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プロフィール
コメント数 2290
性別 男性
年齢 47歳
自己紹介 好きなジャンル【 SF、アクション、サスペンス、ホラー、ミステリー 】
見たあと面白かったと思える映画は、ドラマ系、実話系、裁判ものが多いかもしれません。
サクセスストーリーが一番好きです。
見た後元気になれるし、夢があるから。

みんシネで面白そうな映画をチェック⇒映画を見る⇒レビューを見る⇒自分のレビューを書く
だいたいこんな感じで映画ライフを楽しませてもらっています。

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881.  ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団 《ネタバレ》  冒頭からサスペンス&ホラー路線で、最初の頃のらんらんファンタジーの雰囲気は一切無くなりましたね。  魔法の羽根ペンを使っての虐待指導なんて、夢のあるファンタジー作品にはあってはならないシーンですからね(笑)  ハリーポッターシリーズ1~3くらいまでが好きな人には、合わない可能性が高いんじゃないでしょーか。  個人的には、『炎のゴブレット』といい、『不死鳥の騎士団』といい、シリーズ後半は原作より映画のほうが面白く感じます。  原作でも映画でもわくわくするのは、やはりみんなで集まって『ダンブルドア軍団』という正義の秘密結社を結成するくだり。ひじょ~に好きな展開です。  そんなわくわくするくだりもありながら、ハリポタシリーズ後半がつまらないと感じてしまう最大の理由は、『魔法学校』という舞台ならではの良さがどんどん感じられなくなってしまうことです。様々な『授業』や『学校イベント』に『魔法』がミックスされることで生み出される現実感のあるファンタジー世界。その仮想空間を楽しめるのが、私にとってこのシリーズの最大の魅力。  それが後半、メインの出来事はほとんど『学校の外』で起きてしまう。これがシリーズ前半と後半の決定的な違いでしょう。  この作品も、ハリー・ポッターシリーズとしては、あまり好きな作品ではありません。  ですが、一本の映画としてみると、とても面白いです。  もともと緊張感のある映画は総じて好きです。  ですから、なんだかんだ言って最後までドキドキしながら鑑賞したわけですから、映画として面白いんだと思います。[ブルーレイ(字幕)] 8点(2016-03-20 21:15:57)《改行有》

882.  ハリー・ポッターと炎のゴブレット 《ネタバレ》  個人的には前作と同じ、あるいは前作を凌ぐ出来栄えで満足です。  すっかり忘れていましたが、当時よくCMで見かけた有名なシーンが出ると、既視感のためか懐かしささえ感じます。  この作品では、初めてヴォルデモートの犠牲者が出ます。記憶が正しければ、これ以降ファンタジー路線からサスペンス、ホラー、アクションの要素が強くなり、魔法合戦もパワーゲーム化していったような気がします。  小説では、『炎のゴブレット偏』くらいまでは楽しく読んでいた気がするのですが、これ以降はあまりに犠牲が増え続けるのが、読んでいて辛かった記憶しかないです。まあ映画ではどのようなストーリーになっていくのかわかりませんが・・・。  実を言うと、この作品くらいから、ハリーポッターシリーズを読んでいて、自分の中でうまく映像化できていない部分がありました。  それが原作のせいなのか、自分のせいなのかはよくわかりませんが、この作品を観たことで自分の中の『炎のゴブレット偏』が補完され、完成された気がします。つまり、私にとっては『小説』+『映画』でようやく『炎のゴブレット』が完結したと言えるでしょう。  一本の映画として見ても、最後まで緊張感が途切れることなくあっという間の2時間半でした。  難を言うならば、これは仕方がないことでもありますが、登場人物の心境の変化が唐突すぎることでしょう。  特にロンの心境の変化は違和感ありあり。また、四面楚歌状態だったはずのハリーが、いつの間にか皆から応援されている状況も、映画で見るとかなり不自然。ついでに言うと、ハリーが陰でロンやネビルを小バカにするようなシーンはあまり見たくなかったですね。[ブルーレイ(字幕)] 8点(2016-03-17 15:38:17)《改行有》

