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【製作国 : アメリカ 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
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81.  バトルシップ(2012) 《ネタバレ》 SFアクション映画と思わせて青春コメディ?な序盤。どのシーンもきっちり作られていて各演技が優れていておまけに編集のテンポも良い。だから本筋がよく分からなくなるほどだが、この高品質な満艦飾がいい感じのデタラメ感を持っていてかなり愉快。 30分過ぎからはエイリアンとの闘いに収束していくが、CGIの出来にややばらつきはあるものの破壊の表現などはかなり良い。侵略的異星人を単なる嫌がらせ役ではなく理解不能の存在に描いているのも良かった。各キャラクターもしっかり活躍させておいてかつ主役を食わない程度にひっこめるシナリオの妙がある。重厚なBGMとハードロックを組み合わせる音楽もセンスが良い。 古戦艦と古英雄の活躍とかカタルシス要素をしっかり盛り込んで実によく出来たエンタメ映画なのだが、しかし中身は、ないよね。作家性のなさというか、指揮者不在のフェスティバル楽団。「祭り映画」という評も頷ける。楽しいので人には勧められるが、しょせんレジャー映画というか、自分の映画体験としてはこれで2時間楽しむなら別のことしてもよかったね、と思えてしまう。[インターネット(字幕)] 6点(2018-08-16 21:53:16)《改行有》

82.  スター・トレック/叛乱 《ネタバレ》 スター・トレックは深遠なテーマを扱うが、意外と中心となる核は単純だったりする。この映画は出だしからかなり良い。特にデータの暴走が良心回路の基づくものという設定はイカしている。アーミッシュのように伝統的生活を営む原始的種族が実は・・・という展開も美しい風景と相まって実に魅力ある。 だが中盤以降はなんだかその魅力が薄れてくる。巨悪に対抗するはずが、肝心の敵が全然「巨」じゃないんだよ。そしてなんと言っても不老不死を生み出す惑星に全員が惑わされ「ない」。ピカード以下クルー達もまったくその点に関しては自制心を崩さないし、驚くべきことにソーナ人も「復讐」の方がメインだったりする。おいおい現実世界でもちょっと長生きできる地域に金持ちが押し寄せたりしてるぞ。ここに焦点を当てればもっと深くなったのでは?パトリック・スチュワートも「若返った」と口で言わせるだけじゃなくてちょこっと植毛とか染色とかすれば説得力が増したのに。 ちょっと鬱陶しいのがSF的なギミックで、怪しげな数値や用語を叫んでる時間がやたら長い。そこは「ギミック」だと皆分かってるんでもうちょっとさっさと済ましてほしい。監督の副艦長にやけにおいしいシーンが押し込まれるのもご愛嬌。 全体的に惜しい映画なんだよね。不老不死、理想化されたアーミッシュ、連邦の陰謀との闘いと、テーマ的には掘り下げれば名作になり得た可能性があったはず。[インターネット(字幕)] 6点(2018-07-29 18:16:28)《改行有》

83.  ホビット/決戦のゆくえ 《ネタバレ》 本作は『ロード・オブ・ザ・リング』のファンには物足りないようですが、こっちはあのくどさにちょっと辟易する方なので素直に楽しめました。なんと言ってもテンポが良い。そしてやっと2時間ちょっとに収めてくれた。大群の整列と突撃シーンはやはり圧巻で、特に一糸乱れぬ優雅な動きのエルフ軍が素晴らしい。ドワーフ軍が山羊に乗るのも良いね。 気に入らない点ももちろんあって、まず卑怯者のアルフリド、散々ウザさを振りまくのを放置しておいてちょっと矜持を見せて出ていこうとしたらぶっ潰されるって(笑)。どっちかにしてくれよ。そしてなんと言っても肉弾戦は強いのに魔法はからきしなガンダルフ。結局このシリーズでは前作で松ぼっくり燃やしただけだぞ。いいのかそれで。 いいのかそれでと言うとバルド役のルーク・エヴァンスはどう見ても顔と活躍が主役級、なのに終盤居なくなるぞ。居なくなるといえばクライマックス中ビルボは気絶したままなのだがこれまたいいのかそれで。 ドラゴンが早々に退治されるのはあれでよし。あいつは台詞が小物すぎる。カンバーバッチがしゃべったってだめ。それより全体的に条件設定があるのかないのかよく分からない、というかストーリーの都合で変わってる気がする。オークやトロールの首のもげやすさもその都度変わる。あと人間軍は漁師だから強いという話なのに最初からおばさん前線に出してどうする。 まあいろいろな突っ込みどころもテンポ良く進むので観ている間はあまり気にならないが、このシリーズはクライマックスとラストがやたら長いのでその間に反省会が出来てしまうんだよね。[インターネット(字幕)] 6点(2018-05-19 00:00:36)《改行有》

