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821. メリー・ポピンズ 映画が作られたのは、「サウンド・オブ・ミュージック」の前年だが、日本公開はそれより遅かった。 ミュージカル映画「サウンド・オブ・ミュージック」に感動し、ジュリー・アンドリュースの歌唱力に参ってしまった私は、当然のように「メリー・ポピンズ」も見て、サントラレコードを買い、歌も覚えた。 この映画は子ども向きということで、内容的には「サウンド・オブ・ミュージック」とは比較できないが、ジュリー・アンドリュースの歌唱力や魅力は勝るとも劣らない。 歌は「チム・チム・チェリー」が有名ではあるが、「鳩に2ペンスを」という歌が私は特に好きで、映画でこの曲が歌われるシーンはとても好きだった。[映画館(字幕)] 8点(2011-02-20 18:06:13)《改行有》 822. サウンド・オブ・ミュージック 昔学生の頃音楽好きの友人に勧められ、何の予備知識もなくこの映画を見た。なんと映画の中で歌っている! ドレミの歌がある! ミュージカルというものをまったく知らなかった私にとっては、大変な驚きだった。 映画のストーリーもさることながら、ジュリー・アンドリュースの歌唱力のすばらしさには参ってしまった。 さっそく、映画のサントラレコードを買い、文字通りレコードがすりきれるくらい聴きまくった。おかげで、ほとんどの曲を英語で歌えるようになった。まさに、私とミュージカル映画の劇的な出会いであった。 ちなみにこの映画が初公開されたのは、1965年私が高校3年生の1学期期末テスト前だった。秀才の友人にえらく余裕があるなと言ったことを覚えている。(自分も見たのだが)[映画館(字幕)] 10点(2011-02-20 07:35:58)(良:2票) 《改行有》 823. この森で、天使はバスを降りた 《ネタバレ》 数年前初めてこの映画を見た時は、「なぜ・・・?」「どうして・・・?」という感覚だったが、今回2度目の鑑賞ではまったくその心配はなかった。それはある人の影響である。 その人は「映画は見るだけではない、感じとるものだ」と常々言っていた。 ハナの息子イーライはベトナム戦争に従軍したという。いくら志願したとはいえ、むごたらしい戦火の中で生死の境を彷徨し、深い心の傷を負ったとしたら、森の隠遁生活もわかるような気がする。 主人公パーシーは、16で養父の子を宿し流産、そしてその後も性的暴力が続いたとすれば、生まれてくるはずだった赤ん坊への執着もかかるような気がする。また、必死でイーライを庇おうとしたことも・・・。 このような初回に見た時の「なぜ」「どうして」をしまい込んで、映画を全面的に肯定的(あるがまま)に受け入れることで、この映画のすばらしさを感じ取ることができたと思う。 大自然はきわめて美しく、音楽も良かった。パーシーの葬儀のときのオルガンの響きも・・・。映画の後「There Is A Balm In Gilead 」の黒人霊歌をしみじみと鑑賞。 [DVD(字幕)] 7点(2011-02-20 06:46:40)《改行有》 824. キューリー夫人 《ネタバレ》 キュリー夫人が、ラジウムの発見者でノーベル賞をもらった科学者として日本ではよく知られていますが、それ以上のことは知らない人が多いと思います。私もその一人でしたが、この映画を見て少しだけ垣間見ることができました。 自転車で新婚旅行をしたことや、夫を交通事故(馬車に轢かれる)で亡くしたことなど・・・。 [DVD(字幕)] 7点(2011-02-19 15:01:46)《改行有》 825. モダン・タイムス 1970年代、ビバ!チャップリン・シリーズと名打って、日本で立て続けにリバイバルされた第1弾である。 「街の灯」が制作されて5年後、チャップリンはようやくトーキー映画を制作した。しかしそれは文明発展に逆らい、人間の機械化や映画のトーキー化を大いに皮肉った映画となった。 「街の灯」の心の暖かさと好対照な冷ややかな笑いである。それが顕著に表されているのが、ラストの歌詞がでたらめな歌であろう。[映画館(字幕)] 7点(2011-02-19 13:16:20)《改行有》 826. 