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プロフィール
コメント数 47
性別 男性
年齢 49歳
自己紹介  敬愛するマルクス兄弟の次男 (僕も次男です) にして、知る人ぞ知る屈指の男性ハープ奏者、ハーポ・マルクスよりハンドルネームを拝借。彼と同年代のチャップリンに始まり、同じく同年代のキートン、ロイド、そしてサイレント期を含めた「クラシック」映画を、喜劇を中心に邦画・洋画問わず、こよなく愛しています。

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【製作国 : アメリカ 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
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21.  キートンの探偵学入門 《ネタバレ》  冒頭の、映写技師の仕事中の「1ドル札事件」が秀逸。主人公の性格を、手際良く鮮やかにまとめて見せる辺りの見事さは、チャップリンと同様で、文句なしに「喜劇王」たる資質でしょう。  そして後半、悪者たちから逃れるシーン。行商人が壁に背中合わせになって立ち、首から提げたトレイを「ここ、ここ」とキートンに指差す。悪漢2人に追い詰められたキートン、彼らの虚を突き、行商人に向かって突進、そしてトレイの中を目掛けて、頭からダイビング!…壁から離れて、何事もなかったかのように平然と歩き出す行商人。忽然と姿を消したキートンと、呆然とする悪漢。ドキュメンタリー『バスター・キートン:ハードアクトに賭けた生涯』 (1987) の中で、後年『バスター・キートン物語』でキートンを演じたドナルド・オコナーさんが、このシーンをどのようにして再現したかを語っています。一流のマジックショーのように、何度観ても全く仕掛けが判らない、絶品のアクロバット芸です。[地上波(吹替)] 10点(2007-03-02 22:35:50)(良:1票) 《改行有》

22.  プロポーズ 《ネタバレ》  僕が最も注目したのは、2人の脇役: 1人は、前半途中からずっとジミーのプロポーズ珍道中に黙々と付き添う長身の牧師。次に向かう元彼女を相談するシーンに変わる度に、必ずぽつねんと座っている姿は笑えます。しかし終盤、彼が湖上のボートでジミーにしみじみと語るシーンは、まるで別人のような穏やかで温かい人柄を描き出していました。そしてラストで、「神により与えられた権限により…2人を夫婦であることを宣言します!」という宣誓がカッコ良い!その瞬間、千人の花嫁が、街が目を覚ますような大歓声と拍手で祝福するシーンには、感動しました。そしてもう1人、忘れてならないのが、ジミーのお祖父さん。いつも分厚いステーキを食べていて、何故か常にハンドスピーカーを携帯して (彼の死後、ジミーがその「遺品」を玩んでいると、たちまちハウリングする) 、その必要もないのに大声で毒のある掛け声を入れる、高齢故にぶっ飛んだキャラクターは、何度も巻き戻して観て大笑いしています。[ビデオ(字幕)] 10点(2007-03-02 22:33:05)(良:1票)

23.  天国に行けないパパ 《ネタバレ》  ダブニー・コールマン演じるパパ・バートが最高です!バートは、どう見ても敏腕タイプのエリート刑事ではありませんが、長年に亘って職務を忠実に遂行して来た、経験と円熟味溢れる実働部隊という感じ。そして、仕事が終われば一人息子の野球の練習場まで迎えに行く、というマイホームパパぶりを遺憾なく発揮。それだけに、余命を宣告されて抜け殻のように駐車場に辿り着き、遠い目をして車のカギを開けようとすると、実はそれはよく似た他人の車で、中にいた犬に激しく吠えられた挙句我に返ったり、ダギーのいつもの練習場に車を横付けして、彼を車の中からこっそり見守る時の表情…!共に台詞がないシーンなのですが、ダブニー・コールマンの泣き笑いの表情には、思わず涙をそそられます。また、彼の相棒役のマット・フルーワーも良い味をだしています。バートの病気のことを知らないため、彼の突飛な行動の数々に戸惑ったり、事ある毎に「食うか?」とスナックやヨーグルトを勧めて来たり、と細かい場面が印象に残っています。[地上波(吹替)] 10点(2007-03-02 22:32:11)(良:1票)