84.  ウルフ・オブ・ウォールストリート 《ネタバレ》 マーゴット・ロビーがとにかく美しくて見とれてしまう。本人はもうこういう役はやりたくないそうだが、彼女の完璧な外見は成功者の「トロフィー」としてぴったりなんだよね。ディカプリオと釣り合うどころかだいぶ超えている。 全編通じてバディ映画の雰囲気があって仲間意識が強調される。司法取引に応じても仲間を売らずに切り抜けようとするし、天敵であるFBI捜査官もどこか捕まえたくなさそうだ。こいつらのやってる「悪いこと」の描写は経済犯罪よりもセックスとドラッグに集中する。その無茶苦茶さが痛快なのでついベルフォートに肩入れしたくなる。 だがちょっと待って下さいよ?この話はジョーダン・ベルフォートという男の自伝が元になっている。仲間達は極端にダサくダメな奴に描かれていて、なのに美しい友情がある。肝心の詐欺は抽象的にしか描かれずスイス銀行マンの方が悪く見える(あいつのセックスシーン、いるか?)。被害者である顧客は一切画面に出て来ず電話の声だけ。 この映画の3時間は退屈ではないが疲れる。この長さは多分2時間くらいだと観客が冷静になってベルフォートの嘘に気付いてしまうからだろう。3時間のまくし立てに観ている側も呑み込まれていく。ディカプリオが突然観客に話しかけるメタ演技は最初の方にだけ出て来るが、あれは作り手の「これはあくまでこいつの言い分ですよ」という言い訳なのだ。 この映画は大変評判が良いが、詐欺師の言い分そのまんまで観客を騙しに来る映画でもある。相手に考えさせるな、電話(台詞)を切らすな、札束(裸)を喰らわせろ。ベルフォートの詐欺の手口をそのまま映画で観客に向けて実演している。気をつけよう。[インターネット(字幕)] 6点(2018-01-03 06:19:22)(良:1票) 《改行有》

85.  スパイダーマン3 《ネタバレ》 ずっと見逃してきたので最近シリーズまとめて観てみましたが、正直自分には合いませんでした。致命的に感じるのがヒロインのMJで、顔立ちがどうというより表情に心の動きがないので不気味に感じる。なあキルスティン、あんたほんとはピーターみたいな男は嫌いだろ?ひるがえって大家の娘がとにかく愛らしくて、てっきりこっちとくっつく為のキャスティングなのかと思ってた。 このシリーズはとにかくリアリティのラインがおかしい。アクションが漫画チックなのはまあいいとして「感情のご都合主義」とでも言うか、ここで仲違いさせたいからこういうシュチュエーションで怒っといてね、というプロットが多すぎる。要はシリーズ3作全部勘違いの話じゃないか?あと大家の親父やレストラン給仕ブルース・キャンベルはいいキャラだが本筋に絡まない役が目立つとまとまりがなくなるんだよ。 とはいえこの3作目の後半からは面白く感じた。おそらく超人タッグマッチで忙しくなってリアリティのラインが統一されたせいだろう。だからわざわざ拍手喝采しにくるモブが超うざい。お前らはヘンリー・カヴィルのスーパーマンに虐殺されとけ。 個人的にはまったく合わない映画だがサンドマンのトーマス・ヘイデン・チャーチと大家の娘マゲイナ・トーヴァがとても魅力的だったので6点献上する。この二人他には大した映画に出ていないようだがなんでだ?[インターネット(字幕)] 6点(2017-12-17 22:45:55)《改行有》

