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【製作国 : アメリカ 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
61. フライト 《ネタバレ》 別の映画の予告に入っていて気になっていた映画。 機体トラブルで墜落不可避。その状態から神業で飛行機を不時着させたパイロット。 世の中で英雄視されるのも束の間。彼には飲酒・ドラッグの疑惑が持ち上がる。 主演はデンゼル・ワシントン。 もう固定観念ができちゃうんですよ。これは面白そうな航空機事故の法廷サスペンスだって。 法廷サスペンス?航空機サスペンス? いやいや、アル中が立ち直るまでのヒューマンドラマじゃないですか。 これは広告詐欺ですよ。タイトル詐欺ですよ。 アル中が立ち直るまでにどんな努力をするのか。それを描いてくれたらまだ感情移入もしやすかったのですが。主人公のウィップがとにかくクズで救いようがない。 事故自体は確かにウィップのせいではありません。ですが飲酒・ドラッグをしていたのは事実。 そんなウィップを救おうと、周りの人たちは皆救いの手を差し伸べます。 でもその手を払いのけ、口から出るのは暴言の数々。そして皆の信頼を悉く裏切っていきます。 自堕落かつ傍若無人。そんな様子を2時間延々と見せられる。はっきり言って見ていて気持ちが良いものではなかったです。 弁護士が超優秀な人物だったのに、クズな主人公のせいでかたっぱしから台無しにされて不憫で仕方が無かったです。 ウィップが最後、死んだ恋人を悪者にしたくなかったにせよ、突然の自白に呆気にとられてしまいます。 急に息子が父を尊敬しているのもなぜ? 余計な枝葉をそぎ落とし、そーゆーところこそ描くべきなんじゃないでしょうか。[ブルーレイ(字幕)] 3点(2023-11-22 03:12:49)(良:2票) 《改行有》 62. NO ONE LIVES ノー・ワン・リヴズ 《ネタバレ》 『殺人鬼』VS『強盗団』。 いいですね、こういうの。ワクワクします。 ホラーテイストだけど、アクションあり、バイオレンスありで面白い。 冒頭で裸足の女の子が森の中を逃げ回っている。このシチュエーションだけで、ゴリゴリのホラーなのかと思いきやそうでもない。 場面は変わって仲良さそうなカップルがドライブするシーン。普通の映画だったらこの人たちはこれから惨劇に巻き込まれる人たち。そしてきっと主役級。 で、主役には違いないんですが、このカップルの男のほうがまさかの殺人鬼。それもかなりイカれてる殺人鬼。 で、この殺人鬼と対峙する強盗団もかなりの悪党。 だから後半になればなるほど怖さはなくなり、この両者がどう戦っていくのか、それだけが見ものです。 奇をてらったのかもしれませんが、強盗団のリーダーがいきなりやられちゃったのは拍子抜け。そのカリスマといい冷静さといい、殺人鬼と張り合えるのはこの人だけだったのに。しかも最期は命乞いみたいなことまでしてがっかり。 一番パワーがありそうな人もまっさきにやられちゃったし。これで一方的な殺戮ショー決定。まあそれはそれで良いんですけど、それじゃあ他の映画と変わらないんですよね~。せっかくオリジナリティあふれるB級ショーだったのに、もったいない。 目線を殺人鬼目線に変えて、音楽も変えたら、スティーブン・セガールやジェイソン・ステイサムの映画と、やってることはあまり変わらないです。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2023-11-19 23:17:31)《改行有》 63. サベージ・キラー 《ネタバレ》 まさかこーゆータイプの映画で泣きそうになるとは。 かなりぶっとんだ設定なのに、ものすごく感情移入してしまいました。これはもう人物の描き方がうまかった。B級のノリなのに、感情をゆさぶる恋愛ドラマがあるんです。いやぁ、脚本の力ってすごいんですねー。 主人公でヒロインのゾーイ。無残にも拷問されて輪姦されて殺されて。「アイ・スピット・オンなんちゃら」みたいな映画かと思ったのですが全然違いました。