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【製作国 : アメリカ 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
21. プリティ・ウーマン 当時のアメリカがバブルではないとしても、バブリーな匂いがして好きになれません。例えば、戦争の格好良い面だけを描いた作品に嫌悪感を抱くのと一緒で、この映画を観ていると「想像力の欠如は恐ろしい」と痛感してしまいます。街娼って一体どんなサービスをする仕事なのでしょう。そのあたりを掘り下げていないので、主人公のキャラクターがフワフワした希薄な印象に感じられました。リチャード・ギアもフワフワお金を稼いでいるようですし。まー、あくまでも個人的な嫌悪感ですけどね。3点(2003-12-14 13:53:41) 22. 愛は静けさの中に 冒頭から完璧な組み立てで、プールのシーンは最高のクライマックスでした。ここで終われば8点、ここまでのレベルを最後まで継続できれば10点だと思います。皮肉なことにプールのシーンが完璧に決まりすぎて、その後の物語が惰性に見えてしまいました。他には音楽がイマイチなのが気になりますが、80年代という薄っぺらい時代を象徴していると考えればしょうがないかも。6点(2003-12-14 12:47:31) 23. タイムライン バルセロナで見ました。日本公開前なので気を使ってレビューします。良い所もたくさんある映画です。退屈はしないし、ストーリーも破綻してないし、映像は良くできています。台詞も多いので英語を勉強するには良い映画です。さらに言えば冷めた目で映画を観たい人にとってもツッコミどころ満載の映画です。結論としては、あまり映画好きでない彼女(又は彼氏)と見に行く映画としては最も無難な選択です。誰の目にも明らかな展開なので、「この素晴らしさが何故判らないんだ?」とか「こんな最低の映画のどこかいいんだ?」という類の喧嘩が起こる可能性は低いでしょう。観終わった後、心に何も残らないかもしれませんが、それはそれで一つの映画のスタイルなので良いと思います。 4点(2003-12-13 21:02:44)(良:2票) 24. スター・トレック5/新たなる未知へ 後半にいけばいくほどつまらなくなります。ウィリアム・シャトナーが「スッポクの主役を食うほどのカリスマ的な人気」をこころよく思っていなかったというのは事実らしいです。自らメガホンをとってカーク艦長の英雄的活躍を描こうとしたと思われます。というわけで、この鑑賞に耐えない駄作が生まれました。3点(2003-12-13 20:39:06) 25. トゥルー・ロマンス タランティーノが脚本ということで、「パルプ・フィクション」の興奮冷めやらぬうちにビデオで見ました。結果はガックリ。私はドンパチが嫌いです。この映画の、特に意味のない蜂の巣ドンパチを見ているだけで吐き気がします。銃を使うなら、「パルプ・フィクション」のようにお洒落に使うか、「レオン」のように必然性をともなって使わないと受けつけません。3点(2003-12-11 05:23:56) 26. トイ・ストーリー2 代表的な「前作以上に面白かった続編」だと思います。今回はウッディを人質役に仕立てて、他のキャラを前面に押し出すというツボを抑えた演出をしています。スタートレック、小説版の「リング」「らせん」「ループ」、三島由紀夫の「豊饒の海」でも実践されているとおり、主人公を代えるのは(今作では「代える」というほどのものではないですが)、世界観を活かしつつ新鮮な視点を提供するために効果的な手法です。前作でバズのフィギアを買った私ですが、今作を見てハム(ブタの貯金箱)とスリンキー(バネ犬)も追加購入したのは言うまでもありません。ん?端役キャラのおもちゃを売るための戦略だったのか、ディズニー。。。8点(2003-12-11 02:24:49)(笑:1票) 27. トイ・ストーリー 宮崎アニメに遅れをとっていたディズニーが、ピクサーという強力な武器を得て、逆襲に転じたのがこの映画です。アメリカという国は、ある意味偏執的に表現に対する規制が多く、子供向けのアニメを作るディズニーは、その煽りを最もまともにくらった会社と言えるでしょう。