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361. バタフライ・エフェクト3/最後の選択 《ネタバレ》 過去改変第3弾。今回の主人公は『火事の中から妹を助ける』『恋人の浮気相手の冤罪をはらそうとする。』『連続殺人鬼をとめようとする』と、不良な見た目とは真逆の善人ぶり。このシリーズって結構主人公が善人で優しいから好き。要領が悪くて全然うまくいかないんだけど、善意から行っていることなので全面的に応援したくなります。ですのでうまくいかないと、こっちもいっしょにやきもきするし、落ち込みもします。 正直3作品中一番整合性やらルールやらは曖昧。 クライマックスなんて、氷も風呂も電源コードもなしに過去に行っちゃって、いつの間にか何でもアリになっちゃってます。 まあいいですけどね。そのへんの杜撰さはこの際目をつぶりましょう。 そんな些細なことより、ストーリーとテイストが私好み。 両親を犠牲に、妹を助けたことで殺人鬼が生まれてしまうなんて最高です。 結局もう一度過去に戻り、最初の過去改変を無かったことに。未来をあるべき姿に戻します。 とは言え、いかれていたとはいえ、あれだけ自分を慕ってくれて助けてくれた妹を見捨てる決断はやはり切ない。いつも通りの切ない余韻を残しつつ、いつもとは違う味わいのハッピーエンド。 だからさ、最後の猟奇的な未来を予感させるエピソードはいらないのですよ。これを蛇足というのです。[DVD(字幕)] 7点(2020-08-16 02:20:13)《改行有》 362. バタフライ・エフェクト2 《ネタバレ》 かなりたたかれまくっている本作。個人的には結構面白かったです。 『過去改変』ってのに憧れがある自分としては、この設定はツボなんです。最後まで目が離せないくらいには面白いと思うのですがどうでしょう。 前作よりストーリーは簡潔。コンパクト。小粒な作品が好きな自分とは相性が良い。 2回目の過去改変エピソードは強引かもしれないですね。 大手取引相手との会食でうまくいったように見えたのに、その翌日には社長から破産を告げられる。いったい何がどーなっているのかさっぱり。何か見逃したのだろうか。 わけがわからぬまま、三度目の正直。クライマックスは前作同様愛する彼女との別れを選択。 正直前作は切なすぎるラストだったので、2作目はもっとお気楽ハッピーエンドにしちゃっても良かったんじゃないかと思える今日この頃。 [DVD(字幕)] 7点(2020-08-12 03:56:21)《改行有》 363. シュレック2 《ネタバレ》 シュレックがピノキオをさしおいて人間になっちゃう話。人間になったシュレックがどー見てもイケメンに見えないのですが、完全なるイケメンのモテメン設定。まあいいですけど。製作者は神ですし。 前作では『周囲からどう思われようが俺は俺。』みたいなシュレックのスタンスが好きだったのですが、今作ではフィオナのためにそんな自分を変えようとします。もちろんそれは1つの美しい愛の形。ですがその分前作にあったシュレックの開き直りとも居直りともとれる唯我独尊的魅力は薄くなってしまいました。 今作ではアクションがやや控えめなのもちと物足りない。 ですから個人的には『1』のほうが好きではあるのですが、これはこれで面白いのもまた事実。 シュレックとフィオナ姫が、何があってもお互いに対する思いやりを忘れないのがいいじゃないですか。 前作はつきあう前だったので、『ラブワ○ン的ハラハラ』がちゃんとあったのですが、言ってしまえば今作はフィーリングカップルの後日談。そんなハラハラはほとんどありません。でもそのぶん、二人の絆が感じられる今作は見ていて心地良いものがあります。 シュレックが『フィオナのためにイケメンになって父親に認めてもらう。』と決意。この流れは悪くない。ですがそのために薬を盗んじゃうのは良くない。応援も共感もしづらくなります。[ブルーレイ(吹替)] 7点(2020-08-10 04:21:39)《改行有》 364. シュレック 《ネタバレ》 10年以上前に一度見たきり。