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プロフィール
コメント数 2291
性別 男性
年齢 47歳
自己紹介 好きなジャンル【 SF、アクション、サスペンス、ホラー、ミステリー 】
見たあと面白かったと思える映画は、ドラマ系、実話系、裁判ものが多いかもしれません。
サクセスストーリーが一番好きです。
見た後元気になれるし、夢があるから。

みんシネで面白そうな映画をチェック⇒映画を見る⇒レビューを見る⇒自分のレビューを書く
だいたいこんな感じで映画ライフを楽しませてもらっています。

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【製作国 : アメリカ 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
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41.  ハロウィン(2007) 《ネタバレ》  旧シリーズは多分全部見ています。オリジナルに対するリスペクトを感じるリメイク感。それにマイケルの少年時代をプラスする現代風アレンジ。マイケルの少年時代を描いちゃうことに賛否あるかもですけど、個人的には良かったと思います。クズな家族やいじめっ子を殺してまわるのは、不謹慎だけど爽快ですらありました。  殺し方もなかなか残酷。手抜きなし。容赦なし。  後半に入ると完全に良く知る『ハロウィン』テイスト。警官達を皆殺しにしたあと、ダニー・トレホまで容赦なく殺しちゃったのはさすがマイケル・マイヤーズ。ダニー・トレホが『親切にしてやっただろう』と泣きながら訴えるシーンは胸が痛いです。  街中で遠くからローリーを見つめるシーンは、怖さより懐かしさを感じて嬉しくなってしまいます。音楽もオリジナルと同じでテンション上がります。80年代のホラーテイストがたまらないです。その上で、恐怖演出、グロ描写などは刺激に慣れちゃった現代の人たちでもしっかり怖いと思えるような完成度。  文句なし。って言いたいところですが、ローリーがちょっとうるさすぎるかな。居場所がばれちゃうでしょ。ヒロインは品行方正かつ最低限の知性は兼ね備えていてほしいものです。そこだけ大きくマイナス。でも楽しかったです。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2020-01-27 02:32:04)《改行有》

42.  HATCHET/ハチェット 《ネタバレ》  こーゆー昔ながらのテイストを守り続けているホラー映画は大事。やたらリアルな死体もあれば、もう作り物まるだしの死体もあって、そーゆーB級感が結構好き。一番近いのは『13日の金曜日』でしょうか。小心者の自分はこんな小粒のお化け屋敷みたいな作品でも十分ドキドキできて楽しいです。  でてくるのは畸形の殺人鬼1人だけ。そんで攻撃が効きます。『攻撃が効く』ってのは単純だけど大事。銃が効く。火も効く。キックさえ有効。何とかなりそうって思えちゃう。何とかなりそうだからこそ焦る。この焦りが恐怖を2割増ししてくれます。  で、こーゆー映画は『出てきているとき』より『出てきていないとき』のほうが怖いもんです。『いつ』『どこから』でてくるかわからない恐怖。これがパニック系ホラーの醍醐味。とはいえ、この作品はその辺の雰囲気づくりはどーでもいいみたいです。いきなりドアバーン、がおー、ですもんね。どちらかというと、スプラッタ好きのためにスプラッタに力を入れている印象。それこそいろんなバリエーションを見せてくれます。楽しい。  後半は結構単調な追いかけっこになっちゃいましたが、それでもまあ割りと楽しんじゃいました。ただそんなに険しそうでもない森から誰も抜け出せず、何回も小屋に戻ってきちゃうってのは、いくらなんでも無理矢理すぎて好きじゃない。『どうしても逃げられない。闘うしかない。』ってのを、もう少しうまく見せて欲しい。  ラスト唐突に終わるのは少々ビックリ。でもこれはこれでアリかも。もしかするとメリーベスだけあそこから助かったかもしんないし。ビクターはワニに食べられちゃったかもしんないし。解釈の仕方次第で無理矢理ハッピーエンドにできます。[DVD(字幕)] 7点(2019-05-13 04:24:02)(良:1票) 《改行有》

