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Web www.jtnews.jp

プロフィール
コメント数 972
性別 男性
ホームページ http://yuromovie.blog.shinobi.jp
年齢 39歳
自己紹介 名前をdonkeyから「ゆうろう」に改名しました。
好きな監督は北野武、クリント・イーストウッド、宮崎駿、石井聡互、黒澤明など。


よろしくお願いします。

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61.  くもりときどきミートボール 子供の時、プールいっぱいにプリンを作って、それを泳ぎながら食えたらどれだけ幸せだろう、と思ったことがあります(笑)。いやー、本当にバカですね。けど、そんなバカな発想をCGアニメで手間ひま掛けて作られたのが本作。 食べ物は複雑な反射と透明度をもっているため、CGで再現するのは難しいとのこと。芸能人の顔は修正だらけのCMでも、食べ物はCGを使わずほぼ実写です。その上、CGの苦手分野である「流体」も、この作品ではふんだんに使われています。本来苦手分野であるはずの「食べ物」と「流体」のミックス。技術の進歩って凄い。「パスタの竜巻」なんてアイデアも実現させてしまいました。 技術的なこと以外にも、次から次へと出てくるギャグも良かったです。特に好きだったのは、携帯電話ごしにパソコン音痴のオヤジにメールを送るよう頼むシーン。「あるある~!」なシーンで爆笑しました。 ただ、やっぱり食べ物の扱いに関しては、たとえそれが風刺だとしても首を傾げる場面があったりして、少し抵抗がありました。アイスクリーム雪合戦のシーンでの主人公なんて、完全にキ○ガイじみてましたしね(汗)。BDの映像特典でも、監督コンビが食べ物をオモチャにしながらケラケラ笑ってたのは、完全にアウトだと思います。楽しい反面、そういうところでの違和感はぬぐえませんでした。[ブルーレイ(吹替)] 6点(2014-01-13 10:45:33)《改行有》

62.  ハンガー・ゲーム これぞ正統派駄作。基本的に主人公は”ゲームに参加する”こと以外はすべて受け身で、ただ周囲で起こることをやり過ごしているだけ。すごくつまらなかったです。作り手は主人公に対して自分を投影しているからかもしれませんが、キャラに対して甘過ぎます。作り手こそ「冷酷な支配者」側に立ってストーリーを組み立てないと、こういう話はおもしろくならないですよ。こんなことを思っちゃう自分も、下世話な興奮を求める愚かな観衆側の人間なんですかね。「バトル・ロワイヤル」の盗作かどうかなんてどうでもいいです。作り手がどう弁解しようが、ただ単に1本の作品としてつまらないです。[ブルーレイ(字幕)] 3点(2014-01-12 23:34:08)(良:1票)

63.  コブラ 邦画「苦役列車」のなかで、森山未來演じる主人公が友人を映画に誘って、やんわり断られるのがこの映画「コブラ」!やんわり断られるのも分かる気がする~。しかし無駄にかっこいいです。人物が登場するときはメインだろうが脇役だろうが足からインしてパンアップですよ。暴力刑事のはずの主人公だけど、しっかり足で捜査して、家に帰っても資料集めに余念がない。真面目!救命具が必要なほどもケチャップは、これから起こる流血の予感?まさかね!ツッコミどころだらけのベタな作品だけど、楽しい作品。[DVD(字幕)] 6点(2014-01-07 09:51:15)

64.  フルメタル・ジャケット 《ネタバレ》 仕事の現場で怒鳴られた日とかにこの映画を見返すと、わりと気分が落ち着く(笑)。うーむ、自分も狂ってるんだろうか。鬼のように厳しいハートマン軍曹ですが、なぜか最期の瞬間だけは至極まともなことを言ってるのが印象に残りました。「パパとママの愛情が足りなかったのか!!」・・・「愛と青春の旅立ち」のように、そう上手くはいきませんわな。卒業後も狂気は続くよどこまでも。訓練所で起きた「狂気」が「日常」となった世界。めまいのする戦争映画です。[DVD(字幕)] 8点(2013-12-28 16:27:47)