久しぶりの再鑑賞。 テンポが良く、無駄が無く、やっぱりアニメは面白いですね。 難を言うなら浜ちゃんの関西弁吹替えのクセが強すぎるくらい。 とは言え、シュレックもフィオナもドンキーも、愛すべきキャラクターたちであることに変わりはありません。 最初はドンキーを煙たがり、フィオナに何の関心も示さなかったシュレックが、次第に二人と心を通わせていく様子が微笑ましい。 序盤こそ『ゲテモノ食いのシュレック』の紹介が気持ち悪くて仕方ありませんでした。特に『耳クソのローソク』は生理的にまいりました。ただゲテモノシリーズはオープニングにつめこみ、そこから先は王道のラブコメチックアドベンチャー、ソフトタッチな御伽噺として大変見やすく仕上がっています。 フィオナ姫がカンフーの使い手など、王道のキャラから少しだけはずす絶妙の匙加減。こーゆーの好き。 子供向けの映画。ですが『人はいつの間にか外見で差別しているものだ』という教育的メッセージがあるため、この映画の存在意義は意外と大きい。 おしゃべりロバ、外見にコンプレックスを持つシュレックやフィオナ姫、そして皆から恐れられるドラゴンも、心を開いてみれば皆仲良くなれたっていうのが心温まります。 すれ違いラブストーリーや、独裁者の退場はお約束。 アニメはこれで良い。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2020-08-06 13:57:24)《改行有》 365. ヴィンセントが教えてくれたこと 《ネタバレ》 こーゆー映画嫌いです。 これって、普段真面目に生きている人が良いことをしてもスポットが当たらない。 ですが不良が良いことをすると、途端に美談に見えるのに似ていませんか? ヴィンセントって聖人ですか?私にはただのクズにしか見えませんが。 子供が困っていれば誰だって手を差し伸べます。 愛する奥さんの洗濯だったら私だってやります。 お国のために戦場に行ったことは、そりゃあ立派なことだと思います。ですがみんな大なり小なり社会のために働いているわけです。彼だけが特別立派なわけではありません。 そして、そういった善行が、金を踏み倒して良い理由になるんでしょうか。 子供を競馬場に連れて行くところまではまだ許しましょう。 ですがそこで大穴を当てたのであれば、借金を返済するのが筋です。外れたフリを子供にまでさせて借金を踏み倒すところを子供に見せつけるのはクズです。 子供のために口座を作ってあげたのには感心しました。ところがその口座から勝手に金を引き出して競馬でスる始末。 『それは奥さんのため?』いやいや、だったら最初からギャンブルなんてするんじゃねえよ。 何か月分も入居費が溜まっているから出て行ってくれと言われるのは自分の責任。むしろ今まで待っていてくれたことに感謝すべき。 酒とギャンブルに溺れるから金がないんでしょーが。どんな良いことをしようがクズはクズです。 どこかで良いことをしているからって、他者に迷惑をかけることを肯定するようなエセ美談はうんざりです。 こんな人間を賞賛するかのように盛り上げる過剰なクライマックスの演出には虫唾が走ります。 むしろ聖人は、オリバーであり、マギーであり、ダカであり、介護職員であると思います。[DVD(字幕)] 3点(2020-07-31 11:36:49)(良:1票) 《改行有》 366. 10日間で男を上手にフル方法 《ネタバレ》 古き良き時代のラブコメ。といっても2003年ですが。いや、17年前か・・・。当時見たときは新しく感じたものですが、今見るとなんとなくファッションとかヘアスタイルとかやや時代を感じるかも。 個人的にはケイト・ハドソンが一番かわいかった頃の作品。ファンにはたまらない作品でしょう。 この作品はキャストがまず魅力的。脇を固める面々も良い。それぞれの友人が良い味出しているんですよね。メインの味ではないですが、隠し味。複数の隠し味が絶妙にからみあって、終始飽きない味わいのコメディ作品が出来上がっています。 また、脚本が良い気がします。『絶対別れられない男』と『別れを切り出すように仕向ける女』。