ブランドイメージも表現的な制約も守らなければいけない難しい立場の中で、この映画ができあがったのは奇跡としか言いようがありません。人畜無害で過去の遺物的なキャラクターに頼らず、新しいヒーローを作り上げたことは意義があります。しかも、そのヒーローが元々おもちゃだという斬新な発想により、子供時代のおもちゃ遊びを懐かしむ大人の観客まで魅了しました。私もこの新しいヒーローに敬意を表してバズのフィギアを買いました。ボタンを押すとビーム(?)も出るし、「To Infinity and Beyond!」としゃべるし、良くできた代物でした。7点(2003-12-11 02:14:33)(良:1票) 28. パルプ・フィクション 多くの人の映画に対する見方を変えた記念碑的な作品です。公開された年、私は大学1年生でしたが、この映画のポスターが貼ってある友人知人の部屋は数え切れないほどありました。この映画を賞賛する者はセンスがあり、良さが判らない者は大作映画やトレンディドラマに毒された俗物であるという行き過ぎた風潮さえありました。しかし、総制作費であったり、SFXの凄さであったり、豪華なキャスティングや感動的なストーリーといった紋切り型のアプローチを繰り返した当時(今もそうですが)の大作主義的映画の中にあって、「この映画こそ、俺達の映画だ」と思わせるシャープさと大胆さがあり、私も痛く感動したのは事実です。ビートルズ以前の音楽界では、金儲けの事しか頭にないレコード会社のプロデューサーが、作曲家に適当に綺麗なメロディを作らせて、毒のない歌詞をつけて、適当に歌唱力とルックスに秀でた歌手にそれを歌わせていました。「なにか違う」と納得のいかない若者も、他に選択肢がないので適当なポップソングを「これはいい歌だ」と自分に思い込ませながら聞いていました。そこにリバプール出身の薄汚い4人組が現れて、熱狂をもって迎えられたのは周知の事実です。ブームの規模は違えど全く同じ現象がこの映画をきっかけに起こり、コマーシャルベースで見捨てられがちだった個性派映画を求めて小さな映画館に若者が殺到しました。「単館系映画」というジャンルまで生まれました。(この映画が単館上映だったわけじゃないですけどね。)タランティーノが掘り起こして、ウォン・カーウァイが固めたこの流れのお陰で、良い映画を鑑賞できるチャンスが広がったのではないでしょうか。(そこまで言うなら10点つけろ、というツッコミは勘弁してくださいね。) 8点(2003-12-11 02:05:24)(良:1票) 29. ムーラン・ルージュ(2001) 「これ良いから観てみて」と、知人に勧められた映画というのは大抵外れるもの。ましてやミュージカル映画なんて「雨に唄えば」しか観たことないし。どうやって相手を傷つけずに感想を言おうか、観る前から気が重かったのですが、不覚にも8点献上してしまいました。これはミュージカルというよりファンタジーですね。二コール・キッドマンの完璧な美しさは言うまでもないですが、それよりも圧巻はユアン・マクレガー。本当にこの人冴えないんじゃないかと思うほど見事に冴えない男を演じ、しかもあの歌唱力。私は最後までこれは吹替えで、プロの歌手が歌っているんだと信じ込んでいました。さらに、選曲がぶっ飛んでいて良いです。特に前半に「ドサクサに紛れてこんな曲使うかよ?」というのが2、3曲ありました。Kさん、いい映画を紹介してくれてありがとうございました。8点(2003-12-10 05:05:46)(良:1票) 30. マディソン郡の橋 超ベストセラー小説の映画化、不倫ものという意味では「失楽園」とどっこいどっこいだと思いました。実は原作小説も読んだのですが、ぐっとくるものはありませんでした。40代の女性なら何か感じられるかもしれませんが、それ以外の人にはちょっと厳しい気がします。ところで主題歌はGarth BrooksのWhat She's Doing Nowで良かったんでしたっけ?かなり前に観た映画なので、記憶が定かではありません。すごくいい歌だと思うのですが、見当違いでしたら済みません。4点(2003-12-09 08:01:19) 31. カクテル 観たのはずいぶん前ですが、ありきたりでつまらないというのが、唯一絞り出せる感想です。サントラ盤は面白いです。