街の灯(1931) この映画が作られたのは1931年だが、トーキー発展の最中、その流れに逆らって生まれたものだ。チャップリンは「トーキーは映画をダメにした」と言ったそうだが、彼の発言通り、この映画はサイレント映画の魅力を最大限に出していると思う。 最小限の字幕と音楽、何よりも役者の仕草や表情だけで映画を見せる。見る者はそれによって思考を巡らし、想像をかき立てる。その集約がラストの再会シーンだろうと思う。 [映画館(字幕)] 8点(2011-02-19 12:15:41)《改行有》 827. ポケット一杯の幸福 《ネタバレ》 原題はMiracle、ポケット一杯の奇跡なのですね。ギャングの親分がアニーのために一肌脱ぐのも奇跡なら、アニーが貴婦人に変身するのも奇跡、ラストで市長夫妻ら大勢のお客が登場するのも奇跡です。しかし、その奇跡がアニーだけでなく、皆の幸福をもたらす・・・、すばらしい映画です。 登場人物も、見たことのある顔が並び、とても親しみやすい。フランク・キャプラの映画はとても甘いと言われるけど、皆が幸福になればそれでよいのでは・・・。 彼がずっと以前に作った映画を手直ししたのも、理解できるような気がします。 [DVD(字幕)] 8点(2011-02-19 07:30:59)《改行有》 828. 一日だけの淑女 先に「ポケット一杯の幸福」を見ていたせいか、少々物足りない感じがした。役者の魅力も今一歩、こっちを先に見ていれば、もっと感動していただろう。[DVD(字幕)] 6点(2011-02-19 06:58:02) 829. リトル・ロマンス 《ネタバレ》 監督はジョージ・ロイ・ヒルだし、ローレンス・オリヴィエも出演しているということで見に行きました。若い男女のペアが多い中、30過ぎの男が一人映画館に入るのは大変勇気がいりました。 映画は少年と少女の駆け落ちの物語ですが、ヴェネツィアにある「ため息の橋」の下で日没の瞬間にキスをすれば永遠の愛が結ばれるという言い伝えは、何とロマンティックなことでしょう。 ただ、少年の異常なほどの天才ぶりには、少々鼻につき好きになれませんでしたが・・・。[映画館(字幕)] 6点(2011-02-17 08:55:05)《改行有》 830. 十二人の怒れる男(1957) 良い映画だし、映画史上に残る名作かもしれない。しかし、私は恐ろしさを感じる。 もし、ヘンリー・フォンダ演じる第8陪審員が別の人だったら、どうなっていたであろうか。おそらく短時間で有罪になっていたはずだ。そう考えると恐ろしい。 陪審員が12人いたとしても、白か黒かを決めるのはむずしいことで、ましてや日本のように多数決で判断したり、量刑まで考えてよいものだろうか。死刑執行をされてから、間違っていたではすまされない。 この映画はそうした裁判の恐ろしさや緊張感を十分に伝えているだろうか。ところでこの映画、どうしてAngry Menなのか? 何に対して怒っているのか? それもかわらない。誰か教えてほしい。[DVD(字幕)] 7点(2011-02-16 09:02:28)《改行有》 831. ロッキー ずっと昔に見た映画です。物語は悪くないと思いますが、肝心のボクシングは・・・。 ガードなしのなぐりあいはスポーツなのでしょうか。[ビデオ(字幕)] 4点(2011-02-14 18:22:35)《改行有》 832. バック・トゥ・ザ・フューチャーPART3 PART1と2は関連し合って、続けて見ることが多かったが、3は19世紀の西部ということで、3だけ別に見ることも多かった。 新しい人物(クララ)の登場もあって、1・2とは違う雰囲気を味わえるし、終盤の列車シーンなどのスリル感もあるし・・・。[ビデオ(吹替)] 7点(2011-02-14 06:54:21)《改行有》 833. バック・トゥ・ザ・フューチャーPART2 PART2では前作の舞台裏が描かれている上に、未来へも飛んでいる。そういった意味では発展的で興味深い。しかし、よくまとまっていた前作に比べやや散漫さも否めない。 それと歴史を変えちゃいかんと言いつつ、1に比べ裕福になっているのはどうも抵抗がある。ビフも従者にしているし・・・。おもしろさは劣っていないが減点だろう。