86.  スーパーマンII/冒険篇 《ネタバレ》 スーパーマンの力の秘密はクリプトン星人であること。そのクリプトン星人の極悪人が3人もやってくる。この状況の緊張感、力を見せつけるためにその間スーパーマンを遠ざけるロマンスプロットがよく出来ている。またゾット将軍一味の「突然スーパーパワーを手に入れた宇宙の極悪人」の演技が素晴らしい。ゾットの間近で爆発が起こって平然としているシーンには感心した。これ日本の特撮でもなかなかないぞ。 最大の問題はその素晴らしい3悪人とスーパーマンの激突が、もうぐっだぐたなのだ。うろうろ気軽に近づいてくるモブがまじでうざい。特に電話しながら馬鹿笑いで吹き飛ばされてるオッサンには子供の頃も殺意を覚えた記憶がある。最後の逆転はあまりにお手軽過ぎるが、途中までの闘いに緊張感があればもう少しなんとかなったのではないか。伏線や大筋自体は意外としっかりしているのに。(スーパーパワーに影響を与えるのがクリプトナイト、地球の太陽、クリプトンの太陽、と三転しているのはご愛嬌) クリストファー・リーヴは相変わらず凄くて、スーパーマンとクラーク・ケントがかなり別人に見える。ロイスよく見破れたな。人間化したスーパーマンの演技も素晴らしい。そのロイス、マーゴット・キダーの容姿はたしかにスーパーマンとは釣り合わないが、どんくさい新人記者クラーク・ケントとも逆に釣り合わない。人間化してボロボロになったスーパーマンとはお似合いカップルに見える。このバランスは奇跡だ。 時代を考えてももうちょっと頑張ってほしかった特撮、邪魔なおもしろモブ、激突が少ない激突シーンがこの映画の品を下げているが、主要キャストの輝きだけは本物だ。そして今はこういう役者いないんだよな。[DVD(字幕)] 6点(2017-08-19 20:59:24)《改行有》

87.  スター・トレック/BEYOND 《ネタバレ》 クリス・パインはとうとうシャトナーの演技をなぞる気はなかったね。まあそれでもいいが、あのベッタベッタした喋り方で「カークだ」と言われましても。 大げさな演出や矛盾に満ちたプロットはJ・J・エイブラムズ版と何も違いがない。シーンの都合に合わせて増えたり減ったりする敵、簡単に死ぬ人々、対して滅茶苦茶な状況で確実に生き残る主人公たち、無意味に追加されるピンチ、そして相変わらず隠された謎に根拠なく突然気付くクルー。あの禍々しい超兵器は最初友好の贈り物だったよな?なんでまたそんな物騒なものを?人間がエイリアン化してたなんていう超展開の説明は一言だけ。若スポックが未来の自分である老スポックを他人のように尊敬したりその死を「普通に」悲しむのも非論理的で意味が分からない。 あと音楽がくどい。スター・ウォーズはずっと音楽が流れてオペラっぽいのだが、こっちでそれやられてもね。妙に叙情的なテーマは決して悪い曲ではないが、ちょっと大仰で何度も繰り返されると恥ずかしくなってくる。 まあハードロックで敵を殲滅していくのは面白かったね。ヨークタウンの映像は凄かったね。ジェイラは可愛かったね。正直途中呆れながらも観終わった後味は(JJ版と違って)そう悪くない。でももうこれいい加減終わりにしようぜ。次はTNGのプリークエルとかにしてくれ。[インターネット(字幕)] 6点(2017-08-12 00:00:16)(良:1票) 《改行有》

