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性別 女性
ホームページ http://ameblo.jp/cluttered-talk/
自己紹介 After shutting down my former blog, I'm writing some boring stories at new site. Anyone who's interested in, come along if you'd like to.

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261.  すべてはその朝始まった 《ネタバレ》 もう、謎の女が電車で足を見せびらかしているところからオチ割れしているじゃないかあ。甘ーい! 脚本がイカん。演出もイカん。平凡な生活をしている男が、アリ地獄にはまっていく様をリアリティをもって描くなら、もっと演出を抑えないと。だいたい狭い部屋でドンパチドンパチやって、5人中4人が死んで(ように見えて)素人のチャールズだけが勝ち残るなんて、あり得ないじゃないかあ。しかもそのあとすぐ冷静?こいつはボーンアイデンティティの元工作員とか特殊部隊なのかあ。こういうとこがダメなんだよなあ。 クライブ・オーウェンのチャールズがこれまた全然合ってないのよ。殴られるだけのひ弱なサラリーマンをやっても「なんで〝クライブ・オーウェンなのに〟こんなに一方的にやられる?」と変だし、かといって、スパイ並みの働きをしても「ホントに単なるサラリーマンなのかあ?」だし、病気の娘を看病しても「なんか作ってるよなあ。まるで義理の娘みたいじゃん。」の有様だ。ダメだ今回は。こいつはヘタレサラリーマンをやるには向いてない。 おかしいかもしれないけれど「ニコラス・ケイジとの力量の差」を感じてしまいました。シェークを投げつけられて、仕返しもできずに困っているだけのサラリーマン、その姿には、これほどの違和感は感じなかった。あんな立派な図体なのにさあ。クライブ・オーウェンは、殴られたり泣かされたりするのは向いてない。S顔なんだよ。なんでこいつが殴られてるの、と思わせる俳優さんはそういうのはダメ。殴ったり刺したり撃ったり泣かしたりするしかできない。 ニコラス・ケイジ本人を鑑賞しているときは、好きじゃないどころか積極的に嫌いかもしれないというのに、クライブ・オーウェンを見てその良さに気付くなんて。ごめんねウェザーマンで嫌いになっちゃったりして。あんなバカまるだしの笑顔、オーウェンにはプライドが邪魔してとても無理であろう。何かと持ち上げられる彼だが、この作品で馬脚を現した。 カッセルは凄みがあったけど、ジェニファー・アニストンとは全く合わない。空気が違いすぎる。 ウィンストンだけは味があって良かったです。ミュージシャンなのね。その割りにうまいわー。(音楽出身の人は割り引いて見てもらえるからいいよね。そういう点からもクライブ・オーウェンはもう一皮むけなければいけないと厳しい目で見てしまう。)[DVD(字幕)] 4点(2006-10-28 21:58:35)《改行有》

262.  ヴァージン・スーサイズ 《ネタバレ》 なんかこう、キャストが水増しされている感じが。 キルスティン・ダンストが美人に見えるようにと、他の姉妹には控えめなルックスの子(まあ冴えない子ばっかだ)を揃え、ジョシュ・ハートネットがモテモテの遊び人に見えるようにと、他の男の子はどうでもいいのを揃え。そんなことしたって、無駄だよなあ。二人とも脇役クラスのルックスでしかないんだもの。私は絶対にキルスティン・ダンストを主役級の美人とは認めない。 ソフィア・コッポラはよっぽど過保護な家庭が不満だったのだろうなあ。門限、外出や男の子との接近制限、着る物の制限、その他その他。両親の描き方も非常に皮肉であり、親に対する暖かい視線が感じられない。だってソフィア、あんたなんか七光りで売り出してるクセにねえ。そう言われるのがイヤだったら、芸名で身元を隠して監督やりなさいよ。ついでに言えば女優もさ。特に母親に対する恨みが深いことが感じられる。それとカソリック教会に対する怨念も。 この作品は、厳格だった親に対するソフィアの怨念であり怨念でしかないかも。 私を閉じ込めないで、私を縛らないで、好きな服を着させて、という彼女の恨み節が聞こえてくるようだ。あてつけに自殺してやりたくなるほど、嫌だったのよ、ということでわざわざ姉妹を自殺させたりする。…題名といい、かなりくだらない。[DVD(字幕)] 4点(2006-10-28 15:25:17)《改行有》

