みんなのシネマレビュー
たきたてさんのレビューページ[この方をお気に入り登録する

◆検索ウィンドウ◆

◆ログイン◆
メールアドレス
パスワード

◆ログイン登録関連◆
●ログインID登録画面
●パスワード変更画面

◆ヘルプ◆
●ヘルプ(FAQ)

◆通常ランキング◆
●平均点ベストランキング
●平均点ワーストランキング
●投稿数ランキング
●マニアックランキング

◆各種ページ◆
●TOPページ
●映画大辞典メニュー
●アカデミー賞メニュー
●新作レビュー一覧
●公開予定作品一覧
●新規 作品要望一覧照会
●変更 作品要望一覧照会
●人物要望一覧照会
●同一人物要望一覧照会
●関連作品要望一覧照会
●カスタマイズ画面
●レビュワー名簿
●お気に入り画面
Google

Web www.jtnews.jp

プロフィール
コメント数 2290
性別 男性
年齢 47歳
自己紹介 好きなジャンル【 SF、アクション、サスペンス、ホラー、ミステリー 】
見たあと面白かったと思える映画は、ドラマ系、実話系、裁判ものが多いかもしれません。
サクセスストーリーが一番好きです。
見た後元気になれるし、夢があるから。

みんシネで面白そうな映画をチェック⇒映画を見る⇒レビューを見る⇒自分のレビューを書く
だいたいこんな感じで映画ライフを楽しませてもらっています。

共感できるレビューには「良」、
新しいことを発見させてくれたレビューにも「良」、
とても楽しく読ませていただいたレビューには「笑」
投票をしております。

投稿関連 表示切替メニュー
レビュー表示レビュー表示(評価分)
その他レビュー表示作品用コメント関連表示人物用コメント関連表示あらすじ関連表示
コメントなし】/【コメント有り】
統計メニュー
製作国別レビュー統計年代別レビュー統計
要望関連 表示切替メニュー
作品新規登録 / 変更 要望表示人物新規登録 / 変更 要望表示
要望済関連 表示切替メニュー
作品新規登録 要望済表示人物新規登録 要望済表示
予約関連 表示切替メニュー
予約データ 表示

【製作国 : アメリカ 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
評価順1234567891011121314151617181920
2122232425262728293031323334353637383940
4142434445464748495051525354555657585960
6162636465666768697071727374757677787980
81828384
投稿日付順1234567891011121314151617181920
2122232425262728293031323334353637383940
4142434445464748495051525354555657585960
6162636465666768697071727374757677787980
81828384
変更日付順1234567891011121314151617181920
2122232425262728293031323334353637383940
4142434445464748495051525354555657585960
6162636465666768697071727374757677787980
81828384

781.  フロム・ヘル 《ネタバレ》  こーゆーミステリーものの醍醐味って、犯人がわかる瞬間だと思うんですよね。  『おまえが犯人かー。』って、見ているほうも味わえる驚きと興奮。この作品にはそれがない。  犯人がすぐわかるわけではないのです。正直ジョニー・デップが犯人かと疑うくらい、さっぱり見当もついてませんでした。  にも関わらず、犯人がわかったとき、『ああ、なんだ、お前か。』ぐらいの感想しかわきません。  なぜなら犯人という人物に、まるで愛着がわいていなかったからです。  『意外』、とも言えない人物。微妙なんですよね、劇中での犯人の立ち位置が。  ストーリーのわかりにくさもマイナスポイント。  少々難解な作品であっても、良作にはちゃんと考える余地があります。この作品については、その部分が不親切。製作側の自己満足で終わっちゃってないですか。  それにストーリーも、蓋を開ければただの口封じストーリーで、面白くありません。  ストーリーやキャラクターに求心力があるからこそ、不快な描写も活きると思います。  この作品では描写のグロさ、不快さでただインパクトがあるのみ。むしろ、そんな意図はないのでしょうが、グロ描写がストーリーのつまらなさをごまかすだけの代物にまで見えてきます。  ついでに言うと、個人的には切り裂きジャックによる猟奇殺人よりも、正常な人間の前頭葉除去手術のほうがショッキングでした。[ブルーレイ(字幕)] 5点(2017-01-06 12:16:15)(良:1票) 《改行有》

782.  シンデレラ・ストーリー 《ネタバレ》  現代版シンデレラ。それ以上でもなく、それ以下でもない。  継母たちは性格が悪く、意地も悪い。主人公のサムをいじめまくります。  ライバル同級生も同様。  そして王子様役は中身も外面もイケメン。  友人や父親、仕事先のロンダはさしずめ、姫の願いをかなえる魔法使いといったところでしょうか。  ご都合主義は当たり前。  何故ならこれは映画だから。  ラストはこれでもかっていうくらいの完璧なハッピーエンド。悪者達はこてんぱんにたたきのめされ、主人公たちはこれ以上無いくらいの幸せを手に入れます。  胸がすく思いというのはまさにこのこと。  『シンデレラ』を見たい人には、まさに期待通りのものを見せてくれる、変化球なしのストレート一本勝負。  観た後はきっと幸せな気持ちに浸れることでしょう。  ですが期待以上のものはいっっっっっっさい出てきませんよー。[DVD(字幕)] 7点(2017-01-04 05:57:47)《改行有》

