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Web www.jtnews.jp

プロフィール
コメント数 210
性別 男性
ホームページ http://mixi.jp/show_friend.pl?id=8512182
年齢 49歳
自己紹介 映画は娯楽である。笑ったり泣いたり学んだり、空想という鑑賞時間を過ごす「芸術作品」である。実際に映画づくりを体験していない人間に、映画批評が出来るとは思えない。プロの批評家でもなく映画を作った経験も無いのだから、作品のシナリオや背景など、基本設定に理屈っぽくケチをつけるようなナンセンスな行為はなるべく止めにしたい。映画好きのハシクレとして、作家が作った作品を、素直に楽しみ、感動できる姿勢を何よりも大事にしたいと思う。

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【製作国 : アメリカ 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
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41.  ナルニア国物語/第1章:ライオンと魔女 ファンタジーの同じ二大巨塔・「ロード・オブ・ザ・リング」と比較されてしまう宿命を負った映画。観る側は誰しも厳しい目で観てしまうだろう。観ていて物語の展開が余りに早い!そのテンポのお陰で飽きないし、シナリオにケチつけるのはイヤなので別に都合良すぎるとも思わないが、特に別世界に行ってからの兄弟の順応性の早さには脱帽した。集結した子供たちが苦悩し成長し、やがて王として軍を率いるまでに強くなって過程が予想以上にアッサリしていたと思う。‥‥‥主人公達が重いものを背負っているという設定は同じでも、「ロード」シリーズに比べて苦悩や成長の過程部分の「毒」が少ない。そこが少ないから、転じてエンディングでも「苦難の壁を乗り越えた感動」が少ない。その部分を楽しむ大人にはたぶん物足りない、子供向けのファンタジー映画だったと思う。「ロード」シリーズの前に観ていたら、もしかしたらもっと楽しめたかもしれない。しかし「ロード」シリーズと違い禍々しさがなく、その意味では絵本のように実に「奇麗な」ファンタジーで安心して観れて楽しめた映画。特に自然豊かな美しい風景は、文字どおり「絵本のように」見事だった。[映画館(字幕)] 5点(2006-02-27 00:23:07)

42.  アサルト13 要塞警察 ザ・ロックやらダイ・ハード、コン・エアーなんかの、素人がプロ集団に対抗する様なアハラハラドキドキを期待していたが、もうちょっとイマイチ。収賄の口封じのために警官が警官を組織だって攻撃する、という設定は従来に無く、なるほど!、と思ったが、極悪人であるはずのボスも懐が深くてなんだかイイ奴だし、仲間の犯罪者もチンピラばっかりで、超極悪人とよべるようなヤツがいない。当初に撃たれて怪我した警官も、動けずに皆の足を引っ張ることなく死んじゃったし、精神科医の先生や逃げようとした二人など、登場人物があまりにもあっさり消されて、「弱者のハンデを乗り越えた一発逆転的な要素」が少なく拍子抜けした。ただ引退間際の爺さんの裏切りは(下水道脱出あたりから気付いちゃったけど)意外で意表を突かれた。[映画館(字幕)] 4点(2006-02-19 11:37:11)(良:1票)

43.  ジャーヘッド 《ネタバレ》 国の大義名分は分かっていても、戦争に行くということは人殺しをしに行くに他ならず、行ったはいいが実際は銃撃戦や白兵戦をするような次元の戦争ではなく、「人殺し」という目的を達成できずに欲求不満ばかりがつのっていく。そして武器を手に戦場で戦う海兵隊も、国へ帰れば良き父親であり、ビジネスマンであり、スーパーの店員であり、ただの人間にすぎない。カラッポの頭、ジャーヘッドで軍に統率され、狂気に足を踏み入れる兵士に誰もがなり得ると言う現実が、手抜きをすることなく描かれていて面白かった。‥‥‥国が世界の平和だ、大量破壊兵器だと薄っぺらな大義を振りかざしても、国の大義名分なんか、末端の兵隊には関係ない。ベトナムでもどこでも、生き死にの究極を争う現場では、兵隊は「殺したいから殺す」。そんな獣性を発揮しなければ生き残れないだろうし、そんな獣性を持っている自分自身に気付いて、後になって苦悩する。ベトナムからの帰還兵の人々も、きっと同じ悩みを抱えたことだろう。戦場の中では誰しもが獣になるが、そんな獣になった自分を認めたくはないものだ。‥‥‥ハデな殺戮シーンや、悲惨さを訴えるために陳腐な凄惨シーンを描いたりすることなく、近代戦の中を人間の視点から、妥協せずに描き抜かれているのが面白い。戦地に赴く訓練の過程で、画面を見ながら不覚にもワクワクしてしまったのは、私自身の中にもそんな獣性が存在するからだろう。[映画館(字幕)] 8点(2006-02-13 12:46:47)

