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21. ピラニア 3D 《ネタバレ》 『ジョーズ』や『オルカ』や『ピラニア』といった海洋パニックを見てきた世代。 小さい頃からこーゆーの好きだったのですが、大人になるとさすがに『怖い』とは感じなくなるものですね。 そういえば、『13金シリーズ』や『バタリアン』を大人になって見た時も同じ感覚に陥りました。 当時あれだけ怖かった映画が、今見るとそのチープさにため息が出てしまう、みたいな。 ところが今現在製作されているホラー映画やパニック映画はちゃんと怖い。だとしたら今の子供達は、今現在制作されているホラー映画の類は見ないほうが良いかも。刺激が強すぎます。絶対トラウマになりそうです。 話が横道に逸れましたが、グロ描写が好きな私としては、本作なかなか楽しめました。ビーチでのパニックも良かったと思います。 他の人を助けようとする人もいれば、自分だけボートに乗って逃げようとする人もいる。それも人を撥ね飛ばしながら。なんかそーゆーところだけ変にリアルで面白い。この終盤のパニックはB級映画とバカにできないくらいのクオリティです。 主人公や登場人物たちはバカにしていいほどバカな行動しかしませんが。 とりあえず今キスしてる場合じゃねえだろうと、一番イライラさせてくれたのは他でもない主人公でした。[DVD(字幕)] 6点(2021-07-31 03:55:58)(良:1票) 《改行有》 22. ビキニ・カー・ウォッシュ 《ネタバレ》 青春セクシー系サクセスコメディ。 セクシー路線なんですけど、女優さんたちはそこまでかわいいってわけではない。 それなりに露出があるので家族で見るには不向き。かと言って1人で見て興奮するようなレベルでもない。 そっち方面を期待しても、期待しているほどのもんは出てこないと思っておくのが良いでしょう。 ブリタニーとトリは個人的にかわいかったですが、ブリタニーは水着にすらなりません。 ストーリーはある洗車場を経営し、1週間で利益をあげるというもの。 こーゆー目的がはっきりしたビジネスドラマは単純明快で好きです。すべてがトントン拍子に進んでいくので、ストレスフリーですが、うまくいったときの爽快感もかなり薄味。サクセスものとしては淡白な仕上がりです。 主人公は真面目。友人は適当。計算に強いけどモテナイ男の子。あとは水着女子。人物設定もありきたりで、水着美女が洗車すること以外の真新しさはない映画です。 『水着で洗車』のシーンはうなるほど出てきます。だから中盤には飽きます。 ただ個人的にみんなで協力してひとつの仕事をするっていうのが好き。一番好きだったのは街中でビラを撒くシーン。あーゆーのやったことがないので憧れます。とはいえ、ほとんど学園祭レベルのノリではあるんですけど。 ヤクザ、教授、厳格な父といくつかハードルが用意されていますが、たいした苦労もなく乗り越えます。 気軽に見られる一方で、超薄味な作品であることは否めません。B級映画としては楽しめるほうだとは思います。[DVD(字幕)] 6点(2021-04-26 13:27:34)《改行有》 23. ビッグ・バグズ・パニック 《ネタバレ》 ちょっと変わった出だし。 突然大きな音が鳴り響き、気付けばみんな繭の中。 大きな虫がガサゴソガサゴソ。 なぜこうなったのか?虫たちはどこから来たのか?警察、軍、国は何をしているのか?主人公だけなぜ目が覚めたのか? 肝心な部分の説明、一切なしです。この潔さ、嫌いではありません。 もともと、こーゆーノリのB級モンスター映画は大好きです。昆虫が大きくなるだけでわくわくするってもんです。 炎のCGはお世辞にも良いとは言えませんが、虫のCGはとてもよく出来ています。こんなB級作品で本格的な巨大昆虫に遭遇できるなんて、期待していなかったぶん、嬉しい誤算です。 