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【製作国 : アメリカ 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
21. 猿の惑星 普通であれば、ネタフリが長過ぎると幾らラストが衝撃的でもウンザリしてしまうものです。でも、猿の女性から猛烈アタックされる主人公と人間のメスの色っぽさで、何とか途中を凌げました。7点(2003-12-14 14:23:44) 22. トイ・ストーリー 宮崎アニメに遅れをとっていたディズニーが、ピクサーという強力な武器を得て、逆襲に転じたのがこの映画です。アメリカという国は、ある意味偏執的に表現に対する規制が多く、子供向けのアニメを作るディズニーは、その煽りを最もまともにくらった会社と言えるでしょう。ブランドイメージも表現的な制約も守らなければいけない難しい立場の中で、この映画ができあがったのは奇跡としか言いようがありません。人畜無害で過去の遺物的なキャラクターに頼らず、新しいヒーローを作り上げたことは意義があります。しかも、そのヒーローが元々おもちゃだという斬新な発想により、子供時代のおもちゃ遊びを懐かしむ大人の観客まで魅了しました。私もこの新しいヒーローに敬意を表してバズのフィギアを買いました。ボタンを押すとビーム(?)も出るし、「To Infinity and Beyond!」としゃべるし、良くできた代物でした。7点(2003-12-11 02:14:33)(良:1票) 23. マルコムX 興味がある人しか観ない類の映画だと思います。私が観たのは高校生の頃。田舎に住んでいたので、友達と一緒に街の映画館まで1時間かけて見に行って、帰りの電車で感想を熱く語り合ったのを覚えています。その後マルコムX関連の本を読み、アメリカの人種差別の歴史を考えるようになりました。歴史的に考えれば建国時の人手不足を補うために奴隷制度ができたことが、アメリカの人種差別をここまで根深い問題にした原因ですが、制度としてではなく差別の発想自体は日本だって他の国だってあると思います。と、止め処ないことを考えさせる貴重な映画です。7点(2003-12-08 23:42:31) 24. レオン(1994) リュック・ベッソンの才能より、ジャン・レノの魅力に圧倒されます。牛乳を飲むシーンはショーケンを連想してしまいました。面白かったですが、個人的にドンパチが嫌いなので、点数は7点どまり。7点(2003-12-08 23:01:15) 25. ウォール街 金融市場の話は映像化が極めて難しいと思います。こんなに面白い作品に仕上がったのは奇跡ではないでしょうか。ちなみに、マイケル・ダグラス演じるゲッコーのモデルはジャンク債の帝王といわれたマイケル・ミルトンです。証券市場に携わる方は必見です。自分の仕事がかっこよく見えますよ。7点(2003-12-08 12:59:57) 26. キャッツ&ドッグス 動物病院ではよくポスターを見かけましたが、それ以外では殆どプロモーションしてなかったのではないでしょうか。動物好きをターゲットにした割には、猫が極端に残虐非道に描かれていて、笑えます。犬好きなら最後は感動できるかもしれません。個人的は、主演のビーグルがかわいかったのでお腹一杯幸せ一杯でした。7点(2003-12-07 19:53:47) 27. 告発 映画の出来としては、文句のつけようがないくらい良い映画だと思います。ケビン・ベーコンも勿論ですが、官吏の演技もおぞましさ満点で素晴らしいです。一度は観ておきたい映画です。しかし、テーマの扱い方が一本調子なので、もう一度観たいと思わせるような深さはありません。7点(2003-12-07 04:04:29) 28. ローリング・ストーンズ・イン・ギミー・シェルター まだ音楽に専念している頃のミック・ジャガーと、ちゃんとギターを弾いているキース・リチャーズが楽しめるとともに、かの「オルタモントの悲劇」をドキュメンタリーとして鑑賞できる映画です。ストーンズ好き以外の方には、明らかに「注釈が必要な」映画でもあります。ウッドストックの向こうを張って、カリフォルニアで大規模な無料コンサートを敢行するストーンズですが、セキュリティ対策の不備から、親衛隊「ヘルズ・エンジェルズ」のメンバーが、エキサイトした黒人青年をステージの目の前で刺殺してしまうという事件が起こってしまいます。60年代後半はドラッグとヒッピー文化の萌芽の時代であり、ストーンズにとっては長らく休止していたライブ活動を再開した時代でもあります。クレイジーな観客をミックが何度もなだめるシーンが印象的です。私のように「Start me up」からストーンズを知った若い世代には、「こんなストーンズもあったのか」という驚きの作品です。6点(2004-02-10 17:21:57) 29. 地獄の黙示録 ストーリーは決して破綻してないですね。別の人が撮れば、ここまで話題作とはならなかったまでも、骨太の戦争映画ができると思います。音楽は抜群です。ワーグナーもドアーズも両方ばっちりですね。問題点は、プロットが散漫すぎることとテーマを描ききってないことでしょう。これは、コッポラが「錯綜」や「狂気」を表現したくて確信犯的にやっていることだと思いますが、やっぱり川を上るあたりでは眠気に襲われます。多分幾ら理由付けしてこういう作品の良さを布教したところで無駄でしょう。観た者に「こういうの好き?」「退屈?」