先住民の酋長マンガスの霊までひっぱりだして、余計なものなんじゃないかと不安に駆られたのですが、なるほど、ゾーイにそれなりの戦闘力を与えるためだったのですね。 サスペンス→バイオレンス→オカルト→ホラー→アクション→ラブストーリー めまぐるしく変化するジャンル。けれどストーリーラインがとにかくしっかりしているので全く破綻していません。 唯一気になるところと言えば、ラストで恋人がゾーイに火をつけるまでの決断がえらく早かったような・・・。尺の問題もあるかとは思いますが・・・。もっとこう最後に抱きしめるとかキスするとかさぁ・・。 まあとにかく、他の復讐ものとは一線を画す力作だと思います。 [DVD(字幕)] 8点(2023-11-13 03:45:42)(良:1票) 《改行有》 64. ダーク・シャドウ(2012) 《ネタバレ》 ジャンル「コメディ」となっていますが、笑えるのはマックのとこくらいしかないなぁ。 ティム・バートンの映画で好きだったのは、「シザーハンズ」「マーズ・アタック」「スリーピー・ホロウ」くらいで、最近のになればなるほど肌に合いません。 今作も、とにかくキャラと話がとっちらかっていて、なかなか気持ちが入っていきません。 役者はかなり豪華なんですけどねぇ。ギャラだけでもすごいお金かかってそうです。 バーナバスと魔女の確執がメインだとは思うのですが・・・。 ビクトリアとの恋愛を描いてみたり。バーナバスと子供たちとのふれあいを描いてみたり。ミシェル・ファイファーと手を組んで、コリンズ家を復興させてみたり。とにかくやりたいことをやってみました、のごった煮感がすごい。 少年の父親は隠し財宝を狙っているし。ホフマン博士はバーナバスの血を使って不老不死になろうと企んでいるし。挙句の果てにはクロエはオオカミ少女で、少年はゴースト使い。まあそれは面白かったけどサ・・・。さすがにいろいろつめこみすぎなんじゃな~い? ビクトリアはビクトリアで思い背景しょってるし。で、ビクトリアが最後ヴァンパイアになって、実はビクトリアはジョゼットで…もうわけわからん。 いっちばんまずいのは、たとえヴァンパイアにされたからといって、罪の無い人をやたらめったら殺しちゃっているとこ。 このストーリーに、律儀に「ヴァンパイアの怖いとこ」設定いる?[ブルーレイ(字幕)] 5点(2023-11-13 03:22:40)《改行有》 65. インシディアス 序章 《ネタバレ》 ここまでの3作品のなかでは一番怖い気が… …いや、違うな~、…一番驚かされる気がします。 怖がらせるのと驚かせるのは、似て非なるものだと思います。突然大きな音を出せばだれだって驚きます。怖がらせるのにはセンスや創意工夫が不可欠です。ですが驚かせるのは突然大きな音を出すだけでもいい。つまり誰にだってできちゃう。個人的には、センスもないくせにアイデアを出す努力もしない人が最も安直な方法に逃げているだけのように思えるのです。 今作では黒い足跡を辿っていったら、突然ばあっ。そんな似たような演出ばっかり。そーゆー演出そのものを全否定はしませんが、乱用多用はいただけない。1作品に1回、多くても2回程度にとどめるべき。 その一方で評価できる点も。 前日譚にしたことで、エリーズとゴーストバスターズとの出会いを描いてくれたのは良かったかなと。前2作品でジョシュにとりついていた『おばあ霊』とエリーズとの因縁を教えてくれたのも良かった。こーゆーのはファンにとっては嬉しいものです。 個人的に好きだった恐怖演出。隣の家に住む少年との交流。壁をコンコン。向こうからもコンコン。『起こした?』ってメールで聞くのかわいい。その返事。『今家にいない。おばあちゃんち。』 いやあ、ぞっとしましたねぇ。こーゆーのですよ、ホラーって。 この少年やその父親、黒人のおじいちゃん、女友達や弟君はもう少しストーリーに参加させても面白かったかも。 まあなんにせよ、今作も最後が温かい終わり方で良かったです。 呼吸器外すところはスカッとしました。[DVD(字幕)] 7点(2023-11-12 02:53:34)《改行有》 66. ザ・ベイ 《ネタバレ》 一応実話がきっかけになって製作されてはいるようですが、中身は完全なるフィクション。 