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【製作国 : アメリカ 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
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21.  メン・イン・ブラック3 《ネタバレ》 前作があまりに雑だったから今回は丁寧に作った。結果時間も伸びた。とにかく台詞が長い。だからテンポが悪い。そして最初から最後まで話の核となる悪役、一生懸命悪く魅力的に描こうとはしてるけど、しょせんお話の都合で作られたワルモノだからやっぱり観終わると存在感が薄く感じられる。 1969年の再現は素晴らしい。ディテールは良いんだよ。そこだけ一生懸命描きたかったんならそれでもいい。でもね、真面目に作れば作るほどあらわになってくる問題がある。 それは「エイリアン」という存在。変で訳わかんなくてふざけてて凶暴でいいヤツもいて面白くて特殊な能力ある奴もいて・・・それ、お前らの差別意識丸出しじゃない? この問題は1作目には感じなかったことで、それは1作目は「自虐」に満ちていたし異なる文化へのリスペクトもちゃんとあったからだ。しかし今作ではそれが単なる「超常能力」にすり替わっている。 ここにここまで引っかかるのは「1969年は黒人にとって辛い時代」というのが最初に提示されるからだ。しかしウィル・スミスが理不尽な目に合うのは最初の1回だけ。そのあとはひたすら映画の方から1969年のアメリカの言い訳を取り繕ってくる。 結局真面目に振ったらどこまでも突き詰めないといけなくなる。バカコメディに時代考証と感動だけ接ぎ木しようとしてもだめ。この映画は色々と魅力があって楽しめて感動もできるが、肝心な核が足りなかった。結局そこまでの技量がなかったんだろう。[インターネット(字幕)] 5点(2021-11-15 22:49:23)《改行有》

22.  メン・イン・ブラック2 前作がすごく面白かったので期待して観てみましたが・・・これはひどい(笑)。 21世紀にもなっているはずなのに前作よりさらにチープなCGと特撮、テキトーな話運び、明らかに入れる所を間違っているしょうもないギャグ。 前作でチープな絵面がウケたからもっとチープにしよう、しょうもないギャグがウケたからもっとギャグをしょうもなくしよう、話のテキトーさ加減がウケたからもっとテキトーにしよう、パグがウケたからもっとパグ入れよう、てか?君たち、バカなの? この映画は良い所もあるが、自らそれを台無しにしている。前作のバランスをまったく理解していなかったんだね。バカ映画はセンスがあるか常識はずれの熱量を持って突き抜けるかして初めて成立する。バカが考えるバカ具合をただバカバカしく広げたって駄目なんだよバカ。[インターネット(字幕)] 4点(2021-11-13 22:09:23)《改行有》

23.  メン・イン・ブラック 《ネタバレ》 今までずっと「都市伝説を題材にした深刻ぶったキワモノ映画」だと思いこんでいて、他に観たいものもないからちょっと見てやろうかい、と思って観てみました。 なにこれめちゃくちゃおもしろいんですけど!!!今まで観てなくて人生損した!!! 出だしから漂う90年代特有の「抜け感」、というと聞こえが良いが、はっきり言って悪い意味でこんなのテキトーでいいだろその方が洒落てるし、感。ただこの映画はそれが最後まできちんと貫かれているので世界観がぶれない。なので深刻な場面でも安心して見ていられるし純粋に楽しめる。 そしてキャスト。いまどきの映画で変なシワ顔や離れ目(失礼)が出てくると、あ、ここにこの人使うのね、という感じになるのだが、この映画ではトミー・リー・ジョーンズもウィル・スミスもこの頃はまだ演技の垢が付いていないのか、ちゃんと「その状況に放り込まれた人」に見える。そしてあのゴキブリ星人ね。高機能昆虫が二足歩行哺乳類の体に入らされたイライラ感の表現がお見事。そりゃ辛いしブチ切れるよね、と妙な共感をしてしまった。 あとやはりこの世界観。実は世界中にエイリアンが移住して普通に暮らしているという設定はワクワクするし、それが適度にチープな特撮やCGで描かれるバランスが良い。そして音楽のテキトー感もちょうど良くて、大仰なようでチープ、しかし質は高い。この音楽も映画の一貫性に一役買っている。やっぱり今まで観てなくて人生損した。[インターネット(字幕)] 9点(2021-11-07 21:09:33)《改行有》