44.  ミュンヘン 「11人殺せば、本当に終わるのか?!」最初にはターゲットを前に、殺害することにためらいを見せていたメンバーも、やがて自らの信条を見失い冷徹な殺し屋になってゆく。「本人以外は殺さない」としていた最初の信条も、相手からのオランダ女による復讐によって崩れ去る。やはて復讐は復讐をよび、殺し合いの連鎖はとまることなく、最初は笑い話だった「クローゼットで寝る」話も現実となる。相手に復讐する為の爆弾作りと、相手からの復讐におびえるベッドでの爆弾探しのシーンが交互に繰り返される皮肉。止めることのできない狂気の連鎖、殺戮の螺旋。‥‥‥信じるべき国をもたず、家族と金こそが信条の情報屋。国こそが己の信条であったはずの主人公達。ユダヤ民族でありながらも国としての在り方から復讐を貫く政府。国土を持つ民族、持たない民族。復讐する相手を悪と捉えず、これら全ての登場人物の家族や仲間や日常の生活を描き、その誰しもを一人の人間としてとらえている姿勢が印象的だ。‥‥‥復讐は民族の為なのか、政府の為なのか、己の信条の為なのか、分からないままやがて「情報として売られる」立場になる主人公達。その疑問を抱えたまま最後まで生き残った主人公が、ユダヤ民族としての義務から招待した食事も、国としての立場から相手は拒否した。‥‥‥それぞれの立場と信条で争う抗争に、正義も悪もありはしない。国や民族や家族、それぞれに有る守るべき立場や信条。そしてその矛盾の上に果てしなく続く復讐。ここがシンドラーのリストのような偉人伝的な戦争記とは一線を画する。これら全てを否定も肯定も逃げも妥協もせず、真っ向から描き切った勇気に価値がある作品だったと思う。[映画館(字幕)] 8点(2006-02-07 13:02:33)(良:3票)

45.  ロード・オブ・ウォー 「我々は必要悪なんだ」捜査官を前に言い切る主人公の台詞が印象的だった。悪を悪と断罪するのは簡単だが、どの国だって外交も貿易も、所詮は自国の利益を第一にやっていることだろう。人道支援などという言葉で飾り立てるのも結構だが、そんな人道行為だって利益優先で行われている。戦争や売春がビジネスにしてはびこり、結果それが国の利益を生むこともまた現実なのだ。こんな現実から目を背けて平和を説く国や人々の、なんと薄っぺらなことだろう。そんな哀しい現実を踏まえて、その上に立つ平和や人道を考えなければならない。人間の性善説を真っ向から否定した、価値のある映画だ。‥‥‥銃弾が作られ、人の命を奪うまでを追ったオープニングは秀逸。ここまで本編のテーマを象徴し、かつ観る側をその世界に引きずり込む、ショッキングで魅力的な映像は初めてだった。[映画館(字幕)] 6点(2006-01-30 19:46:12)(良:1票)

46.  レジェンド・オブ・ゾロ 前作に比べるとややトーンダウンだが、それでも十分に楽しめたと思う。個人的には家庭問題に悩むスーパーヒーローなんて見たくなかったが、あちこちに小ネタが効いてるし、奥様が相変わらずの美貌のキャサリンならまあイイか。さすがに二人の子どもは大人をも凌ぐアクションヒーロー、ゾロ3代目の素質十分である。夫婦二人から子どもまで息が合ったところからの展開は、やっぱり観ていて面白い。[映画館(字幕)] 7点(2006-01-23 12:41:00)(良:1票)

47.  バグズ・ライフ いろんな登場人物がそれぞれの持ち味を活かすあたり、日本昔話の「さるかに合戦」を観ているような感覚。それぞれの昆虫ならではのネタが随所に見られて、大人が観るにも十分楽しい。しかしそれよりも好感が持てるのは、観ている人間の年代層を完全に子どもに設定し、その期待を裏切らないように細部にわたって心配りがされていること。「ぐるぐる」さんの言っているように、悪役サイドであったハズのバッタのボスの弟分が、最後にはサーカスの一員になっていたり、ラストのNG集などはその象徴だろう。悪役とはいえ、子どもにとってはバッタ君の最後はショッキングかもしれないが、あのNG集を観ると「なーんだ、お芝居の世界だったんだ」と、安心して心地よいエンディングを迎えられてしまう。[地上波(吹替)] 7点(2006-01-19 20:09:55)(良:1票)

