みんなのシネマレビュー
とらやさんのレビューページ[この方をお気に入り登録する

◆検索ウィンドウ◆

◆ログイン◆
メールアドレス
パスワード

◆ログイン登録関連◆
●ログインID登録画面
●パスワード変更画面

◆ヘルプ◆
●ヘルプ(FAQ)

◆通常ランキング◆
●平均点ベストランキング
●平均点ワーストランキング
●投稿数ランキング
●マニアックランキング

◆各種ページ◆
●TOPページ
●映画大辞典メニュー
●アカデミー賞メニュー
●新作レビュー一覧
●公開予定作品一覧
●新規 作品要望一覧照会
●変更 作品要望一覧照会
●人物要望一覧照会
●同一人物要望一覧照会
●関連作品要望一覧照会
●カスタマイズ画面
●レビュワー名簿
●お気に入り画面
Google

Web www.jtnews.jp

プロフィール
コメント数 2102
性別 男性
自己紹介 善人が苦労が報われて幸せになるハッピーエンドの映画、
悪人が出てこないゆる~い世界観の映画、
笑いあり、涙ありの人情喜劇が好きです。

2008年11月19日の初投稿から、早いもので10周年を迎えました。
この間、みんシネのおかげで出会ったいい映画もいっぱいありました。
管理人様、レビュワーの皆様、いつもお世話になっております。
これからもよろしくお願いいたします。
2018.11.19

投稿関連 表示切替メニュー
レビュー表示レビュー表示(評価分)
その他レビュー表示作品用コメント関連表示人物用コメント関連表示あらすじ関連表示
コメントなし】/【コメント有り】
統計メニュー
製作国別レビュー統計年代別レビュー統計
要望関連 表示切替メニュー
作品新規登録 / 変更 要望表示人物新規登録 / 変更 要望表示
要望済関連 表示切替メニュー
作品新規登録 要望済表示人物新規登録 要望済表示
予約関連 表示切替メニュー
予約データ 表示

【製作国 : アメリカ 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
評価順1234
投稿日付順1234
変更日付順1234

1.  ファール・プレイ 《ネタバレ》 楽しかったなあ・・・。参りました。これは素晴らしい映画でした。 序盤、ゴールディがドライブ先で出会った男と街で再会するが、意味不明の謎の言葉を残して死ぬ。こうしてゴールディが陰謀に巻き込まれていくミステリ・サスペンスの始まりも、その後の展開も、全く違った楽しませ方でヒッチコックの「知りすぎていた男」を髣髴とさせます。 白色症の男、顔に傷の男、小人といった謎の登場人物が次々とテンポ良く登場し、ゴールディに危険が迫る。他にも随所に挿入されるサスペンスの仕掛け、演出が見事。 しかし本作はこれだけで終わらない。笑いドコロがふんだんに盛り込まれており、お笑い担当ダドリー・ムーアが登場の度に爆笑させてくれます。1つ間違うと作品にとって邪魔になりかねない存在ですがその登場のさせ方、タイミングも素晴らしい。また、事件の鍵を握る正体不明の小人。しかしこの「小人」で笑わせるあたりも実にニクい。 ラストもロマンティックでユーモアにあふれるハッピーエンドを用意し、随所にヒッチコックへのオマージュが感じられる作品でした。冒頭の切なさを感じさせるバリー・マニロウの主題歌とゴールディがドライブする風景。この70年代の映画らしい寂しげな雰囲気もいい。未だDVD化されていませんが(70年代から80年代前半のゴールディの一番いい頃の作品って何故かDVD化されてない映画が多いんですよね…)なかなか鑑賞の機会が無く埋もれているのがあまりにも惜しい傑作です。[ビデオ(字幕)] 10点(2011-05-01 17:47:16)《改行有》