883.  ハリー・ポッターとアズカバンの囚人 《ネタバレ》  シリーズ中最高傑作との噂に違わぬ素晴らしい出来。『ディメンター』というハリーにとっての天敵の出現。その天敵を倒すために特訓。そして急成長。この3作目はハリーが魔法使いとして大きな成長を遂げるターニングポイントです。やはり主人公ですから。最初のうちは弱々しくて周りの人から助けられていても、どこかで強くなってほしいものです。そのタイミングが、全7作中3作目というのは、ベストなんじゃないでしょーか。  更に、今作ではリーマス・ルーピン、シリウス・ブラック、ピーター・ペティグリュー、ハーマイオニーと謎を抱える人物が4人いて、その謎の見せかた、解明の仕方が面白いです。特にピーター・ペティグリュー。彼に関しては『人の居場所がわかる地図』がかなり重要なキーアイテムとして抜群の効果を発揮していますね。  唯一この作品で不満を言うとしたら、シリウス・ブラックのイメージが原作とだいぶ違ったことです。シリウス・ブラックはもっとクールで落ち着いたイメージなんです。原作がある作品ならではですが、シリウス・ブラックやリーマス・ルーピン、マッドアイ・ムーディなど、好きなキャラクターほど自分の中でイメージができあがってしまうのが痛いところです。[ブルーレイ(字幕)] 8点(2016-03-15 03:39:13)《改行有》

884.  ファイナル・デッドサーキット 3D 《ネタバレ》  個人的に大好きなシリーズ。順番でいくと1<3<2<4ですが、この作品も十分に面白いです。  前3作品に比べると、ニックとローリを除いて、死に対する意識が低すぎるのが少々マイナス。  また、ニックが見る予兆を簡単に信じることができないというのは当たり前ですが、かと言ってみんながみんな最初から全否定だとかえって不自然です。それに、生への執着があってはじめて死への恐怖や死んだ後に残された者達の喪失感が感じられるわけで、生への渇望や死を恐れる描写が少なすぎると、せっかくの恐怖演出もその効果が半減します。  ただ、ファイナルディスティネーションにファンが求めるであろうものは、おそらくきちんと押さえてあるのではないでしょーか。  最初の大事故だってそうだし、一人一人の死に方のレパートリーも、流石に既視感はあるものの工夫が見られます。  また、いつもと違って、途中でもう一回『映画館爆発で大量死』を挿入しちゃったというのは、今までこのシリーズには無かったパターンです。結局は主人公の奮闘で未然に防がれてしまいますが、ちょっと新しいパターンでした。  何にせよ、ファンを裏切らないいつものファイナル・ディスティネーションでして、個人的には満足のいくレベルに仕上がっていました。[DVD(字幕)] 7点(2016-03-10 00:51:15)(良:1票) 《改行有》

885.  ダミー 《ネタバレ》  言いたいことを何も言えない人が、腹話術の人形という媒介を使うことで、社会ともう一度新しい絆を作り直そうとしている、ある意味再生の物語です。  また、人生を、そして自分自身を見つめなおしていくのが主役のスティーブンだけではありません。一見強気なお姉さんも、立派な社会人代表のロレーナも、やはりそれぞれ苦悩を抱えているわけです。自分の人生に疑問を持ちながら、妥協しながら生きている人なんて大勢いるよって言われているみたいです。個人的にはこの映画を見ると、妥協しながら生きるのだってそんなに悪くないなとも思えます。  極端にドラマチックな展開などはありませんが、『あるある』『わかるわかる』とか思いながら、その共感を楽しむ作品かもしれません。それに、主役のスティーブンが応援したくなる誠実な青年というのは非常にポイントが高いです。  ちょっと退屈に感じてしまう部分もあるかもしれませんが、後味が悪くないので、見終わった後は爽やかな気分に浸れます。  ただスティーブンの両親はそこまで悪い親とも思えなかったのですが、子ども達から全否定されたうえにプラモデルまで壊されて、少々気の毒です。そして親子の修復はないまま映画が終わってしまうので、それだけが少々心にひっかかりますね。[DVD(字幕)] 6点(2016-03-09 00:30:44)《改行有》