43.  パニッシャー(2004) 《ネタバレ》  原作はアメコミ。なるほど。知らんかった。謎のロシア人。ギター男。ちょっと変だとは思ったんです。でも、もとがアメコミならそれも納得。  家族を皆殺しにされる序盤。予備知識がないので、これは凄惨な復讐ものだと思いながら鑑賞。装備を整え、いざ、粛清。と思ったら、あらら、なんだかテンポがあまりよろしくないですね。  個人的に、『復讐もの』には、『哀しさ』と『怒り』が絶対必要。ですが、フランクから『怒り』や『哀しさ』が、思っていたほどには伝わってこない。正直、もっと悲しんで欲しい。もっと、怒り狂ってほしい。で、圧倒的な負のエネルギーを爆発させて、ぐっちゃぐっちゃにしてほしかったです。だからこそ、カタルシスを感じられると思うんですよね。  アパートの変な住人達との心温まるエピソード。変なロシア人とのコメディタッチな乱闘。どれも個人的には不要です。  序盤の心温まるシーンと、復讐のギャップ。そこを期待しちゃうわけです。復讐の最中に、隣人とのほのぼのエピソードもってこられると、せっかくの熱が冷めてしまいます。変なロシア人で、笑いに転化してほしくないですね。  それだったら、自分を助けてくれた呪術師のおっちゃんに、なんか黒魔術の呪いなんか受けちゃって、暗黒パワーで復活とかにしてくれたら、もっと割り切って見れます。  まあ、いろいろ言いましたが、結局最後まで飽きずに楽しんでみちゃったので、エンターテイメントとしては及第点だと思います。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2017-12-03 02:19:33)《改行有》

44.  ハンテッド(2003) 《ネタバレ》  こいつはしぶいぜ。ってゆー感じの作品。  冒頭こそ戦争シーンで始まりますが、それ以降はひたすら『追いかける』『逃げる』、これの繰り返し。こんなに単純明快なプロットはないです。そして単純がゆえの面白さがあります。90分、全然飽きないのがその証拠。  この映画では、ハラムの動機、L.Tの思い、そういったものを多くは語らないのが特徴。とても硬派。語らない、だけど伝わってくる。なぜ殺人マシーンになってしまったのか。なぜL.Tは彼を追いかけるのか。そこにはきっとハラムをそうしてしまった責任を感じているL.Tがいるのでしょう。それをL.Tの回想シーンでそれとなく伝えてくる演出がまた渋い。  サスペンスアクションとしての緊張感もなかなか。ハラムは『逃走』と『狩り』を同時に行う兵士。彼だけまだ戦場にいるかのような緊張感。当然、ハラムを追いかけている人間達は、同時にハラムに襲われる可能性があるということ。この緊張感がたまらないですね。地下での攻防は最高にエキサイティング。シティサスペンスが好きな自分にとっては街中での追いかけっこも手に汗握ります。いつの間にか、自分がハラムだったらどう逃げるかまで考えちゃいます。  派手さはない。新しくも無い。地味だし、『見所はどこ?』って聞かれれば、ちょっと困る。でも地味に手堅く面白い、こーゆー映画が結構好きです。[DVD(字幕)] 7点(2017-09-23 03:48:45)《改行有》

45.  ハウス・オブ・ザ・デッド 《ネタバレ》  かなりゲームを意識しているので、アクション要素が凄く強いです。要所要所では、ホラー映画なりの緊張感もあって、個人的にはかなり面白いです。  ゾンビは大分人間っぽい。だめではないけど、期待していたゾンビじゃないです。  ただのパーティーピーポーだった若者達が、武器を持った瞬間ランボー化する。この悪ノリは嫌いじゃありません。むしろ、ガンシューティングの映画化であればこその、ぶっとんだ内容に満足です。  一人一人、見せ場(死に場)が用意されているのはgood。テンポは良いし、緩急もあるし、バランスも悪くない。  それになにより、この作品を作った人達が、本当にこの元ネタのゲームが好きなんだと伝わってきて、なんだか嬉しくなっちゃいますね。[DVD(字幕)] 7点(2017-07-20 14:13:03)(良:1票) 《改行有》