24.  ジョン・ウィック:パラベラム 《ネタバレ》 いや~最高です。アクションに次ぐアクション。そこに一切の手抜きがない。ストーリーも設定も全てはアクションのためにある。そのための整合性だけは取ってある。ちなみに途中で出てくるファンタジックな拳銃は実在のカスタムガンです。このシリーズはガンアクションが肝なので銃のディテールは確実に考察されている。 ストーリーに関しては「仲間」は裏切らないし良い敵役はいい感じで死ぬ。まさに「友情・努力・勝利」なジャンプ漫画映画。前2作あったのでその蓄積を生かして説明最小限にして存分に暴れまわりました、映画。キアヌはボロボロの時は悲壮感たっぷりに、体力万全のシーンでは圧倒的にというメリハリもいい。 1作めはロシア語が、2作目はイタリア語が怪しくて今回は日本語。そこは広い心で楽しみましょう。そういう設定の整合性よりアクションのリアル感とキャラの立ち方を愛でる映画です。 今回は使い方は違うがやはり音楽は良い。そして映像が綺麗。ただ楽しむための作品として満点。で続編もあるんだって?期待はするけどそろそろお腹いっぱいかな。[インターネット(字幕)] 8点(2021-09-25 23:37:16)《改行有》

25.  ジョン・ウィック:チャプター2 《ネタバレ》 面白かった。前作と同じく漫画的な面白さ。バァーン!と立ったキャラが次々と登場し見せ場を作って去る。唖者の女殺し屋とかよく思い付くな。しかもかっこいいし。そして今回も映像が綺麗。 音楽は劇中で鳴っている音楽がそのままBGMになり、いつのまにか劇音楽に替わっていく構成が上手い。流れが良いので話の整合性より展開に引き寄せられる。ここはそういう世界なんだ、と打ち出すハッタリ感が漫画的で、だからすんなりと入っていける。上映時間122分もあったっけ?てっきり90分の作品だと思ってた。 前回はロシア語があまりロシア語に聞こえない問題があったが、今回は粗野なロシア人やらせたら天下一品のピーター・ストーメアが出てくるのでちゃんとロシア語っぽく聞こえる。しかし今度は頻出するイタリア語が怪しい。そしてモーフィアスがやっぱりモーフィアスっぽい役で出てきてその後主人公が無双するという展開。こういう適当さや節操なさもやっぱり漫画っぽい。[インターネット(字幕)] 7点(2021-09-19 23:18:28)《改行有》

26.  アベンジャーズ/エンドゲーム 《ネタバレ》 前作の終わりからどうなるのかと思ったら始まってから超展開に次ぐ超展開。先が読めないと言うより、まっすぐ読める先の先を行く展開。終わってしまえば前作終わりの超展開は増えすぎた人員の整理だったのかと思えるが、急に仲間が減って絶望の中で細々と暮らす寂寥感もいい。そのぶん全員集合のカタルシスも文句なしにある。「合戦」の最中に止まって会話しすぎという問題はあるが。 心身ともに憔悴したスターク、自堕落な生活でデブになったソーの描写はすごい(スタークは回復するがソーは最後までデブのままかよ!)。気に入ったのはソーママがロケットにとても可愛く挨拶するところ。こういうディテールはどこまでもすごく良く出来てる。 ここまで広げまくった話をまとめたのは一つの偉業ではないだろうか。そりゃ設定はおかしいが、もはやそれを言う段階は超えている。有無を言わせぬ物量もある。ナターシャとバートンのあれは意味分からなかったが。(お前らいつの間に?) 終わってみれば無理がある話だなーと思わなくもないが果汁と砂糖気とアルコール分で観てる間は存分に酔わせてくれる。そしてサイドストーリー以外にもう直接の続編は作らないよ、と宣言する終わり方。ラストシーンは長いがこれは仕方ない。ちゃんと終わらせるのは大事。[ビデオ(字幕)] 8点(2021-08-15 22:57:10)(良:1票) 《改行有》

