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プロフィール
コメント数 972
性別 男性
ホームページ http://yuromovie.blog.shinobi.jp
年齢 39歳
自己紹介 名前をdonkeyから「ゆうろう」に改名しました。
好きな監督は北野武、クリント・イーストウッド、宮崎駿、石井聡互、黒澤明など。


よろしくお願いします。

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81.  ペイルライダー あらすじ自体はよくある話なのに、イーストウッドが演出すると こうも迫力や風格を感じる作品になるのか、と溜め息。宗教色も強いからかな。「荒野のストレンジャー」の姉妹編のようでもあり、「許されざる者」の前哨戦のようでもあります。スタイリッシュやカッコよさとは程遠いドンくさい銃撃戦(逆にリアルっぽい)。超人でモテモテ、さらには人間を超えた存在感の主人公。これぞイーストウッド映画!という感じ。敵である保安官の、主人公に対する恐れも印象的でした。スゴ腕の強敵こそ、最も主人公を恐れているというのがゾクゾクしました。より主人公の神秘性を感じれました。[映画館(字幕)] 7点(2013-11-27 09:01:39)

82.  マラヴィータ 《ネタバレ》 そこそこ楽しめるけど、すごく勿体ない映画です。 この映画と似たような構造の作品に、「Mr.インクレディブル」があります。正体を隠しながら生活していた家族が、ある事件をキッカケに、絆を深めて困難に立ち向かう。「スーパーヒーローの正体を隠している家族」という設定を、十二分に活かした作品だったと思います。それに比べると、「マラヴィータ」は「元マフィアとその家族」という設定を活かせていません。 弟は、正体を隠しながら仲間を作りチンピラを征して行くのが良かったです。けれど、姉の方は「恋する純情乙女」に全く見えませんでした。色目使って奥手の男をからかってるように感じちゃいました。相手の数学バカ彼氏も、あまり家族に絡んできません。「バーベキューに出席したけど、彼女の家族が普通でないことを察知して距離を置こうとする」ようなシーンがあってもいいのでは?(ベタだけど) 彼女の方も、「マフィアの娘」であることが原因で失恋し、自殺を考えてしまうのなら理解できます。けど、映画では彼女がただのヤケクソ・ビッチにしか見えませんでした。女優さんは可愛らしいのになあ。 クライマックスも、「家族の絆」を感じる描写があまりなくて肩すかし。「お、面白くなってきた!」ってところでプスンと終わってしまいました。 この家族、何度も何度も素性を変えて転々としているようですが、今回の事件が「家族の絆」を深める重要な転機になってません。これからも、そしてこの先も、この家族は騒動だけを巻き散らし、何も成長することなく同じことを繰り返すだけなのでは?彼らの進む道は、先の見えない真っ暗闇なんじゃないか。そう思うとコメディタッチなのに暗い気分になるラストでした。せめて、「こいつらどうしようもないなあ」と憎めない感じだったらいいんですけど。[映画館(字幕)] 5点(2013-11-25 19:35:19)(良:1票) 《改行有》

83.  ブラックホーク・ダウン アクション映画としては超1級だと思います。CGや合成も多用されてるとはいえ、よくここまでの映像を撮ったなぁと、圧倒されました。ただ、内容的にはあまり好きにはなれません。普通の映画だったら、物語上『目的』に向かって進んでいくものですが、この映画では作戦開始早々に「目的」が分からなくなってしまいます。客はもちろん、登場人物たちすら「ところで今どうして戦ってるんだっけ?」と思うんじゃないでしょうか。「だからダメ」だとはまったく思わないし、むしろ面白いと思うんですが、ラストの台詞で興ざめ。「仲間のために戦う」「英雄になりたくてなるんじゃなく、結果としてそうなる」って、ちょっと耳を疑いました。ただ感傷に浸ってるだけじゃん。最初に「ソマリアの一般市民の飢餓を救う」とか言ってたのは何だったの?そんなことは現場を知らない青二才が考える役に立たないお題目でしかないのか?確かに理想主義かもしれないけど、それを失ったら終わりだと思います。自分には「戦争言い訳映画」にしか見えませんでした。監督の「答えはあえて提示しない」というのはズルい~。[DVD(字幕)] 7点(2013-11-23 10:50:06)