2.  フランシス・ハ 全く予備知識もなくそれ程期待して見たわけではなかったのですが、これが実に面白い映画でした。 夢と現実の狭間で悩みながらも日々を精一杯生きる27歳のフランシス。 少々不器用で喜怒哀楽が実に分かりやすい。何度も挿入される、彼女が走っているシーンが印象的。 フランシスの一生懸命が小細工無しにガツンと伝わってくるかのよう。 そんな躍動する彼女と一体感がある音楽もとてもいい作品です。 ちなみに本作はモノクロ映画です。僕は現代のモノクロ映画も結構好きなのですが、 彼女の衣装に部屋に、ポップでカラフルな色があっても良かったかなという気もします。 演じるグレタ・ガーウィグがとにかく魅力的。彼女を見ているだけでも飽きない。 これからももっと色んな映画で色んな個性的な役柄を演じる彼女が見てみたいですね。[DVD(字幕)] 9点(2016-04-13 23:13:30)《改行有》

3.  42~世界を変えた男~ 《ネタバレ》 序盤のジャッキー・ロビンソンと、ブルックリン・ドジャースのリッキー会長が初めて出会うシーンが印象深い。 ジャッキーに我慢を求める会長に対し、ジャッキーは「やり返す勇気の無い選手になれと?」と反論する。 しかし会長は「やり返さない勇気を持つ選手になるのだ!」と説く。 実際にあったやりとりなんでしょうね。この精神が彼の支えの1つになったのでしょう。 世界を変えた男、ジャッキー・ロビンソン。彼の闘いの日々の描写には当然厳しい表現も含まれます。 しかし共に世界を変えたもう1人の男であるリッキー会長との関係や、明るく前向きなレイチェル夫人との2人3脚ぶり、 次第に打ち解けていくチームメートとの関係の描き方がよく、スポーツものとしての熱さも巧くミックスされた感動作に仕立て上げられています。 終盤にベンチの上から、ジャッキーが多くの白人や黒人の子ども達にサインをねだられている。こんな何気無い1つ1つのシーンが素敵です。 100年をゆうに超える歴史を持つメジャーリーグベースボール。MLB好きにとっては古き良きボールパークの佇まいもたまらない。 本作でも、他の野球映画を見ても、いかに野球が時代を超えてアメリカ人に愛されてきたのかが伝わってきますね。 アメリカ映画らしい良さを随所に感じる作品でした。[ブルーレイ(字幕)] 9点(2014-05-01 16:16:07)(良:2票) 《改行有》

4.  ファンダンゴ 《ネタバレ》 大したストーリーがある訳でも無いバカ騒ぎの旅。しかし、これからのことをちょっとでも忘れていたいかのように、今が愛おしくハメを外しまくる。そんなエピソードを積み重ねていく度に大いに笑わせながらも彼らの心の痛みが伝わってきて切なさが増してくる。挿入される曲も素晴らしい青春映画の秀作です。 ベトナム戦争という時代背景も本作の重要な要素。夜の墓場での花火が戦場を連想させる。ベトナムで戦死した兵士の墓石の前でしんみりと語り合う。「ディア・ハンター」を思い出すシーンです。出征前のバカ騒ぎの最中に出征するデニーロとウォーケンがしんみり語り合うシーンがありましたね。 気の合う仲間が集まってバカやってるだけで楽しかった人生の一時期が終わろうとしている切なさが伝わってくるラストもグッとくるものがあります。祭りの後の静けさ。こうした青春映画のラストは、その後の仲間の消息が語られるパターンが少なくないですが、本作は彼らのその後には触れない。彼らはただ自分達の未来に乾杯し、バカ騒ぎの後「さよなら友よ。いい人生を」と別れ行く。本作はそれだけで十分だと思えた。[DVD(字幕)] 9点(2012-02-18 19:19:56)(良:3票) 《改行有》

5.  ブロードキャスト・ニュース よく見られる三角関係の人間ドラマですが、主要登場人物の仕事に対する熱き思い、向上心といった共通項と、絡み合うそれぞれへの思いの見せ方が見事でした。 トムが急遽アンカーマンを担当するチャンスが訪れた番組での、一刻を争う報道番組の最前線の緊張感を伝えながらもトム、ジェーン、アーロンそれぞれの表情と垣間見えるれぞれの思いの見せ方が素晴らしかったです。そのチャンスを掴んだトムとは対照的な、たった一度だけのアンカーマンとしてのラストチャンスに挑むアーロンの姿も印象に残る。 テンポのいい構成でチームの一員としての思い、その一方で存在する個々の複雑な思いを絶妙のバランスで見せながら、それぞれを魅力的な好人物に描いた脚本に演出に、演じた主要キャストの好演も光る。報道番組の最前線を舞台に繰り広げられる仕事への誇りと成長と、恋と友情と仕事の三角関係を見事に描いた作品です。[DVD(字幕)] 9点(2011-01-30 20:55:42)《改行有》

