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プロフィール
コメント数 2290
性別 男性
年齢 47歳
自己紹介 好きなジャンル【 SF、アクション、サスペンス、ホラー、ミステリー 】
見たあと面白かったと思える映画は、ドラマ系、実話系、裁判ものが多いかもしれません。
サクセスストーリーが一番好きです。
見た後元気になれるし、夢があるから。

みんシネで面白そうな映画をチェック⇒映画を見る⇒レビューを見る⇒自分のレビューを書く
だいたいこんな感じで映画ライフを楽しませてもらっています。

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【製作国 : アメリカ 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
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601.  スーパーマン リターンズ 《ネタバレ》  登場シーンと物語前半は、スーパーマンならではのワクワクがぎっしり。ここに不平不満を言う人は少ないでしょう。問題は中盤から後半の失速感。高速で飛んでいるのに失速感とはこれいかに、っていうくらい尻すぼみ。ビジュアル的に言えば後半も、ニューヨーク破壊から人々を助けるシークエンスや、船の破壊及び救出など、見所はあります。でも前半ほど盛り上がらない。「美人は3日で飽きる」と言いますが、素晴らしい映像も、ストーリーの面白さが欠けてしまうと飽きられてしまうのかもしれません。長時間がそのまま冗長に感じてしまいます。それに、ラブロマンスに力を入れすぎちゃったことで、エンタメ要素が犠牲になっている気がします。  故郷の星に帰るからって、黙って姿を消すスーパーマン。音沙汰無いまま5年ぶり、帰ってきたら彼女は既婚者。そりゃそーだよスーパーマン。悲しそうな顔をするんじゃない。いきなりいなくなって5年ほっときゃ結婚するよ。その後彼は黙ってスーパーパワーを使い、彼女を盗聴、そして盗撮。立派なストーカーになりました。寂しさを誤魔化すために人助けに励んでいるかのように見えちゃって、なんだかいいことしても爽快な気分になりきれません。  スーパーマンに人殺しさせるわけにいかないのはわかりますが、レックス・ルーサーたちの最後はあんなんでいいんでしょうか。正直自分は物足りませんでした。もっかい裁判になって、今度はスーパーマンが証人としてちゃんと証言台にたって、今度こそ無期懲役でぶち込むような洒落っけが欲しいですね。  個人的に後半ワクワクしたのは、息子の存在。実はスーパーマンの息子だったっていうのは嬉しいサプライズ。で、安易に子供がスーパーパワーを乱発するような脚本じゃなくて良かったです。ピアノのシーンは名シーン。[ブルーレイ(字幕)] 6点(2019-03-26 02:11:37)《改行有》

602.  スネーク・フライト 《ネタバレ》  正統派B級パニックムービー。愛すべきB級作品としてきっちり仕上がっています。  有名な俳優はサミュエル・L・ジャクソンくらい。あとはどっかで見たことあるけど、この人だれだっけ、っていう人ばっかり。でもそれが良い。舞台はほとんど飛行機の中だけ。で、蛇が襲ってきたから飛行機の前方へ避難。バリケードが崩れたから、今度はファーストクラスへ避難。今まで安全だった場所が少しずつ侵食されていくのって好きです。  ショッキングなシーンやグロいシーンが全く無いわけではありませんが、比較的抑え目。けど『蛇』『咬まれた人の救助』『飛行機の墜落』が同時進行で起きるので、結構スリリング。絶望的であればどんなシチュエーションでもハラハラします。ですので、ホラーの初心者から慣れた人まで、皆に楽しんでもらえるような、良いバランスに仕上がっています。コードがいっぱい。これはきっと蛇と見間違う恐ろしさってのを狙っているのでしょう。他にも子供が描いていた絵がヒントになって蛇の種類が特定できるなど、細かい部分の作りこみが丁寧。B級低予算ムービーではおざなりにされがちなディテールも丁寧に作られているのが好印象。ちっちゃい伏線でもつながると気持ちが良いもんです。  結構人は死んじゃいますが、生き残っている人も多いのが救い。死んじゃった人たちは気の毒だけど、それがバカップルだったり、性格の悪いオヤジだったりするので、嫌な気はしません。新婚夫婦はちょっとかわいそうでしたけどね。  サミュエル・L・ジャクソンが飛行機に穴開けちゃうとこだけがありえなさすぎて引きます。[DVD(字幕)] 7点(2019-03-21 15:26:03)(良:1票) 《改行有》

