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【製作国 : アメリカ 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
21. ダークナイト(2008) 《ネタバレ》 前作が好きなら見ても損したとは思わないはず。やはり、過去作のジョーカーに負けない別の狂気を演じきったヒース・レジャーが作品の評価点を上げたといっても過言ではない。脇役やBGMも前作と同様に存在感抜群で、これで盛り上がらないわけがない。これで終焉かと思わせるシーンが何度かあるが、そこから二転三転するシナリオも意外性があり良かったと思う。今作のレイチェルはケイティ・ホームズから入れ替わりとなったが、ハムナプトラの3作目での「こんなのエヴリンじゃねぇ」という違和感はあまりない。 スパイダーマンにしろこれにしろ、どうして最近のハリウッド映画ヒロイン像の特徴は、二股思想を持ったりするビッチなのかが理解に苦しむ。その尻軽具合はもはや、戦国時代に活躍した足軽鉄砲隊も真っ青である。[DVD(字幕)] 8点(2011-05-14 19:41:23)《改行有》 22. バットマン ビギンズ 《ネタバレ》 アメコミ特有の子供のヒーローというより心理的な葛藤や迷いといった描写が強い、大人向けのバットマンと言うべきかも知れない。過去作みたいに確立された無敵のヒーローがしょっぱなから登場するわけではなく、失敗したりピンチになったりと色々と試行錯誤する姿に人間らしさが垣間見えて良い。 ただ、影の同盟の下で修行をするシーンが薄かったり、影の同盟メンバーが中二病っぽい思想を持ってるのが少しお粗末だった。どうせなら単純に何かの権力を目的とした方がまだしっくりくる。 また脇を固めるキャストとハンス・ジマーの音楽の効果が、本作と次作の成功を支えたと言っても過言ではない。[DVD(字幕)] 8点(2011-05-14 19:21:39)(良:1票) 《改行有》 23. ラースと、その彼女 《ネタバレ》 主演のライアン・ゴズリング演じるラースと、それをサポートする人々の優しさに引き込まれる映画。これは真剣に見ればコメディ色がなく、完全なヒューマンドラマだと思う。 途中、自分にアプローチをしてきたマーゴに恋人が出来たときは、ラースがあからさまに苛立ったする様子を見せたし、医師がラースは精神疾患ではないという判断も下した。ではラースの恋人になった人形のビアンカは結局なんだったのか?人嫌いになった父親に背負わされた闇からの逃避だったのか、母親の死に対する罪悪感からの救済だったのか結局のところ最後まで明確に語られることはなく、その判断は観ている側に委ねられる。 最後にビアンカが死に向かっているとラースが感じたのは、図らずもラースが今までの自分から前進したからに違いない。そしてラースが流した涙は寂しさや悲しみから来るものではなく、苦手だった女性との関わり方をビアンカを通じて取り戻せたことに気付いた感謝の気持ちから来たものだったのかもしれない。[DVD(字幕)] 8点(2011-05-11 00:08:23)《改行有》 24. キック・アス 《ネタバレ》 正直なところ、途中まではかなりスローテンポで凡作かなと思って最後まで見たら、全体を通して見た上で面白かったといえる映画。シリアスな展開に入ってからは、一気に加速して観ている側をどんどん引き込む。 バットマンビギンズ・ダークナイトのBGMのように復讐に走る親子のメインテーマがあり、それが色んな箇所でハードロック風やクラシック風にアレンジされている。 前半はディズニーの自虐コメディ、魔法にかけられてに通ずるものがあって面白かった。また特別な存在になりたいと憧れる気持ち、思春期を通じて誰もが持つであろう願望をテーマに選んだことも高評価を得ている要素に違いない。[DVD(字幕)] 8点(2011-05-10 23:59:00)《改行有》 25. スラムドッグ$ミリオネア 《ネタバレ》 質のいいちょっと切ないラブストーリーを前面に押し出したヒューマンドラマ。日本でも一時期にライセンスを受けた同内容の番組をやっていたこともあって素直に感情移入できた。 何よりも回想シーンとリアルタイムのジャマールを織り交ぜた展開が秀逸で、問題の答えを知るきっかけがジャマールの心に傷を残す出来事だったのも観る側の胸を打つ。そして冒頭の質問の答えを、忘れた頃の最後に見せたことで観終わったあとの満足感に相乗効果を生んでいる。 