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【製作国 : アメリカ 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
21. フィアー・ドット・コム 《ネタバレ》 これまた大ハズレ。 何となく内容の予想はついたけど、ここまでつまらないとは思わなかった。怖い、怖くない以前に「つまらない」。それなりに映像も凝っているのに、どうしてこんなに駄作になるんだろう? 設定は陳腐だし、展開はタルいし、殺人鬼のドクターには、な~んの魅力も感じないし、犯人に迫る面白い謎解きもない。早くから犯人が分かっているのに、ダラダラと同じような展開が続くのには、見ていてウンザリした。 ラストで刑事が撃たれるのも、不用心すぎるだろ。犯人のアジトに踏み込む時は防弾チョッキくらい着ていかないか、普通? おまけに、殺された人達の怨念がドクターを殺すという、これまた安っぽい終わり方。そのままドンデン返しも無いままに終了。 結局、古今東西のホラーやサスペンス、ミステリーに使われた設定をツギハギするような安易な作り方と、そういう姿勢の製作サイドに問題がある。 作品内の死体よりも無残な作品。見るだけ時間の無駄。こういう駄作には今後容赦なく0点を付けていく。[ビデオ(字幕)] 0点(2004-01-09 19:15:59)《改行有》 22. ファイナル・デスティネーション 普通のホラーにおける怪物や殺人鬼を、「運命」というものに置き換えただけ。どこから来るか分からない唐突な死の恐怖は、いつ殺人鬼に襲われるか分からない類の恐怖とほとんど変わらない。「運命」や「予知」の捉え方が中途半端で、努力次第で避けられるものなのか、それとも不可避なものなのか、定義がはっきりしていないため、単にめちゃくちゃ理不尽な事故死としか見えない。主演がダチョウ倶楽部だったら、完全にコント。 4点(2004-01-02 09:55:09) 23. フェイク 「信頼とは何か」が、この作品のテーマですね。FBI捜査官としての信頼、夫としての信頼、マフィアとしての信頼、友人としての信頼。すべてに共通しているのは、「人間としての信頼」でしょう。「人間付き合いとは相手に期待することではない」という人間関係の本質が、ラストのレフティのセリフに集約されています。 8点(2003-12-19 17:53:06) 24. ブラック・ダイヤモンド ビックリするくらい、凡庸な内容。全体的に無難にまとまってはいるものの、無難である事以外に見所は皆無。もっと作品として「冒険」をして欲しい。今時、無難なだけの映画なんて、誰も褒めちゃくれませんよ、監督さん。アクションシーンもカーチェイスも実に「普通」で、何の工夫もオリジナリティも感じられない。演出や展開において「アクション映画なんだから、カーチェイスはつきものだネ」というような思考停止が窺える。金網の格闘場でのシーンも、一対複数の戦いがいかにもウソっぽく、リアリティに欠け、強さを強調するつもりが逆効果になっている。また、「ザ・ワン」でもそうだったが、ジェット・リー氏のアクションがどうしても中途半端に感じてしまう(彼本人よりも、監督の演出センスの問題なんだけど)。ただ、彼にもひとこと言いたいのは、格闘中、敵の攻撃を避けたり、自分で棒を振り回したりする時に、「まばたき(この人、反射的に目を瞑ることが多い)」するのだけは止めて欲しい。それだけで、達人としての「凄味」が感じられなくなる。眉一筋すら動かすことなく、敵の攻撃を捌いたりするから、カッコ良いし、凄味も感じられるはず。PS.敵側にいたハゲの人が桜金造にそっくりだった。 4点(2003-12-13 14:14:35) 25. ファーゴ どうも、これって監督の「創作」みたいですね。しかし、そうなると、ちょっと話が違ってきます。冒頭に、堂々と「実話です」と入れること自体が、コーエン兄弟の仕掛けたギミックだとすると、それは少しルール違反ではないかと思います。あまり感心できる「仕掛け」ではないでしょう。話自体は確かにリアルなんですが、その分、犯人探しや謎解きのカタルシスは皆無ですし、それに加え、実話ではなくフィクションであることの反動が、作品全体の「意味」と「価値」を変質させる結果になっていると思います。