6.  ブルース・ブラザース 《ネタバレ》 かなり久しぶりに観ましたが何度観ても最高ですね!そして何度観ても鑑賞後は映画館で観たかったなあ・・・。と思ってしまう一本。愉快・痛快・ハチャメチャ度100%!素敵な音楽があれば誰でも踊りだしてしまう陽気なアメリカとR&Bへの愛と敬意にあふれた愛すべき映画。レイ・チャールズやジェームズ・ブラウンといったアメリカ音楽界の巨人がチョイ役にして存在感満点の陽気で素晴らしいパフォーマンスを見せてくれるのが最高に嬉しい。勿論アレサ・フランクリンも。どこまでもおバカで底抜けに陽気な全てのシーンを楽しみ、クールでハチャメチャなブルース・ブラザーズの最高のパフォーマンスを堪能すればいい映画。そして今は亡き音楽界に偉大な足跡を残した2人の巨人と若くしてこの世を去ったジョン・ベルーシの躍動する姿に感動・・・。最後は刑務所の中でまで思いっきり弾けてくれちゃってますが、どんな罪状で刑期は何年なんだろうか・・・?なんてちょっと気になってしまった。でも、そんな細かい事を気にしていたらジョン・ランディス監督のこんな声が聞こえてきそうです。「こんなおバカ映画ならオレに任せろ!細かい事は気にするな!ただ楽しめ!」[CS・衛星(字幕)] 9点(2009-07-26 13:50:35)(良:2票)

7.  フォレスト・ガンプ/一期一会 《ネタバレ》 トム・ハンクスの映画では最も好きな作品です。スクールバスのジェニーの隣の席が空いていた事、軍隊で素晴らしい仲間や上官と出会った事、これらは運命と言えば運命、偶然と言えば偶然。最初はどんな出会いもほんの偶然で、その偶然の出会いが後々いくつ運命の出会いだったと思えるかどうかは本人の生き方次第なのでしょう。フォレストの人生を見ているとそんな風に思えました。まさに一期一会、実にいい邦題です。彼の人生をアメリカの現代史と重ね合わせる展開になっていますが、僕にはそっちの方はあまり印象に残っていない。フォレスト・ガンプという1人の男の人柄と生き方に惹かれた。そしてママの教えが素晴らしく、その通りに生きてきたフォレスト。そしてその教えがフォレストJrに受け継がれていくような希望を感じさせてくれるラストもとても良かったと思います。[映画館(字幕)] 9点(2009-05-06 21:21:06)(良:1票)

8.  ブルー・イン・ザ・フェイス 《ネタバレ》 「スモーク」も大好きな映画なのですが、こっちも面白かったなあ・・・。極めてイイカゲンな(笑)愛すべき映画。色んな連中が次々に登場してテキトーな話をして去っていく。それに絶妙の合の手を入れるハーヴェイ・カイテル演じるタバコ屋のオヤジ、オーギーがいい味出しすぎですよ。煙草の話、NYの話、映画の話、女の話、ブルックリンの人々の心の中に生き続けるドジャースとエベッツ球場の思い出話・・・極めつけに背番号42、ジャッキー・ロビンソンまでも店に登場させてしまう余裕しゃくしゃくぶりが最高に楽しく、これは愛すべき街ブルックリンに捧げる映画。ルー・リード、ジャームッシュの飾り気の無いトークやJフォックス、一発芸を見せて去って行ったマドンナの弾けっぷりも楽しく、こういう映画は難しい事は何も考えずに煙草でも吸いながらのんびり楽しむのがいいですね。[CS・衛星(字幕)] 9点(2009-01-28 22:51:11)