783.  スター・ウォーズ/フォースの覚醒 《ネタバレ》  シリーズ最新作なだけあって、グラフィックの美しさは過去最高かもしれません。  その一方で、ストーリーは既存のものを流用したようなパターンばかり。残念ながら、そこに新しさや驚きといった新鮮な感情が生まれることはありません。  そして悪役。物足りない。華がない。  私は、リアルタイムで観てきたわけではありません。旧三部作より、アナキン三部作のほうが心に残っちゃっています。  そんなアナキン三部作が好きな自分にとって、さすがに今作のファースト・オーダーの面々は、何とも味気ないのです。  『ハン・ソロとレイア姫の息子、ルークにジェダイとして育てられるが、ダークサイドに堕ちる』  悲劇としては、十分すぎる素材だと思います。  にも関わらず、その深刻さや悲哀といったものが、全然伝わってこないのは痛い。  そして渦中の人物であるカイロ・レンのパンチのないこと。  『カイロ・レンを連れて来い。修行を終わらせるときがきた。』というスノークのセリフに、勇気付けられたファンも少なくないのではないでしょうか。  そういった意味では、やはり次回作を見なければレビュー自体が意味を成さないのかもしれませんが、やはりこれは映画。  この映画一本の面白さで評価を出すというのも大事なのでしょう。  そうすると、後半からラストにかけての既視感、尻すぼみ感が残念極まりないできだったので、面白かったとは言えず、正直にこの点数。  シンプルなSFは大好きなんですけどね。  それは単発だったらの話。  やはりシリーズものの最新作は、多少なりともスケールを大きくしてほしいな。  スケールはダウンし、映像は最新のものに向上。  その映像技術に相応しいストーリー、キャラクターに出会いたいものです。[ブルーレイ(字幕)] 6点(2017-01-02 02:39:57)(良:2票) 《改行有》

784.  ライフ・オブ・デビッド・ゲイル 《ネタバレ》  子供思いで真面目な生活を送っていた人間が、不真面目な生徒の逆恨みにあって人生崩壊していくドラマ。それが最初の印象。見ていて気持ちのいいものではありませんね。  ミステリー要素があるため、サスペンス的な側面もあり。  『死刑廃止論』というテーマをとりあげる『社会派ドラマ』の側面もあり。  ですがこれはタイトルにもあるように、『デビッド・ゲイル』という人間の生き方を綴った人生ドラマなのでしょう。  理不尽な仕打ちの連続に、一度も人生逆転することなく終わりそうだったのが、最後の最後で、命がけの逆転ホームランを打つ復讐劇に見えたのは私だけでしょうか。  デビッド・ゲイルが本当に取り戻したかったのは、『自分という人間の信頼』であり、『人としての尊厳』であったと思うのですが、いかがでしょう。この死刑が冤罪だと証明できれば、過去のレイプ疑惑だって冤罪であった可能性を主張できます。  どうせこのまま、濡れ衣を着せられたまま人生が終わるのであれば、最後自分を裏切り虐げていたすべての人々に、『お前達は全員間違っていたのだよ。俺が正しかったということを今更後悔しても遅いけどな。お前達は取り返しのつかないことをしたんだ。』と証明して死にたかったのではないでしょうか。  私には少しだけデビッドの気持ちがわからんでもないのです。  ただデビッドに感情移入させるために必要であった、デビッド主観の回想シーン。わかるのですが、結論に至るまでが、長い、長いよ。  中だるみしちゃったよ。  ラスト15分は、そりゃあ盛り上がりましたが、あのオチに対してもったいつけすぎではないですか。  映画としての完成度は高いと思います。  ですが、個人的な好み、そしてこのオチに対してこの尺か、という点は評価から差し引きました。  ケイト・ウィンスレットが謎解きをするパート、良かったのですが、若干『泣きの演技』が過剰だったかもしれません。  そこはもう少し冷静に事件を記者として追うほうが、デビッド・ゲイルの悲哀が逆に際立ったと思います。[DVD(字幕)] 6点(2016-12-31 14:14:54)(良:1票) 《改行有》