263.  グッド・ガール 《ネタバレ》 ジェニファー・アニストンにジェイク・ギレンホール、今ならジャストでホットなキャストである。 警備員役で出演もしているという脚本家のマイク・ホワイト、この人は非常に微妙な感覚を持った逸材と思いました。 この話は徹底して「ジャッジ」することを避けています。演出もしかり。にもかかわらず、題名にも現れているように、実は〝いいことと悪いこと〟についての話なのである。「あらら」と観客が眉をひそめるようなシーンが次々に出てくるわけだが、「ジャッジ」を無視してどんどん次の展開が続く。普通の人の日常を綴った脚本であるのに、なかなかうまいと思う。 「断らない女」ジャスティン。なぜ彼女は「NO」と言いきれないのか。避妊も要求せずに不倫するわ、脅されれば仕方がないから夫の友人とも寝てしまう。彼女は「断れない」のか「断らない」のか。ここが重要です。 ジャスティンは自分の人生が失敗したと思い込んでいる。つまらない。ツイてない。子供もできない。神様は不当であるという被害者意識もある。だって私はそんなに頭も悪くないし、まだババアでもないし、結婚のために大学まで諦めたのに。それに見合うものを与えられていない。 というわけで、他人の要求に応じても応じなくても、どっちでも大して変わりはない、それで人生がどう変わるわけでもない、と思った彼女は「いいことか悪いことか」を判断するのをやめてしまったのです。倫理的な思考を停止した。だから、「断らない」のだ。どうでもいいので、無責任に「断らない」をやっているうちに、どんどん大変なことになっていく。 戦争もなく、飢えてもいない、夫婦共に健康で、ちょっとバカだけどやさしい夫がいて、住む家があって、自分の仕事がある、これが幸せと思えないところにジャスティンの問題がある。ホールデン(トム)にしても、住む所も仕事もすべて親がかり、食うに困らないモラトリアム青年、どこがどう不幸だというのか。だけど、彼は「死んでしまいたい」くらい不幸だと思っている。 つまり「不幸」とは、「不幸だ」と思っている人のことなのだ。見る者ひとりひとりが、ふと「自分はそんなに〝不幸せ〟だろうか」と振り返る。この作品はそのことを教えてくれ(ようとしてい)る。(淡々とした演出は、説教くささを消す効果がある)…どちらかというと、少し人生に揉まれた後の大人向けの作品と思う。[DVD(字幕)] 8点(2006-10-28 12:35:29)《改行有》

264.  プリティ・ヘレン 《ネタバレ》 過去の栄光を背負っているおじさんは、もうまったく若いやつのことが分からない。 「今何が流行っているのかなあ。若い子は何を考えているのかなあ。」 無理をしてでも、ウケるものをつくらなければならぬ。 なぜならおじさんは、ゲイリー・マーシャル様であるからだ。(おじさんというよりおじいさんだけど) 「そうだ、このごろ姉妹の確執を描くのがオンタイムらしいぞ。これならきっと外さなくて済む。」 「それだけでは心もとないので、〝母性〟を絡めとけばマチガイないであろう。なにしろ〝母性愛〟はハリウッドではオールマイティのカードであるからな。」 「それで要所要所に大音量で歌入りの曲を流しておけばよい。」 「相手役の男は、とにかく万人ウケのするハンサムなら誰でもいいぞ。」 「犬の名前はオリガミがいいぞ。意味はよく知らないが他の映画でも聞いた名前で、オリエンタルでタイムリーだろ。」 ああ困ったことだ。 おじさんはそんなに無理してまで映画を撮らなくてもいいよ。 同じおじさんといっても、コメディのセンスがあるロブ・ライナーとは違うのよ。 あーたの場合は、平均年齢50歳以上の枯れたキャストを集めて、しんみりと人生の秋でも語ったほうが向いてると思うわよ。 今どき、アフターファイブにディスコで踊り狂うのが趣味だなんて、日本のOLですら考えないって。そんなくたびれるだけのこと。おまけにお約束のように初対面の男をお持ち帰りですか。エイズも性病もなんのその。いつの時代の話だって。それで15歳の姪がプロムの夜に初モーテルですか。相手はDJ。すべて書き割りの世界。想像力の貧困なおじさんの思いつくことといったらこの程度なんですねえ。 というわけで、「全く」面白くなかった。もともとケイト・ハドソンが嫌いであるうえに、彼女の「妹性」を悪方向に押し出すようね下品なキャラ。計画性も責任感もゼロ。スタンドプレーを賞賛し、なんでもその場しのぎで片付けてなんの自省もないおバカなヘレン。「こういうのが現代の女性像にマッチしてウケるであろう」と思っているマーシャル様は、救いようがない情報不足であるうえにセンスもなし。彼の時計は80年代で止まったまま…ケイト・ハドソンはあまり作品に恵まれないタイプかも。[DVD(字幕)] 3点(2006-10-22 13:25:11)《改行有》