27.  キャプテン・マーベル 《ネタバレ》 『アベンジャーズ・エンドゲーム』を観るのにこれを予習しとかないといけないっぽいので観てみた。 一言で言うといろんなジャンルの寄せ集めみたいな映画。まあアメコミ映画は設定上そうなりやすいんだが、これは何の映画なのか?という大枠が2時間の間に3回変わる。最初にMCUらしいSFファンタジー、次に地球に降りてのサスペンス編、そして敵味方虚実どんでん返し&感動ストーリーに、最後は頭カラッポにして観るハイパワースーパーヒーローアクション。 最初のパートは正直面白くはないんだが、初めて見る世界や設定やキャラを説明最小限で飲み込ませる映画的表現が上手い。そして地球でのサスペンス編は一転して面白くて、MCU関係なくこれだけで1本の映画にしてほしいと思った。次のパートは物語としては面白い(がらせるところ)だろうが、あのエイリアンが人間ぽすぎるしそれまでの描写と合わない。しかし親友の娘との絡みが良すぎるので持っていかれる。さらにこのへんからニルヴァーナが唐突にかかったりして映画のコンセプトも変わる。そして最後のスーパーパワーを発揮する所ではカタルシスと言うよりあ、そういう話だったのねっていう。 ディテールには魅力が満載なんだが、やはり全体はお話の都合が優先されるという感じ。あと主演のブリー・ラーソンの容姿や演技に文句はないんだが、この人アクションできないんでしょ?ならトレーニングとかしようよ。強い人は普通に歩いていても強そうに見える、その説得力を映像で見たいんだよ。 追記:トレーニングはかなりしたようですね。見た目には伝わらなかったけど演技には生かされたんでしょう。[インターネット(字幕)] 6点(2021-08-14 20:14:57)(良:1票) 《改行有》

28.  アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー 《ネタバレ》 いや~~~びっくりしました。あれだけ世界観も前提も雰囲気も違う物語をこうも上手くまとめちゃうとはね。特に後発組のドクター・ストレンジ、ブラック・パンサー、そしてガーディアンズ・オブ・ギャラクシーはこのために作ってたのかと思うくらい。まあそうなんだけど。 特に冒頭の重苦しい展開からガーディアンズが登場するといきなりガラっと雰囲気が変わるのが面白い。それから隠棲してたキャップの髭面、ヴィジョンの普段顔、最後の砦ワカンダ、いつもどおりの顔と様変わりした顔、面識ある者同士と初対面、観てる方に人間関係をうまく説明する。そしてソー。あいつら単なる宇宙人じゃなくてやっぱり神だったんだな。やっと設定が飲み込めた。 しかしサノスの人間性(?)や苦悩(?)や愛情(?)を描くディテールははっきりくどい。そして「人口を半分にして全生命の存続を図る」という動機は現代ではいくらなんでも古すぎる。それを大義名分にして暴力衝動と権力欲を満たしたいというのならわかるが。でいうかそうなんでしょ? とりあえずこれだけの要素をまとめ上げた、それだけでこの映画は評価に値するでしょう。あとティリオン・ラニスターを「巨大なドワーフ」役で使うとかベタだけど気が効きすぎ。(『ゲーム・オブ・スローンズ』ネタ)[インターネット(字幕)] 8点(2021-07-26 00:27:19)《改行有》

29.  犬ヶ島 《ネタバレ》 いったいなんなんだこれは(笑)。デタラメな世界観、日本描写、テキトーな日本語台詞、そして犬の描写もリアルなようで生物的には意外にテキトーだ。 そりゃ面白いし泣きましたよ。魅力は十二分にありますよ。キャラもまあ、魅力的ですよ。でもね、やっぱり雑すぎない?市長とその手下は犬嫌いというだけだしそれで殺人まで犯す動機がよくわからない。序盤に登場する犬仲間は途中から退場状態になる。犬恋愛模様もあんまり肩入れしたくなるところまで行かない。 日本語台詞がノイズになってしまう人は多いと思うが、仮にあれが福建語で舞台が台湾ならたぶん違和感ないでしょう。そういう外から視点の作品。そしてラストの解決ね、あんなの「州法」があるアメリカだけだよ!その拡大解釈だよ! 結局アメリカ様のエスニックお遊び、じゃないと思って観ようとしたら完全にエスニックお遊びに過ぎなかった。別にうっとこなんか好きにネタにしてくれていいんだよ。もう少しちゃんとしてればね。例えば、生まれたての仔犬は本来目開いてないぞ。[インターネット(字幕)] 5点(2021-07-17 22:58:02)《改行有》