785.  フレイルティー/妄執 《ネタバレ》 『うわー、本当に見えていたのかー。』というのが率直な感想。  主観を『父親』にするか、『子供』にするかで、こんなにも映画のテイストって変わるものかと思いましたね。  もし父親主観であれば、『神の啓示を受けたダークヒーローもの』っぽくなったのかもしれません。  その場合、子供に殺されるシーンは悲劇として演出され、その後を継ぐアダムが最終的なダーク・ヒーローに。そして暗黒面に落ちた兄フェントンと最終決戦ですね。  ですが、フェントンを主人公に据え置いたことで、作品は完全なるホラー・サスペンスへ。  そりゃあ父親がいきなり『神』だ『使命』だ『悪魔』だと言い始めて、人を殺し始めたら、ホラー以外の何者でもありません。  よくできてるなー。  視点を変えることで、ジャンルも変わる。大変よくできています。  ただ設定にかなり曖昧ですっきりしない部分がありますね。  例えば、『自分の欲望のために人を殺したことがある』という人たちが悪魔としてリストアップされる。  それはいいのですが、まだ誰も殺していないフェントンまでもリストアップされるってのは、どうなんでしょ。  ラストの『神の手』の犯人は結局誰なのか。どちらがフェントンでアダムなのか。若干混乱した部分がありましたが、どうやらフェントンが『神の手』の犯人。アダムが『殺した』いや、『滅ぼした』のは、悪魔になったフェントンと母親殺しの刑事だけのようですね。  そのあたり、もう少しわかりやすくしてほしいものです。[DVD(字幕)] 7点(2016-12-31 03:53:04)《改行有》

786.  ボーン・スプレマシー 《ネタバレ》  まず冒頭でマリー(フランカ・ポテンテ)が射殺されちゃうのにびっくり。  自分を狙っているのは誰なのか。ボーンに罪をなすりつけようとしているのは誰なのか。  前作より明らかにミステリー色とドラマ性が強い。そして展開が早い。アクションも速い。カーチェイスは凄い。  少年漫画のようなノリはナリを潜め、完全なる『映画』になっていますね。  カメラワークの臨場感も前作を凌いでいる気がします。  手ぶれ撮影が平気、むしろ結構好みな私にとっては、迫力が感じられてとても良かったです。  特にカーチェイスのリアル感は凄い。  今までのカーチェイスであれば、『ありえないでしょ』の神業連発で、なんだかんだ言って切り抜けちゃうのがセオリーっちゃあセオリー。  ところがこの作品は違います。ぶつかる。ぶつかる。  いや、そりゃ急に道路に飛び出したり、車線変更すれば、そりゃそーなるのが普通なんですが、映画ではそーならないのが普通なのに、あえてそれをやっちゃうっていうね。あれ?何を言っているのかよくわからなくなってきました。  個人的にはカーチェイスであんま熱くならないのです。車やレースに興味が無いっていうのもあるんですが。私にとってカーチェイスって、どちらかというと退屈なシーン。であることが多い。  ところがところが。この作品ではもう目が離せません。  すべてのアクションが最高級のレベルで仕上がっていて、それでいて前作の雰囲気を少しも損なっていません。サスペンスアクションの最高級と言ってもいいくらいです。  恋愛要素が完全に排除されたのも、個人的な好みと合致しました。  トレッド・ストーン最後の生き残りとニッキーの使い方が、おいしいけど、ちょっと出番少なくてもったいない気がします。  そしてブライアン・コックス演じるアボット。唯一サプライズ演出をできたかもしれないのに、ステレオタイプの黒幕で悪いやつってのがばればれ。これじゃあダニーが殺されちゃうシーンだって全然驚けません。まさにダニーは無駄死にですね。[ブルーレイ(字幕)] 8点(2016-12-31 03:13:58)(良:1票) 《改行有》

787.  ボーン・アイデンティティー 《ネタバレ》  ストーリーはともかくとして、アクションは好き。  『静』から『動』へのシフトが鮮やか。アクションで大事なのはこのメリハリかも。  プロの殺し屋同士の戦いというのは、理屈抜きでワクワクします。少年漫画に慣れ親しんできた者であれば、この作品に心ときめく部分があるはず。  4,000万$(でしたっけ?)かけて作られた人間兵器。その強さの度合いも、比較対象があって初めてわかるというもの。その意味では、ジェイソン・ボーンと戦ったプロの殺し屋たちの強さは合格点と言えるでしょう。また、得意科目に個性が感じられるのも◎ですね。『異種格闘技戦』はこうでなくては。  よって、個人的には、この作品は『ヒーローもの』ではないかと思うわけです。少年漫画で使われても面白そうな題材。こーゆーシチュエーションは、いくつになってもわくわくしちゃいますね。  また、前半から中盤にかけての緊張感は、ミステリー要素が強くてここも◎。この辺りは一級品のサスペンス映画を見ている興奮が味わえます。中盤以降はジェイソン・ボーンの強さがはっきりしちゃって、爽快感は増すのですが、緊張感は半減。要は、『ボーンがこの連中にどう落とし前をつけるのか』ってのが後半最大の見所になるのでしょうが、その点に関しては『賛否』の『否』の意見が多いのもわかる気はします。ただこれは前半の面白さによる期待値の膨れ上がりも要因になっていそうですけどね。確かに大作映画としての深みはそれほどでもないかもしれません。  ですが記憶を亡くした超強い主人公が、機転とずば抜けた戦闘力で次々とピンチを切り抜け、敵を撃破していく。単純だけれども、それだけで映画は十分面白いと感じさせてくれる作品です。  マイナスポイントはやはり恋愛パートかな。個人的にフランカ・ポテンテという女優にあまり魅力を感じません。  だから彼女とのラブシーンも『はあ。』  お金を渡して『逃げろ』って言うシーンも『はあ。』  最後再会できたときだけは、ハッピーエンドで『良かったね。』とは思いましたが、それ以上の感情は湧かず。残念。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2016-12-25 14:49:43)(良:1票) 《改行有》