虫に刺された人間が、虫より恐ろしいクリーチャーに変身しちゃうってのも好きなテイスト。 そんな私好みの映像作品であっても、気に入らない点はあります。 例えば。『不必要な言い争い。しかも大声』『馬鹿すぎる行動』などのB級あるある。その中でも一番意味不明なのが、繭に入っている人たちを助け出さないこと。結構簡単に助け出せるのに、なぜか数人助け出したら、あとは放置。いやいや、そんな馬鹿な。 また、パニックムービーの醍醐味と言えば、まさにパニックになるそのプロセスにあると思うのです。 その一番の見せ場が、本作では全カット。気付けばみーんな繭の中。そのシチュエーションは面白いけれど、逃げ惑う人たちを見られないのは物足りないです。こーゆーシナリオにしたのって、もしかして予算の都合でしょうか?[DVD(字幕)] 6点(2020-05-17 03:22:13)(良:2票) 《改行有》 24. ひみつの番人 《ネタバレ》 人には言えない秘密を抱えた14歳の少女エミリーが、まっすぐに夢を見据えて努力する。最後は秘密も打ち明けて、自分の人生と向き合う。 思っていたより、大分良いお話じゃないですか。特に終盤の『衝撃⇒感動』のたたみかけは、おじさんちょっと胸にきちゃいましたよ。こんな単純な話に胸打たれるとはね。 ただ、ほんとこんなことを言うのは野暮ってもんかもしれませんが、こんなビジネス成立するはずない。 発想は面白いと思います。 ただ子供だって馬鹿じゃないんだから、本当に秘密にしたいなら誰にも言わないでしょ。子供が並んでお金を払っているだけでも人目をひきますよ。しかも有料。50セント。 そんで、何でそんなことを始めたのか、その辺りの説明は一切なし。なぜなら『秘密』だから。 子供たちが何故お金を払ってまでエミリーに大切な秘密を打ち明けるにくるのか。その動機に関する説明も一切なし。なぜなら『秘密』だから。 なんてことでしょう。『秘密』のキーワードひとつで、すべて説明がつくではありませんか。 『ただ、舞台設定がそうなっているから。』と言わんばかりであります。 ただこの作品が一番言いたかったことは、きっと、終盤でバイオリンの先生が口にする一言なんでしょう。『秘密を持っていたら、本当の人生を送れない。』 いや、もう本当その通りなんですけどね。 でも私はこんな子供向けの作品で、もっと大事な教訓を学びましたよ。 人の秘密なんて聞くもんじゃないな、と。[DVD(字幕)] 6点(2016-05-13 03:36:00)《改行有》 25. 光の旅人 K-PAX 《ネタバレ》 ケヴィン・スペイシーも良かったのですが、ジェフ・ブリッジスがかなり良いですね。 今作の主役はどちらかと言えばジェフ・ブリッジス。 さて、今作のように、結末・真相に白黒はっきりつけないタイプは、相変わらず自分とは相性が悪いようです。 とは言え、まだ学会で発表されていない、それどころか解明もされていない謎まで解き明かしちゃっているわけですから、これはもう『プロート=K-PAX星人』と認めざるをえません。 また、『紫外線が見える』『犬の言葉がわかる』というのもK-PAX星人であるという有力な証拠でしょう。 ですので本作で彼が何者なのかをはっきりさせなくても、彼をK-PAX星人として見ることはできます。 問題はそれを周囲が完全に認めないまま、催眠療法という曖昧で安易な方法を用いて真相に迫る展開がどうにも好きになれません。そして映画も、この辺りから急にダラダラしたものになるんですよね。 それに、患者たちが何故それほどK-PAXに行きたがるのか、その説明も不十分で説得力に欠けます。 更に言うなら、みんな精神病に収容されるほど精神に異常をきたしているようには見えません。 この作品自体が、音楽と雰囲気で何となく良い映画っぽくごまかしている印象があります。 それでも中盤までの、特に天文学者たちとのエピソードまでの流れるようなストーリー展開は素晴らしいの一言。 