こーゆーモキュメンタリー映画は結構好きなので、最後までドキドキしながら見られました。 ただ、海水に含まれるステロイドの量や、海に廃棄される鶏の糞の量が実際の数字だそうです。バリー・レヴィンソン監督は環境汚染問題に一石を投じたかったのかもしれないです。 さて、この映画、起承転結の描き方が弱い。つまり、パニック映画ならではの盛りあがりに欠けるのです。これがモキュメンタリーの弱点でもあります。とはいえ、RECやクローバーフィールドのように、きっちり盛り上げてくれる作品もあるわけです。 パニック映画は次第に悪くなっていく状況をいかに描いていくかが大事なんだと思います。女の子が自分の現状や病院の様子をスマホで伝えはしますが、それだけでは弱い。こーなってくると、一夜限りの物語にするのではなく、何日かに分けたほうが良かったんじゃないだろうか。 警官2人が通報の家に入り、その後音声だけで惨劇を伝えます。こーゆー光る演出がある一方、『似たような現場リポート』『進展しない医者とDCDとのやりとり』なんかで、若干ダレるところもあります。 やっと街に着いた夫婦も、街で出会うのが死体だけってのはもったいない。この夫婦に関しては、街に着くまでの船上でのシーンが多すぎです。 まあエンタメよりリアル路線を重視したと考えれば・・・。 ・・・だとしたらパトカーの後部座席から女性が出てくるのはやりすぎ。子供を乗せるときに気づかないわけがないでしょ。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2023-11-08 02:26:46)《改行有》 67. ブロークンシティ 《ネタバレ》 ミステリー仕立てになっているので興味は引かれるのですが、いかんせん退屈。リアルや重厚さを重視した結果、スピード感やテンポが犠牲になっている印象。俳優陣はそうそうたる顔ぶれ。にもかかわらず、この退屈さ加減はいかんともしがたい。 人物の印象付けが弱いので、顔と名前を一致させるのに集中力がいります。そんな努力を必要としちゃう時点で、映画としてはいまいち。会話の中だけでも、人物名や企業名が次から次へと出てくるので、置いていかれないように必死です。 『・・・ここはきっと驚くシーンなんだろうなぁ・・』ってのがわかるところでも、見せ方が上手くないので驚けない。 そこそこの尺にも関わらず、片付いていない問題がそのまま放置ってのもよくない。 結局恋人のナタリーとはあのまま別れてしまったのか。主人公のタガートは分別のある人物のようだが、なぜ黒人の若者を容疑が固まらないうちに射殺してしまったのか。警察署長は『射殺された黒人は犯人ではなかった』みたいなことをオープニングで言っていたが、そんなことを言われたらその事件の真相が気になって仕方が無い。にも関わらず、その事件の真相を全然教えてくれないのはなぜなのか。 そーいった気になるところがすべて放置。市長を失脚させてめでたしめでたしって空気出されても、全然すっきりしないんですけど。 助手役のケイティが魅力的だったのが、今作唯一の見どころかもしれないです。[ブルーレイ(字幕)] 4点(2023-11-08 02:08:37)(良:1票) 《改行有》 68. インシディアス 第2章 《ネタバレ》 1作目で慣れたのか。それともミステリー要素が強くなったためなのか。前作より怖さが若干緩和されたような・・・。 こーゆーお化け屋敷系ホラーが苦手な私としては、これぐらいのほうが助かります。 それでもなかなかびびるシチュエーションもちらほら。 ピアノが鳴って、階段を下りて行ったら鳴りやむとか、ありきたりだけどゾッとします。でもそれは本物ジョシュが助けを求めていただけだったってのは笑えます。 でもそんな事情がわからない前半は、ひとつひとつの現象がとにかく怖い。ああ、また知らない女の人がうろうろしているよ~。まじでやめて~。・・・やっぱ、1人で家にいるときに・・・っていうシチュエーションが一番怖い気がしますね。 あとはクローゼットかなぁ・・。なにが潜んでいるのかわからないっていうのが怖い。幽霊でもなんでも、姿が見えちゃうともう怖くないんですけど。 オープニングでもエリーゼがクローゼットに手をつっこむシーンがあるし。 