65.  大脱走 《ネタバレ》 子供のころ、部屋に親の作ったジグソーパズルがなぜか飾られていて、それがこの映画のスティーブ・マックイーンでした。まだ小さかったので、「なんだろう、このシワクチャ顔のオッサンは」と思っていました(汗)。そして大人の今になってようやく「大脱走」鑑賞。いやー、こんなにもカッコイイお兄さんだったとは。大変失礼しました!最高の映画です!マックイーン以外の役者さんもみんな魅力的でした。リチャード・アッテンポローは「とべ!フェニックス」などとは正反対の役柄を演じていて、芸達者ですねえ。他の面々もみな「いい顔」をしていてシビレます。イケメンじゃないけどカッコイイ。収容所内は陽気と言ってもいい雰囲気が漂っていましたが、ひとたび脱走した途端、シビアで残酷な面が突きつけられるのもハラハラしました。そして結局収容所に戻ってくるマックイーン。しかしその晴れやかな気持ちよさったらないです。この男、まだあきらめていない!他のレビュアーさんのコメントで知りましたが、彼は架空のキャラクターなんですね。けどそれで納得。彼には「絶望」や「死」は似合いません。彼こそ希望の象徴なのだと思います。実際に命を落としてしまった人々への、作り手達が込めたリスペクトなんでしょう。[映画館(字幕)] 9点(2013-12-26 07:03:23)

66.  宇宙人ポール 2012年初鑑賞映画。面白かった。幸先のいいスタート。思い返せばありきたりな話運びの映画ですが、なんだろうとても新しいものを観た気分でした。パロディ元の映画を観てなくても楽しめると聞いて観に行きましたが、最低限「未知との遭遇」だけは観ておいたほうがいいでしょう(なんと僕は映画ファンなのに「未知との遭遇」は観ていなかったのだ!)。ところどころ声を出して笑ってしまう場面も多く、とても楽しい映画でした。個人的には、フロントガラスに鳥が衝突して「ワー!!」と驚く宇宙人ポールのリアクションに吹いちゃいました。至って普通のリアクションなんですけど、至って普通のリアクションをする宇宙人なんてあまり観た事がない。[映画館(字幕)] 8点(2013-12-25 22:48:05)(笑:1票) (良:1票)

67.  リトル・ミス・サンシャイン 《ネタバレ》 キャラクターがみんな魅力的。この映画を作った人はきっと人間が大好きだw。個人的に好きなのは、ミスコン審査員のお固いオバちゃん。融通が効かなくて意地悪な人かと思いきや、実はいい人・・・ではなくw、最後までお固くて融通の効かない人として描かれていたことが嬉しい。人間性をステレオタイプに描かないように、「◯◯だけど実は△△な人だ。」というような安直な描き方をしていないところが好きだ。主人公一家を除けば最後にスクリーンに現れるのも彼女だしね。クライマックスのダンスステージもいいですね「こんな下品な大会になんか出なくていいよ!」という心配を飛び越えて、自分たちが一番下品なダンスをしてしまうというw。全体的に、大事なところほどサラっと流すように描いているけれど、その大事なところをしっかり抜かさず描いた凄い映画だと思う。[ブルーレイ(字幕)] 8点(2013-12-25 22:46:38)(良:2票)

68.  選挙 寄り添うようにして突き放す、独特の視線で捉えた「選挙」ドキュメンタリー。すぐ目の前にあるはずの日常的な風景が、切り取り方を変えるとこうも変貌するのか、と驚き。置きっぱなしの石をひっぺがすように、下からミラクルワールドジャパンが顔を見せます。ハリウッド映画に登場する日本人って嘘臭いと思っていましたが、日本人ってあんなにペコペコお辞儀してるもんなんですね。客観的に見てみると面白い。小学生から「頑張ってくださーい!」なんて言われちゃったりもして、ところどころ笑えるシーンもあります。けど、だんだん暗い気分にも・・・。完全に決められた枠の中で活動するのが当然という世界。なにも疑問に思わずにシステムの中で生きていく怖さ哀しさ辛さ。そして「選挙活動」に限らず、こんな「世界」がそこらじゅうにあるという途方もなさ。その「世界」に守られている一面もあるかもしれないけれど・・・。この監督が「邦画」ってタイトルで映画業界を撮ったら、似たような作品になりそうです。主題歌はエイベックスで。[DVD(邦画)] 9点(2013-12-24 21:40:38)(良:1票)