司会のインドみのに腹がたって「ほうら、やっぱりね」とは思ったものの、「では諸外国のライセンスミリオネアでの司会みのは、どうなんだろうか?」という比較への欲求も感動と同じくらいの重みで残ってしまった。[DVD(字幕)] 8点(2011-05-07 21:57:46)《改行有》 26. ロング・キス・グッドナイト 《ネタバレ》 突出して派手じゃないもののアクションとサスペンスで構成された良作。登場人物に設定された性格もメリハリがあり、終盤の瀕死になった母親を幼い娘が蘇生したシーンは思いのほかホロっと来た。[DVD(字幕)] 8点(2011-05-04 16:49:38) 27. アンドリューNDR114 《ネタバレ》 人間らしいとは何ぞや、これを主人公のロボットに感情移入させて考えさせられた映画のひとつ。だが台詞や描写に笑えるシーン適度に持たせており、堅苦しくなっていない。結婚式や親しい人との死別といった人生の重要なシーンも盛り込まれ、時代背景も現代から未来を股にかける。音楽やテーマソングもピッタリで、ぜひ一度は見ておきたい映画。[DVD(字幕)] 8点(2011-05-04 16:31:44) 28. キング・コング(2005) 《ネタバレ》 これを見たのは、一緒に長年暮らしたペットが加齢から来る病気で死んでしまい、2ヶ月くらいがたった頃でした。ペットというよりも、もう家族でしたね。ナオミ・ワッツがコングと接する所や、終盤のシーンでは彼女と同じ気持ちで見ていたんでしょう。涙無しには見られませんでした。言葉がわからずとも動物と人間の間に出来る絆、痛いほどよくわかります。[地上波(吹替)] 8点(2010-07-18 21:51:26) 29. プレデター2 《ネタバレ》 個人的には悪くないと思うんですけどねぇ。「どうせ人がたくさんいるところに出てきたら、単体のハイテク宇宙河童なんてあっさりレイプされちゃうんでしょ?」とかいう考えに対する結果を映像化してくれた作品。ネットガン / メディカルコンプ / スピアガン / プレデターの仲間意識など、前作からプレデターの特徴を広げた作品でもあります。リーサルウェポンシリーズのノリで、ダニー・グローバーが主人公を好演。[ビデオ(吹替)] 8点(2010-07-18 19:45:58) 30. プレデター 《ネタバレ》 いま考えると、出演陣がものすごく豪華だと思います。終盤のシーンまで敵の全貌が見えませんが、そこまで見てる側を引っ張り込む出演者の演技力にも脱帽です。プレデターは今でこそ「あぁ、アイツね」的な感じですが、子供のときに見たときは「何、このハイテク宇宙河童は?」とか思ってました。音楽も世界観にマッチしていたり、2にも引き継がれていたり、印象的です。[地上波(吹替)] 8点(2010-07-18 19:41:00) 31. スモール・ソルジャーズ 《ネタバレ》 安定して見れるなぁと思ったら、ジョー・ダンテ監督なんですね。確かにグレムリンやらと同じテイストな気がする。エリートコマンダー達に負けるように作られたゴーゴナイト達ですが、奮闘する姿が実に健気。ジェリー・ゴールドスミスのBGMと相まって、哀愁が漂うも爽やかに最後のシーンを迎えます。[DVD(吹替)] 8点(2010-07-18 17:51:24) 32. G.I.ジョー(2009) 《ネタバレ》 中だるみせずに、最後まで見ることができる映画。ハイテク機器なども多数出たり派手目の展開が続き、視覚的にも飽きさせない。 格闘 / 空中戦 / カーチェイス / 特殊部隊もの、あらゆるエッセンスが配合されており、手放しで楽しめた。また安易に味方を殺す、ベタな展開にならかったことも好感が持てる。[DVD(字幕)] 8点(2010-07-18 13:55:30)《改行有》 33. ソルジャー(1998) 《ネタバレ》 カート・ラッセルが渋すぎるこの映画、オイラは大好きだけどなぁ。人間兵器として育てられ、闘いしかしらない男の哀愁 / 戸惑い / 使命感、そんなもんがギッチンギッチンに詰め込まれている。[DVD(吹替)] 8点(2010-07-17 18:48:02) 34. ランド・オブ・ザ・デッド 《ネタバレ》 ホラー映画を期待している人らにとっては的外れかもしれない。社会問題や時事問題などの風刺がこめられた映画として見ると、さすがはロメロ監督だと思う。 崩壊した世界であっても自分達さえよければ良いと考え何も変わらない支配者達、一方でスラムに追いやられて貧しい生活を強いられ、ゾンビを娯楽として玩具にさえする心まで荒んだ被支配者達。