788.  ユー・ガット・サーブド 《ネタバレ》  明るいダンスバトルムービー。かと思いきや。マフィアあり。運び屋あり。ドラッグあり。少年が撃ち殺されたり、シビアな現実がちらほら。ダンスを楽しむ前に、あらためてアメリカは日本と随分違うなと実感。怖い国です。  それに、少年が撃ち殺されたというのに、『あいつとは仲直りできねえ。』とか、小さいことでまだもめているのにも違和感。そもそも、金を作らなければ自分の命だって危ないのだから、そんなことを言っている場合ではないはずなのに。ここの価値観に自分と大きなズレがあります。  ただ映画としては、起承転結がはっきりしていて、まあまあ面白いです。  もちろん細かいことを言い出せばきりがないくらい、言いたいことはいっぱいあります。  例えば、ラストの大会は、デビッドとエルが仲直りして、死んだセイントのために予選から同じチームでやってほしかった、とかね。せめてラストの声かけは、『デビッドからではなく、そこはエルからでしょーが!』と思ったのは私だけ?しかも『足りてる』って、エル、あんた・・・。男気の無さも、ここまでくるとがっかりなんですけど。  ダンスは凄い。ダンスのことはよくわかりませんが、少なくとも今まで見てきたダンスムービーの中では群を抜いています。この作品と比べてしまうと、他のダンスムービーはもはや問題にすらならないでしょう。  そんな中でも、オープニングと中盤のダンスバトルは特に好きです。ダンスって面白い。技だけではないんですね。ダンスを通して演出されるパフォーマンスの数々。『上着の交換』『スローモーション』『下半身のみ二人羽織』『マネキン』。もう様々。ダンスで表現できないものは無いな。と、感心しきりです。[DVD(字幕)] 7点(2016-12-19 05:36:00)《改行有》

789.  ラブ・アクチュアリー 《ネタバレ》  個人的に苦手な『群像劇』ですが、この作品は各エピソードの起承転結がはっきりしていて面白いですね。  1つ1つのエピソードも、変にひねっていなくて、直球勝負のものが多いです。  よって、『新しさ』はほとんどなくて、『あるあるネタ』を楽しむ感じ。どれも使い古されたネタではあるものの、その分ある種のノスタルジーを感じながら見ることができます。  一時期少年誌などでよく連載された、『一話完結タイプの恋愛ショートストーリー』を見ている感覚に近いです。  それぞれのエピソードが、それぞれのクライマックスへ向けて少しずつ進んでいくので、中だるみすることもありません。  王道でいくと、『首相とメイド』、『作家とお手伝いさん』、『花嫁と花婿の親友』、『少年と少女』。  やや変化球なのは、『テスト撮影のモデルの男女』、『病気の弟を持つサラとカール』。  この作品では、『愛』は様々な形を描きます。それは恋人同士に限ったものではありません。往年のロック歌手とそのマネージャーの友情だったり、病気の弟と姉の家族愛だったり、義理の父親と息子の親子愛だったり、その愛の形は多岐にわたります。  だからこそ多くの人の心の琴線に何かがふれ、ここまでの好評価を受けるに至っているのではないでしょうか。  レビューを見ていても、心に残るエピソードは人それぞれというのがよくわかります。  私にとっては、『部下から慕われる上司ハリーとその妻カレン』、『花嫁ジュリエットと、彼女への思いを封印しようとするピーター』、この両エピソードは心にぐっとくるものがありました。  それ以外は、ただ楽しく、微笑ましく、鑑賞しました。どのエピソードも優しさに包まれているので、嫌な感じは一切しません。  大切なのは、劇中でどのエピソードも、どの愛の形も、否定はされていないってことでしょう。  その事実こそがまさに『ラブ・アクチュアリー』なのかもしれません。  ただ、クリスマス映画ということに異論はありませんが、裸が多いので、ファミリー向けとは言いがたいのが辛いところですね。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2016-12-13 06:11:59)(良:3票) 《改行有》