それなら始めから「フィクション」として見せるほうがよかったのではないかと感じます。平凡ながらも日常をしっかり生きている女刑事やその旦那、それに対して、安易に金を手に入れるために犯罪に手を染めていく男達。そのキャラ描写による対比が秀逸なだけに少し残念です。 6点(2003-12-13 14:02:55)(良:2票) 26. ブルーベルベット 《ネタバレ》 え~、いたって普通な内容。 個人的には、ただのサスペンス映画にしか思えなかった。それが悪い訳ではないけど、リンチをリンチたらしめている破綻した展開や強烈な謎は皆無。 序盤の「耳」は、非常に求心性のある魅力的な謎だが、それ以外に、特に謎らしい謎は出てこないし、デニス・ホッパー演じるフランクも、怪演と言うには、ただの麻薬ジャンキーって感じで、あまりキャラ的に魅力が感じられない。 そして、そのままリンチらしい不可解な破綻した展開も無く、ごくまっとうにハッピーエンド。うーん…。[ビデオ(字幕)] 4点(2003-12-06 03:52:48)《改行有》 27. ブレードランナー あの独特な世界観と終末観が、その後の映画に多大な影響を与えたというのも頷ける。深いテーマ性を持つヘビーな内容にも関わらず、決して独りよがりにならないバランス感覚と観客の目を意識したエンターティメント性を備えている。ラストは素直に感動。まさに「アンドロイド」の悲しみ。原題は秀逸だよな~。10点(2003-10-14 10:05:19) 28. ファイト・クラブ 暴力や痛みでしか生の実感が得られない、そんな人間のアイデンティティ確立というテーマ自体が幼稚。結局はすべて内側に向かっている逃避行為でしかない。相手を殺したり、また殺されるほどの覚悟もない、単なる「暴力ごっこ」は、まるで自己開発セミナーの合宿を見ているような滑稽さ。ひたすら自分に優しい、ただの自慰行為と寸分も変わらない。監督の「お前ら、もっと自分の内面に向き合えよ。そんなこと考えたこともないだろ?」と言わんばかりの押し付けがましさを感じてしまう。3点(2003-10-14 10:02:20)(良:1票) 29. ブレイド2 《ネタバレ》 「昨日の敵は今日の友」。ライバル同士がより強力な敵を倒すために協力すると言う、少年漫画的な燃える設定に期待したが、やっぱり期待ハズレに終わった。 前作同様、「吸血鬼」という設定に意味が全く無い展開やキャラ描写が問題。相変わらず吸血鬼はただのヤンキーやゴロツキみたいで、ヴァンパイア特有の魅力や凄みがまったく無い。出てくる武器にも意外性やインパクトが足りない。 リーパーズも吸血鬼の改造で、ブレイドを陥れる作戦の一貫だったという、およそ考えられ得るシナリオ展開のなかで最もやって欲しくなかったつまらないオチ。遺伝子改造するような科学力があるなら、対ブレイド用にもっとすごい武器や防具を作ったほうがいいんじゃないの?とにかく吸血鬼アクション映画としての設定が大雑把で単純。 こういう作品を見ると、同じ「吸血鬼」を題材にしていても、やはり日本の漫画やアニメなどは、ストーリー性や吸血鬼のキャラクター性、アクションの演出にも独自の工夫とセンスがあり(「ポーの一族」、「ジョジョの奇妙な冒険」、「トリニティ・ブラッド」、「HELLSING」、「吸血鬼ハンターD」等々)どれもレベルの高い世界観や独特なキャラクターを確立しているが、海外の作品はいつまでも中途半端なアクション映画止まりで発展性が見られない。[DVD(字幕)] 3点(2003-10-06 01:21:42)《改行有》 30. PLANET OF THE APES/猿の惑星 駄作。猿のメイク以外で評価できる点が見当たらない。ラストも陳腐なものに変更する必然性が分からない。2点(2003-09-25 03:29:42) 31. ブレア・ウィッチ・プロジェクト 《ネタバレ》 色々なメディアを取り込んでゼロからブームを作り上げた宣伝手法や、低予算を逆手に取ったアイデアは商売としては評価できる部分もある。 しかし「擬似ドキュメンタリー」という手法はリアルである事が前提である分、ドキュメンタリー的な演出を強調するほどに、逆に「作り事」である白々しさが目立つという難しさがある。 