48.  サハラ 死の砂漠を脱出せよ 《ネタバレ》 「爆薬は持ってきたんだろうな!?」「忘れた‥‥‥ウソだよ!」命に関わる大ピンチの連続なのに、妙に余裕のある二人の間で小気味よくやり取りされるジョークが痛快だ。収集したコインが洞窟にコッソリ収納されているラストや、車の購入と引き換えに支払った金貨、南北戦争の装甲船の大砲を使ったりする部分など、物語の随所で散りばめた仕掛けがキチンと功を奏してウィットが効いており、観ていて大変痛快である。組織のボスも面倒くさがらずにヒーローのピンチを助けて活躍をシッカリとフォロー、ラストにはちゃっかり政府から利益もせしめて万々歳。観る手を満足させる作品に仕上がっている。[映画館(字幕)] 7点(2006-01-16 13:43:29)(良:2票)

49.  キング・コング(2005) 《ネタバレ》 贅沢三昧な映画だ。長い上映時間に詰め込み放題、あらん限りの素材をごった煮にして作り上げたエンターテインメント。観ている方が「もう勘弁してくれ」と言いたくなる様な、次から次へと溢れるピンチまたピンチ。巨大コウモリにぶら下がっての巣穴脱出には思わず「おいおい、ありえんだろ!」と笑いながら突っ込んでしまった。贅沢な素材をひたすら詰め込みゃいいってモンじゃない、と言いたくなるが、この映画の場合はちゃんと素材の味がつぶし合うことなく、うまくまとまっている気がする。‥‥‥私は残念ながらオリジナル版をリアルタイムで観ていないが、この映画は半人半獣のキングコンゴの表情表現が、映像技術の進歩に伴ってなかなかに豊かであると思う。恐竜を倒してヒロインを救い、自分から逃げ出した彼女からちょっと背を向けてみせ「ピンチを助けたんだから、感謝してくれてもいいんでないかい?」とでも言いたげなスネたような仕草、巣穴で夕日を眼前にヒロインを横目で観ながら膨れっ面をする表情など、なんだか子どもの様なコングの感情がよく演出されている。そしてクライマックスの、あの髑髏島と同じ「Beautiful」な夕日の摩天楼から落下して行く時の彼の表情は胸を刺す。「僕はただ、キミに会いたくて、キミが好きだから、追っかけてきただけなんだよ」人間のエゴの前に、自分の好きな人を守る以外に、誰をも傷つけるつもりなんかなかった彼の、あまりに切ない感情が手に取れる。[映画館(字幕)] 7点(2006-01-16 12:57:07)(良:2票)

50.  Mr.&Mrs. スミス 《ネタバレ》 銃弾やナイフをこれでもかとぶっ放し、ガラスや壁をブチ破り車も家もオシャカにする、何とまあ豪快な夫婦喧嘩。その夫婦喧嘩にまぎれて人を殺し過ぎなのがタマにキズで、コミカルアクションというにはちょっと残酷だが、まあ夫婦ともそれが仕事なんだからしょうがない。そのエゲツないアクションのバックに流れる音楽と口喧嘩が常にコミカルで面白い。ブラピとアンジェ二人のための映画であるのは一目瞭然、この二人だからこその体当たり演技にも脱帽。頭カラッポにして楽しむアクション映画としては、余計な要素が無く笑いもシンプルで、とても面白いと思う。[映画館(字幕)] 7点(2005-12-04 02:34:22)

51.  ハリー・ポッターと炎のゴブレット 《ネタバレ》 おいおい仮にも教育機関で、しかもその教育の一環で生徒を殺してどうするんだよ、と、余りにデンジャラズな学校に野暮なツッコミを入れてみたり。回を重ねるごとに学校の危険度が増している気がするのは私だけだろうか?原作は未読なため、特に悪役の絡みがよく分からず、前作を観直してから行くべきだったとちょっと後悔した。今までに増して大迫力の演出には満足!他のふたつの学校は男女共学じゃないんだね。[映画館(字幕)] 6点(2005-11-25 13:11:02)

