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Web www.jtnews.jp

プロフィール
コメント数 1446
性別 男性
自己紹介 初めてこちらのサイトに投稿させていただいたのが2004年の1月。間もなく15年目の節目を迎える事に。
何かきっかけだったのかなあ・・・と思い返してみると、モンゴメリー・クリフト&エリザベス・テイラー主演「愛情の花咲く樹」(1957)が、なんで作品登録されてないんだ!って義憤(?)に駆られ投稿を始めたことを思い出しました。
レビュー数、今日現在1337本。自分が投稿した作品のレビュー読み返してみると結構気恥ずかしいことをつらつらと、とりとめもなく書いてるなあと反省しきり。
でも「冷たい熱帯魚」(2点)と「パッセンジャーズ」(6点)「3時10分、決断の時」(8点)なんか我ながら良くこんな文章書けたなと感心。
これからも宜しゅうお願いいたします。

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61.  ピクニック(1955) 作品数が少ないジョシュア・ローガン監督の名作! 「ムーン・グロウ」のメロウなリズムに乗ってハル(ホールデン)とマッジ(キム・ノバク)のダンスシーンには、何度観ても 溜め息が・・・。(個人的には「めまい」「愛情物語」よりもこの作品の彼女が好き) 姉の美貌に嫉妬する妹(ストラスバーグ)、結婚に執着するオールドミス(ラッセル)など狭量なアメリカの田舎(カンザス)に 住む人々が生き生きと描かれている。 割りと中途半端な「9月」いう季節がこれほど細かに出ている映画は、この作品以外にないと断言出来る。躊躇することなく満点! [映画館(字幕)] 9点(2004-01-14 19:52:24)(良:1票) 《改行有》

62.  チャンピオン(1949) 《ネタバレ》 成り上がる欲望に取り憑かれた、ギラギラしたミッジというアンチヒーローを演じた若き日のカーク・ダグラスにとにかく圧倒されました。初主演作にして最高の適役に出逢ってしまったせいで、結局アカデミー賞主演男優賞を取れず仕舞いだったのはホント惜しまれる。80年代にマイケルがのしてきた時期も、カークのイミテーションが出てきたようにしか見えなかった(笑)改めてモノクロ映画の深みあるカッティングショットにも随所で唸らされましたね。足が不自由なお兄さん役のアーサー・ケネディ、放っておかれる妻役、ヒッチコックの「見知らぬ乗客」ではてんで冴えなかったルース・ローマンもここではそれぞれ適役適演。[DVD(字幕)] 8点(2024-05-03 08:21:21)

63.  不死身の保安官 「コメディウエスタン」なんてジャンル、あるのかどうかは定かではないですが(すぐ思いつくのは「テキサスの五人の仲間」とか?)面白かったですね~、これ。冒頭からして最早ウエスタンらしからぬ展開。ヒロインJ・マンスフィールドもデビュー作「女はそれを我慢できない」より更に活躍の余地を与えられ、伸び伸びとコメディセンスを披露してすこぶる好調。ただし唄は吹き替えっぽい。当時、演技派路線に徐々にシフトしはじめたマリリン・モンローの後釜に彼女を据えようと、20世紀FOX社としても彼女の売り出しに必死だったんでしょうね、きっと。『不死身の保安官』たるケネス・モア氏も、その英国的地味キャラが巧く生かされていました。ヒーローとは到底思えない、彼のアンバランスな体型が一番おかしかったです。2023年は紅白も観ず、この映画で年越しを迎えました。[CS・衛星(字幕)] 8点(2024-01-04 22:58:03)(良:1票)

64.  暗黒街の顔役(1932) 《ネタバレ》 破滅型の主人公より、相方の優男ジョージ・ラフト氏の方が断然カッコいい!!彼がこの映画でコインを指先で投げる仕草が大いに受けて、当時のニッポン国の若者の間で大流行したとの事だが実物を観るに及んでさもありなんと思わせる。鑑賞後、自分も早速真似してはみましたが・・・なかなか難しいんだな、これが。キャストは皆適役適演だけど、妹役の女優だけが弱い。アバズレ風の濃ゆいメイクアップのせいかもしれないが、主人公が己の命を賭けても守り抜きたいと思わせる魅力が決定的に欠けている。後年の秀作群では、女性キャストの選択眼が非常に優れていたホークス監督なのに。[DVD(字幕)] 8点(2023-08-24 21:55:01)