790.  ROCK YOU! ロック・ユー! 《ネタバレ》  『馬上槍試合』なんてあまりなじみのないもので2時間。どーなることかと思いますよね。これがどーして、なかなか面白かったです。  各キャラクターたちの個性、役割もはっきりしていて、仲間が一人、また一人と増えていくのはRPGのよう。個人的には『鍛冶屋のおねーさん』が凄く好き。そしてヒロインの侍女。ヒロインより、この二人のほうが魅力的でした。  アダマーもわかりやすいくらいの『クソ野郎』で、悪役としては最高。  『エドワード王子』、『父親』、『エクター卿』。主人公を見守り、手助けしていく存在が、シンプルなストーリーにドラマ性と深みを添えます。さすがに泣きはしませんが、父親との再会シーンは素直に感動しちゃいますね。  個人的に苦手だったのは『チョーサー』。彼の『選手紹介』が、少々うっとうしい。謙虚を美徳とする日本人気質の肌に合わないだけかもしれませんが。  それから、中盤でやや中だるみを感じてしまったのは残念。特にヒロインとのエピソードが、私にとってどれも退屈で興味がわかなかったのが致命的。『ダンス』もそう。『テントでのやりとり』もそう。まあ、ヒロインが好みのタイプではなかったというのが、一番の原因かもしれませんが。  少々退屈なエピソードがあるものの、総じてよくできたエンターテイメント。全然知らんスポーツに、いつの間にか熱くなっているのは、『サルート・オブ・ジャガー』以来かも。  ささやかな笑い、ささやかな感動、ささやかな爽快感が程よくミックスされて、ちょっとだけ元気になれる作品ですね。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2016-12-10 11:08:12)(良:3票) 《改行有》

791.  ガール・ネクスト・ドア 《ネタバレ》  予想より真面目でしっかりした設定のラブコメ。過激なシチュエーションの割りに、序盤・前半は手堅いつくりです。オーソドックスなラブコメとして、落ち着いて鑑賞できます。コメディがくどくないので、すっきりとしていて見やすいのもポイントが高いですね。  やや下品ではありますが、下品になりすぎないバランス感覚がグッド。出演者たちも、皆個性的で面白いです。  その一方で、プロットがストーリーに活かしきれていたかどうかは、何とも言えないところ。  特に中盤から終盤にかけて。ケリーが登場してからは、やや雰囲気が変わります。ヒロインであるはずのダニエルは次第に『脇』へと押しやられ、主人公のマシューとケリーのやりとりがメインとなっていきます。  『ダニエル』演じる『エリシャ・カスバート』はかなり魅力的。ですので、ケリーが登場してからは、ダニエルが各登場人物の動機付けのためのギミックと化してしまったのが、ちょっともったいない気がします。  でも前半のテンションが好きではあるものの、ずーとあのテンションでいかれると途中で飽きちゃうのも確か。  ケリーのせいでプチサスペンスの色合いが出てきて、次々とピンチに陥る主人公を見ているときは、ハラハラしていましたね。  ただその結果、ケリーに何の罰もないってのは、さすがに不満。  『ドラッグを飲ませる』『盗みを強制する』『殴る』『結果、奨学金のための選考会を台無しにされる』『留学生のための25,000ドルをパクる。』『ラストでダメ押しの恐喝。更に金を要求する。』  これだけやって、なんのお咎めもナシってのは、なんか納得いきません。  フィナーレはそんなケリーも含めて、無理矢理全員をハッピーエンドでしめくくっちゃいましたが、腑に落ちないものが残りました。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2016-12-05 03:29:44)(良:1票) 《改行有》

792.  13ゴースト(2001) 《ネタバレ》  アトラクションムービー。ストーリーはあってないようなものですね。  お化け屋敷にストーリーを求めないように、これはこれでビックリ箱のような面白さがあります。  12人の幽霊たちが良かったですね。一人一人個性があり、禍々しさがあり、大変ユニーク。クリーチャーとして大変魅力的です。  生きている人間より、クリーチャーたちに焦点をあてたほうがよほど面白かったのではないかと思えるほどです。  人間達のやりとり、ドラマはいまいちですね。  助けに来てくれた女性が実はサイラスの手先というサプライズ演出。ところがその女性にまるで魅力がないので、そのサプライズが劇中で上手く機能しているとは思えません。霊能者のデニスも、なぜか急に良い人になります。そこまでは良いのですが、彼の自殺ともとれる自己犠牲的な死にいったい何の意味があったのか、最後まで見てもよくわかりません。  ついでに言うなら、子供達を中心に話をすすめたほうが、面白かった気もします。  全面強化ガラスのからくり屋敷は、仕掛けとして大変面白いですね。呪文が書かれているところはゴーストは通れない、という制限ルールも、ありきたりですが良いルールです。メガネも良かったですね。  アイデアは豊富で、そのどれもがなかなか良い。ただ、あまり深く掘り下げられることなく、あっさりしたテイストのまま物語はクライマックスへ。潔さも感じますが、もったいないとも思ってしまいます。  ただ、その分何も考えずに見ていられますね。  それでいてビジュアルは刺激的。  ソフトタイプのモンスター映画はこれで良いのかもしれません。  のんびり見るエンタメ作品としては及第点ではないでしょうか。悪くないです。  [DVD(字幕)] 8点(2016-11-29 06:11:05)(良:2票) 《改行有》

