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961. ツインズ シュワちゃん入魂のコメディ第一作。ま、コメディなのでバカバカしいことには目をつぶるとして、最も印象的なのが巻頭早々から出てくるシュワちゃんの引きつった笑顔。あんな笑顔じゃ怖くて誰も寄ってこないよ。きっと演技が下手なんじゃなくて、シュワちゃんはこの笑顔しかできないんだね(以後のコメディもそうだもん)。無理してコメディやることないってことで4点献上。4点(2001-10-19 18:39:55) 962. 沈黙の要塞 油田火災の消火プロフェッショナルが事件に巻き込まれ、追われて逃げ込んだ所がネイティヴ・アメリカンの居留地。なぜかそこから急にアクション映画から思想映画っぽくなっていく。「えっ」と思っている内に、追っ手はやっぱり返り討ちの憂き目にあってしまうのね。うーん、何だかなぁ。セガールらしいと言えばらしいし、らしくないと言えばらしくない。でも「セガール映画」としては3点献上。3点(2001-10-19 18:39:09) 963. ワイルドシングス 一番の問題点が配役。どいつもこいつも絶対いい人じゃないってのが解っちゃうし、オープニングのクレジットからも話の展開が予想できる。で、結局最初から最後まで予想通りの展開に…。しかしエンド・クレジットの最後に出てきた人には少し驚きましたが(そこまでやるかって感じだけど…)。驚きと言えばテレサ・ラッセルとロバート・ワグナーが出てるということの方に驚き(テレサの喘ぎっぷり、変わりません!)。関係ないけど、ポスター・デザインはワニをイメージしてたんですね。ということで大好きな女優の競演でも、3点献上。3点(2001-10-19 18:35:16) 964. ハンニバル(2001) (ちょっと長いよ!) 「2001年」と「2010年」が全くの別物のように、これも「羊たちの沈黙」とは全くの別物。確かにリドリー・スコットらしく雰囲気の完成度は前作よりも遙かに高いと思います(予算も高いし、地下牢とフィレンツェじゃだいぶハンデがあるけど…)。しかしこの映画には雰囲気だけで点数あげられないな、ちっとも「面白く」ないもん。「特殊メイクのしすぎで逆に存在感無くしてる人の復讐劇の返り討ち」という、どこかで聞いたことのあるようなストーリーではどこを面白がればいいのか? しかも今回の主役はレクターであってクラリスじゃないので(しかもクラリスはメロドラマの主役のような立場になってる)、「異常犯罪」「捜査」「推理」「プロファイリング」「深層心理」「逃走」といった「面白さ」のファクターがどこかに行ってしまっている(ハラハラもワクワクもなし。因みに原作未読です)。既に超人と化してしまっているレクターが主役ではとても感情移入など不可能(【十口水尺】さんに同じく「手錠」のシーンも大いに問題あり)。クラリスを主役に脚本を書き直せば、その心の葛藤を描くだけでもずっと「面白い」映画になる筈なのに…、残念。「羊」に10点献上した身なればこそ並の評価(少なくとも「2010年」より面白くないので)、5点献上。5点(2001-10-18 20:54:56)(良:2票) 965. スモーク(1995) ロバート・アルトマンのような辛辣な視線も、ポール・トーマス・アンダーソンのような溢れる激情もない、例えて言えば近所のスナックに来る常連客のような連中が織りなす日常の群像劇。なのに登場人物達それぞれのエピソードと人となりが脳細胞の一つ一つに染み入って、深く静かに感動させてくれる名作。ポール・オースターの生活者への愛情溢れる脚本とウェイン・ワンのオーソドックスで暖かみのある演出と映像、うまい役者達の、そこにいれば声をかけたくなるような演技。雑踏の効果音等もブルックリンの街角にいるような気にさせてくれる程のこだわり。人と人との繋がりの大切さを教えてくれる素晴らしき日常生活に、10点献上。