中盤でも糸電話がクローゼットの中からのびているシーンがあるし・・・きゃーーー。って、クローゼット好きだな、おい。 後半は集団行動が多くなるし、謎解きメインなので、恐怖心より好奇心が勝っちゃう感じ。 そもそもVSゴーストではなく、VS殺人鬼になっちゃってるし。 前作の謎も答え合わせしてくれるし、なんだかスッキリしちゃいました。 前作のような後味の悪さが無かったのも良かったですね。 [ブルーレイ(字幕)] 7点(2023-11-03 02:03:25)《改行有》 69. 007/スカイフォール 《ネタバレ》 なんか退屈。時間も長い。007ってこんなんでしたっけ? スパイ要素なんて後半ほとんどなくて、アクションばかり。 しかも任務とかじゃなくて、内輪でのごたごた。言ってしまえば復讐劇。 う~ん、これじゃあ007っぽくないなぁ・・・とでも思ったのか、とりつくろうかのように出てくるボンドカー。しかもヘリにハチの巣にされて見るも無残なスクラップ。そしてボンドガールもすぐ退場。 ・・・いや、もしかして今作のボンドガールってあのおばちゃん・・・?いや、まさかね・・・。 なんか007ならではのワクワク感や爽快感ってのが皆無で、エンターテイメント性に欠ける気がするのです。 いえ、この映画、007というつもりで見なければ、それなりに高評価をつけられたかもしれません。 スパイ映画を見たかったのに、なんか全然違うもん見せられた気分。そこがちょっと不満。[ブルーレイ(字幕)] 5点(2023-11-02 02:14:29)《改行有》 70. ジャック・リーチャー NEVER GO BACK 《ネタバレ》 やばい、見てからまだ数日しか経っていないのに、もう内容を忘れかけてきている気がする・・・。 えっと、ジャック・リーチャーが逮捕されそうになったけど、逆になんか捕まえて・・・。 で、ターナー少佐っていう女性軍人ナンパして・・・。 会いに行ったらターナー少佐スパイ容疑で捕まってて・・・。 で、ジャック・リーチャーには弁護士殺害の容疑がかかって・・・。 ジャック・リーチャー捕まって。でも脱獄して。ついでにターナー少佐も脱獄させて。 あ、そうだ。ジャック・リーチャーには実は娘がいましたみたいな。 この娘も殺されそうになったから保護して・・・。 3人で仲良く逃避行する物語だ~。良かった、思い出せて。 なんかターナー少佐とのバディものみたいになって、個人的にはその辺が前作より面白かったかなと。 ただミステリー要素は薄味。はっとするようなサプライズはありませんでしたね~。 要はアメリカと契約を打ち切られた軍事企業が、武器を横流ししたり、その証拠を掴もうとした人たちを暗殺したり、武器に麻薬仕込んで密輸したりとやりたい放題。それをジャック・リーチャーが成敗するってだけのお話。 軍事企業と、その企業が雇っている殺し屋と、軍の腐りきった上層部がみんなグル。なかなかの巨悪。そこは良かったかなと。 終始ウロチョロしていた娘もどきも、なかなかのハラハラ要員で良いスパイスになっていました。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2023-10-23 03:09:48)《改行有》 71. ゲットバック 《ネタバレ》 ニコラス・ケイジの良いところがしっかり出ている映画。 大作ではないが、B級とも言えない、しっかり地に足の着いた感じの作風。 わかりやすい内容。個性的な出演者。テンポの良い展開。ハラハラしすぎないハラハラ。うまくいきそうでいかないもどかしさ。 どれも私と相性ぴったり。 『めっちゃ面白かったよ。』と人に勧めるほどではありませんが、『これ面白い?』と聞かれたら素直に面白かったと言えるレベル。 もとが銀行強盗ですから。素直に主人公に肩入れはできませんが。でも娘を助けるためにFBIに助けを求めたり、もう足を洗ったのに金塊強盗に手を出したり。娘のためのブレない一貫した姿勢はとても好感がもてます。主人公が共感できる人物というだけで、その映画はそれなりに面白くなるものです。 娘の脱出劇パートも面白い。ウィルパートだけだったら物足りなかったかもしれません。