69.  プレーンズ 「カーズ」の飛行機版姉妹編。ピクサーは王道でありながら変化球も出すのが得意なスタジオだと思いますが、本作は製作体制が変わりディズニートゥーン・スタジオズになりました。そのためか、王道ド直球の子供向け作品になっています。CGの作り込みも「カーズ」ほどではありません。だからと言って悪いとは思わないんですけどね。今までのピクサー作品の完成度を期待して大人が見ると物足りないかもしれません。元はビデオ限定作品だったようだし。映画を見る前は「また落ちこぼれが主人公かよ。落ちこぼれなら客が感情移入すると思ってんのかね。なめられたものよ!」と斜に構えていました。いやー大人げなかったですね(汗)。個人的には、カーズの世界とのクロスオーバーがもっとあれば良かったのになあ、と思います。この世界での飛行機と車の立ち居位置の違いが描けていたらなあ、と。そうするとまた話が複雑になっちゃいますかね。[映画館(吹替)] 6点(2013-12-22 22:55:34)

70.  スティーブ・ジョブズ(2013) 良くも悪くも(?)世界を変えたスティーブ・ジョブズの伝記映画。「サラッとひと通り押さえておきました」といった感じの映画で、個人的には物足りなかったです。ミーティングで妥協案を出したスタッフに対して「全部最優先事項だバカヤロー!てめえクビだ!」と怒鳴る場面は見せ場の一つ。けれど、物作りの現場でこれくらいのことを言う人はザラにいるので、他の人とは違うジョブスの凄さみたいなものは分かりづらかった・・・。会社の規模が大きくなってもそのスピリッツをなくさなかったところ?自分がコンピューターにそれほど詳しくないからかな。 振り切って作られていた「ソーシャルネットワーク」とか、エキセントリックな人物をきっちり描くデビッド・O・ラッセルの作品の方が個人的には好きです(単純なやつだなあ)。 とはいえ、驚いたのは映画本編よりも映画が終ったあと。時間を見るためにポケットから携帯を出したらそれがiPhoneだったことの衝撃(笑)。うおっ、こんなところにあるじゃないですかジョブズさん。ガレージで手作りから始めた人の作った製品が、地球の裏側にいる自分のポケットに入っているのは素直に凄いと思いました。 [映画館(字幕)] 5点(2013-12-21 10:50:21)《改行有》

71.  マッチポイント 《ネタバレ》 「人間には表と裏の二面性がある・・・」てなことをまるで重大なことのように見せる作品が多い中で、ウディ・アレンは「そんなの当たり前じゃん」と言うかのようにサラっと描いてくれますね。見栄と本音が混ざり合う人間模様。 ストーリーは、いかにも刑事コロンボの前半でありそうなお話。しかしこの世界に彼は存在しません。コロンボをテレビで見ていた時は「なんと意地悪なオッサンだろう(笑)」と思って見ていたけれど、彼が不在だと世界そのものが「意地悪」と化すのだな、と分かりました。 「ウディさん、犯罪を犯した者によくここまで幸運を与える事ができますなあ」と逆に関心します(笑)。 「クリスが怪しい!」→「やっぱり無罪だ!」となる過程が物足りなかったので、もっとアクロバティックな着地をしてくれると面白かったのになあとは思います。 宗教にからめてレビューされてる方の投稿を読むと、「あれ?もしかしてコロンボって神様だったのかな?」と思えてきました。なんか「マッチポイント」の感想じゃなくなっちゃったな。[DVD(字幕)] 7点(2013-12-18 11:06:47)《改行有》