Kokomo、Don't Worry, Be Happy、Hippy Hippy Shakeなど全てヒットしてます。80's好きにはたまりません。私は未読ですが原作小説が面白いという意見もあります。ただし、映画にはこの点数しかつけられません。3点(2003-12-09 07:13:10) 32. ドアーズ ある人物の伝記的な作品であれば、客観的にその人の人生が判るような作品に仕上げるのが定石ですが、この映画を見てもいまいちジム・モリソン像が見えてきません。もちろんオリバー・ストーンには別の狙いがあったのだと思いますが、その狙いはジム・モリソンをよく研究している人にしか判らない類のものです。(ちなみに私にも判りません。)「マルコムX」のスパイク・リーのように正面から描いて欲しかったです。ドアーズ初心者には、この映画のサントラ盤はお勧めですが、映画はお勧めできません。2点(2003-12-09 07:04:22)(良:1票) 33. ローズ家の戦争 コメディなのかホラーなのか判らない、とにかくぶち切れた映画ですね。こんな映画もありだと思います。個人的は、ダニー・デビートがガラスケースの中からタバコを取り出すシーンが笑えました。「そんなところに入れるなよ」という感じで。今まで見た中で一番素敵な禁煙です。つまらない映画ではないと思いますが、5点より上の点数はつけられないです。 5点(2003-12-09 05:22:45) 34. ノッティングヒルの恋人 人を選んでしまう映画だと思います。お洒落な恋愛映画が好きな人、ジュリア・ロバーツが好きな人、ブリティッシュアクセントの英語をヒュー・グラントで研究したい人にはお勧めです。エルビス・コステロが好きなだけでは、この映画はちょっと物足りないでしょう。4点(2003-12-09 05:00:20) 35. フォレスト・ガンプ/一期一会 ベトナム戦争、ヒッピームーブメント、ウォーターゲート事件。率直な感想としては、「自分がアメリカ人だったら少しは感動するかも」です。アメリカの現代史を、純真で無垢な主人公に駆け抜けてさせて、その天使のような主人公とアメリカのイメージを重ね合わせようとしているのでしょう。サブリミナル効果の出来損ないみたいな仕掛けに辟易してしまいました。3点(2003-12-09 03:56:37)(良:2票) 36. フォーエヴァー・ヤング/時を越えた告白 高校の時、彼女と観にいきました。退屈はしないけど、観終わった後「それで?」と言いたくなりますね。深く考える必要のない映画なので、映画好きでない高校生や大学生のカップルがデートで観に行くには良い作品だと思います。男の子は観終わった後「面白かったね、ご飯どうする?」とリードしてあげてください。4点(2003-12-09 03:46:05)(笑:1票) 37. バックドラフト 普通に面白いですね。オチが良いです。6点(2003-12-09 03:18:40) 38. バッファロー'66 ヴィンセント・ギャロって自分のことを「俺ってセンスが良くて、天才肌だな」と思っていそうで友達にはなりたくないですが、映画は最高でした。8点(2003-12-09 03:12:55) 39. マルコムX 興味がある人しか観ない類の映画だと思います。私が観たのは高校生の頃。田舎に住んでいたので、友達と一緒に街の映画館まで1時間かけて見に行って、帰りの電車で感想を熱く語り合ったのを覚えています。その後マルコムX関連の本を読み、アメリカの人種差別の歴史を考えるようになりました。歴史的に考えれば建国時の人手不足を補うために奴隷制度ができたことが、アメリカの人種差別をここまで根深い問題にした原因ですが、制度としてではなく差別の発想自体は日本だって他の国だってあると思います。と、止め処ないことを考えさせる貴重な映画です。7点(2003-12-08 23:42:31) 40. レオン(1994) リュック・ベッソンの才能より、ジャン・レノの魅力に圧倒されます。牛乳を飲むシーンはショーケンを連想してしまいました。面白かったですが、個人的にドンパチが嫌いなので、点数は7点どまり。7点(2003-12-08 23:01:15)
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