46.  バイオハザードIV アフターライフ 《ネタバレ》  『3』よりかは全然好きですね。  メインはアクションですが、ちょっと『謎』アリ、『ホラー』アリ。限定された施設内からの脱出劇。ちゃんと『バイオハザード』していますね。  今作はスローモーションが多め。『3D』で見るぶんにはメリットもあるのでしょうが、『2D』で見るにはスピード感を損なう原因になっているかもしれません。それに、『突然大きな音を出す』『急に背後に現れる』ってのは、ホラーでは最も古典的な手段。ですので、否定はしません。良いと思います。ですが、ずっとそれに頼るっていうのはどうかと思います。これだけの映像技術があるのです。もっと雰囲気や演出、脚本での恐怖演出にチャレンジしてくれても良いのでは、とも思います。  地下の武器庫へ危険を冒して武器を取りに行くシチュエーション、ゲームっぽくて良いですね。大好きですね。やっとたどり着いた先に武器がわんさかあるのはたまらないですね。ただ、せっかく武器を手に入れたのに、その恩恵があったかどうか、いまいちわからないのはもったいなくないですか。あれだけの銃火器を見せたのであれば、次は皆で手に入れた武器を装備するシーンがあっても良いのでは。そんでその武器を使って、ゾンビたちを蹴散らすシーンがあればテンションも上がるというものです。プロデューサーが仲間を撃ち殺した時点で、『ああ、そういう展開にはならないみたいだな』とがっくしです。そこは王道で良いのに。  また、中ボスのような斧男とのアクションは凄く良かったのですが、ラスボス『ウェスカー』との対決はかなり微妙。だってこれじゃマトリックス。しかもクレアとクリスは圧倒したのに、アリスからは瞬殺されるって、難易度設定どうなっているんですか。一番大事なクライマックスが一番手抜きな感じがして残念です。  プロローグの中島美嘉は凄く良かったです。  まとめ。  冒頭の『アリスアタック in Japan』⇒アクションエンターテイメントとして楽しい。  中盤の『プリズンブレイク』⇒バイオハザードっぽくて凄く楽しい。  ラストの『アルカディア』⇒いらん。  エピローグの『ジル・バレンタイン featuring アンブレラ社員』⇒これ見せちゃったら映画じゃなくて連続テレビドラマでしょ。  とゆーことで、文句はあるけど、楽しい映画です。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2017-06-29 23:46:07)(良:1票) 《改行有》

47.  バタリアン 《ネタバレ》  子供の頃、それはそれは怖かったのを覚えています。トラウマになっちゃうシーンも数多く。  ですがこれって、『コメディ』に分類されていることが多くて、『まじかよ。日本人、すげーな。』ってずっと思ってたわけです。  そこで、今回意を決して、過去の弱かった自分と決別すべく、30年ぶりの鑑賞。  なるほど。確かにコメディ要素がありますね。子供の頃は怖くて、それどころではありませんでしたが。  ある意味思い出補正というやつですね。今見ると、グロさ、怖さもさほどではありません。  ですが、大勢のバタリアンに追い詰められるスリル。仲間が少しずつバタリアンになっていく緊張感。古き良きホラー映画の大事なポイントはしっかり押さえてあります。  その一方で、『救急車もう一台』『応援たのむ』と罠をはるバタリアン。道具を使って扉を開けようとするタールマン。斬新な笑いどころが随所にちりばめてあります。  確かにホラーとコメディ。相反する二つのジャンルのトータルバランスが優れている良質ホラーと言えそうです。  『オバンバ』や『タールマン』など、知性はなくても個性を与えられたゾンビがいるっていうのも、この作品ならではでしょう。  それにしても、『走るゾンビ』って『28日後・・・』が初めてかと思っていましたが、この映画、もうすでに走っていますね。しかもしゃべる。ホラー映画のパイオニア。ただし、今の映画みたいにゾンビメイクが凝っていないので、あんまり元気に走り回られると、もはやただのスタッフにしか見えないのが難点です。  『自ら焼却炉の中に入っていく。』『てぃ~な~』『あの音はなんだ・・・』クライマックスでたたみかける絶望テイストはなかなか良いと思いマス。今振り返ると、キッズだった自分はこのたたみかけがトラウマになっていました。さよなら、幼かった私。今見ると、『怖い』『面白い』より、やっぱ『古い』って思っちゃう。最恐の映画『バタリアン』も、時の流れには逆らえないみたいです。  あと1点だけ。この作品って、実は低予算なんでしょうか。『悲劇は繰り返す』の大事なオチの部分が、他のシーンの使いまわしだったのは正直残念です。[DVD(字幕)] 7点(2017-05-14 10:42:36)《改行有》

