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プロフィール
コメント数 450
性別 男性
自己紹介 大阪府出身、岡山県在住、阪神・下柳と同年月日生

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【製作国 : アメリカ 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
評価順12345678910
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21.  間諜X27 フォン・スタンバーグ+ディートリッヒのベスト1にはこの作品を推したい。仮装パーティ、鏡面、二重露光でスパイの二面性を徹底的に描き、獲得された愛をもって、その二面性を徹底的に破壊する。国家への忠誠→愛への忠誠、ディートリッヒの中に低温的で静かに燃える焔が見える。ラスト、娼婦の衣装を身に付けた彼女は同時に孤高な誇りを纏い、青白き焔がフィルムを焦がすように燃え続ける。我々はその仄かな煙を、流す涙の言い訳として受け入れるだけなのです。[ビデオ(字幕)] 10点(2006-01-16 17:29:11)

22.  綴り字のシーズン すっかりフローラ・クロスにキュ~ン。スペリング競技会で自分の番になると、小さいもんだから必ずマイクを下げなければならず、単語が出題されてからゆっくりと目を瞑り一語一語発声するところの彼女の無表情に惚れちゃいました~。[映画館(字幕)] 6点(2006-01-05 17:36:42)

23.  歴史は夜作られる そりゃ~シャルル・ボワイエに見つめられたら落ちますわな。そんな気品あるフランス男 のボワちゃんとアメリカ女ジーン・アーサー嬢のメロドラマですが、二人の洒落た会話に洒落た行動が殺人事件や海難事故といったイベントを突き抜け、グレッグ・トーランドのカメラにとろ~りと溶け込んでいます。靴を脱ぐアーサー嬢、そして二人で踊り見つめ合いながら「フランスの男は女性に軽々しく自分の思いを口にしない。少なくとも一年は待つ」「カンザスでも女性は半年は待つわ」「夜を一年とすれば半年過ぎた」「じゃあ半年待てばいいのね?」、どうぞ勝手にやってやがれ~、靴がなくなっても知りませんよ・・・と軽々しく自分の思いを口にしている私は日本の男です。[ビデオ(字幕)] 8点(2006-01-03 18:02:36)《改行有》

24.  ゴールド・ディガース(1933) どうも私はエディ・カンターものなどバズビー・バークリーの振付で作品自体を高評価してしまう傾向があるのですが、今作もグー! 前半のナンバーは、ステージに風が吹き、雪が舞い、雨が降る。雨でズブ濡れになったショウガールたちが着替えるシルエットのエロさにニタ~っと見ていると、3才くらいの坊やがシルエットの幕を上げようとする。私の表情を見透かしたようなその坊やのニタ~っとした表情はすでに男のそれで、あれはバークリー自身の表情でしょうな。濡れたドレスを脱いだルビー・キラーは鉄の衣装を身に着けていて、これでは抱きしめることもできないと困ったディック・パウエル、さて鉄切りバサミを二タ~っと渡すのがまたこの坊やで、誰やねこの子、生きてりゃ会いたいな~。後半は「シャドウ・ワルツ」にのせたうっとり~のステージ。照明が落ち、ヴァイオリンのイルミネーションが輝き出す俯瞰ショットには、うわ~っと神戸のルミナリエが点灯された瞬間のような歓声を上げてしまいました。そんな光輝く一年になるよう今年もたくさんの素敵な映画に出会えまうように。[CS・衛星(字幕)] 10点(2006-01-01 20:50:05)

25.  Mr.&Mrs. スミス これは最強の男と最強の女とを夫婦喧嘩させ、家の中が破壊尽くされる、そのド迫力映像を撮りたかっただけのように見えながら、ピストルやナイフなど武器を失った二人が生身の肉弾戦を繰り広げながら一転、愛の肉弾戦へと突入する様子を窺いますと、タナトス=攻撃衝動=死からエロス=性衝動=生への反転がそこに見え、滅茶苦茶に散乱した家屋に透けて想像させられるのは二人の距離が縮まったキッチンテーブルと湯気あふれるスープだったりして、破壊の裏の建設が堂々と微笑んでいたのでありました。[映画館(字幕)] 8点(2005-12-16 17:17:49)