24.  我輩はカモである  大学1年生の夏休み、初めて観たマルクス兄弟映画。「戦前に、こんなにバカな映画があったことが嬉しい」というレビューを、ある文庫版映画ランキングで読んではいたんですが、僅か1時間余りという尺で、これだけ手際よくまとまって、しかも切れ味鋭い間抜けっぷり、バカさ加減は衝撃的でした。兄弟で唯一まともに見えるゼッポも、最後までしっかり兄たちについて行っている時点で、魅力的でありやっぱり間抜けなのかも。チコリーニとピンキー (日本語で「小指」!) という、名前はおろか、存在していることそのものが間抜けな2人が、陽光降り注ぐ外でのピーナッツ売り屋台で、間抜けを繰り広げる様は、まさに屋外版の舞台コントのような雰囲気そのもの。イタリア語訛りで矢継ぎ早に話しかけるチコリーニ、それをギョロ目でじぃっと見据えて、無言で変幻自在な小技 (ハサミでちょん!っとフランクフルトをちょん切ったり) で対抗するピンキー。そんな2人が、すぐにあの独特の振り付けの殴り合いに発展して行く様が、可笑しくも何とも言えぬ良い雰囲気なのです。[CS・衛星(字幕)] 10点(2007-03-02 22:31:52)(良:1票)

25.  マルクス捕物帖 《ネタバレ》  終盤の、飛行機絡みのシークエンス以外は、ホテル内の場面がほとんどですが、次の『ラヴ・ハッピー』とは好対照の明るい照明の下で、久しぶりにスクリーンに帰って来たマルクス兄弟も、どこか伸び伸びしている感じがします。グルーチョの、お馴染みのインチキ支配人ぶり (特に、後半に登場する尊大な老紳士と、一言も喋らないその妻を撃退するシーンは、完成された良質のコントのように面白い) 、チコのピンボケぶりとピアノ演奏 (演目は「ビア樽ポルカ」、『マルクス兄弟珍サーカス』に続いて再登場) も円熟して良い味を出しています。そして最も素晴らしいのは、何と言ってもハーポでしょう。海外のあるマルクス兄弟研究家は、「後期の映画で、脚本が弱くなって来れば来るほど、ハーポは逆にいよいよ輝きを増して来る」と指摘。ちょっと短めになってすっきりした髪型 (実際はかつらですが) で登場し、寄りかかっているビルから引き離されると、たちまち倒壊するという有名なギャグに始まり、伯爵になりすましたシュトゥーベルとその子分をフェンシングで翻弄し、後半のカジノでの一世一代の大当たり、さらにお馴染み、名人芸のハープ演奏 (今回は、フランツ・リストの「ハンガリー狂詩曲」;後半ジャズっぽくなるアレンジも良く、彼の劇中での演奏の中で、一番のお気に入りです) …など、まさにいぶし銀の大活躍。かつての有名なギャグを再演してくれる所などもあり、なかなか味のある作品だと思います。[ビデオ(字幕)] 10点(2007-03-02 22:30:16)(良:1票)

26.  伯爵夫人  チャップリンの遺作にして、現代の視点で観てもオアシスのような安心感を与えてくれる映画。それは、78歳にしてなお衰えることのない創造力とエネルギーを持ち続けていた、超ベテラン職人・チャップリンの手によるものだからだと思います。つい先日、主演のマーロン・ブランドさんが亡くなったばかりで、我々の時代に最も近い、貴重なチャップリン映画と言えるでしょう。テクニカラー+ワイドスコープという手法の、このチャップリン映画は、「放浪紳士チャーリー」の頃のモノクロ・サイレント映画のイメージからは、極めて異色なもの。俳優としてのチャップリン本人は、チョイ役で2シーンだけ顔を出すだけに止まり、残りはいつもの通り、八面六臂の完全主義者ぶり。かつ、自分自身を忠実に再現させるような演技を、主演のブランドさんとローレンさんに与えています。…能書きはともかく、「あぁ、やっぱりチャップリン映画だ!」と嬉しくなる一篇。登場人物の仕草や、チャップリン作曲の音楽の数々が、特に愉しかったです。[ビデオ(字幕)] 10点(2007-03-02 22:28:54)

27.  モダン・タイムス  これこそ、僕が初めて観たチャップリン映画。高校1年生の時、現代社会の授業でクラスのみんなと一緒に観ました。オープニングの音楽が、ちょっと角張った感じがして、ちょっと違和感があったものの、開巻直ちに工場のシーンになってからは、もう爆笑の連続!「第5班 スピードアップ 4-1」と、単語を並べたようなだけの指示 (こういう態度のオヤジ、最近ほんと多い!) をモニターカメラ (1936年当時に!) で飛ばし、画面はその「第5班」へ。ある工員が、画面を横切って行くのを追って、画面がパンして行き、「第5班 ナットの締めが緩い」という社長のアナウンスに重なって、最後はその張本人=ベルトコンベアでネジを締めるチャーリーが登場…という、主人公をさり気なく紹介する、実にスマートな冒頭。  そして、何と言ってもクライマックスの『ティティナ』を即興で歌い躍り、見事ピンチを凌ぎ切るシークエンス。ここでのチャップリンは、それまでのドジばっかりのボケキャラとは別人の、名エンターテイナーの顔そのものでした。後に、衛星映画劇場で放映された時には、逃さずちゃんと録画。この『ティティナ』のチャーリーに、何度も何度もアンコールを送り、巻き戻して観ていました。[CS・衛星(字幕)] 10点(2007-03-02 22:28:27)(良:1票) 《改行有》

