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プロフィール
コメント数 56
性別 女性
年齢 55歳

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【製作国 : アメリカ 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
評価順12
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21.  手錠のまゝの脱獄 《ネタバレ》 この邦題、完全に間違ってます。脱獄ものを期待した人が観たら、がっかりすることうけあいです。しかも、映画の主題まで脱走じゃないし。この映画は日常的に、さらっと人種差別を映していて怖いです。あの変な母親に至っては、当たり前のように白人のジョーカーにだけご飯を出して、カレンの分も持ってこいと言われると、いかにも渋々と用意します。カレンを囮にして、「なんでニグロのことで怒るの?」と、突っかかる場面も怖いです。そして、この母親と息子はなんか不気味です。囚人のように泥土の生活から出られず、夫にも逃げられ、病んでしまったと思われます。あと、「死体でも懸賞金はもらえるさ」と言ったリンチの町も怖いし、偏見丸出しの捜索隊が、最初から処刑するつもりでドーベルマンを連れているところも怖い・・・アメリカは根強い差別の国でもあるんだなと実感した次第です。そんな中、2人を庇った、手首に縛られた痕のあるビッグ・サムと、最後まで2人を無傷で捕らえようとしたマックス保安官が格好よかったです。 あと、この映画はラジオの音楽とポワチエの歌以外に音楽がないんですが、ポワチエの歌はお世辞にも上手じゃないです。せいぜい鐘2つ(笑)。なのに最後、保安官が来るのを見ながら歌う、あのやけっぱちのミシンの歌が素敵で上手に聞こえる不思議。保安官が銃をしまって少し笑うところ、スパッと幕を切ったようなエンディング。重いテーマなのに分かりやすく、説教臭くもなく、むしろ清々しい気分にさせられました。とても上手い映画です。あと、いつでも綺麗なまま、何本もポッケから出てくる煙草には笑えました。[DVD(字幕)] 8点(2005-12-06 03:42:50)《改行有》

22.  エデンの東(1955) 《ネタバレ》 これはジェームズ・ディーンの存在感につきる映画です。丸めた背中、すねた上目遣いの目、複雑で繊細な甘えたような感じ。好き嫌いは分かれると思いますが、彼には1度観たら忘れられない独自の空気があります。他のキャストも地味にいい感じですが、肝心の双子の兄役のリチャード・ダヴァロスがいまひとつ。完全にジェームズ・ディーンに食われていたのが残念です。 レイモンド・マッセイ演じる父親は確かに正しい人ですが、人の弱さや世渡りの上手さも悪として直そうとする偏狭的な考えの持ち主で、兄のアロンも以下同文。彼が弟を見る目は、こいつずるい、嫌い。と軽蔑しているのが丸見えで、弟をちまちまいじめる機会を逃しません。アブラは恋人のアロンに父親の指輪を川に捨てた話をしたかったと思います。でも、どうしても出来ない。こういうところにアブラの心変わりの原因があるんですが、彼は気付きもせず、全部弟のせいにしてしまいます。それに対する弟の仕返しが凄いです。兄はそれまでの勢いはどこへやら、借りてきた猫みたいに大人しく連れて行かれ、母親と対峙し、180度反転してしまいます。優等生のコケ方は大きいですね。最後のガラスを割ったシーンは秀逸です。父も兄も致命傷を負いました。最初、観た時はアロンが無事に帰ってくれればいいなと思いましたが、2度目に観た時、割れたガラスから首を出したまま行ってしまうシーンが、まるで断頭台の処刑に見えてしまい、ああ、彼はもう帰ってこないんじゃないかと思いました。結果として、弟は兄を追放して死に追いやり、父も追いつめたことになります。母親もおそらく、致命傷を負ったんじゃないでしょうか。確かにキャルは父を看取った後はこの町を出て、何らかの形で償うべきなのでしょう。そしてアブラも自分が原因の一端だと罪悪感を持って生きるのだと思います。ただ彼女は、この刺し違えた家族の、最後の崩壊を防ぐクッション役になり、少しだけ救われた感じです。でも、最後に場を収めたのが、あのしようもない看護婦だったということが1番面白かったです。[DVD(字幕)] 8点(2005-11-09 01:01:16)(良:2票) 《改行有》