72.  ゼロ・グラビティ 《ネタバレ》 衝撃的なまでに面白い映画です。見ている最中、本当に手に汗握り「頑張れ!負けるな!そこ!そこそこそこ!よーし、よーし、よしっ!しゃーッいけー!!!!」とアホみたいに興奮しっぱなしでした。主人公たちの役者もそれぞれ素晴らしく、彼ら以外では考えられないはまりっぷりです。本物の宇宙飛行士ならもっと冷静さを保てるのかもしれませんが、サンドラ・ブロックは弱さを抱えながらも奮闘する姿を好演していました。ジョージ・クルーニーも、「生き残る可能性はまだあるはずだ!」と信じさせてくれる存在感を、説得力を持って放っています。たとえそれがほんの一瞬でもです。なにか具体的に状況が改善されたわけでもないけれど、その「ほんの一瞬の希望」があるのとないのとで運命は大きく変わってしまうのでしょう。徹底的に「無」の世界を描くことで、クライマックスで描かれる生命讃歌に震えました。個人的には、同時期に公開された「かぐや姫の物語」と対をなす作品です。 上映時間もたったの91分。ええッ!?2時間半以上はあると思ってました(もちろん良い意味で)。近年なかなか味わえない映画体験でした。[映画館(字幕)] 9点(2013-12-16 17:57:56)(良:2票) 《改行有》

73.  クロニクル 最初は「またこの手のPOV映画かあ」などとナメていましたが、実際に見てみたらとてもフレッシュな作品でした。最初は超能力で無邪気に遊ぶ姿が続いて、「羨ましい!自分もあんな風に遊んでみたい」と呑気に思っていたのに、次第にエスカレートしていく様は凄くゾワゾワさせられました。銃乱射事件や通り魔殺人事件などを起こしてしまう青年たちの感情を追体験する感じかもしれません。役者の演技も見事で、1カット内で喜怒哀楽の感情変化を見事に演じきっていました。CGを使いまくった作品だけど、役者にとってもやりがいのある作品だったでしょうね。演出による感情表現も面白いです。よくある演出だと「悲しいシーンは雨を降らせる」のが定番です。対して本作では、不良にブッカケられたビールがレンズにビチャ~と付いたりします。このシーンは主人公の惨めさ倍増。足下の水たまりがズズズと移動していくシーンも良かったです。「よくある演出」をこの作品に合った形で駆使しているのがフレッシュさの由縁でしょうか。展開に合わせてカメラワークの視線が変化していくのも印象的。とくに、ベッドに寝ている主人公が、超能力でカメラをフワ~ッと持ち上げていくシーン。技術的には凄くもなんともないんですが、今までに観たことも感じたこともない感覚がするシーンです。こんな映像は初めて観ました。まだまだ発見されていない映像や演出があるんですね~。[映画館(字幕)] 7点(2013-12-12 00:40:07)(良:1票)

74.  47RONIN 《ネタバレ》 日本が舞台のファンタジーアクションとしてそこそこ面白いです。実在しない獣たちとのバトルは迫力あります。衣装やセットも日本人からはなかなか出てこない発想でいいですね(中国っぽいけどね)。毎度毎度セットを使い回してる邦画と比べるとやはりリッチですな。作品に合わせた世界観作りが出来るのはいいことです。 けれど、それを踏まえて観ても違和感を覚える箇所は一杯ありました。 まずキアヌ・リーブスが余計。架空のキャラだから当然と言えば当然です。ラスト・サムライのオールグレン(トム・クルーズ)みたいな必然性があれば良かったんですけどね。 架空の主人公が架空の姫と恋をして架空の敵と戦うんだから、もはや忠臣蔵はなんの関係もありません。日本で面白そうなネタがあるからオレたちも一枚噛ませろ、キャラとストーリーはこっちで考えるから、って感じでした。 全編英語というのも最初は面白いと思って観ていたけれど、後半にいくにつれて逆に違和感が増していきました。日本語で時代劇を楽しめることがどれだけ幸福か再確認。やはり言語が変われば人物の性格や価値観、仕草の演技なども全部アメリカ式になってしまうと思います。(そのくせ何故かガヤは日本語という不思議・・・。) 「硫黄島からの手紙」が、主要人物 全員日本人、全編日本語で作ったのはかなりの英断だったんだな、と今さら思っちゃいました。 邦画と洋画、予算の差など関係なく同じ土俵に立ってみても、「十三人の刺客」や「もののけ姫」などの方がはるかに面白かったです。「ウルヴァリン」を観たときは「邦画ももっとしかっりしてくれヨ」と思ったんですが、本作ではあまりそういう気分にはなりませんでした。 まぁそれでも・・・そこそこは・・・面白いんですよね。アハー。[映画館(字幕)] 5点(2013-12-11 18:14:48)(良:2票) 《改行有》