アンディのほうから別れを切り出すのは、おそらく雑誌の主旨と反するためできない、という隠れルールが絶妙。あの手この手で嫌な女を演じるアンディに、ひたすら我慢するベンの様子がただただおかしい。 ドタバタコメディより、こーゆーストーリーがしっかりしているコメディのほうが好みです。 『勝手に部屋の模様替え』『お肉食べられない』『プリンセス・ソフィア』『セリーヌ・ディオン』『ポーカー』など笑いのセンスはかなり良い。下品すぎないところも高評価です。[DVD(字幕)] 8点(2020-07-29 03:21:12)(良:1票) 《改行有》 367. ニンジャ・アサシン 《ネタバレ》 アメリカ人が作るニンジャ映画。全く期待せずに観賞。 うん、全然面白かったです。良かったのはスピード感あるアクション。そして容赦のないグロ描写。 B級映画だということをわきまえていて、いたってシンプルなストーリーにしてあることも好印象。 『現在』と『主人公の生い立ち=エリートニンジャができるまで』を交互に映すものの、わかりにくさは全くありません。違和感はめっちゃありますけどね。主人公が最初の指令を果たす雰囲気なんか、ちょっと『ニキータ』っぽくて好きです。 オープニングのVSヤクザ。コインランドリーでの謎の女ニンジャとのバトル。そして女ニンジャの死体が乾燥機の中でぐるぐる・・・。ホラーか。で、これは思っていた以上のハードアクションだと襟を正して鑑賞するも、ぶっ飛んでいたのはここまで。 もちろん、ハードアクションは続きますが、序盤の悪趣味なグロ描写は中盤以降やや控えめ。序盤ほどのインパクトはなくなってゆきます。 それでも普通のアクション映画と一線を画すのが、生々しい傷の数々。この作品は『痛み』をしっかり表現します。だからアクションにより一層の緊迫感が生まれます。気合が入っています。B級だと一笑に付せないクオリティです。 インパクトは序盤。好みのアクションは中盤の、車が行きかう中での逃亡アクション。 『近代兵器VSニンジャ』の戦いも見所。初戦はニンジャ軍団圧勝。2戦目は、ニンジャの里を急襲した警察組織が近代兵器を駆使してニンジャの里をライトアップ。ニンジャ軍団の地の利を封じ込め、近代兵器が圧勝するのがスカッとします。 唯一の難点は、仕方がないことなんですが、闇の中のアクションが多いこと。『見せ場』が見えづらい。多分それもわかっててやってるんでしょーけどね。 ちなみにミカの上司は敵とつながっている内通者だと思っていたので、最後まで味方だったのは逆に意外でした。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2020-07-26 03:39:49)《改行有》 368. Re:LIFE リライフ 《ネタバレ》 『先生系ドラマ』や『学校系ドラマ』が結構好きなので、自分とは相性が良い作品。ヒュー・グラントも好き。 それでも、最初はヒュー・グラント演じるキースが全然受け入れられなくて、『これはハズレかなー』と思ったものです。 会ったばかりの女子学生と関係をもっちゃう。生徒のレポートは見ない。更には、生徒のレポートを評価して、受講生を決めるようにと指示を受けたのに、生徒のルックスを確認して好みの女の子ばかりを受講生に選ぶクズっぷり。ドン引きです。スタートははっきり言って0点です。 ただ、もともとは善人だったようでして、少しずつ目の前の仕事に真剣に取り組み始めるキース。それがなんだか心地良くて、次第にキースを受け入れられるようになりました。 確かに、自分自身何をやってもうまくいかない時期がありました。心身共に衰弱すれば、人は誰しも多少のだめ人間になってしまう時期があるものです。キースがまさにその状態だったのかもしれません。 そこからあるきっかけで、第2の人生、もっと言うなら今までとは違う生き方を見つける。これはある意味リアルなサクセスストーリー。起りえない夢物語ではない。誰にでも起りえるサクセス。 キースが先生として第2の人生を見つけられたのは、彼が脚本という仕事に全力で取り組んできたから。