84.  アフターショック 《ネタバレ》 上映回数が限られるなか、なんとか時間を作って鑑賞してきました。ほとんど予備知識もなく(それこそ災害パニックものであることも知らずに)見て、一体何が起こるのか、ハラハラしながらも最後まで楽しめました。前半は「クローバーフィールド」っぽく、日常っぽいゆる~い展開。しかし後半になると、前半のゆるい描写がことごとく違う意味を持って主人公たちに襲いかかります。昼間キャッキャウフフと浮かれながら歩いた道が、夜になると極悪脱獄囚に追いかけ回される地獄の道に変貌。前半があるおかげでエグさ倍増です。そういう点は「クローバー~」に勝ってるかも。結講最後のほうまで地震パニックを追体験させる映画なのかなと思っていました。が、ところどころ挟み込まれる「中絶」の話題が、妙に引っかかります。これを踏まえて見ていると、ラストの脱出ルートがまるで産道のように感じてしまいました。熾烈な生存競争を勝ち抜いても、自分ではどうにもできない運命に流されてしまうような無力感・・・。これはちょっとゲスな見方かもしれませんけど。[映画館(字幕)] 8点(2013-11-16 03:33:26)(良:1票)

85.  スティング 《ネタバレ》 見ていて面白いなあと思ったのは、主人公たち詐欺師の計画がすべて「映画の作り方」そのものと全く同じだということです。カモ(観客)の趣味嗜好を調べ上げマーケティングし、舞台を用意。元々何もなかった空間に、大道具や小道具をホンモノそっくりに準備します。オーディションを行って脇役やエキストラを集め、それぞれが自分の役になりきっての演技合戦。最後は手元に何も残らないのに、お客のほうから金を払ってくれる。なんてステキな商売なのか(笑)。 確かに、最近のサスペンス映画やどんでがえし展開に馴れてしまった観客にとっては、物足りないかもしれません。けれど、犯罪モノでありながら、物語の裏側に作り手の「映画愛」が込められています。だからこそ、他の詐欺師モノやケイパームービーとは一線を画す作品として、いつまでも愛されているのでしょう。[DVD(字幕)] 8点(2013-11-13 01:39:24)

86.  グランド・イリュージョン そもそもマジックのタネなんて、バラされてしまえば「な~んだ、そんなもんか」というもが大半なので別にいいんですが、肝心のマジック自体がそれほど凄く見えないのが物足りなかったです。最初のショーなどは、会場で見てる観客からすれば、男を一人消して金が上から降ってくるだけですし。どちらかと言えば、最初のキャラ紹介シーンのほうが「おお、すげえ」と思っちゃいました。個人的にはそこがピークです。その後ストーリーは二転三転していきますが、誰にも感情移入できないまま終わってしまいました。今流行っているプロジェクションマッピングの使い方も、なんだかおかしい。その場にいるヤジ馬ではなく、映画を見てる観客(空撮カメラ)から見たときに丁度よく見えるマッピングの仕方をしてます。小道具の使い方としてもったいない。20年以上前に作られた「インディ・ジョーンズ・最後の聖戦」に出てくる橋のほうが、プロジェクションマッピングの面白さを活かした演出をしてましたよ(あちらは超アナログな方法でしたけど、原理は同じですよね)。マジックのネタばらしは「な~んだ」でも構いませんが、物語のネタばらしまで「な~んだ」じゃマズイと思います。観客をあっちこっちに振り回したかったのかもしれないけど、作り手もこの物語に振り回されてないかい?[映画館(字幕)] 5点(2013-11-12 10:39:41)

87.  42~世界を変えた男~ オーソドックスな作りで、良い意味で誰でも楽しめ感動できる映画だったと思います。個人的には、主人公の奥さんが堀北真希ぽっくてカワイイなあと思いました。それはまあどうでもいいんですが・・・。軽妙なタッチの作品で、実際にはもっと酷い差別を受けていたかもしれません。しかし、「ただ野球がしたいだけだ」という思いは十分伝わってきました。人前では「これくらい平気だかんね。へへーん」というノリの主人公でも、人気の無い場所で泣き叫ぶ姿は見ててこっちも辛かった。映画全体の軽妙なタッチの裏にはこの叫びが隠されてると思います。どちらかと言うと差別行為そのものよりも、それに対して異議を唱えることが出来ない状況のほうが印象的でした。更迭される監督や、大人達の罵声に怯えて自分も罵倒する側に回ってしまう少年などです。最近の映画で言えば「ヘルプ」もそんな映画だったと思います。タイトルにもあるように「42」という、本来特別な意味なんて何もない数字に、大きな意味を持たせた主人公アッパレです。[映画館(字幕)] 8点(2013-11-04 12:35:08)