48.  バタフライ・エフェクト/劇場公開版 《ネタバレ》  ジャンルが『サスペンス』『SF』。なるほど。確かにそうかもしれません。ですがこの作品の核は何といっても『ラブストーリー』ですね。昔ドラマで『プロポーズ大作戦』というのがありましたが、それにテイストが似ています。  ただこちらは映画。  1回のタイムスリップエピソードに使える尺は、『過去』+『改変後の現在』あわせて10分~15分程度。  よってひとつひとつのエピソードがもうばたばた。  目まぐるしい展開は、テンポの良さ、スピード感、勢いを生み出す一方で、意外にも『飽き』を感じさせることもあるみたいです。  主人公のエヴァンは、『改変前の人生』+『リニューアル』の記憶が次から次に追加されるので、そのたびに脳が肥大して鼻血ぶー。それはなかなか面白い演出ではありますが、新しい記憶が追加されているのに、自分の手がなくなったことや母親が肺がんになった事実を知らないってのはおかしいのでは?といったつっこみ所は結構ありますね。  こーゆー作品こそ整合性が大切だと思うのですが。どーも肝心なルールが曖昧に処理されている感じがします。  とは言うものの、速い展開が見ている人に考える暇を与えません。よって結局見ている間は普通に面白い。  まあそれでも5点~6点くらいの感触で見ていたのですが、ラストで評価がちょっと上がりましたね。  『みんなの幸福のために、自分の恋心を犠牲にする』皮肉にもそれが、全員が幸せになれる唯一の選択肢であったとは。  エヴァンにとって最も辛いエピソードであるはずの、『爆発に巻き込まれちゃったバージョン』では、エヴァンが過去に戻ろうとしないんですよね。それどころか、自殺しようとします。そしてトミーに言ったセリフが、『君達が幸せならそれでいい。』  ラストの選択といい、他者のために自己犠牲を厭わない、ドラクエでいうメガンテを使う僧侶のようなエヴァン。  その善良さにプラス1点です。  それにしても、タイムスリップ時の、世界ががたがたと揺れるシーンは、何回見てもワクワクします。  タイムスリップの演出は今まで見たタイムスリップ系では一番良いかも。[DVD(字幕)] 7点(2016-10-21 05:47:24)《改行有》

49.  ハーモニーベイの夜明け 《ネタバレ》  『愛は霧のかなたに』+『ショーシャンクの空に』+『ハンニバル』+『告発』÷10くらいの作品。  どれも何かの作品で見たようなシーンと小ネタばかり。  ですが面白い。  それはひとえにアンソニー・ホプキンスとキューバ・グッティングJrという二人の俳優の魅力によるところが大きい。  ストーリーそっちのけで、二人のやりとりを見ているだけで面白い。  物語も最初はひきつけられるものがあります。  それは、映画がミステリーに満ちているからでしょう。  『なぜパウエル博士は人を殺したのか。』『何故一言も言葉を発しないのか。』『いったいアフリカで何が起こったのか。』大変興味をそそられます。  その解答そのものは、残念ながら予想の範疇を超えるものではありません。ですが、解答の〝見せ方〟は実に上手いと思います。  特に、初めのゴリラが撃たれるシーンはなかなか衝撃的です。  衝撃的ですが、やはり答えがわかってしまうと、この作品の骨子であるミステリー性がなくなります。  それから先はこの映画の〝落としどころ〟ですが、これがただの脱獄じゃあなんかスッキリしません。  もしアフリカのゴリラを襲った部隊の行為が国際的に違法性のあるもであるならば、もっと別のアクションを起こす展開を見せてほしかった。  諸悪の根源はゴリラを無差別に襲った人々。なのにまるで刑務所が〝悪〟であるかのように、憎むべき対象がシフトしてしまっています。  演出は感動的にしようとしているのに、肝心のストーリーに説得力がないのが残念です。[DVD(字幕)] 7点(2016-09-29 02:30:19)《改行有》