793.  サウンド・オブ・サイレンス(2001) 《ネタバレ》  これは面白いですね。『コール』に設定が似ていますが、あっちより好きかもしんないです。  まあ人によっては『どっちもどっち』でしょーが。  個人的には、こーゆー『子供が機転を利かすサスペンス』って好きなんですよね。  最大の見所はジェシーが歌を歌うシーン。そして母親のアギーが娘の唄に気付いたかどーか確認するシーン。緊迫感があります。  そしてネイサン、アギー、キャシディ刑事が、それぞれのフィールドで事件の核心に迫り、ストーリーが同時進行で一気に加速する中盤がクライマックス。ここが一番面白いです。  後半はややトーンダウンするものの、中だるみするほどではありません。  本来であれば、エリザベスの回想シーンに驚くべき真相が隠されていたりして、終盤でもう一回くらいあっと驚く展開があったりするのでしょうが、残念ながらそれはありません。本当にただの思い出です。少女エリザベスが父親の棺にすがりついて数字をなぞるシーンはそれなりに感情移入しますが、涙を誘うほどではありません。やはりもとはと言えば、エリザベスの父が『強盗』で『裏切り者』ということに事の発端をなしているせいでしょう。  ただ娯楽サスペンスとしては十分。わかりやすい。面白い。ハラハラする。見応えがあります。  どんな作品にだってつっこみどころはあります。この作品にもあります。いくらでもあります。  ですが面白ければ、あえて粗探しをする気は起きません。要は、見ている人をそーゆー気分にさせないことが大事なんじゃないかと思います。  映画とは関係ないですが、若くして亡くなったブリタニー・マーフィとスカイ・マッコール・バートシアク。映画の中ではこうして永遠に生きつづけるから、映画って凄いですよね。[ブルーレイ(字幕)] 8点(2016-11-27 15:48:17)《改行有》

794.  ウォルター少年と、夏の休日 《ネタバレ》  思っていたよりコメディ色が強く、ストーリーが浅いです。人物の描き方も表面的。  一つ一つのエピソードはそれなりに面白いです。  『隠し財産』『ファンタジックな武勇伝』『謎のライオン』『若者達との乱闘』『セールスマン』  小さなエピソードの積み重ねが、なにか一つの本流を生み出しそうで、でも実際には何も起こらない。それぞれのエピソードは何かのメタファーに留まっているような印象です。  そもそも原題を知らなかったことが問題かもしれないです。『中古のライオン』という原題を先に知っていれば、本作をまた違った目で鑑賞していたかもしれません。『ウォルター少年と夏の休日』。わかりやすくとっつきやすいですね。でも間違った先入観を与えてしまうタイトルはどうかと思います。まるでウォルター少年の成長日記を予感させるようなタイトルですよね。ですが実際は『ハブとガースの物語』でしょう。ウォルター少年は二人を見るレンズ的な役割にすぎません。  ガースとハブのキャラクターは非常に良かったですね。  それに対して二人以外の登場人物は、『嫌な奴はこう』『馬鹿な奴はこう』と、型にはまった人物造形で、全く人間味を感じません。  そう、まるで小学校の国語の教科書を見せられているような感覚です。  悪い映画ではありませんが、面白くもないですよね。[DVD(字幕)] 6点(2016-11-22 15:09:18)《改行有》

795.  ソードフィッシュ 《ネタバレ》  非常にインパクトのある作品ですね。人の注意・関心を引きつけるのが上手いと思います。  世界中で映像が氾濫し、その結果『人の集中力の継続時間』が極端に短くなったらしい昨今、エンターテイメント作品においては冒頭10分以内で見せ場が1つは必要でしょうから、製作サイドも大変です。  今作は10分~15分以内に、『ハラハラドキドキ』『お色気セクシー』を定期的にはさむことで、『なんか面白い』と観客に錯覚を起こさせることに成功しています。ですので、ストーリー自体はそんなに面白いものではございません。見せ場の使い方が上手いということでしょう。  冒頭では『人間地雷』。序盤の『60秒ハッキングテスト』。『もう一人のハッカーの暗殺』。『ハルベリーのプチサプライズ』。  『いったい何の意味が?』というシーン、エピソードが、私達観客の意識をひきつけておくための『餌』だとしたら、その説明もつきそうです。  終盤からクライマックスにかけてはストーリーも面白く、作品全体のプロットが見えてきます。  スタンリーはガブリエルとジンジャーが大金もってまんまと逃げおおせたのを、それ以上は追求しません。『たいしたやつだ。』の一言には、ガブリエルを人として絶対に許すことはないが、人として認めることはできるという意思が見てとれます。  実際に、ガブリエルは潤沢な資金を手にし、次々とテロリストを始末していきます。  悪の華、アンチヒーローの誕生です。  もちろん、ガブリエルによって、罪の無い人が無残な殺され方をした事実は消せません。ですがそれを言い出せば戦争だって同じですからね。  理屈ではガブリエルの合理性を認めながらも、人としての良心、道徳を重んじるスタンリーは、ガブリエルに賛同することはないわけです。二人はさながら『曹操』と『劉備』のような関係ですね。  この作品に難があるとすれば中盤。  今何が起きていて、誰が何をしようとしているのか、テンポを重視したため説明不足すぎる箇所が、中盤に集中しています。  特に背信議員によって派遣されたヒットマングループの車襲撃シーン。スタンリーがジンジャーを問い詰めるシーンなどは、一瞬なぜそうなったのかわかりません。しばらく様子を見て、あるいは結果を見て、『あー、そうゆうことか。』と結局は答えが提示されるから良いんですけどね。スピード感を重視し過ぎると、説明不足を招き、臨場感を損ない、中だるみさえ引き起こしかねない、と感じます。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2016-11-19 11:55:32)(良:1票) 《改行有》