88.  ゴッドファーザー 《ネタバレ》 高校生の頃初めて観た時はそれほど理解力もなくてあまり面白いと思わなかったけれど、久々に観てみたら凄い面白かった。主人公が最初に殺人に手を染めるシーンはやはり圧巻。警官殺害を決意してから決行までをジリジリと描き、実際の殺害シーンはほんの一瞬。その後のゴタゴタも詳しくは描写せず、一気にジャンプする。お見事。見所となるエピソードはこのシーン以外にもテンコ盛りで、3時間という長尺、派手なドンパチはほとんど無し、なのに、中だるみすることなく最後まで一気に観ることができた。最後まで見ていると、ラストシーンを見るためだけにすべてのシーンがあったような気もする。「ファミリー」を守るために冷酷な決断を下し、嘘をつく。バカ正直に生きられれば楽だけど、それが出来ない場合もある。当然自分はマフィアでもヤクザでもないけれど、いつかそんな場面に直面するかもしれない。そんな時、果たしてそんな決断ができるだろうか。出来る事なら、バカ正直に生きられる環境にいたいけれど・・・。[映画館(字幕)] 9点(2013-10-27 23:11:49)

89.  トランス(2013) 前作「127時間」で神経水攻め攻撃を仕掛けてきたダニーボイルが、今回は全編鏡ばり作戦で攻めて来ました。「なにもここまでせんでも」ってくらい鏡と反射で囲まれていて、まるで万華鏡の中に閉じ込められたみたい。どれが実像なのか分からない状態での「催眠」からの脱出劇。そういう意味では「127時間」と似たような話かもしれません。個人的にはあまり記憶に残らない、「忘れる」タイプの内容なんですが(笑)、「映画」ってものがある意味催眠みたいなものかもしれません。iPadで鑑賞しても面白いかも。[映画館(字幕)] 6点(2013-10-13 12:35:42)(良:1票)

90.  ゲーム(1997) 《ネタバレ》 中学生の頃 初めて見たときは「なんだこのオチ!ひでえ映画だなあ!」と思ってました。が、最近になって見返してみて、「これはこれでいいじゃなかろうか」と思うようになりました。これって、要はデヴィッド・フィンチャーにとっての「映画観」(もしくは「映画論」)なんじゃないか、と感じたからです。「ゲーム」に翻弄される側である主人公の男だって結局はニセモノ。マイケル・ダグラスが演じる、「映画」という名のゲームに参加した我々観客を騙す仕掛人なワケです。銃撃戦はあくまで弾着を仕込んでいるから実弾は使わないし、車で海に落ちるシーンは実際にはスタジオ内のプールでしょう。プロのダイバーが安全のために待機してるはずだから、死ぬわけないと(笑)。クライマックスのオチも、「フィクションであるゲームや映画せいで、現実の人が死んではならない」と監督が思うからこそ、あんなトンデモ展開になったのではないでしょうか。主人公と観客がホントに無理心中させられる映画なんてたまったモンじゃないですからね。観客に嘘だと気付かれないことが優れたフィクションなのだろうと思います。だからこの映画のツッコミ所を挙げていけば「優れたフィクション」とは言えない作品なのかもしれません。しかし、現実とフィクションを混同するな、あくまでこれはゲーム(映画)なんだ、と警告しているようにも感じられました。そういう意味ではかなり意地悪な映画ですね。[DVD(字幕)] 7点(2013-10-10 02:17:05)

