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プロフィール
コメント数 50
性別 男性
自己紹介 人生半世紀を超えた。たいていのことは許す。

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【製作国 : アメリカ 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
評価順12
投稿日付順12
変更日付順12

21.  A.I. 《ネタバレ》 直感的に、これは神の沈黙を扱った映画だ!と思った。スピルバーグは意識してるかどうか知らないけれど、水底に沈んだコニーアイランドの張りぼての青い妖精は、人間がどんなに救いを求めても永遠に沈黙し続ける神のメタファーになってる。少年ロボットのハーレイ・オスメントは、愛に突き動かされて、人類が死に絶えた後まで張りぼての妖精に祈り続ける。でも、答えは返ってこない。で、まあ、このテーマで神を簡単に出すと拍子抜けだから、当然、ストーリーを終わらせるのが困難になる。スピルバーグも、最後は苦しまぎれに異星人でケリをつけた。うーむ、まあ、手練れの監督でもデウス・エクス・マキーナに頼るしかなかった、と。それから、昇天するジュード・ロウの哀切な映像も、キリスト教世界の図像の一つと思う。その他随所にキリスト教の暗喩がひそんでいる感じ。愛されたい!どうしたらいいの!という切実なメッセージは残るけれど、この仕掛けじゃあなかなか伝わりにくいなあ。7点(2004-06-26 02:35:32)(良:2票)

22.  ストレイト・ストーリー 《ネタバレ》 ものすごい頑固ジジイ兄弟の話。兄弟なのに、ちょっとしたことで仲違いしたまま十年以上っていうのは意固地そのもの。ちっこいトラクターで何百マイルも旅するってのも、相当の変わりもんだ。よたよたした爺さんだから、愛すべきっていう感じがするけれど、壮年の頃は扱いにくいヤツだったと思う。この爺さん兄弟は、二人とも、荒くれた個人主義者で、世間のヤツらにおかまいなく生きて行く独立独歩の偏屈者だ。それがこの映画のキモだと思う。最後の場面で、よぼよぼの兄貴が掘っ建て小屋から出てきて、仲違いしてた弟と、無言でベンチに腰掛ける。ああうれしいんだな、というのが伝わって来る。こうやって、いろいろなモノと最後に和解して死ぬんだな人は、っていう感慨が浮かんでくる。9点(2004-06-26 01:28:57)

23.  テルマ&ルイーズ 《ネタバレ》 二人が駆るオープンカーをロングで撮ったアリゾナ辺りの砂漠のショットが興味深かった。西部劇によく出てくるような奇岩の間をメタリックブルーのサンダーバード(?)が走り抜けて行く。いかにもアメリカ!な情景なんだけれど、でも、凄絶に美しかったことも確か。「ブレードランナー」でいかにもな近未来を見せてくれて、「ブラックレイン」でいかにもなJAPANを見せてくれたリドリー・スコットが、ここでいかにもなアメリカと女主義(←フェミニズムの訳です)をセットにして見せてくれる。観客の期待するステレオタイプの映像を、観客の期待以上に鮮やかに激しく描き出すこと「だけ」に成功したのだ、と考えれば、理念の底の浅さも説明はつくかも。それ「だけ」の映画だとしても、映像美の迫力には脱帽。7点(2004-06-26 01:06:41)(良:1票)

24.  ドクトル・ジバゴ(1965) 封切り時には子供だった。で、しばらく前にビデオで見て、なんとべたべたの大衆小説だったんだなあ、と或る意味感心してしまった。人と人があっちこっちでばったり出くわす、という都合のいい筋立てが大衆小説の神髄だと思うので。ジバゴはけっこうよい思いをしながら達者に世渡りできてる男だし、ラーラは依存的な感じの始末に負えない美人系だし、うむー、そんなに深い話じゃないぞ。ストーリーは「NHK朝の連ドラ+冬ソナ」の水準ではないかと。波瀾万丈の悲恋?を楽しめるヒト向き。6点(2004-06-18 15:17:49)

25.  アバウト・ア・ボーイ ロバータ・フラックの“Killing me softly please”が大ヒットしたのをリアルタイムで知ってるから、マーカス君の苦悩には苦笑するしかなかった。ま、そりゃ、今時あれを歌うはめになっちゃあ辛いだろう。登場人物の苦悩が、おおむね苦笑レベルで済んでいるのがストーリーとして上手い。自殺も未遂で終わる。他人から見れば些細なことが当人にとっては苦しみのタネで、それに共感しないで生きてゆくのはホンモノじゃあない、と言いたいもよう。空っぽの人生を送っている架空のヒトには重たいテーマかもしれないけれど、リアルワールドの普通の人には、メルヘンタッチの佳作。7点(2004-06-18 13:37:55)

26.  デッドマン(1995) 《ネタバレ》 ジャームッシュは、いつも、当事者の予測や期待に反して思いがけない方向にものごとが転がってゆく、という状況にこだわってる。思ってたのとは全然違うトチ狂った就職先に転がり込んだり、オカシナ思いこみを固く抱いたインディアンが脈絡なしに出現したり。つじつまの合わない出来事が、つじつまの合わないままに支え合って、それなりに世界が出来てしまう構造になってる。そして、デップの人生はちょっとずつずれて行って、最後は黄泉の国に心静かに旅立ちましたとさ、というお話し。大変心地よく観られました。8点(2004-06-16 10:32:56)