9.  フィールド・オブ・ドリームス 《ネタバレ》 僕の中では特別な、宝物のような作品です。何でだろう?何回見ても泣いてしまいます。ラスト近く、Jアール・ジョーンズが野球とアメリカについて語るあたりからダメなんですよね。ラストは欲を言えば父と息子のキャッチボールで終わってほしかったかな。最後の車のヘッドライトの列はちょっとやりすぎたかな?という感じもします。でも、このトウモロコシ畑の球場はそのまま残されて年間に数万人の観光客が訪れる人気の観光名所となり、家族がキャッチボールをしたり、皆が思い思いの休日を過ごすという。野球が、そしてこの映画がアメリカ人にいかに愛されているかがよく分かります。Jアール・ジョーンズや娘が言っていた、「みんなやってくるよ」がアメリカでは現実の物となっていたのが嬉しかった。[映画館(字幕)] 9点(2008-11-25 19:49:01)

10.  フレンチ・コネクション 無骨なタフガイ、ハックマン。本作で演じたポパイでアカデミー賞を手にし、 そんなハックマンのイメージを決定づけた作品です。 そして本作に「ポセイドン・アドベンチャー」に「スケアクロウ」といった 名作に立て続けに出演した70年代前半が彼の最もいい時期だったと思います。 全体的には実話モノということもあり地味に撮られた作品ですが、 中盤のNYの雑踏の中の尾行や、地下鉄の駅での黒幕との攻防、 そして本作で最も有名であろう、上を走る電車とその高架下を走る車。 この高低差のあるアクションなど、NYの街並みを活かした見せ場がビシビシと決まっている。 地味ということでは、ほとんど女が登場しない。ハックマンをずっと現場に放り込んだままで、 ポパイやルソーがタフな1日を終えて自宅に帰り、 女房か恋人かと飯を食い、子どもと戯れるような束の間の安らぎのひと時も全く無い。 この時代の犯罪映画でよく感じられる、どこか空気の悪さを感じさせるような街の描写や 常に日没間際のような澱んだ作品の色合いや世界観もまたたまらない作品です。[CS・衛星(字幕)] 8点(2020-10-14 17:50:31)《改行有》

11.  フリーソロ 難攻不落の山と、それに挑む人間。これも僕の好きなジャンルの映画。 そのスリルという点ではトップクラスの作品にして、色んな意味で異色作でもある。 本作はフリークライマーのアレックス・オノルドが命綱などを一切使わず、 自分の体ひとつでヨセミテ国立公園にある断崖絶壁の岩山に挑むドキュメンタリーですが、 実際の挑戦に至るまでの命綱を使ったリハーサルをたっぷりと見せる。 しかし、これが実際に挑戦となる終盤に効いてくる。 失敗が続く。命綱が無ければ、彼は命を落としている。 過去にチャレンジに失敗し命を落としていったフリークライミングのレジェンド達の紹介まで挿入される。 見る者はいかにこれが危険なチャレンジであるかを思い知らされます。 こういう映画の一番の見せ所は、「一体どうやって撮影したんだろう?」 見る者にそう思わせる迫力ある映像。 本作にはカメラマンや撮影クルーが出演者として登場する。 実際にどう撮影しているかを見せるシーンまである。 最後のフリーソロで、彼の挑戦を直視できない撮影クルー。その心情も痛いほどに伝わる。 更に、撮影クルーのみならず、彼の恋人や母親が登場するというのも異色です。 彼の命がけの挑戦を捉えるドキュメンタリーとしても、一人の人間を捉えるドキュメンタリーとしても素晴らしい作品です。[CS・衛星(字幕)] 8点(2020-06-21 20:15:24)《改行有》