886.  バーバーショップ 《ネタバレ》  どういうシステムかよくわかりませんが、税金が払えずに銀行からの差し押さえに怯えるバーバーショップ。近所のコンビニに設置されたATM強盗。ふたつのストーリーが同時進行で進んでいきます。  とはいえ、この二つのストーリーがどちらも弱い。バーバーショップの店長兼この映画の主人公は、何をするわけでもなく、ただ現状を嘆き、イライラを周りにぶつけているだけ。ATM強盗のほうも、全然蓋を開けられなくて、悪戦苦闘する様子を延々と見せられるだけ。  ですので、メインのストーリーはとってつけたような内容で、どちらかというとバーバーショップに集まる人達の群像劇がメインのような作品です。似たようなやりとりばかり続くので、テンポとノリの割には少々退屈です。  ただ出てくる人達が、みな個性的で温かみのある人が多く、見ていて心癒される雰囲気ではあります。  最後の最後は棚ぼたでうまくいってしまうため、鑑賞後の後味は悪くありません。  ですが映画としては今一歩。面白さも爽快感も今ひとつといった印象です。  悪くはないんですけどね。  また、一人一人のキャラ設定は凄くよく、味のある人物が多かったように思います。特にバーバーショップの店員はみんな良かった。  インテリも気の強い女子もアフリカ出身の人も前科者も唯一の白人も、みんながみんな気さくで見ていて気持ちが良いです。  こーゆー職場だったら、働くのも楽しそうですよね。[DVD(字幕)] 6点(2016-03-02 02:08:38)《改行有》

887.  ハリー・ポッターと秘密の部屋 《ネタバレ》  前作同様、今作でも次々繰り広げられる魔法ワールド。『空飛ぶ車』『瞬間移動』『変身薬』。魔法世界の住人達も次々登場。『屋敷しもべ』『暴れ柳』『アラゴグ』『マンドレイク』に『バジリスク』。『いたずら妖精』なんかもいましたね。  正直これだけでファンは大満足。正直終盤くらいまではずっと画面を見入るほどの面白さ。  だからラストのバジリスク戦。あれだけは何とかならなかったのかと思うくらい、結構残念な出来です。原作読んだときは、『嘆きのマートル』の種明かしに、『トムの正体』、『バジリスク退治』から『日記の消滅』まで息もつかせぬ展開だったのに、映画ではもうなんかダラダラ。演出がダメなのか、編集がダメなのか、演技がダメなのか、何が悪いのかもうよくわかりません。  『不死鳥が来てバジリスクの目を潰してくれた』→『武器が無いと思ったら、帽子の中から出てきた。』→『バジリスクにかまれた!もうだめだ!と思ったら不死鳥の涙で大丈夫だった』って、そんな次から次に何でもOKになるんだったら、50年前に何とかできたでしょーに。とか、思っちゃうんですよねー。  それに、あくまで魔法使いですから。ひたすら肉弾戦やって、剣でブスっ、はないでしょーよ。  そこは魔法と機転とアイデアで乗り切ってくださいよー。  とまあラストがぐだぐだだった点を除けば、おおむね満足度の高い本作。  何しろ好きなシリーズ、好きなジャンルの映画ですから。どんなにひどいクライマックスでも、これより低い点数はつけられません。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2016-03-01 03:24:27)(良:1票) 《改行有》

888.  ブラウン・シュガー(2002) 《ネタバレ》  『男女の友情は成立するのか』という不変のテーマに挑んだ作品。答え。『成立しません』。そりゃそうです。  主役の二人は仕事においてもプライベートにおいても、お互いを認め合い励ましあう理想のカップル。しかも二人とも『仕事ができる』というおまけつき。ところが幼馴染の二人は、なかなか『親友』としての枠を超えることができず、それぞれ別の人と結婚してしまいます。だからこそラブコメとして面白い展開が期待できるわけですが、当て馬のような役割の相手はやはり可哀想ですよね。  しかもそれぞれの相手役は、なかなか性格が良くて、地位も名誉も金もあって、結婚相手としては申し分ありません。ですから途中までは、主演の二人はくっつかないのかも、と観客に先を読ませない展開はうまいと思います。  ただその分、その相手役の二人に同情しちゃうと、ラストで主役のドレイとシドニーがくっついても素直に喜べない人は喜べないかもしれないですね。個人的には素直にドレイとシドニーを祝福できるくらいには面白かったです。  また、脇を固めるご友人の方々も良い味出していますね。特にクリスとフランシーンはとても良い。良いアクセントになっています。  ラブコメ一辺倒ではなく、仕事に真剣に打ち込み悩むもう一つのサクセスストーリーがあるので、ドラマとしても面白い作品。  ちょっとした下ネタや軽快なトークなど、笑える要素が多く、見飽きないのも良い感じです。  ただ、じれったい二人の様子を延々と見せ付けられることに変わりはないので、多少ダレを感じる部分が無くもないです。大きな事件もありませんし。その一方で、日本人にも共感できる一種の切なさはしっかりと感じることができます。だからこそラストは感動するのかもしれません。これも隠れ良作の部類に入る逸品でしょう。[DVD(字幕)] 7点(2016-02-28 19:26:42)《改行有》