という二者択一を迫る映画ですから。この作品が好きで何回も観た人の気持ちは判るし、コッポラの気骨には10点あげたいですが、個人的にはやや「退屈」でした。6点(2004-01-26 22:48:59)(良:1票) 30. 愛は静けさの中に 冒頭から完璧な組み立てで、プールのシーンは最高のクライマックスでした。ここで終われば8点、ここまでのレベルを最後まで継続できれば10点だと思います。皮肉なことにプールのシーンが完璧に決まりすぎて、その後の物語が惰性に見えてしまいました。他には音楽がイマイチなのが気になりますが、80年代という薄っぺらい時代を象徴していると考えればしょうがないかも。6点(2003-12-14 12:47:31) 31. バックドラフト 普通に面白いですね。オチが良いです。6点(2003-12-09 03:18:40) 32. スクリーム(1996) ホラー映画であり、パロディ映画なので、ホラー映画マニアな方なら楽しめると思います。私は犯人の猟奇性にスポットを当てた作品のほうが好きですが、これもそれなりに楽しめました。6点(2003-12-07 03:23:26) 33. フィールド・オブ・ドリームス 評価の分かれ目は、夢のお告げに唆されてトウモロコシ畑を潰して野球場を作ろう、という不条理な発想が好きになれるかどうかでしょう。楽しんでこの世界観に浸るためには、ストーリーの整合性を求めてはいけないと思います。私はそういうの好きです。6点(2003-12-07 02:52:56) 34. ジェネレーションズ/STAR TREK 私は、"TWO CAPTAIN, ONE DESTINY"というキャッチコピーだけでお腹一杯幸せ一杯でした。冷静に見れば、新シリーズでの初の映画ということで、前シリーズのキャラをひっぱり出さなければ商業的に不安だったという製作側の事情が垣間見えます。スタートレックの映画の中では平均的な出来だと思います。 6点(2003-12-07 01:44:27) 35. エイリアン2 そもそも「恐怖とホラーの美学を追求した」前作と、「設定を最大限に活かしつつもエンターテーメントを追求した」今作を比較するのは、設計思想の全く異なるスポーツカーと高級セダンを比較するくらい意味のないことです。個人的にはエイリアンはホラーであって欲しかったですが、これもそれなりにOK。5点(2004-01-26 23:39:03)(良:1票) 36. ロッキー4/炎の友情 内容はともかく、J.B.やゴルバチョフのそっくりさんを引っ張りだすとはいい根性だと思います。冷戦時のソ連人ってまさにドラゴのイメージだったのでしょう。表情に乏しくて、何を考えているのか判らないし。最後に融解するシーンを持ってくるあたり、政治的にも正しい映画ですね。点数は低いですが必見だと思います。5点(2003-12-29 22:56:15) 37. ロッキー 多くのスポ根ものと同じように、この映画も時代とともに風化していくのは否定できません。「スラムダンク」の世代に「巨人の星」で感動しろと言っても難しいでしょう。それと同じようにタイソンが数分で相手をKOするのを見て育った私が「ロッキー」を見ても、いまいちリアリティが感じられず乗り切れないのです。ロッキーという等身大の人物が主人公なだけに、リアリティに欠ける試合シーンを見ると萎えてしまいます。私は「スクールウォーズ」世代を自負していますが、それも今の十代には受け入れられないでしょう。悲しいけどしょうがないことですね。5点(2003-12-29 22:49:25) 38. グリーンマイル 刑務所もの、無実の罪もの→既視感。リアルな描写の中に中途半端なファンタジー要素→煮え切らなさ。善人と悪人のはっきりした区別→物足りなさ。といったところでしょうか。コーフィの天使のような存在という設定は面白いと思いました。5点(2003-12-15 21:50:52) 39. ローズ家の戦争 コメディなのかホラーなのか判らない、とにかくぶち切れた映画ですね。こんな映画もありだと思います。個人的は、ダニー・デビートがガラスケースの中からタバコを取り出すシーンが笑えました。「そんなところに入れるなよ」という感じで。今まで見た中で一番素敵な禁煙です。つまらない映画ではないと思いますが、5点より上の点数はつけられないです。 5点(2003-12-09 05:22:45) 40. 2001年宇宙の旅 映画は観る人を選ぶべきで、判りやすく作る必要はないと思います。映画は娯楽であると同時に芸術でもあるので、この映画のような難解と思われるものも尊重されるべきだと思います。難解なものを無理に平易にしようとして、本来の素晴らしさが失われてしまったら悲しいです。絵画でも文学でも、特定の分野での素晴らしさを理解するためには、それ相応の素養が必要になります。素養とは感性であったり教養であったり、或いは価値観であったりします。もちろん鑑賞者も各々の主観で映画を批評する権利はあります。残念ながら私自身この映画を消化しきれていない、つまりこの映画を理解する素養が若干欠けているようです。批評家に踊らされているのではなく、心からこの映画を素晴らしいと思える素養を持ち合わせている人を羨ましく思います。でも私でも理解できる映画も世の中には沢山ありますので、それほど悲観はしていません。5点(2003-12-08 12:31:00)(良:5票)
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