26.  SAYURI 「ゲイシャを通してジャパニーズビューティ、オリエンタルエモーションを描くのだ、さあ桜だ、雪だ、五重塔だ、相撲だ、舞だ、踊りだ~! 主役? 西洋人には東洋人の区別はつかん、どうせ英語を喋らすのだからアジアンビューティのチャン・ツィイーだ! ミシェル・ヨーにコン・リーも使おう。台詞が多くても構わん、尺が長くなっても構わん、行け~マーシャル、撮れ~!!」とスピルバーグが言ったかどうかはわかりませんがそんな感じの映画でした。日本料理に例えるなら、寿司、すき焼き、天ぷらをどっかと食卓に並べられたようで、何かが足りない。そうだ、“お茶漬けの味”が足りないのだ、きっと。佐分利信と小暮実千代が卓袱台で涙を流して食べるあのお茶漬けの味が・・・。[映画館(字幕)] 7点(2005-12-16 12:55:10)(笑:2票) (良:1票)

27.  理想の女 原作がオスカー・ワイルドの戯曲『ウィンダミア卿夫人の扇』といえば、ルビッチの『ウィンダミア夫人の扇』のリメイクということになりますが、この作品はサイレントと両極を成すかのように台詞が多い映画です。室内装飾、調度品の美術、屋内に差し込む光の揺らめきなどは見ごたえがありますが、「扇」の使い方があまりにも唐突過ぎやしないかな~と。ルビッチはシンボリックに「扇」のショットを巧みに処理していますが、この作品では伏線としての「扇」効果が弱い。序盤にアーリン夫人がウィンダミア卿に「こうすれば、キスしてよ、の意味よ」などと扇を使ったしぐさを解説しているんですから、そのしぐさを生かさない手はない。“要の扇”を生かせず“扇の要”を失しているように感じられたのでした。[映画館(字幕)] 6点(2005-12-15 13:09:03)

28.  イン・ハー・シューズ 靴がどう生かされ描かれているのかに注目して見ますと、靴のヒールが折れて姉役のコレットがぎっこんばっこん歩くところは姉妹関係のぎこちなさを現しており、妹役のディアスが服を買いに行きながら靴を眺めているシーンは姉への思慕を現しており、足元のアップから引いたショットを多用していることからも、さて皆さん、この姉妹がしっかりと地に足をつけて生きることができるのかをよく見てくださいよ、といった感じの映像となっております。最後に姉が履いた靴、着たドレスを知る時、コレットとディアスとマクレーンと詩が一体となりなかなか感動的なのですが、総じて単調なカメラワークは少し退クツなのでありました。[映画館(字幕)] 6点(2005-12-07 00:10:24)(良:2票)

29.  ココナッツ 『我輩はカモである』で初めてマルクス兄弟に触れた時は、そのほとんど荒唐無稽で理不尽な破壊力に全身を散弾銃で打ち抜かれたような感覚を憶えたものですが、何作か見るうちに、その造形が素晴らしく調和と均衡のとれた美的感覚に裏打ちされたものであるかのように思えてきます。登場するだけで胡散臭さを撒き散らすグルーチョは、マルクス三男であるにもかかわらず長男に見えてしまうことからも、そこにいるだけで信頼を拒み何も寄せつけない美すら感じさせ、そのグルーチョが喋りまくるのとは対称に押し黙ったままのハーポが繰り広げるギャグと、両者を繋ぎとめるチコ、それを傍観するように存在感のないゼッポ、そこには互いの引力により見事に均衡が保たれた宇宙が見えてきます。このマルクス兄弟の銀幕デビュー作『ココナッツ』は舞台で鍛え上げられた演目であり、二つの部屋を介して三つの扉が開閉されるシークェンスは扉が叩く音のリズムを持って反復の美に昇華されていて、合間合間のレビューシーンはここから始まる彼らの映画宇宙旅行の幕開けを祝い成功を祈る祝祭の儀式として見る者を魅了するのであります。旅立ちに乾杯![LD(字幕)][DVD(字幕)] 8点(2005-12-03 12:09:17)