889.  URAMI ~怨み~ 《ネタバレ》  親友、妻、上司、自分にとって本来ならば大切であるはずの人たちから裏切られ、ひたすら馬鹿にされ続ける主人公ヘンリー。真面目な人間であったが、ついには自分を見失い、殺戮を始めてしまいます。  わかりやすいストーリー。感情移入しやすいキャラクター。個人的にはこーゆー作品は大好きです。  ただホラーやサスペンスとしてはいささかパワー不足かもしれません。なぜなら殺されちゃう人たちがどいつもこいつもクズばっかで、善人はきっちり生かされているわけですからね。非常にモラルのしっかりしたプロットです。言わばこれはもう『ダーク・ヒーローもの』にはいるんじゃないでしょうかね。  また、実際の殺人より、ヘンリーが序盤妄想の中で繰り広げていた殺人のほうが衝撃が大きいということも関係あるでしょう。特に電車の乗り降りの妄想シーンの迫力は凄いものがあります。頭をグシャッッ。ですからね。否が応にも期待値は高まってしまうわけです。ですから余計に仮面をつけてからの計画的犯行が物足りなく感じてしまうのでしょう。  それに、ヘンリーの良き理解者の存在、ロージーやトムの存在が良くも悪くもこの作品のブレーキとなってしまいましたね。もしロージーやトムがいなければ、ヘンリーの周りには救いようの無いクズばっか。『どいつもこいつも皆殺しじゃー。がははははー。』ぐらいにふっきれちゃったほうが、スカっとするグロホラーに仕上がったんじゃないでしょうか。  ですが少なくともこの作品は、観る人の興味を最後までひきつけることには成功しています。  総体的に見ると、非常にバランスのとれた良作にはなっています。  ラストのラスト、めちゃめちゃB級臭いオチのつけ方も個人的には大好きです。[DVD(字幕)] 7点(2016-02-23 22:13:48)《改行有》

890.  ハリー・ポッターと賢者の石 《ネタバレ》  今回二度目の鑑賞。以前見たのは10年以上前。前回見たときよりも面白く感じられました。  それは何故か?まず一回目は吹き替えでした。今回は字幕。  そして一回目の鑑賞は、小説を読んであまり時間を置きませんでした。今回は、小説の内容なんて10年以上前のうろ覚え状態で鑑賞したので、純粋に『映画』として見ることができたので良かったのだと思います。  ハリー・ポッターシリーズは、平和で牧歌的で、そして夢のある『魔法学校』という舞台の中に、命に関わるようなイベントを平気でほうりこんでくるそのシュールなバランス感覚だけがちょっと苦手です。そういった部分を、『おとぎ話』だと割り切って鑑賞すれば、どっぷりとこの世界観を楽しむことができます。  一般的に魔法使いと言えば、『箒』に『杖』に『ローブ』。そういった既視感に作者独自の世界観をミックスさせることで、よりディープでオリジナリティのある作品へと昇華されているのがハリー・ポッターの最大の魅力でしょう。  例えば、ただ『箒』と紹介されても、それは既存のイメージどまりです。そこに、『ニンバス2000』と銘打ち、有名ブランドの一品にしちゃいます。更には子供達が、まるで高級スニーカーを見るように、ウィンドウの向こう側から展示されている『ニンバス2000』を憧れの目で見つめます。この伏線があるから、『ニンバス2000』がハリーの元にやってきたとき、そのわくわく感が2倍にも3倍にも膨れ上がるのです。  このアレンジ感覚、世界観の構築ってのは、まるで日本のマンガのようです。今や日本の漫画、アニメが世界中で愛されているように、このシリーズが世界中を熱狂させちゃうのは非常に納得です。つまりはこの作品は究極のオタクのなのです。オタクの世界はそれはもう甘美で中毒性があります。ですがオタクの世界は興味の無い人達からは白い目で見られる宿命。つまりは、この作品が賛否両論真っ二つに評価がわかれてしまうのは、オタク作品として成功している証でもあります。  また、究極のオタク作品というのは、実はストーリー構成や、システムの構築ってのが、実にしっかりしているものです。そういったものにこだわるのがオタクなんです。ですからこのハリー・ポッターも、安易な魔法ファンタジーの世界で終わりではなく、しっかりミステリー要素を内包し、なおかつ『スネイプ先生』というミスリードキャラクターまで配置させる徹底振りが面白いんです。  オタクは想像の世界を現実に引っ張り出す天才です。ですから、『魔法の授業』、『クディッチ』、どれもこれもがルールやシステムにこだわっていて、オールフィクションのくせにやたら現実感があります。  これこそがハリー・ポッター最大の魅力だと個人的には思っています。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2016-02-19 04:18:26)《改行有》