10点(2001-10-14 16:52:24)(良:3票) 966. マルコヴィッチの穴 ある種の偏執狂的愛情物語っていう理解でよろしいのでしょうか? 媒体という「物」扱いのジョン・マルコビッチは何の象徴なのか?(人間の持つあらゆる欲望の象徴っぽくはありますが…) 傑作か駄作かの判断はつきかねますが、「面白い」映画であるのは間違いないと思うので、おまけで7点献上。7点(2001-10-14 11:05:06) 967. 6デイズ/7ナイツ スーパー・ライト級映画。アイヴァン・ライトマンだって知らないで観たので、アクション映画だと思ってた私はオープニング・タイトルでびっくり。しかもコメディ映画としても今一歩(バカバカしい内容です)。アン・ヘッシュも好みじゃないので3点献上。3点(2001-10-13 23:27:17) 968. ヤング・ゼネレーション こちらは実話ではないでしょうが、採石の町で落ちこぼれ達が自転車レースで奮闘する1979年のピーター・イエーツ作品。そう、思い出してみれば、まるで「遠い空の向こうに」のような展開なのです。何とも可笑しい主人公のイタリアかぶれが印象的でした。若き日のデニス・クエイドが出演しているのもパンフレットをひっくり返してみて発見。さわやかな佳作に6点献上。6点(2001-10-07 18:13:07) 969. カッコーの巣の上で 当時の精神医療の問題を提起しながら魂の解放を謳う重量感たっぷりの感動作。「17歳のカルテ」や「ショーシャンクの空に」が子供じみて見える程の圧倒的な完成度。今はなきハリウッドの良心が作り上げたとしか思えない映画です。演出のミロス・フォアマンと神がかり的な演技を披露する出演者全員に、謹んで9点献上。9点(2001-10-07 18:09:11) 970. アフリカの女王 「ロマンシング・ストーン」の原型を思わせる古典冒険映画。タイトルから想像していたのはキャサリン・ヘップバーンのファイティング・ヒロインでしたが、実際は少女のような中年女性。格好良くないハンフリー・ボガード共々、味のある演技を披露しています。ジョン・ヒューストンの名作ですが、あくまで今現在の目で見た評価で、6点献上。6点(2001-10-07 12:22:54) 971. モハメド・アリ かけがえのない日々 半ば伝説化した「キンシャサの奇跡」と呼ばれるアリ対フォアマンの世界戦を追いながら、黒人達の精神的カリスマとしてのモハメド・アリを浮き彫りにしていくアカデミー受賞ドキュメンタリー。試合を中心にしたドラマチックな展開の中で、「人種分離」ではなく「民族の文化の再興」を望むアリの饒舌な主張は、今世紀の「文明の衝突」を予見させて非常に考えさせられます。完成までに20年をかけた労作に7点献上。7点(2001-10-07 12:21:43) 972. ゴリラ このタイトルってスタローンの「コブラ」に対抗して付けたって話ですけど、語呂といいシュワちゃんといいあまりに安易すぎるような気が…。それにシュワちゃんの活躍は単純な銃撃戦でなく、重兵器か肉弾戦でお願いしたいです。観た時は何か肩すかしを食らったような印象でした。従いまして4点献上。4点(2001-10-05 19:29:56) 973. ローズ家の戦争 (ネタバレ注意!) ラストもラスト、シャンデリアから落下して絶命する寸前の二人。マイケル・ダグラスがキャスリーン・ターナーの手を取ろうとし、それをターナーが何の躊躇もなく振り払い絶命していくところに、どうしようもない男の弱さと絶対的な女の強さが表現されています。ダグラスは決して僅かに残された愛や未練や和解の為に手を取ろうとしたのではなく、一人で死んでいくことの寂しさに耐えられなかったんだろうなぁと、同じ男として非常に納得させられた記憶があります。それに引き替え女性代表のターナーは堂々と死んでいきます。女性の皆さん、かくも男とは弱いものなのです、是非優しくしてください!と訴えつつ6点献上。6点(2001-10-05 19:07:19) 974. 