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【製作国 : アメリカ 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
1. ボビー・フィッシャーを探して 勝つこと、ナンバーワンになることが尊ばれるアメリカで、このような脚本が書かれたことに驚く。古い話で恐縮だが、観終わった後、北の富士と貴ノ花との名勝負で「かばい手」か否かで物言いがつき、長いこと協議がまとまらなかった一番をひょっこりと思い出した。中盤、父親と母親とコーチが対立する関係になったのが、あっさりと解決してしまっているのがやや不満に感じられたものの、最後のトーナメントの真剣な雰囲気があまりにも圧倒的でそんな不満は吹き飛んでしまった。チェス盤の市松模様と白黒のコントラストが対照的な立体駒は、それだけで絵になる。最後に戦う二人が、映画の途中で目線を合わせてお互いの存在を意識しあっていたものの、そのときは言葉はかわさず、クライマックスシーンになって初めて言葉を交わらせる演出が見事。チェスクロックの叩き合いの迫力には鳥肌が立った。チェスのルールを知る知らないにかかわらず、何かしらひとつ以上のスポーツ、ゲームに打ち込んだことがある方、または、自分の子供が打ち込んでいる方にはお勧めの作品。8点(2004-12-12 08:01:11)(良:1票) 2. 幌馬車(1950) 観た後に、英和辞典で"snake"というコトバの意味を確かめてみたくなる映画。「陰険な人」という意味がありました。なるほど、旅の途中の夜に一家五人が登場したときに、彼らの目つきが陰険そのものであることを、強く印象づけるような撮り方だったのを覚えています。最後のキメぜりふは、掛けことばになっていたのだと思います。6点(2004-04-05 17:19:59) 3. ポセイドン・アドベンチャー(1972) 「結果オーライ」「勝てば官軍」を究極なまでに見せ付けた 20世紀の傑作。今世紀にはいり、ハリウッドではなくホワイトハウスが、大量破壊兵器パニックを使った翻案の「ユーフラテス・アドベンチャー」という作品に取り掛かっているようだが、監督が二世のボンボンで技量が足りないためなのか、スタッフ間に反目があるためなのかわからないが、ロケ地に関する事前の情報収集に失敗したとか、脚本も結末がオリジナルと反対になりそうになっているとか、今年の秋には監督交代もありうるとか、あまりいい噂が聞こえてこない。本当にクランク・アップするのかどうか、ひとごとながら心配になる。いえ、別にその、あの流域で起こっていることについてここでどうこう言いたいわけではありません。翻案がどんな結末になるかにかかわらず、この映画は多くの人がみるべき偉大な作品だということです。ただそれだけ。9点(2004-02-15 19:38:16)《改行有》 4. 慕情(1955) アプローチをかけたとき「アタシ、クルマを持っていない人とはお付き合いしないの」と、手痛い断り文句を食らって地団駄を踏んだ経験がおありの方に強くオススメできる映画です。クルマにモノを言わせる男と、クルマに目がくらむ女の恋の結末なんて所詮はこんなものさと、大いに溜飲をさげられること必定と思いきや、結構泣ける結果になるかもしれません。 6点(2004-02-14 18:01:18)《改行有》
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