891.  ブラディ・サンデー 《ネタバレ》  映画としての評価がとても難しい作品です。  文献・資料としての映像作品と見るならば、その価値は極めて高いと思われます。  一応調べてみたのですが、この事件は本当にあったようですね。  映画というよりはドキュメンタリーに近い作風。もちろん、実話をもとにフィクションで構成されているわけですが、まったくのフィクションではなくノンフィクションの側面も持ち合わせている作品です。起こった出来事をおそらく忠実に再現し、それを淡々と流しているだけなのですが、言いようのない緊迫感が充満しています。  解説では、『イギリス、アイルランド、どちらが見ても納得できるように作った。』とありますが、この内容ではとてもイギリス側は納得しないでしょう。完全にイギリス側が非人道的な行為を行い、それを国ぐるみで隠蔽したように描いているのは明らかです。  もちろん、先にコースをはずれ、投石という暴力行為に出たアイルランドの若者達にも非はありますが、それに対する報復措置としては罰が重過ぎます。また、逃げ惑う人、撃たれた人を助けようとしている人まで狙撃されています。完全にイギリスという国家、その国が抱える軍隊を糾弾する内容に仕上がっています。  個人的には、この作品の作成の中心にイギリス人がいることが最早凄いです。  アイルランドの人はこの事件を忘れることはないが、イギリスではこの事件はほとんど語られないという事実が、この事件の全てかもしれません。[DVD(字幕)] 7点(2016-02-18 00:32:24)《改行有》

892.  ハード・トゥ・ダイ 《ネタバレ》  かなり大真面目で骨太なサスペンスアクション。  冒頭すぐに始まる銃撃戦。撃ち殺される同僚。目の前で丸腰の犯人を撃ち殺す先輩警察官。『これが嫌なら警察を辞めるんだな。』の一言。これだけでこの作品は只者ではない予感が。  ストーリーは完全に巻き込まれ型サスペンス。この巻き込まれ具合が尋常ではありません。  車泥棒に殴られ、倒れていたところを拾ってくれた探偵と陰謀に巻き込まれ、人違いで命を狙われ続けます。最悪の偶然を重ね着したような理不尽な展開。これがずーと続くわけです。  その理不尽さの中で、主人公がただ恋人に会い、プロポーズをし、二人で生きていくことだけを願っている姿が切ない。  アクションとしては抜群の面白さで、とにかく緊迫した展開が続きます。  恋人と再会してから、ブランチやブドウ畑に行く話をするようなゆったりとした時間の流れの中にも、なんとも言えないひりつくような緊張感が消えません。これはもう映画の雰囲気の作り方が上手いのでしょう。  ただ、本来全く関係のない人間が、ひたすら痛い目に会い、辛い運命を辿ってしまうのは見るに耐えないものがあります。  映画としての完成度、面白さは満点ですが、救われない主人公が気の毒すぎて、自分の好みには会わない結末でした。  アクション映画なのに爽快感に欠けるのは、その大真面目すぎるプロットが原因でしょう。  はまる人にはめちゃめちゃはまる面白さだと思います。[DVD(字幕)] 8点(2016-02-15 02:35:03)《改行有》