265.  迷い婚 -全ての迷える女性たちへ- 《ネタバレ》 前作で「どうなっちゃったの」と心配していたロブ・ライナーだったが、なんのなんの、今回はいつもの得意技でしっかり楽しませてくれました。 なんという豪華キャスト。シャーリー・マクレーンにキャシー・ベイツにケビン・コスナー、最近売れ出した彼氏型俳優のマーク・ラファロに、ブラピに捨てられたジェニファー・アニストンだ。さすがのキャスティングに手抜かりはなし。 マーク・ラファロは実に彼氏俳優である。彼氏型俳優とは何かというと、「自分が世界の中心にいると思っていない」ヤツのことだ。または「自分ひとりで1時間半の映像がもたない」ともいう。たとえば自宅のデスクにサラの超アップ写真を臆面もなく飾って違和感がないところ。「俺って彼氏な男」マーク・ラファロ。 傷心のジェニファー・アニストン、うん、「フツー」だよね。もちろんセレブだから普通なわけはないのだが、画面上で「フツー」に映ってしまうところ、この人は、メグ・ライアンの継承者です。ブラピは「エロい女」の魅力に負けて乗り換えたわけだが、ジェニファーにはエロさは全くなく、ほどほどの知性と、ほどほどの美貌と、ほどほどのユーモアが感じられる。しかしまあ、アンジェリーナ・ジョリーと争っても、エロさでは勝ち目はないよなあ。ロブ・ライナーはすかさず、ブラピ似の男(ボーの息子)を登場させ、サラを口説かせるという場面まで用意していましたね。ははは。 この作品は「卒業」に対するロブ・ライナーの回答であるといえましょう。 「結婚とはなにか?」それはラスト近くになって、パパの口から語られる。 「結婚とはスリルと冒険ではなく、共に人生を築くこと。」実にあたりまえであるが。 ということでロブ・ライナーは「卒業」は「フィクション」であり「フィクション」でしかない、と断定するのです。「キャサリン・ロスは本当は婚約者と結婚したらしい」と。 もともと「情熱」なんてものを信用していない私には、深くうなずける話である。 パパ役の俳優さんに、アニストンと全く同じ瞳の色の俳優さんをもってくるあたり、感心しました。(編集かも?) ともあれ新メグ・ライアンの誕生、そしてロブ・ライナーの復活に拍手。[DVD(字幕)] 8点(2006-10-21 13:53:29)(良:1票) 《改行有》

266.  ポセイドン・アドベンチャー(1972) 《ネタバレ》 ご本家はこんなすんばらしい作品だったとは。 古い映画らしくテンポがゆっくりしているところが、昨今の映画ズレしたガサツな私などには「なにをモタモタやっとるんじゃ!早く逃げろよ!」とハッパをかけたくなる場面が多かったですが。まあ、それを差し引いてもすばらしい出来です。貫禄勝ち。 問題の転覆場面も大迫力で、新しい映画にも全く引けを取っていないし、私程度の観客はこのぐらいで充分満足だ。やっぱり映画は技術なんかじゃない!こりゃあ、劇場で見たかったなあ。とめずらしく思うのだった。 ジーン・ハックマン。このすんばらしい神業のようなセリフまわしの妙よ。そう、役者さんとは早口でもあくまで割舌良く、ほれぼれするしゃべりができる人のことなのですね。この人を見ていると、「ああー、私はいま、プロ中のプロの演技を鑑賞しているのだ」とありがたーい気持ちにすらなってくる。 これはやっぱりすごく宗教色の濃い映画でしたね。のっけから、カソリックの神父とプロテスタントの牧師のつばぜり合い。デッキにはユダヤ人の夫婦がなごんでいるし。パニック映画だというのに、最初から宗教前面押し。そして驚愕のラスト。プロテスタントの名(異を唱える人々)のとおり、牧師は運命に「抗い」、他人の意見に異を唱え、道を切り開く。そしてまた彼は、牧師でありながら「苦しい時こそ神頼みをせず」「自力で闘う」という独自の思想を持っている人物である。彼は〝己の思想〟に殉じたのである。実は殉教ではないのだ。…という意味では本当は著しく革新的なストーリーなんである。 ツリーの上から溺れる愚かな民を見下ろすスコットは、箱舟に避難したノアのようにも思え、己に従う人々を率いて道なき道を進むスコットの姿は、エクソダスのモーゼをも彷彿とさせる。が、しかしノアもモーゼもただ「神様がそういったから」言うとおりにしたというのみである。「ポセイドン」のスコットの行動はすべて彼の「内なる神」から出たもので、その「内なる神」とは「自力で闘う」という思想なのであった。 最後には自己犠牲までして「自力で闘う」を全うしていくスコットという人間が、「牧師」であるということ、この設定には深ーい意味がこめられていると感じます。もしかして、神父→牧師→自力という「進化」の過程といいたいのか。 なんにしても、映画史に残る傑作であります。ジーン・ハックマンは超グレイト。大拍手。[DVD(字幕)] 9点(2006-10-20 22:42:31)(良:2票) 《改行有》

