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【製作国 : アメリカ 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
461. ブレイブハート 映画人として大きな仕事を残したいというメル・ギブソンの情熱と執念が感じられ、ウォレスになぞらえて自分の理想とする英雄像を描きたかったように思えます。これは男の人は燃えるでしょうね。歴史の教科書ではないので脚色されていますが、よしあしは難しいところです。ソフィー・マルソーのイザベラは史実的にも内容的にも「両刃の剣」ですが、作品の華。[CS・衛星(字幕)] 7点(2009-08-27 01:33:40) 462. ブルーラグーン 一応「青い珊瑚礁」から続いてるけど、「パラダイス」と同じ類似品にすぎない気がする。(監督も前作のR・クレイザーなのに)美しい野性動物のようなミラ、ブルッキーとちがって遅咲きでよかったね。[CS・衛星(字幕)] 5点(2009-08-22 07:30:48) 463. パラダイス(1982) 誰が見ても「青い珊瑚礁」のニセモノですが、フィービー・ケイツはそう思いたくなかったみたいですね。でもウィリー・アームズの髪型やスチールまでソックリ、違うのはチンパン君と砂漠くらい。チャイナ・クォーターのフィービーの健康美がウリで、タイトル・ナンバーも歌ってました♪[地上波(吹替)] 5点(2009-08-22 00:19:15) 464. セント・エルモス・ファイアー 「セント・エルモの火」というタイトルをこの映画に使ってほしくない。[地上波(吹替)] 5点(2009-08-18 00:03:26) 465. キング・コング(2005) 《ネタバレ》 ヒロインの生贄台まで五輪の聖火台なみに派手な、ピーター・ジャクソンのワンマンショー。ナオミ・ワッツの2代目アン・ダロウは不死身の肉体と母性愛を併せ持つが、どこか存在感が薄い。ジャック・ブラックはここでもマイペース。恐竜や巨大昆虫にも力を注いだためコングの特殊性が薄れ、重力を考えれば身のこなしも軽すぎる。エンパイアステートビルの空中戦は上空の空気感さえ感じさせ、大都会の唯一の自然である大空の描写はコングの存在の小ささも強調し哀しいほど美しい。コングの落下後すぐジャックの出番!ていうのは旧作にならっているのであっても醒めるし、オリジンに忠誠を誓ったデナムの台詞も両刃の剣。「33年版はコングとアンの心の触れ合いがあったが76年版にはなかった」って…ホラ吹くんじゃないっ!製作費2億700万ドル。[映画館(字幕)] 7点(2009-08-15 06:56:17) 466. キング・コング(1933) さらった小人ガリバーを手に屋根の上に登る巨人の国の大猿がモチーフともいわれる初代コングは、20世紀前半のセンス・オブ・ワンダーに溢れ、「メトロポリス」と並び圧倒的な完成度を誇る。だがカール・デナムに言わせる「美女が野獣を殺した」との台詞には疑問を覚えるし、フェイ・レイの悲鳴に後半飽き、コングの顔も怖すぎる。製作費43万ドル。[ビデオ(字幕)] 7点(2009-08-15 06:44:28) 467. キングコング(1976) 《ネタバレ》 ユニヴァーサル作品ではないこともあり他の2作とは扱いの違う2代目だが、わが最愛の巨猿はモデル・アニメーションとCGにはさまれ、いささか分の悪いこの着ぐるみコング。新たにドワンの名を得たヒロイン、ジェシカ・ラングのコケットリー、滝やタンカーのシークエンス、今はなきワールドトレードセンタービル登攀と70年代的なアレンジがされ、ジェフ・ブリッジスとチャールズ・グローディンの白黒対決も明快。コングを死に至らしめる人物を自業自得に消し去り、ラストの無慈悲なセリフを省いたのも正解。「私をはなさないで!」が胸をつく。製作費2370万ドル。[映画館(字幕)] 8点(2009-08-15 06:19:33) 468. ある日どこかで ロマンティックで切ないタイムスリップ・ラブストーリー。クリストファー・リーブの「スーパーマン」以外でのもっともいい作品だろう。ジェーン・シーモアも一番美しいかもしれない。