28.  偽牧師 《ネタバレ》  チャップリンが、ファーストナショナル時代の中篇作品を、3本立てに編集し直して戦後再公開した、『チャップリン・レヴュー』の、トリを飾る作品。終始、チャーリーが黒い牧師の服で登場するためか、映画全体も極めて異色な雰囲気。マット・モンローが、開巻とエンドクレジットで歌う『テキサスへ (I'm Bound for Texas) 』が、西部の雰囲気を何とも良く出しています。お気に入りは、何と言っても教会のシークエンス。牧師に成り済ました脱獄囚のチャーリーが、教会で聖書を手渡されて、思わず手を置いて裁判の宣誓をしてしまったり、聖歌隊の人数を数えてみたら12人だった(陪審員の数と同じ)…など、細かい素性ネタが出て来るところ。そして、有名な「ダビデとゴリアテ」の説教。この場面の、誰が見てもはっきり話が解る、簡潔明瞭なパントマイムは絶品!ほとんどのチャップリン映画には、彼の芸の見せ場が必ずありますが、中でもこれは屈指の上手さです。後年の、「3大傑作」ばかりが引き合いに出されるチャップリン映画ですが、この作品は雰囲気・ストーリー・彼のパントマイムの見事さと相俟って、知られざる佳作と言えると思います。[ビデオ(字幕)] 10点(2007-03-02 22:27:34)(良:1票)

29.  犬の生活  高校時代に初めてレンタルして、そしてついにはビデオを買って観たチャップリン映画。アメリカ映画ながら、イギリス・ロンドン出身のチャップリンが描く、独特の裏町の雰囲気がぐっと来ます。チャップリン映画で出て来る食べ物が、何故かどれも旨そうに見えるんですが、この映画でも開巻直ちに出て来る、歩き売りのホットドッグ、そしてチャップリンの実兄・シドニーが好演している、屋台のホットドッグ、そしてパブ『グリーン・ランタン』のカウンターで、ハンチング帽の男性が何かをむしゃむしゃと立ち食いしているんですが、それも妙に旨そう。少年時代、子役俳優としてデビューするまで貧困に喘いだ体験を持つチャップリンだからこそ、やはり食べるということも細かく描いているのでしょう。[ビデオ(字幕)] 10点(2007-03-02 22:26:52)(笑:1票) (良:3票)

30.  荒野の七人  あの傑作『七人の侍』を、ユル・ブリンナーが観て惚れ込み、リメイク権を買い取って作られたということで、どうしてもご本家と比較されてしまいますが、僕はどちらも大好き大満足!素材と俳優、音楽、演出が優れていれば、洋の東西を問わず素晴らしい作品になる好例だと思います。まず、何と言ってもバーンスタインの、あの胸躍り高鳴るテーマ曲。これを聞くといつも、アメリカ西部劇の陽光降り注ぐ広大な「荒野」が目に浮かびます。そして、全身黒尽くめの出で立ちで、すっと背筋を伸ばして歩き、鷹のように鋭い眼光を放つ、ユル・ブリンナー。『七人の侍』での志村喬さん同様、まさに「名将」そのもの。  そして、7人の個性的なガンマンの中でも、ジェイムス・コバーン演じるブリットは、まさにいぶし銀。銃とナイフの両刀使いという練達の士、という設定ですが、何と言っても列車を背景にした、電光石火のナイフ投げのシーン。初めて観た時の興奮が、まだ忘れられない映画です。[地上波(吹替)] 10点(2007-03-02 22:26:33)(良:1票) 《改行有》

31.  担え銃 《ネタバレ》  高校の現代社会の時代、クラスメイトたちと観た、初めてのチャップリン映画。中盤の「ミッション・インパッシボー」 (笑) を敢然と遂行するチャーリーには、思わず拍手喝采。特に、木に化けてドイツ軍兵士を次々に倒して行くという名ヒットマンぶり、追われて森の中へジグザグに逃げ込んで行くロングショットは、まさに抱腹絶倒という言葉を絵に描いたような可笑しさ。クラス全員での大爆笑と拍手が、今でも耳に残ります。数日後、直ちにビデオを購入しました。[ビデオ(字幕)] 10点(2007-03-02 22:26:02)(笑:1票)