これは二つとない傑作の予感を感じたものですが、それ以降ラストまではひたすら失速。 惜しいです。[DVD(字幕)] 6点(2015-12-31 02:45:16)(良:2票) 《改行有》 26. ピースメーカー 《ネタバレ》 娯楽作品にしたいのか、それとも何かしらのメッセージを含んだ深みのある作品にしたいのか、軸のはっきりしない印象を受けます。 もちろん好意的に見れば、『真面目なテーマを扱いつつも、エンターテイメント性を失っていない』ととらえることもできます。 『VSコドルフ』までは単純な『正義×悪』の図式が出来上がっているので、わかりやすい勧善懲悪ものです。ところがコドルフ失脚後は、犯人への感情移入を誘う回想のシーンが入ったりと、作品のテイストに変化が生まれます。それがこの映画の長所なんでしょうが、作品のイメージを中途半端にしてしまった原因にもなっているようです。 また、コドルフの登場シーンはラスボスっぽい風格があって良かったのですが、物語が進むにつれてその勢いは失速。それは彼がラスボスではなかったからと言ってしまえばそれまでなんですが、もう少し悪役の美学みたいなものを魅せてほしかったです。 そして後半。回想のシーンをもう少し早いタイミングで入れてくれたら、どちらに肩入れしていいかわからないもやもや感をもっと楽しむことができた気がします。回想シーンに始まり、犯人が除々に包囲されていくシークエンスはかなり好きなシチュエーションです。 それに、劇中ケリー博士(ニコール・キッドマン)の『10基の核を欲しがる人間(コドルフ)よりも1基の核を欲しがる人間のほうが怖い』という台詞がわかりやすすぎるくらい前振りとして効いているのも大変良かったです。 きっと本作は、アクションひとつとっても、メインディッシュが多すぎて、逆にどれもメインにならなくなってしまった典型かもしれません。見所が多すぎて、途中から感覚が多少麻痺しちゃうんでしょうね。[DVD(字幕)] 6点(2014-09-29 10:16:53)《改行有》 27. Bモンキー 《ネタバレ》 アクション、サスペンス、ラブストーリー、そのどれもが中途半端な出来ながら、それなりに楽しめてしまう作品です。 ストーリー展開や演出は何気に面白いので、肝心なところがうやむやにされちゃったり、あっさり解決されちゃったりするのが少々肩透かしをくらいますね。 『虐待は本当にあったのか?』『福祉課を語ったベアトリスとブルーノはいったい何をしたのか?』『ポールがフランクとトラブルになった要因は?』例えば、そういうところをもう少しつっこんでくれていれば、もっと各エピソードが盛り上がったかもしれません。 また、本作品のメインである、ベアトリスとアランの恋愛ですが、これもベアトリスがアランに魅かれる説得力が弱い気がします。 それに強盗シーンも、『どこが凄腕?』っていうくらいのぐだぐだな内容だったのがさすがに残念。 ラストの、『こんな何もない田舎で幸せを感じられるなんて』というセリフが、まさに本作品の中途半端さを一言で表しているような気がします。 それでもまあまあ面白いのですけどね。[DVD(字幕)] 6点(2014-09-15 02:34:17)《改行有》 28. ヒート 《ネタバレ》 非常に長い上映時間にやや疲れました。ドラマに深みを持たせるためにはそれなりの時間が必要だと思います。ですが、あまりに時間が長くなれば、鑑賞者の集中力が切れてしまいます。クライムムービーとしても人間ドラマとしても臨場感のある大作です。ただ、上映時間に関しては、もう少しだけ鑑賞者への配慮・工夫が欲しいところです。 さて、今作における犯罪者チームは、プロとしての側面、そして一人の人間としての側面が映し出されます。彼女を心から愛するクリス(ヴァル・キルマー)、家族を愛するチェリト(トム・サイズモア)、自分のことを認めてくれる人のためにひたすら我慢する黒人運転手。