893.  スノー・ドッグ 《ネタバレ》  主人公が自分の出生のルーツを辿るのがメインで、犬ぞりレースは付加価値的な意味を超えるものではありませんでした。てっきり犬ぞりレースメインの物語かと思っていましたので、ここでまず勘違いがありますね。  この作品は、安易なハッピーエンドストーリーに終始しすぎているために、リアリティはほとんどありません。まさにおとぎ話の世界。実際犬が夢の中でしゃべっちゃうシーンや、ウインクをはじめとしたアイコンタクトなどの擬人化の演出も見られます。だから最初から絵本のような質感で作成するつもりだったのでしょう。ですのできっとターゲットは子供。決して40近いおっさんが見て楽しめるレベルの代物ではありません。こーゆーところは良くも悪くもディズニー。  また、主人公が犬ぞりレースの練習をするためにアラスカに留まり続けることの理由・動機付けが弱いのも、映画に入り込めない要因かと思われます。  まあそれでもディズニー映画ですから。映像は綺麗で、テンポは良い。演出も面白く、当然見ていて飽きることはありません。  特にラスト。父親と和解し、デーモンの信頼を得、ハッピーエンドへと突き進むストーリーは見ていて気持ちが良いです。  映画としては少々物足りないかもしれませんが、ハートフルなヒューマンドラマとして綺麗にまとまっている作品でしょう。  それにしても主演のキューバ・グッティングJrはもっと面白い演技ができる人なのに、この作品では真面目すぎて、彼の良さが活かしきれていない気がします。キューバ・グッティングJrは脇役でこそ光る人材なのかもしれませんね。[DVD(字幕)] 6点(2016-02-12 11:12:35)《改行有》

894.  X-MEN:ファースト・ジェネレーション 《ネタバレ》 X-MEN『新』シリーズ第一弾ですね。  最大の見所は、何といってもプロフェッサーXとマグニートが共に同じ道を歩んでいたその勇姿でしょう。  別々の道を歩んでいた二人がいつ出会うのか、ドキドキしながら待っていたのです。そして二人の運命が交差する瞬間が訪れます。『そこか~』と感動。エリックを助けたチャールズが、『君だけじゃないんだ!』というシーンが、個人的に、もの凄く感動です。  ただこの二人、確かに親友であり仲間なのですが、初めから方向性が違いすぎて、いずれ決裂してしまうのが目に見えてわかります。この水と油のような二人が、深い友情や信頼関係で結ばれていく、その過程がアツいのです。  ぎりぎりまでエリックはチャールズを、チャールズはエリックを、それぞれ自分の生きる道を共に行こうと手を差し伸べます。ですが悲しいかな、二人はあまりに優秀で、あまりに理想が高すぎるため、最後はやはり別れる運命。それでも二人の友情は永遠に不滅だということを決定的なものにするエピソードが、ラストのクライマックスシーン。『お前を傷つけたくない。』というエリックの叫びから、チャールズの被弾シーンまで。ファンでなくとも涙を誘います。そこにミスティークとの別れまであるからたまらないですね。あーあ。  皮肉にも、エリックとチャールズ、二人を結びつけたのはショウです。つまりは『ショウ』という共通の敵がいなければ、二人が手を取り合うことがなかったのは明らかです。それに、『マグニート』と『ショウ』の方向性はほとんど同じ。『ショウ』が『マグニート』の母親を殺してなければ、きっとショウとマグニートが手を取り合い、第三次世界大戦が勃発していたことでしょう。  そういえば、『キューバ危機』の真相がミュータントだったとは、これまた驚き・・・歴史は深いですね(笑)  本作は、前三部作の『答え合わせ』のような側面もあります。  何故プロフェッサーXは車椅子なのか。あのヘルメットはどこから来たのか。一番のサプライズはミスティークがプロフェッサーXと行動を共にしていたことです。  この作品だけでももちろん面白いと思いますが、前三部作を見ているとより盛り上がることは間違いありません。  気になる点としては、『フェニックス』こと『ジーン』を迎えに行ったとき、たしかチャールズとエリックが二人揃っていた気がしたのですが、今作を見ると二人はそれ以前に袂をわかっているようです。そしてナイトクロウラーのテレポート、ストームやサイクロップスの類似能力が出てきたのは何か関連があるのか。気になるところです。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2016-02-10 10:51:01)《改行有》