12.  ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ バンドが演奏している映像を見るのが大好きな僕にとっては、いい時間だった。 好きな音楽のジャンルは圧倒的にロックなんですが、 映像の中にいるミュージシャンがカッコよくて、音楽が素晴らしければ、ジャンルなんて関係無い。 本作にはキューバの新進気鋭の若手ミュージシャンなんて1人も登場しない。 キューバの老ミュージシャンが演奏し、音楽を語り、人生を語り、キューバを語る。 それがまた、彼らが奏でる音楽同様、何とも言えない味わい、深みを感じさせる。 ヴェンダースとライ・クーダーと言われて真っ先に思い出すのは「パリ、テキサス」ですが、 この2人のいち音楽ファンとしての、キューバ音楽の歴史を繋いできた老ミュージシャンへのリスペクトと、 キューバ音楽への熱き思いが溢れ出ているような作品です。[CS・衛星(字幕)] 8点(2020-06-15 20:17:21)《改行有》

13.  ファースト・マン 「セッション」「ラ・ラ・ランド」とミュージカル、音楽系の素晴らしい作品を連発してきたチャゼル監督。 その最新作は人類史に残る英雄を1人の人間として描いた良作でした。 本作の主人公であるニール・アームストロング。 人類史上初めて月面に降り立った英雄という評価が1人歩きしているようでもありますが、 そんな彼も仕事を離れると妻や子どもがいる、いち家庭人。その喜びや悲しみ、 国家を挙げてのプロジェクトの主人公である彼にかかる非常な重圧。その人間ドラマに想像以上に軸足が置かれた作品。 彼と家族の関係や、妻や子ども達が彼を宇宙に送り出す際にかかるストレスなど・・・。 家族のパートの際に多用される不安定にぶれる映像。見やすくはないですがその意図は分かるような気がする。 しかし時間と残り燃料との闘いでもあった終盤の月面着陸と神々しい月面シーンは見応え十分。音楽も実に効果的に作用しています。 作中にも描かれたように批判も巻き起こった、当時のアメリカが宇宙開発に注ぎ込んだ莫大な予算。 時は冷戦真っ只中。米ソが先を急ぐように加熱する宇宙開発競争の陰で命を落とした仲間たち。大変な思いをさせた家族。 様々な犠牲の末に偉業を成し遂げた彼に笑顔はなく、無事帰還して歓喜の輪に包まれたり、成功を称える記者会見の場でもなく 台詞も無い妻と2人きりのひっそりとしたラストもまた本作を象徴していたと思います。[映画館(字幕)] 8点(2019-02-08 17:28:45)《改行有》

14.  深く静かに潜航せよ 名匠ロバート・ワイズ。「ウエストサイド物語」「サウンド・オブ・ミュージック」といった まずはミュージカルの大作が思い浮かぶのですが、この人は本当に色んな映画を撮っています。 本作は太平洋戦争における日本海軍と米海軍の息詰まる攻防を描いた潜水艦もの。 狭い艦内の中で俳優の動きが極端に制限されるので戦争映画の中では地味に映るのですが、 本作も含め潜水艦ものは秀作が多いと思います。敵を目視できない潜行中のレーダー探知や些細な音など、 互いの意思を読み合い、次の一手の出方を探り合う。張りつめたような緊張感が漂うサスペンスは潜水艦ものならではです。 特に両軍の潜水艦が機関停止状態で対峙する時間帯。見ている方まで息を殺してしまうような緊張感があります。 潜水艦ものはアクションが制限される分俳優の力量も重要になりますが、 艦長ゲーブルと副艦長ランカスター、2人の名優が演じる男と男のドラマも見応え充分の作品です。[CS・衛星(字幕)] 8点(2018-03-08 19:18:38)《改行有》

15.  ブルー・ストリーク 勢いがいい。ノリがいい。テンポがいい。尺が短い。笑いドコロ十分。 元泥棒の偽刑事。無茶苦茶なようでそれなりに辻褄が合ってくる。みんなちょっとずつ間が抜けている。 警察、FBI、昔の泥棒仲間に麻薬王まで入り乱れて、最後はちょっとハラハラドキドキ。そして結末がいかしている。 マーティン・ローレンスが素晴らしい。新人ダメ刑事だったはずの相棒、ルーク・ウィルソンが最後はカッコいい。 典型的アメリカン・コメディとして実に素晴らしい作品です。[CS・衛星(字幕)] 8点(2017-03-29 21:22:36)(良:1票) 《改行有》