その才能があればこその成功。今うまくいかなくても、今頑張っていることは財産になり、無駄にはならない。 『間違いの楽園』の制作秘話とラストのアレックスからの電話が更に幸せをプラスする。 序盤と終盤の印象が逆転する、清涼感のあるドラマでした。[DVD(字幕)] 7点(2020-07-19 14:45:45)(良:1票) 《改行有》 369. マジック・イン・ムーンライト 《ネタバレ》 ウディ・アレン監督の作品は登場人物がせわしないイメージがあって苦手意識を持っていたのですが、これは面白かった。 まずエマ・ストーン演じるインチキ占い師がかわいい。これ大事。正直彼女の魅力が少しでも足りなければ、随分とつまらない映画になっていたことでしょう。 そしてコリン・ファース演じる、合理主義で傲慢で皮肉屋なマジシャン。このキャラが結構好き。歯に衣着せぬ物言いで、言いたいことを言いまくる。いつもだったら『うるさいなー。』って感じるところ。ところが今回はそのウィットに富んだ切れ味鋭い毒舌が妙にクセになる。 ストーリーは昔ながらのシンプルさが何とも言えない趣を醸し出す。『凄腕マジシャンがインチキ占い師のウソを暴く』+『恋愛』。最初はライバルのような関係だった二人が惹かれあっちゃう、いつの時代だよっていうくらいベタな展開。 主人公の婚約者にしろ、ウクレレ王子にしろ、恋愛が必要以上にドロドロしていないのも良いですね。後味爽やかです。 そーゆー余計なところに時間をかけず、コンパクトにまとめる潔さが好きです。 ずっと記憶に残るような映画ではありません。ですが少なくとも2、3日はちょっと楽しい気分にさせてくれる、『幸せおすそ分け』的良作エンターテイメントです。[DVD(字幕)] 7点(2020-07-14 04:26:24)(良:1票) 《改行有》 370. アベンジャーズ/エンドゲーム 《ネタバレ》 前作の『インフィニティ・ウォー』で最悪の終わり方をしたので、一刻も早く続きが見たかった本作。ですがこれを見る前に、『アントマン&ワスプ』と『キャプテン・マーベル』は見ていたほうが良いみたいなので、『ああ、もう!』って思いながら2作とも見ましたよ。ほんとにもう。ここに来るまでが長いったらありゃしないよ。 やはり映画は1話完結を守ってほしいものです。たとえシリーズものであっても、それは最低限守られるべきだと思うのですが。『続きが見たい』とか言っている時点でもはや連続ドラマでしょう。 で、本作。アントマンからの知恵によって、過去からインフィニティ・ストーンを取ってくる作戦。みんなで手分けして手に入れるその展開はテンポよく、軽いアクションあり、ドラマあり、なかなか楽しませてくれました。ドラ○ンボールみたい。 全部手に入れて指パッチン。みんな復活。手ぐるぐるの、勢ぞろい。もちろん敵もフルメンバー。そして最終決戦。そりゃあ盛り上がります。映画でこんなテンション上がったのは久しぶりかもしれないです。 ただねえ。最終決戦にブラック・ウィドウがいない。それはだめじゃないですか。女性ヒーローが勢ぞろいする瞬間があって超かっこいいんですけど、ここにブラック・ウィドウがいないのはどー考えてもおかしいでしょ。 せめて最終決戦、戦いで散ってほしかった。 基本的にこーゆー『お祭りヒーローもの』でヒーローが死ぬのは好きじゃないんです。そのプロセスにおいてはいくらピンチがあっても構いません。それを乗り越えるカタルシス。それが見たいのです。死んじゃだめ。 どーしても死んでもらう必要があるのであれば、それ相応の納得できる理由、相応しい散り方ってもんを演出してくれないと。今までずっと見てきたなかでも、ブラックウィドウは大好きなキャラ。なのにこんな最期、ひどいじゃないですか。 しかも前作でガモーラが同じ運命辿っているわけで、それを今作もう一度今度はブラック・ウィドウでやるってのはいくらなんでもあんまりじゃないですか? 映画は面白かったけどさ!![ブルーレイ(字幕)] 8点(2020-07-05 05:06:35)(良:5票) 《改行有》 371. LOGAN ローガン 《ネタバレ》 『真面目かっ』ってつっこみたくなるほど真面目。 