267.  マインドハンター 《ネタバレ》 4人目です。 えっあんた主役じゃなかったの、第2弾。(第1は「スケルトンマン」) しかしスレーターはなぜこんなチョイ役で出たのか?意外にスターとしてのクラスが低いのだろうか。 顔のパーツがそれぞれ小さめなうえに、中央に寄りぎみでインパクトが薄い顔だからでしょうか。そりゃあ、ジェイク・ギレンホールみたいな濃い顔と並んだりしたら負けるけどなあ。 私は最後まで当たりませんでした。あの車椅子のヤツが実はすたすた歩けるんじゃないか?とか思ったりしましたが。でもさ、あの防弾ベストのヤツが死んだ(ように見えた)とき、「血」が出てなかったか?なんかずるいぞ。 プロダクツがしょぼかったのが悲しいけれど、「レニ・ハーリンにしては悪くない」という程度の作品でした。 [DVD(字幕)] 7点(2006-10-14 14:24:05)《改行有》

268.  インサイド・マン 《ネタバレ》 ああこりゃあ、作り手がオチを過信しすぎているよなあ。 「どうだ驚いたか!すげーと思うだろー。」と喜ぶあまりに、作品としての出来に手を抜いてしまった結果、初めて見せられた人間は「なんだかなあ」と思うようなものになってしまっている。 銀行強盗の話に唐突に「ナチス」を出してくるあたり、強引だよなあ。「だから盗んでもいいんだ」って言われてもなあ。だいたい私は犯罪賛美ものは好かんのだ。スパイク・リーだからがまんして見たのに。 はっきりいって、ナチとかじいさんの過去なんか出さずに、「銀行強盗です。金目当てです。んで、頭使います。」ってことでよかったのに、と思う。せっかくのジョディ・フォスターも中途半端な役回り。哀れなユダヤ人を食い物にしてのし上がったじいさんと同じく、じいさんと組んだマデリーンも同じように「その道」の階段を登り富と力を貯えてゆくんですか、なるほど。それがどうなの。何を思えばいいの。 なんだか知らないがアラブからアルバニアまで出てくるあたり、人種が入り乱れてのいつものスパイク・リーらしさは感じるが、「25時」のように鑑賞後までじんわり来るような視聴後感はゼロ。即忘れてしまいそう。 しかし、監禁と暴行が完全に無視されて、「物が盗られなかったからいいじゃん」てな感覚には映画とはいえついていけぬ。スパイク・リーの考える正義とはそんなんでいいのかアメリカさんよ。身体の自由の権利はどこへ。[DVD(字幕)] 5点(2006-10-13 23:50:32)(良:3票) 《改行有》

269.  フォー・ブラザーズ/狼たちの誓い 《ネタバレ》 シングルトン監督の作品は初めてだった。いや、正確にはマイケル・ジャクソンのショート・フィルムを見ている。あれはなかなかよかったな。 それでこれ。なんだかものすごーく惜しい気がする。 白黒混ざった養子の兄弟という設定はおいしいのに、どうもそれを生かしきれてない。 思うに、ママに対する愛慕の念が描き足りない。ママの人柄やエピソードが感じ取れる場面をもっとつくるべき。兄弟だけでなく、ママの死に対する町の人々の反応ももっと丹念に拾うべき。それでこそ、敵をゴミのようにあっさり殺しても釣り合いがとれるというもの。 そのため、どうも乱暴者の兄弟が敵を始末しました。犯人のみならず弟とか味方の刑事も巻き添えになって死んじゃったけどね。終わり。て話に思えてしまう。 乱暴者の彼らが食前に神妙に祈るところとか、「家の中は禁煙だ」とか、このテのエピソードはもっと押してもよかったのになあ。変なガールフレンドなんかに時間を割かないでさ。 それとなあ。やっぱり、黒人の刑事は味方で、白人の刑事が悪者っていうあからさまな設定にはなんの新味もないですからね。 シングルトン監督は、世界に出たからには黒人仲間にだけウケていればいいというものではない。 スパイク・リーと比べると新しいものに挑戦していく心構えが足りない気がするぞ。 いろんな意味で残念な作品。ママはぜひともエレン・バーンスティン(エクソシストの)にして欲しかったところだ。[DVD(字幕)] 6点(2006-10-10 21:04:55)《改行有》