65.  評決 《ネタバレ》 ラストシーンの秀逸さゆえ、他の凡百の法廷映画とは一線を画す作品になっていますね。欲を言えば、敵役J・メイスンとガップリ四つに組んだ丁々発止的攻防が、法廷内でもっと大掛かりに繰り広げられるのかと思いきや、意外にあっさり片が付いてしまったのが少々惜しまれる。メイスン自身、彼らしい演技のしどころがなく困っているようなもったいない役どころ。うーん・・・、でも「ハスラー2」なんかより、こっちでアカデミー賞獲得した方が、ニューマン自身も絶対嬉しかっただろうに・・・。「熱いトタン屋根」「ハスラー」「暴力脱獄」あたりの、ギラついてた若かりし頃はともかく、銀髪のオッサンになってもこんなカッコいいオーラを放ってたスターって、なかなかいるもんじゃない。[DVD(字幕)] 8点(2023-08-13 21:41:06)

66.  チャイナタウン ハードボイルドと称する小説や映画、世間的に名作と言われる作品でもことごとく合わず、苦手なジャンルでしたがこの作品は面白かった。何よりまず、レビュワーの皆さんもご指摘されている通りロバート・タウンの脚本が優れているからだと思います。本筋からなぜか途中サイドストーリーへ、どんどん脇道に逸れるのがこのジャンルの常套だけど、この映画は逸れながらも最後まで興味を削がれることがない。謎の仕掛け方が巧いんですよね、きっと。美しい盛りのダナウェイ、演り過ぎ感のない時期のニコルソン、ここでは怪優の面目躍如たるところを見せる長身馬面ヒューストン監督の三つ巴競演。乾ききった当時の退廃的な雰囲気を漂わす撮影の妙味もあり忘れがたい印象を残す、映画として第一級の出来。『マルタの鷹』『三つ数えろ』ですら受け付けなかった、自分のようなハードボイルドアレルギーの方も是非![DVD(字幕)] 8点(2022-08-13 08:48:00)

67.  泥棒貴族 《ネタバレ》 この映画最大の爆笑シーンは、本編開始後30分くらい経過したあたり。知能犯マイケル・ケイン氏が『・・・というのが今回の実行計画の一部始終だ』と、しれっと台詞を吐くとこですね。どっっひゃー、いままでのはぜーんぶあんたの妄想だったんかいっっっ!!!妄想長っっ!!!って、全盛期の吉本新喜劇なら全員総出ツッコミが入るはず。その後の展開が、彼のこの計画通りには全く進行しないところが、この作品の一筋縄ではゆかない面白さ。その目論見は見事大成功。ハリウッド随一のコメディエンヌ、シャーリーのトボけた個性の魅力炸裂。無表情でじっと黙ってるだけでも既におかしい。アジア系の女性を演じるのは「青い目の蝶々さん」で、既に演じてる事もあって手慣れたもの。受けて立つマイケルも、スカし顔でのっぴきならない状況に追い込まれるドロボーを実に巧く演じていて好一対。リメイク「モネゲーム」(6点)は公開時観ましたが、「贋作」が絡むだけの全く違うオハナシなんですよね。この秀作オリジナルがあるのに、よくリメイクしようと思ったもんだ。しかも時代が進んでいるのにアナログに退化。この映画製作時「おしゃれ泥棒」「美人泥棒」「トプカピ」「おしゃれスパイ危機連発」「黄金の7人」シリーズとか、錚々たる美人女優がドロボー役を演じていましたが、ちょっとしたドロボー映画ブームだったんでしょうか・・・?[DVD(字幕)] 8点(2022-07-24 22:33:26)(良:2票)