そして暗い。グロい。地味。ローガンとチャールズが、なんかずっとつらそう。はっきり言って、二人のこんな姿は見たくなかったな。アクションもストーリーも、爽快とは程遠い内容です。 出てくる人がみんな死ぬ。 スピンオフ作品とはいえ、X-MENシリーズであることに変わりはない。人それぞれ求めるものは違うかもしれませんが、多くの人がX-MENシリーズに求めるものは、ヒーローじゃないのかな。 この映画にヒーローがいますか? 小さい頃応援していたウルトラマンや仮面ライダー。彼らがヨボヨボになった挙句、チョロチョロのスペシウム光線しか出せず、敵にフルボッコにされて殺される。そんなシーンを見て誰が喜ぶのでしょう。 『アポカリプス』や『ダークフェニックス』をまだ見ていません。 どうやらその後の作品らしいので、先にこちらを見てしまったことを後悔しています。 この2作品を見るときに、『どーせローガンとチャールズはよぼよぼになって死んじゃうしな・・・』って思わないことを祈るばかりです。 ただ、X-MENシリーズとしては個人的に最低ですが、一本の映画としての完成度は高いかと思われます。 派手な超能力バトルを期待するとがっかりするでしょうね。[ブルーレイ(字幕)] 5点(2020-07-04 10:31:01)《改行有》 372. サロゲート 《ネタバレ》 言いたいことは山ほどあるけど、とりあえず車はいらないでしょう。 サロゲートの脚力、跳躍力。更には疲れを知らないときたもんだ。だったら職場まで全力疾走させれば良い。みんなサロゲート持っているんだったら、まず車社会でなくなってないとおかしい。 それに仕事はともかく、娯楽やプライベートまでサロゲート使うかな。それって人間心理に反してないですか?きつい仕事や危険なことはサロゲートを使うでしょう。ですが楽しいことは基本自分でやりたいはず。もちろん容姿に自信がなくてサロゲートを使う人はいるかもしれんけど、少数派のはずです。 で、『世界人口の98パーセントがサロゲートを使用』フムフム。まあ、いいでしょう。 『犯罪は激減。人種差別はなくなりました。人類が抱えてきた難問は短期間で解決しました。』ほほう。そりゃすごいね。それでそれで? 『戦争だー。どっかーん。サロゲートが闘うからゲームと変わんねーぜー。』っておい。人類最大の難問である戦争がなくなっとらんじゃないか。それともアメリカにとって戦争は人類が抱える難問とはとらえていない?そりゃ恐ろしい国だぜ・・。 まあ、なんか文句ばかり書きましたが、それなりに面白い作品ではあります。 世界観だけにおんぶにだっこではなく、しっかりストーリーが考えられているところは好印象。まあそれが面白さにつながっているかどうかはまた別の話ですが。 魅力のある登場人物が一人でもいれば違ったかも。ひまつぶしにはなりますが、人にオススメするにはあと一歩って感じです。[ブルーレイ(字幕)] 6点(2020-07-03 00:10:14)(良:1票) 《改行有》 373. きみといた2日間 《ネタバレ》 ヒロインは微妙。性格も容姿も好みではありません。男もイケメンではないし、ブサイクでもない。そして性格はちょっと嫌なやつ。だから前半は正直そんなに気持ちが入らないんです。 ただ、2人の関係が改善されていくにつれて、ちょっと二人に同調している自分がいる。不思議な感じ。いつの間にかこの作品のもつ融和性にとりこまれてしまったようです。 下ネタ、あんま好きじゃないです。笑えないし。ですがこの作品のはぎりぎり許せる範囲。 男の彼女が戻ってきて、『今までイッたふりしていた?』と尋ねるシーンはかなり面白かった。やっぱ気になってたかー(笑)。 同じ下ネタでもセンスがあるのだと思いました。 で、こーゆー作品のお約束。『おお、なんか良い雰囲気になってきたー。このままうまくいくのかー?』ってところからの破局。そーゆーラブコメの定石はきっちり守っています。二人が結局別れ、ラストで再会するまでの流れが切なくて好き。 こーゆーので良いんですよね。