270.  エリザベスタウン 《ネタバレ》 ダメだ不細工だ。 こういう顔で主役が張れる時代とはいったいなんなのか。容姿における階級革命価格破壊か。キャメロン・ディアスがいい女呼ばわりされたころから「おかしいなー」と危機感を覚えていたが。 そのうえ白人にしては足も短くスタイルもよくない。こういう子がいいというのは一部のマニアな男性だけでしょ。誰がこういう女の子になりたいと思って映画を見ますか。スーザン・サランドンとかダイアン・キートンクラスの強烈な個性があるならともかくさあ。 オーランドはカイル・マクラクラン似だがご本家ほどの哀愁はなく、あまりにもツルッとしたその顔にややホモくささあり。アレック・ボールドウィンのデブ化には驚いた。すでに色気のかけらもなく、やはり美人の妻に捨てられたことは大打撃だったのだろう。 それにしても、かったるいこの話。「癒されたいんだ僕」ですか。絶望して死のうかというときに、不思議な女の子が現れて自分に好意を寄せたうえ、進むべき道を示して救ってくれるだとー!なんつう他力本願なふぬけた根性の男だ。なんかこう、ヘタレな男の子の隠れた願望爆発て感じで辟易だ。これが男性ウケがいいとはなあ。意外に女性に救われたいと思っている依存心まんまんの男の子っているんだな。 固有の登場人物間のエピソードを極力省いたり、長電話とか、ラストのドライブといい、「映画をご覧のヘタレな男性の皆さん、どうぞオーランドになったつもりで疑似体験なさってくださいませ」て感じだな。まっ私には無縁の世界。…映画を見ていて眠くなることはあまりない私のはずなのに。どこをどう楽しんだらいいの。キャメロン・クロウとも相性は良くないみたいだ。 [DVD(字幕)] 4点(2006-10-08 23:41:01)(笑:1票) (良:1票) 《改行有》

271.  男が女を愛する時(1994) 《ネタバレ》 豪華キャストで有名監督なのになぜいまひとつ話題にならない作品なのか、見て納得。 アンディ・ガルシアはどう考えてもミスキャスト。悪いけどギャング映画ならもってこいの情感に欠ける演技も、ヒューマンドラマにはお呼びでなかった。色気が出すぎているので彼には父親役はムリである。どうも本人も子供が嫌いなんではないかと見た。 そのうえ脚本が薄っぺらい。チンタラしているうえにアリスの心の闇に迫っていない。つまり依存症とは何かが全く描けていない。そういう意味でもサンドラ・ブロックの「28DAYS」にも遠く及ばない。 制作費ではケタが違うはずであるのに、これを見るなら、同じアル中更正ジャンルでも昨年正月に放送された篠原涼子主演の日本のTVドラマのほうが迫力があったと思う。 依存症それは、「受容と同化」によって、問題を起こしたときにはすでにその人のパーソナリティの一部と化しているのである。それを切り離したら自分でなくなるような恐怖、整形させられるかのような違和感、それが「依存症」。 この映画は「夫婦の絆」を描きたいのか「依存症に至った心の闇」を描きたいのか、「依存症からの脱出の壮絶なプロセス」を描きたいのかすべてが中途半端。ストーリーの起伏を考えるなら、退院後のアリスが再度依存症になるべきだった。依存症をなめてはいけない。マンドーキ監督の「僕の美しい人だから」でも、どうも展開不足を感じたが、こちらのほうがよりひどい。 しかしこの作品のアンディ・ガルシアを見ているとなあ、色気のある夫も程度問題だと思う。禁酒で施設に入所中の妻に、「今君の裸を想像していたんだよ」なんて、いいかげんにしてください。妻はそれどころじゃないちゅうに。この夫婦がうまくいかなくなったのは、夫が色気を出しすぎるのが原因と思うけどなあ。夫って、あんまり色気が無いほうがいいですね。[DVD(字幕)] 5点(2006-10-08 15:11:54)《改行有》

272.  5IVE[ファイブ] 《ネタバレ》 おお。予想外にいいではないか。 実を言うと私は画面に食い入るように見入ってしまった。 とにかく一瞬も目が離せない。ひさびさの釘付け状態に突入。 とりあえず映画にはいつも「釘付け」を要求して(これがなかなか得られない)いるので、第1段階クリア。 「箱」という閉じた世界の中でですね、4人(とりあえず4人)がそれぞれ「アンタッチャブル」状態である、という状況を作り出しているのですね。 ある者は銃を構えて、ある者は発作を起こして瀕死だから、ある者は臨月、そしてエイズという文字通りの「アンタッチャブル」。そう、ここにいる4人はみんながみんな、それぞれ違う意味で容易に他人と抱き合えない状態なのです。 そんな、「全員が磁石のマイナス」を抱えたような箱の中。ややもすれば「舞台臭(芝居クサー)」が漂ってしまう設定であるにもかかわらず、リアリティを損ねないようテンポを効かせた脚本はお見事、と思います。演出も、舞台臭を極力抑えた悪くない出来と思う。俳優陣もなかなかいいですね。 あのビデオは事後に撮ったものだったわけか。それで、彼が感謝の言葉を語りかけるのは、「ターニャ」ですよ。ゲイの恋人ではなく。 それが一番の「オチ」だったのではないだろうか。 今後が楽しみな監督さんです。[DVD(字幕)] 7点(2006-10-07 21:39:34)《改行有》

