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【製作国 : アメリカ 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
521. カットスロート・アイランド 《ネタバレ》 貴重な海賊映画なのであまり悪く言いたくはない。セーフティな「パイレーツ」と違いあくまで荒っぽさが身上。血沸き肉踊り、自分の中のワイルドな血まで目覚めてしまいそう。あちらが女性向きとすればこちらは明らかに男性向き。海賊船を爆破しないで撮影後売却してたら少しは製作費回収できたかも・・・とセコい考えが浮かぶがそんなことしたらハーリンの男がすたる?モーガンの馬車スタントもびっくり。[地上波(吹替)] 7点(2006-04-01 16:47:34) 522. 愛情物語(1956) 《ネタバレ》 喜びも哀しみもふくんだ穏やかな夜想曲(ノクターン)を聴くたびにこの映画を思い出す。 成功を手にしながら彼はかならずしも幸運な人間とはいえない。 天使であった最初の妻を失うだけでなく、嵐の夜にようやく開かれた息子の心を抱きしめたのもつかの間、まだ若い自分自身まで。 だがピアノにも家族にも精一杯の愛情を注いだ人生は短くともなんと価値のあることか。 瞬きのうちに風のように飛び去る魂を表現しているかにも思えるひときわ鮮やかなラストは、万感とともにこれ以上の幕切れを見たことがない気さえしてしまう。[CS・衛星(字幕)] 9点(2006-03-31 20:43:29)(良:1票) 523. アイ,ロボット あらかじめ用意されたフォーマットにアシモフの要素をはめ込んだ擬似「われはロボット」。内容があまりに一般的すぎ、サニーのデザインも非常に凝ったものだが魅力的かどうかは知るところではない。それは2030年代の都市景観にもいえること。A・プロヤス作品としては「ダークシティ」を超えてはいない気がする。憧れのスーザン・キャルビン博士を演じるB・モイナハンが才媛ティフィック。[映画館(字幕)] 6点(2006-03-30 19:58:47) 524. 天国の日々 穏やかな暮らしを夢見てうたれた芝居が三つの心を落日のように染め分けてゆく。ふたりを愛した娘の心は誰のものであったのか。彼女らのために命を落とした男たちの眠る大地の上を女たちは駆けてゆく。[映画館(字幕)] 8点(2006-03-29 20:15:48)(良:1票) 525. 依頼人(1994) あまり緊迫感もないのだけど、雰囲気は悪くない。女性弁護士が肌身離さず身につけていたコンパスのペンダント。最後にそれは少年の首に掛けられる。「私」のかわりに?これから先の人生の道を誤らないように?時には思わぬ岐路に立たされる人間は、そうした自分を導いてくれる羅針盤を常に必要としているのかも知れない。ZEPネタも◎。(そこか?)[CS・衛星(字幕)] 7点(2006-03-28 20:02:07) 526. グッバイガール 劇中にも「リチャード3世」が登場するが、このカップルもシェイクスピア喜劇のベアトリスとベネディクトのよう。打てば響くような当意即妙のダイアローグが心地よい。それが作り物っぽくもなりそうなところを、2人の人間味のあるキャラクターが和らげている。[CS・衛星(字幕)] 7点(2006-03-22 20:25:23) 527. スーパーマン4/最強の敵 ヒドい出来なのはあまりに予算がなかったため優秀なスタッフを使えなかったのと、134分を89分にまでカットしたから。道理で話が???なはず。(ニュークリアマンがなぜレイシーにこだわるのか全然不明だし、G・ハックマンの出番もやたら少ない)特撮も色ズレしてて遠い昔の映画みたいだし。原案にもかかわり、悲惨な状況下で頑張ったC・リーブの涙ぐましい努力に5点。このシリーズのオリジナル・キャストがほぼそろっているのだけが嬉しい。[DVD(字幕)] 5点(2006-03-21 20:18:40) 528. いつか晴れた日に 《ネタバレ》 時代を超えたキャラクター性では「高慢(プライド)と偏見」に譲るが、充足感と品のよさではこちら。苦しい忍耐を強いられたエリノア(トンプソン)とブランドン大佐(リックマン)の報われる思いに観客もカタルシスを得られ、彼らの秘めた情熱と控えめな所作が2人をシンパシティックな好ましい存在にしている。マリアンヌ(ウィンスレット)のひたむきな恋心も演技を感じさせない。エマ・トンプソンが自ら脚色した脚本にマリアンヌの花嫁姿を遠い丘より見とどけるウィロビー(これは雨に打たれながらウィロビーの館を見つめたマリアンヌの姿と呼応する)を加えることで、より情緒ある仕上がりとなった。韻を踏む原題も絶妙だが、暗く長い道のりを重い心を抱いて歩んだキャラクターたちには、暗雲去り光満ちた空を感じさせる邦題も似つかわしい。[映画館(字幕)] 8点(2006-03-20 20:36:23) 529. 新・明日に向って撃て! 大物の若葉マーク時代というのはついつい興味をそそられてしまう。特にこれは正編が大好きなのですごく楽しみだった。ドクが出ているからではないけれど、BTTFな気分。前作のように時代色がよく出ているわけではなくイージーに撮られたような感じはあるけれど、面影のある若き2人の青春を垣間見るのもなかなかオツなもの。[映画館(字幕)] 6点(2006-03-18 19:34:12) 530. ロサンゼルス Rockファンにはデス・ウィッシュⅡ。J・ペイジが監督M・ウィナーの隣に住んでいたために音楽担当の話が持ち上がるものの、ギターシンセのサントラが激しく浮きまくる。この作品で印象に残るのは娘役女優のロビン・シャーウッドという洒落た(?)名前だけ。[映画館(字幕)] 5点(2006-03-17 19:18:25) 531. バットマン ビギンズ 華やかでお祭騒ぎのようなバートン/シュマッカー版とは対照的に生真面目に、質実剛健に練り上げられたNEWバットマン。ブラウンのイメージカラーも渋く、ReturnsではなくBeginsであるのも気概を感じさせる。決して悪くないが気負いも感じられるため、まだ魅力全開というわけではないように思う。ダークな役柄の似合うC・ベールとしても今までにないメジャーな大役。今回は超贅沢なサポートキャスト(多すぎ!)を見ているだけでオナカ一杯だけれども、次回は真の魅力を見せてもらいたい。[映画館(字幕)] 7点(2006-03-13 20:15:09) 532. 宇宙戦争(2005) アカデミー賞技術部門3つとも「キング・コング」に持っていかれて残念。(音響ひとつくらい!)スピル先生は「マイノリティ・リポート」や「A.I.」のような気取った(?)SFだとどうも上手く料理できないみたいだけど、こうしたシンプルな見世物映画だと最高の手腕を発揮する。やはり本来の才能がこういうトコにあるのだろう。元々が宇宙人来襲の脅威がメインディッシュで人間ドラマは付け合せの野菜みたいなもの。子供の頃本で読み、大人になって53年版も見たけれどヴィジュアル面では満たされることはなかった。それが去年の夏ようやく!TRIPOD RISE AGAIN.[映画館(字幕)] 7点(2006-03-11 21:23:09) 533. 誰かに見られてる リドリー・スコット唯一(?)のロマンチック・サスペンス。筋立てよりも住む世界のかけはなれた2人の人間の心が寄りそってゆく過程の繊細な描写が魅力。2本のネクタイ、舗道のステップ。スコット作品としては小品ながら独特の味わいをもち、刑事モノには不似合いのようなスタンダード・ナンバーもしっくり。[映画館(字幕)] 7点(2006-03-09 20:10:07) 534. ザ・ビーチ(2000) 蠅の王LEO。いや女王はあくまでT・スウィントン。彼女のカリスマは絶海の孤島であろうと失われることはない。人為的な楽園のなかで若者たちの心が向かうのは解放か閉塞か。混沌をきわめる世界で「レ・ミゼ」のコゼット、V・ルドワイヤンが一服の清涼剤となる。[CS・衛星(字幕)] 5点(2006-03-08 20:27:31) 535. 透明人間(1992) 特撮ではなく、演技で透明人間ニック(チェビー・チェイス)を「見せる」サム・ニール。[地上波(吹替)] 6点(2006-03-05 13:06:51) 536. 愛しのローズマリー 「ローズマリー」の美醜も「ガタカ」の優劣も所詮それを受けとる側の問題。本能は常により上を見ているし理性は別な方へも目を向ける。人間はその二つの間で永遠に揺れ動く。この作品そのものよりもこうしたテーマに目を向けさせたことに価値をみる。[CS・衛星(字幕)] 5点(2006-03-04 20:26:55) 537. Mr.インクレディブル 「アイアン・ジャイアント」の監督作品だし、F4(ゴームズ)やインポッシブルズ(スーパースリー)になじんだ身としてはとても期待して見たのだけれどアラ?って感じで。テンポも良くないし、何だか見ていてイライラしてしまうのは何故?パワーの使い方も粋じゃない。[映画館(吹替)] 5点(2006-02-28 20:18:19) 538. フリービーとビーン/大乱戦 これでA・アーキンのファンになった。とにかくハイテンションで押しまくる2人が可笑しくてならない。なかなか再放送しないのは、奥さんの浮気疑念の○○ネタがマズいのか?‘M・A・S・H’(TV)の熱い唇も出てたんですね! もう一度見たい。[地上波(吹替)] 8点(2006-02-26 18:31:15) 539. 王さまの剣 キャラクター・内容も充実だが、デッサン力バリバリの作画が素晴らしく、ディズニー随一?輪郭線というものを持たないCGアニメはテクスチャーは出せてもこうした描線によるタッチの味は望むべくもない。若き日のアーサー王ワートの修行の日々、マーリンとミムの魔法合戦が楽しく、リスに姿を変えた主人公にぞっこんの女の子リスの叶わぬ恋が小さな余韻を残す。[CS・衛星(吹替)] 7点(2006-02-25 16:30:21)(良:1票) 540. チャンプ(1979) 男性版「ステラ」?どちらもオリジナルは1930年代で、この時代のベタさってことかな。あまりに違う両親の間に生まれた子は気苦労の絶えぬもの。リッキー・シュローダーは可愛く上手いけれど、不憫すぎて見てるのがツライです。[地上波(吹替)] 6点(2006-02-24 22:28:26)
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