88.  スター・トレック/イントゥ・ダークネス 《ネタバレ》 この映画は評判良くないようだが、それ原因はもちろん人気作である『カーンの逆襲』のプロットの安易な流用にある。で、僕は『逆襲』には大いに不満があったので多少溜飲は下がった(笑)。ここでのカーンはちゃんと強く賢く狡く冷酷で勇気があって熱いというスーパー人類キャラを表現している。少なくとも旧シリーズの胸筋見せて歩くだけの奴よりは強そうに見える。 しかしお話の方はもう滅茶苦茶だ。シーン作りのためだけのプロット、完全に運だけで助かる危機一髪イベント、フラフラと定まらないSF設定・・・etc。あとまたニモイが出てきたが本筋に意味あるか?ん? 『逆襲』終盤の話を裏返しにするのはいかにJ・J・エイブラムズがウケ狙いしか考えていないとしてもやりすぎだ。後の話と辻褄合うのか?パラレルワールド?勘弁してくれ。 JJ版スター・トレックではカークとウフーラは完全に新キャラだと考えたほうが良い。対してスポック、マッコイ、チェコフは一応元キャラを踏襲していてTOSの延長線にいる。ただし台詞はどれもヌルくてどうしようもない。ちょっと気が利いてるように聞こえる台詞はたいていTOSからの流用だ。だいたいやな、「人物の有能さを表現するために次のシーンを予告させる」なんてのはもう安直すぎるが、前作からこれが何度も何度も出てくる。最近は漫画ですらあまり見かけないぞ。 というわけで観てる間は面白いが観終わると突っ込み所ばかり思い出す「おもろうて、やがてハァ?」ないつものJJ映画だが、『カーンの逆襲』に逆襲かましてくれたということで6点くらいくれてやろうじゃないか。分かったらJJアイス買ってこい。[インターネット(字幕)] 6点(2017-08-08 00:39:39)(良:1票) 《改行有》

89.  スター・トレックVI/未知の世界 《ネタバレ》 対立軸が目まぐるしく入れ替わる、裏切りに次ぐ裏切り、どんでん返しに次ぐどんでん返し。各シーンは映像も演出も演技も本当に魅力的で、最初から終盤まで目が離せない。しかしそれだけに全体の整合性に疑問が残る。 そもそもは宿敵クリンゴン人を絶滅の危機から救うというアンビバレントなテーマがあったはずだ。しかし結局は魅力的な悪役、チャン将軍との闘いになる。そしてこいつの行動原理がよく分からない。助けられるくらいなら闘って死にたいのか?それでわざわざクリンゴン人絶滅を企てる連邦中枢と手を組むのか?流刑惑星でも結局はクリンゴン人が悪役だ。もう一人の悪役、ヴァレリス中尉もバルカン人役としては妙に表情豊かで最初から引っかかりがある。自由に姿を変えられるエイリアンもあんな使い捨て役なら出さないほうがいい。いきなり拍手で迎えられるラストも強引だ。 この映画は観ていてとても面白く、シリーズ最高傑作と言う人が多いのは分かる。しかし結局のところ悪い奴をやっつけて終わりというのはスター・トレックという物語が目指していたものと少し違うのではないかと思うのだ。[DVD(字幕)] 6点(2017-07-30 21:00:16)(良:1票) 《改行有》