30.  ジョン・ウィック 《ネタバレ》 重い話のようで実はカラッと楽しめるバイオレンス・アクション映画。このさじ加減が良い意味で漫画的。最初から「凄い奴」として登場する主人公、えらく精緻に組み上がった裏社会、窮地を救ってくれる親友、女殺し屋の始末は「掟」が付ける(主人公にやらせない)。そして強敵と書いて「とも」と呼ぶ最終対決・・・etc。 漫画的といえばキャストがハマってる。チンケな悪党やらせたら天下一品のアルフィー・アレン、怪しい訳知り顔親父が似合いすぎるイアン・マクシェーン、そして女性がみんな綺麗。きらびやかで役得十分な「裏社会」の魅力がある。キアヌはもう言わずもがな。 一つ疑問はマフィア達がしゃべるロシア語、僕はよくわからないがあんまりロシア語っぽく聞こえないんだが?ロシア語には英語字幕が「吹き出し」みたいに画面中央あたりに出てくるがそこもやっぱり漫画的。 人が死ぬシーンも傷付くシーンも残虐シーンも上質なアクションと映像、そしてアゲ音楽でさらりと見せる。1時間40分の実写漫画作品。いいんじゃない?[インターネット(字幕)] 6点(2021-07-04 22:33:29)《改行有》

31.  アントマン&ワスプ 《ネタバレ》 これはお見事!MCUも回を重ねるごとにウェルメイドになってきてウェルメイド具合が鼻に付くくらいでこれもそうなんだが、全編細か~いギャグ満載なのでずっと楽しく観られる。それが良く出来ているから文句はない。ちょっと「父娘」話に偏り過ぎでは?と思うが、どの娘も可愛いし強いor賢いのでよーしお父ちゃん頑張っちゃうぞー!な気分は共有できる。 今回はとにかく全部のキャラが輝いている。FBIの東洋人、すっかりマブダチの元妻の現旦那、いけ好かないアホな悪役、引き続き愉快な仲間たち、そしてモーフィアス。(ローレンス・フィッシュバーンは何やってもモーフィアスに見える) それと女性陣が全員最高なんだよな。おい腐れ老害学者の嫁がミシェル・ファイファーかよ。タウリエルは相変わらず存在感が美しいし、ゴーストもイケてるし元嫁は美人だしキャシーの可愛さは今回も破壊的。あんな娘のためなら世のお父ちゃんどこまでも頑張っちゃうでしょ。 しかしそんな光輝いてるキャスト達にホワホワ~となってる最後の最後であの「引き」はないんじゃない?最後だけシリアスにしてどうする。そして今回はあのシンプルでちょっとお間抜けでダサかっこいいテーマ曲があまり鳴らなかったね。せっかく印象的なテーマを作ったんだからちゃんと使え。[インターネット(字幕)] 7点(2021-06-26 23:37:22)《改行有》

32.  ブラックパンサー 《ネタバレ》 アメコミ映画は自分にとっていつもリアリティのラインをどこに置いたらいいのかわからない。これもまたまず自分の中へどう落ち着かせたらいいのかで迷う。純アフリカの隠された超文明国。その無茶な設定を可能にするディテールは素晴らしい。各部族の文化は色々適当に引っ張ってきてしまった感はあるが。 とてもウェルメイドではあるんだよね。ゴリラ族(?)がいいキャラだったりCIAのおっさんが男気見せたり悪役はむしろ感情移入させるキャラだったり妹ちゃんが可愛かったり(あの子ちょっと万能過ぎないか?)、あと白髪のお母様も美しいですね。とりわけ全編ずっと「アフリカ訛り」で話される英語が素晴らしい。ここは彼らの言語としてまったく手を抜かない。 しかし少なくとも自分には「ウェルメイド」を超えて来るものはなかった。音楽もすべて過不足なし、というか手慣れすぎな気がする。結局MCUというかアメコミ世界の「設定」は今その時のアメリカが必要としているモノが詰め込まれているんだね。だから「これはSFなのかファンタジーなのか」と悩む人間など気にしていない。 そしてそういうコトを気にする人間がいつも引っかかる所、登場人物が汗かかない。髪乱れない。顔汚れない。体に埃付かない。そこは不要ってこと?不要かなぁ?[インターネット(字幕)] 6点(2021-06-19 22:54:15)《改行有》

