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【製作国 : アメリカ 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
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21.  飾窓の女 5000ドルのやりとりがある映画にハズレ無しと個人的には思っていて、これもやっぱり面白い。ただしこの作品は、自分がシャレが通じる人間かどうかのリトマス試験紙のようなストーリーなので、怒ってしまう人もいるかもしれない。1944年といえば、大戦中で、こちらが一億火の玉とかなんとかいっているときに、あちらではこんな映画がつくられていたんだ、と考えると、勝てる理屈はなかったと思う。お産で実家にしばらく引っ込むとか、海外への出張とかで夫を家に一人にしておくときに、この映画を見るようさりげなく目立つところに置いて出かけるのが、現代的な賢夫人のたしなみといえるだろう。8点(2005-02-24 00:20:43)

22.  招かれざる客(1967) 状況の設定が巧みで、役者の演技がうまければ、著名なコメディアンが出演していなくても、また、笑いを取りにいくようなおおげさなジェスチャーなどが使われなくても、極上のコメディができあがるということの見本のような映画。人は大勢の前になればなるほど、建前を言い、面と向かって一対一で話せる状況でなければなかなか本音をいわないものだが、そういう人間の特徴を巧みに衝いた脚本だった。登場人物が一堂に会して社交的な、あたりさわりのない、見ていてコミカルな会話をするリビングルームの場面と、シリアスな本音の交換をする書斎、テラスの場面をかわるがわるもってきたのが、非常にうまかった。特に、本音の交換をする空間として、議論の場としての閉塞空間たる書斎と、相互理解と説得の場としての開放空間たるテラスという対照的な2つが用意されていたところが、演出に立体感を与えていた。スペンサー・トレイシーが最後テラスからリビングルームに戻って行う大演説のなんといじらしいことか。自分の意見を変えるのに、いちいち格好をつけないと気がすまない男という生き物のもの哀しさを、見事に演じきっていた。9点(2005-02-19 19:49:58)(良:2票)

23.  ミスター・グッドバーを探して 飲むのが好きなので、タイトルに bar が入っている作品を、という軽いノリで、出ている役者の名前だけ確かめて借りてしまったのが運の尽き。日本のようにラブホテルという便利なインフラが整っていない国では、ゆきずりの関係でも、家にあげないといけないというのが決定的に不便だな、そうするといきなり自宅を知られてしまって、一晩かぎりと思っても、ストーカーされやすくもなるだろうな、など、どうでもいい感想しか持てず、本当は、もっと別のところを観ないといけないとは思いつつ、流し台で油虫がわくまでほったらかしにされていた皿につい目がいってしまい、あれをそのままにして男を家にあげてしまう神経ってどうなんだろうという方向にしか思考回路がまわらない。ま、そこまですさんでいるというところを描きたいというのはわかるのだが、どうにも相性があわない作品だ。4点(2005-02-19 00:02:46)

24.  インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説 昔、「読んでから見るか、見てから読むか」というキャッチフレーズがはやったことがあったが、これは、読んでから見た口。といっても、読んだのは原作ではなく、国語の教科書に載っていた芥川龍之介の「トロッコ」。良平に目茶目茶感情移入して、一度でいいからトロッコに乗ってみたい、と中学生のときに思ったのを、この映画の封切りのときに思い出したのを、今日観て再び思い出した。前作と違って、こちらは善玉と悪玉の別がはっきりしているし、主人公を素直に応援したくなるので、活劇として素直に楽しめるつくりにはなっている。ただ、観終わった後、映画を見たという感じよりも、お化け屋敷を体験した、というような感じのほうが強く、なんだか狐につままれたようである。年取ってから見直す映画ではなかったような気もしてきて、少し複雑な気分だ。6点(2005-02-18 23:13:02)

25.  レイダース/失われたアーク《聖櫃》 《ネタバレ》 冒険活劇は、主役・敵役を問わず、はっきりとしたキャラクターが縦横無尽に活躍するのが好みである。この作品では主役と敵役がともに一種山師的な考古学者であり、正義の味方か否かをわかつものは、単に彼らを雇う政府の違いだけなので、いわば、どっちもどっちであり、また、お宝がどちらの手に落ちても、学問的な解明はなされるような設定なので、インディ・ジョーンズ側に素直に肩入れさせてくれないのが痛い。その上、刀しか持っていない相手に拳銃を抜いたり、強そうな相手は結局自分で倒さずプロペラのお世話になったりするところが、私の持つ「正義の味方」像からは少々離れている。かといって弱いのかというと、トラックのシーンでは超人的な強さを見せるので、どういうキャラクターなのかがとてもつかみにくい。「蛇は嫌いだ」といっておきながら、うわばみとくっついてしまうところも言行不一致である。アクション映画でありながら、最大の見せ場で、主人公二人が動けずに目をつぶっているだけというのは一体どうしたことだろうか。演技を見る楽しみとは煎じ詰めれば役者の目を見ることである。その楽しみを土壇場で奪ってしまったこの作品は、私にとって、冒険活劇とは似て非なる出来損ないのオカルト映画になってしまった。4点(2005-02-05 19:18:50)(良:1票)