50.  ハンニバル・ライジング 《ネタバレ》  『妹を食いやがったな。妹との約束だ。おまえらも食ってやるぜ』なるほど。理にかなっています。  ある出来事がトラウマになっている場合、そのトラウマの元凶に自分がなることで、トラウマを克服するというケースがあります。  原作は知りませんが、映画を見た限りでは、レクター博士はそれに近いのではないでしょうか。  ある凶悪犯のルーツを辿るサスペンスドラマとしては十分に面白い。  ですが、ハンニバルシリーズとして見ると、期待値の高さに相応しい傑作、とは言い難いものがありますね。  グレアム、クラリスの両名は、レクター博士の異常性を、相対的に強調するような存在だった気がします。  この作品の『妹』、そして『レディ・ムラサキ』。この両名は、『人間ハンニバル』の輪郭を、私達に見せてくれているような気がします。だとすると、レクター博士の熱心なファンに受けが悪いのもうなずけますね。  更には、『妹の復讐』という動機の部分を明確にしてしまったことで、ますます彼の神秘性は失われてしまいます。  そして、鎧、刀、原爆といった日本的マストアイテムの登場。これは良くなかったかもしれません。生粋の日本人である私達にとって、『チープな作り物』というイメージを意識させてしまいます。  そんななか、レクター博士を演じたギャスパー・ウリエル。彼は良いですね。この作品の掘り出し物的人材じゃないでしょうか。レクター博士の狂気を、予想以上に表現してくれていたと思います。  悪党達を、凶悪な暴力でねじ伏せる、悪の華。その美しさは、この作品でも十分に堪能することができました。  中盤以降のサスペンスアクションな展開には、十分満足しています。  ただ、ちょっと長いですね。  このシリーズはどれも尺が長めなのですが、基本的には必然性のある長さで、鑑賞中にその長さを感じません。  ですが、この作品は、その長さを感じてしまいます。間延びしている部分があるのでしょう。そしてその長さに必然性も感じません。  駆け足気味だとドラマに深みや重みがなくなります。  今作が、その性質からストーリーの深みを大切にするのはわかります。  ですが、あまりにもったいぶって冗長になると、間延びして緊張感がそがれます。  なかなかバランスが難しいですね。[DVD(字幕)] 7点(2016-07-01 13:35:33)(良:1票) 《改行有》

51.  ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1 《ネタバレ》  面白いですが、とにかく暗い。とてつもなく暗いです。原作もそうなんですけどね。  画面もストーリーも真っ暗です。  マッドアイ・ムーディが死に、ヘドウィグがやられ、ロンと仲たがいし、ルーナがさらわれ、ルーナの父親には罠にかけられ、ハーマイオニーは拷問にかけられ、挙句の果てにドビーが死ぬ。これでもかっていうくらい不幸の連鎖が続きます。  一作目の夢と希望に満ちたファンタジーからは想像もできません。夢も希望もあったもんじゃないです。  ただしこれは、前編・後編の前編。後編のカタルシスを得るために、前編で悲惨なエピソードをこれでもかっていうくらい盛り込んだのであれば、我慢できるというものです。  いったい、最終章後編は、どう決着が着くのでしょうか。小説を読んだのがだいぶ昔なので、結末を忘れちゃいましたから、どうなるのか楽しみです。  最後に、ハリー・ポッターシリーズの魅力について。魔法学校、魔法の街、という舞台が私にとって大変魅力的な世界観なわけです。つまりは、今作のように、完全にその世界から出ちゃうと、どうしても魅力が半減します。ずっと私服だし。  黒いローブを着て、『あーでもない、こーでもない』と、3人が杖を振りまわし、教科書抱えて、学校の中を右往左往していたあの頃が懐かしいです。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2016-04-01 14:57:37)《改行有》

52.  ハリー・ポッターと秘密の部屋 《ネタバレ》  前作同様、今作でも次々繰り広げられる魔法ワールド。『空飛ぶ車』『瞬間移動』『変身薬』。魔法世界の住人達も次々登場。『屋敷しもべ』『暴れ柳』『アラゴグ』『マンドレイク』に『バジリスク』。『いたずら妖精』なんかもいましたね。  正直これだけでファンは大満足。正直終盤くらいまではずっと画面を見入るほどの面白さ。  だからラストのバジリスク戦。あれだけは何とかならなかったのかと思うくらい、結構残念な出来です。原作読んだときは、『嘆きのマートル』の種明かしに、『トムの正体』、『バジリスク退治』から『日記の消滅』まで息もつかせぬ展開だったのに、映画ではもうなんかダラダラ。演出がダメなのか、編集がダメなのか、演技がダメなのか、何が悪いのかもうよくわかりません。  『不死鳥が来てバジリスクの目を潰してくれた』→『武器が無いと思ったら、帽子の中から出てきた。』→『バジリスクにかまれた!もうだめだ!と思ったら不死鳥の涙で大丈夫だった』って、そんな次から次に何でもOKになるんだったら、50年前に何とかできたでしょーに。とか、思っちゃうんですよねー。  それに、あくまで魔法使いですから。ひたすら肉弾戦やって、剣でブスっ、はないでしょーよ。  そこは魔法と機転とアイデアで乗り切ってくださいよー。  とまあラストがぐだぐだだった点を除けば、おおむね満足度の高い本作。  何しろ好きなシリーズ、好きなジャンルの映画ですから。どんなにひどいクライマックスでも、これより低い点数はつけられません。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2016-03-01 03:24:27)(良:1票) 《改行有》