33.  マイティ・ソー/バトルロイヤル 《ネタバレ》 のっけからギャグ満載、それがずっと続く。『マイティ・ソー』ってこういうシリーズだっけ?ツェッペリンの『移民の歌』が要所でかかるがそんなノリのシリーズだっけ?かっこいいけどよ。アガるけどよ。♪あああ~~~~~あ!!! これ何の話?この先どうなるの?という疑問を挟む余地なくてんこ盛り盛りに進んでいく。常にギャグ交えながら。誰がこんなの作ったんだと思ったら監督はタイカ・ワイティティ。『マンダロリアン』の監督回でも思ったが、それまでの流れをガラっと変えて、新しい要素ガンガンぶち込んで、しょうもないシーンしつこく撮って、それがまた面白くて、大きな話を更に広げてビジュアルで納得させる。急に80年代シンセ・ポップを入れるセンスや最初道化的に扱ったキャラを最終兵器に使う展開の「軽さ」も含め、好き嫌い毀誉褒貶はあるだろうがワイティティは明らかに天才だ。 僕はMCU映画ではこの『マイティ・ソー』シーリズがわりと好きだが、それはヘムズワースの神様っぽい肉体と容姿と演技があったからだ。しかしこれは前2作を内容で超えた。今回やっと神っぽくなるロキの立ち位置と演技、かっこいいヴァルキリー(の誰なんだよ?)、ハルクも最初のクソつまんねぇ(失礼)第1作からだいぶ救われたんじゃない?あとヘラはあの歩き方だけでもう完璧ね。 一つ大文句を言わせてもらうなら邦題。この話の大テーマである「ラグナロク」を途中の1プロットに過ぎない「バトルロイヤル」にしてしまうとはな。にほんじんにはこっちのほうが通りがいいっしょーって?邦題考えた奴と通した奴はニヴルヘイムに堕ちろ。[インターネット(字幕)] 9点(2021-06-13 20:20:49)(良:1票) 《改行有》

34.  ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス 《ネタバレ》 前作よりはだいぶこの世界を受け入れるハードルが下がって見やすくなった。・・・ってそれは前作を観たからではないのか?と自分でも思うがそれは置いといて素直な感想を述べる。 相変わらず僕にはアライグマと樹はあれのどこが面白いのかわからないんだが、それ以外のキャラクターには魅力を感じた。特に主人公ね。適度なイケメン具合(他が異形なんでそりゃイケメンに見えるわな)とバカさ加減。ただ生みと育ての父親がどっちもあの調子なのに陰がなさすぎるという気はする。 この映画は音楽の使い方が肝なんだが、今回はより歌詞を重視しているようで、それはつまり他人様の言葉に頼っているということ。このヒットポップスとありきたりないかにもな「映画音楽」との食い合わせが悪い。いやどっちも良くて絶妙!と言う人はいるだろうが、僕には違和感がある。やはりここに断絶があるな。 なんだかんだ言ってもこの世界が好きになってきた。でもこれMCUなんだよね?もうこれはこれで別の世界でいいじゃない。無理して同じ土俵にしなくてもさぁー[インターネット(字幕)] 7点(2021-05-17 20:48:00)《改行有》