23.  シェーン 《ネタバレ》 水と緑が綺麗なロッキー山脈のふもとが舞台の珍しい西部劇です。中身も監督がジョージ・スティーブンスだけあって、ホームドラマ重視に仕上がっています。ていうか、これはアメリカ版股旅物だ、任侠物ですね。それに子供の視点から見ていて分かりやすく出来ています。ケンカのオーバーアクションや、やたら大きい効果音も、ジョーイ少年の視点。俳優は父親のヴァン・ヘフリンからライカー役のエミール・メイヤー、コーヒーを飲む殺し屋ジャック・パランス、そして2匹の犬に至るまで名優ぞろい。そして、本名を名乗らない主役のシェーンの存在が大きかったです。 ところで、小さい男の子が成長過程でヒーロー像を求めるのは自然のことなんですが、ジョーイ少年のシェーンへの期待は凄かったです。瞬きもせずにシェーンを見詰め続け、「シェーンは強いよね。」「痛みなんてへっちゃらだよね。」「臆病じゃないよね。」「逃げたりしないよね。」「勝つと思っていたよ。」と、雨嵐のように期待をぶつけます。彼は唐突に知らない子供に、不死身で無敵の特撮ヒーロー像を求められてしまいました。時代が変わったことを受け入れ、殻を破ろうとして果たせなかったシェーンは、せめてジョーイの期待に応えようと努力したのでしょう。かくして、彼は2階から撃たれたときに怪我したと思われるのに、たいしたことないとやせ我慢をし、「正直で強い男になれよ。」と、少年を励まして去るのでした。しかも最後までジョーイ少年は「本気だったら撃たれなかったよね。」「あいつ、抜く暇もなかったよね。」と、懸命に自分のヒーロー像をキープしようとしていたのでした。・・・気の毒に・・・私にはある意味、ライカーや殺し屋ウィルソンよりもジョーイ少年の方が怖かったですよ。あの後、シェーンが無事に別の町に行けたことを祈ります。[ビデオ(字幕)] 8点(2005-10-14 22:01:35)《改行有》

24.  トップ・ハット 《ネタバレ》 この「トップ・ハット」は「カイロの紫のバラ」に出てくることで有名ですね。是非ミア・ファローと一緒にアステアとロジャースの「チーク・トゥ・チーク(頬よせて)」にうっとりしましょう。フレッド・アステアはものすごいイケメンでも長身でもないのに、とても格好いいです。普段着もパジャマも燕尾服じゃないのかと思わせる品の良さ。そして彼のダンスはジーン・ケリーと違い、見せ所の多いアクロバティックなダンスじゃなくて、分かる人にはたまらない玄人向けのダンスです。映画の中で恋するアステアは何を言ってもジョークで返してきて、足にも口にも翼がついているみたいです。ロジャースは美しい淑女という感じではないけれど、気品があって可愛らしく、アステアについていけるタップとダンスの技術に感服しました。歌もいいし、とにかく洗練されています。 ストーリーはよくある勘違いネタで、特にあまりにも強引なオチは苦笑ものですが、そこまで注文するのは贅沢でしょう。ただ、アステアはダンスの方は完ぺき主義で、納得いくまで何十回も撮り直したそうですが、脚本の方はどうでもよかったんでしょうね。でも、倦怠期のハードウィック夫妻や、ちょっと暑苦しいデザイナーのベディーニ氏は見ていてなかなか楽しかったです。リドのシーンはいかにもイタリアでのロケではなく、スタジオのセットで撮った感じですが、考えずに楽しんだほうがお得です。参考までに、あの「ベニスに死す」と同じ場所だと考えると面白いかもしれません。[DVD(字幕)] 8点(2005-08-31 03:47:04)(良:1票) 《改行有》