16.  ブロークン・トレイル 遥かなる旅路<TVM> TV用に製作された作品ですが、これは映画館で見たらいいだろうな。 雄大な西部を行く500頭の馬と、遥かなる旅路の様々な人間模様を大らかに描く。 叔父と甥、そして序盤にもう1人、音楽家を志す若者が仲間に加わる。 いい具合に不器用で強く、いい具合に優しく紳士であるこの男達が実にいい。 売り飛ばされようとしていた所を彼らが助けた中国娘達が旅に加わり、更に他の町でも仲間が増える。 仲間が増える出来事の度に彼らの魅力が増す。最初は彼らにも怯えていた中国娘達が次第に綺麗に見えてくる。 その旅の道程は現代が舞台のロードムービーと比べるとテンポは良くありませんが、ゆったりとした3時間が実に心地いい。 しかし、西部開拓の時代も現代も、全く変わることの無いアメリカン・ロードムービーの風景がある。 それはアメリカン・ロードムービーの、僕の好きな風景である夜の焚き火とその語らい。 音楽家を志す若者のフィドルに合わせて皆で踊るシーンは特にお気に入りのシーンです。 こんな平和な風景だけではなく、この時代ならではの悪者も出てくる。そのクズっぷりも良かったと思う。 旅の仲間の中には命を落とす者もいる。ウォルター・ヒルらしいハードさも加わります。 本作は何と言っても主演ロバート・デュバルの映画。 「あなたは不幸よりも幸せになることの方が怖いのね。」この終盤の台詞を見事に体現していました。 いかにも不器用そうな甥役のトーマス・ヘイデン・チャーチも良かった。ささやかに挿入される叔父と甥、それぞれのロマンスも。 久しぶりにグレタ・スカッキが見られたことも嬉しかったです。[CS・衛星(字幕)] 8点(2016-11-02 23:47:05)(良:1票) 《改行有》

17.  プロミスト・ランド(2012) 《ネタバレ》 地方の足元にまだまだ眠っているシェールガスの開発により莫大な利益を得る大企業。 そしてその大企業が乗り込んできた、農業を中心に人々が暮してきた経済的には苦しい地方の小さな町。 さらにこの大企業の動きを聞きつけて乗り込んできた、自称環境保護団体の活動家。 これら様々な組織や人々の思いが交錯する町の人間模様を丁寧に描いていく人間ドラマ。 テーマは重いですが、大企業の人間と自称活動家と地元の人々の絡ませ方がとても巧い。 田舎町の風景描写に静かな音楽もうまく作品の雰囲気を和ませています。 どちらかの側に肩入れせず、淡々と第三者的にこの町の人間ドラマを見つめるような作品の視線も良かった。 マット・デイモン演じるスティーヴが町の女性アリスと出会った時点で、最終的な彼の選択は予想が付くのですが、 そこに至る終盤には全く予想がつかない大企業のしたたかさを思い知らされます。 終始淡々と小さな田舎町の人間模様を見つめながらも、しっかり考えさせられるものがあるドラマです。 昔洋楽にはまった40代としては、町のバーで生演奏で歌う”dancing in the dark”が良かったなあ…。[DVD(字幕)] 8点(2016-07-02 18:13:22)《改行有》