53.  ハリー・ポッターと賢者の石 《ネタバレ》  今回二度目の鑑賞。以前見たのは10年以上前。前回見たときよりも面白く感じられました。  それは何故か?まず一回目は吹き替えでした。今回は字幕。  そして一回目の鑑賞は、小説を読んであまり時間を置きませんでした。今回は、小説の内容なんて10年以上前のうろ覚え状態で鑑賞したので、純粋に『映画』として見ることができたので良かったのだと思います。  ハリー・ポッターシリーズは、平和で牧歌的で、そして夢のある『魔法学校』という舞台の中に、命に関わるようなイベントを平気でほうりこんでくるそのシュールなバランス感覚だけがちょっと苦手です。そういった部分を、『おとぎ話』だと割り切って鑑賞すれば、どっぷりとこの世界観を楽しむことができます。  一般的に魔法使いと言えば、『箒』に『杖』に『ローブ』。そういった既視感に作者独自の世界観をミックスさせることで、よりディープでオリジナリティのある作品へと昇華されているのがハリー・ポッターの最大の魅力でしょう。  例えば、ただ『箒』と紹介されても、それは既存のイメージどまりです。そこに、『ニンバス2000』と銘打ち、有名ブランドの一品にしちゃいます。更には子供達が、まるで高級スニーカーを見るように、ウィンドウの向こう側から展示されている『ニンバス2000』を憧れの目で見つめます。この伏線があるから、『ニンバス2000』がハリーの元にやってきたとき、そのわくわく感が2倍にも3倍にも膨れ上がるのです。  このアレンジ感覚、世界観の構築ってのは、まるで日本のマンガのようです。今や日本の漫画、アニメが世界中で愛されているように、このシリーズが世界中を熱狂させちゃうのは非常に納得です。つまりはこの作品は究極のオタクのなのです。オタクの世界はそれはもう甘美で中毒性があります。ですがオタクの世界は興味の無い人達からは白い目で見られる宿命。つまりは、この作品が賛否両論真っ二つに評価がわかれてしまうのは、オタク作品として成功している証でもあります。  また、究極のオタク作品というのは、実はストーリー構成や、システムの構築ってのが、実にしっかりしているものです。そういったものにこだわるのがオタクなんです。ですからこのハリー・ポッターも、安易な魔法ファンタジーの世界で終わりではなく、しっかりミステリー要素を内包し、なおかつ『スネイプ先生』というミスリードキャラクターまで配置させる徹底振りが面白いんです。  オタクは想像の世界を現実に引っ張り出す天才です。ですから、『魔法の授業』、『クディッチ』、どれもこれもがルールやシステムにこだわっていて、オールフィクションのくせにやたら現実感があります。  これこそがハリー・ポッター最大の魅力だと個人的には思っています。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2016-02-19 04:18:26)《改行有》

54.  BATS 蝙蝠地獄 《ネタバレ》  いやー、面白いです。これくらいの年代の映画になりますと、無名の作品でもなかなかのレベルに仕上がっているものが多くなってきますね。  そしてストーリーがいたってシンプル。しかもこの作品、さすがB級だけあってとにかく展開が速い。冒頭でバカップルが犠牲になったかと思いきや、わずか10分足らずでもう対策チームが出来上がっています。このノリ、このテンポ。自分がファストフードということをよく理解している。  そう、大作映画が時間をかける高級懐石料理なら、この映画はまさに今すぐおいしいものを手軽に食べたいひとのためのマ○クなわけです。  しかもパニック映画として前半だけなら、個人的に8点あげられるくらいのクオリティ。町人が非難してからは、主人公たちだけになってしまうのがちょっと物足りなく、少しばかりの中だるみを感じてしまったわけですが、それでも最後まで楽しく鑑賞することができました。  ラストのオチも、普通であれば『ちゃんと生き残りがいますよー。悲劇は繰り返されるのですよー。』ってな感じで終わるところですが、コメディなオチでしめくくる工夫が好きですね。  そこまでの期待はしていなかったというのもありますが、大変良かったです。[DVD(字幕)] 7点(2015-09-21 14:03:58)《改行有》