そして引退してイーディ(エイミー・プレネマン)との平穏な生活を夢見るニール(デ・ニーロ)。それぞれのエピソードの完成度は高く、犯罪者でありながら、彼らの幸せと仕事の成功を祈ってしまいます。それは彼らがプロの犯罪者ではあるが、凶悪な犯罪者ではないからでしょう。彼らは障害・邪魔者・敵に対しては非情であり冷徹なのですが、その一方で人としての絆や思いやりを大切にしているのが最大の魅力なのです。 だからこそ、彼らの仕事が失敗し、黒人運転手とチェリトが射殺され、クリスはシャリーンと別れざるをえず、デ・ニーロがけじめをつけた結果あのラストへと到ってしまったとき、切ない余韻だけが後に残るのでしょう。 犯罪者でありながら、そのプロの仕事、その立ち居振る舞いに、見るものを魅了するデニーロチーム。にも関わらず、そのチームメンバーは、全員が悲惨なラストを迎えてしまいます。一人一人のラストに説得力はあるものの、それは到底共感できるものではありません。これほど犯罪をかっこよく、魅力的に撮っておきながら、これほどこうはなりたくないと思わせる映画も珍しいかもしれないです。これはクライムムービーとして最高傑作でありながら、犯罪抑止の映画としてもまた最高傑作なのかもしれません。[ブルーレイ(字幕)] 6点(2014-04-06 18:22:26)(良:1票) 《改行有》 29. 陽のあたる教室 《ネタバレ》 学園ドラマとして、一人の先生の成長のドラマとして、大変に完成度の高い名作であると思われます。リチャード・ドレイファス演じるホランド先生が、不器用ながらも知恵を絞り、工夫しながら本当の意味で親身になって生徒を指導する姿が見ていて大変心地よいです。 彼は先生になるきっかけがそもそも消極的ですし、ガートルード・ラングやラスの指導を始めるきっかけも彼自身が率先して始めるわけではないんですよね。ですが、ホランド先生の一番の魅力は、たとえきっかけがなんであっても、一度始めた指導は最後までやり通すことなんです。決して生徒を見捨てないのです。その一途さ、善良さ、そして先生としての資質に僕は素直に感動しました。確かに、これから先生になろうと思っている人、もしくは教職につかれている方なんかは、きっとこの作品からいろいろなことを学ぶことができるかもしれませんね。見ていてなんかパワーをもらえますしね。 この映画を見ているときの感動や高揚感、そしてうまくいかないときの焦燥感というものは、スポーツを観戦しているときの感覚に近いものを感じます。スポーツを見て感動するのは、もちろんそこに数多くのドラマが生まれるということもありますが、何より選手のその真剣さ、ひたむきさに心打たれるという場合が多いのではないでしょうか。ホランド先生をはじめとして、泣きながら練習するガートルード・ラングや、一生懸命ドラムの練習をしているラスの姿にすごく心惹きつけられるものがあります。そして犬猿の仲と思われていた校長先生が、「私はこの学校の先生で、あなたが一番好きでした。」とホランド先生に告げたとき、まじでやばいくらいに感動しちゃって、久しぶりに映画見て泣いちゃいましたね。 ただ、やはり一本の映画として、盛り込みすぎてしまった感は否めないような気もします。そのために、ドラマを終局へと収束させていく段取りに少々不満が残ります。だって、大事なことは何一つ解決していないまま、「なんか感動的だからいいんじゃね?」といったノリでラストを迎えませんでした?せっかくの素晴らしい作品だったのに、最後を雰囲気だけでうやむやにされちゃったのは、正直残念でした。[DVD(字幕)] 6点(2014-03-22 06:10:34)(良:1票) 《改行有》 30. ヒドゥン(1987) 《ネタバレ》 うわぁ。懐かしい。かなり久しぶりに見ました。