特にこの作品はリアリティを優先し過ぎて、肝心の観客の期待や心理を考えていない部分がある。臨場感を出すための手持ちカメラによる映像の激しいブレや、編集していない事が前提のダラダラとした展開、魔女の正体が不明なまま終わる手抜きなオチなど、娯楽映画としては最低な出来。 擬似ドキュメンタリーである事とエンターティメント性を両立させる事は出来たはず(最近の作品では「ノロイ」が擬似ドキュメンタリーホラーとしては完成度が高い)。 それが出来ていないのでは、この手の方法論は低予算の手抜きと言われても仕方ないだろう。[ビデオ(字幕)] 2点(2003-09-18 02:00:30)《改行有》 32. ファイナルファンタジー 《ネタバレ》 確かにCG映像のレベルはスゴイ。しかしその使い方が虚しいほどに無意味。現実にあるものをただCG化しても、返って現実との齟齬が目立つだけ。人間の表情はリアルに表現すればするほど不自然さが際立つ。特に「目」に表情が無い。人間の微妙な感情を表現することは、どんなにCG技術が発達しても無理だろうし、なによりCGで表現する必然性が無いものである。完全なる主客転倒。 また、突っ込み所の宝庫とも呼べるような稚拙で、ネイチャーバカ丸出しのシナリオや、どこにも「ファイナルファンタジー」を象徴するようなギミックが無い点など、あまりにもファンをなめた作り。例えばOPはいつものクリスタルのテーマを使ったり、「自然の象徴」としてバハムートやリヴァイアサンなどの召喚獣を出したり、魔法と科学が混在する世界観にするなど、いくらでもファンを喜ばせるような「FF」らしい演出を決めることは出来たはず。 とにかく演出面も含めて、ここまで「分かっていない」脚本というのも珍しい。監督の自己満足にせよ、「FF」とファンに対する理解が少しでもあればこんな駄作にはなり得ない。以後、肝に銘じて精進するべし。[ビデオ(字幕)] 0点(2003-07-03 02:53:07)(良:1票) 《改行有》 33. ブレアウィッチ2 前作とは打って変わって普通のホラーになった。前作の「単に思わせぶりなだけの展開」と「単調なカメラワーク」という二大不満はそれによって解消されたが、その反面、あの独特の個性とリアリティは失った。前作からの伏線も効果的に生かされている訳でもなく、凡庸なストーリー展開に閉口するのみ。 3点(2003-07-01 17:18:50) 34. プロフェシー これまた中途半端な内容。何が言いたいのか分からない。不気味な現象を引き起こしているものの正体も分からず仕舞い。結局は不可知論に終始しているだけで、ホラーとしての怖さも、物語としての面白さもイマイチ。不可解な状況を提示するだけなら誰にでも出来る。大事なのは、その風呂敷をどう畳むかのはず。必ずしも合理的な解決を示す必要はないが、「不可知論の中での解決」はつけるべき。全体的な構成にも贅肉が多く、雰囲気に流されているだけ。ラストシーンの一番の見せ所である吊り橋の崩壊シーンも、ダラダラしていて緊迫感がない。3点(2003-07-01 13:57:15) 35. ブレイド(1998) 《ネタバレ》 「2」もそうだけど、「吸血鬼」という設定に意味が全く無い展開やキャラ描写が問題。「吸血鬼」という設定を使う必然性の無い単純なアクション映画でしかなく、吸血鬼特有の悲壮さや凄絶さがほとんど描けていない。敵側の行動原理も単純で、非常に下衆っぽい。 売りであるアクションも吸血鬼の超常能力を生かしておらず大味。とにかく吸血鬼アクション映画としての設定が大雑把で単純すぎる。出てくる武器にも意外性やインパクトが足りない。 こういう作品を見ると、同じ「吸血鬼」を題材にしていても、やはり日本の漫画やアニメなどは、ストーリー性や吸血鬼のキャラクター性、アクションの演出にも独自の工夫とセンスがあり(「ポーの一族」、「ジョジョの奇妙な冒険」、「トリニティ・ブラッド」、「HELLSING」、「吸血鬼ハンターD」等々)どれもレベルの高い世界観や独特なキャラクターを確立しているが、海外の作品はいつまでも中途半端なアクション映画止まりで発展性が見られない。[DVD(字幕)] 3点(2003-06-17 14:26:43)《改行有》
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