68.  重役室 《ネタバレ》 これこれ、こういう映画をオーソドックスな「オールスター映画」っていうんですよ!タイトルバックからして、画面の奥から次々とメインキャストの名前が真正面にドーンと出てくる手法。いいんだなぁ、この感覚が。巻頭しばらくは、一人称のカメラが人物の視線となって映し出され、こっちは身を乗り出して見守り、やがてぐらりとその視線がゆらぎ、その人物(社長)がこの瞬間事切れた事実を観客は知らされる・・・。後の巨匠R・ワイズ監督らしい、なかなか凝ったオープニングで掴みは万全。次期社長を狙い、当時の新旧取り混ぜた重役室オールスター達が、虎視眈々と駆け引きを繰り広げる展開。会社の業務内容が家具メーカーっていうのも面白い。ただ、製作当時時点ではどうしたってウィリアム・ホールデンが名実ともに一番客を呼べる大スターだったはずだから、最終的に彼が勝利を収める形になるのが、何となく途中で読めてきちゃうんですよね。彼みたいな職人堅気の技術屋さんは、むしろ副社長的ナンバーツーの立場のほうがサマになるのになあ・・・と、自分は思って観てました。敵対する、経理部長フレデリック・マーチの言う事も、裏でやってる事はともかく、もうひとつの正論のような気もするし。ホールデンの妻役、ジューン・アリスンは、いつも通りの彼女で清涼剤的な役どころ。登場シーンはあまり多くないけれど、彼女があの笑顔で画面に出てくるたんびに何となく嬉しくなった。[DVD(字幕)] 8点(2022-07-20 22:32:43)

69.  偽の売国奴 《ネタバレ》 50年代に代表作を連発し、順調にキャリアを重ねて全盛期を迎えたウィリアム・ホールデンですが、60年代のある時期から、いきなりガクッと老け込んでしまったんですよね。でもまだこの作品では実に颯爽とした、僕が大好きだった身のこなしが軽くスマートでカッコいいホールデンが見られます。よく「危機から危機へのつるべ落ち」っていうけれど、この映画こそ、この形容詞にピタリ当て嵌まるサスペンス映画。ヒッチコック先生の、この時期のスパイ映画と比較しても全く遜色なし。いや、「引き裂かれたカーテン」「トパーズ」なんかより遥かに面白かった。冷戦時代のスパイ映画は、数多く製作されたはずだけど、これは実話ベースの第二次大戦中の対ナチス相手のスパイ映画。題材的にも興味深かったし、何よりラストまで手に汗握るスリルの連続。クライマックスと呼べる山場のシーンが、これでもかってくらい何度もあって楽しめました。場所から場所への、乗り物移動サスペンスがお好きな方には特におすすめ。ヒロインも適役だし、脇役も充実。中でもナチスシンパの眼鏡少年が巧く使われていました。原題「偽造者」。邦題の「偽の売国奴」、う~ん、確かにその通りの内容だし偽りなし。悪くはない、悪くはないんけどなあ・・・これだと、どこか安っぽい二流活劇を思わせる。なかなかの隠れた秀作なのに、今ひとつ一般的にも浸透していないのは、このタイトルにも責任の一端があるんじゃないかと思うんだが。[DVD(字幕)] 8点(2022-07-17 22:38:11)(良:1票)

70.  サンダウナーズ(1960) 《ネタバレ》 「サンダウナー」っていうのは、後半出てくる競走馬の名前。映画史的に殆ど語られる事がない映画だけに、地味な佳作かと思いきや、とんでもない。家族、親子の愛、夫婦の絆、仲間達との絆、オーストラリア大地の雄大な景観、飛び交う羊たちの群れ、メルボルンカップ、山火事スペクタクル・・・と、内容てんこもり盛りだくさんの御馳走映画でした。しかし長編小説のダイジェスト映画版などでは決してなく、きちんとした一個の映画作品として成立しているのは名匠フレッド・ジンネマン監督の力量と演出の巧みさによるもの。この監督の作品に出演する事が、アカデミー賞受賞への近道と当時から言われていたようですが、この映画でも、各々の役者から好演技を引出し且つ、個性を損なうことなく画面に生きている人間像として観客に納得させてくれる、ホント素晴らしいと思う。奥さん役デボラ・カーの演技巧者っぷりは、これまで観た作品からも当然だと解ってはいましたが(意外な色っぽさもここで引き出され6度目最後のアカデミー賞ノミネーション)、定住嫌いの旦那役R・ミッチャムがここまで良い役者とは。三回目の共演作とあって呼吸もピッタリ。映画を観終わって即思い出したのは、昔観てたアニメ「マンガニッポン昔ばなし」のED「いいな、いいな、人間っていいな~」のテーマ曲。過去の諸作に比べ若干緻密さには欠けるものの、この作品はジンネマン監督流の「人間賛歌」。タイトルが原題も含め複数系なのも納得。[DVD(字幕)] 8点(2022-07-14 08:48:27)(良:1票)

71.  キー・ラーゴ 《ネタバレ》 ジョン・ヒューストン監督は同年に「黄金」(7点)も監督、アカデミー監督賞を獲得されてますが、この作品で示した力量も加味されての受賞だったんではないかと推測されます。自分はたまたま今回、この二作品を連続して鑑賞しましたが、映画史的には高評価の「黄金」よりもこちらの方が数等面白かった。なんといってもボガートとバコールの見栄えがするツーショットがまず最高。自分、ボガートという俳優さん、それほど好きではないのですが、仏頂面した彼が冴え冴えとしたクールな美貌のバコールの傍に寄り添うだけで、一幅の画になることこの上ない。ストーリー的にまだ何も起きてなくても「何かがこれから起こりそうな」危険で不穏な雰囲気が画面上からムンムンと立ちこめてきます。このお二人が、当時「ハードボイルドカップル」と形容されていた事もむべなるかな。車椅子のホテル主人、戦死した息子の未亡人、友人の退役軍人、ギャングの親分、手下たち、その情婦と、人物配置も舞台の映画化だけあって的確。ただ、終盤の海上に出てからの銃撃戦が割とありきたりなのが惜しい。ホテル内だけでラストまで解決させれば、より纏まりが良かったと思われ、そこが気になった為減点。実はチキンなギャングの親分役、エドワード・G・ロビンソンって誰かに似てるって思いながら観てたら、今期の朝ドラに出てる元芸人の「ほっしゃん」さんにお顔の造作が似てるんだな、ああ、ようやく思い出せてスッキリ。ジョン・ヒューストン監督の自伝「王になろうとした男」を読むと、製作当時ワーナーとの契約等の難事にぶつかりつつも、心身共に意気揚々として真摯に映画製作に向き合っていた様子が伝わってきます。クラシック映画ファンの方なら是非ご一読を!(追記)日本語副題の「殺人ホテル」っていうのは、テレビ放映された時かリバイバル公開された時のものでしょうか?一体、どっからこんなしょーもないタイトルを。ま、粗筋だけ読めば間違いではないけど・・・。せめてハッタリでも効かせて「キー・ラーゴ~ハリケーンに閉じ込められた恐怖の一夜!立ち上がれ、漢・ボギー!~」とか←更にしょーもない[DVD(字幕)] 8点(2021-03-15 09:22:32)

72.  幌馬車(1950) おなじみフォード監督の顔たる、ジョン・ウェインもヘンリー・フォンダも出てこない。常連の地味な脇役役者さんたちを主人公にしたロードムービー。「騎兵隊三部作」の連作期、リキ入れまくりの大作の合間に肩の力を抜いてこしらえた小品だとは思うが、フォード監督独特のモノクロ画面に捉えた西部の詩情を味わえるという点で他作品を遥かに凌ぐ。具が何も入ってない素うどんって、時たま無性に食べたくなる時があるが、フォード監督の数ある西部劇の中では正にこの作品がそれ。具沢山の豪華な鍋焼きうどんもいいけれど、素材の良さをじっくりと味わって頂きたいウエスタンの逸品。[DVD(字幕)] 8点(2021-03-01 08:42:19)(良:1票)

73.  ポリスアカデミー 中学や高校生の時に観た映画の評価はどうしても甘くなります!!地方じゃ、イーストウッドの異様に暗いアクション映画「タイトロープ」(4点)と同時上映。どうしたって、まだ成長途上なガキにとっちゃこっちの方がメイン料理。何しろ「MR BOO!」シリーズがテレビ放映されるのを楽しみにしていたような頃ですからねえ・・・。毎月購読していた「ロードショー」で、ある批評家の方がこの映画の短評で「差別はいけないが、区別はしないといけない」みたいな意味の事を書かれていて、鑑賞後、なるほどなあ・・・と感心した記憶があります。「ロードショー」の発売日毎月勇んで本屋さんに駆けていった事とか、新作二本立て目当てに、学割前売り券を買い友達と映画館までダッシュしてた頃が、僕が一番正しく映画ファンとして機能充実してた時期だったと思います。これ、果たして今観て面白いと思えるのかどうかは・・・あんまり考えたくない。[映画館(字幕)] 8点(2021-02-26 15:17:36)

74.  あなたが寝てる間に・・・ 《ネタバレ》 ストーリー、演出、シナリオ、旬の役者と、素材全てがプラスの方向に噛み合って優れた化学反応を起こしたロマンチックコメディの秀作。それまでずっと、主役二番手あたりの、都合のいいヒロインの相手役に甘んじてたビル・プルマン氏が初めてヒロインを射止めるヒーロー役に昇格した記念すべき作品。サンドラの意思が強そうな男顔の魅力もここでは巧く引き出されていましたね。え~、でも、これもう25年前の作品なんだ・・・。[ブルーレイ(字幕)] 8点(2020-01-18 22:45:51)

75.  逃亡者(1993) 公開当時、主役のハリソンが助演のトミー・リー・ジョーンズに喰われたって評が圧倒的に出回ってました。ハリソンの大ファンだった自分は、んなこたあない!絶対ハリソンの方がカッコイイ!トミーは役得だっただけ!って友人達に弁護しまくってました。懐かしい。十代や二十代の頃、おっさんになったらケーリー・グラントやハリソンみたいに絶対なるんだって、真剣に思ってたひたすらバカだった自分・・・。やっぱり、上手く粋に年を重ねるにはそもそもの下地と、キンブル医師みたいなある程度の頭脳と金銭的な余裕がないとね←今になって一体何を。[映画館(字幕)] 8点(2020-01-15 08:25:46)

76.  ハリーとトント 《ネタバレ》 僕は基本的に老齢世代のロードムービーには特に点が甘いです。80年代の「バウンティフルへの旅」、最近だと「ネブラスカ」も大好きな映画でした。ビル・コンティの心地良いBGMに乗せられ、極寒のNYから陽光のカリフォルニアまでの長距離ドライブ。ハリー氏とトント君に同乗させてもらい、一緒に道中寄り道しながら愉しませて頂きました。通常ロードムービーだと、出発した場所に最後は戻ってくるっていうのが定番だけど、これはNYを出発してカリフォルニアへ行ったっきりでオーラスになるんですね。ほんの短い場面での登場ながら、エレン・バースティンはやっぱり強い印象を刻みこませる良い女優さんだなあと。僕も先日めでたく?「人生50年」の区切りの歳を迎え、これからの後半生どう生きていくかを考える時期になりました。そんな時にこの作品に出会えて良かったと思います。いや、別にお手本にしたいとかいうような登場人物はいなかったんですが、だってハリー氏はどこか自己中な部分もあるしね。世の中ってホントいろんな人がいるんだなあ、と。奥さんに先立たれたとはいえ、このハリー氏、かなり恵まれた環境の老後人生ですよね、いろいろと羨ましい。[DVD(字幕)] 8点(2018-11-09 23:53:39)

77.  上海から来た女 《ネタバレ》 悪女が男を破滅させる「ファム・ファタール」ものジャンルでは、B・ワイルダー監督作「深夜の告白」が一番の傑作と自分は思っています。そのレベルには及ばないものの、この作品も、ちょいとつつけば穴だらけのストーリーの脆弱さを除けばかなりの出来だと思います。当時リタ・ヘイワースの旦那だったウェルズ氏が、いかに彼女をキレイに画面に映えるように魅せるか、シーンごとに変わる衣装、カメラワーク含め涙ぐましい結晶の跡が伺えます。ホント、この時期のリタは全身パン粉ではたいたような美しさ(←誉めてます)まるでTPOをわきまえない、時には場違いとも思えるおキレイな衣装の数々は一見の価値あり。評価を上げたのは、やはり映画史的にも有名な、クライマックスの「クレイジーハウス」での銃撃場面が良かったから。この映画の結末同様、完成後このお二人離別してしまったようですが、何となくラストのウェルズ氏の表情が「(実生活も含めて)もうお前に振り回される人生は御免だ!!」って言いたげに見えたのは自分の穿ちすぎでしょうか?[DVD(字幕)] 8点(2018-10-30 23:21:47)

78.  天国の日々 《ネタバレ》 確かこの映画、ずーっとお蔵入りだったのを、82年のお正月映画「愛と青春の旅立ち」の大ヒットでリチャード・ギアの人気が日本で大ブレイクしたんで、翌年の春に「あのリチャード・ギア幻の未公開作!」ってふれこみで、急遽公開された経緯があったはず。都内でも「シネマスクエアとうきゅう」単館上映、観たいな~って思っても、私が住んでた田舎の映画館で公開されるような種類の映画ではなかったので、結局鑑賞したのはほぼ40年後の本日になってしまいました。うーん、若き日のギアもサム・シェパードもご両人とも、ほれぼれするほどイケメンさんですね~。どちらかと言えばこの映画では、サム・シェパードの方が儲け役かな。当時から「映像の魔術師テレンス・マリック」っていう評価のみ耳に入ってきていたので、実物は一体どんなもんじゃいと思ってたんですが・・・。噂にたがわず素晴らしかったです。麦の穂が一塵の風でざわざわ揺れるシーンだけでも胸騒ぎが。ボーっと見てるだけで90分過ぎていきました。兄妹と偽ってる二人の言動があまりに無防備過ぎるとか、ケチを付けたくなるような箇所もあるけれど、この映像のチカラの前には、オハナシの脆弱さも含め全て許してひれ伏してしまいたくなる・・・そんな映画でした。ヒロインがよくいる美人顔女優さんじゃないのも効果的。[DVD(字幕)] 8点(2018-10-12 22:42:06)(良:1票)

79.  暴力行為 豪華な大作やミュージカルが多い印象のMGM社製作の映画としてはおそらく異例とも思える、非常に地味なサスペンス映画の秀作。モノクロ画面の効果もあって地味だけど、切っ先鋭いナイフのような印象の作品。LA郊外の夜の街ロケーション風景も、光の影の絶妙なカメラワークが効果を上げていると思います。クライマックスの駅での演出に、後々のこの監督の「真昼の決闘」を想起させられる箇所もあって、面白かったです。主役三人は揃って好演。ジャネット・リーは「黒い罠」や「サイコ」もそうだけれど、悪人に脅かされる役を演じると何故か魅力を発揮する面白い女優さんだったんだなあと。大好きなフレッド・ジンネマン監督、処女作から後年の才気を感じさせる作品を作っていたんですね。こんな地味な作品をDVD化してくれたジュネス企画さんに感謝![DVD(字幕)] 8点(2016-10-14 22:15:46)(良:1票)

80.  マイ・インターン 《ネタバレ》 うん!面白かった!全方位的世代性別問わず、楽しめるウエルメイドな良作だと思います!観る前までは『逆・プラダを着た悪魔』的なオハナシなのかと思ってたけど、鑑賞後のこの後味の良さは、同監督作の『ホリデイ』に似てます。アンをネット通販の社長にキャスティング、メリル・ストリープの盟友デ・ニーロを共演者に持ってきた時点で、おそらく企画の原点は「プラダ」にあったに違いないだろうけど、シナリオの巧さでこの映画の人物の造形はさらに深いものになっていると思われます。シルバー世代のセックスに比重を置きすぎた感のある、前作『恋するベーカリー』が、イマイチだったN・マイヤーズ女史ですが、この作品では各々のキャラクターも生き生きさせてるし、何よりもデ・ニーロとアン・ハサウェイからそれぞれの魅力を充分引き出していて最後まで飽きさせない。本作でのデ・ニーロとマッサージ師の先生とのお付き合い程度でいいんですよ、シルバー世代のセックス事情なんぞあんまり深く追い過ぎても、観る側が困惑するだけ。アンの母親、サンフランシスコのCEOの交渉相手を、敢えて画面に出さないあたり演出的にもうまいって思いましたね。ハンカチやら瞬きの回数やら小道具の使い方なんかも、相変わらずで、よく練られたプロのお仕事だなあって感心する事しきり。レディスデーだったせいか、映画館は女性陣で埋め尽くされていましたが、皆さん一様に満足されていた様子に見えました。ああ、デ・ニーロもついにこういう役を演じるようになったのかあ、と『ディア・ハンター』あたりから彼をスクリーンで観ている人間としては感慨無量。自分だって四捨五入したらもうアラフィフだからなあ。・・・時は確実に流れてるんですよね。[映画館(字幕)] 8点(2015-10-21 23:27:01)(良:2票)

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