トランクから穴開けて、乗車客の服を掴もうとするところなんか妙にドキドキ。白バイに停められるシーンも好き。そこで女の子が逃げ出せちゃうってのは意外ではありましたが、結局行き止まりでまた捕まっちゃうっていうのはあるある。こーゆーあるある、定番が好きだったりするのです。 FBIの刑事も憎めないキャラで良かった。『金塊を盗んだのはヴィンセントだ。そうだろう?』って、ウィルを見逃す刑事さん。罪を憎んで人を憎まずってか~。もしかしたらウィルの言うことに耳を貸さず、ウィルの娘を危険な目に遭わせてしまったっていう負い目もあったのかも~。 小気味良いオチも大好きです。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2023-10-23 01:28:36)《改行有》 72. ハッピー・シェフ!恋するライバル 《ネタバレ》 いたってオーソドックスなラブコメ。王道、と言って差し支えないでしょう。この時代に、こんなド定番のラブストーリー、なんだか安心するというか落ち着くというか・・・。 さて、お互い好き同士なのは間違いないのに、なぜか踏み出さないその一歩。なぜなら踏み出しちゃうと話が終わっちゃうから。 ニッキーはロンドンで一流シェフを目指しているみたいなのでわからんでもないですが、レオのほうにはこれといった理由はないみたい。だったらもっとガンガンいってもよさそうなものですが・・・いかない。なぜなら成就しちゃうと話が終わっちゃうから。 そういえば、ニッキーがサッカーボールもってレオを訪ねたときに出てきた女の人は結局誰だったの?放置したまま映画終わっちゃいましたけど? とまあ気になる粗があったり、ストーリーがいたって普通だったり。じゃあいったい何が面白いのか。うん、登場人物が魅力的ですね。主演二人も含め、個性的な人ばかりなので見ていて飽きません。おじいちゃんとおばあちゃんが結婚をカミングアウトするシーンなんか最高。ゲイのルイージも良いキャラでしたね~。 でもなんといってもエマ・ロバーツ。最高にキュートです。ジュリア・ロバーツより、アン・ハサウェイに似ています。彼女の一挙手一投足を見ているだけで眼福です。 ありきたりですが、エマ・ロバーツ演じるニッキーが、ラストでレオに勝ちを譲るシーンも素敵でした。 でも空港の告白はちょっとやりすぎ。周りに迷惑かかっちゃうから。気になって仕方なかったです。 まあ細かいところで気になる点は数あれど、手堅くまとまった良質のラブコメ。 あ、でも両家が、というより父親同士がいがみあう理由があまりに弱いのは気になりました。いくらなんでもそんな理由で10年以上もいがみあうわけないでしょ。ましてや店を2つに分けるなんて・・・。現実味なさすぎです。[DVD(字幕)] 7点(2023-10-18 01:47:55)《改行有》 73. ハチェット レジェンド・ネバーダイ 《ネタバレ》 おおお…これは…3作目が一番面白いんじゃなかろうか。 シリーズもので、2作目、3作目となるにつれて、パワーアップして面白くなっていく作品なんてかなりめずらしい。いや、ホラー系は1作目が超低予算だったりするので、意外とあるのかな・・。 前作では民間の義勇兵みたいなのを集め、今作では本職の警官隊が参戦。更にはSWATまで参戦してくれるという充実ぶり。 まあでも結局やられっぷりは前作同様で、いったんヴィクターとのバトルになれば誰も太刀打ちできません。 ただ、ヴィクターが現れるとみんなで一斉砲火。こーゆーシチュエーションは凄く好き。ただ小屋に対しての集中砲火だったり、茂みに対しての集中砲火だったりが残念。やはりヴィクターが姿を現してから一斉射撃をして、撃たれても撃たれても前に進むヴィクターを演出してもらいたかったものです。 SWATのリーダーと元妻でジャーナリストのアマンダ、必要なキャラとはいえ、若干うざかったですね~。特にアマンダ。もう少しウザさを抑えてほしかったかなぁ。ヴィクターの父親の遺骨を手に入れるシーンは、もっとスッといってほしかった。若干間延びの原因になっています。 とまあ細かいところで気になるところはありますが、全体的には概ね良かったと思います。 みんなちゃんと戦うし、ちゃんと逃げる。