30.  奇跡の人(1962) アーサー・ペンの舞台演出と主演2人の舞台演技、繰り返し繰り返し上演されることで丹念に洗練された良質な空間がそのままフィルムに転移しているようです。あの食事をしつける場面など即席のものではないです。名前を理解したヘレンが、鍵をサリバン先生に手渡すシーンで、舞台ではそれが鍵だとは確認できないような小さな鍵が映画のキーとなっていることは映画的です。前半にサリバンを部屋に閉じ込め、鍵を隠したヘレン、そのヘレンが鍵を手渡す。ここでは物理的な家屋の扉の開放と同時に、ヘレンの心の扉の開放が見えてきて、その扉の重みが見る者を圧するかのようでした。意味が加わり“ウォーター”に加わる水圧の重みに耐えていた体にはもう耐え切れないのでありました。[DVD(字幕)] 8点(2005-12-02 12:47:24)

31.  暴力脱獄 無神論者として描かれているルークは、まるっきりイエスですね。卵50個をたいらげた後、テーブルに寝転んだ姿は、十字架の磔そのもの。となると食べることが可能かどうかをただ賭けの対象としてダシにしていた周りの連中は、最後の晩餐における使途たちに見えてきます。穴を掘るシーンは、賽の河原の石積みのように永遠に繰り返される物語、死と復活を語っているのではないかな~。となるとラストは必然的に見えてきますね。そういや草刈りや道路舗装といった繰り返しの単純作業もどこか暗示的です。キリスト教に精通していればその他にもイエスの物語を暗示するようなシーンが見えてくるはずですので、知り合いにキリスト教信者がいれば是非お薦めの一本です。[DVD(字幕)] 8点(2005-12-01 12:51:14)(良:2票)

32.  ガス燈(1944) 既レビューにも指摘がありますが、列車内のメイ・ウィッティはほんま『バルカン超特急』ですね。しかし本作ではフロイのように突然消えたりはしないから大丈夫・・・と思って安心していたらいけない。消えるどころか好奇心いっぱいに姿を現し、ラストまで締めくくってくれるのには笑いました。イタリアに移住するポーラは、後のバーグマンの運命を先取りしたようで、シャルル・ボワイエがロッセリーニに見えてきます。さてロンドンを舞台に、街路のガス燈が霧の中でぼんやりと灯る雰囲気と室内のガス燈の光の強弱をバーグマンの心理に絡めていく描写はなかなか幻想的で、徐々に衰弱していくバーグマンの不安げな表情は官能的でもあり、ソフトフォーカスで捉えたアップなどはさすがキューカーだなぁと思ったりもします。しかしこの真相、こりゃ~トラウマどころではないですよ、ポーラはちゃんと生きていけるのか・・・、彼女の心に暖かきガス燈が再び灯ることを祈ります。[DVD(字幕)] 7点(2005-11-17 12:31:51)

33.  ストレンジャー・ザン・パラダイス この映画なぜかついついまた見たくなる。見るたびに彼らの微細なしぐさがおかしくもあり、哀しくもある。TVディナーの肉には見えない肉、バカバカしいスポーツにしか見えないアメリカンフットボールで奇妙な「新世界」を目にしたエヴァのクールな視線。エヴァが去った部屋でただバドワイザーを飲むウィリーとエディ。彼らは動けば何かが変わるのではないかという期待に、雪のクリーブランド、常夏のマイアミへと場所を移していくが、何にも変わらない。三人のすれ違いがすれ違ったままであるのが愛しい。そんな彼らをコントラストの効いたモノクロで綴るフィルムが眩しい。J・ホーキンスの「I Put A Spell On You」の旋律がフィルムに憑依して美しい。[CS・衛星(字幕)] 9点(2005-11-12 00:28:19)

34.  ボー・ジェスト(1939) 評価の高いサイレント版『ボー・ジェスト』は未見なのですが、リメイク版トーキーの本作もいいですね~。オープニングから何事があったのだと一気に観客をスクリーンに引っ張り込み、幼少時にフラッシュバック、その当時のエピソードの重なりで描く兄弟愛と伏線が鮮やかに生きてくる展開は秀逸。夜の戦闘シーンにおける闇と光の砂漠の濃淡は詩情的な空気を美しく纏い、兄弟愛の美と同時に三兄弟の生死、明暗の予示を感じさせます。また風に舞う砂塵には戦う人間の業の儚さを思うのです。ヴァイキングの葬送ラッパの余韻がいつまでも耳に残る傑作です。[ビデオ(字幕)] 9点(2005-11-11 17:47:45)(良:1票)