これは貧富の広がる昨今の世界情勢をも表現している。 ジョン・レグイザモのキャラクターも良かったし、終盤でこちらに顔を向けたゾンビのリーダーに対してサイモン・ベイカーの言った『あいつらも行き場を探している』の言葉にも非常に重みがあった。最後にデッドリコニング号が花火を打ち上げなら旅立っていく演出も印象深かった。[DVD(字幕)] 7点(2013-11-18 20:01:52)《改行有》 35. HUNGER ハンガー(2009) 《ネタバレ》 はっきり言ってしまえば前置きの前半は長すぎて蛇足、1時間のTVドラマくらい短編に圧縮してもよい。半分過ぎたあたりからアクセルベタ踏みでスタートダッシュをかける。 主演の金髪美人がちょっと小奇麗過ぎで髪をボサボサにしたり、最後の方は服とかももっと荒れた感じにした方が迫力がでたかも。 終盤で犯人に心理戦を仕掛ける展開はメル・ギブソン主演の身代金に通ずるものがあるし状況設定はCUBEとそのコピーシリーズに類似しており目新しさはないが、伏線を含めた台詞の重みと最後のハシゴを上る演出に1点と犯人役を含めた主要6キャスト各位による演技への敬意で、1人1点の6人分を合わせた計7点を差し上げたい。[DVD(字幕)] 7点(2013-11-18 19:29:44)《改行有》 36. 遊星からの物体X ファーストコンタクト 《ネタバレ》 展開などは旧作のリメイクに近いが、ジョン・カーペンター監督が作り上げた世界観をよくぞ壊さなかったと言いたい。今作のラストが前作の序盤につながるシーンを見ることができ、エンドロールの一部を挟むことによって深みが増している。 ただ異性人の乗り物だかの巨大メカは出さないほうが良かったと思うし、そのへんも謎にしておいてこそ不気味さや各自の想像の余地が残るというもの。 そして映像技術の進歩した時代に作られた今作を見て、前作のクリーチャー職人がいかに素晴らしい仕事をしていたかも再認識できた。[DVD(字幕)] 7点(2013-06-21 19:50:05)(良:1票) 《改行有》 37. 宇宙人ポール 《ネタバレ》 文化の違いで日本人にとって笑える部分が限られるものの、ゆるりと見ることができる映画であったことには間違いない。人間文化に染まったポールと接した人がどんな風に感化させられ且つ、成長していくのかというヒューマンドラマも味わえる映画。 ラストシーンのBGMも良かったし、主演の二人が実際にアメリカ各地を回り脚本を手がけたことを知って彼らの力の入れようがわかる。[DVD(吹替)] 7点(2013-06-21 19:48:10)《改行有》 38. ダークナイト ライジング 《ネタバレ》 新シリーズ三部作の完結編としては悪くないが、飽くまでもシリーズを見てきた人向けの出来映え。というのも今回はベインやラーズの娘などアンチヒーロー陣やBGMのインパクトが非常に薄くて魅力がない。特にハンス・ジマー氏が今回はどのようにテーマ曲をアレンジするかが楽しみのひとつだったため非常に残念。シナリオはシリーズ随一に強引過ぎて置いていかれる視聴者も多そうに感じた。 あと最後にクリスチャン・ベールと話すアン・ハサウェイがハサウェイ本人かハサウェイっぽく見えた別人か迷ったため、横顔だけではなくもっと分かりやすく見せても良かったのでは?[DVD(字幕)] 7点(2013-06-19 23:39:06)《改行有》 39. アンストッパブル(2010) 《ネタバレ》 中盤まで徐々に主役二人の身の上話をさせ陰を持たせていることにより感情移入ができた点、同僚の中にも協力者がいるも会社の上司が悪人であるという明確な構図、見せ場が何段階かありハッピーエンドで終わる。これらにより非常に痛快な映画に仕上がっている。最初にスピード1を見たときのような緊張感を久々に味わえた。 存在感のある名優デンゼル・ワシントンと事実を基にした効果でプラス1点。[DVD(字幕)] 7点(2011-12-25 15:41:24)《改行有》 40. 特攻野郎Aチーム THE MOVIE 旧作を知っていたため食わず嫌いだったが、思いのほか良かった。 大抵のリメイクはオリジナルを越えられずにゲンナリする。だがこれは旧作からの素晴らしい素材を引継ぎ、調理の仕方こそ違えど1つの完成形態として成り立っている。[DVD(字幕)] 7点(2011-07-05 22:47:31)《改行有》
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