ちゃんと隠れるところも良かったです。 「そんなバカな選択せんやろ」みたいな行動はほとんどありませんでした。 最後まで船の中に隠れることを選択したアジア系の人が助かったのも良かった。 ラストのメアリー・ベスはなんか意味深。このまま死んで、第2のヴィクターになったりすんのかな・・・[DVD(字幕)] 7点(2023-10-13 13:40:29)《改行有》 74. インシディアス 《ネタバレ》 この映画たいして怖くないって話を聞いて・・・ ここのレビューでも全然怖くないっていう意見もあったりして・・・ 『パラノーマルもグレイヴ・エンカウンターズも制覇した俺の敵じゃないぜ~』 って見始めたんですが、怖い怖い。 こーゆータイプのホラーって全然なれない。これ怖くないっていう人マジで凄いです。鉄の心臓ですね。・・・うちの嫁もその1人ですが・・・。 誰もいない家に1人でいて、そこに何やら誰かがいるみたい、っていうシチュエーションがほんと苦手。いや、幽霊もモンスターもゾンビも、出てきちゃうと別に怖くないんです。出てくる前が怖いんですよ。 この映画はその『何かが出てくる前の演出』が圧倒的にうまいです。もうずっとおっかなびっくり見ていました。 エリーゼ達が参加してからは若干テイストも変わり、少し落ち着いた気持ちで見られましたが・・・。 幽体離脱して、お化け屋敷に行ってからがまた怖くなっちゃって・・・。 大きな音で驚かされるのが嫌なので、途中でちょっとだけ音消しちゃったりして・・・。 でも一番怖かったのは、引っ越した直後かなぁ。かけていた曲が勝手に変わって。外から戻ってこようとすると家の中に誰かがいる。箪笥の下からのぞく足・・。ひえ~、だれが考えるのさ、こーゆーのー、怖いって~(;'∀') で、こーゆータイプのホラーは、個人的に最後は丸くおさまってほしいので、オチはと~っても残念でした。 エリーゼ達には次作でも頑張ってほしかった~。[DVD(字幕)] 7点(2023-10-13 13:26:14)(良:1票) 《改行有》 75. PARKER/パーカー 《ネタバレ》 ジェイソン・ステイサムが裏切られ、報復し、大金をゲットする。 王道も王道。安定供給のステイサム印のサスペンスアクション。 今作のステイサムは、かなりかっこよく撮られてます。それもこの映画の魅力の1つかと。 『悪党だけど、悪人ではない』ステイサム。でもカタギの人間の足撃ちぬいちゃったり、オープニングでも強盗やってるわけですから、ま、悪党だし悪人ですよね。 ステイサムアクション絶好調なんですが、特に至近距離から有無を言わさず足を撃ち抜いて行動不能にするステイサムの銃さばきが本当にかっこいい。 そしてタイプの違う2人のヒロインも魅力的。むさ苦しい内容にうまく華を添えています。敵も個性派ぞろいでいい感じ。 強面のメランダーや凄腕の殺し屋、小者臭漂うハードウィックも雰囲気を盛り上げてくれます。 オープニングの強盗シーン、終盤の強盗シーン、どちらもよくできています。 ステイサムが病院から抜け出し、車や衣服を調達し、プチ強盗で資金をつくり、その資金で偽の身分証を手に入れる。その辺りを1つ1つ丁寧に、わかりやすく、面白く、そしてときにコミカルに描いてくれます。でも決してダラダラはせず、小気味良いテンポでさらっと見せてくれるのが良い。 B級映画のようなノリですが、ここまで完璧に仕上げてくれればもはや立派なA級作品。 ちなみに、基本ステイサムの無双状態なので『ハラハラ』とは無縁ですが、スカッとすることは間違いないでしょう。[ブルーレイ(字幕)] 8点(2023-10-11 01:17:16)《改行有》 76. マニアック(2012) 《ネタバレ》 うおお、つまんねー。頭がおかしい人の奇行凶行を延々と見せつけられるだけ。なにしろ頭がおかしくなっているから、犯行も無計画で行き当たりばったり。殺して、髪の毛むしりとって、マネキンにかぶせて、悦に入る。なぜそのような心理状態になったのか。 クールに無機質に犯行をするようなタイプなら説明は要らない。でもこの主人公のように、何かがトラウマになって、感情の起伏が激しいタイプなら、その背景の説明は必須でしょう。 母の幻や過去の思い出がちょこちょこ挿入されはしますが・・・足りない。決定的な何かが足りない。主人公が精神分裂ともとれる症状や強烈な片頭痛に悩まされるほどの説得力が足りないのです。 更には、一人称視点にも関わらず、そんな主人公に同情も共感もできない、何一つ感情移入できないままなのも辛い。辛いというか、退屈になっちゃう。ショッキングな映像を使っているにも関わらず退屈。 この映画で良かったのはアンナと過ごすひとときかな。いっそラブストーリーを主軸にしてもらって、2人の仲を親密にしてもらい、そのうえで「フランクが殺人鬼」と察してしまう流れにすれば、悲劇として盛り上がるのに。これだけの題材を扱いながら、まったく心を揺さぶられないのはある意味すごいよ。 つまりは、この映画そのものが、ものすごくマニアックな世界でした。ちゃんちゃん。[ブルーレイ(字幕)] 4点(2023-10-04 01:57:47)(良:1票) 《改行有》 77. ゼロ・ダーク・サーティ 《ネタバレ》 実話ベースのサスペンス。この映画を見ると、本当にビン・ラディンなる人物がいたのかどうかさえ疑わしくなってきますね。まあいたんでしょうけど・・。最後のマヤの涙の意味がわからなかったのですが、他の方のレビューを見て、ああ、そうゆうことかと。私はなんだか歪んだ解釈をしてしまいまして。もしかしてビン・ラディンの死体じゃなかった、あるいはどちらかわからなかった。けれど、もうこの件に終止符をうちたいマヤ。最後の最後で事実を捻じ曲げて終止符をうってしまった、そのことへの贖罪と後悔の涙なのかと思っちゃいました。これ以降アルカイダのテロって収まったんでしたっけ?う~ん・・・。 あまりにリアルに作ってしまったため、鑑賞者にはやや不親切な仕様になっているかもしれません。 衝撃的なテロシーンを定期的にはさむことで、緊張感が途切れることはありません。ですが物語の大部分を占めるのは会話劇。会話の中だけで重要人物の名が飛び交い、会話の中だけでストーリが進行していくものですから、難解な推理小説を読むときのような集中力を要求されます。けっして気楽に見られるようなエンタメ重視の映画ではないでしょう。 ラストのビンラディン襲撃のシーンは絶賛されている方が多いようですが、暗い画面が苦手な私にはいまいち。だってもう真っ暗なんですもん。建物の中に入ってからはそこまで気にならなくなりましたが。屋外では暗すぎて、正直どーゆー状況なのか、何をしているのかがわかりづらい。まあリアルではありますが・・・。 ビン・ラディンの潜伏先であるパキスタンが最前線。そこで共に働いていたCIAの同僚や上司たちは、ワシントンに戻ったり殉職したりでどんどん現場を離れていきます。伝記的な要素もある作品なので仕方ありませんが、そういったこともあって登場人物に感情移入しづらい部分はありました。[ブルーレイ(字幕)] 6点(2023-10-02 14:47:57)(良:1票) 《改行有》 78. アウトロー(2012) 《ネタバレ》 白昼堂々の無差別殺人。オープニングから衝撃の展開。 容疑者ジェームズ・バーはただ一言『ジャック・リーチャーを呼べ』 導入はなんだかダーティハリーみたいだと思っていたのですが、全然違いました。 無差別だと思われていた白昼の凶行が、実は無差別ではなかった・・・!ストーリの面白さにこんなにひきつけられたのは久しぶり。 前半~中盤にかけては、ミステリーとしてもサスペンスとしても最高。 で、残念だったのは後半。 中盤までのミステリアスな展開が嘘のように、突然始まるカーチェイス。このカーチェイスがくどいし長い。途中で飽きちゃう。 で、どんな頭脳プレイで逆転していくのかと思いきや、頭脳プレイどころかパワープレイ。しかも急に出てきた射撃場のおっちゃんが、なぜか相棒みたいになっていて。いやいや、あんたは完全に部外者でしょ?突然湧いて出て、仲間になって、ジャック顔負けの活躍をして、前半までとの温度差がすごいんですが。 ジャック・リーチャーが真犯人の背後をとったあと、なぜか銃を捨てて素手のタイマン勝負。そんなばかな。ジャック、今までそんなキャラじゃなかったでしょ? 黒幕のゼックも出てきた時こそ危険なオーラ出しまくりの大物感がすごかったのに、その幕引きのしょぼいこと。 