なんでもひねれば良いってもんじゃあありません。ハッピーエンド万歳です。 ドラッグがちょっとひいたかな。昔の映画に比べ、今の映画って一般人も当たり前にばんばんドラッグやっている現実が怖いです。[DVD(字幕)] 7点(2020-06-28 20:36:51)(良:1票) 《改行有》 374. ネイバーズ(2014) 《ネタバレ》 赤ちゃんは問答無用でかわいい。でも出てくる人たちは変な人たちばかりなので誰を応援していいものやら。 騒ぎたい若者達。静かにしてほしい子育て夫婦。この両者のご近所バトル。シンプルな構図でわかりやすいプロット。でも多彩な演出で飽きさせない。お互いの嫌がらせや妨害工作があの手この手で行われ、飽きることはありません。 ドタバタコメディの基本を忠実におさえた手堅い良作。続編が作られるのもわかる気がします。 ただねえ、エアバッグのイタズラを赤ちゃんがいる家に仕掛けるのはドン引きです。それはやっちゃだめでしょう。命に関わります。あくまで『若者』VS『夫婦』の構図に限定しないと。そこは守らないと笑えなくなっちゃいますよ。 馬鹿な若者たちが、一生懸命働く社会人、子育て世帯に迷惑をかけるのは許せません。でもね、この夫婦がいまいち応援したくなるような人物に描かれていないのが問題。もっとくそ真面目な夫婦のほうが、過激な妨害工作とのギャップも生まれてより面白かったと思うんですけどね。例えばマックが凄く仕事も頑張るし子育ても手伝うような立派な社会人であれば、もっと感情移入できた気がします。 前半は若者たちが一枚上手でフラストレーションがたまります。それに対し夫婦も反撃を試みますが、その成果がちょっと弱い。若者達のクラブをあと1ストライクで退学という保護観察状態まで追い込みますが、それも結果論ですからね。ですからたまったフラストレーションを払拭するほどのカタルシスが得られないわけです。 まあでも一番はやはりエアバッグ。ちょっと人として許せなかったので、最後まで飽きはしませんでしたがはまることもありませんでした。[DVD(字幕)] 6点(2020-06-28 15:31:36)(良:1票) 《改行有》 375. シャーロック・ホームズ/シャドウ ゲーム 《ネタバレ》 1作目よりコメディタッチな演出が多くてそこは好き。 ただ、前作同様話の小難しさにオイテケボリにされることがしばしば。例えば、なぜワトソン夫妻が新婚旅行で襲撃されたのか、実はいまだよくわかっていない。 ただ、よく理解できていない部分があったとしても、おおまかなストーリーラインだけを追っていけば楽しめます。 要は戦争をおこしてひと儲けしようと企むモリアーティ教授ご一行様と、それを阻止しようとするホームズ御一行様の戦い。 天才VS天才、知力VS知力の戦い・・・ではもちろんなく、ほとんど『財力VS腕力』の戦いです。 今作でもジプシーの人たちや、ホームズのお兄さん、とにかくいろんな人たちが絡んできます。人がいっぱいでてくるから人物相関を把握するだけでも結構大変。なんだか疲れちゃいますね。 人がいっぱい出てくるだけでなく、仕掛けや陰謀もいっぱい。で、個人的には『なんかわかりやすいとは言えない映画』なんです。その辺りが前作同様、なんとなくしか楽しめなかった要因のひとつと思われます。 『じゃあなんで前作より1点低くつけたのか』と聞かれると、それはもちろんレイチェル・マクアダムスを殺しちゃったからなのです。だめでしょう、殺しちゃあ。そしてそれに対し、ホームズが吹っ切るのが早すぎるのもマイナス。最後のほうで、『実は生きていました!』みたいに再登場してくれると思っていたので、死にっぱなしで残念です。[ブルーレイ(字幕)] 5点(2020-06-27 22:41:22)《改行有》 376. シャーロック・ホームズ(2009) 《ネタバレ》 ちょっとなめてました。わかりにくいのか、小難しいのか、状況把握と人物把握に手間取りました。ですので、最初のうちはあまり楽しめず。本当に人物把握するだけでも大変。