵馬俑などオリエンタルな要素で新味をだそうとしたのでしょうが、派手なわりに物足りない映画。 もう続編はないよね。[映画館(字幕)] 5点(2010-11-04 00:50:16)

15.  バタリアン 《ネタバレ》 日本独自のタイトルやネーミングでヒットの改造ゾンビ・コメディ。 オドロっぽくわらわら出てきても全然コワくないのがイイ。 テロップ付きのタールマンやオバンバより印象的なのは、最後フランク(ジェームズ・カレン)が結婚指輪をはずしてキスしてから焼却炉に身を投じるシーン。 そこだけ妙にリアリティがあって悲痛!(笑)(おばのん、監督でもヒット作あるじゃんよ~)[地上波(吹替)] 5点(2010-06-17 00:00:07)

16.  初恋のきた道 素朴でいいお話。けれどチャン・ツィイーが寒村の少女には可愛すぎるのと、どピンクの衣装が浮いてた?湯気のたつおいしそうなお弁当も人気の秘密でしょう。[CS・衛星(字幕)] 6点(2009-12-01 03:47:36)

17.  パラダイス(1982) 誰が見ても「青い珊瑚礁」のニセモノですが、フィービー・ケイツはそう思いたくなかったみたいですね。でもウィリー・アームズの髪型やスチールまでソックリ、違うのはチンパン君と砂漠くらい。チャイナ・クォーターのフィービーの健康美がウリで、タイトル・ナンバーも歌ってました♪[地上波(吹替)] 5点(2009-08-22 00:19:15)

18.  バグズ・ライフ ピクサーの「トイ・ストーリー」の次にくる作品がいつもあまりよくないのは何故だろう。これでは「みなしごハッチ」にもおよばないと思う。[映画館(字幕)] 5点(2009-07-08 00:28:18)

19.  ハムレット(1996) 19世紀に居を遷したHAMLET。 監督・主演ケネス・ブラナーの魂の入ったハムレットは、気合が入りすぎている感はなくもないが存在感あり、長ゼリフをしゃべり倒す気迫には圧倒される。 くるくると渦を巻く金髪を肩に垂らしたケイト・ウィンスレットの演技もオフィーリアに値するが、ミレーの絵のように儚げというわけではない。(この映画のように、秘かにハムレットと契っている彼女を主人公とした「オフィーリア」(01)のような小説もあり、その中ではガートルードも早くからクローディアスと通じている) デレク・ジャコビ(15才のブラナーが初めて目にしたハムレット)のクローディアスは、歌うかのごとき流麗な台詞まわしが悪役には惜しいほど、心弱き王妃ガートルードはジュリー・クリスティ。 エルシノア城の外観は壮麗なブレアム宮殿(最近ではジャック・ブラックの「ガリバー旅行記」の舞台)が使われるが、個性として印象づけられるのは内観の白黒の床、その上に集う華やかな宮廷人たち、その面前を歩む新王と王妃、彼らに降りかかる紙吹雪、そしてそれらを冷ややかに眺める喪服の王子の後姿であろうか。 物語の全貌を描くため、剣術試合の背後でノルウェー軍のデンマークへの侵攻も行われ、それを率いるフォーティンブラスは若きルーファス・シーウェル。 命を落さずともハムレットの道は閉ざされていたかのような重層の悲劇性が浮かびあがる。 綺羅星のごとくのゲスト・スターたち(米英仏問わず)がこぞって小さな役で出演しているのも、原典の大きさを感じさせる4時間。[映画館(字幕)] 8点(2009-05-21 03:52:38)

20.  パンズ・ラビリンス ああいう場面でリアリズムを追求するセンスって………真面目な方が作った、真面目な方向きの映画でしょう。いくら美術がよくても、これじゃあね。[映画館(字幕)] 6点(2009-05-14 03:24:25)

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