895.  ディナーラッシュ 《ネタバレ》  たった一晩の出来事を一本の映画にしているのに、凄いスピードで物語が展開していきます。  ただの群像劇と見せかけて、一見無関係だった人物達が、ラストに結びつく見事な脚本。これは唸らされました。  ごった煮の人間関係がラスト直前まで何一つ収拾がつかないまま進んでいくので、どーなることかと思いながら見ていたのですが、まさかこんなに綺麗にまとまるとは。  もちろん大筋のストーリーとは関係ないまま放置されっぱなしの、サブエピソード担当の人たちもいますが、だからこそ何が起こるかわからない騒々しくも不安定な空間を満喫することができるのでしょう。  てっきりグルメドラマかと思っていたのですが、どちらかと言えばサスペンス色が強くなっている作品。  面白いとは思いますが、人によっては合わない人もいるかもしれませんね。  次々にお客さんが入ってくるのに、副料理長や料理長が仕事ほったらかしてプライベートなことばかり重視するのが、個人的には大きく減点。ここは自分の価値観、倫理観とあまりにもかけ離れすぎています。  みんながレストランの仕事を真剣に頑張っていることを前提としたプロットだからこそ、あのオチに衝撃を受けるとともにある種の爽快感を感じるのだと思います。  しかし見終わってみれば、実はすべてがルイスの手のひらの上。刑事夫妻まで、本人達が気付かないままコマとして使っている、計算しつくされた復讐劇。ルイスファミリー恐るべし。[DVD(字幕)] 7点(2016-02-02 01:46:44)(良:1票) 《改行有》

896.  ディープ・コア2000 《ネタバレ》  新型掘削機で深く掘りすぎたせいで地殻変動が起こっちゃうお話。地震、火山の噴火、マグマの流出と盛りだくさん。  それを止めるためには、核爆弾を地中深く4ヶ所で起爆させないといけないみたい。  なんかどっかで聞いた話。いや、気のせいか・・?  この作品がちょっと面白いのは、新型掘削機を兵器として利用しようとしている裏サスペンスが存在すること。マグマ+陰謀とサスペンスが複数存在するため、なかなかの緊張感で中盤以降は見応えがあります。  なのになぜか盛り上がりに欠ける・・・パニックものとして何かが足りない。!。そうか!逃げ回るその他大勢の人々がまるでいないじゃないですか。ニュースが流れるシーンすらありません。これではパニックものとしてあまりにも物足りない。  ダイヤの原石が画面いっぱいに広がるシーンや、マグマサーフや、掘削機レーザーなど、画的に好きなシーンは結構あるのに、残念です。  合成かCGかよくわかりませんが、あまりにも作りもの感満載の一昔前の映像みたいなのも、もの凄くチープ感を醸し出しちゃってイマイチです。  個性的なキャラが多いので、それでもまあまあ楽しめるんですけどね。時間も短めですし。  [DVD(字幕)] 6点(2016-01-30 04:09:04)《改行有》

897.  ギフト(2000) 《ネタバレ》  ホラーとミステリーが融合した、『シックス・センス』や『アザーズ』に近いテイストのサスペンスドラマ。  精神不安定な修理工、DV夫婦、弁護士、曲者揃いのキャストのなかで、最も無害で協力的な人物が実は犯人ってのは、この頃ではお約束になりつつあるのでばればれ。ただ、犯人の予想はついても、確信は持てないわけで、最後まで引き込まれるストーリー展開になっていて目が離せません。  殺人鬼ミステリーものとしても十分面白いこの作品。そこに、オカルト要素を加える徹底ぶり。  しかしオカルトをゴリ押しするわけではありません。  あくまでストーリーの中で、必要最低限に、ここぞというところで効果的に挿入されています。この辺りのバランス感覚はさすがサム・ライミ監督というところでしょうか。  犯人が捕まったあと、更にもう一段オチを用意しているところなんか、さすがとしか言いようがありません。  そしてこの切なくも、何故か心温かくなるオチが、この作品の締めくくりとしてはベストな気がします。  『幽霊はあくまで幽霊で、実体化しちゃだめでしょ。』なんて、ちょっと残念なつっこみポイントもなくはないのですが、そんな粗をつつく気にもなれないほどの迫力がある作品。主人公のもっている『ギフト』が、自由自在に使えるようなそんな便利な代物ではないってところも、重要なポイントですね。  プロットだけを見れば、決して後味が良い作品とは言えないかもしれませんが、個人的には文句のつけようのない面白さでした。[DVD(字幕)] 8点(2016-01-28 13:22:07)(良:1票) 《改行有》