そしてエマーソンがなぜこの人たちに力を貸していたのかをはっきりさせないまま、あえなく昇天。 すごくワクワクさせてくれた前半に比べて後半の完成度の低さ。なんかもったいないです。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2023-10-01 04:12:36)(良:1票) 《改行有》 79. クロニクル 《ネタバレ》 POV方式にありがちな、画面の揺れなどはそこまでひどくない。むしろ、空を飛ぶシーンやラストのパニックシーンでは、POVだからこその臨場感を味わえます。わざわざテーマパークまで行かなくとも、ここまでの映像体験ができるなんて良い時代になったものです。 ストーリーは青春サクセスストーリー風ながら、終盤は一気にサスペンスへと模様替えしていきます。主人公のアンドリューが、まるで共感できない人間なので、見ていてイライラしたり、辛い気分になったりすることもしばしば。友人のマットとスティーヴが良いやつなので余計に辛い。 スティーヴがアンドリューを誘って、マジックを披露させるまでの流れがかなり好き。 虐げられ続けてきたアンドリュー。怒りをため込み続け、常に被害者意識に囚われている。そのアンドリューが、最も強いサイキックパワーを持ったことで、いつ爆発するかわからない緊張感がずっとあります。 そのストッパーになっていたのがスティーヴ。アンドリューが車を誤って転落させてしまい、そのせいでマットとアンドリューが気まずい感じになってしまった翌日、2人の前で空を飛んで明るい空気に変えてしまうスティーヴ。そのスティーヴが途中退場してしまったことで、アンドリューの暴走は歯止めが効かなくなっていきます。 こーゆー破滅への暴走を見ているのは、引きこまれますがやはり辛い。 個人的にはアンドリューの置かれた環境は、恵まれてはいないがよくある話で。その後スーパーパワーと親友二人を手に入れたのなら、むしろ普通の人より恵まれているわけで。もう少し前半に、これ以上ないってくらい理不尽な暴力や圧力を受けるアンドリューを描いてくれていたら、キャリーのような歪んだカタルシスを得ることもできたかもしれないです。[ブルーレイ(字幕)] 8点(2023-09-25 00:25:09)《改行有》 80. ボディ・ハント 《ネタバレ》 7点か8点かくらいで迷うくらい面白かった。終盤のどんでん返しまでストーリーがよく練られていて面白いです。 ラストは「妹思いの兄が妹と共に死ぬ」、そんな物悲しいホラーを想像していたのですが、全然違いました。 ヤク中でサイコパスな母に育てられた、サイコパスな兄の、サイコパスなサスペンス。 あるシーンで、「あ、妹は終始暴れているわけではないし、鍵を取るような知恵もあるんだぁ~」と思ったら、まったく違いましたね。そもそも妹ですらないし。部屋に入ってきた兄に襲い掛かったのも納得。そういえばライアン以外の人間に襲い掛かるシーンはひとつもない。よくできてるな~。部屋から抜け出すときに包丁を手にしたのも、ライアンを刺すため?じゃあライアンに見つかって口を塞がれたときに、ライアンを刺すことはできなかったんだろうか?う~ん。 あと、視聴者をミスリードさせるためとはいえ、少女のあの走り方はいただけない。逃げようとする人の走り方じゃないでしょ。なんか獲物に襲い掛かるかのような走り方。少女がなにもしゃべらないのも不自然。エリッサの家まで来たなら、「助けて~」の一言くらいあっても良さそう。 とまあ、振り返ればツッコミどころはわんさかあるのですが、観ているときはもちろん気付かないわけで。 エリッサとライアンのハッピーエンドを期待していた身としては、気持ち良いくらいに騙されました。 両親は女装させられたライアンに殺されちゃったのねぇ~。そりゃ両親が悪いわ。 ・・・・・Σ(゚□゚;) なんか見覚えある女優さんだと思ったら・・・・カットニス・エヴァディーン演ってた人だ~[ブルーレイ(字幕)] 7点(2023-09-24 22:58:24)《改行有》
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