603.  ワイルド・バレット 《ネタバレ》  久しぶりな骨太バイオレンスアクション。かなり血生臭い。でも子供が中心っていう思い切ったプロット。登場人物多め。多いけど個性が強いので混乱することはなし。大人は3人くらい除いてあとは悪人と狂人と病人しかいないっていう狂った世界。冒頭の撃ち合いから凄まじく、この作品はただ事ではないぞと一気にのめりこみます。  主人公はポールウォーカー演じるジョーイ。犯罪に使われた銃を始末するのがこの人の係り。地味そうな仕事に見えるけど結構重要なポジションらしい。戦闘力高め。で、この人が預けられた1丁の拳銃を子供が持ち出した挙句発砲しちゃったのでさあ大変。1丁の拳銃と子供を捕まえるため東奔西走するストーリー。これがなかなか上手くて、銃が次々といろんな悪党の手に渡っちゃう。いつも紙一重で手に入らないんですよね。  とにかくテンポが速く、エピソードの数が異常に多い。でもその一つ一つに手抜きは一切なし。おとなりさん。病院。トイレ。厨房。自動車整備工場。警察署。ファミレス。アイスホッケー。あらゆる場所でハラハラドキドキの連続。ある意味ジェットコースタームービー。しかしなんといっても強烈なのが、小児性愛好家で殺人鬼っていう最高クラスのサイコパス夫婦。しかも本編とまったく関係ありません。あまりの異質ぶりに、別の映画が無理矢理参入してきたかのような違和感。ここだけサイコサスペンス。  いやいや、メインストーリーも負けちゃいません。トニーがサツにタレこんだサルを撃ち殺してからは怒涛の展開。その迫力。その緊張感。どれをとっても1級品。その先には凄惨な殺し合いが待ち受けます。そしてついにジョーイの秘密が明らかに。ここでめでたくハッピーエンドかと思いきや悲劇は終わりません。  いやー、ポールウォーカーはやっぱりかっこいいですね。なんか感情移入しやすくて、応援したくなります。惜しい人を亡くしたものです。アクションとしてもドラマとしても見応えのある名作。他のサイトではレビュー数結構あるのですが、ここではあまりレビューされていないのが意外です。[DVD(字幕)] 8点(2019-03-19 14:23:30)《改行有》

604.  踏み切り 《ネタバレ》  こーゆーホラーはストーリーが破綻していることも多いのですが、なかなかどうして立派なホラーです。  幽霊ものかと思わせて、実は殺人鬼もの。もはやあるあるで、定番になりつつありますが、このパターンはやっぱり面白い。  そしてメラニーを演じる女優さんや、その妹が可愛いのもグッド。メラニーの過去の過ちがメラニーが信頼されない原因となり、良い意味でメラニーの行動を制限しているのが上手いです。周りの協力が得られにくい状況を自然に作り出しています。オープニングの回想シーンはもはや反則ですが、私達をミスリードするのに一役かっています。  で、これは言ってはいけないんでしょうけど、ジュリーが不必要に主人公を怖がらせすぎです。  子供たちの霊が最後に復讐を遂げるという大オチは良かったです。だからこそ、エピローグが本当に蛇足。ちょっと欲張っちゃいましたね。  なにはともあれ、殺人鬼の正体がわかるまでは単純なホラーではなくミステリーとしても楽しめますので、隠れた良作と言えるでしょう。[DVD(字幕)] 7点(2019-03-18 04:13:51)《改行有》

605.  ブライダル・ウォーズ 《ネタバレ》  大好きなケイト・ハドソンとアン・ハサウェイの共演。これは見なければ。ということで、二人を見たくて鑑賞。あれれ?ケイト・ハドソンってこんな太かったっけ?このときまだ30歳くらいのはず。それにしてはちょっと劣化が・・・。そしてアン・ハサウェイ。こちらは安定の可愛さですが、なにしろ『プラダを着た悪魔』のアン・ハサウェイが尋常じゃないくらい可愛かったので、本作ではそこまでの魅力は引き出せていないように感じます。こーゆー作品は主演をいかに可愛く撮るかも大事だと思います。  ストーリーはザ・ラブコメでテンポも良い。ただストーリーの核となる部分は異議あり。『6月にプラザで式を挙げる』『お互いの介添人になる』というのが二人の夢。で、6月6日に二人の挙式が重なっちゃって喧嘩になるわけですが、その喧嘩の過程で二人はそれぞれ別の介添人を見つけます。で、当日二人は同じ式場で式を挙げることができています。あれ?じゃあ喧嘩する必要なくない?二人がお互いの足を引っ張り合うほどのあの諍いはいったい何だったんだ。  で、もう一つのストーリーが、2組のカップルの対比。その結果エマとフレッチは破局させる。そういった展開は嫌いではないですが、この映画には蛇足だったんじゃないでしょうか。ストレートに2組ともめでたしめでたしで良かったんじゃないかな。エマは最後に新しい恋人ができて良かったですが、それは結果論。それに、リヴだけが全ての願いをかなえちゃったような気もして、なんか不公平。フレッチにいたっては可哀想過ぎます。決して悪い人じゃないのに。結婚して、お互いの嫌な面がわかって、でも長い時間を共にすることでそういったことも許容できるようになるのが結婚生活。リヴが二人の破局を招くきっかけを作ったのは間違いないのに、なんかハッピーエンドみたいなしめくくりでいまいちスッキリしませんでした。[ブルーレイ(字幕)] 6点(2019-03-17 17:17:36)(良:1票) 《改行有》