最後に見たのは中学生くらいのときか・・・・ 今見ると、なんか寄生獣を連想しました。寄生獣の作者もこの映画見たのでしょうか。乗り移られる人達の表情がこれまたなんとも。すばらしい顔芸ですね。 刑事ドラマとしても楽しめるんですよね。ベック刑事とロイド(宇宙人)が少しずつ距離を縮めていく様子がたまらんです。二人のやりとりも最高に良い。ベック刑事が何気にロイドを気遣っていて・・・ 要所要所に笑いを入れているのもまた良い。 ラストだけよくわからなかったのですが、娘の表情を見ていると、ベックは死んで、代わりに宇宙人がベックの中に入ったのでしょうか・・・ それともナメック星人のように融合しただけで、意識はベックのものなのでしょうか・・・・ うーん、気になる。 [DVD(字幕)] 6点(2012-04-18 01:22:28)《改行有》 31. ヒッチャー(1985) 《ネタバレ》 警察の無能っぷりとバカッぷりに、緊張感が削がれます。ホラー映画やサスペンスである程度警察が無能を演じるのは仕方ないとしても、この映画はひどい。でもそれ以外はとても上質なサスペンスホラーだと思います。 個人的には、前半、やっとライダーから逃げおおせたジム・ハルジーが喜んだのも束の間、すぐにどこかの家族の車をヒッチハイクしていたシーンが一番恐ろしかった。そして、その車が道端に止まっていて、その中を除きに言ったら血が滴ってきたシーン。一番緊張します。 アメリカのホラー映画と言えば、スプラッタという印象ですが、あえて死体や残酷なシーンを映像化せずに、観る人の想像力に任せるような手法はかなり効果的だと思います。この「ヒッチャー」ではその手法がかなり怖さを引き立てている気がします。[DVD(字幕)] 6点(2011-12-23 01:47:41)《改行有》 32. ビハインド・ザ・マスク 《ネタバレ》 一風変わった趣向のドキュメンタリーホラー。いや、もはや前半はホラーですらない。いったい自分は何を見せられているのだろうとずっと思っていました。 『え?この人がレスリー?殺人鬼?どこが?』で始まり、延々とホラー映画の背景を学んでいく。自主制作映画のメイキングに付き合わされている気分。しまいには殺人鬼の師匠とその奥さんまで現れる始末です。どこまでが本気のノリで言っているのかよくわかりません。 で、フワフワした気分で映画を鑑賞すること1時間。ついに作戦決行の瞬間。 殺人鬼は・・・本当に殺人鬼だった・・・! で、ここから盛り上がるはずなんですが・・・ 第三者、傍観者だったはずのTVクルー達が当事者になっていくのなんか凄く面白い。なのに、あんまり盛り上がんないんですよねー。 理由はいろいろあると思います。犠牲者が舞台装置の一部と化しちゃって記号にすぎないのが原因の1つかもしれません。 原因の2つめは、計画を知っているはずのTVクルー達が計画通りに動きまくって自ら死地に飛び込んでいくのが白けます。バカらしくて見てられないです。 映画の試みとしては斬新でひねりが効いているだけに、もったいない作品です。 [DVD(字幕)] 5点(2019-05-24 04:14:43)《改行有》 33. ビッグ・ヒット 《ネタバレ》 シュールなブラックコメディ系アクション。どちらかと言えばコメディ寄りです。テンポとリズムが大変良く、歯切れの良さは今作の最大の長所ですが、逆に言えばそれ以外の長所がほとんど見当たりません。もう一つの見所としては、マーク・ウォルバーグ演じるメル・スマイリー。メルのキャラは最高です。また、彼の声が抜群に良いんです。主人公が殺し屋ながらも、素直に応援したくなるタイプっていうのは重要です。 今作は冒頭15分くらいの、メルたち殺し屋チームの仕事ぶりを閲覧できるシークエンスが一番面白いです。それ以降はコメディに徹します。 コメディは大きく2パターンあると思います。ストーリー性が強いものの中に、スパイス程度にコメディがブレンドされるパターン。