18.  プレイス・イン・ザ・ハート 《ネタバレ》 サリー・フィールド演じる、夫を失い生活に行き詰っても2人の子どもと夫が遺した家を守っていかなければならない女性。 ダニー・グローヴァー演じる、綿の栽培の技術が買われて雇われることになった行き場の無い流れ者の黒人。 ジョン・マルコヴィッチ演じる、戦争で視力を失い、家族から厄介者扱いされ、下宿することになった青年。 まずは本作で2度目のアカデミー賞を受賞した主演サリー・フィールドの素晴らしさを堪能できる作品ですが、 今ではすっかり大物になった、当時はまだキャリアがスタートしたばかりの ダニー・グローヴァーとジョン・マルコヴィッチの好演も見逃せない作品です。 世界恐慌の不況の真っ只中。誰もが自分が生きていくのに精一杯の時代。 夫を失ってしまった女性、黒人、障害を抱えた青年。 1人1人は弱者でも、困難を乗り越え彼らが助け合って生きていく日々の描写が感動的。 現れてくれるな、と思いながら見ていましたが、やはり現れてしまうクー・クラックス・クラン。 これも避けては通れないアメリカのかの地の現実の1つか。 唯一不要に思えたのはエド・ハリスとエイミー・マディガン、後に現実の世界で夫婦になる2人の不倫のエピソードでした。 冒頭で命を落とした者も、町を出て行かざるを得なかった者も、登場した白人と黒人が皆、穏やかな表情で顔を揃えている。 この教会のラストシーンには何とも言えない温かさと愛に満ちていました。[DVD(字幕)] 8点(2016-01-11 21:26:49)《改行有》

19.  ファミリー・ツリー アレクサンダー・ペインらしいちょっとホロ苦さのある、苦味のあるコメディ。 決して軽い話ではないと思う。先立つ妻の浮気に、広大な土地をめぐる一族の様々な思惑。 それら重さのある要素をハワイの大らかさに実に旨く包み込ませています。 末っ子に母の運命を説明するシーン、土地の処遇についてマットが一族に説明するシーン。 重くなりがちな、話がややこしくなりがちなシーンも台詞を廃し、そっとさりげなく見せてしまいます。 偏屈な妻の父親が娘に別れを告げるシーンも良かった。マットと娘達(&姉のカレ)が病室の外からその様子を静かに見守る。 ハワイ音楽も巧く空気を和らげるのに一役買っています。 主要キャストが皆、それぞれに素晴らしい仕事をしています。 ジョージ・クルーニーはどんな役を演じても巧いなあと思う。いい円熟味も加わってきました。 長女を演じたシェイリーン・ウッドリーも好演。そして見逃せないのが彼女のカレの存在。 最初登場した時には、なんだこのアホな男は?と思ったけど、終盤までずっと家族と一緒にいる。 普通、フクザツな事情のある家族旅行にまでついて来るか?と思ったけど、 この男もコミカルな存在もまた、本作には欠かせない重要なピースとしてとても巧く機能していました。 奥の方でその様子を微笑みながら見ている。そんな感じでこのカレにも一緒にいて欲しかったとも思えましたが、 1つのソファーで、1枚のブランケットで3人がくるまってテレビを見る3人の姿に希望が感じられるラストでした。[DVD(字幕)] 8点(2015-12-15 22:36:06)《改行有》

20.  フレンチ・キス 《ネタバレ》 メグ・ライアン主演で自らも製作に名前連ねているラブコメの佳作。 いつものメグ主演のアメリカン・ラブコメとは趣が異なる、 異国でのラブストーリーと色んな追いかけっこがあるちょっとしたドタバタ・イン・パリも楽しい。 前半のメグはご機嫌ななめで大声を張り上げるシーンも多く、今ひとつかな?とも思ったのですが、 それだけにケヴィン・クラインと恋に落ちる後半のメグが余計に可愛く感じられます。 フランスからはジャン・レノとフランソワ・クリュゼが登場。2人ともいい味を出しています。 ケヴィン・クラインの役もフランス人俳優でも良かったのでは?という思いもあるのですが、 (例えばクラインの役がジャン・レノだったらどんな感じになっていたかな?) 本作のケヴィン・クライン、ちょび髭をはやし、コミカルで怪しげな風貌ですがそれでいて男の魅力も十分醸し出す。 やはり巧いしいい俳優だなと思います。 前半の早い段階で主要登場人物が顔を揃えた時点で大方のストーリーは誰にでも分かるお話ですが、ラブコメはこれでいい。 最終的に誰と誰が恋に落ちてどんなハッピーエンドになるか。 見る者の期待通りのハッピーエンドに至るまでを安心して気分良くストーリーが楽しめて、ヒロインが魅力的ならばそれで十分であると思わされる作品です。[CS・衛星(字幕)] 8点(2015-11-28 20:47:33)《改行有》

全部

Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS