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【製作国 : アメリカ 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
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81.  ジェネレーションズ/STAR TREK 《ネタバレ》 『新スタートレック』未見。TVシリーズ未見でも分かるという評判なので観てみたが、たしかにストーリーは追えるがキャラクターの前提条件がよく分からない。「感情が暴走するデータ少佐」というのはこのシリーズ知ってる人なら面白いのかもしれないが・・・。冒頭の帆船遊びも一体どういうことなのか。 全体的にこの映画は「一体どういうことなのか」という要素が多すぎる。ソランはあの外見で宇宙人?恒星を破壊するミサイルがあのサイズ?しかも地上で爆発してあんなもん?そして時間を巻き戻すネタまで使わないといけないピンチは必要あるか? 『スター・ウォーズ』でもそうだが、大作シリーズを手がける連中の中には自分が主要キャラの首を獲りたいと思う奴が出てくるものらしい。本当に劇中で死なせる必要があるか?死なせるといえばクリンゴンの女艦長達、散々キャラ立てといてあっさり皆殺しってひどくないか?なんかヒューマニズムってやつが感じられないぞ。ピカードも突然カウンセラー呼びつけてさめざめと泣き始めるとかトラウマ描写に深みがない。 もしこの映画に大物キャラの登場と死、そして「作戦失敗でいったんクルー全員死亡」がなければどうなるか考えてみてくださいよ。「偽物のユートピア」はTVでも充分できるネタでしょ?全体的に作為的な話の脆さをショックで誤魔化そうとしているのとしか思えなかった。[インターネット(字幕)] 4点(2018-01-08 20:03:16)《改行有》

82.  ホビット/竜に奪われた王国 《ネタバレ》 前作に比べるとテンポが良くて見やすい。エルフ2人のスーパーテクニカルアクションが格好良いが、原作にないらしい場面が最大の見どころというのはどうなのか(笑)。そしてイケメンにはやっぱりイケメン向きの役割があったか。 前作以上にドワーフやホビットの「小ささ」の表現が磨かれていて、189cmのトーリン役アーミテージを始めドワーフだけやホビット1人の場面でもしっかり小さく見える。この点は『ロード・オブ・ザ・リング』で常に違和感があったので技術の進歩というのは素晴らしい。 今作ではドワーフの頑固さや傑出したリーダーであるトーリンの独善性が描かれる。「勇敢な種族」は勇敢であるだけに潔い。つまり諦めも早い。まあこの回はドワーフがめんどくさい奴らであることを強調する回なんでしょう。そろそろビルボも活躍させないといけないし。 竜のおしゃべりはカンバーバッチだからつい長くしたかったんだろうな。この竜は「悪いことするために存在する悪役」であり、物語上の作為的な障害物と言える。しかしそもそもこの世界はオークが完全に邪悪でマシな奴すらいない世界なので役割的な作為性はある程度は仕方がない。 映像表現は素晴らしいがその表現に唯一不満が。ファンタジーとはいえ人間が演じるので仕方がないが、一応前日譚なので『ロード・オブ・ザ・リング』の登場人物はもう少し若く見せる工夫があってもいいんじゃないかと思った。全部CGで化粧するのは大変だろうが、せめてガンダルフのヒゲはちょっと短く黒めにするとかしたらいいのに。[インターネット(字幕)] 7点(2018-01-06 04:19:27)《改行有》

83.  ホビット/思いがけない冒険 《ネタバレ》 『ロード・オブ・ザ・リング』が原作読み込んだファン向け(としか思えない)のに比べるとこちらはいちげんさんにも優しい。ストーリーも状況もよく分かる。進まないんだけどね。 個人的には序盤のしつこい食事風景が良かった。登場人物がちゃんと血の通う人間類(?)で文化や様式は異なっているがそれぞれの生活があることが想像できる。ホビットはただのひ弱な小人ではなくて立派な文明人なのだ。 『ロード~』に比べるとドワーフやホビットの「小ささ」がきちんと表現されているシーンが多いのも良い。そしてこれまでヒゲオヤジしかいなかったドワーフにちゃんと若いヒゲイケメンがいる。これファンタジー作品として画期的じゃない?そしてヒゲオヤジ連中もみんな個性的で味がある。 相変わらずガンダルフは何が出来て何が出来ないのかよく分からないしストーリー展開は偶然に頼りすぎだが、ドワーフのキャラ、特にトーリン王子が格好良いので2時間ついていける。2時間ならね。でも3時間なんだよな。原作薄いらしいのになぜそう長くしたがる?[インターネット(字幕)] 7点(2018-01-05 01:46:55)(良:1票) 《改行有》

84.  ウルフ・オブ・ウォールストリート 《ネタバレ》 マーゴット・ロビーがとにかく美しくて見とれてしまう。本人はもうこういう役はやりたくないそうだが、彼女の完璧な外見は成功者の「トロフィー」としてぴったりなんだよね。ディカプリオと釣り合うどころかだいぶ超えている。 全編通じてバディ映画の雰囲気があって仲間意識が強調される。司法取引に応じても仲間を売らずに切り抜けようとするし、天敵であるFBI捜査官もどこか捕まえたくなさそうだ。こいつらのやってる「悪いこと」の描写は経済犯罪よりもセックスとドラッグに集中する。その無茶苦茶さが痛快なのでついベルフォートに肩入れしたくなる。 だがちょっと待って下さいよ?この話はジョーダン・ベルフォートという男の自伝が元になっている。仲間達は極端にダサくダメな奴に描かれていて、なのに美しい友情がある。肝心の詐欺は抽象的にしか描かれずスイス銀行マンの方が悪く見える(あいつのセックスシーン、いるか?)。被害者である顧客は一切画面に出て来ず電話の声だけ。 この映画の3時間は退屈ではないが疲れる。この長さは多分2時間くらいだと観客が冷静になってベルフォートの嘘に気付いてしまうからだろう。3時間のまくし立てに観ている側も呑み込まれていく。ディカプリオが突然観客に話しかけるメタ演技は最初の方にだけ出て来るが、あれは作り手の「これはあくまでこいつの言い分ですよ」という言い訳なのだ。 この映画は大変評判が良いが、詐欺師の言い分そのまんまで観客を騙しに来る映画でもある。相手に考えさせるな、電話(台詞)を切らすな、札束(裸)を喰らわせろ。ベルフォートの詐欺の手口をそのまま映画で観客に向けて実演している。気をつけよう。[インターネット(字幕)] 6点(2018-01-03 06:19:22)(良:1票) 《改行有》

85.  宇宙人ポール 《ネタバレ》 僕には散りばめられているネタはごく一部しか理解できていないのだが、それでも面白かった。こういう映画にありがちな汚いネタやエグいシーンは一切なし。警官が爆死するところでドキっとするくらい。これも状況的に爆発に巻き込まれる描写になっている。基本的に観客を追い詰めないで「良いシーン」で映画を作っていく姿勢は好きだ。 悲しいシーンでも役者は涙を出さないし感動シーンも茶々を入れて笑いで終わらせる。ラストは少し長いなと思ったらポールが自分でその点を突っ込む。これはイギリスのエンターテインメントの特徴なのかわからないが、バカにも分かるような作りにしない代わりに分かる人ならちゃんと気付けるように作ってある。観客を騙しに行かない。こういうところが後味の良さを生み出していると思う。 ポールのキャラと造形には感心した。あの目は爬虫類のような「瞬膜」があるんだよね。生物としてのリアリティをマニアックに追求している。スーパーボールみたいにペンポコ跳ね回る最近のCGアクションに辟易しているのでポールのあの自然な動きは新鮮だった。[インターネット(字幕)] 8点(2017-12-31 23:40:40)(良:1票) 《改行有》

86.  グリーン・ランタン 《ネタバレ》 評価が低いので気軽に流し見するつもりで観たらけっこう楽しめた。ていうかむしろ出来が良い部類なのでは?ライアン・レイノルズの3枚目っぷり、ヒロインの完璧彼女ぶり、親友と屈折したライバル、いかにも議員ぽい議員と演技のレベルは高い。スーパーマンを遥かに凌ぐ大設定ながらみんなそんなに強くなさそうなのはご愛嬌。 この映画は明るく楽しく爽快で「ちょっと」無理があるという正統派アメコミ映画だと思うが、生まれた2011年はシリアスヒーローが大流行の時代。おそらくそういう風潮に抗いたかったのだろうがあえなく撃沈した。しかし主人公ハルの苦悩はもうちょっと前面に出しても良かったのでは?そして「恐怖に立ち向かう勇気」という手垢まみれのテーマをもうちょっと刺さる言葉で鋭く表現してほしかった。せっかく雰囲気は良いシーンなのに。 良いシーンと言えば基本的にシーンはどれも丁寧で退屈しないのだが、特に群衆のシーンは良かった。どんなにCGが発達しても「必死で逃げ惑う大群衆」を撮るのは意外に難しい。よく見ると画面のすみで「ジョギング(ただ指示通りに走っている)している人」が写ってる名作映画はいくらでもある。この映画の悪役は「恐怖」を餌にするという設定だからこの点は重要だ。子供の集団まで必死感を出していたのは感心した。 この映画はコケてしまったせいか劇中で「予告」される続編はアニメになったようだ。制作陣は同じらしい。つまり彼らはきちんと志とヴィジョンを持って作っていたわけだ。時流に合わずに敗れたがいずれ再評価されることを願う。(とまで言っておいてなんだがそれほど深いメッセージ性とか感動があるわけではないのがつらいところ。)[インターネット(字幕)] 7点(2017-12-31 18:00:05)(良:1票) 《改行有》

87.  スパイダーマン3 《ネタバレ》 ずっと見逃してきたので最近シリーズまとめて観てみましたが、正直自分には合いませんでした。致命的に感じるのがヒロインのMJで、顔立ちがどうというより表情に心の動きがないので不気味に感じる。なあキルスティン、あんたほんとはピーターみたいな男は嫌いだろ?ひるがえって大家の娘がとにかく愛らしくて、てっきりこっちとくっつく為のキャスティングなのかと思ってた。 このシリーズはとにかくリアリティのラインがおかしい。アクションが漫画チックなのはまあいいとして「感情のご都合主義」とでも言うか、ここで仲違いさせたいからこういうシュチュエーションで怒っといてね、というプロットが多すぎる。要はシリーズ3作全部勘違いの話じゃないか?あと大家の親父やレストラン給仕ブルース・キャンベルはいいキャラだが本筋に絡まない役が目立つとまとまりがなくなるんだよ。 とはいえこの3作目の後半からは面白く感じた。おそらく超人タッグマッチで忙しくなってリアリティのラインが統一されたせいだろう。だからわざわざ拍手喝采しにくるモブが超うざい。お前らはヘンリー・カヴィルのスーパーマンに虐殺されとけ。 個人的にはまったく合わない映画だがサンドマンのトーマス・ヘイデン・チャーチと大家の娘マゲイナ・トーヴァがとても魅力的だったので6点献上する。この二人他には大した映画に出ていないようだがなんでだ?[インターネット(字幕)] 6点(2017-12-17 22:45:55)《改行有》

88.  ソードフィッシュ 《ネタバレ》 ものすごい特撮と撮影技術、見事なCG、全編通して画像が美しい。デタラメだが格好良いハッカー描写、ハッカーのくせにオタク度ゼロでやはり格好良いヒュー・ジャックマン、エロくて美しいハル・ベリー、妖しいトラボルタは言わずもがな、他の役者も皆すごくいい味出してる。ストーリーは滅茶苦茶だがこいういう娯楽作品があってもいい。 で、問題のラストシーン、DVDには他のバージョン2つが収録されているがどちらもひどい。そして本編のラストが一番ひどい。どうも監督自身がガブリエルという悪役に心酔してしまったようで、あの狂気や独善を冷めた目で見る視点がない。単純なハッピーエンドにしたくなかったのは分かるとしても、結果映画全体を考えれば善良な犠牲者は死に損、ドン・チードルは転がり損、ハル・ベリーはおっぱい出し損、主人公はと言うと丸得で、大金貰って邪魔な元妻とその夫は殺してもらってめでたしめでたし。おい何もかも最悪だぞ。 実際DVDでの鑑賞は何度も休憩を入れてしまった。いくらシーンが格好良くても無意味だと疲れるんだよ。え?これ99分しかなかったの?メイキング画像のインタビューでハル・ベリーとドン・チードルがその辺の徒労感をちょっと匂わせていたのが救い。[DVD(字幕)] 3点(2017-10-12 00:56:33)《改行有》

89.  スーパーマンII/冒険篇 《ネタバレ》 スーパーマンの力の秘密はクリプトン星人であること。そのクリプトン星人の極悪人が3人もやってくる。この状況の緊張感、力を見せつけるためにその間スーパーマンを遠ざけるロマンスプロットがよく出来ている。またゾット将軍一味の「突然スーパーパワーを手に入れた宇宙の極悪人」の演技が素晴らしい。ゾットの間近で爆発が起こって平然としているシーンには感心した。これ日本の特撮でもなかなかないぞ。 最大の問題はその素晴らしい3悪人とスーパーマンの激突が、もうぐっだぐたなのだ。うろうろ気軽に近づいてくるモブがまじでうざい。特に電話しながら馬鹿笑いで吹き飛ばされてるオッサンには子供の頃も殺意を覚えた記憶がある。最後の逆転はあまりにお手軽過ぎるが、途中までの闘いに緊張感があればもう少しなんとかなったのではないか。伏線や大筋自体は意外としっかりしているのに。(スーパーパワーに影響を与えるのがクリプトナイト、地球の太陽、クリプトンの太陽、と三転しているのはご愛嬌) クリストファー・リーヴは相変わらず凄くて、スーパーマンとクラーク・ケントがかなり別人に見える。ロイスよく見破れたな。人間化したスーパーマンの演技も素晴らしい。そのロイス、マーゴット・キダーの容姿はたしかにスーパーマンとは釣り合わないが、どんくさい新人記者クラーク・ケントとも逆に釣り合わない。人間化してボロボロになったスーパーマンとはお似合いカップルに見える。このバランスは奇跡だ。 時代を考えてももうちょっと頑張ってほしかった特撮、邪魔なおもしろモブ、激突が少ない激突シーンがこの映画の品を下げているが、主要キャストの輝きだけは本物だ。そして今はこういう役者いないんだよな。[DVD(字幕)] 6点(2017-08-19 20:59:24)《改行有》

90.  スーパーマン(1978) 何十年かぶりに観てみました。特撮は今でも意外に見れる。質感は明らかにプラスチックだったり発泡スチロールだったりするのだが、シーンが要求する風景をきちんと作り上げている。なにせ原作があるのでスター・ウォーズみたいに上手く作れるシーンだけで構成するわけにはいかない。そのほぼ翻案なしのアメコミ世界を現代(当時)に直でつなげてしまうのが凄い。 しかし悪役のおもしろ演出はいいかげんくどい。笑ってる間に垣間見える残虐さにドキッとする展開は上手いがあざとい。他にも変なところ、矛盾してるところ、ダサいところ、冗長なところは山ほどあります。それを全部救ってしまうのがクリストファー・リーヴ。 あの顔、あの体格はスーパーな男そのもの。スーパーな笑顔、スーパーな怒り、スーパーなイケメン声、それがメガネ一個でガラリと印象を変える。よくあんな俳優を見つけてこられたものだ。 CGなんかなくても超人のパワーを感じさせるクリストファー・リーヴ。赤青スーツが史上唯一似合う男クリストファー・リーヴ。クリストファー・リーヴはスーパーマンでスーパーマンはクリストファー・リーヴ。クリストファー・リーヴよ永遠なれ。[インターネット(字幕)] 7点(2017-08-18 23:03:10)(良:2票) 《改行有》

91.  宇宙戦争(2005) 《ネタバレ》 さっすがスピルバーグの映画でとても良くできてるんですよ。冒頭からのリアリティあるファミリードラマ、20世紀末風のちょっと古めかした絵作り、日常が一瞬にして崩れ去るシーン展開、続くやはりリアルなパニック描写、この子役うまいなぁ可愛いなあと思ったらダコタ・ファニング。しかし何かが足りない。入っていけない。 中盤の触手マシーンに狙われるホラー展開は上手いが、あんなに長い時間やる意味ないでしょ。反抗的な息子も助けてくれる謎のおっさんもいいキャラだが意味ないでしょ。間接表現ながらゲロゲロスプラッタも意味ある?ないでしょ。要はいろんな要素がとても良くできていて、それが意味ないから観ていて徒労感に襲われる。 要はこの話はSFなのだよ。こんな事が本当に起こるかもしれない。その元凶役の火星人にあの造形はないだろ。あれは人間に嫌がらせするためだけにやってくる架空の悪役だ。人間とは全く思考も思想も感情も異なった異世界の存在、ではなくて人間の被害妄想から生まれた単なるアンチ人類だ。 まったく不朽の名作を原作にしてスピルバーグが撮ってトム・クルーズとダコタ・ファニングが熱演しておまけにジョン・ウィリアムズが音楽付けてどうしてこうなるんだ。スピルバーグは911がどうのこうのと言ってるようだが、現実に引きずられて何を撮っているのか分からなくなったんじゃないのか。よくできた部分が多いだけに余計気が抜けず駄世界に巻き込まれる感がある。正直ロリダコタを見るだけの目的でもあまりおすすめできない。パニック演技が上手すぎて観ていて辛い。[DVD(字幕)] 3点(2017-08-15 23:49:29)《改行有》

92.  スター・トレック/BEYOND 《ネタバレ》 クリス・パインはとうとうシャトナーの演技をなぞる気はなかったね。まあそれでもいいが、あのベッタベッタした喋り方で「カークだ」と言われましても。 大げさな演出や矛盾に満ちたプロットはJ・J・エイブラムズ版と何も違いがない。シーンの都合に合わせて増えたり減ったりする敵、簡単に死ぬ人々、対して滅茶苦茶な状況で確実に生き残る主人公たち、無意味に追加されるピンチ、そして相変わらず隠された謎に根拠なく突然気付くクルー。あの禍々しい超兵器は最初友好の贈り物だったよな?なんでまたそんな物騒なものを?人間がエイリアン化してたなんていう超展開の説明は一言だけ。若スポックが未来の自分である老スポックを他人のように尊敬したりその死を「普通に」悲しむのも非論理的で意味が分からない。 あと音楽がくどい。スター・ウォーズはずっと音楽が流れてオペラっぽいのだが、こっちでそれやられてもね。妙に叙情的なテーマは決して悪い曲ではないが、ちょっと大仰で何度も繰り返されると恥ずかしくなってくる。 まあハードロックで敵を殲滅していくのは面白かったね。ヨークタウンの映像は凄かったね。ジェイラは可愛かったね。正直途中呆れながらも観終わった後味は(JJ版と違って)そう悪くない。でももうこれいい加減終わりにしようぜ。次はTNGのプリークエルとかにしてくれ。[インターネット(字幕)] 6点(2017-08-12 00:00:16)(良:1票) 《改行有》

93.  スター・トレック/イントゥ・ダークネス 《ネタバレ》 この映画は評判良くないようだが、それ原因はもちろん人気作である『カーンの逆襲』のプロットの安易な流用にある。で、僕は『逆襲』には大いに不満があったので多少溜飲は下がった(笑)。ここでのカーンはちゃんと強く賢く狡く冷酷で勇気があって熱いというスーパー人類キャラを表現している。少なくとも旧シリーズの胸筋見せて歩くだけの奴よりは強そうに見える。 しかしお話の方はもう滅茶苦茶だ。シーン作りのためだけのプロット、完全に運だけで助かる危機一髪イベント、フラフラと定まらないSF設定・・・etc。あとまたニモイが出てきたが本筋に意味あるか?ん? 『逆襲』終盤の話を裏返しにするのはいかにJ・J・エイブラムズがウケ狙いしか考えていないとしてもやりすぎだ。後の話と辻褄合うのか?パラレルワールド?勘弁してくれ。 JJ版スター・トレックではカークとウフーラは完全に新キャラだと考えたほうが良い。対してスポック、マッコイ、チェコフは一応元キャラを踏襲していてTOSの延長線にいる。ただし台詞はどれもヌルくてどうしようもない。ちょっと気が利いてるように聞こえる台詞はたいていTOSからの流用だ。だいたいやな、「人物の有能さを表現するために次のシーンを予告させる」なんてのはもう安直すぎるが、前作からこれが何度も何度も出てくる。最近は漫画ですらあまり見かけないぞ。 というわけで観てる間は面白いが観終わると突っ込み所ばかり思い出す「おもろうて、やがてハァ?」ないつものJJ映画だが、『カーンの逆襲』に逆襲かましてくれたということで6点くらいくれてやろうじゃないか。分かったらJJアイス買ってこい。[インターネット(字幕)] 6点(2017-08-08 00:39:39)(良:1票) 《改行有》

94.  スター・トレックVI/未知の世界 《ネタバレ》 対立軸が目まぐるしく入れ替わる、裏切りに次ぐ裏切り、どんでん返しに次ぐどんでん返し。各シーンは映像も演出も演技も本当に魅力的で、最初から終盤まで目が離せない。しかしそれだけに全体の整合性に疑問が残る。 そもそもは宿敵クリンゴン人を絶滅の危機から救うというアンビバレントなテーマがあったはずだ。しかし結局は魅力的な悪役、チャン将軍との闘いになる。そしてこいつの行動原理がよく分からない。助けられるくらいなら闘って死にたいのか?それでわざわざクリンゴン人絶滅を企てる連邦中枢と手を組むのか?流刑惑星でも結局はクリンゴン人が悪役だ。もう一人の悪役、ヴァレリス中尉もバルカン人役としては妙に表情豊かで最初から引っかかりがある。自由に姿を変えられるエイリアンもあんな使い捨て役なら出さないほうがいい。いきなり拍手で迎えられるラストも強引だ。 この映画は観ていてとても面白く、シリーズ最高傑作と言う人が多いのは分かる。しかし結局のところ悪い奴をやっつけて終わりというのはスター・トレックという物語が目指していたものと少し違うのではないかと思うのだ。[DVD(字幕)] 6点(2017-07-30 21:00:16)(良:1票) 《改行有》

95.  スター・トレック5/新たなる未知へ 《ネタバレ》 僕のスター・トレック映画に対する評価は世評と真逆なようなので少々心配なのだが、なにこれ超おもしろいんですけど!演技・特撮・ストーリーどれも凄く良い。たしかに主要キャストみんな初老の域だが、その歳でしか出せない深みを全員が出している。全体としてはとにかく映像と演技と物語がよく出来ている。じゃあ満点だよね。特に台詞が素晴らしくてどれも面白く含蓄がありストーリー性とユーモアが両立している。主要3人、主要クルーの絆と個性が存分に発揮されている。チェコフ艦長立派だぞ。 カーク、クリンゴン人、サイボックはエモーションで強烈に共鳴い合い、それゆえ問題を引き起こす。面白いのはカークとスポックが対立した時に珍しくスポックに肩入れするマッコイ。マッコイの行動原理は常に一貫していて、この映画でもそこに焦点が当てられる。奴はただの因業じじいじゃないんだよ。 シリーズ映画の出来を決めるのは敵役だが、このサイボックは素晴らしい。感情を開放したバルカン人である彼は理性と感情と不可思議な力を駆使して人を洗脳する。このプロセスに説得力があるし役のローレンス・ラッキンビルがまた見事な演技だ。ぐぐると大して成功しなかった役者のようだがなんでだ。この映画では名優にしか見えないのだが。 この映画の評価の低さの一つに「偽物の神」というのがあると思う。しかしこれはものすごく普遍的なテーマだ。アンタそんなに凄いならなんで俺の助けが必要なのさ?本物の神が存在しようがしまいが、偽物の神は常に、そこらじゅうに居るのだ。 この映画の唯一不満なのはセクシーに踊る女が白髪交じりのウフーラと知って落胆するシーン。お前ら目が付いていないのかっ!十二分に色っぽいだろっ!!男なら勃てっ!!!(あとボイジャーがクリンゴン人に気まぐれで撃墜されるシーンはなんなのだろう?記憶から消し去りたいのだが) 最後にスタトレ映画は字幕より吹き替えというのが定説ですが、これに関しては字幕版がおすすめ。吹き替えは、特に重要なサイボックの演技がすべってる上に台詞が意味不明になってるぞ。とりあえずこれがラジー賞3冠とかいう世評の低さにアタッマきたので10点喰らいやがれ。(後でボイジャーの件を思い出したので-1)[DVD(字幕)] 9点(2017-07-19 23:53:23)(良:1票) 《改行有》

96.  故郷への長い道/スター・トレック4 《ネタバレ》 SFは基本的に現在の延長線上にあるので現代劇よりもむしろその時代性を反映しすぎるということがある。この映画もそういうところがあるが、スター・トレックは昔からその困難な未来予測SFというミッションに真正面から取り組んでいるシリーズだ。 23世紀の世界と20世紀のギャップを描くのはオリジナルTVシリーズの得意技だが、この映画ではタイム・トラベルを扱いながらタイム・パラドックスを避けるシナリオの妙を見せる(完全に避けきれてはいない点はご愛嬌)。珍しくチェコフにスポットライトが当たるが冷戦時代のこのソ連ネタが面白い。キャストはみな年齢を経てもろ中年集団ではあるが年齢なりの輝きを放っている。ドタバタコメディのくだりもオリジナルTVシリーズによく見られたパターンだが、これも時代変化に対してスタトレが本来持つ社会的洞察があってこそだ。 かようにスタトレらしいスタトレな本作だが物足りなさは残る。それは映画版1作目にあったような哲学性と芸術性だ。スター・トレックという作品はただでもシリアスな成立が難しいSFというジャンルに哲学性と芸術性を持ち込むことでことで別格の存在になった。このシリーズは単なるエンタメではない。クジラと交信を試みて地球を危機に陥れる謎の存在、あれこそがスタトレ世界のテーマになるはずなのだが、この映画では単なる「設定役」としてだけ現れ消えていき、結論をクジラ・エコ・スピリチュアリズムに丸投げしてしまった。 音楽は最初のファンファーレ以外はTVシリーズとも映画シリーズとも違う本作オリジナル。楽曲自体は素晴らしいのだがシリーズにはシリーズの音楽が必要と改めて思わされた。良い音楽だけにもったいない。字幕で観た後で吹き替え版も観たが、よく言われるようにスタトレは吹き替えが良い。まず字幕版はSF設定やストーリーに必要な情報量が少なすぎる。吹き替え版は矢島正明のカークが圧倒的なだけでなく他のキャストも力が入っている。正直力入り過ぎで全体的にくどめだが、元が薄すぎるので素直に感動したければ吹替版だ。[DVD(字幕)] 7点(2017-05-28 00:06:47)(良:1票) 《改行有》

97.  スター・ウォーズ/フォースの覚醒 《ネタバレ》 自分はどうもJ・J・エイブラムズとは相性が悪いらしく、観終わった後に釈然としない思いが渦巻いている。観ている間はすごく面白いが後から思い出すと、おい、ちょ待てよ!と言いたくなる。 新シリーズになっても敵はまた帝国・皇帝・シス卿・ナチス官僚のセット?おまけにもまたもやデス・スター登場。親玉の大豪院邪鬼(胎児)はハリポタやロード・オブ・ザ・リングで見たようなデザインでげんなり。ルーカス版と違って(←重要)各役者の演技はとても良いのでつい引き込まれるが、よくよく考えると全体の話がおかしい。かっこいいポー・ダメロン、お前のせいで何人死んだよ?虐殺シーンとかやりすぎなんだよ。ルークは反省して隠れたが隠れたせいでまた騒動になる。この話だけじゃルークは駄目過ぎるぞ。ヒトラーばりの凄演説をする総督は頑張っているがいくらなんでも若すぎる。なんだこの愚連隊組織。ソロも駄目親父になってしまっているし息子はもっと駄目だしこの映画駄目人間ばかりじゃないか。 そしてJ・Jお得意の「がけっぷち危機一髪×3回」。い い か げ ん に し ろ 。映画を観てる時に「これは単なる作り物のエンターティメントなんだ」なんてことを思い出したくないんだよ。BB-8も可愛いと評判だが、ちょっとあざとすぎる。そしてインフレ状態のデス・スターは恒星を吸い取ってビームってもはやSF要素は完全放棄か。 これだけ文句言ってなぜ7点も入れているのかというと、キャリー・フィッシャーの演技に胸を打たれたからだ。この人はこんな名優だったのか。亡くなってしまったことを今さら再び嘆くことになるとは。ハリソン・フォードとの熟年(元)夫婦喧嘩シーンもとても良いが、ここで開口一番クソ台詞「髪型変えたね」。これで古い観客をクスっとさせようってか?何年経ってると思ってるんだ脚本家表へ出ろ。(え?『帝国の逆襲』の人なの?)[DVD(字幕)] 7点(2017-05-09 21:48:15)(良:2票) 《改行有》

98.  ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー 《ネタバレ》 スター・ウォーズという映画が初めて登場した時の衝撃は何と言ってもその映像。脳内補完力が高かった当時の人間(笑)にとって補完を必要としない、さらにその上を行く現実感のあるSFというのは「神が地上に降りてきた」がごとき衝撃だったのだ。その意味でこの映画が素晴らしいのはリアリティを進化させていること。特に大破壊の表現が素晴らしい。かつてのSFがちまちましていたのは技術のなさというより想像力と、それの元になる知識がなかったからだ。 シリーズ初となる東洋人キャストはどうなのかと思っていたが、これが良かった。スター・ウォーズというのは過去の物語であって、つまり純粋なSFではなくファンタジーだ。だからEP4のイギリス訛りの白人ばかり+エイリアンという人種構成も成り立つ。なので回を重ねるごとにちょこっと黒人キャストが出てくるのが変な感じだった。東洋人もいれば「単にいろんなヒューマノイドがいる」という世界観が成り立つ。やっと。 個人的に残念だったのはダース・ベイダーの動きが軽いこと。ベイダーは普通に立って歩くだけでも怖い。なのにいかにも悪そうな台詞回しやヤクザが威嚇しているようなガチャガチャとした歩き方、フォースなんかなくてもおれは強いぃ―と主張するかのような軽快な殺陣は興ざめだった。 この映画の凄さは惑星規模のスケール感を表現しきったことだろう。惑星に薄く張り付くような大気、気の遠くなるような遠景、地球にはない絶景、信じられない超巨大建物、そのサイズ感が映像で出現した。これがSF映画としてのスター・ウォーズの意義だ。そこに役者がちゃんと演技してくれれば、もうそれでいいんだよ。だからスター・デストロイヤーがおもちゃっぽく見えてはいけない。 結果的にはドニー・イェンが大方を持っていってしまったが、しかし冷静に思い起こすとあのキャラ本当に要るか?いやそういうのが大活躍するのもスター・ウォーズ・・・。[映画館(字幕)] 8点(2017-01-01 01:00:14)《改行有》

99.  ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅 《ネタバレ》 この映画の原作はおそらく映画化を念頭に、とまではいかなくても意識はして書かれたものなのだろう。だからハリポタ本編に感じる、原作未読者おいてけぼり感が少ないのはとても良かった。1920年代のニューヨークを再現するその映像技術には驚いた。 21世紀に入ってからというもの映画の映像については作れないものはなくなったと言っても過言ではないと思うが、ここ数年はリアリティの進歩がすさまじい。 役者は全員すごくいい。みんな「普通」なんだよね。前時代的価値観に縛られた人間と、どの時代にもいる自由な精神を持った人間の描き方がよい。JKローリングという人はなぜか男の内面を描くのが上手い。加えてコケティッシュな、普通なら同性に嫌われそうな女の子も魅力的に描く。この映画の主要キャストはたぶん20代という設定だと思うが、青春映画の趣がある。そしてもうひとつの「役者」である魔法動物の動きがすごく良い。架空の動物はどうしてもアニメチックになりがちなのだが、どれも動物としての感情や反応様式を持っているように感じられた。主人公は動物愛にあふれているが製作スタッフもそうなのだろう。 不満な点はまず魔法が大げさすぎること。派手すぎる、速すぎる、効果が大きすぎる、魔法使いが無敵すぎる。どいつもこいつも「ワンピース」のルフィなみに丈夫で、ハリポタにあった、生身の人間が超常の能力を操るリアリティが失われている。そして最大の問題はカメラワーク。いくらなんでも視点を動かしすぎだ。さらにフォーカスまでよく動くので自分の目が悪くなったような錯覚を起こす。前半は悪い意味でジェットコースターのような視点移動、後半はやり過ぎの魔法表現でせっかくの美しい映像が損なわれている。もっと格調高い映画にできたはずだ。 この映画は加点だけなら15点くらい、マイナス7点でこの点数。ようやく映画向きなハリポタが新たに始まったということで今後に期待しよう。[映画館(字幕)] 8点(2016-12-31 23:27:31)《改行有》

100.  カプリコン・1 《ネタバレ》 この映画評価高いんですね。自分はこういうサスペンスは設定とストーリーの練り込みが大事だと思うので、そこの粗さでどうも乗れませんでした。 車で橋から猛スピードで川に墜落して無事?無人の西部劇の街で狙撃手が1発外しただけで逃走?FBIが不正捜査までして逮捕したのに保釈金であっさり釈放?極秘の撮影所が無警備?なんでピンポイントでメダルを見付けられる?飛行士を殺す予定で監禁しといてザル警備?3人バラバラに逃げる理由は?銃を落とす伏線はなんだった?鉢巻にするために破ったズボンがもとに戻ってる?2人目の飛行士は一番高い崖を登ってないか?そもそも登る必要あったか?あそこにヘリがいたら登る最中に気付くんじゃ?大統領がスピーチしている場に走って来る不審者をSPが止めないのか? という感じで、全体的に観客をハラハラさせようとしているだけで破綻しているシーンが多い。常に斜めな受け答えをする2人目の飛行士と野卑そのものな飛行機屋の親父は面白いが、どちらもキャラの面白さと本筋は直接関係がない。映画にもよるが、何のためのキャラ付けか分からないような人物が濃いとかえって邪魔なんだよな。 ラストシーンをサッと終わらせているのは良かった。最近はとにかくラストがダラダラ続く映画が多すぎる。あと文句なしに良かったのは音楽。これまた最近流行の「♪ドンドコドコドコバォ~ン」な雑なBGMとは一線を画す、緊迫感とオリジナリティにあふれた短いが素晴らしいテーマ音楽。後でジェリー・ゴールドスミスによる曲と確認して納得。[DVD(字幕)] 5点(2016-10-31 00:22:29)《改行有》

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