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【製作国 : アメリカ 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
21. 宇宙戦争(1953) 《ネタバレ》 この時代の作品なので特撮技術が古いのはしょうがないとしても、それ以外の部分でもツッコミどころがあり過ぎてある意味面白い。火星に知的生物がいること自体現在の常識ではありえないが、それは許すとしても結末にはあまりにバカバカしくかつあっけなさに唖然としてしまった。ウェルズの原作通りなのかもしれないが、1898年のSF小説なのに対して50年以上後の映画化なのだから、もう少し進化させた結末にしてほしかった。空気中の○○でやられるなんて・・・「サイン」を見た時も思ったが、地球を侵略しにくる宇宙人たちに言いたい。「侵略に来るんだったら、自分たちが住みやすい環境なのかちゃんと調査してからにしてよね!」[DVD(字幕)] 3点(2010-09-21 02:02:07) 22. 死刑執行人もまた死す ナチ占領下のプラハを舞台に、ゲシュタポとプラハ市民のレジスタンスの息詰まる攻防を描いたサスペンスの傑作。プラハ市民のナチに屈しない不屈の精神が力強く描かれているとともに、緊迫感張りつめた上質のサスペンスとなっている。ラストは「まだこの戦いは終わっていない」ことをにおわしている通り、この作品は大戦中に製作されている。「チャップリンの独裁者」がラストの演説でナチを痛烈に批判しているのに対して、この作品ではナチに屈しない精神を詩によって高らかに詠っている。プラハは中世の街並みが残るヨーロッパ随一の大都市として知られていて、空襲の被害は極めて少ないイメージがあったが、こういう哀しい歴史もあったんですね。[DVD(字幕)] 7点(2010-09-21 01:59:22) 23. パピヨン(1973) 《ネタバレ》 「自由」への限りなき執念を情け容赦ないストレートな描写で綴った力作。ただ一度だけ原住民に保護され、パラダイスの様な村でひとときを過ごしますが、なぜか一晩で忽然と住人たちが消えてしまいます。まるで夢のような謎の一場面。最後に送られた絶海の孤島は、それまでの独房や強制労働と比べるとまだ自由があったが、主人公はあくまで本当の自由を求めて大海原へ泳ぎだします。「人生を無駄に過ごす」ことこそ有罪だと信じていたからだろう。[DVD(字幕)] 7点(2010-09-18 16:37:11) 24. 夜の大捜査線 《ネタバレ》 都会の黒人敏腕刑事とめったに殺人事件など起こらない田舎のいいかげんな白人警察官たちの対比が面白い。まだ黒人人種差別の根強い田舎街で屈辱感に耐えきれない黒人刑事と、黒人刑事の協力を頼らざるを得ない白人警察署長の屈辱感の激突は実に見ごたえがある。事件の核心に近付くにつれて黒人刑事に忍び寄る身の危険、黒人刑事と警察署長に徐々に生まれてくる信頼感の描き方が秀抜。犯人の動機を確信する根拠が薄い感じがするのは気になるが、別れのラストは地味ながら爽やかな余韻を残す名シーン。[DVD(字幕)] 8点(2010-09-18 16:35:11) 25. 旅愁(1950) 《ネタバレ》 乗り遅れた飛行機が事故を起こし、死んだはずの男女が秘かに第二の人生を始めるという発想が面白い。ローマ、ナポリ、ポンペイ、カプリ島、フィレンツェとイタリアの観光地のロケーションとラフマニノフの名曲を交えて、ちょっとしたサスペンスも味わえる見どころ満載のラブストーリー。真実を知った妻子の反応も好感の持てるもので万事うまくいくかと思いきや、まったく女って生き物は何を考えているやら・・・それほど知られた作品ではないと思うが、意外と楽しめました。ただ、できればカラーで見たかった作品。[DVD(字幕)] 6点(2010-09-18 16:31:08) 26. 黄色いリボン 主題歌と共に知名度は高いと思うが、いまひとつ魂の感じられない作品。モニュメントバレーの砦のセット、騎兵隊やインディアンの多数のエキストラなど映像としてはかなりがんばっているのがうかがえるが、ストーリーの展開にワクワクさせるものがない。ジョン・フォードのねらいはなんとなくわかる気はするが、個人的には空回りに終わってしまった感じ。[DVD(字幕)] 4点(2010-09-18 16:26:43) 27. スター・ウォーズ/帝国の逆襲 このシリーズに登場するヘンテコな生物はあまり好きでないが、斬新なメカには面白みがあるので、ATーAT・スノーウォーカーが登場する本作は結構好きである。[ビデオ(字幕)] 6点(2010-09-15 23:25:13) 28. 群衆(1941) 《ネタバレ》 発想は面白いが、これほど急速に崇拝者が広がるのはリアリティーに欠けるように思う。ジョン・ドゥーが作られた人物であることが暴かれると崇拝者たちは手のひらを返したように罵声を浴びせる。しかし、そもそも思想の素晴らしさによって広まったことが本質であって、ジョン・ドゥーがどんな人物であったかは最初に大衆の興味を引き付けるには重要であったが、この時点に至ってはそれほど重要な問題とは思えないので、この大衆の反応はどうなのか疑問である。