91.  エリジウム 《ネタバレ》 主人公が徹底的に苛められ追いつめられていくので、思わず感情移入して見ちゃいました。最近のアクション娯楽映画の中では一番追いつめられてたんじゃないでしょうか。今の状況からなんとか抜け出そう、這い上がろうと行動する度に裏目に出て、逆にどんどん(文字通り)がんじがらめになっていくのが辛かったです。それでいて、車を盗んだり誘拐に加担したり、自分が助かるためなら何でしてしまう自業自得な人間だったとしても、ギリギリ感情移入できるバランスでした。悪役クルーガーもこの世界に追いつめられていた人間なワケで、主人公とは似た者同士。クライマックスの選択以外は、意外と二人の言動に違いは無かったんじゃないですか。クルーガーがヒロインに言い寄る姿は、主人公の本音を剥き出しにした姿のように感じられて、ちょっと気まずかったです(汗)。だからこそ、最後に他人のために行動を起こす主人公の姿にはグッ!ときました。客観的な理由やキッカケは描かれていなかった気がしますが、感情的には理解できました。この辺りのキャラ造形はさすが「第9地区」の監督!って感じですね。 確かに、細かい点では気になるところもあります。プログラム書き換えるだけでクーデターできるの?とか。宇宙に剥き出しのスペースコロニーは、事故が起こったときのことを想像するとゾッとするし(笑)。エリジウムが単なる高級住宅地以上には描かれていないのも勿体ないですね。デラコートだって、実は子供がいたとか、彼女も巨大なヒエラルキーの中間でしかなかったとか、例えベタでも何かしら描いてほしかったですね。 けれど全体的にはとてもパワフルで、見てる最中はハイテンションで手に汗握りながら楽しむことができました。パンフに載ってた監督のインタビューでは、「ヴァーホーベンのロボコップが好き」とのこと。ああ!ロボコップのリメイクはこの人にやってもらえば良かったんじゃないですかい!?勿体な~い。 [映画館(字幕)] 8点(2013-10-01 17:49:42)(良:2票) 《改行有》

92.  エンド・オブ・ウォッチ 《ネタバレ》 「日常を描いた映画」と聞けば、淡々としている内容を想像してしまいますが、「LAの警官にとっての日常」を映画化するとこうなるのか、と思うと、なかなかゲッソリします。なんか「トレーニングデイ」っぽいなと思ったら、この監督が脚本を書いていたんですね。なるほど納得。みんな無駄話したり、終始ニヤついてたり、ケンカ越しだったり、自分の乗るパトカーが分からないヤツまでいたりと、最初は感情移入出来ませんでした。「えーっ、警官ってこんな感じなの?そのうち不正も働きそうだな。きっとそうに違いない」とまで思っていました。それこそ「トレーニングデイ」のように。けれど、最後まで見ているといつのまにか感情移入しまくっていましたね。主人公たちの危なっかしさにもハラハラするし、突然現れる暴力・残虐シーンに思わずのけぞります。普通の映画だったらじっくり盛り上げそうな場面でも、「当然ですがなにか?」ってな感じでショックがきて、逆に笑っちゃう場面までありました。最初は主人公たちを軽薄だと思っていましたが、彼らも、そういうスタンスでなければ耐えられない環境なんでしょうね。よくあるハリウッドのアクション映画なら、端役の制服警官が一人二人死んだところでサッサと流されてしまいます。だからこそ、運命のいたずらのように生死が決まってしまう日常を見せられると、より切なさ倍増でした。 [映画館(字幕)] 7点(2013-09-17 19:23:26)(良:1票) 《改行有》

93.  ウルヴァリン:SAMURAI 《ネタバレ》 基本的に面白かったんですが、日米の「死」の価値観や風習の違いをもっと見せてくれないかなあ、とは思いました。忍者にお寺、派手な看板にパチンコ屋など、すでに取り上げられたものだけでなく、例えば盆踊りとか(季節が合わないけど)、まだハリウッドが触れていないものもを魅せればよかったのに、と思います。 真田さんと対決するウルヴァリンの、完全復活シーンはカッコよくて大好きです。 日本の描写については、良い悪いすら抜きにして「も、いいかな」って気分です。逆に、邦画はちゃんと「日本」を理解して映画を作っているのか?と思わされました。日本の映画が、アイアン・サムライの暴れ回る姿を見せてくれたか?・・・否!新幹線の上でM:iみたいなアクションを見せてくれたか?・・・否!冗談でも嫌味でもなく、邦画も「ハリウッドよ、これが日本だ!」と言えるような作品を作って欲しいなあ、と思うようになりました。最近だと「風立ちぬ」や「許されざる者」くらいかしらん。このままほっといたら、日本の男たちが全部ウルヴァリンに負けちゃって、日本の女性をみんな持ってかれちゃいますぜ。あの、急接近して着物の帯を直すのはマストで入れなきゃいけないシーンなんですかい!?[映画館(字幕)] 8点(2013-09-16 10:54:47)(良:2票) 《改行有》