32.  ウエスト・サイド物語(1961)  これも、『ナバロンの要塞』に投稿した拙レビューで書いた、父の『映画音楽大全集』で知って、小学生の頃に深夜放送で観た、忘れられない作品です。開巻ほどなく、フィンガー・スナップの音が聞こえて来て、男優たちにパンする有名なファーストシーン。この映画、還暦を迎えた母がリアルタイムで劇場で観たとかで、僕がこの映画の名前を口にした途端、ジョージ・チャキリスが素晴らしかった!と言ってはいつも2人で、この映画の話に興じて来ました。それだけ、1961年当時の日本の若者にとっては、電流が走るような鮮烈さを覚えるものだったのでしょう。高島忠夫さんか、愛川欽也さんかが、同じようにこの映画を目を輝かせて生き生きと語っていたのを、昔TVで観たことがありますが、あぁ映画って本当にいいな、と思ったのを覚えています。余談ですが、10数年前に漫画『おそ松くん』を読んだ時、六つ子がダンスを習う話があり、この映画のように両手と片足を高々と上げるシーンがあったのですが、そこでの会話:「昔、こんな映画流行ったよな」「ウエスト・ヒップ物語な」 (笑) 赤塚不二夫さんも、お好きだったんでしょうね。[地上波(字幕)] 10点(2007-03-02 22:25:37)(笑:1票)

33.  サンセット大通り 《ネタバレ》  この10点は、この映画を観た人全てを襲った、戦慄の超衝撃クロース・アップでラストシーンを締め括った、ビリー・ワイルダー監督への最敬礼です。まさにこれは、「世界を震撼させた10点満点」の映画でしょう。僕は、確か1995年頃に、地元民放局での深夜映画劇場で、吹き替え版で初見しました。声を当てていたキャスト名が判らなかったのですが、声からすると、かなり前にベテランの声優さんたちで録ったものではなかったか、と思います。吹き替え特有の、オリジナル版の屋外などでの音声を割りと拾わず、声優さんたちの声が、大きくはっきりと響くという効果もあって、ノーマと作家、それに執事が、いつも密室部屋にでもいるかのような錯覚を覚えました。それで、余計に怖かったのかも知れません。[地上波(吹替)] 10点(2007-03-02 22:23:28)

34.  ナバロンの要塞 《ネタバレ》  小学生だった80年代中頃、父が持っていた『映画音楽大全集』というレコードのBOXセットに収録されていた、ミッチ・ミラー合唱団が朗々と歌う主題歌に聞き惚れ、解説を読んで胸を躍らせていた映画。それから間もなくして遂に初見する時、深夜放送で観るために、昼寝をして備えたのを覚えています。僕の映画好きを決めた作品の1つです。ラストで、真打ちの大砲がようやく登場。それまで、冒頭の説明で言われていた「想像を絶する破壊力と正確さを誇って」いた大砲が、初めてイギリスの駆逐艦を外し、大爆破の末に、夜のエーゲ海の藻屑と消えるシーンで、子供心に体が震えたのが忘れられません。  今になって観返してみると、「爆弾屋」ミラー伍長を飄々と演じるデヴィッド・ニーヴンが最高です。不平混じりのジョークを連発しながら、ここ一番でマロリー大尉に猛然と食って掛かるのが印象的でした。任務遂行の為に、深手を負って歩けなくなったフランクリン少佐に、偽情報を流してドイツ軍基地に (負傷兵として治療を受けさせる為) 残したマロリーを、「何をしたか解ってますか??あなたは、任務の為に重傷を負った人間を利用したんだ!」と糾弾。苦渋の選択をしたマロリーは、しばしの沈黙の後「考えたが、他に方法がなかった…」と苦悶の表情。このシーン、戦争について思わず考えさせられます。  さらに、爆薬を不能にされたミラーが、冷静に推理して、ある意外な裏切り者を暴き出すシーン。ここでもマロリーに食いつきます。「任務遂行の為には、ここで裏切り者を殺さなくてはいけないんだ!任務遂行に一番熱心なのは、あなただろう?!心を鬼にして目を閉じて、イギリスの為を思って一思いに引き金を引いてみろ!君は指揮官じゃないか!」と大啖呵を切ったものの、急に萎んだように不安な表情で立ち尽くすミラー。長い沈黙の後、意を決して立ち上がり、「心を鬼にして」裏切り者に銃口を向けるマロリー。肩越しにそれを察知し、思わず引き止めに駆け出すミラー。その瞬間、消音銃の鈍い銃声!…ゆっくりと崩れ去る裏切り者。その銃を撃ったのは、裏切り者の親友であった…。このシーン、まるで舞台劇の緊迫した名演を観るようで、涙が溢れました。他にも、嵐の中で荒波に揉まれて進む漁船で、何故かみんなにコーヒーを勧めて回ったり、ラスト直前の「ネズミ花火」でドイツ軍兵士の度肝を抜いたり…。デヴィッド・ニーヴンは最高でした。[地上波(吹替)] 10点(2007-03-02 22:22:57)(良:2票) 《改行有》

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