評決のとき この映画って舞台設定は現代でいいんですよね。だとすると人種差別問題に比較的無頓着な日本人の私としては、ああもあからさまな最終弁論で陪審員の気持ちが変化すること自体が空恐ろしく、且つ納得もできませんでした。いくら場所が南部でも、あのような考えが一般的なんでしょうか? ろくでなしでも人の命は人の命、黒人でも白人でもレイプはレイプ、という筋の通った内容の映画が作られることを期待したいです。確かに人種差別の根深さは解らせられたような気がし、良くできた映画だとは思います。6点献上。6点(2001-10-05 12:12:29) 975. パルプ・フィクション 初見時はオムニバスと言うよりも映画をコラージュしたという印象で、タランティーノのアーティスティックな才能がひしひしと伝わってきました。ノリはもろインディーズ風なのに出てる役者が一流どころで、それでだいぶ救われているような気もします。今現在なりを潜めているようですが、個人的には「フォー・ルームス」「ジャッキー・ブラウン」と自分の殻を破れないでいる印象なので、更なるアーティストへの成長を望みます。トラヴォルタを復活させた功績に7点献上。7点(2001-10-05 11:41:12) 976. トップガン 大ヒットしたケニー・ロギンスやベルリンの挿入歌と、頭上を通過する戦闘機のドルビー・サラウンド音響のみが印象に残っています(音響作りは当時の最先端だったと思います)。ワガママが鼻につく登場人物達による薄っぺらな青春ストーリーと、無理矢理な戦闘場面を繋ぎ合わせた長尺のミュージック・ビデオという感じではないでしょうか。特に戦闘機ファンでもないので並以下の4点献上。4点(2001-10-05 11:19:26) 977. エクソシスト2 このころ一時期流行した「センサラウンド方式」に言及されている方がいないとこを見ると、これをロードショーでご覧になった方はいらっしゃらないご様子。例のイナゴのシーン、そこだけ劇場の音響がズボンの裾がはためく程の、スーパー・ウーファー数十台の轟音に変わります。イナゴがいなくなった後、暫く耳が聞こえなかった記憶があります。アフリカ民族音楽のようなテーマ曲と共に心に刻まれました。何故か哲学的な内容を好むジョン・ブアマンに5点献上。5点(2001-10-05 00:32:01) 978. 宇宙戦争(1953) ジョージ・パルの古典映画を今更論じたくはありませんが、現在観てみるとおもちゃのような映画です。しかし侵略SFとしてのストーリー、UFOやベム(当時はエイリアンではなくベムと呼んでましたっけ)の造形といったものは現在でも新鮮に感じるから不思議です。「インデペンデンス・デイ」はこれの全くのリメイクと言ってもいいでしょう。偉大なる50年代SFに敬意を表して7点献上。7点(2001-10-04 16:55:25) 979. 悪魔のような女(1996) 主演女優の美女二人よりも、女刑事キャシー・ベイツのハード・ボイルドなカッコよさがやけに印象的な映画でした。ラストにもどんでん返しって程ではありませんが、ちょっとした趣向が施されていました。しかし、イザベル・アジャーニって映画で見る限り、私が中学生の頃から全く老けていないのが恐ろしい…。悪魔のようなイザベルに6点献上。6点(2001-10-04 16:38:58) 980. アウトブレイク ひえ~、そーなんだ、観た時は全然気がつきませんでしたけど、そんなに有名な人が沢山出てたんですか。初見時の印象は、ご都合主義も甚だしいとしか感じませんでした(汚染されたものや場所ごと破壊するスリルも食傷気味)。やっぱり細菌の恐怖って見えないし範囲広いしで、映画には向かないんじゃないですか。取りあえずアクションも見せてくれるダスティン・ホフマンに3点献上。3点(2001-10-04 16:28:29)
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