26.  鳥(1963) ヒッチコックの作品に出てくる男女の関係は、恋仲にせよ、夫婦にせよ、既に与件として定まっているか、でなくとも、序盤早々にあっさりと関係を構築させてしまうものが多い。つまり、そのプロセスを描いて観客を魅了するのではなく、別のところで大いに見せ場を用意する人なのである。ところが、この作品では、なまじ男女の出会いから恋仲に至るまでのプロセスを描こうとしてしまったために、人間を描けない彼の欠点がかなり目立ってしまっている。また、脇役の設定もかなり強引で、別れた男への未練から都会から引っ越してきて彼とつかず離れずの距離の場所に住んでいる学校の先生(しかも彼女は貸し家業も営んでいる)とか、田舎の港町のバー・レストランに年老いた女性の鳥類学者が居合わせたりとか、聖書を暗記している時代がかった男が昼さなかから飲んだくれていたりとか、都合のいい偶然が多すぎる。有り得ない設定は、鳥が人間を襲う、その一点に絞るべきだったと思う。有り得なさの焦点が定まっていないために、私にとって普通は気にならない特撮の古さが妙に気になった。しかしながら、主演女優ばかりか、ジェシカ・タンディにも車を運転させているところなど、女の車の運転シーンへのこだわりは健在だし、その合成の仕方も9年前の「泥棒成金」と変わっていないところなど、職人の頑固さが感じられたのは微笑ましかった。5点(2005-01-29 12:18:18)(良:2票)

27.  駆逐艦ベッドフォード作戦 冷戦時代の駆逐艦対潜水艦の映画。どういうわけかモノクロである。しかも、潜水艦側の艦内は全く映されず、従って、乗員の人間ドラマは駆逐艦側のものだけ。それで面白くなるわけが、とも思うが、どっこいこれが緊張感にあふれ滅法面白い。艦長を演じたリチャード・ウィドマークにはしびれた。また、各乗員の視線の演技、特に、後半、艦長の視線をまっすぐにうけとめず、微妙に目を合わさないようにかわってくるのがうまかった。この艦長は、「もし~だったら」という仮定法を使うのがしゃべるときの癖で、そういう人物造形にしたことが、最後の最後に効いてくるようになっているところが、この脚本のすぐれたところ。軍隊における命令は、短く、誰にとっても明瞭で誤解の余地を与えないような文、できれば単語だけで発せられるのが基本なのはいうまでもない。「白鯨」との類似が指摘されるが、艦長がソ連に対して個人的な恨みをもつ理由がないので、似ているようでもあり、そうでないようでもあり、どちらにもとれる。8点(2005-01-19 01:54:09)

28.  ストーリーテリング IMDBの平均点がそれなりに高いので自分にセンスがないのかとちょっと鬱屈した気分になったが、これは面白くなかった。個々のネタは凝ったつくりで狙いはわかるが、毒ばっかりで、暖かみが感じられない。深夜放送か何かで、耳だけで聞けばまだ受け付けられるのかもしれない。フィクションの作家が、自分の体験しか書けないのに、ノンフィクションの映像作家が全く自分で思いもしなかったものすごいドキュメンタリーをモノにしてしまう皮肉が描かれているんだけど、どうもねェ。4点(2005-01-16 12:29:50)

29.  RONIN 大戦末期、燃料と男性飛行士が不足した日本軍は女性飛行士に特別な攻撃を行わせた、という間違った日本理解があるのではないかと思わせるほど、この映画に出てくる女の車の運転はカミカゼ的。クラシックな作品に良くある、観光案内的な要素がありながら、一般人がどんどんその地で事件にまきこまれて殺されてしまうのがブラック・ユーモアなのだろうか。それでもニースには行ってみたくなるほど街並みが美しく撮られている。アイススケート場のシーンはヒッチコック映画を彷彿とさせた。6点(2005-01-13 21:44:51)

30.  セルロイド・クローゼット 映画の誕生以降の約100年のハリウッド映画の同性愛描写の変遷を振り返るドキュメンタリー。過去の様々な作品の同性愛描写のシーンを見せながら、作り手の側の人々へのインタビューを通じて、ハリウッド映画における同描写の大きな移り変わりについて明らかにしていく。自主検閲のヘイズコードのヘイズ自身の映像も挿入される。意外な映画が実は、という発見があるかもしれない。自分が観た事がある作品が取上げられていると興味津々だし、また、これから観ていく未見の映画を選んでいくのによき水先案内人ともなりうる。映画を観るときの新たな視点が得られる一本。ただ、紹介される映画に日本未公開作品が多そうなのが少し残念であった。7点(2004-12-31 22:54:00)(良:1票)