どこか物足りない気がするのは、メビウスの輪のように物語の始まりが謎につつまれたままなのと雰囲気が上品でおっとりしているからだと思う。冒頭に現れる老婦人の、パンフレットにしるされたリチャードの名前にふれる手があとから重みをもつ。[映画館(字幕)] 7点(2009-08-11 03:15:16)(良:1票) 469. 天国に行けないパパ 「トッツィー」「9時から5時まで」等の名脇役が印象深いダブニー・コールマンの唯一のタイトルロール?彼の年令にしては孫みたいな一人息子に注ぐ愛情が微笑ましく、病気で余命なしと思い込み「これで大学に行ってくれ!」と保険金を捻出すべく危険な場に突撃していく姿はおかしくも感動的で、あまり知られてはいないが愛すべき佳作。テリー・ガーの共演もトッツィーファンには嬉しい。(イニシャルK様の「ポセイドン・アドベンチャー」レビューを拝見して☆彼も「タワーリング・インフェルノ」ではマジメな端役でした。年を重ねられてから真価を発揮される方々も素敵です)[地上波(吹替)] 7点(2009-08-10 03:35:45) 470. タイム・アフター・タイム 《ネタバレ》 H・G・ウェルズを主人公にし、切り裂きジャックを絡ませた「ニューヨークの恋人」。「時計じかけのオレンジ」などクールな悪役のイメージのマルコム・マクダウェルが真面目でとぼけたウェルズ博士を演じ、11年後に「ドクの恋人」になるメアリー・スティーンバージェンがヒロイン、エイミー。クラシックなタイムマシンもデロリアンとはまた違った味わい。[地上波(吹替)] 7点(2009-08-10 01:43:40) 471. ナイト ミュージアム 「子どもの日」にピッタリだけど、大人が見たっておもしろい。こういうワクワク映画は好きですね!ミュージアムらしく雑多に何でもありなのが楽しい。ファミリー映画らしく、毒気の薄まり加減がほほえましいベン・スティラーとカメオとは名ばかりのでずっぱり出演が笑えるオーウェン・ウィルソン。D・V・ダイクのダンスもサービス満点。[CS・衛星(吹替)] 7点(2009-08-08 03:55:34) 472. 足ながおじさん これは私にはかなりキビシイです……これと「ピッピ」は少女向け児童書の中でもユーモアとユニークさで上位にあると思うからです。活気に満ちた書簡集を映像にすること自体無理な話ですし、プロットだけ使ったって単なるシンデレラ物にしか見えませんからね。フレッド・アステアもどんなにダンスがお上手でも、ジャービス・ペンデルトンには少しお年では。[CS・衛星(字幕)] 5点(2009-08-08 01:04:12) 473. こちらブルームーン探偵社<TVM> 一番好きなブルース・ウィリスがここにいる。彼がアクション・スターとして多大な成功をおさめてからも、このデビッド・アディソンを忘れられないファンは少なくないだろう。美女マディ・ヘイズの周りをうろついて彼女をイラつかせる彼のウィットに富んだ鋭い舌先は、彼をまたとないクセ者に見せていた。タイトなダイアローグのすばらしさは脚本家陣のセンスと努力の賜物だろうけれども、その脚本家までもが登場する強烈な楽屋落ちの数々も魅力の一つだった。一方でロマンティックな味付けも忘れず、スーツもドレスも優雅に着こなすシビル・シェパード(パイロット版では袖が白いバラになった黒のドレスを着こなす)との組み合わせも妙味。彼らの歌声も聴くことができる。ウィリスは一歩間違えれば嫌味になりかねない口の減らない男、私生活は見せない大都会の洒落者を最高に魅力的に演じていたと思う。[地上波(吹替)] 8点(2009-08-05 04:34:32) 474. 007/ゴールデンアイ 《ネタバレ》 ピアース・ボンドは2・3作目が良く、これはモダンでも派手なばかりであまり味がない。わずか2作前の武器商人J・D・ベイカーが味方ウェイドとしてちゃっかり復帰なのはポカ~ン…(悪党ウィティカーだったのに~!)アレシボ天文台が湖からゴボゴボ浮上するのもア然。(セットいらず、ミニチュアだけで経費節減?)MI6もQを除いてリニューアルだが、ジュディ・デンチはデームといえど大役にややテンパリ気味か。この作品だけロングヘアの3代目マネーペニー、サマンサ・ボンドはドレッシーな装いでボンドの気を引く。006ショーン・ビーンは顔面半分焼けてもお美しく、黒髪に染めたファムケ・ヤンセンの変態美女ゼニアが強烈な印象を残す。