94.  サイド・エフェクト 《ネタバレ》 薬の副作用だけではなく、事件から派生する様々な「サイドエフェクト」に翻弄される2時間でした。 見終わった後にこのサイトを見てから「そういやヒッチコックでしたわネ」と気づくくらいで、見ている間は普通に夢中になって没入してしまいました。 ここ最近、「ウソつき合戦」的な映画が増えてますね。「ジャンゴ(含むタランテイーノ映画全般)」や「アルゴ」、など、「ウソ」がキャラクターたちの運命を握っているものが多く、この作品もそういうパターンになっていて、スリリングだと思いました。 それに加え、この映画は「正論というカードの奪い合い」をしているようにも見えました。「鬱病」「殺人」「不倫」「過去の失敗」「精神異常」などのネガティブなレッテルを相手に張ってしまえば、あとはもうこっちのもの。 自分が「正論というカード」を持っていれば、相手をコテンパンにしても構わない!社会的に抹殺されてもしょうがない、悪いのはお前だかんね、という感じで、これは怖いことだなあと。薬や犯罪とはまた違う恐ろしさがありました。 その正論カードがひとたび別の人に移れば、周囲の人間の対応までコロッと変わってしまうのも印象的でした。真犯人が捕まり、失いかけてきたものが帰ってきた、めでたしめでたしという、ありきたりな決着のハズなのに、ちっともそうは思えない結末にゾクゾクします。安部公房の小説っぽい感じもしました。[映画館(字幕)] 8点(2013-09-12 11:43:07)《改行有》

95.  チェイシング・エイミー この映画とはパターン(?)は違いますが、見ていて自分自身の苦い経験がズキズキと痛む映画でした(笑)。彼女の過去の男性経験などはあまり気にしないタチなんですが、独りよがりの身勝手だったな~という点は非常~に重なります。雨が降る中での告白への返答、スタジアム外での口論などは、すべての男の必見シーンでしょうね。 [DVD(字幕)] 7点(2013-09-12 01:45:31)《改行有》

96.  マン・オブ・スティール 《ネタバレ》 昔のスーパーマンが好きだけど、これはこれで面白かったですね。気になるところは多いです。序盤のストーリー展開は説明過多の割に分かりずらかったし(流れ者同然の主人公が兵士の世間話を聞いただけで、極寒の地まで辿り着けるのが不思議。それに、父の”意識”が出生の秘密を解説してくれるなら、冒頭クリプトン星のシーンはもっと削れるのでは?)、クライマックスも映像が凄すぎて「ところで今何してるんだったっけ」と、意識は飛んでしまいました。けれど良い所も沢山ありました。はじめてケントがスーパーマンの服を着て縦横無尽に飛び回る姿は爽快感があるし、それになにより「俺は自由だー!」と言わんばかりの力強さがあって、ジーンときちゃいました。今までの境遇も相まって、ただ無目的に飛び回ってるだけなのに感動できます。他にはスーパーマン以外の「普通の人々」がそれぞれカッコよく描かれていたのが良かったです。どう考えたって勝てそうもない敵を相手に一歩もひるまずナイフ一本で立ち向かう兵士や、壮絶に破壊される街中で市民を誘導する警察官(3~4秒しか映らない)、部下を見捨てず最後まで助けようとする新聞社の編集長、理不尽な「目ヂカラビーム攻撃」(笑)から家族を守ろうとする名も無きオジサン。派手なシーンからさりげない一瞬まで、市井の人たちがちゃんと描かれているのは「ダークナイト」シリーズよりも良かったと思います。何より育ての父、ジョナサン・ケントも!信念が感じられました。ケビンコスナーを久々に見られたのも嬉しい(笑)。[映画館(字幕)] 7点(2013-09-09 11:34:44)(良:4票)