わずかながらもジョン・ドゥーの崇拝者は残っていたこととジョン・ドゥーを政治に利用しようとした人間たちの思うようにはいかないことをにおわすラストシーンはいかにもキャプラらしいと思った。[DVD(字幕)] 6点(2010-09-15 23:12:42) 29. Mr.インクレディブル 予告編にBGMで「女王陛下の007」が流れていただけで、「これは見なくては」と直感した。正義のヒーローが以外と肩身の狭い思いをしているところがユニーク。アニメーションで見せるアクションなんて・・・と思っていたが、なかなかのスピード感と躍動感でした。ラストは飛躍し過ぎている感はあるものの、単純に楽しめる作品。[DVD(字幕)] 7点(2010-09-14 21:57:54) 30. ザ・ロック アルカトラズ島をそんなふうに使うか・・・という意外性が良い。ショーン・コネリは歳を重ねるほど存在感が増しているところが凄い。胸に血清打つところは「パルプ・フィクション」を思い出した。ただしこちらは自分で打っている![地上波(吹替)] 6点(2010-09-14 21:55:07) 31. ランボー 帰還兵が迫害を受ける不条理は良いが、ちょっと飛躍し過ぎの感はある。スタローンの生身のアクションは評価に値する。世の中の不条理に自分が暴れたくなった時に見れば良いかも。[地上波(吹替)] 6点(2010-09-14 21:52:02) 32. 北北西に進路を取れ ケイリー・グラントは「毒薬と老婆」や「シャレード」ほどは持ち味を発揮できていないと思うが、ストーリーの展開は面白くて引きこまれていく。エヴァ・マリー・セイントはボンドガールをしのぐ妖艶さ。ニューヨーク→シカゴ→ラッシュモア山とちょっとしたミステリーツアーだが、「北北西」というよりどう見ても「西北西」に進路を取っているように思える。[DVD(字幕)] 7点(2010-09-14 21:39:55) 33. トゥルーライズ ジェームズ・キャメロンはあまりコメディーに走らない方が良いと思う。シュワルツネッガーの嫉妬するシーンなんていらないし・・・ジェームズ・キャメロンのメジャーな作品の中では一番つまらないと思った作品。[ビデオ(字幕)] 5点(2010-09-07 01:46:19) 34. ビバリーヒルズ・コップ ハチャメチャになり過ぎず、コメディのバランスがちょうど良い感じの刑事もの。エディ・マーフィーの魅力が最大限に引き出された作品だと思うが、ローズウッドとタガードのコンビがまたいいキャラをしている。リラックスして楽しめる作品。[映画館(字幕)] 7点(2010-09-07 01:44:06) 35. 燃えよドラゴン 《ネタバレ》 とりあえず、子供のころヌンチャク振り回していた世代です。潜入捜査をするところなどスパイ映画っぽい内容ですが、ブルース・リーの芸術的肉体とカンフーアクションが堪能できます。ラストの鏡の間の死闘は「上海から来た女」が元ネタなのでしょうが、より洗練されたシーンとなっています。[ビデオ(字幕)] 6点(2010-09-07 01:41:40) 36. 翼よ!あれが巴里の灯だ 《ネタバレ》 睡眠不足で長い単独飛行に旅立ったリンドバーグは途中睡魔に襲われます。単調になりそうな内容ですが、ビリー・ワイルダーの手腕で見ている方は睡魔に襲われることはなかったです。大西洋を渡って初めて見えた陸を見て「ディングルベイ!」と叫んだとき、思わず地図帳で「ディングル湾」を探さずにはいられなかった。[ビデオ(字幕)] 6点(2010-09-07 01:37:21) 37. ボウリング・フォー・コロンバイン ドキュメンタリーだからどうしても作り手の主張が色濃い編集になってしまうかもしれないが、ちょっと偏り過ぎでマイナスイメージ。面白かったのはアニメーション部分。チャールトン・ヘストンに対しては嫌がらせにしか見えなく、嫌悪感を抱いてしまう。[DVD(字幕)] 5点(2010-09-05 16:06:23) 38. アイガー・サンクション 以前、スイスアルプスに旅行に行く前に見たが、序盤にモニュメントバレーの(たぶんトーテムポールと呼ばれる)細いビュートに登るシーンが意外と印象に残っている。[ビデオ(字幕)] 6点(2010-09-05 15:57:33) 39. 荒野の決闘 味わいのあるヒューマンドラマ。男女4人の登場人物の人間性がうまく描かれている。悪役のウォルター・ブレナンの印象がやや薄い。必要以上に撃ちまくらない控え目な演出に好感がもてる半面、盛り上がりに欠け物足りなさを感じる。ワイアット・アープとクレメンタインのダンスと片足を柱にあててバランスをとる椅子の座り方が印象的。[DVD(字幕)] 6点(2010-09-05 15:46:33) 40. オズの魔法使 モノクロとカラーを効果的に用いた心憎い演出。できれば子供の時に見ておけば良かった作品。監督のヴィクター・フレミングってこの年に「風と共に去りぬ」と合わせて二つの名作を残しておきながら、それ以外の知られた代表作がないのが不思議だ。[ビデオ(字幕)] 6点(2010-09-05 15:44:28)
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