私の知力の問題? ロバート・ダウニー・Jrとレイチェル・マクアダムスが好きなので、この二人がルパンと不二子みたいな関係で楽しませてくれるのは良かった。もちろんワトソン君も良い。イメージとは違いましたが。イケメンだし、なんか強いし、ホームズに強く出るし。まあホームズはホームズで途中からどっかの社長にしか見えませんでしたが。 シャーロック・ホームズが『相手の動きを何手も先まで読んで、その読み通りの超人的アクションで相手を制圧』なるほど、頭脳とアクションの融合。今回はそーゆーノリでいくわけですね。 と思ったら、途中からそーゆーノリが減っちゃって、アクションでは防戦一方。どーにもホームズの強さが一定に保たれていなくて、なんかもやもやします。 で、説明不足なのか私の理解力が足りないのかわかりませんが、途中途中で、ホームズ達が何を目的に動いているのかわからなくなるときがあります。状況把握しきれなかったことが、この映画にのめりこめなかった一因か。 なので、個人的には最後の種明かしは助かりました。ホームズが1つ1つ丁寧に説明してくれるんです。少しすっきり。だけどその種明かし、爽快な驚きにまでは結びついていないのがもう一歩って感じです。[ブルーレイ(字幕)] 6点(2020-06-27 11:55:23)(良:1票) 《改行有》 377. バッド・ルーテナント 《ネタバレ》 はっきり好き嫌いが別れそうな作品。私は嫌い。でもこの作品がもつエネルギーまでは否定できないのも事実。でも嫌い。 なにしろニコラス・ケイジ演じるテレンス刑事がまじでクソ。クズ。クズが警察権力をかさに違法の限りを尽くすわけです。もちろん共感なんてできるはずもなく。クズ人間のクズ人生を2時間たっぷり見せつけられるわけです。 テレンス刑事は冒頭の人助けで腰痛持ちになったの?痛み止めだけで足りないからコカインに頼っていたの?だったら同情の余地もあるんですが、そーゆー肝心なところはっきりしないのよ、この映画。 もしかするとこの映画って何か深い意味があったりするのかなー。例えば、こんなクズをぽんぽん出世させちゃう無能な警察組織への痛烈な批判とか?だとしても浅はかな私にはそのような真意が読み取れるはずもなく。 『こいつまじでクソだなー。いらいらすんなー。早く死んでくんないかなー』と思い続けていたら、まさかまさかの展開。 これだけ好き勝手やって、破滅するならまだしも、何だかんだで全部うまくいくってどーゆーこと? 教育上良くないと思います。[ビデオ(字幕)] 5点(2020-06-23 03:47:48)(良:1票) 《改行有》 378. 消されたヘッドライン 《ネタバレ》 まずはラッセル・クロウの思い切ったイメチェンに最初こそ戸惑います。しばらくすると慣れますが・・・・ そしてレイチェル・マクアダムス。大好きです。かわいいだけでなく、芯の強さを感じさせる演技が好き。良い女優さんになったものです。最初の頃こそ、ラブコメによく出ていた印象がありますが、この頃になるとサスペンス系にもちらほら。『パニック・フライト』とか。サスペンス系に起用されるのもちょっとわかる気がします。 で、この作品、面白いのですが、ついていくのはまあまあ大変。ポイントコープ社、スパイとしてソニアをスティーヴンのもとに送り込む。手引きしたのはファーガス議員。で、ソニアとスティーヴンは不倫関係。それはポイントコープ社としても想定していなかったかもしんないけど、チャーンス。邪魔なやつをつぶせるぜー。いやいや、そうはさせまいと、スティーヴンに恩がありポイントコープ社に怒っているビンガムが、まずは証拠隠滅に黒人少年を殺害。目撃者のピザ屋も殺害。ついでに元凶となったソニアも殺害。とにかく邪魔な人間は殺しまくる暴走ぶり。おそらくだけど、スティーブンにはビンガムのこの行動は予定外だったのではないかな。焦るスティーブン。失脚どころの話ではない。ブタ箱行きになってしまう。そこで一発逆転の策を思いつく。『全部ポイントコープのせいにしちゃえばいいんじゃね?自分が疑われることもなくなるし、ポイントコープ社もつぶせるし、一石二鳥じゃんか。そのためには・・・そうだ、マスコミを利用しよう。