273.  ポセイドン(2006) 《ネタバレ》 「ポセイドン」これは、豪華客船で自然を超越した気になっている傲慢な人間に神罰を下した海の神と、勇気を持った一部の人間の闘い…きっとそんな話だろう、と大津波を見た瞬間に思った。いいぞいいぞ。しかし全然違った。 水遊びの大大大好きな監督さんの、「これでもか」な水技を見せるための作品だった。 カート・ラッセルとリチャード・ドレイファス以外の役者さんが妙に安いわけだ。そんなことどうでもいいしな。 「ペーターセンのザ・ウォーターランド」てなテーマパークを作っても大して変わらないような気がするので、こういうことならもう、映画という枠にこだわって「水芸」を披露することもないのではないでしょうか。「ランド」が出来ても行かないけどさ。[DVD(字幕)] 5点(2006-10-07 21:22:40)(笑:1票) 《改行有》

274.  イーオン・フラックス(2005) 《ネタバレ》 なんにしてもこういうのを見るとマトリックスの1とつい比べてしまう。 作り手とて同じ思いだろうなあ。 ストーリーの核である「イーオンはキャサリンのクローンで元はトレバーの妻」というのをサラッと出しすぎる。そんで「400年間キャサリンへの思いを引き継いできたというトレバーの悲しみと苦しみが生み出す重み」がゼロ。 ついでに「妹を殺されたキャサリンの悲しみと恨み」も全然描けていない。 もっとついでに「あんな地べたから遠いとこで400年間も人間離れした生活をし続けているキーパーの精神世界と重み」も、ポッスルウェイトという怪優を使っていながら猫に真珠豚に小判。 とにかく軽いですねー。 セロンはわりとお尻が大きいのでアクションには向かないのではないかと思った。[DVD(字幕)] 4点(2006-10-07 21:05:15)《改行有》

275.  ぼくの美しい人だから 《ネタバレ》 ありえない大人の童話である。 43歳(の役)にして頭の上におリボン。ムダ毛なんて気にしない。スーザン・サランドンでなければできないなあ。 2人の間に階級や価値観の違いによる葛藤はあるにはあるのだが、そこをすべて「愛こそすべて」で済ませていることがちょっとゆるいかなあ。もっと決定的な対立があってそこを乗り越えてくれないとなあ。エピソードが足りない気がする。 それにしても勘の鋭い女の人ってこわいですね。ちょっとしたことを絶対見のがさないからなあ。私なんて何一つ気がついたこともない。個人的にはそんなに強力にお互いを見詰め合わないほうがいいんじゃないかと思います。疲れてしまう。 [DVD(字幕)] 6点(2006-10-01 21:07:58)《改行有》

276.  アフター・アワーズ 《ネタバレ》 数年前に見ていたら間違いなく途中でやめていただろう。 そして現在。なんとも味のあるスコセッシ印のこの作品、愛らしいと思うのだった。 この手の作品はテンポが絶対。冗長に感じられたら終わりだ。スコセッシでなければどうしようもない出来になっただろう。どっかの大学生が書いた脚本を安く買い取って、ティム・バートンも監督候補に挙がっていたという。ああスコセッシで良かった。 80年代に作られたこの作品には、スコセッシがこだわっているものがいっぱい詰め込まれていて、「救命士」の根っ子はこのころから芽生えていたのだなあ、と改めて感じます。ニューヨーク、真夜中の彷徨、交差する人々、交差しているように見えるだけの人々、混沌、錯乱、そして一夜明ければ何事もなし。 道端にはゴミの山、アパートのドアはボロ、登場人物ひとりひとりの部屋も個性的でリアルに描かれ、画面の中からそこに暮らしていることを主張してくる。ジュリーの部屋なんてすごく可愛くて凝っている。部屋中なめるように見つめてしまった。そしてどの役者さんも「撮影中」という感じは皆無であり全員が「地」であるかのような臨場感。とにかくスコセッシのリアリズムは「空気」を運んでくる。 帰れない、お金が無い、というシュールなストーリーはまさに筒井康隆の「俺は裸だ」を思い出させる。噛み合わない会話、通じない意思、こんなシュールが楽しめるのはある程度年を食ってからかもしれないなあ。ひとことでいってしまえば「悪夢」、ということになるのだけど、これをどういうふうに味わうか、楽しむか、人それぞれですね。 [DVD(字幕)] 7点(2006-09-30 23:13:18)《改行有》