35.  ドクター・ストレンジ 《ネタバレ》 あ、これ俺好きなやつ。冒頭から世界観を提示、軽妙な雰囲気で主人公のクセのある性格を上手く表現する。まあカンバーバッジ師匠には間違いはない。こいつが演じれば絶対「すげぇ奴」に見えるからな。MCUでは多分ぶっちぎりで変な設定なのでとにかく映像で説得力を持たせようとするのは良い。美魔女のティルダ・スウィントンが本当に美しい魔女の役をやってるのも良かった。説得力ありすぎだろ。 ただ魔術の表現は最初感心したのだが、だんだん妙になってくる。ネパールの魔術師が白人中心なのもあれだが、魔術自体もあまり変わり映えせずただスケールが大きくなるだけ。細かい技にもっと説明が欲しいのだが。そしてその「説明」、クライマックスに近づくにつれ言葉がどんどん軽くなる。軽いと言うかありきたりと言うか、それじゃ今どきの日本漫画にも及ばないぞ。もうちょっと脚本家頑張れ。 全体的にすごく美しく個性的で大きい風呂敷をばっ!と広げたは良いが、結局畳めなくて普通に丸めた感じ。「全部まやかしなんだよ!」と叫ぶあいつに観終わってから感情移入してくる(笑)。[インターネット(字幕)] 6点(2021-05-10 22:42:26)(良:1票) 《改行有》

36.  シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ 《ネタバレ》 あ、これは良いですね。「スーパーヒーロー」が現実にいたらどうなるか、どんな問題が起こるか、世界はどう対処するか、そいつら同士が争ったらどうなるか、全部ぜ~んぶ真面目に考えている。 アクションは「マーシャルアーツ殺陣」から一歩進んでわざと見づらくしてある。そりゃ一般人に目で追えるものではないはずでしょう。そしてそれぞれが抱える問題、性格からくる選択、葛藤、衝突、執着の全てが描き出される。その結果どうなるか?を全部逃げずに描ききる。 この作品は自分たちが生み出した世界を真剣に突き詰めたように感じる。そこが僕のようなアメコミ・ヒーローに全く思い入れがない人間にも刺さってくる。スパイダーマンがあれでいいのかといういう問題はあるけどね(笑)。[インターネット(字幕)] 7点(2021-05-05 23:24:36)(良:1票) 《改行有》

37.  カンフー・パンダ3 《ネタバレ》 話でかくなりましたねー(笑)。出だしからいきなり異次元の世界(いやそもそもこの世界の「チャイナ」って)。ウーグウェイ導師の年寄り感、爬虫類感、そして達人感を合わせて十分に醸し出すキャラ造形は相変わらずお見事。にしてもこの人だけは終始慌てないな。たぶん神なんだろう。 それにしてもあれだけもったいつけてきた出生の秘密、仲間パンダの存在等が冒頭であっさり登場。そして話はどんどん広がっていく。ただでも何でもありなのにもうとめどない。このいったん転がりだしたら転がるに任せるというのは正しい。大体どの映画でも途中で作為的な操作を感じられた時に醒めるものだが、この映画は冷まさず強引に最後まで転がしていく。 今回不満な点は音楽。もうちょっとかっこよくできたんじゃないの?そして笑いも感動もてんこ盛りではあるんだが、ちょっと味が薄い気がする。バカ親父とパンダ族の異常性の描写に力を割きすぎたのでは?そしてパワーとギャグ勝負ばかりで肝心の「カンフー」がちょっと少ない。 強くて優しくて真面目で賢いタイグレス、今回もいい感じで絡んでくるがあまり進展せず。前回ハグされて固まってたが今回は自分から真っ先に抱きついたね。もうお前ら結婚せい。(この世界に異種婚はありなように見えるが出てこないな) 二匹のバカ親父ズが息子に全肯定されるのはあっちの父子関係の夢を描いたファンタジーなのかもしれない。子供向け作品は親も落とさないといけないからな。と考えてるとちょっと辛くなってきた(笑)。[インターネット(字幕)] 7点(2021-05-04 22:36:10)(良:1票) 《改行有》

