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【製作国 : アメリカ 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
1. ユナイテッド93 《ネタバレ》 書籍でもインターネットでもテレビニュースでも、いくらでも情報を得る事が出来る、あの前代未聞の歴史的テロ事件に関して、今さら中途半端に脚色された「ドキュメンタリー風味」の映画を見させられなければならないほど、我々はあの事件から何も学んでいないのだろうか?国家と民族のあり方やテロついて何も考えたりしていないのだろうか? 英雄的側面を強調する事で反論を封殺しつつ、何気に政治的プロパガンダに利用する事の方が、亡くなった被害者や遺族の方たちに対して失礼だと思う。 [DVD(字幕)] 3点(2007-02-27 22:31:31)(良:3票) 《改行有》 2. 遊星からの物体X 私ごときが今さら何か言う必要はありませんね。とにかく面白い!閉鎖空間における人間不信(エイリアン不信?)のドラマで、これだけ緊張感のある作品はなかなか無いと思います。9点(2003-09-05 18:39:10) 3. ユージュアル・サスペクツ 《ネタバレ》 「カイザー・ソゼの正体が分かっても、必ずしも本人であるとは限らない」とは言うものの、そんな事を言い出したら、作中での証言や出来事も「何でもアリ」にしてしまえるワケで。 基本的に話している事のほとんどすべてが事実ではないのだから、結局は「意外性のためのオチ」という印象は拭えない。 ミステリーに例えると、推理材料としての「殺人現場の目撃証言」がウソで、しかもそれが「犯人の意外性」のためだけに最後まで「本当である」と作者に保障されていたようなもの。優れたサスペンスやミステリーというものは、序盤の謎や伏線がラストのどんでん返しに向けて「有機的かつ論理的」に結びついている事が大前提。そうした節度を設けなければ、結局、作者の都合次第で「何でもアリ」の許容範囲をいくらでも広げてしまえるからだ。その論理的な解決のカタルシスが作品の面白さに直結するものだと思う。 残念ながらこの作品には、そういう意味での考え尽くされた伏線や謎はなく、オチに「論理的必然性」が欠けているのは確か。それこそさらに一段捻って、話を聞いていた警部がボスでした、という展開にしてしまってもいいくらい、ボスが特定の誰かである必然性がないということ。まあ、その不確実性こそが、この作品の「狙い」なんでしょうが…。[ビデオ(字幕)] 5点(2003-07-05 06:54:11)(良:1票) 《改行有》 4. U.M.A レイク・プラシッド 《ネタバレ》 意外と悪くない。最初は各キャラの性格が癇に障るが、それも見ているうちに気にならなくなる。友情が芽生える後半の伏線みたいなもの(笑)。演出に関しても、熊が湖に一瞬にして引きずり込まれる衝撃シーンなどにセンスを感じる。ラストシーンで老婆が子ワニにエサをやるのも、ブラックな中に優しさを感じてイイ。 5点(2003-07-03 21:38:45)
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