90.  リオ・ブラボー 子供の頃TVで観てすごく面白かった記憶がある。のでDVD買って観てみました。長ぇ(笑)。洋画劇場の長さで調度良かったんだな。登場キャラがみんな凄く魅力的なのだが、つくり手がキャラ萌えに走るとどうしても冗長になる。だから各シーンに素直に浸れるタイプか、もしくは「このシーンはどういう意味か」と考えるタイプで評価が別れるのだろう。僕は後者なのでちょっと中身が薄い印象を持った。 ディーン・マーティンとリッキー・ネルソンが歌うシーンは上手すぎ。この二人が音楽も本職だと知らなかったら他の歌手の吹き替えだと思うだろう。ぼくもしらなかったのでそうおもいました。ヒロインのアンジー・ディキンソンは後光が射す美しさ。酔っ払った演技がとてもいい。各脇役陣の演技が光ってるので正直ジョン・ウェインが大根気味に見えるほど。個人的に気に入ったのは宿屋のカルロス。お前が何であんな美人の嫁もらえるんだよ![DVD(字幕)] 6点(2016-01-03 23:32:12)(笑:1票) 《改行有》

91.  レベッカ(1940) 《ネタバレ》 アイデンティティを脅かされる若い後妻には役名がないのにしばらく気付かなかった。存在を否定される細工の効いた設定ですな。なんでもオリヴィエがフォンテインを気に入っておらず、彼女がおびえているのを見たヒッチコックはスタッフにつらく当たるよう指示してさらにおびえさせたという。あんたは鬼か(笑)。確かにあの四肢が縮こまったひるんだ感じは向こうの人が演技だけでやるのは難しいのかもしれない。大胆不敵で饒舌な亡妻のいとこ兼情夫のジョージ・サンダース、おお「海外特派員」のフォーリットじゃないか。敵でも味方でも常に怪しくて、かつ憎めない。重苦しい展開にいい風吹かせに来てくれます。強烈なダンヴァース夫人に隠れてますが執事や使用人、警部や小屋の男(?)に至るまでみんないい味出してる。個人的に前半の重苦しさが苦手なのでこの点数。[DVD(字幕)] 6点(2013-10-20 01:11:37)

92.  怪物の花嫁 《ネタバレ》 「プラン9」を観た後ではこれがかなりちゃんとした映画に見える。ちゃんとしてる理由はもちろんベラ・ルゴシの演技。だからルゴシが登場しない警察署内のシーンとかはかなりつまらない。巨大モンスターのごまかし方なんかは昭和の特撮で育った人間には想定の範囲内だが、その上を行ってしまったのが「教授」が押し込まれる「文字通りのタコ部屋」に鎮座する中途半端な大きさの大ダコ像。ああこんなシーンを撮るくらいなら扉の向こうでわーぎゃー言ってるだけの方が良かったのに。このへんのディテールに対する感覚の粗っぽさがエド・ウッドなんだろうな。その他は大した破綻はないのでゲテモノ映画を観ようとすると肩透かしを食うかも。ルゴシが出てこないと一向に面白くないのも辛いところ。[インターネット(字幕)] 6点(2011-09-13 08:20:03)(良:1票)

93.  マイレージ、マイライフ 《ネタバレ》 淡々としたストーリーながら意外にテンポも良く楽しめた。小柄なアナ・ケンドリックの精一杯背伸びした生硬さがいい。へたくそなカラオケがまた可愛い。ヴェラ・ファーミガは凄い美女というわけでは全然ないが(失礼)、スタイルが良くて華も実もある魅力的な女性を演じて魅せた。リストラされる人達がやけにバリエーション豊かでリアルなんだが全部役者さんなんだろうか?真に迫りすぎだ。不満なのは敏腕首切り宣告人としてのクルーニーの活躍シーンが少ないこと。ていうかちゃんとした活躍シーンは一回だけなのでその後の転落(?)がちょっと急に感じられる。オープニングは力入れて作ったみたいだが正直テンション下がったぞ。いまいち内容に合ってない気がする。いわゆる「大人向け」映画をあまり観ていない自分が言うのも何だが、この作品は若い人にはちょっと理解しにくいかもしれない。あとこの映画に素直に感動したなら未公開シーンや音声解説には目をくれず静かにディスクをしまうことをお勧めする。喋りたがりの監督の得意げな自分語りに辟易させられること間違いなし。どうせ特撮映画でもないんだから大した裏話はない。[DVD(字幕)] 6点(2011-06-01 22:35:45)