コメディそのものが主流になるパターン。後者はハチャメチャ、支離滅裂になりやすいのが特徴。今作はどちらかと言えば後者より。あまり私が好きではないタイプです。 メル以外のキャラはどいつもこいつも奇人変人ぞろいで、シスコなんてクズすぎて最早笑えません。ぎりぎりセーフなのは、組織のボスの『パリス』と、誘拐された娘くらいでしょうか。あとはいかにもコメディやってますって感じで、見ていて辟易します。 劇中ちょっと期待してしまった、お父さんの酒癖の悪さがどう爆発するのかっていうのも思いのほか不発に終わり期待はずれ。やはり最初くらいしか見所がないんです。それにラスト、結局メルは組織に身の潔白を証明できたのかどうかわからないまま終わっちゃうので、変な残尿感が残ります。シスコに殺されるガンプやビデオ屋が可哀想すぎるのもちょっとマイナスです。 残念ながら僕の中ではビッグ・ヒットしませんでした。[DVD(字幕)] 5点(2014-12-11 13:16:19)(良:1票) 《改行有》 34. ピースキーパー 《ネタバレ》 アクションは好きなジャンルのはずですが、今作はスケールの大きさに技術力が伴っていないため、安っぽさと作り物感が際立ってしまいました。はっきり言ってアクションは物足りないです。クロス少佐(ドルフ・ラングレン)の走り方がなんか恰好悪いし。 ただ途中で仲間になる黒人の中佐は良い味出しています。 陰謀もの系の、国家を巻き込んじゃうような壮大なストーリーは、よほど上手く作ってくれないと全然ノれないものですね。アクションはある程度スケールが小さいほうが、ハラハラするし、爽快感を感じることが多いです。 そう言えば、ホテルのエレベーターにスタンばってた人って結局どうなったの? それにめっちゃ思わせぶりな登場をした無駄にきれいな大統領の愛人って、結局ストーリーに全然からんできませんでした。[DVD(字幕)] 5点(2014-10-26 23:07:00)《改行有》 35. ピーターラビット 《ネタバレ》 なんかどっちもどっちなんだよなぁ。 トーマス・マクレガーがそんなに悪人じゃないから。 むしろ、家と庭を荒らされた被害者に見えちゃう。これじゃあウサギたちが害獣って言われても仕方が無い。 終盤になると、ピーターラビットが反省して、今度は二人の仲をとりもとうと奮闘。今までいがみあっていた二人が和解し、ピーターは自分の罪をビアに告白。で、なんか丸く収まるハッピーエンド。 ま、ハッピーエンドは嫌いではないので、後味は悪くないんですけど・・・。やっぱそれまでがねぇ。 それにビアがそのままそこに住み続けるのであれば、ピーターが果たして反省したかどうかは、はなはだ疑問。 つまり、ピーターラビットに共感できないのが問題なんだと思います。 それにファミリー層を狙ったハートフルコメディにしては、やり口が少々過激すぎやしないかい。 まさにホームアローンを連想させるようなやり口ですが、そーゆーのは人間側をはっきり悪者に描いてこそ、ウサギたちの反撃にカタルシスを覚えるものでしょう。 正直、ずっと眉をひそめて見ていましたよ。とても教育上良い映画とは思えません。 ただ映像作品としては大変すばらしく、何の違和感もなくその世界に浸ることができました。 キャラもストーリーもいまいちですが、映像だけは一級品かと。[ブルーレイ(字幕)] 4点(2024-03-24 16:25:31)《改行有》 36. ヒューゴの不思議な発明 《ネタバレ》 正直言ってなかなか退屈な映画。いつか面白くなるだろう、いつか面白くなるだろうと思っていたのに、ちっとも面白くならない。 大人たちのヒューゴに対する扱いが冷たくて、見ていて不愉快。子供からノートを取り上げて、『これをどうしようがわしの勝手だ。』で、後日灰を渡すなんて、ドン引きです。結局燃やしてはいなかったみたいですが、それもイザベルのフォローがあってわかったこと。