796.  ワイルド・スピード/SKY MISSION 《ネタバレ》  前作の『EUROMISSION』より良かったが、『MEGAMAX』には敵わないという印象。それでも『MEGAMAX』に匹敵する面白さということで8点。  今作では、より少年漫画のようなノリが強くなりました。  主人公メンバーにそれぞれ因縁の相手みたいなのができます。  『ドムVデッカード』。『ブライアン』VS『キエット』。レティやテジにも少しではありますが、見せ場があって嬉しい。  お気に入りのローマン・ピアースだけが、完全にお笑い担当に成り下がっちゃってますね。それはそれで良いのですが、彼にもお笑い以外での見せ場が欲しいところです。  今作は車だけでなく、格闘シーンも今までで一番スピード感を感じます。  カーレースも相変わらずの迫力。初期の頃が懐かしくなるくらい何でもありの世界へ。そろそろネタも尽きるのではないかと思っていたのですが、無人戦闘機と公道でバトルさせるとは恐れ入ります。  ストーリーはゴリ押しも良いところで、ここまでくると笑っちゃいますね。  デッカード・ショウを探すために危険を冒して『神の目』と『ラムジー』を奪還するドミニクチーム。  そしてその奪還ミッションの最中に襲い掛かるデッカード。  ん?何かおかしくないですか?デッカードいるやん。・・・とか考えたらダメなんでしょうね。これは考えたら負けですね。  まあ結果、奪還ミッションのせいでいたずらに敵を増やしただけっていうのが笑ってしまいますが。  このシリーズでストーリーにつっこみを入れるのはもはやご法度であり野暮ってもんでしょう。  細かいところも細かくないところも、海のように広い心でさらっと受け流し、数々のアクションを何も考えずに楽しんでいれば、こんなに面白いシリーズはないんですから。  それにしてもデッカード、まるでターミネーターみたいです。[ブルーレイ(字幕)] 8点(2016-11-17 15:04:49)(良:1票) 《改行有》

797.  クライム&ダイヤモンド 《ネタバレ》  軽妙洒脱なクライムコメディですね。  クリスチャン・スレーターが好きで見たのですが、彼よりも『毒舌ジム』を演じるティム・アレンが凄く良い味出しています。  この作品の笑いはティム・アレン一人で全部持っていっているかも。  映画好きの殺し屋。  その殺し屋に今までのストーリーを聞かせるという、よくあるパターンの物語。  そのよくあるパターンを、『毒舌ジム』という強力な個性が、斬新なストーリーに変えています。  警察も良い味出しています。  リチャード・ドレイファス演じる奇術師マイコーも、ビリー・コノリー演じるサビアンも、良い脇役です。  主役級はもちろんですが、良い映画というのは、『脇』が良い気がするのですよね。  どこかで見たことあるようなシチュエーションの映画も、完成度が高ければ十分に面白いという作品の典型でしょう。  むしろ定番のハッピーエンドへ進むのだろうということがある程度予測されちゃうので、安心して見ることが出来ます。  もちろん予想外の展開になれば、それはそれで面白いのです。  ただそんなよくあるパターンの中で、伝書鳩にダイヤを2個ずつつけて飛ばすというアイデアは凄く良いですね。  地道な作戦なのに、爽快でおしゃれでわくわくする不思議な感覚。  一つ不満をもらすなら、ラブコメパートでしょうか。  ポーシャ・デ・ロッシはかわいらしい女優さんではありますが、彼女とのシーンになるたびに、トーンダウン、ペースダウン、中だるみを感じちゃうのです。そこだけがちょっと残念ですね。  ラストは良かったですけどね。[DVD(字幕)] 7点(2016-11-13 23:10:32)(良:1票) 《改行有》