97.  カンパニー・メン 《ネタバレ》 冒頭で素敵なセレブの住宅地が映し出されて溜め息が出るんですが、会社をクビになってから家に帰ってくると一転!出勤前はあんなに素敵な生活空間だったのに、一気に重荷となって迫ってきます。「こ、これはヤバイ・・・」もう溜め息も出ない。「なんとかなるさ」という気持ちも、物語が進むにつれて一つ一つ、丁寧に潰されて行くのがえげつなかったです。内容だけでなく映像演出でも追い込みがかかります。セレブな住宅地はもちろん、机と椅子だけになったオフィス、親戚の庶民的な家、月々の支払いが滞るにつれて家の周りに溜まる落ち葉。「奥でお待ちください」と言われて行ってみれば、部屋の外でパイプ椅子に座って順番待ちしているライバルたちがズラリ。ロケーションやセット(内装)などの美術がしっかりしていて、それがより一層こちらを追いつめてきます(汗)。アベンジャーズなんて出てこない一見地味な映画だけど、邦画との演出力の差に圧倒されました。美術がモノを言う映画でしたね。株価のことばかり考えている社長の決着の付け方も印象的。普通だったら、結局彼も失脚してしまうとか、再スタートを切った主人公たちの姿を見て改心するとか、なにかしら描きそうなもんですが、この映画はそうしません。あくまであっさり、「当たり前ですが何か?」って顔をして、また金と数字の世界に戻って行きます。数字だけで商売している現状のアメリカの経済は、まだまだ続いているということでしょうか。モヤモヤは残りますが、ラストシーンは希望に溢れています。あのデカイ船は、この映画のために運んできたのかな?それともCG?もともと停泊していた?いずれにせよ、静かに圧倒されるラストカットでした。[DVD(字幕)] 8点(2013-09-05 02:31:23)

98.  ホワイトハウス・ダウン ホワイトハウス陥落を通して、アメリカの文化や歴史の、陰と陽が対決するアクション大作!・・・といえば聞こえはいいですが、要はダイハードです。ひとつひとつのアクションはちょっと雑で、エレベーターの上に隠れる演出ひとつとっても、25年前のダイハードのほうが余程丁寧。大統領を守りつつ娘も救出して世界を救わなければならないため、ストーリーも少しトっ散らかってます。けど、怒濤のアクションと勢いでノせられてしまいました。少なくとも「ダイハード・ラストデイ」よりもよっぽど面白かったです。今時めずらしい能天気アクションものだったので、出来不出来関係なく(不謹慎さも含めて)嬉しくなっちゃいました。大統領が禁煙ガムをむさぼるように噛むシーンなど、皮肉ギャグも現代的なものが多くて楽しめます。ホントはアクション映画を作りたいのに、シリアスとか真面目の皮をかぶっているお上品な映画よりか、素直でいいです。[映画館(字幕)] 7点(2013-09-03 21:35:06)

99.  スター・トレック/イントゥ・ダークネス とくにスタートレックに思い入れはないので、「まま、こういうことやわね」くらいには楽しめました(ファンの人スミマセン・・・)。けど、隣に座っていた女性客はファンだったようで、上映中ちょくちょく声にならない声で興奮のため息をついてました。「ここ、ファンなら興奮ポイントなんだろうなあ」と、他人のリアクションをはたで観察しながらも楽しめました。スポックが結構熱い人なのが個人的に好きなポイントです。ただ、キャラクターが多くそれぞれ見せ場は用意されていますが、そのどれもが消化不良気味だったのが残念です。あれ?結局のところ大したことしてなくね?ってところがオーバーに描かれ、そこ大事なとこだろ、ってところがサラっとしてたような・・・(笑)。映像のスケールのでかさは半端ないし、冒険のワクワク感はとても楽しめましたけどね。エンタメ作品として良かったです。[映画館(字幕)] 7点(2013-08-23 10:57:24)

100.  バウンド(1996) 全く期待せずに観てみたら、思った以上に面白くてオドロキました。演出のお手本のような作品ですね。それぞれのシーンだけみてもハラハラ出来るし、後半になると、前半で描かれた状況や小道具などがまた別の形でサスペンスを盛り上げてくれます。もうサスペンスてんこ盛りですよ。けど、まるで回転寿司のようにネタが次から次へと絶え間なく押し寄せてくるので、観てるこっちはもうお腹いっぱい。なんとかギリギリ完食できたって感じでしょうか。贅沢言うと、途中であら汁やお茶を挟む余裕が欲しかったかなあ。ジーナ・ガーションももうちょっと活躍して欲しかったし。良く言えばタイトなんですけどね。これ以上ネタを盛り込んできたら、逆にバカバカしくなってコメディになってしまうところだったと思います。危ういバランスで出来ている傑作だと思います。映画の出来自体がサスペンスだなあ(笑)[DVD(字幕)] 8点(2013-08-23 00:48:28)(良:1票)

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