ちょうどアイツが新聞記者やってんじゃん。アイツに全部ポイントコープの仕業でしたって書かせて一件落着っしょ。』とまあ多分こーゆーことなんでしょうけど、あまりに浅はかすぎやしませんか。 真相がわかってもスッキリとはしない映画でした。 それ以前に、『いや、本当に理解できているのか、自分?』という一抹の不安を感じます。[ブルーレイ(字幕)] 6点(2020-06-22 02:49:56)(良:1票) 《改行有》 379. キャプテン・マーベル 《ネタバレ》 誰にでも変身できるスクラル人。その能力を駆使した地球での攻防。これが個人的には一番面白かった。 また、地球に降り立った後の、キャロルとニック・フューリーとのちょっとずれたコミュニケーションが面白い。二人の出会いのシーンなんか完璧。アクションとコメディとの融合がばっちりきまっています。 その一方で、シリアスパートは面白みに欠けます。『正義の味方』と『侵略者』、それが実は逆だった。その真相がサプライズにつながっていないのは問題かもしれません。『侵略者と思っていたスクラル人たちは実は難民だった』それをもう少し言葉での説明ではなく、劇的な演出で見せてくれていたら、感動やカタルシスを生み出したのかもしれません。 『主人公が圧倒的に強い』というシチュエーションは結構好き。圧倒的なパワーで蹴散らしてくれるだけでテンションが上がります。で、まあ本来はそのはずなんですが、今作の覚醒キャロルにはなぜかそこまで魅力を感じず。なぜでしょう。あまりにも唐突すぎたためかもしれません。それに、キャロルが覚醒するのも結局自分の気持ち次第っていうのがなんかね。 あとはスケールの小ささかな。舞台が地球にはなるものの、地球との関連性は低く、プライベートなストーリーに終始。なんかスケールちっちゃくないですか?やはり気持ちが高揚する瞬間ってのは、ヒーローが人々を助ける瞬間や、人々のために闘う瞬間だと思うのです。この作品にはそれが足りなかったように思えます。[ブルーレイ(字幕)] 6点(2020-06-21 19:13:32)(良:1票) 《改行有》 380. キャプテン・フィリップス 《ネタバレ》 ニュースでその存在は知っていましたが、ソマリアの海賊ってこんな感じなんですねー。 この映画、実話を元にしているだけあって、なんかものすごくリアルです。 後半はフィリップスの行動が短絡的に見られるシーンがいくつかありましたが、これってある意味自然なことかもしれませんね。 肉体的にも精神的にも追い詰められた人間がそうまともな判断できるはずもないのでしょう。 あるいは『船員達の命を守る船長』その立場であったからこそ、自己犠牲も厭わない勇敢さを発揮することができたのかもしれない。 一転、自信が人質となってからは、『自分の死』を急に身近に感じてしまったのか。船長と言う責任ある立場から解放されたことで、麻痺していた感覚が蘇ってくる。みんなを守る必要がなくなった途端、『死への恐怖』が心を支配し始める。 だとしたら、救命艇に乗ってからのパニックも理解できます。 フィリップは誰かを守ることで心の平静さを保とうとしていたのかもしれません。 救命艇に拉致されてからは、怪我した海賊のことを気遣います。それは海賊のためだけではなく、自分のためでもあったのかもしれないです。 ノンフィクションが基になっているため、救命艇に移ってからは娯楽性のかけらもありません。 ただ貨物船での攻防。これは文句なしに面白い。 映画に娯楽を求める私にとって、後半は正直ややつまんないし冗長。ですが緊張がずーっと続く臨場感とリアルな雰囲気、これがあるから最後まで目が離せない。 面白いかどーかと聞かれれば、そーゆー判断基準で見る映画ではないでしょうし、人によるとは思いますが、力作であることは間違いないです。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2020-06-21 14:04:50)《改行有》
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