31.  バックドラフト 火消し役が消防車の上で燃え上がろうとしてどうする、などというツッコミはおいておきまして、世の中に無くてはならない、体を張った仕事をする者たちを描いたこの映画は、バブル崩壊中のこの国の空気に確かに合っていたのでしょう。公開された1991年は、大手就職情報会社が新しい雑誌を創刊した年でもあり、偶然の符合とはいえ、妙に「合点」がいってしまうのです。7点(2004-12-16 08:24:27)

32.  ダイヤルMを廻せ! 《ネタバレ》 ヒッチコックが他の監督といかに違うかがよくわかる作品。この法廷シーンは余人には真似ができない。なんと、被告の顔が数十秒大写しになって、裁判官の声が挿入されているだけ。そこには、弁護人と検察との丁々発止の攻防も、傍聴席のざわめきも、陪審員の心理描写も何もない。冤罪による死刑という極限の人間ドラマを描きこむことにはなんの興味もないようだ。ルメットやワイルダーでは絶対に見ることができない彼の真骨頂がここにある。また、本作では会話のシーンで登場人物がとにかくよくしゃべり、少々鼻につくくらいだが、それだけに、科白が全く無い、夫が一人になっていろいろと細工を施す数分間のシーンがひときわ際立つ演出になっている。グレース・ケリーにいろいろなことをさせて、彼女がハッピーになるようにもっていきさえすれば、殺人だろうが、違法捜査が行われようが、不倫が成就しようが、観客は満足すると見切っているところに凄味がある。9点(2004-12-14 00:10:33)(良:3票)

33.  白鯨 復讐の発端となる、船長の顔が傷つき、片足を失う場面が全然描かれないので、なぜそんなに復讐を遂げなければならないのかがいまひとつわからないのが難点。ただ、帆船の頃、鯨をどのように捕っていたのかがよくわかるし(非常に勇壮、命知らずでないととてもできない仕事だ。ある意味合戦に通ずるものがある)、捕っていた理由も油をとって灯火用にするためだったことも描かれている。現在国際社会で捕鯨に反対の立場をとっているアメリカがかつては捕鯨国であったことを雄弁に示す映画でもある。グレゴリー・ペック主演の名作といわれる作品はたいがいDVDが発売されていたと思うが、本作品はまだなのだろうか。米国では販売中のようなので、まさかとは思うが、反捕鯨の立場上、意見を異にする日本では都合が悪い映画なのでDVD販売させていない、ということではないことを祈りたい。6点(2004-12-12 14:50:09)

34.  ボビー・フィッシャーを探して 勝つこと、ナンバーワンになることが尊ばれるアメリカで、このような脚本が書かれたことに驚く。古い話で恐縮だが、観終わった後、北の富士と貴ノ花との名勝負で「かばい手」か否かで物言いがつき、長いこと協議がまとまらなかった一番をひょっこりと思い出した。中盤、父親と母親とコーチが対立する関係になったのが、あっさりと解決してしまっているのがやや不満に感じられたものの、最後のトーナメントの真剣な雰囲気があまりにも圧倒的でそんな不満は吹き飛んでしまった。チェス盤の市松模様と白黒のコントラストが対照的な立体駒は、それだけで絵になる。最後に戦う二人が、映画の途中で目線を合わせてお互いの存在を意識しあっていたものの、そのときは言葉はかわさず、クライマックスシーンになって初めて言葉を交わらせる演出が見事。チェスクロックの叩き合いの迫力には鳥肌が立った。チェスのルールを知る知らないにかかわらず、何かしらひとつ以上のスポーツ、ゲームに打ち込んだことがある方、または、自分の子供が打ち込んでいる方にはお勧めの作品。8点(2004-12-12 08:01:11)(良:1票)

35.  ゴスフォード・パーク この時代になって、雉撃ちのシーンを撮ったのは良い悪いは別として天晴れだろう(いろいろ抗議をしてくる団体があると推察する)。撃ち落とされた雉がまとめて戦利品としてぶら下げられていたが、貴族にとっては、雉を撃ち落とすのも、メイドを猟色するのも、ほとんど同じようなものだという前振りになっていたようなのが哀しい。確かに登場人物は多く、誰が誰だかわからないまま観ていくことになるが、最後のほうになるにつれ、だんだん主要な人物が誰で、どういう役回りかがわかるようなつくりになっている。全員を区別できるようになったわけではないが、十分堪能できた。使用人同士の間でも、微妙な序列があるらしいのが面白かった。8点(2004-12-07 22:02:11)