25.  オズの魔法使 《ネタバレ》 1939年って・・・昭和14年。当時、日本は軍事一色で2年後にはパール・ハーバー。しかし、こんな映画作ってる国に戦争ふっかけるとは・・・無謀というか、視野が狭くなってたというか・・・悲しすぎます。私は幸いにも予備知識なしでこの映画を見られたので、やっぱりカラーに変わるところでおおっ。と感動しました。ただ、もう大人だったので、子供の時に観てみたかったですね。映画は湯水のようにお金を使った感がありますが、さすがに使い方を間違ってません。マンチキンやエメラルドの都の人たちの衣装や町のセットが、やりすぎ寸前の豪華さ、カラフルさで、現在のCGや特撮全開の映画が、背景が書き割りでテグスが丸見えのこの映画に適わないところが不思議です。映画を支える俳優は、脇役や犬に至るまで芸達者、やっぱり技術より人間です。 ところで、カンザスはモノクロ画面も手伝って、殺風景で何もない土地です。しかも竜巻がよく来るような不安定な場所。ドロシーには両親もなく、同じ年頃の友達もいないし、おじさんおばさんは仕事に忙しい。一方、オズの国は魅力的で食べ物に困らなさそうだし、新しい友達も出来ました。でもドロシーはやっぱりカンザスへ帰りたい。きっと、ここが物語の核の部分で、帰りたいという思いがなければ、何の魅力もない物語なんだと思いました。なぜかと考えると、ドロシーはエムおばさんとヘンリーおじさんが大好きだということ。ぽっちゃりが可愛いジュディ・ガーランドは感情豊かにストレートにその想いを演じていて、本当に名演でした。 あと、オズの魔法使いがカカシたちの願いを叶える辺りは、ご都合主義というか、かなり詐欺なんですが、どうしても、旅を通してすったもんだしないと見えてこないものってあるんですね。あと証明書があると安心という心理にも、つけこんでいますが。近くにあったと気が付いた後は、何も変わってないどころじゃなく、全員以前より自立した存在になっているはずです。めでたしめでたし。それにしても、トト役の犬は名演で可愛かったなぁ。ちなみにあの後、ソフトバンクのお父さん犬並みに稼いだそうです。いや、マジで。[DVD(字幕)] 8点(2004-07-18 12:35:27)(良:6票) 《改行有》

26.  モロッコ 《ネタバレ》 スタンバーグ監督はディートリッヒの女神のように崇拝していたのでしょうか。とにかく彼女を中心に、彼女が美しく見えるよう、細心の注意を払って映画を作っています。年代物なので、画像は悪いですが、何も凝らないシンプルなモノクロ画面が美しく、燕尾服とトップ・ハット、煙草の煙りに100万$の足、ハスキーな歌声、そして女性とのキスまで、とにかくサービス満点。でも、この監督は相当の職人です。趣味に走りすぎず、彼女のプロモーション・ムービー一歩手前で止めて、ちゃんとした恋愛映画を作っています。トーキー初期らしく音も大事に撮っていて、特に真珠がバラけるところが秀逸です。それでも、相手役がミス・キャストだと駄作になったでしょうが、よかったことに、相手役は上品な金持ち紳士を演じたら右に出る者はいないアドルフ・マンジューと若き日のゲイリー・クーパー。クーパーはちょっと2人に押され気味ですが、それでも格好いいですね。 はっきりいって、この映画は主役3人の存在感だけで成り立っています。話自体には全くヒネったところはないし、その後の2人に未来はないでしょうが、アミーとトムが交わす2本指の挨拶、鏡に書いたルージュの伝言、砂漠に脱ぎ捨てたハイヒールと、これでもかというくらいに小道具の使い方とポーズが決まっていて、映画が格好よければそれでいいんだという、有無を言わせない強引な説得力が伝わってきました。はい、砂は熱くないですか?なんて野暮は言わずに、格好よかったとだけ言いましょう。あと、蛇足ですが、アミーの持っていた2体のお人形がなんか妙に味があってよかったです。[DVD(字幕)] 8点(2004-07-04 22:58:47)(良:1票) 《改行有》