55.  パトリオット 《ネタバレ》  独立戦争のストーリーですので、時代背景を知っていればより楽しめそうな作品ですね。  当然ラストは勝利することがわかっているわけですが、そのプロセスにおいて凄惨な内容、描写が多いのが本作の特徴でしょう。  もうひとつの特徴としては、歴史スペクタクルの体裁をとっていながら、その世界観が、かなり個人的で限定された枠内に収められていることでしょう。つまりはメル・ギブソン演じるベンジャミン・マーティン物語でもあるわけですね。  最初は『パトリオット=愛国者』というタイトルに違和感を感じたものですが、ベンジャミンの国が、=家族であり、友人であり、同じ国の人々であるとするならば、このタイトルは大変しっくりきそうです。  大義名分を掲げながら、実際のストーリーは復讐ベースになっているため、それ相応のカタルシスを得られるこの作品。  ですがそのためには犠牲が必要で、そのための生贄として本作に用意された息子のトマス、ガブリエル、ガブリエルのお嫁さんファミリーは本当にお気の毒です。それゆえ、決してハッピーエンドという結末はありえないのが、私としては苦手なところです。  まあ、少々反戦の主張を感じさせる示唆もあるのかもしれませんが、こういう作品にありがちな説教臭さや哲学的、宗教的な面というのが必要最低限に抑えられているのは本作の良いところですね。個人的にはこれくらいのほうが映画として純粋に楽しめます。  なぜなら、この内容であれば、ベンジャミンに肩入れしながら、大変主観的に物語に入り込めるからです。  本当は主観的に戦争映画を見るなんて間違っているのでしょうが、本来戦争とは大変主観的なもの。自分がメル・ギブソンになったつもりで鑑賞すると、今作はエンタメ作品としては高いクオリティを保っていることは間違いないと思います。  [ブルーレイ(字幕)] 7点(2015-09-03 13:49:07)《改行有》

56.  ハート・オブ・ウーマン 《ネタバレ》  『女性の心の声が聞こえるようになる』という使い古されていそうで、意外と使われていない設定を起用しているのが面白いです。  ワーキングドラマにホームドラマにラブストーリーが絶妙なバランスで融合しているうえに、アイデアの面白さも手伝って、なかなか面白い作品に仕上がっていますね。  ただ、ロマコメで2時間超えは、ちょっと長すぎな気がします。どうしても途中で集中力が切れちゃうんですよね。今作は設定からいろいろなアイデアが生まれて、それを欲張って全部詰めこんじゃった感じがします。個人的にはコーヒーショップの店員とのエピソードはまるまるカットしても差し支えないんじゃないかと思います。娘のドレス選びが長時間にわたり、ニック(メル・ギブソン)があくびしていましたが、同じ気持ちでした(笑)。  こーゆーアイデアが面白い作品こそ、ストーリーは必要最低限にすっきりまとめちゃって、『もう終わりかー。もう少し続きが見たかったなー。』っていう余韻が残るくらいのほうが良かったんじゃないかな。  それにしても、ただのコメディかと思いきや、終盤にかけてなかなかシリアスでハートウォーミングなドラマへと収束していきます。どちらかと言えば、女性賛歌のドラマ。男性目線でありながら、女性賛歌のドラマっていうのは、男女共に見ていて幸せな気分になれて良いですね。[DVD(字幕)] 7点(2015-05-20 13:24:36)(良:1票) 《改行有》

57.  パニッシュメント(1998)  こーゆーオチってのは好きではないはずなのですが、この作品は良かったです。  演出とストーリー構成がなかなかよくできています。真相が気になって最後まで興味をひっぱられます。バラバラの写真を少しずつつなげて一枚の真相へとたどり着くようなわくわく感が終始あります。一旦話を完結させたのが良かったと思います。  そしてラストのオチ?ヒキ?何ていうんですかね?とにかく良かったです。まんまとしてやられましたよ。  短い時間の中に必要な情報だけを盛り込んで、テンポ良く進むノリも良いですね。暗い内容なのに、暗くなりすぎないところも良い。ドライな父親がその代表でしょうか。絶望と僅かな希望の入り混じる絶妙なバランス感覚が、物語を盛り上げてくれます。それであのオチですからねー。オススメです。[DVD(字幕)] 7点(2015-01-31 21:25:59)《改行有》