94.  バットマン&ロビン/Mr.フリーズの逆襲 《ネタバレ》 この映画は史上最低のバットマン映画だそうだが、さんざん罵倒レビューを見てから鑑賞するとかなかなか楽しめた。笑えるし、嗤える。世評では「フォーエバーは良かったがこれはひどい」というのも多いが、これとどう違うんだ?どちらも同じベクトルだ。特撮はパワーアップして画面はさらに美麗。ないのはぶっち切れたマッドな演技だけ。思うにこれは現代のオペラを作りたかったのではないかと思う。音楽がかなり重視されていてBGMで場面を紡いでいく感じ。しかしモーツァルトのオペラはモーツァルトの音楽があるのでバカ話でも成立するが、そこまで狙ったのならちょっと無理というものだ。突っ込みどころなんて無限にあると思うが2点だけ。Mr.フリーズはずいぶんモテるようだがもしあれに抱かれたら凍死は確実だ。そしてポイズン・アイビーの哀れすぎる最期はなんだ?女に恨みでもあるのか。まあみなまで言うまい。言うなればジャンクフードのコース料理、なぜか2回も観てしまったので6点献上する。おバカで可愛いユマ・サーマンに+6ということにしておいてもいい。[DVD(吹替)] 6点(2010-05-02 20:44:22)

95.  トロン:レガシー 《ネタバレ》 『トロン』が技術の限界やB級感を含めて奇跡の作品だったのでこの作品には期待しておらずずっと放置していましたが、やっと観てみました。 正直言って不安は的中。2010年の技術で上手いこと作ってやったぜい!ってそれ違うんだよ・・・。ただ前作をリスペクトしてすごく丁寧に作られているのは分かる。ゲームセンターの時代感、80年代と2010年代の対比は上手、くはないが頑張ってる。 しかし最大の問題点が「グリッド」世界の描写。風が吹いて稲光が光って蒸気が吹き上がってる?おいおーい、オリジナルが持ってた異世界感のモダナイズがこれか?靴音や物音もことごとく普通の現実世界の音。これを少し変わった音にするだけでもだいぶ印象は変わるはずなのだが。 その「音」という意味ではダフト・パンクが作ってるエレクトリック音楽は本当に素晴らしい。しかし合間に入り込むオーケストラ音楽とその使い方が壊滅的にダサい。これぞ全くの玉石混交。劇伴音楽はエモーションを揺さぶるので観てる方はアガったり下がったりで忙しい。 そして最大の問題点、て「最大」が2つ目だがこれは言わざるを得ない。デザイン。何でオリジナルのウェアデザインを踏襲しないの!これこそ「レガシー」でしょう?ヘリコプターや戦艦のデザインは踏襲してるが明らかにダサくなってるし帆船はとんでもなく改悪されてる。 特にひどいのがバイクバトルで助けに来る4輪バギー。昔のF2レーシングカーまんまじゃん!そりゃメビウスやシド・ミード並のオリジナリティを発揮しろとは言わないよ。でももう少し頑張ろうよ。 一つとても良かったのはラストの決め方。そうそうそう、ラストはバシッと決めてすぐエンドロールに行く!後日談とかだらだらやらない!わかっとるね。と思って1点上げようと思ったが、配信だと「次の動画」でオリジナル『トロン』の画面が出てくるのね。そのデザインの落差に「現実に戻されてしまった」のでやはりこの点数。[インターネット(字幕)] 5点(2023-05-17 23:29:36)(良:1票) 《改行有》