27.  雨に唄えば 《ネタバレ》 ミュージカルやオペラは理屈付きで観ると、ひたすらつまらないものに成り果てますので、この映画のようにご機嫌な気分で歌、ダンス、劇中劇を楽しんだ方がお得です。ただ、そうはいっても、後半の「ブロードウェイ・メロディー」の劇中劇部分は無理やり入れ込んだ感が否めないのですが、それでもジーン・ケリーのこの映画に対するチャレンジ精神は評価できます。シド・チャリシー色っぽいし。半年間、猛特訓したというデビー・レイノルズも努力賞。そして、ドンのキャラクターの魅力を倍アップさせているドナルド・オコナーは影なるもう一人の主役です。トーキー映画制作の裏話や苦労話も楽しいし、マニアっぽいけど、知ってる人には倍楽しい、冒頭の試写会のプレミアショー・パロディも大げさで面白いです。個人的には、偽証経歴で固めまくった過去の場面と、ラブシーンだというのに、どうせ声は聞こえないからと、ドンがリナに文句を言いまくっているシーンが最高でした。あと、社長や監督のキャラクターもさることながら、ハリウッド内幕物をコミカルに楽しませてくれた、リナの存在感は大きいです。リナはこの後、トーキーには生き残れないでしょうが、金持ちのファンを結婚相手に捕まえて、本当に(株)ラモントなんて作ったりして、しぶとく生き残ると思います。 残念なのは大詰めの「ブロードウェイ・メロディ」ナンバーが浮いてしまったことと、話が本編に戻るのが唐突すぎたこと。頭が本編に戻るのにかなり時間がかかってしまいました(汗)。[DVD(字幕)] 8点(2004-06-14 20:43:09)《改行有》

28.  カサブランカ 《ネタバレ》 骨格はよくあるメロドラマなんですが、肉付けの良さとタイミングの絶妙さが際立った幸運な映画です。臭い台詞が何故か浮かないボギーと、この頃が最高に美しかったバーグマンが中心で光り輝き、映画全体を彩るサムの歌声と、ちゃっかりした友人のルノー署長、ドイツの名優コンラート・ファイトなどの名脇役がグッジョブで固めています。そして、エキゾチックで危険なカフェの雰囲気の中、少々滑稽な、でも魅力的な客と従業員が、味のある華を添えています。それと、この映画の幸運の一つは監督がマイケル・カーティスだったことだと思います。シナリオ未完成のまま撮影を開始し、なんとか辻褄を合わせるというのは巨匠監督では有り得ないお粗末さですが、職人監督らしいバランス感覚で上手く帳尻を合わせ、出来上がってみれば、主役良し、脇役良し、音楽良し、粋な台詞てんこ盛りという、結果オーライの名作に仕上がりました。さらに、渡りに船の上昇時流に乗って、アカデミーまで獲ってしまうという百年に一度の幸運な映画になりました。こういう例は珍しいと思うので、私は勝手に招運映画と呼んでいます。偶然の傑作B級映画に乾杯です。[DVD(字幕)] 8点(2004-06-02 19:25:11)

29.  OK牧場の決斗 「荒野の決闘」を先に見たのは失敗だったかなあ。いや、あっちは芸術、こっちは見事な娯楽、日本の時代劇と同じに深く考えないで、同ネタ別俳優を楽しんで観ましょう。個人的にはワイアットは絶対!ランカスターよりフォンダだけど、ドクはマチュアよりこっちのカーク・ダグラスの方が格好いいなあ。[ビデオ(字幕)] 7点(2006-07-06 00:57:50)