75.  グラディエーター スケールがデカく戦闘シーンもパワフルだし物語も王道。「ザ・映画」って感じの大作です。ただ、上映時間が長い割にストーリーは駆け足で進んでしまい、ちょっと物足りないところはありました。じっくり描く所とスッ飛ばす所のバランスが悪いような気がします。最近のリドリー・スコット映画は全部そんなのが多い気がするなあ。王道でありながらも歪んだバランスを持つ作風で好みが分かれそうです。 好きだった場面は、剣闘士となってから兵士の入れ墨を無理矢理に剥がすところ。仲間から「神が怒るぞ」と言われてもニヤリ。絶望的な状況のなかで、ほんの小さな自由を手に入れた瞬間、って感じがして好きでした。対するコモドゥス。もしかしてマキシマスよりもコモドゥスの方を描きたかったんじゃないの?と思えるような場面が多数(笑)。ホアキン・フェニックスのねっちょり芝居が独特でした。子供に歴代皇帝のルーツを教え込みながら、同時に姫を脅しているシーンなんかは、2重3重に感情が渦巻いてますね。 全体のバランスは悪いと思いますが、場面ごとで見て面白いのは、そういう「歪んだ」シーンでした。戦闘シーンより見応えあったかも。うーむ、複雑な気分になる映画だなあ。[DVD(字幕)] 7点(2013-12-09 10:41:50)《改行有》

76.  RED/レッド(2010) 自分には、ジジババが銃を撃ちまくれば面白いんじゃね?的な一発ネタだけで終った映画でした。「年老いて引退した超危険人物」という設定があまり活かせてないと思います。主人公たちを30代後半くらいの役者でやっても全然成立してしまうのでは?みんな大好き「コマンドー」も確かシュワちゃん30代後半くらいだったと思います。「カールじいさん」みたいにしろとまでは言いませんが、もっと描き方があったのでは。それにブルース・ウィリスって、私のような20代~30代にとってのお馴染みスターだと思うんですが・・・。結果、若者向けでも年配の方向けでもない中途半端なモノになってしまっていると思います。滅多に見ることのないウィリスとモーガン・フリーマンの2ショットや、ヘレン・ミレンとブライアン・コックスの熱々ぶりは素敵でした。[DVD(字幕)] 4点(2013-12-07 10:53:48)

77.  ブリッツ 《ネタバレ》 ジェイソン・ステイサム扮する暴力刑事が活躍する、シリアスなサスペンスアクション。一言であらましを書いただけでも、キャステング、ストーリー、演出に食い合わせの悪さを感じます。ステイサムのイメージである、いつものアクションとは違うものにしたかったのかもしれないけれど、 肝心のステイサム自身は毎度お馴染みの演技になっちゃってます。「ダーティハリー」や「その男、凶暴につき」はアウトローとしての闇を抱えていますが、本作の主人公は何のリスクも背負っておらず一人勝ち状態。自分の行為が怪物を生み出してしまったかもしれないのに、「一件落着!」な結末では逆にモヤモヤします。仲間思いな面があるのは魅力的だけど、演出がシリアス”っぽい”だけに余計に気になります。婦警がヤクを盗んでしまったエピソードなども、その後どう決着つけたのだろう?作り手は観客に、この映画を観たあとどんな気分になって欲しかったのか、サッパリわかりません。自分自身もサッパリです。[DVD(字幕)] 3点(2013-12-05 07:59:32)《改行有》

78.  マルホランド・ドライブ 《ネタバレ》 高校生で観た時は「なんのこっちゃワケワカメ」状態でしたが、約10年ぶり2度目の鑑賞で、なんとなく話の大筋は理解できたような気がします。それ自体間違ってるかもしれないし、細かい部分で分からないとこも一杯ありますけどね。夢いっぱいでハリウッドにやってきたけれど、仕事もプレイベートも挫折して死を選んだ女性の精神(と現実)世界、という話でしょうか。そう思うととても切ない苦しい話でした。前半は夢、後半は妄想・回想・現実が入り乱れます(多分)。夢や妄想にしたって100%虚構ではなく、恐らく現実に起きたことの反映なんでしょうね。夢にドップリ浸かってる状態だとそれが夢だと気づかないけれど、「目覚め」や「現実」に近づくにつれてシュールな展開が増えていくのも、ある意味リアルです(多分)。そして、ダイアンにとって知らないもの、見たことがないものはシュールな描かれ方になるのが面白い。例えば映画の主演女優をゴリ押ししてくる謎の男たち。ダイアン自身は、「自分の実力不足で女優として成功できなかった」と思いたくなかったのではないでしょうか。だから、監督も屈さなければならない謎の大物のせいにしたかった、と。違うかなあ?自分はダイアンを中心に観ましたが、別の人物を中心に見てみたり、「現実だと思っていたシーンが実は妄想だったら?」という風に視点を変えてみれば、まったく別の物語にもなりそうです。 これっぱかしもハリウッド映画っぽくないのに、絶対にハリウッド以外では成立しない物語だったのも印象的でした。 他人の気持ちをそう簡単に理解できないのと同じで、この映画も分かりづらく作られていることが、逆に誠実だなと思います。自殺する人に気持ちを100%理解したら、自分も死んじゃいますもん。[DVD(字幕)] 8点(2013-12-04 10:34:53)《改行有》

79.  キャプテン・フィリップス 《ネタバレ》 船長たちと海賊たちとの攻防戦が、相当ハラハラします。少しづつ近づいてくる、レーダーに映る無機質な陰。ちっぽけなはずのモーターボートに翻弄される貨物船・・・。貨物船側はあの手この手で応戦しますが、相手も少しずつ、しかし確実に攻めてくるのがジワジワ怖い!後半は船長にとっても海賊にとっても絶望的な状況で、胸がきりきりします。実話である事や結末なども含めて、ちょっと「狼たちの午後」を思い出しました。 海賊側からの視点は荒々しい粒子の映像で撮られていたと思うんですが(勘違いだったらすみません)、その海賊側の視点と船長側の視点が交差するショットは本当にゾクゾクします。そういえばこの映画、印象的な「視点ショット」が一杯あったような気がしますね。だからこんなにもハラハラし、感情移入してしまうのでしょうか。冒頭での夫婦の会話や、指差しながら「オレの目を見ろ」と言ってくる海賊、ラストに登場する看護師との目の合わせ方など、それぞれの人物の視線を意識しながらもう一度見てみたいです。[映画館(字幕)] 8点(2013-12-02 10:06:50)《改行有》

80.  タワーリング・インフェルノ 《ネタバレ》 観る前に母親からラストの内容を聞いてしまって、「んなアホな」と思ってたけど、実際見てみると面白かったです。荒唐無稽な展開だけど、細かなディティール描写の積み重ねの末のクライマックスなので、本当にハラハラしました。誰が生き残るか最後までわからないうえに、「〇〇したら助かる」なんてゴールがない。結局は運に身をまかせるしかない、人間の無力感が漂っていました。「この方法なら何人かは助かる」とか、「死者は約200人、今回は運が良かった」というセリフにはギョっとさせられます。海猿のような奴らがいれば全員助かったのかもしれませんが、実際はそうにもいかないでしょうね。[映画館(字幕)] 8点(2013-12-01 18:40:47)

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