35.  スーパーサイズ・ミー 政治的イデオロギーを直接的にぶつけてこないのがマイケル・ムーアとは異質ですが、「強者アメリカはこんなにも病んでいる」ことを言いたいのは同質でもあります。気に入ったのは、スパーロックの彼女がベジタリアンだというホンマかい!とつっこみを入れたくなる都合のいい設定。本当のベジタリアンの彼女か、彼女がベジタリアンを演じているのか、はたまた彼女役の人なのかは分かりませんが、この都合のよさが、さあこれからファーストフードに蝕まれたアメリカ社会を批判しますよというエゴイズムが剥き出て見えて心地いいです。そして気分が落ち込みながらも食べ続けるこの人の表情、なんか憎めんな~。だから極端な実験も許せてしまうところがあります。アホやなこのおっさんと。しかしお前にこの実験が出来るのかと問われればノーと返すでしょう・・無料のスマイルで。[DVD(字幕)] 6点(2005-11-05 15:06:37)(良:1票)

36.  ドミノ(2005) きャ~、キーラ・ナイトレイのドミノかっちょえ~~、私も鼻を殴って~~。さてこの映画、多様なエフェクトと細かなカット割でドミノ倒しのようにフィルムが送られます。実話でありながら徹底的にフィルムを解体し再構築して出来上がった映像は、虚構性を全面的に装飾し、ノンフィクションとフィクションのボーダーを嘲笑うかのようで、ドミノを並べる作り手の笑顔が透けて見えました。 [映画館(字幕)] 7点(2005-11-04 14:24:31)(良:1票) 《改行有》

37.  ねえ!キスしてよ この映画はアメリカ公開時、マスコミから「下品」「猥雑」などさんざんに叩かれたようですが、確かに直接的な情交場面などがあったりするわけでもないのに、始終モノクロフィルムに好色なフィルターがかけられたような艶があって、ピューリタンな目からは正視に耐えない作品であったのもまぁ肯けるところです。さて、この作品で際だった存在感を漂わせているのがキム・ノヴァク。豊満な肉体美で娼婦の艶やかさと純真さではじけています。ワイルダーとダイヤモンドらしいシチュエーションをいかした脚本も健在です。しかし同じ題材でもルビッチならもっとサラッと粋に描いただろうな~という想像をやたらに喚起する作品でもあるのです。[ビデオ(字幕)] 7点(2005-10-27 12:59:16)

38.  サウンド・オブ・ミュージック ザルツブルクの街全体が一緒に踊り出すような「ド・レ・ミの歌」のシーンは何度見ても心躍りますね~。前半、家族の絆として歌われる「エーデルワイス」や「さようなら、ごきげんよう」が、後半では国家、民族の絆へと様相を変えるあたりに、サウンドの持つ広がりとともにこの映画の持つ広がりが感じられます。ワイズさん、さようなら、ごきげんよう![CS・衛星(字幕)] 10点(2005-09-19 21:28:35)(良:1票)

39.  シンデレラマン 《ネタバレ》 決定的に気に入らないのは、ベアとの対戦が終わった後の描き方。ブラドッグが死にものぐるいで闘い抜いた、その経過が狂おしく愛しい・・・のが観る者、何より家族の素直な表現であると私は感じるが、ここでは「勝者」という結果を息を呑んで待つ人々の姿が「アボロ13」の交信のように描かれ、あれだけ“死”を恐れていた妻の“勝敗”に欣喜雀躍する姿を見せられると、う~んどうもな~とクールダウンしてしまったのです。[映画館(字幕)] 5点(2005-09-18 00:35:00)

40.  モロッコ リンゴをかじった時のクーパーの口元、クーパーがウチワであおいだ時にふんわりと揺れるディートリッヒの髪、そして2人が交わす別れの二本指。などなどフェティッシュな魅力あふれる映画でもありますが、この2人をトータルに包み込んでいるのがマンジュー。マンジューだけに包むのが巧い、などと誰もが思いつくようなことを書いてしまう自分が悲しい・・・。行軍マーチとともに砂漠の地平に消えて行く外人部隊は、マンジューの視線と同化しエンドマークがぼやけて見える。風に乗った砂粒がスクリーンを飛び越え目に入ったかのように「砂粒が目に・・・」と誤魔化しても、それを聞いてくれる人はいない・・・悲しい。[DVD(字幕)] 9点(2005-09-15 11:03:46)(笑:2票) (良:1票)

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