606.  007/カジノ・ロワイヤル(2006) 《ネタバレ》  アクション映画としては及第点。ただストーリー、特に後半は裏切りが多くて疲れます。  007シリーズをそんなにたくさん見たことがあるわけではありません。でも今までに見たやつと比べても、大分シリアスなタッチで描かれているように感じます。死んじゃう人も多い。その描写も結構生々しかったり。お笑い要素は少なめ。  ガンアクション、追いかけっこアクションはなかなかのスピード感。見応えアリます。ですが序盤の『工事現場⇒大使館の追いかけっこ』に代表されるように、1つ1つのアクションがやや冗長。スピード感はあるのに、ストーリー的なテンポはいまいちです。  また、アクションに力を入れすぎて、スパイ要素が少なめ。『どーせばれてるから』って名前言っちゃったりするし。007ならではのスマートなスパイシーンを見たい人は、これで満足できるのでしょうか。  スリリングさは申し分ありません。それはそれで好きなんですが、ちょっとジェームズ・ボンドが殺伐としすぎている感じがするのは気のせい?もうちょっと余裕が欲しいところではあります。  序盤が評価が高いようですが、個人的には中盤から終盤にかけてがかなり好き。ポーカーは好きなカードゲームなので、見ていて面白かったです。ただポーカーって、ディーラーとプレーヤーがグルになって神業的イカサマとかがあれば面白いんですが、そうでなければ戦略性に欠ける単純なゲームなんで、そういった意味ではカジノバトルとして盛り上げにくい部分もあるのかもしれません。この作品でも駆け引きが重要と言っておきながら、結局は単純なパワーゲームがメインとなっています。  終盤、裏切りに次ぐ裏切りはちょっと引きますね。黒幕みたいな人たちが次から次に出てきて誰が誰やら。ラストくらいヴェスパーとボンドとマティス3人で乾杯して終わるようなスッキリ感が欲しいです。本来であれば血生臭いスパイの世界を、軽妙洒脱に描いたからこそ007シリーズはオリジナリティを出せたのだと思いますよ。まあ007シリーズとして見なければ十分楽しい映画です。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2019-03-16 08:31:50)《改行有》

607.  トゥモロー・ワールド 《ネタバレ》  期待していたSFの感じとは趣きが大分違っていました。  『18年前から人類は生殖能力を失った』『世界最年少の若者が殺されて世界中が悲しむ』  このように、マクロの世界観で始まるプロローグに興奮。いったい、どんな世界が、物語が待っているのだろう。  しかし物語が進むにつれて、世界はどんどんミクロの世界へ。ラストはただの脱出劇になっちゃって、それはそれで面白かったのですが、見たかったものとは違います。  例えば、『生まれた赤ん坊が人類の大きな希望となって内戦が終結する』とか、スケールのでかいストーリーを期待しちゃいましたね。  それが、ずっと行動を共にしていた助産師が急に戦線離脱。あれよあれよという間になんか戦争ものみたいになっちゃって。  更にこの映画の設定がやや複雑なのも気になりますね。世界情勢もそうですが、通行証とか不法移民とか。子供が生まれなくなって人類は滅亡への道を歩んでいるはずなのに、それ以外の問題がクローズアップされすぎている感があります。  だから、はっきり言ってわかりにくいし、不親切な映画だと思います。そーゆー理由もあって、面白いとかいう以前に、こーゆー作品って好きになれません。[DVD(字幕)] 4点(2019-03-08 04:53:31)《改行有》