58.  バグズ・ライフ 《ネタバレ》  ファンタジーとしてわりきってしまえば、大変に夢のある作品です。個人的にはより昆虫の現実を描写したであろう『アンツ』のほうがストーリーは面白いです。ですが、子供目線に立ったとき、その色使いやキャラデザインは、こちらのほうが楽しんでもらえそうですね。中でもドット姫とブルーベリーズのかわいさは際立っています。ドット姫が懸命に走る姿、小さな羽根で飛び回る姿の愛らしさは、昆虫のレベルを超えています。それにアリ以外の虫がたくさん出てくるのも良いのかもしれませんね。  本作では虫が集まる世界を都会に見立てたシーンがあります。なかでもバスがあったり、たくさんの虫が車に見立てられている世界を作ってしまうディズニーはさすがです。これぞ想像力の限界を超える理想的なファンタジーの世界だと思います。  そしてその一方で、やたらとリアルな現実をぶつけるのもさすがディズニー。特に昆虫にとって脅威になるであろう『雨』の描写はすばらしい。そこにわかりやすく爆音の効果音をつけちゃうセンスに感動します。  リアルとファンタジーの極端なアンバランスを平気でミックスさせておきながら、これだけ説得力のある作品ができちゃうもんなんですね。その上で、ちゃんとエンターテイメントとしての役割も担っている、上質のCGアニメだと思います。だけどやっぱり子供向けですね。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2014-07-06 17:14:27)《改行有》

59.  ハロウィン4/ブギーマン復活 《ネタバレ》  このシリーズは回を追う毎に面白くなっていきます。1作目より2作目。2作目より4作目のほうが面白いです。あくまで個人的には、ですけど。  4作目ともなるとスプラッタ描写にも力が入りはじめて、なかなかの臨場感と迫力があります。これくらいのレベルになると、十分満足できます。ショットガンを撃たずに、突き刺しちゃうあたりが流石です。よくわかっていらっしゃる。  また、本作ではマイケルの仕事の手際の良さが際立ちます。開始10分もしないうちに救急車を惨劇の舞台に。このスピード感が良いですね。そして畳み掛けるように、ガソリンスタンド、発電所、警察本部と次々に血祭りにあげていくのがたまらないです。これこそホラー映画でしょう。  単純にホラー映画を楽しみたい方には十分満足できる内容だと思います。  ラストも素晴らしい。1作目のオープニングと視点がほぼ同じというところが感慨深い。  大変シリーズ色が強い作品ですから、連続で見たほうが良いかもしれないですね。[DVD(字幕)] 7点(2014-06-22 02:33:19)《改行有》

60.  白銀に燃えて 《ネタバレ》  真っ白な雪景色に、機関車の煙が流れる様子が最高に美しい。ディズニーならではの映像の美しさと、わくわく感たっぷりの音楽が気分を最高に盛り上げてくれます。  犬ぞりレースに一人の若者が夢と希望をもって挑む、そしてディズニーとくれば、もちろんひねりもなんもない、どストレートな映画なわけですが、それが良くも悪くもディズニーなんですよね。だけど、そんな映画だからこその心地よさってのがあるものです。  ただこちらの作品は、明るいムードで始まった割には、いったんレースが始まると結構過酷なムードが漂い始めます。何度もピンチに陥ったり、妨害されたり、なんか見ていて痛々しい。その一方で、ピンチを乗り越えるたびに、名声が上がっちゃったりして、観ている側の満足感はちゃっかり満たしてくれる、まさに王道の感動スポーツアドベンチャー映画。  唯一難を言うならば、父の突然の死だったり、ライバルが突然自分の犬にかまれたり、ゴール目前で力尽きそうになったり、ピンチの演出がやや唐突すぎるのがどうしても不自然に見えてしまう。そんなシーンが続くと、やっぱなんか作り物っぽく、安っぽく見えてしまって、そこだけが少し残念でした・・・。  でも家族とかで見るのであれば、これくらいわかりやすいのもまた良いかもしれないですね。[DVD(字幕)] 7点(2013-10-19 06:57:48)《改行有》

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