[ビデオ(吹替)] 8点(2011-02-14 06:36:33)(良:1票) 《改行有》 834. バック・トゥ・ザ・フューチャー 20年くらい前、甲子園の応援バスの中で高校生らと一緒に見た。それも夜通し1、2、3通しで。 正直これほどおもしろく良くできた映画は、初めてだった。息子も大変好きで親子でそれ以後何度見たことだろうか。 [ビデオ(吹替)] 9点(2011-02-14 05:32:22)《改行有》 835. ゴッドファーザー 映画の評判は制作された頃から知っていたが、映画館では見る気になれず、30年たってようやくDVDで見た映画です。アンタッチャブルなどはマフィアに立ち向かう映画ですが、これはマフィアの側から描いた映画であり好きになれない。 映画のマーロン・ブラントはさすがだと思いますが・・・。[DVD(字幕)] 5点(2011-02-12 22:35:28)《改行有》 836. ダイ・ハード 品がなくて無茶苦茶な刑事とテロリストが、ドンパチとやっているだけでおもしろくない。[DVD(字幕)] 3点(2011-02-11 09:55:49) 837. スティング 《ネタバレ》 何度見ても実におもしろい。殺された仲間の仇をとるためにポール・ニューマンの元に集まった仲間たち。罠を仕掛け、大物を待ち受け、うまく騙そうとした瞬間邪魔が入る。そしてあえなく撃ち殺されたと思ったら、大どんでん返し。 大物ギャングの親分から騙し取るという痛快さ。これだけしてやったりという映画は、映画史において他にないだろうと思う。 列車内でのポーカーのシーン。いかさま手口も見事だが、ポール・ニューマンとロバート・ショウのかけひきとしぐさ、ギャングの子分の開いた口がふさがらない表情、何とも言えない。それに大がかりなインチキな店、巧妙な手口が憎い。 レッドフォードがサリーノに寝首を掻かれなかったのは、本当にラッキーか。それとも跡がつくことは決してやらないという殺し屋根性なのか。 [映画館(字幕)] 10点(2011-02-10 22:01:19)《改行有》 838. 刑事コロンボ/別れのワイン<TVM> 《ネタバレ》 昔何度もテレビで放映され、その度見て好きになった映画だと思う。何度も見ることができたのは、ミステリーにありがちな謎解きがすべてではなく、見る者に深い感銘を与えるからであろう。 エイドリアンがワインを愛する心は尋常ではない。本当に愛して愛して、慈しむ心である。その心が故に、義弟の言動を許せなかったのだと思う。 またコロンボも彼を追いつめるのに、ワインの知識だけを学んだのではない。ワインを愛する心を身につけたからこそできたのだと思う。 結末はあざやかであり、爽やかである。欲得で結婚を迫る秘書を排し、友として心が通じたコロンボのもとへと従った。[地上波(吹替)] 8点(2011-02-09 16:09:36)(良:2票) 《改行有》 839. クール・ランニング 《ネタバレ》 結構おもしろいし、心温まる映画である。ただし実話に基づいてはいるが、事実とはかなりかけ離れているらしい。ひっくり返ったのはそりが古かったからでなく、技術的な問題だったし、メンバーも陸上競技の選手ではなく、軍人さんだったとのこと。 それにカルガリーに行って初めてそりに乗ったのではなく、10月頃から雪の中でそりを使って練習していたという。 [DVD(吹替)] 7点(2011-02-08 22:01:29)《改行有》 840. 欲望という名の電車(1951) 《ネタバレ》 俳優座(栗原小巻主演)の演劇と前後してDVDで見ました。演劇も大変素晴らしかったが、映画もまた非常に良かった。 タイトルはユニークで鮮烈な名前です。冒頭で、「欲望という名の電車に乗って、墓場という電車に乗り換えて、六つ目の角で下りるようにいわれたのだけれど、ここが極楽通りかしら・・・」と主人公ブランチが言うところから始まる。 いかにもお芝居的で、演劇ファンでもある私にとっては、冒頭からたまらなく惹きつけられます。 アカデミー賞はヴィヴィアン・リーらが取って、マーロン・ブランドは逃したが、私にはゴッド・ファーザー同様に存在感が感じられた。[DVD(字幕)] 7点(2011-02-07 20:33:41)《改行有》
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