608.  セブンティーン・アゲイン 《ネタバレ》  『17歳の頃に戻って人生をやり直す』、タイムスリップ、もしくはバタフライエフェクト的映画かと思っていたのですが、体だけ17歳に戻るという設定。つまり、周りは何も変わらないわけです。だから、『自分の人生やり直す』とか、『未来を作り変える』とか、そーいった話ではない。  いじめられっ子の息子を助ける。息子の才能を伸ばす。娘とクズヤローとの交際をやめさせる。奥さんとの関係をやり直す。『人生失敗した』と思っていた男が、『実は失敗なんかしていなかった。大切なものを手に入れていた。』と気付くまでの物語。  体裁はコメディタッチでポップで楽しく。でもその中身は、真面目で道徳的なホームドラマ。  連続ビンタのシーンでは笑いを誘い、手紙を読み上げるシーンやクライマックスでは感動の涙を誘う。笑いと感動のバランスがとても良いですね。  ただ、あまりに毒がなさすぎで、パンチに欠けます。その分、カタルシスも弱い。弱いものいじめのスタンが、結局懲らしめられないまま放置ってのも、消化不良の一助となってしまっています。  決して悪くはない作品。でも、『何か惜しい。何か足りない。もう一押し。』って感じが残ります。  後味はすっきり爽やか。良い感じです。  でも営業トップの職場をやめて、高校バスケのコーチ就任だと収入は激減なんじゃ・・・と、余計な心配をしちゃいますね。[ブルーレイ(字幕)] 6点(2018-07-10 14:12:34)(良:1票) 《改行有》

609.  屍体 《ネタバレ》  グロいし、怖いし、気持ち悪い。こんな病院でよく寝泊りできるなというくらい、絶好のホラーシチュエーション。よってホラー映画としては及第点です。  ゾンビは出ません。モンスターも出ません。殺人鬼もいません。幽霊も出そうで出ません。ミステリー形式のオカルト。オカルトチックなので、説明不足な部分はありますが、力技で押し切っている感じです。  正直B級には違いないでしょう。おそらく予算もそんなにはかかっていません。何の脈絡もなしに、次々と人が死んでいくのもB級ならでは。職員が死に、学生が死に、いつの間にか警察官まで死んでいるという謎。とくに終盤はかなりカオスな世界で、もはやストーリーに意味なんてないのでしょう。ただ、なにしろ妙な迫力とパワーを感じるホラーなので、終始飽きはしません。結構ドキドキしながら見ていましたね。でもこのドキドキは、お化け屋敷で感じるドキドキに近いのかもしれませんが。  ちなみに、主人公の女性アリソンは結構かわいいです。密かに期待しちゃいます。ですが、彼女の出し惜しみ感、半端じゃないです。もったいぶって、焦らされます。結果、最後まで何も出ません。そっち方面期待しちゃうと、肩透かしくらいます。ラストまでひたすら屍体と戯れるつもりでいましょう。[DVD(字幕)] 7点(2018-07-04 14:05:31)《改行有》

610.  私の中のあなた 《ネタバレ》  『感動』とか、そーゆー端的な単語では表現できないドラマ。  ばっちばちの法廷劇ではありません。裁判は、この映画の舞台装置の一つにすぎないようです。  死を受け入れた姉。姉の死を受け入れることができない家族。そんな家族のために、姉は自分との別れを家族が受け入れられるように一計を案じる。それが真相。  ただ真相を知ってビックリ、とか、そーゆーことでもありません。アナがケイトに電話するシーンで、ごくごく自然に、私達が真実に気付かされるような展開。  だからこれは、死の病に冒された姉と、その家族の、ありふれた人間ドラマなのだと思います。だから人の心を打つのだと思います。  『それは間違っている』『それは正しい』ということを論じるような映画ではないのでしょう。  姉の延命のため、妹を作った母。幼き頃から、姉のため幾度となく注射や手術を受けてきた妹。  この映画が素晴らしいのは、そんな母をただのモンスターにしなかったこと。妹をただの被害者にしなかったこと。母と妹が、心の一番深い部分で、姉を助けたいという思いを共有しているところが大事なんだと思います。  母と妹だけでなく、弟も父も、家族みんなが仲良し。そんな家族がいてくれて、テイラーとも出会えたケイトは、そんな自分の人生が凄く幸せだと満足できたからこそ、最後の決断ができたのでしょう。  ケイトにとって、病の苦しさから解放されること、そして自分のために家族が精神的な苦しさから解放されることは、最高の幸せだったのではないでしょうか。  ラストで、『私の人生のすべて』と言いながら、母にアルバムを渡すシーン。そこでケイトが話すサマースクールのバスのエピソード。『私はまた同じ席で母を見ている』は、映画史に残る感動の名台詞だと思います。  キャストは全員パーフェクトだったと思います。キャストがキャストであることを忘れてしまうほど。それぞれの思いや葛藤を静かに、でも雄弁に表現していたと思います。  そしてこの監督が作るこの映画の空気。深刻で重いテーマを扱いながらも、なぜか温かい気持ちになれるように、生きていることが嬉しいと満足感を得られるように、そうしてくれたことに、監督の優しさを感じます。[DVD(字幕)] 8点(2018-06-26 13:25:34)(良:1票) 《改行有》

611.  アポカリプト 《ネタバレ》  全くの予備知識なしでの鑑賞。  まず、この内容で2時間超えはかなりきつい。しかも長時間鑑賞したにも関わらず、この世界についていけないまま終わっちゃいました。正直、途中何回も時間を確認しました。  前半のエピソード、そのどれもが本編と関わりのないまま終わってしまいます。登場人物のキャラ作りに必要な前半?だとしても要らないシーンが多すぎる上に、ひとつひとつが長い気がします。そして中盤の連れ去りシーンも長い。  全体通して緊張感はあるし、衝撃的な映像も数多くありますが、それが映画的な面白さと結びついていない気がするんですよ。  村襲撃のシーン。生贄のシーン。なんだかどれも悪趣味なだけで終わっちゃっているような。  村が襲われ、父が殺され、友人の妻が乱暴されて殺され、その友人も殺される。女性達は奴隷として売られ、仲間は生贄として殺され、家は焼かれる。それも戦ってではなく、奇襲にあい、一方的で理不尽な殺戮。  それに対する決着。それ相応のリベンジじゃないと、割りにあいません。  結果どうなったのか。まず、残された子供たちは放置。奴隷として売られる女性達も放置。仲間達も放置。マヤだかアステカだか知らないけど、悪趣味な生贄国家も放置。  追っ手に一泡吹かせて無事逃げ切って終わり?村を滅ぼされた報復にしちゃあ、あまりにスケール小さすぎません?こーゆー世界って奥さんと子供だけじゃなくて、村全体が一つの家族みたいな感じじゃないんですか。だとしたらハッピーエンドとは程遠い内容。  ラストに現れた黒船的サプライズから、生贄国家は滅んだことを汲み取って、溜飲を下げろってことでしょうか。  うーん、正直やな気持ちで見続けた2時間を返してほしいです。[DVD(字幕)] 4点(2018-06-24 07:14:08)(良:1票) 《改行有》

612.  カーズ クロスロード 《ネタバレ》  シリーズものならではの哀愁を感じられる作品。『カーズ』にしろ『トイ・ストーリー』にしろ、ピクサーがシリーズ化するのには、なにかしらの理由や目的がありそうです。  ライトニング・マックィーンの再生物語と思わせといて、クルーズ・ラミレスという才能ある若者の成長物語。このクルーズが、女性だし、名トレーナーみたいな位置づけで登場するものだから、すっかり騙されました。確かに、浜辺でのマックィーンとクルーズのやりとりは、トレーナーと選手が完全に入れ替わっていましたね。それは、『1』でいうところの、ドクとマックィーンの関係に近い。  それでも、『1』、『2』と見ていると、マックィーンは生涯現役と信じて疑わなくなってしまう。そんなファンの心理を逆手に取った今回の結末は、それぞれの門出を祝うハッピーエンドではありながらも、やはり一抹の寂しさを感じずにはいられません。マックィーンは、これからクルーズのトレーナーという第二の人生を歩んでいくのでしょう。  それにしても、ラストで、マックィーンのボディのデザインとカラーを変えちゃったのはちょっとばかし残念でしたね。ドクに対する尊敬の念はわかるのですが、ドクはドク、マックィーンはマックィーン。選手からトレーナーへ、辿る道は同じでも、それぞれのカラーが大事だと思うから。  この作品から感じる世代交代、第2の人生。寂しさと、新しい希望を同時に感じる物語。それが最高品質の映像で紡ぎだされる贅沢。  学校で『道徳』が正式な教科となり、成績がつくらしいですが、ピクサーの映画を見せておけば、みんな心がきれいになって、いじめなんてなくなるんじゃないかな。[ブルーレイ(吹替)] 8点(2018-06-21 09:15:58)《改行有》

613.  あなたは私の婿になる 《ネタバレ》  昔見た『グリーンカード』とプロットが似ています。  国籍を得るための偽装結婚。それを見破ろうとする調査員。日本人にはなじみの薄い話ですね。でもストーリーがわかりやすいので、すんなり物語に入っていけます。  それにしても、サンドラ・ブロックも良い歳になりましたね。もちろん、歳を重ねても、ラブコメは全然いけます。サンドラ・ブロックくらいの魅力と演技力があれば、ぜんぜん問題ないです。  問題なのはラブコメのテイスト。一口にラブコメと言ってもいろんなタイプがあります。  で、この作品はどちらかと言うとドタバタ系。下着でうろうろとか。裸でどかーんとか。まさにラブコメっていうシーンが盛り沢山なんだけど、そのテイストでいくのであれば、もうちょっと若い女優さんのほうが作風に合っていると思います。  正直、このときのサンドラ・ブロックがこの役をすると、ときどき『痛々しさ』が垣間見えちゃうんですよね。  最初いがみ合っていた2人が、共通の目的のために手を組み、最後は結ばれてしまうというのはラブコメの王道。そのパターンに則っているのはいいんだけどサ、この作品ではアンドリューがマーガレットに惹かれていく描写が決定的に足りない気がするんです。  2人は嘘がばれないように、辻褄を合わせるのに必死。もちろんそのおかしさがこの作品の見所。でもそこに力を注ぎすぎて、二人が惹かれあう要因となるエピソードがほとんど描かれません。なので、個人的にはクライマックスでのアンドリューの求婚は、唐突な感じを受けてしまいました。  ライアン・レイノルズはとても良い役者さんですが、もしかするとポーカーフェイス気味な感じが、この作品には合ってなかったのかもしれません。 [ブルーレイ(字幕)] 6点(2018-06-07 12:55:25)(良:1票) 《改行有》

614.  カーズ2 《ネタバレ》  子供向けではない子供向けアニメ。  ビジュアルは子供向け。キャラも子供向け。でもプロット、ストーリーは大人向けなスパイもの。結構ごちゃごちゃ、複雑にしてあります。子供と一緒に見たら、途中途中で説明してあげないといけないでしょうね。  中盤から後半にかけては、キャラが定着してくるし、ストーリー全体が見えてくるので、俄然わかりやすくなります。  前半がわかりにくいかな。キャラがめっちゃ多いうえに、やっぱ車なんで、頭ん中でキャラが定着するのに時間がかかります。前半のうちは、『こいつ誰だっけ?』となることもしばしば。そのうえで、ドタバダコメディを取り入れるもんだから、しっちゃかめっちゃか。トイレでのトラブルなんか、誰がエージェントで誰が悪い奴なんか、最初全然わからなかったです。  まあ序盤のストーリーのわかりにくさはともかくとして、見所は結構多いこの作品。  フィン・マックミサイルのスーパースパイぶり。ホリー・シフトウェルのスカイアクション。マックィーンとメーターの友情など、楽しいシーンが盛り沢山。ラストでメーターが黒幕を追い詰めるシーンなんか爽快です。欠点ばかりのメーターが、自分の長所と知識を発揮して、友達のために最後に大活躍する流れは、ディズニーらしくて凄く好き。  多少のわかりづらさを除けば、良作のエンターテイメント作品です。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2018-06-06 11:05:57)《改行有》

615.  DOA/デッド・オア・アライブ(2006) 《ネタバレ》  健全なセクシーダイナマイツ映画。ティナ、かすみ、クリスティそれぞれの登場シーンが最高。わくわくさせてくれるじゃないですか。  で、DOA開幕。上記3名に加え、ヘレナも参戦。そして1回戦。この辺りは天下一武道会のノリ。当時の格ゲー好き、格闘マンガ好きな人はそれなりに楽しめるんじゃないでしょうか。  個人的にはピークはここまで。場所を選ばないバトルロワイヤル的テイストは好きなんですが、2回戦以降はパーティーや休憩挟んだりして、まったりした空気に。中盤以降はちょっと退屈しちゃったかな。アクションに飽きたってのもあるかもしれません。必然性のないアクションって飽きやすいのかもしれないです。  とはゆっても、後半は、陰謀ストーリーがメインになっちゃって、それはそれで違うかなって。  これがDOAの大会を最後までやりきるような展開であれば、感想はまた違ったものになったかもしれません。  それにしても健康美炸裂で、見ているだけで元気になっちゃいますね。  個人的には、クリスティーもいいけど、サラ・カーター演じるヘレナが好きかな。で、かなり不評なんですが、デヴォン青木演じるかすみが結構いけてます。私は好きですね。吹替えの声も、かすみが一番良かった気がします。[DVD(吹替)] 5点(2018-06-04 02:57:10)《改行有》

616.  クライヴ・バーカー ヘルゾンビ 《ネタバレ》  変なホラー。変な設定。変な終わり方。  ゾンビ好きな人へ。『もしかしたら結構面白いんじゃね?』という淡い期待は見事打ち砕かれます。  序盤の子供たちの集団痙攣のシーン。意識が無いはずなのに、目線がちらちら動いている子供がいっぱい。  物語中盤。絶命した直後にのどが動いちゃう人。でもそーゆーのは全部些細な問題とばかりにスルー。  製作サイドの大雑把な性格が、作品のあちこちに出ちゃってます。  原題はそもそも『伝染病』とか、そんな意味。だから厳密に言えば『ゾンビ』じゃない。でもこの邦題と、実際の映画のテイストはゾンビホラーを意識しているのは間違いありません。だから『ゾンビだー』って先入観やら期待やらもって鑑賞すると落胆します。  ゾンビは人を喰らうという立派な目的があります。それに対しこれに出てくる子供たちはただ殺すだけ。  でも、殺すだけではない何か別の目的を劇中で匂わせます。その隠された秘密とはいったい?気になって最後まで見た結果、結局何が何やらわからないまま終わります。『ええ!?』って感じで終わります。  単純に『人を襲う子供たちから逃げ、街から脱出する』というエンターテイメントに徹してくれたら評価が変わったかもしれません。  しょぼいくせに、思わせぶりな謎を無理矢理盛り込むから、2流で済んだのに、3流の烙印を押されるのです。  人を襲うシーンはほとんどないし、あってもそのしょぼさ、歴代ゾンビ映画のワースト1になりそうなレベル。  学校の中がちょっと面白かったかな。あそこは割りとオーソドックスなパニックホラーっぽくて、まあまあ面白い。  1シーン、1シーンだけ見ると、緊張感の作り方なんかは上手なんですけどね。[DVD(字幕)] 3点(2018-06-02 13:04:28)《改行有》

617.  エミリー・ローズ 《ネタバレ》  怖いよー。ドアがバーンって開くより、ドアはそーっと開くほうが怖い。何かがおきそーで、何も起こらない。でもその何かおきそうな雰囲気が怖い。午前3時で止まる時計が怖い。とゆーわけで、雰囲気だけでひたすら怖いっていう、技ありホラー。いや、むしろこれこそが正統派ホラーなのでしょうか。  でもこの映画の本質は、むしろ法廷劇。  若くしてこの世を去ったエミリー・ローズ。その死因は、精神薬の服用によるものか。それともその服用を中止させたムーア神父の業務上過失致死なのか。  訴えられているのはムーア神父。弁護人は本作の主人公エリン。敏腕弁護士。対するは、やり手検事のトマス。審判、じゃなかった裁判官は、ブリュースター判事。厳格かつ公明正大。3人が3人ともプロフェッショナルなので、荒唐無稽になりがちなテーマも、大変見応えのある裁判となります。  そもそも『悪魔憑き』なんか証明できるわけありません。検察側は遠慮なく医学的証拠と証人を喚問しまくって、裁判は一方的な展開に。そこに現れたカートライト医師。有力な証言と、証拠となる『悪魔祓いを録音したテープ』を所有する人物。これで逆転裁判となるのかと思いきや、まさかの展開。  正直言うと、カートライト医師に何かが起きるのは、もう雰囲気でわかっちゃうわけですが、それをふまえても見応えのある法廷劇。内容はオカルトなのに、それを理路整然と証明しようとするのが面白い。もちろん、この作品より面白い法廷ものはいくらでもあります。ただ、これはこれで、オカルトチックなテーマならではの裁判劇を堪能することができます。  悪魔祓いには父や彼氏も同席していたのに、何故神父だけが裁かれるのか。服用の中止を求めたのはエミリー本人なのに、なぜ神父が強要したことになっているのか。ふに落ちない部分はありつつも、クライマックスの陪審員と判事の出した結論に、なんだかすっきりしちゃいました。[ブルーレイ(字幕)] 8点(2018-05-27 03:37:49)(良:1票) 《改行有》

618.  カーズ 《ネタバレ》  擬人化させると右に出る者のいないピクサー。最初の方こそ、車しかいないこの世界に違和感を感じるが、高速を走り始めた頃からこの世界観になじんでしまっている。ピクサーは世界の作りこみが徹底しているので、気付いたら引き込まれちゃっていますね。なので、ラジエーター・スプリングスに来たときは、もうストーリーとマックィーンの行く末ばかりが気になります。  ストーリーそのものは安直。定番。『花形レーサー、田舎町へ。』『田舎町で、人との絆の大切さを知り、思いやりを知る。』まさに子供のための道徳ファンタジーです。大人が見れば、『今更』『物足りない』と感じるのももっともですが、僕はこーゆーの好き。ベタな人情ドラマにすぎないのですが、ピクサーはこーゆーの作らせたら天才的なので、いつも感動できます。  多くの方が指摘されている中だるみについては私も同感。マックィーンがラジエーター・スプリングスにつっこんで、逃げ出そうとしたり、裁判にかけられたり、不平不満を言いまくったり、田舎町を馬鹿にしたり、この辺がちょっと退屈でしたね。もちろん構成上必要なワンクッションではあるのでしょうが、イライラするばかりで、笑いのパワーもいまいちなので、中だるみするばかり。  でも道が完成してから、クライマックスまでは、これぞエンターテイメントという爽快なノリと楽しさでいっぱい。エンドロールまでしっかり楽しませてくれるのも、さすがピクサーですね。[ブルーレイ(吹替)] 7点(2018-05-25 02:19:35)(良:1票) 《改行有》