30.  刑事コロンボ/黒のエチュード<TVM> 《ネタバレ》 コロンボ警部はあのカーネーションくらいじゃ証拠には程遠いのを十分に承知した上で、犯人の奥さんを一緒に連れていったんですね。いや、いつもながらあざとい手口で。もしかして、現場の警官達は花に気付かなかったかも知れないけど(おいおい)、警部は気付いてて犯人が来るかもしれないと、あのままにしてたりして・・・。それはそうと、警部の仕事というのは逮捕までなんでしょうか。有無を言わさず目星をつけた相手を拘留するまではいいんですが、その後はどうなっているんでしょうね。少なくとも私には「え~、またあいつの捕まえたホシか?あんな少ない証拠から犯罪を立証しなきゃならないこっちの身にもなってみろよ。まあ、あいつが挙げたんだから犯人には間違いないだろうがよ。」なんて声が聞こえてきますね。犯人逮捕に喜ぶでなく、ビデオをもう1回まわしてもらっていた警部の後ろ姿が何か良かったです。ところでオードリー、コロンボすら上手にあしらうコツを教えてください。[DVD(吹替)] 7点(2006-06-28 12:28:04)

31.  刑事コロンボ/殺人処方箋<TVM> 《ネタバレ》 コロンボ警部は初登場から極悪人ですね(笑)。まだ若くてパリッとした風采も手伝って、フレミング先生の言う狡賢い妖精どころか悪賢い妖魔と化しています。先生の帰宅時、すぐには姿を見せず、隣室で観察。堂々とゆっくりと退路を断つように後ろに回りこみ、第一声。「フレミング先生」・・・フレミング先生はこの時、後ろから取り憑かれました。人間離れした五感で(電話だから聴覚かな。いや、シックス・センス?)共犯者らしい人物まで探り当て、彼女が来る時間を狙って、診療所にペンを返しに行く。もちろん、この時点で彼女も取り憑かれました。警部お得意の厚かましくも細かい気がかり攻撃。先生があまり動揺せず、尻尾を出さないので、気の毒な共犯者にターゲット変更。脅しが効かないと分かると、じわじわと長期戦の構え・・・観れば観るほど酷い奴です。なのに何故、こんなにも警部は小気味良いんでしょうか?そして、何故私はこんなにコロンボ警部が大好きなんでしょうか?? ところで、警部と共犯者ジョーンさんとの撮影所での対決シーンは1度、英語音声で見ることをお勧めします。脅しの警部にピーター・フォークの肉声が重なると、ほとんど極悪非道な悪代官です(笑)。[DVD(吹替)] 7点(2004-06-27 23:46:35)(良:2票) 《改行有》

32.  赤ちゃん教育 《ネタバレ》 この映画の主役の彼は、車を何度もぶつけられて、置き引き犯にされ、上着を破られ、鳥の羽根まみれにされ、豹を押し付けられ、自動車泥棒にされ、服を奪われ、犬に研究に使う骨を持って行かれ、結婚式をキャンセルさせられ、斜面から滑り落ち、川でずぶ濡れにされ・・・エンディングまでいったい何回厄災を被ったのか?どうしてここまでされて、彼女を好きになれるのか?相手はあの短時間に女1人で豹を捕まえて、警察署まで引っ張ってきた最凶娘です。グラントもこれは仕事だからと考えて演技していたものと思われます。そういえば、逆にグラントがストーカーとなって、復縁を迫る映画もありました。この時代には、こんなストーリーのスクリューボール・コメディが流行ったこともすごいです。これは映画だからという暗示をかければ、どんな無茶苦茶なストーリー展開もありなんでしょう。役者魂恐るべし。でなければ、貴方はMです。・・・2人の演技の上手さより、こんなことを考えてしまいました。[DVD(字幕)] 6点(2008-06-16 00:24:54)

33.  スタンド・バイ・ミー 《ネタバレ》 ゲロ汚~い。メガネ君ヤバ~い。それ以外は良かったな、なかなかの佳作です。[ビデオ(字幕)] 6点(2006-06-23 01:05:33)