277.  ブロークバック・マウンテン 《ネタバレ》 まいったな。 昼間っからDVDを見ていると画面の中とはいえテントの中でいきなり男同士の○×△★☆… もともとゲイでなかった彼ら、互いを愛と性の対象に変えたのは、厳しすぎる自然の中での野宿と労働という過酷な環境。それに適応しすぎたのだと思う。 過酷な環境に適応しすぎて、街中では適応できなくなる彼ら。そういう意味では、ベトナム帰還兵のようだとも思う。 「過酷な環境」から「平時」へ復帰した人々は、多くの場合徐々に元に戻っていくのだろう。しかしジャックとイニスは「過酷な環境」により突然変異を起こしていたので、人生が変わってしまった。 ジャックの描いた夢を拒否したイニス。明るい(かもしれない)未来を否定し続けたイニス。そしてゲイを許さない宗教と南部の風土。 終盤では、人生も盛りを過ぎたイニスが、「存在しなかったもうひとつの人生」を自覚するのである。 ジャックと農場を営んでいたら、どうなっただろうか?今より不幸だっただろうか?もしかしたら今より幸せだっただろうか?「もしも」「もしも」「もしも」? ここに至って、すべては終わってしまっていて取り返しのつかないことを悟るイニス。 死んでいるジャックに謝ることはもうできない。イニスにできることは、2度と女性との幸せを求めずジャックに貞操を捧げて残りの人生を生きていくことだった。ブロークバック山は、壊れたジャックの夢すなわちイニスの後悔を表している。でもジャックの父は、禁じられた関係であるイニスに遺灰を渡さない。イニスを憎むわけではないが、自分の息子がゲイだったということを認めることはできないのだ。 入山からあの夜の事件までの30分ほどの羊番生活の描写が特によいですね。あくまでテンポはよいのに、淡々とした羊番生活や自然の美しさをとてもうまく見せている。 「ジャーヘッド」では全くイカしていると思わなかったジェイク・ギレンホールの姿の良いこと。この人は女性の監督さんに撮ってもらったほうが生きるのだろうか。単に坊主頭が似合わないだけかしら。 あの濃すぎる顔に黒髪もよく似合っていた。特に黒いカウボーイハットはイカしている。 [DVD(字幕)] 8点(2006-09-30 12:47:51)《改行有》

278.  恋人はゴースト 《ネタバレ》 久しぶりに納得のいくラブコメを見た! キューティブロンドのエルが帰ってきた気がしてうれしい。 このお話がそうであるように、ラブコメというのは、起承転結だけを取り出した場合にまったくもってつまらん正統派なラブストーリーになっていないといけない。それでもって、楽しく賢く鋭くほろっとしていなければいけない。そう、ラブコメこそ、最も難易度の高いジャンルなのであーる。 それなのでラブコメのファンは容易なことでは頷かない。「楽しく」が欠けても「賢く」が欠けても「鋭く」が欠けても納得しないし、「ほろっ」がなければラブコメを見た気などせぬ。ああなんと険しいラブコメムービーの道。 それでですね…これは、アルモドバルの「トーク トゥ ハー」の「アンチ変態修正バージョン」であるのです。 昏睡状態の女性に恋した男性が、変態だった場合をシリアスに描くと「トーク トゥ ハー」になり、変態ではない心優しい男性だった場合をコメディー仕立てにすると「恋人はゴースト」になるわけですね。私はなんてったって変態を見せられるより「恋人はゴースト」だ!さようならアルモドバル! この作品では、エリザベスがしゃべりっぱなしのシーンと、彼女が登場しないシーンの違いがうまく描き分けられていて、見ている方とてエリザベスが消えると妙に物足りない気持ちになってしまいます。 この気持ちこそがデイビッドの気持ちとぴったり一致しているわけで、最初は追い出そうとしていた彼がいつのまにかエリザベスに恋してしまう流れを自然に表現しています。うまい見せ方です。 マーク・ラファロ、登場したときは、「…こんなやつがリースの相手役か。我慢して最後まで見られるだろうか」と不安にかられましたが、なんのなんの。大化けしてくれました。ボソボソしゃべってるのになかなか大した役者さんです。なんと私はストレッチャーを盗み出す場面で不覚にもぽろぽろと大粒の涙が。 王子さまのキスで目覚めたエリザベスが、その場で結ばれないというのもひとひねりあっていいですね。よく考えてます。 ところでひとつ、この映画が訴えてくるもの。どうでしょう、脳死。どうでしょう、臓器移植。もともと私は反対している人間ですが。 見えないエリザベスが必死に姉に訴えるシーンを、誰でも一度は見てもらいたい。ファンタジーですか?単なる映画ですか?これを見た後で、OKを出せるものなら出してほしい。 [DVD(字幕)] 9点(2006-09-29 21:49:38)(良:4票) 《改行有》