ブロスナンに変わってからの主題歌は、どれも似たり寄ったりでパッとしない。[CS・衛星(字幕)] 6点(2009-08-04 07:21:56) 475. 007/ダイ・アナザー・デイ グネグネしたハル・ベリーやしたり顔のマドンナに興味はない。正式にQ宣言したジョン・クリースも本性かくしてて物足りない。光学迷彩カーやこれがデビューのロザムンド・パイクは良しとして。でもこれが自分に特別なのはボンド&マネーペニーの40年越しのサプライズがあるから。ウイットと慈愛にみちた初代のロイス・マックスウェルはどのような感慨をもっただろうか。[映画館(字幕)] 6点(2009-08-04 07:11:27) 476. ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ 「ゴッドファーザー」以上に嫌いだが、‘Amapola’で踊るジェニファー・コネリーだけは切り取って飾っておきたい。[地上波(吹替)] 5点(2009-08-04 00:00:31) 477. Vフォー・ヴェンデッタ うわ、好き!ちょっと文学寄りで気取ってますが、そこも魅力。何たって仮面モノだし。Vをエドモン・ダンテスになぞらえるあたり、作者はかなり古風なロマンチストじゃないかと。ナタリーも今まで美貌が表情を覆い隠してたきらいがあったけれど、マルガリータな頭もあいまって今回は凄みも哀しみもにじんでる。キスシーンは「KIKAIDER THE ANIMATION」でミツコさんが(ジローの時じゃなくて)キカイダーに接吻するのに似てますね。外見はどうでも中身にしたいっていうのが。サトラー議長のジョン・ハートは「1984」つながりですよね。それとS・レイとS・フライ、2人の英国人スティーブンがいい味。[CS・衛星(字幕)] 7点(2009-08-03 07:06:29) 478. 遠い空の向こうに いわずとしれた米国版「リトルダンサー」。ダンス少年よりも科学少年(この点が男性レビュワーが圧倒的に多いこのサイトでの平均点が「リトル」を上回っている理由だと思います)の方が親しみを感じますが、映像・音楽といった感覚的な魅力と邦題(原題もですがこの内容には文学的すぎ。本と同じ「ロケットボーイズ」だったらもっと人気があったでしょう)ではあちらかな。お父さんは甲乙つけがたいですけど。ロケット発射実験現場での定点観測的描写はユニーク。彼らを見守る女性教師ローラ・ダーンも素敵です。[CS・衛星(字幕)] 7点(2009-08-02 09:22:06) 479. レジェンド・オブ・アロー<TVM> キーラ・ナイトレイが「キング・アーサー」のグィネビアに抜擢されたのも、この作品で凛々しい女射手としての実績があったからかもしれない。ロビン・フッドの娘グウェンは若葉のように瑞々しく魅力的。TVムービーなので迫力は望めないが、シャーウッドの森に迷い込んだ気分で気持ちよく楽しめる。[地上波(吹替)] 7点(2009-07-30 09:01:46) 480. エレファント・マン 《ネタバレ》 ジョン・メリック(本名はジョゼフ)がトリーブス医師から贈られた化粧箱を夜半庭先で夢心地で使う場面は、同じ年頃の青年のように振舞ってみたいという彼の願望が形になって現れたシーンである。頭に残った髪に櫛を入れ、硬くなった皮膚に香水をつけ、そこに座っているはずの若い女性に気取って話しかける彼を滑稽だとは思わない。メリックに手を差し伸べながら、自分が偽善者ではないかという畏れを抱いているトリーブスもまた魅力的だ。弱点(劇場のシーンは余計である。あれがこの映画を陳腐にしてしまっているし、ジョン・ハートのメイクアップも手心が加えられている)もある作品だが、製作側はこの映画が見世物小屋であることは先刻承知のことと思う。彼らが期待しているのは小屋から出てきた人間の心が入る時とは少し違ったものになっていることであろう。デヴィッド・リンチもティム・バートン同様異形なものへのシンパシーが強い監督だが、それがいい形ででた作品だと思っている。[映画館(字幕)] 8点(2009-07-28 01:37:08)
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