96.  ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生 《ネタバレ》 前作ではハリポタ本編映画の「一見さんお断り」じゃない、映画スタートなハリポタシリーズが始まったと喜んだのだが、なんと今作ではいきなり置いてけぼり感全開。「あんた誰だっけ?」の連続で平然と話が進んでいく。またその話がずっと暗い。「黒い魔法使い」の話だから暗くしましたって?そもそも前作のラストに満を持した感じで出てくるラスボスが「誰?」な感じだったのだが。 そのラスボスのジョニデはさすがというか、存在感も悪の魅力にも満ち満ちている。あのやりすぎなキャラ造形にも負けていない。そしてジュード・ロウのダンブルドアのイケてることよ。二人とも大物感があって魅力的で演技だけで人を惹きつける。登場人物たちがこの二人の周りに集まって勢力を形成していく過程に説得力がある。 ただその分主人公の影が薄くなる。ファンタスティック「ビースト」シリーズなのに肝心の動物があまり活躍しない。そして説明しないといけない状況が多すぎるのに思わせぶり展開をねじ込むので大筋を理解するのに時間がかかる。この映画、とにかく分かりにくい。前作でも意味もない凝り方をするカメラワークが気になったが、今回もなんでもないシーンにクローズアップを多用したり、複数人が話すシーンに話に加わっていない人物を映すものだから余計混乱する。要は編集が下手なんだよ。 この映画はキャラクターやシーンの美しさは一級品だと思うが、物語として成立していない気がする。その代わりになる世界の魅力も足りない。前作での1920年代のNYは素晴らしかったが今作のパリはひたすら陰鬱。ローリング先生はフランスお嫌い?[インターネット(字幕)] 5点(2022-04-20 22:00:43)《改行有》

97.  パシフィック・リム 《ネタバレ》 好きな人は死ぬほど好きなこの映画、そんなに良いのかと思って観てみました。 ・・・これは「巨大ロボットが人類の命運を賭けて怪獣と戦う」という言葉を聞いただけでワクワクできる人にぶっ刺さる映画ですね。自分はどうもそうではないようなのでスルスルと流れて行ってしまった。 まあ普通に突っ込みたい所はありますよ。菊地凛子はなぜ日本語をしゃべる時だけあんな演技なのかとか(これはこの人やこの作品に限らず日本人が出るハリウッド映画全般に感じる違和感。なんでだ?)。巨大ロボットを2人でシンクロして同じ動作をしないと動かせないヘンテコ設定とか。 そしてなにより「カイジュウ」。こいつらは人間に仇をなすためだけに行動していて、例えば初代ゴジラのような、自分の衝動で動いている自立した存在ではない。このあたりのあちらの映画にいつも出てくる人間視点的モンスターの描き方には底の知れた感じを抱いてしまう。 しかしそういった映画の出来以前に、2022年4月の情勢でこれを観ると冒頭から違和感が拭えなかった。現実の人類は「未曾有の脅威に対して一丸となって戦う」ことはできない。それはせいぜい国単位までの話であって地球単位ではできない。たとえイェーガーがあったとしても、人類にはそういう能力はない。 これは夢物語だ。そりゃ当たり前と思うだろうが、問題はその「夢」に現実を映す力があるのかということ。特にこの映画では人類の為に勇敢に死んでいく人々が描かれるのだが、現実の状況が頭をよぎるとそれに感動するより怖く感じてしまった。 映画としてはよくできているしここに挙げた問題もデル・トロのせいではないのだろう。問題は現実の「人類」の方にある。そしてそれを理解する必要もあるのではないか。この映画を観て。[インターネット(字幕)] 5点(2022-04-12 20:48:04)《改行有》