279.  デッドマンソルジャーズ 《ネタバレ》 これはけっこう捨てるには惜しいかもしれない。 実はこのシチュエーションは「プライベートライアン」のミラーたちとほとんど同じ時間、同じ場所なのですね。 そこでゾンビになったドイツ兵と戦うわけか。きっと見たことを後悔するようなク○映画であろう。と思いながらいつも手に取ってしまうしょうもない性癖の私だ。 ところが。ゾンビ兵以外との戦いもけっこうあるし、第二次大戦ならではの高性能じゃない武器を使っての野戦の緊迫感もけっこうあるし、私などの野外戦のシロウトは「そうか、敵の数が多いとか強力な火器があって正面から行ってもダメな場合は、分かれて側面から撹乱させてから正面が突入して手榴弾で決める、なのね」なんてことが分かったりした。(なんかおおざっぱな作戦だけども) 班内部の人間関係や戦争につきものの残虐行為もなぜか描かれていて、これは別にゾンビ映画を撮りたかったわけじゃないんだな。きっと。 なぜか狼男になってしまう部下まで登場し、いきなりラストで戦っているし。まるで変わったオマケがついているかのようだ。 「緊迫感のあるリアルな戦争映画が撮りたい」「そこまでお金は出せない。せいぜいゾンビとか出して毛色の変わったホラーに戦争を絡めるならOKだ。」と言われた作り手が、せいいっぱいの抵抗を試みた努力の後が窺えます。ラストの工場跡でのお粗末なドタバタを除けば、けっこうまじめに作っている気がする。 しかし、安い役者さんでもこれだけのものが作れるのだから、その世界の層の厚さを感じるなあ。売れてなくても、ひとたび小さな作品で役がつけば、味を出しまくるのですね。 「スケルトンマン」といい、トンデモ映画の中にもなぜか無視できない味のあるものも存在しますね。ジャンル分けできないような変わった作品だ。自分的にはク○映画には分類しない。そんなに損した感じはしない。 [DVD(字幕)] 6点(2006-09-26 22:24:54)《改行有》

280.  クラッシュ(2004) 「25時」でも出てきた「アメリカにおける人種」の問題。 これは白人監督による場所を替えての(LA)お話だ。スケールも韓国人からペルシャ人までと大きい。 この映画では人々は「人種間の憎悪」を解決するためにすーぐ銃を用いることを考える。 「怖い気に入らない憎たらしい」→「じゃ銃だな」。 「銃」を用意しないサンドラ・ブロックのような人は恐怖と不安でノイローゼになるしかない。 アメリカは白人がネイティブアメリカンを追い出して(殺して)住み着いた国であるのに、そこに自分達より後に別の人種が入ってくると、「俺たちよりいい思いをしなければお前らがここに居ることに目をつぶろう」というレベルから基本的に少しも進歩しないのだ。 これはよその国の自分に関係ない出来事ではない。 留学生を装って日本に出稼ぎにくる中国人、ダンサーだと言って売春する東南アジア人、薬物を売買するイラン人、日本語も話せずブラジルから出稼ぎに来て2~3年で帰ってしまう日系3世。日本の安全を守りにきたはずなのに、現金も持たず(超低収入)街に出てきてナンパをしたり悪さをする基地の米兵。 もちろん普通の無害な外人もいるだろう。しかし、「無害かどうか判断のしにくい」外人に対して、「どうぞ私の家のとなりに家を建ててください。」とか、「私の店のとなりに店を出してください」とか「私の所有するマンションを借りてください」とか「どうぞ私よりたくさん稼いでください」と言える人が何人いますか。 上記の白人と同じでしょう。「俺たちよりいい思いをしなければ目をつぶっていてやるよ。」 これが「人間」の真実の姿だと私は思う。普通の人間はもともとそんなに立派ではないんだ。 この作品を見る限りポール・ハギスの考えもおそらく同じだと思う。 「立派じゃないので、避けないでぶつかれ。触れ合え。避けるともっともっと相手が怖くなるだけだ。」と彼は言いいたいらしい。 「日本ではここまでひどいことは起こらないわ。銃が無いから。」?それでは、福岡の4人殺しとか、ペルー人の女児殺しとか、世田谷一家殺人事件はなぜ起きたのか? それでも、ポール・ハギスの言うように、「怖がって避けてばかりいないで触れ合え」ますか? 脅かしているようだが普通の日本人もあの検事の妻のように、不安とイライラに苛まれる日は近い。たぶん「銃のあるよその国の出来事」として見るのでは甘い。 [DVD(字幕)] 7点(2006-09-24 14:34:48)(良:2票) 《改行有》

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