38.  アントマン 《ネタバレ》 「小さくなる能力」なんかで一体どうやったらヒーロー物できるんだ??と思ってたら、あら上手いじゃない。ミクロの世界でしか表現できない造形は実に新鮮。町破壊するのとかいいかげん飽きてきたしなー。 映画全体は常に細かいギャグを入れていくスタイルだが序盤がやや重い。シリアスに見せて実は・・・という狙いだろうが、この接続はうまく行っていない気がする。ただでも設定飲み込むのにハードルがあるんだから序盤と中盤以降で雰囲気が変わるのは余計だ。主人公は最初からもっとふざけるべきだし連れのメキシカンは拳だけは硬いとか見せとくべき。あとクライマックスシーンの映像、途中までは良かったんだが「量子の世界」てもうちょっと容赦ない感じだと思うんでそこはもうちょっと科学的な想像力が欲しかったというか・・。 とはいえ文句はここまで。キャストは全員キャラが立って少し間抜けでチャーミング。ホープ役のエヴァンジェリン・リリーは美人じゃないが魅力と貫禄があってどちらの大女優様でしたっけ?と思ったら『ホビット』のタウリエルか。元嫁役のジュディ・グリアは綺麗だなーと思ったら1975年生まれでこの時すでに40歳か。あとキャシー役の子、向こうの子役は上手いというが、まだ永久歯揃わないのに上手すぎでしょ。 そして良いのはテーマ音楽。恐ろしくシンプルなテーマでシリアスなのにそのシリアスさに自分で吹き出すような、この映画にぴったりな雰囲気でいつまでも耳に残る。もっともこの映画がクソ映画だったら思い切り神経を逆撫でされそうな曲だが(笑)。[インターネット(字幕)] 7点(2021-04-25 21:59:38)《改行有》

39.  アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン 《ネタバレ》 そりゃおかしなところはありますよ。あまりに人間的すぎる人工生命体とかだいたいスタークのせいとか。それでも僕はディテールの丁寧さとそこにかける労力、余計な説明を省いて詰め込みたいものは全部詰め込む熱に魅力を感じる。 MCUもたいがい各キャラを深堀りしているので見せ所と言うか見せなきゃいけない要素が山ほどある。それをちゃんと表現しきったのには感心する。全体のテーマはディープエコロジーとかトロッコ問題的なのとか、まあまあ普遍的な哲学に正面から取り組んでいると感じた。陳腐かもしれないが、真面目だ。この映画は真面目だ。 アメコミ世界は荒唐無稽ではあるが、マーベルは一応SFの範疇には収まるので世界観ができる。そしてスーパーヒーローの存在理由「人助け」をちゃんとやったね。この映画は与えられた命題に、とにかく逃げなかった。[インターネット(字幕)] 8点(2021-03-27 22:01:00)《改行有》

40.  ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー 《ネタバレ》 この映画の点数ですか?もちろん満点ですよ。文句なしですよ。非の打ち所ありませんよ。じゃあなぜここで「5点」なんか付けてるかって? まず冒頭からすごく良く出来てる。子供の不器用な振る舞い、爺さんも良い人だ。話が進んで、まずアクションが良い。そして良いのが最初まったく理解できない者同士が仲間になる過程、知的で痴的なジョーク、悪役含め全員にそいつなりの依って立つ根拠が感じられる魅力的なキャラ造形、音楽・・・。 ・・・たぶんここなんだよ。サントラ曲を知ってるかどうか、70年代のポップス/ロックが好きかは関係ない。良い曲と思うかどうかも多分関係ない。あれらの曲に対する「受容体」を持っているかどうか。僕は持っていないので、あのよく出来た映像とストーリーが目の前を「ツー」と滑っていく。そして「ル」と止まらずそのまま視界から消えていく。 映画というのは広く一般に公開されるものだが、その映画を観て感じるという行為は改めてパーソナルなものなのだということを思い知った。自分が信頼する批評家やライターがみんな大絶賛、自分もその「良さ」は理解できる。しかし感じることが出来ない・・・。この映画は「サントラ曲」が劇中でも鳴っていてストーリーにも関わるというメタ構造になっている。だからそこに引っかかるフックがあるかどうかで感想が大きく変わってくるのだろう。 まあガモーラよりネビュラの方が可愛いよな。たぶんここなんだよ。(なのか?)[インターネット(字幕)] 5点(2021-03-22 21:54:57)《改行有》

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