36.  卒業(1967) 《ネタバレ》 小説「テロリストのパラソル」と並ぶ親子どんぶりモノ。酸いも甘いも噛み分けられる歳になってからギャグ映画としてみるべき映画。青春映画として未成年に見せるのは危ない。子供の頃にビッグ・ウェンズデーを観てサーファーになった人が多かったように、これと「激突!」と「トップガン」に感化された人は一体どんな人になるのだろう。ス○ーカー以外は有り得ない。6点(2004-12-05 13:49:47)(笑:2票)

37.  情婦 渡米して才能に磨きをかけた驚異のハイアベレージヒッター、ビリー・ワイルダーが「レーザービーム」で観客を唸らせた作品がこれ。ラストシーンについて語ってはいけないらしいので「勝負は下駄を履くまでわからない」とだけ申しておきましょう。いやはや、攻・走・守、三拍子揃ったいい脚本です。8点(2004-11-23 09:50:42)

38.  ナバロンの要塞 《ネタバレ》 小さかったころに、東京タワー(333m)のすぐ下からてっぺんを見上げて、その高さを実感したことがあるわたしにとって、400mのロッククライミング、それも身一つではなく、重たい爆薬を運び上げながら、というのはよく考えるとさすがに無理なのでは、と思うのだが、そこに至るまでがハプニングの連続で、観ている者にそれを全く考えさせない。作り手のうまいところである。崖を必死の思いで登り降りする人間と、無機質に上下する昇降機を対比したところも絵として秀逸。最後の握手は、作戦の成功を祝うというのではなく、昇降機にも爆薬を仕掛けた自分の行為が、保険を掛けたという意味において、自分がはげしく非難していた大尉の嘘と同種のものであったことに伍長が思い至ったからこそのものなのだろう。ところで、サンダンス・キッドの渾身のギャグ"I can't swim."の原型はこの映画にあるのだろうか。3度も科白があるし、そこも面白いと感じてしまった。7点(2004-11-23 08:19:39)(良:1票)

39.  スミス都へ行く 《ネタバレ》 「駅馬車」とこの映画は、同じ製作年だが、どちらのほうが先にできたのだろう。というのは、この映画で重要な場面は必ず駅馬車のテーマ曲が挿入されているのが面白く感じられたから。地元からワシントンへ向うで列車の中でペイン議員とスミス議員がサシでスミスの父親の思い出を語り合う場面(ここでの会話内容がラストに効いてくる)と、それまでスミスのことを"Senator"としか呼んでいなかった秘書が「ジェフ」とファーストネームで呼んで励ます山の上の場面の2つで同曲がバックに流れている。さて、秘書とスミス議員は男と女の関係になったのだろうか。「一杯ひっかけたいな」「そうこなくっちゃ」という会話の後、秘書の家へ向うところでシーンは切れ、議場の場面へ転換し、具体的なシーンはない。だが、議場でスミスが長い時間ずっと立ちっぱなしで頑張れたのは、原理原則や信念の力だけではなく、秘書の家で、何かいままで経験したことがない、とってもいいことがあったのが原動力になっていて、それが隠されたテーマのような気がしてしかたがないのだがどうであろうか。ところで、スミスという名は米国ではとても人数の多い名前らしいが、主人公の名前がスミスでなければならない必然性はなさそうだ。むしろ、必然性があるのは黒幕のテイラーで、彼の名前がテイラーでないと、世論操作を秘書と新聞記者が気がついた場面の会話の「つくられた世論だ」「テイラーメイドだ」という爆笑モノの駄洒落につながらないのである。なかなか苦労のあとがみえるコメディの脚本といえるが、田舎者が急に政治首都に出てきたことのおかしさを伝える場面にやや難があったと思う。7点(2004-11-06 20:12:34)

40.  シャーキーズ・マシーン 《ネタバレ》 覗き見願望を満たしてくれるという点では「裏窓」をしのぐのではないだろうか。はっきりいって後から振り返るとご都合主義だらけのストーリーなのだが、とにかく徹底的に科白と説明的なシーンを省いているため、観客は頭の中で場面と場面の間に何があったかうまくつながるように想像するよりなく、観ているときにストーリーの粗まで気を回す暇を与えていないのが作り手の勝因である。また、このレイチェル・ウォードをみて密かに1000ドルならばと思った方は多いのでは。ハードボイルドな展開と女優の魅力の合わせ技で出来上がったバート・レイノルズの会心作。ただ、彼女は役柄上さげまんなので、ラストシーンを見てもあまりハッピーエンドだとは思えず、この先、たいへんだろうな、などといらぬおせっかいな感想を持ってしまった。8点(2004-10-28 21:04:23)

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