こんな大人気ないパパ・ジョルジュが、なぜかこの物語の中心人物かつ悲劇の主人公みたいな扱い方をされてついていけません。 そう、この映画って主人公が2人いる。ヒューゴとジョルジュ。 てっきりヒューゴが天才的な才能を持っていて、その発明でみんなを幸せにし、自らも幸せになっていく、そんなストーリーを勝手に想像しちゃった自分も悪いのかもしれませんが、そんな感じのジャケ!タイトル!中身は全然別モノ! 一応サクセスストーリーではありますが、爽快感、カタルシス共に弱い。 かといって、コメディ的面白さはない。感動もない。美しい映像はありますが、心躍るようなアニメーションはない。ハラハラするシーンがあるにはあるが、そのほとんどが公安との追いかけっこ。 映画は娯楽。『楽しませてくれなきゃ。』と思っている私にとって、なんとも相性の悪い作品です。 ただ、ジョルジュ・メリエスの作品をいくつか見られたことだけは収穫でした。[ブルーレイ(字幕)] 4点(2019-10-21 03:22:49)(良:3票) 《改行有》 37. ビッグ・ビジネス 《ネタバレ》 ストーリータイプのコメディ映画です。・・・う~ん、少しコメディに力を入れすぎてしまった感じがします。メインのストーリーにもう少し力を入れて丁寧に描いてくれると良かったです。 なにしろ「ただ笑わせれば良い。」というスタンスが漂っているものですから、自分たちにそっくりな人物と出会ったときの反応もドリフ仕様どまり。そのときはそれで良いとしても、「え?もしかして私の本当の姉妹はこっち?」とか、事の発端となった生い立ちのところにもっともっと突っ込んでほしかったです。 また、ラストの見せ場もちょっと歯切れが悪く期待はずれで、いろいろと残念な映画でした。悪くはないのですが・・・。いかんせん期待しすぎちゃいましたね。[DVD(字幕)] 4点(2013-01-31 05:20:47)《改行有》 38. ビルとテッドの地獄旅行 《ネタバレ》 前作が良かっただけに・・・。今回は期待はずれ感が否めません。 (前作を知らずにこの作品を単体で観ると感想が変わるかもしれませんが。) 今作は肝心の地獄旅行が全然面白くない。わくわく感もないし、盛り上がりもしない。 唯一面白かったのはツイスターゲームくらいか・・・。[DVD(字幕)] 4点(2012-03-30 13:40:34)《改行有》 39. ビッグ・リボウスキ 《ネタバレ》 率直な意見を言わせてもらうと、コメディ、ドラマ、どちらに徹することもできていない非常に中途半端で散漫な映画です。 第一、コメディなのに、恋人の小指を切り取って送りつけたり、耳をかじり取ったりするいきすぎた暴力描写が不快。 個人的に嫌いな夢のシーンのセンスは最悪。 ラリー少年や私立探偵など、思わせぶりな登場をしていて、それ以降まったく本編に関わらないっていう人が、いっっっぱいいすぎなのも好きじゃない。アパートの家主もそう。医者もそう。モード・リボウスキだってそうです。 出てくる人たちがみんな、ストーリーそっちのけで思いついたことを好き勝手にやるのが楽しいっていう人には向いているかもしれませんが、そうでない人にはフラストレーションがたまって終わる2時間になるでしょう。 だいたい『どう?こーゆーの面白いでしょ?え?この面白さわかんないの?』って、上から目線で言われている感じがしてむかつきます。面白くないよ。 ・・・・ただ、ボーリングがしたくなります。[ブルーレイ(字幕)] 3点(2014-07-20 19:33:57)(良:1票) 《改行有》 40. ピーウィーの大冒険 このノリについていけるかどうかで全て決まります。[DVD(字幕)] 2点(2012-04-03 02:32:37)
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