52.  ブラザーズ・グリム 《ネタバレ》 「リーグ・オブ・レジェンド」や「シュレック2」みたいに、童話の登場人物がシュールに一堂に会して、という欲張りすぎなB級っぽさを楽しみにしていったが、正直ちょっとガッカリだ。グリム兄弟が実はインチキ詐欺師だったという設定は面白いが、第一女王様のお城がショボイし、物語のクライマックスもイマイチ盛り上がりに欠ける。敵役の女王様もアッと言う間にやられちゃったし、可も無く不可も無く、中途半端な危なげないストーリー。お城は眠りの森の美女みたく難攻不落の牙城にするとか、敵役に悪い魔法使いが出てくるとか、グリム兄弟の馬車が機関銃付きのハイテクカボチャの馬車とか、もっとミーハーな演出が欲しかった。モニカ・ベルッチは相変わらずキレイだったけど。[映画館(字幕)] 5点(2005-11-10 00:01:36)

53.  ドミノ(2005) 《ネタバレ》 独特の陰影を強調した画像が、賞金稼ぎというアウトローな世界観にぴったりで、実に絵になった映画。一旦事実として物語を進行させてしまう回想シーンなどの作り方は斬新で凝っており、今回の作品は彼の撮る手法が、映画の演出たる演出になっていると思う。以前の「マイ・ボディーガード」の時には、やたらチカチカとした映像にウンザリしたものだが、今回は当初から回想シーンで進行する物語に、この台詞や映像を断片的に繰り返すフラッシュバックを思わせる手法が効果的に働いていて、すんなり受け入れられた。女優キーラのワイルドな化けっぷりは見事、言われなければ彼女とは分からなかったかもしれない。ノンフィクションを基にした映画というから驚き、「賞金稼ぎ」という商売が現代に実在することも知らなかった。決められたレールのような人生よりも、むしろセレブな世界をあれほど忌み嫌っていた彼女が最後に母親と理解し合えた理由、それだけがどうもしっくりこない。[映画館(字幕)] 6点(2005-10-24 22:26:14)

54.  シン・シティ 《ネタバレ》 紙の上に描かれた2次元のマンガが3次元となった、「動く映像たるアメリカンコミック」の本物を、初めて観た思いがする。スパイダーマンやハルクなど、アメコミを「実写化」した映画は、ネタ切れに喘ぐハリウッドには数多いが、この作品はそれらの映画とは一線を画する。モノクロームの世界に異様に光るサイケデリックな原色は、まるで影ベタが多くハードボイルドなアメリカンコミックに、そのまま筆で彩色したかのようだ。いかにもタランティーノが一枚噛んだらしいバイオレンスを、この映像で撮った決断、アイデアは評価に値するのではないか。終始続くナレーションに導かれ、観客は動く映像を観ながら、アメリカンコミックを読んでいるに等しい。実写に加工を加えただけのものではなく、車のシーンなどのカメラワークも巧みだ。キル・ビルのように薄っぺらな血を見せびらかす(それが決して悪いことではない)のではなく、物語にそって要所をカラーで演出し、想像をかき立てることで効果を倍増している。もしカラーだったら途中で席を立ったかもしれないが、お陰で最後まで目を背けることなく観ることが出来た。[映画館(字幕)] 7点(2005-10-04 00:52:06)(良:1票)

55.  ワンス・アンド・フォーエバー 《ネタバレ》 もう下記レビューに書き込まれていることではあるけれど、ベトナム側から描いた視点と言えば、眼鏡の男が持っていた手帳に挟んであった恋人くらいなもの。確かに家族を失う悲しみ、残酷さは描いてあったと思うがそれもアメリカ視点、主人公に脳天を撃たれて死んで言ったあのベトコンの家族も、チラリと恋人らしい人間が映っただけ。つまるところ全体を通して言いたかったのは、任務を徹底的に死守するという主人公の活躍、国の為にではなく友の為に戦うというアメリカンヒロイズム。これではとても平等とは言えない。兵隊を主人公にしている以上、所詮アメリカの映画では、平等な視点で戦争映画など不可能なのだろう。唯一、無勢を強いられる兵隊達の恐怖や悲惨はよく描かれていた方だと思う。[地上波(吹替)] 4点(2005-09-27 00:40:10)

56.  ボルケーノ 人種、性別、職、全てを超えた人々の一致団結と自己犠牲。その昔、映画館で観たが、祈りの言葉と共に怪我人を背負い、溶解する地下鉄を進んだ男の姿に感動した。実際にありえない話ではないそうで、自然災害って本当に恐いもんだと思った。[映画館(字幕)] 6点(2005-09-26 00:20:07)