798.  シンドバッド/7つの海の伝説 《ネタバレ》  ビジュアルが美しい。アニメーションがなめらかできれい。スピード感があって面白い。声優さんも完璧。  特にお気に入りのシーンは、『ドラゴンの牙』のセイレーン。恐ろしさと美しさを併せ持つ名場面。さすがはディズニーですね。  ですがストーリーは一本調子。基本的には逃げの一手。途中で飽きます。  また、他のキャラクターのビジュアルは申し分ないのですが、カオスの女王エリス、シンドバッド、マリーナ、メインの3人のビジュアルが好みでありません。これは致命的。誰か一人でも好みに合っていたら、ストーリーの拙さをカバーできたのに。  子分たちも登場シーンはイカしていたのに、それ以降は完全にモブに成り下がります。  副官みたいな人、武器をいっぱい持っている人、やたら身軽な人。  魅力的なキャラクターも結構登場させておきながら、全然活躍しません。  日本の人気漫画『ワンピース』なんかに慣れ親しんでしまうと、物足りないのです。  バトル系やアドベンチャー系では、やはり日本の漫画はトップクラス。すべてのキャラクターに見せ場があり、イキイキと活躍するのです。  この作品も悪くはありませんが、日本の漫画には遠く及ばないですね。[DVD(吹替)] 6点(2016-11-13 15:06:06)《改行有》

799.  ブラックホーク・ダウン 《ネタバレ》  実話をもとにしているだけに、ドキュメンタリーのように事実だけが淡々と映し出されていきます。  ですが退屈とは無縁の内容ですね。  ソマリアのアイディード将軍の側近?の身柄を拘束するだけの強襲作戦。速やかに30分程度で終わるはずだった作戦は、泥沼の市街戦へと突入。陸上部隊も、輸送トラックの部隊も、予想を超える攻撃に次々と死者を出します。  そして撃ち落とされるブラックホーク。救援に向かうブラックホークまで撃ち落とされ、被害は拡大の一途をたどります。  1名、2名を救うため、更なる死傷者を出していく。  単純な足し算引き算ができないのはわかっていますが、やりきれない思いでいっぱいになります。  『あいつらは石を投げてくるから気をつけろ』に代表されるソマリア民兵を下に見る、数々の格下発言。  民兵の子供達が無線機でヘリの音をとり、米軍の出動を知らせるシーンで、子供達に向かってヘリから手を振るアメリカの兵士。  確かにこの作品は純粋な反戦映画ではないのかもしれません。  むしろ、戦争の相手を『無能』『格下』と決め付けてしまったがために、急襲が急襲でなくなり、待ち伏せに会い、被害を拡大させてしまったことをアメリカに反省させるような内容に見えます。  見逃してしまった待ち伏せのサイン。あそこで待ち伏せされていることに気付いていれば、アメリカもソマリアも被害が拡大することはなかったのでしょう。  戦争をする気はなかったのに戦争になってしまった、というのが本当のところではないでしょうか。『これはもう強襲作戦ではない。最悪の市街戦へと突入したんだ。』という本部の上官の悲痛な叫びが、すべてを物語っている気がします。  登場人物が多すぎて、誰が誰だかわからなくなります。誰がデルタフォースなのかも、途中からよくわからなくなります。ソマリアの人たちも、民兵と一般市民の区別がつきません。  つまりは、偉そうに語ってしまいましたが、私がこの映画を理解できているのかどうかが、そもそも怪しい。  ですが、戦争のシビアな現実は、少なからず感じ取ることができたのではないかと思っています。  戦争映画でこのコメントを使うと顰蹙を買いそうですが、『大変面白かった』です。  当事者ではないから言える意見ですね。日本に生きる私にとっては、やはり他人事なのかもしれません。[ブルーレイ(字幕)] 8点(2016-11-12 14:17:52)(良:2票) 《改行有》

800.  スコア 《ネタバレ》  地味で爽快感には欠けるが、中盤からクライマックスにかけての緊張感がたまらない作品。  映画のほとんどがロバート・デ・ニーロとエドワード・ノートンのやりとりで進められます。  エドワード・ノートン演じるジャックがニック(ロバート・デ・ニーロ)を裏切るのは予想がつきますが、それを含めても面白いです。  ストーリーは真新しいものではありません。  金庫破りのプロが、マックスからの依頼で、得体の知れないやつと組まされ、三千万ドル相当の品を盗み出します。  ジャックは警備システム全般を担当、ニックが潜入+強奪を担当。シンプルかつ簡潔。フィールドも限定的です。  だからこそわかりやすく、緊張感がひしひしと伝わってきます。  ジャックは知的障害の清掃員を装っているため、職員からはまるで警戒されず動き放題。そのジャックの面倒を見ているダニーおじいさん。このダニーに、作戦の準備をしているジャックの姿を見られそうになるたびに、緊張がはしります。  この辺りの演出、そしてエドワード・ノートンの演技が抜群にうまいのです。  新感覚、新しいジャンルの映画が次々と創作されていく中で、こういう手堅くて硬派、でもエンターテイメントとして見応えのある作品に出会えるのは得した気分になります。  『隠れた名作』って言ってもいいんじゃないでしょうか。[DVD(字幕)] 8点(2016-11-11 01:35:49)(良:1票) 《改行有》

全部

Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS