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【製作国 : アメリカ 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
1. マネー・ショート 華麗なる大逆転 《ネタバレ》 金融の詳しい仕組みがわからなくても、「空売り」の意味だけでも理解すればけっこう内容に入っていける。株などの金融商品は、安いときに買い値上りしたら売って利益を得るのが一般的だが、空売りはこの逆をする取引だ。値下がりすると思われるような商品を、まず借り受けて売ってしまう。そして、実際に値が下がったら買い戻して、その差額の利益を得るのだ。バブルで実態をはるかに超えて高い値となっている商品は、バブルが弾ければ必ず下がる。そう見込んだ、あのリーマンショック前の金融ブローカー達の欲とモラルの葛藤が描かれている。だが、ただ儲かればいいというものではない。そのことで被る国家的損害は膨大で、その穴埋めには、国民の税金が投入されるのだ。欲に駆られた連中の放蕩三昧の尻拭いを、善良な国民が知らないうちにさせられる。儲けたはずの当事者達が苦悩する姿に、資本主義の矛盾と限界が重なる。結果を知って観るほろ苦さや、反省を促す過剰と思われる演出も、確かにそうだったという歴史の裏付けがあるから不自然さがない。バブルを経験した日本では、余計にそう感じる。[映画館(字幕)] 8点(2016-03-29 23:06:50) 2. マイ・フェア・レディ どんなに外見を素晴らしいものに変えても、人間の感情は別ですね。幸せかどうかも、又、別の基準ですよね。批判を覚悟で、あえて言えば、私が大金持ちだったら、こういう遊び(?)をやっちゃいそうですね。オードリーみたいな女性だったら、そのまま恋に落ちるだろうな。あ、いや、も、勿論独身だったらの話です。8点(2004-06-23 19:29:58) 3. マジェスティック(2001) 戦争で戦った若者達が命を懸けて守ろうとした国家が、いつのまにか理想からかけ離れていく事に対する憤りを感動的に描いています。自由と民主主義を守るために、アメリカは第二次世界大戦に参戦しました。しかし、多くの若者の犠牲により勝利した「自由の国」が、その後、共産主義から国を守るという名目のもとに「赤狩り」により言論や集会の自由を奪う行為を行います。自由を守るために戦えと言っていた国家が、新たな敵と戦うため国民の自由を弾圧したのです。国家や国民のためと信じて命を懸けた人たちの行為を、国家自体が裏切ることは、現在でも、またどの国でも起こり得ることかもしれません。犠牲になった若者達の声を代弁する議会での演説が胸を打ちます。「命を懸けて守ろうとしたのはこんな国ではない。」ダラボン監督会心の作品です。9点(2004-03-20 21:07:20)(良:1票) 4. マディソン郡の橋 見てからだいぶ経つのですが、まだこの作品に対する評価がはっきりしません。もやもやした部分があって、どう解釈すべきか悩んでいます。不倫はどういう理由があるにしても良くないでしょう。ただ、ずるずると深みにはまることなく、一線を越えずに終われば、必ずしも悪い面だけではないようにも思います。家族を裏切らなかった自分の理性を確認でき、切ない思い出も残り、人生を豊かにしてくれる気もします。理想としては、不倫と言えないかもしれませんが、西部劇の名作「シェーン」の主人公と奥さんのような関係で終わるのがいいですね。やはり、男はがまんして、相手を傷つけないように去っていかないといけないなあ。7点(2004-02-01 05:50:09)(良:1票) 5. マイティ・ジョー オリジナルを見たときの思い出がよみがえって幸福感にしばしひたれました。ただオルゴールの曲をジョーが好きという設定はそのままでいてほしかった。ハッピーエンドのはずが、最後、ジョーが死んでしまったと思い、あせってしまった。キングコング関係の作品では、1番動きが自然で違和感がまったくない。キングコングの2度目のリメイクが楽しみだ。8点(2003-12-23 17:22:19)(良:1票)
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