57.  シンデレラマン 恐慌が吹き荒れ、ロクに食べ物もない時代に、職にあぶれ家族も抱えながら、よくも戦ったものだと思う。ボクサーに形容されるハングリー精神とはちょっと違う、家族の人生を背負って戦う姿には素直に感動した。金の為に、家族の為に、あるいは貧民層の人々の為に、彼は最後まで自分の生き方を貫いた。迫力のボクシングシーンも充分で、いつか自分も観客となって声援を送っていた。‥‥‥現在も格闘技ブームであるが、自分より明らかに強い相手と戦わねばならない恐怖は想像を絶する。わずか10キロ違う相手の拳をかいくぐる時、私の様に身体も小さく才能も度胸も無い人間には、相手のグローブはまるで砲弾のように見える。叩き叩かれる痛みの経験がある人間として、ロッキーとはまた違った感想を抱く。自分が同じ状況に置かれ、歳をとり金もなく家族を守らねばならなくなった時、果たして我が身を呈してあのリングに上がることができるだろうか、と。夢で腹が一杯になったと、娘に自分のハムを与えることができるだろうか、と。父親でもなく、守るべきものもなくフラフラと好きに生きている自分が、なんだか恥ずかしくなってくる。この映画は家族の在り方を描いた映画だ。自分も人の父親になる時は、彼のように強い父親になりたい。[映画館(字幕)] 7点(2005-09-26 00:09:41)

58.  ファンタスティック・フォー [超能力ユニット] アメコミ映画の常道で、底は限りなく浅いのだが、邦題からして予測できた安直な筋書きも笑って許せる娯楽作品。ただ、2作目が出ても多分観ようとは思わないな。目立ちたがり屋のライター男がユーモラスで好き。[映画館(字幕)] 4点(2005-09-24 12:14:31)

59.  マダガスカル 《ネタバレ》 思った以上に「お子様映画」で、余りの分かりやすさと先の読め具合に少々拍子抜けしたが、まぁ、安心して楽しめる安全な映画。何と言ってもテロリストペンギンたちの妙にかしこまった人間臭さには最後まで笑えた。人間までノシて、本当に船をジャックするとは思わなかった。ライオンにとっても野生本来の姿ではなく、人間の価値観で管理された動物園の方が幸せなんだと考えるのがアメリカなのかな、なんてのは、この場合は野暮な考え、止めておこう。[映画館(字幕)] 4点(2005-08-15 10:30:53)

60.  アイランド(2005) 《ネタバレ》 いかにもマイケルらしい映像は、エンターテインメントとしては大いに結構なので文句なしに楽しめたが、問題は展開。まず予告編でほぼ全てをネタバレさせるのはやめていただきたい。予告編も映画自体もネタバレが早すぎる。このレビューの「ネタバレ有チェック」を入れる前に、この映画を観る人はほぼ全てが概ねストーリーを事前に知ってしまったに違いない。自らが誰かのクローンだと知る、という筋書きを事前に知るだけで、この映画のクライマックスのほぼ8割は終わってしまったも同然だ。自分達の存在の意味を知るまで、もっと引っ張って盛り上がらせて欲しかった。あとはひたすら追っかけっこと仕返しのアクションが見せ場、この映画のテーマはアクションではなくサスペンスにした方が遥かに面白かったに違いない。記憶だけでエアバイクをバリバリ運転できるのも、仲間まで殺されておきながら自分の倫理観だけで突然裏切るあの傭兵も無理がある。下品な話をすれば性の知識が無いというなら当然避妊の知識も無いわけだ。‥‥‥‥無理を言えばキリがないのだが、テーマ性はリアルで深く、特に代理母が「処分」される場面では苦々しい気分になった。怪我をした時、近眼の目に不便を感じる時、これで身体の代替品があったらどんなにか便利だろうと思った時もある。「肉塊では意味が無い、年齢や生活や感情や経験がなければ全く同じ肉体は作れない」というような台詞があったが、その通りではないか。遺伝子が同じだって、人間は育ち方や生活の仕方次第でどうにでもなる。そう考えれば、合法にしろ非合法にしろ、遠くない未来にクローン人間は誕生するだろう。戦死んでも誰一人泣くことない兵隊、過労死しても問題ない労働力、売買されても問題にされない性の対象。‥‥‥死んで誰も悲しまない人間はゴマンと居るかもしれない。だけど、善人であれ悪人であれ、初めから存在すら認められない様な人間は生まれて欲しくない。[映画館(字幕)] 6点(2005-07-24 23:41:27)

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