619.  ゾンビ処刑人 《ネタバレ》  タイトルが良くない。『ゾンビ処刑人』というのは、劇中の1エピソードにすぎない。これでは勘違いしてしまいます。  この作品の本質は、『もし死んだ後、ゾンビになってしまったら』というある人間の悲劇を描いたドラマだと思います。だから、原題の『The Revenant』を変えるべきではなかったと思います。  レヴェナントとは、『亡霊』とか、『帰ってきた人』とか、そういう意味です。主人公のバートは戦場で死んだはずなのに、なぜかアンデッドとして蘇ってしまう。親友ジョーイのもとへ行き、助けてもらう。でもそれがきっかけになり、結果ジョーイは死ぬこととなりバートと同じアンデッドに。さらに、女友達のマティはジョーイに成り行きで殺されてしまい、彼女のジャネットは自らの手で殺してしまう。ジョーイとは仲たがい。結果、ジョーイたちを恨んでいる別のアンデッドに逆恨みされて、ジョーイはバラバラにされてしまう。  せっかく現世に生き返ったのに、間接的にせよ、直接的にせよ、自分のせいで自分の大切なひとたちをみんな失ってしまうわけです。  生きる意味を失ったバート。死のうとするバート。でもアンデッドだから死ねない。どんなに頑張っても死ねない。で、ついに彼は自分がアンデッドとして生きることを受け入れてしまう。今までは『強盗』や『麻薬ディーラー』しか襲わなかったバート。『悪党を退治している。世の中のためになっている』という大義名分をかざし、なんとか『人間』でいようとしたバート。でもついに終盤、電車で何の罪もない人を、『自分の欲望のため』に殺してしまう。  だから、これはレヴェナントを題材とした人間ドラマなんです。それに、こーゆーテイストでいくのなら、コメディタッチは余計。コメディタッチでいくのなら、もっとダークヒーロー的爽快感でしめくくってほしかった。  でももっと言うなら、『ゾンビ処刑人』というタイトルから、『ゾンビになった正義の味方が暗黒パワーで復讐を成し遂げる』的展開を期待しちゃったのです。変な先入観を持たされてしまった。罪なタイトルです。[DVD(字幕)] 6点(2018-05-17 03:43:59)《改行有》

620.  みんな元気(2009) 《ネタバレ》  うーん、これは良い映画ですねー。オリジナルだとばかり思っていたのですが、リメイクみたいですね。  子供たちに帰郷をドタキャンされた、老年の父親が、、子供たちを一人一人訪ね歩く。ただそれだけ。ロードムービーが苦手だし、いつもだったら手に取らないジャンルの映画です。正直ロバート・デ・ニーロ、ケイト・ベッキンセール、ドリュー・バリモアの共演でなければ観ていなかったでしょう。  ですが、淡々として退屈そうなのは、まさに雰囲気だけ。こんなに心の琴線に触れまくるドラマティックなドラマはなかなかないです。  予備知識なしで見たので、子供たちがみんな、父親に本当のことを言っていないという事実にびっくり。その真相はフランクの夢の中で明らかに。エイミーとジェフが別居中なんて、全然気付きませんでした。さらには、ジルが預けにきたのはロージーの子供という事実だけでもびっくりなのに、ロージーはレズビアンだとまさかのカミングアウト。そしてデイヴィッド。まさかまさかの結末。  『安易に人の死で涙を誘おうなんて・・・』と、いつものクレームが頭をよぎったそのとき、画廊でフランクが出会った、デイヴィッドの絵。そこには父の仕事の結晶が・・。やられた。もう涙で何も見えやしない。  振り返ってみれば、この映画って、冒頭のシークエンスからしてかなり良かったんですよね。子供たちの帰りを楽しみにまつフランク、子供たちを喜ばせたい一心で準備するのはバーベキュー。そこへ相次ぐ子供たちからのキャンセルの電話。そして、ひとりバーベキュー。いやー、切ないですね。このシークエンスがあるから、ラストのシークエンスがより一層引き立つ。凄く悲しい事実と直面した後なのに、幸せを感じるラスト。もう脚本が素晴らしいですね。  更には、幼い頃の子供たちの姿とたびたび重ねあわせるなど、演出も抜群。  これこそ、まさに隠れた名作。[DVD(字幕)] 9点(2018-05-16 04:05:23)(良:1票) 《改行有》

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