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プロフィール |
コメント数 |
420 |
性別 |
男性 |
ホームページ |
http://onomichi.exblog.jp/ |
年齢 |
55歳 |
自己紹介 |
作品を観ることは個人的な体験ですが、それをレビューし、文章にすることには普遍さを求めようと思っています。但し、作品を悪し様にすることはしません。作品に対しては、その恣意性の中から多様性を汲み取るようにし、常に中立であり、素直でありたいと思っています。 |
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1. ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ
B級映画の巨匠セルジオ・レオーネのノスタルジー溢れる青春ギャング大作。確かにキャスト、音楽、映像、上映時間、そしてタイトルと、どれをとっても米メジャー資本の超大作と呼ぶに相応しいと感じられるが、やっぱりこの映画は所詮B級だ。友情と裏切り、愛と金、栄光と挫折、そこで描かれるテーマの実に類型的なことか。少年時代から延々とエピソードを積み重ねて、最終的には壮年になった2人の男の対決に繋がっていくのだが、そのなんとも言えないヒューマンタッチには正直いって奥深さが感じられない。ギャング映画といえば「ゴッドファーザー」という名作があるが、そこで描かれた孤独と呪縛の歴史に比べ、ノスタルジーに重きを置いた情緒的ストーリー、ただ「時の過ぎ行くままにこの身を任せた」歌謡曲的進行はあまりにも軽々しい。大体、肝心の場面にBeatlesの「Yesterday」とは、、、確かに時代設定と主人公の心情を伝えるにはいいけど、楽曲としてはちょっと安っぽい。男たちの生き方に苦悩の本質が見出せず、印象的なモリコーネの音楽と妙にミステリータッチな展開で押し切ってしまった演出も。。。う~む、実は、「ワンス~」をレビューするにあたり、自分がこの作品をここまで酷評するとは実際に書きだしてみるまで思いもよらなかった。しかし、思い出してみるにやっぱりこの映画はB級だ。それがマカロニと称されたセルジオ・レオーネの拘りと限界であり、また逆に愛すべきところでもあるのだ。最後に褒めておくけど、この映画、僕としては、そんなセルジオ・レオーネの頑固なまでのB級性を楽しむことができたし、時間もそれほど長くは感じなかった。まぁそれなりに面白かったということなのである(実は)。そして、デニーロ。彼の「笑顔」はやはり強烈だ。そこに何らかの意味を求めたくなる気もするが、それは凡庸な展開の裂け目に垣間出でたデニーロ自身の押さえ切れない狂気と見るべきなのだろう、ということにしておく。[ビデオ(字幕)] 7点(2004-04-18 00:12:04)(良:1票)
2. ワイルドバンチ
今や伝説となったラストの殺戮シーン。数年ぶりにこの映画を観て、改めてここに描かれる男達の生き様死に様の美しさに感嘆の念を禁じえなかった。男達の自死を賭した大量殺戮は、如何なる理由で描かれなければならなかったのか。彼らは仲間への友情の為に殺すのか。それとも自らのプライドの為か。ゴモラの火の如く、ラプラスの悪魔の如く、一切の妥協も躊躇いも排したあの殺戮シーンの美しさは一体何であろうか。僕はこの映画に失われた予定調和を見る。強烈なメランコリーの発露として、男達のちっぽけな信念に裏打ちされた運命そのものを見るのである。行き場のない狂気は、ただ生死の意味のみに執着し、その行為は、神の裁きの如き美しさを放ち、瞬時に一切を無に帰す。刹那に放たれた至上の輝き。その美しさ、その哀しみ。その根源性は、僕らの胸を強烈に打ち奮わせるのである。10点(2004-01-24 03:53:45)
3. ワンダとダイヤと優しい奴ら
おもろい映画。ギャグのセンスが最高にいいと思うのと同時にかなりバカな奴らです。8点(2003-10-05 00:05:05)
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