898.  スチュアート・リトル 《ネタバレ》  あまりの不思議設定にはじめの方こそ戸惑いますが、見ているうちに違和感がなくなるものですね。いつの間にか『ペット』ではなくあくまで『養子』のスチュアートという設定を受け入れています。それでもジーナ・デイビス演じるお母さんが、スチュアートの洗濯物を見て涙するシーンはちょっと無理を感じましたが。  また、ペットではなく養子としてスチュアートを受け入れた場合、じゃあなぜスノーベルはペット扱いなのか、その辺りの線引きが気になって仕方ありませんでした。スノーベルの怒りはごもっともです。  ストーリーそのものは、はっきり言って子供向けだと思います。ところがこれが面白いのです。大人の鑑賞に堪えうる面白さ。これはもう演出が上手なのでしょう。特に、ヨットレースあたりからはかなり面白くなります。  スチュアートが模型に紛れたり、小さい体ならではのアイデア満載なプロットもさすがです。小さい頃に、『模型の世界で遊べたら』という誰もが一度は思いそうな想像を、こういう形で実現しちゃうってのは夢がありますよね。  セントラルパークでスチュアートがロードスター?を運転しているときに、カーステレオがかかっているなんて小ざかしいけど素晴らしい。車から降りるときは、カーステレオから流れる曲も途切れます。そしてこのときの演出がホラーぽくてドキドキします。  更には主演のスチュアートの性格の良さ。彼の人柄が、本作の魅力をさらに引き上げている気がします。  ニセ夫婦に、セントラルパークでの攻防など、プチサスペンスにハラハラドキドキ。スノーベルが味方になってくれてからの逆転劇は爽快感抜群。  誰もが楽しめる良作です。  [DVD(字幕)] 7点(2016-01-25 23:56:27)《改行有》

899.  ノット・ア・ガール 《ネタバレ》  ブリトニー・スピアーズ主演の青春ロードムービー。  テーマがあり、かなり真面目なプロットなので、アイドル映画とは思えない見ごたえがあります。あまりにも手堅い作りなので、面白みには欠けるかもしれませんが、メインの4人が魅力的なので、そのやりとりを見ているだけでも楽しいです。  また、小学生から高校生になるにつれ、疎遠になってしまった3人が、旅を通して再び仲良くなるというストーリーは、シンプルながらも心温まります。友情っていいなーと素直に感動します。  ブリトニーは役者顔負けの素晴らしい演技だったのではないでしょうか。今までブリトニーを良いと思ったことなんてありませんでしたが、この作品のブリトニーには惹かれます。母親と再会した後、ベンから『What's happen?』と尋ねられ、泣きながら事の顛末を話すシーンには涙腺が緩みます。  ミミが簡単にボーカルをブリトニーに代わってもらったのは興醒めでしたね。そんな強引な展開じゃブリトニーのプロモと言われても仕方ありません。それに、子供を流産してしまう展開はぐっと引き込まれるものがあったのですが、その後すぐステージに立ったりと、ミミやその周囲の人たちの気持ちの切り替えの早さに違和感を感じちゃうのが残念です。[DVD(字幕)] 7点(2016-01-24 21:27:27)《改行有》

900.  スター・ウォーズ/ジェダイの復讐 《ネタバレ》  とうとう見終わってしまいました。スターウォーズ全6作。  この作品ではイウォーク族が個人的に大好きです。  ただ、あのチビでアナログな原住民に、元クローン兵のストームトルーパーが次々倒されてしまうと、Ⅰ~Ⅲを見た後ではかなり複雑な気分になっちゃいます。こーゆーマスコット的キャラは、マスコットとしての枠を超えないのが大事です。それに、エンドアに到着してから、このイウォーク族と戯れたり丸焼きにされそうになったりする過程が長すぎて、若干だれます。  この作品では、エンドアでの攻防もアイデア満載で面白いのですが、宇宙でのバトルがかなり良かったです。Ⅰ~Ⅲと比べても遜色のないグラフィックと空間の広がりにアツくなります。そのスピード感、臨場感は6作品中最高かもしれません。これが1983年製作とは恐れ入ります。  一番残念だったのはルーク。登場時はかなりかっこいいんです。フードをかぶって、フォースを操り、いかにもジェダイマスターって感じです。貫禄もあります。余裕があります。ジャバ・ザ・ハット戦でのルークは最高です。  ところがそれ以降はヒーロー性がどんどん削減されちゃって、ルークに関しては完全な尻すぼみな演出。もしかすると、親子のドラマを重視し過ぎたためかもしれませんね。  『父さん、助けて父さん。』じゃないよ、主人公。あなたジェダイでしょ。あなたが父親を助けなさいよ。  『ジェダイの帰還』なんていうタイトルだから、ジェダイの活躍をすごい期待していました。  ルークがばりばりに活躍する姿が見たかったです。  [DVD(字幕)] 7点(2016-01-24 14:26:34)《改行有》

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