27.  ベティ・サイズモア 解離症状の設定に無理があるんで減点。殺し屋コンビ、モーガン・フリーマンとクリス・ロックのちぐはぐな掛け合いが見所かと。目の据わった殺し屋クリス・ロックが生真面目にズレまくるさまが絶品。フリーマンが、自分はディスカッションが好きなタイプだ、と言ってベティ(レニー・ゼルウィガー)を口説く場面で笑い転げた。考えてみると、解離症状から出来てるストーリー自体は別に面白くなかったんだってことに気づくが、ほかで笑えたから許す。7点(2004-06-15 17:01:01)

28.  パーフェクト・ワールド 追いかける方の描き方が中途半端。もっと削るか膨らますか、筋書きをツメてほしかった。逃げる方はとてもよく描かれてるので、かなり残念。ケビン・コスナーは好演だけど、顔立ちが整いすぎてて、正義感と粗暴さが同居する無教養でアブナイ頭脳明晰な男にはなりきれない。全編アメリカのほこりっぽい田舎の雰囲気が良く出ていた。救いのある透明な悲劇。7点(2004-06-15 16:41:04)

29.  K-19 壊れた原子炉を修理する地味なハナシ。ろくな防護服もなく炉心近くで修理したのが自己犠牲的で偉いって言われても、もともとずさんな装備で無意味な作戦をしてんだから共感できない。自分は死んで仲間を救った、というのも所詮は内輪の美談だしねえ。というわけで、どうしてこの筋書きでウケると製作者が期待したのかが謎なんだが。3点(2004-06-15 12:06:47)

30.  ドリームキャッチャー 映画のダメなところは、実は、原作の欠陥そのもの。原作も、前半と後半が違うハナシになってて、名手キングでもこんな失敗作があるんだ、と読んでびっくりした。ハナシの構造上の欠陥は、コトバから画像にメディアを変えても修復不能だ、という真実を学べる映画。ちなみに、前半の、4人組の幼年期の回想と森での災厄との遭遇あたりは好み。3点(2004-06-15 10:00:41)

31.  オズの魔法使 《ネタバレ》 ドロシーが西の悪い魔女をピンポイント爆撃でやっつけて、マンチキンに感謝のダンスを捧げられる場面では、これこそアメリカ人が世界各国に対して持ちたい関係なんだなあ、変わってねんだなあ、とつくづく思ったことです。そうです、私らは踊るマンチキンです。でも、そういう無意識も含めて、あっかるいノーテンキなアメリカ映画の名作だわ、やっぱ。映画史上の重要性を加味して9点。9点(2004-06-14 11:50:06)(良:1票)

32.  イギリスから来た男 《ネタバレ》 主人公が暴力的なジイサンという意表をつく設定のハードボイルド。失踪した実の娘を捜して寂れた倉庫街の怪しい会社であれこれ尋ねてフクロ叩きにされると、ちっこいピストル持ってとって返して全員撃ち殺す。キレたジイサンが年季の入ったプロの犯罪者だというコワさ。ピーター・フォンダは、1960年代70年代のカウンターカルチャーブームで偶然成り上がった安手の音楽プロデューサーにぴったり。ドンパチすれば勝負は見えてるんだが、そんなヤツに勝ったってむなしいというヤクザな老父の娘を思う気持ちが切ない。年寄りが観るべき渋い映画。8点(2004-06-14 11:29:12)

33.  愛しのローズマリー そこそこ笑えるけれど、いまいちのれない。「人間、或る程度は、顔や」と言い切る吉本新喜劇のサベツ思想の方が、嘘が無い分だけ好ましい。すっきり美人のグウィネスが、太ってるんで控え目になるしかない性格をかわゆく演ずる。常日頃美人には押され気味になるフツーの男にとって、主人公に感情移入して観てオイシイ映画。5点(2004-06-14 10:47:47)

34.  ゴースト・ドッグ 伝書鳩にしびれた。緊張と弛緩が、ぜーんぶ的外れに配分されているあたりが、ちょっと真似のできないジャームッシュの世界。ところどころに出てくる英語訳の葉隠れに一驚。ジイサン侍の狂信的うわごととは全然違う立派な箴言みたいに読めてしまう。呑み込めないと言って止めといてもいいはずのところを強引に消化すると、こういう創造的誤解が生まれるわけだ。人殺しを生業にするのは勧められないけれど。8点(2004-06-14 10:11:00)(良:1票)

35.  リービング・ラスベガス 《ネタバレ》 アメリカ枯れススキ。または、ラスベガス心中。女は死なないけど。自ら意志して酒を飲み続けてダメになっていく、っていうポジティブなダウンビート志向は、思想として興味深い。恨みとまったく無縁の破滅型っていうのは、有りそうで無いから。でも、映画としては、さほど面白くならなかった。俺はホントにこれでいいんだから、って消えていく人は、あっそう、つって送り出すしかないじゃない。本当は背後にあったかもしれない葛藤が、この世のストーリーにならなかった。合掌。6点(2004-06-14 09:55:09)

36.  インソムニア 《ネタバレ》 本当は何があったのか、を徹底して追求する西&北ヨーロッパや北アメリカのメンタリティがよく出たストーリー。終わりに近いところでロッジの女主人がドーマー(パチーノ)に「自分が正しいと思ってやったことなんだから受け入れるしかない」みたいなことを言う。こういう思考の切実さがピンと来ないと理解しにくい教訓劇。ロビン・ウィリアムズの三流作家は、ここを逃げてるチープな市民の扱いなので、極悪人に見えなくてかまわない、ということでは。7点(2004-06-14 08:49:42)

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