34.  刑事コロンボ/指輪の爪あと<TVM> 《ネタバレ》 そっか、手の甲で裏ビンタしなければよかったんですね(笑)。カッとなって、とっさに裏ビンタが出るかどうかはともかく、この殺人は計画的じゃなかったので、多少、犯人の手が甘いのは仕方ないでしょう。でも、しれっと捜査に加わったり、ヤバいとなると、コロンボを探偵社に引き込もうとするのは悪くない手なんですが、逆に警部に探偵社の内情や、事件の担当社員を調べ回られてる始末です。大詰めの罠もコンタクトにジャガイモと、お得意のハッタリ含めて二重に用意して、「ホシにこのこと教えてやりたい。」とか、発言も終始余裕、最初の手相確認から最後の修理工場まで、完全にコロンボペースでした。なんか少し物足りないです。しかし、警部はホントに逮捕のためなら何でもしますね。墓を掘り起こすのは、火葬の国の一国民から見て、かなり怖かったです。ここで、レイ・ミランドが反対していたら、面白かったと思いますが、物分りがよすぎて、ちょっと残念でした。あとラストの彼、立ち直り早すぎ・・・でも、排気管を覗きたくなった気持ちはよく分かります。ところで警部は、あの後ちゃんと遅れずに免許更新出来たんでしょうか?[DVD(吹替)] 6点(2006-05-15 19:05:12)

35.  オーケストラの少女 《ネタバレ》 虚仮の一念で、がむしゃらに突き進み、結果オーライになるアメリカン・ドリームのひな型みたいな映画です。ちょっと上手くいきすぎじゃない?感を和らげるのは、この映画の場合は、ディアナ・ダービンの歌声と、ちょっとボサボサ頭のストコフスキー先生の指揮、そしてフィラデルフィア管の皆さまの演奏ですね。先生に号外が出るほどの経済効果があるかどうかは知りませんが、演技(地かも。)はなかなか達者でした。先生はグレタ・ガルボに求愛してフラれたそうですが、そのときも、あんな少ーし高飛車な態度だったんでしょうかね?あと、個人的には先生の指揮よりバッハのピアノ演奏の方が印象的でした。途中で止まって残念。 ダービン演じるパッツィのいいところ(?)は、周りの大人が足を引っ張りまくろうが、迷惑がられまくろうが、お構い無しに目的地へ突き進むところです。単純なストーリーがスピード感を増幅して、十分、今に通じます・・・つーか、失業楽団員ネタなら話は全然違いますが、最近アカデミー映画にありましたね(笑)。一般人の立場から観て、昔のアメリカンセレブはあんなだったのかな。と、少し苦笑しつつ、結局、パッツィの都合のいいように転がっていく展開が、爽快で楽しかったです。あと、フロスト氏のしょうもないイタズラが結構面白かったし、小粋なタクシーの運ちゃんが、とてもいい味でした。そして圧巻は、やっぱり最後のストコフスキー先生宅での交渉ですね。これは選曲が正解です。このせち辛い世の中だけど、8ドル40セントくらいなら、あんな粋な投資ができるかな。なんて、ちょっと元気をもらえるカンフル剤のような映画でした。それはそうとパッツィ、あなた学校は休暇中ですか?[DVD(字幕)] 6点(2005-12-29 15:37:11)《改行有》

36.  刑事コロンボ/構想の死角<TVM> 《ネタバレ》 メルヴィル夫人の肖像画ってなんか怖いです。よく見ると、あのオフィスも肖像画の他にドクロとか、結構不気味な物がたくさん置いてあって怖いし、犯人と脅迫者がお酒飲んで話してるシーンも妙に室内が暗くて、影が多くて怖いです。そして、その脅迫者のラ・サンカさんがホラー映画のように不気味で怖いです。コロンボ警部が保険屋を脅迫するシーンはさり気に怖い・・・(いつもやってるね、絶対)。あと、あのホット・ドッグ屋は外装がなかなかです。おごるって言ってて領収書切らせるところが警部だなあ。あと、警部のチーズオムレツ、焼いてるところと出来上がりを見たかった。・・・え、ミステリー部分?借りた本が返す時、倍近くになってたところですか?・・・しーん・・・いや、えーと、なかなか周到で上手く出来てるんですけどね。今回、犯人が周到じゃないようで、確かにメルヴィル夫人がお冠になりそうです。口座の金の出し入れもあからさますぎるし、せめてサイン本とシャンパンの栓を回収するくらいの用心深さじゃないと、コロンボの敵ではありません。それはそうと警部、カミさんいるんだから保険くらいは入りましょうよ。[DVD(吹替)] 6点(2005-11-18 01:09:41)(笑:1票)

37.  刑事コロンボ/死者の身代金<TVM> 《ネタバレ》 コロンボシリーズ第2話、今回の犯人はおそらく、どん底から法曹界を這い上ってきた女弁護士レスリー。前回と同様、中々の強者です。しかし、この犯人が憎らしいのは、眉一つ動かさずに夫を撃った最初だけです。やがて留学先から、夫の連れ子マーガレットが敵意むき出しで帰ってきた時点で分かる気がしてしまいました。いつものように話をはぐらかすコロンボに対して、レスリーは犯人+大人の対応、マーガレットは「私は真面目なんですよ!」・・・アメリカ人でもジョークが通じないタイプはいるんだなあと感心してしまいましたが、こんな2人が合うわけがない。なんにせよ、女同士のバトルはコロンボと違ってドロドロで直情的、なかなか見応えがありました・・・ていうか、怖い!子供(発育はいいですが)とはいえ、よくもまあ娘を殺す気にならなかったものです。しかし、このバトルを裏から糸引いて、漁夫の利とばかりに犯人を掠め取った警部が1番怖いです。それでいて、ビリヤードが上手いなあと思っていたら、手玉まで落とすあのとぼけた味がたまりません。ルートビア(吹き替えだとグレープジュース)や3ドル50セントのオチもよかったし。それにしても、空港のゲートを楽しそうに通ったマーガレットはレスリー逮捕の知らせを嬉々として受け取ったんでしょうね。どうか、あまりコチコチの嫌~な大人にならないでね。[DVD(吹替)] 6点(2005-09-21 00:07:32)

38.  グランド・ホテル 《ネタバレ》 当時の豪華スター競演の話題性で、鳴り物入りで公開されたみたいですが、どうも今一つの感がぬぐえません。そもそも、おばあちゃん以前の時代の映画ですから、説明映像とかがないと、スターはガルボとクロフォードとジョン・バリモアの3人だけだと思っちゃいますよ。え、あの無能な社長もスターなの?って感じで。それともうひとつ、今一つに感じる理由は、スターに遠慮して、ガルボとクロフォードが直接競演しなかった結果、話の掘り下げが浅くなってしまったことです。ドラマとしてはいっそ、スターなんか使わない方が5人の主役を絡めてもっと面白い展開に出来たと思います。でもそれだと、看板のオールスター・キャストが消えちゃいますから、難しいところですね。 ただ、この映画が後の時代に与えた影響は大きいです。グランド・ホテルは今やシティ・ホテルと化して、世界中に散らばっているし、映画としても、オールスター・キャストと「グランド・ホテル形式」を確立した雛型ムービーになってます。ここまでになったのは、話題だけの薄っぺらな駄作にならずに、見せ場や構成を考えて、全体を品良くまとめたからだと思います。俳優はスター性は関係なく、バリモア兄弟とクロフォードがなかなかの好演でした。脇役のスゼットやシノヴィッツがいい味で、あとはやっぱり出て来るだけで、空気が一変してしまうグレタ・ガルボの美しさが特筆ものでしょう。ただ演技は少々オーバーアクションですが。[DVD(字幕)] 6点(2004-06-19 12:46:32)《改行有》

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