98.  メン・イン・ブラック3 《ネタバレ》 前作があまりに雑だったから今回は丁寧に作った。結果時間も伸びた。とにかく台詞が長い。だからテンポが悪い。そして最初から最後まで話の核となる悪役、一生懸命悪く魅力的に描こうとはしてるけど、しょせんお話の都合で作られたワルモノだからやっぱり観終わると存在感が薄く感じられる。 1969年の再現は素晴らしい。ディテールは良いんだよ。そこだけ一生懸命描きたかったんならそれでもいい。でもね、真面目に作れば作るほどあらわになってくる問題がある。 それは「エイリアン」という存在。変で訳わかんなくてふざけてて凶暴でいいヤツもいて面白くて特殊な能力ある奴もいて・・・それ、お前らの差別意識丸出しじゃない? この問題は1作目には感じなかったことで、それは1作目は「自虐」に満ちていたし異なる文化へのリスペクトもちゃんとあったからだ。しかし今作ではそれが単なる「超常能力」にすり替わっている。 ここにここまで引っかかるのは「1969年は黒人にとって辛い時代」というのが最初に提示されるからだ。しかしウィル・スミスが理不尽な目に合うのは最初の1回だけ。そのあとはひたすら映画の方から1969年のアメリカの言い訳を取り繕ってくる。 結局真面目に振ったらどこまでも突き詰めないといけなくなる。バカコメディに時代考証と感動だけ接ぎ木しようとしてもだめ。この映画は色々と魅力があって楽しめて感動もできるが、肝心な核が足りなかった。結局そこまでの技量がなかったんだろう。[インターネット(字幕)] 5点(2021-11-15 22:49:23)《改行有》

99.  犬ヶ島 《ネタバレ》 いったいなんなんだこれは(笑)。デタラメな世界観、日本描写、テキトーな日本語台詞、そして犬の描写もリアルなようで生物的には意外にテキトーだ。 そりゃ面白いし泣きましたよ。魅力は十二分にありますよ。キャラもまあ、魅力的ですよ。でもね、やっぱり雑すぎない?市長とその手下は犬嫌いというだけだしそれで殺人まで犯す動機がよくわからない。序盤に登場する犬仲間は途中から退場状態になる。犬恋愛模様もあんまり肩入れしたくなるところまで行かない。 日本語台詞がノイズになってしまう人は多いと思うが、仮にあれが福建語で舞台が台湾ならたぶん違和感ないでしょう。そういう外から視点の作品。そしてラストの解決ね、あんなの「州法」があるアメリカだけだよ!その拡大解釈だよ! 結局アメリカ様のエスニックお遊び、じゃないと思って観ようとしたら完全にエスニックお遊びに過ぎなかった。別にうっとこなんか好きにネタにしてくれていいんだよ。もう少しちゃんとしてればね。例えば、生まれたての仔犬は本来目開いてないぞ。[インターネット(字幕)] 5点(2021-07-17 22:58:02)《改行有》

100.  ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー 《ネタバレ》 この映画の点数ですか?もちろん満点ですよ。文句なしですよ。非の打ち所ありませんよ。じゃあなぜここで「5点」なんか付けてるかって? まず冒頭からすごく良く出来てる。子供の不器用な振る舞い、爺さんも良い人だ。話が進んで、まずアクションが良い。そして良いのが最初まったく理解できない者同士が仲間になる過程、知的で痴的なジョーク、悪役含め全員にそいつなりの依って立つ根拠が感じられる魅力的なキャラ造形、音楽・・・。 ・・・たぶんここなんだよ。サントラ曲を知ってるかどうか、70年代のポップス/ロックが好きかは関係ない。良い曲と思うかどうかも多分関係ない。あれらの曲に対する「受容体」を持っているかどうか。僕は持っていないので、あのよく出来た映像とストーリーが目の前を「ツー」と滑っていく。そして「ル」と止まらずそのまま視界から消えていく。 映画というのは広く一般に公開されるものだが、その映画を観て感じるという行為は改めてパーソナルなものなのだということを思い知った。自分が信頼する批評家やライターがみんな大絶賛、自分もその「良さ」は理解できる。しかし感じることが出来ない・・・。この映画は「サントラ曲」が劇中でも鳴っていてストーリーにも関わるというメタ構造になっている。だからそこに引っかかるフックがあるかどうかで感想が大きく変わってくるのだろう。 まあガモーラよりネビュラの方が可愛いよな。たぶんここなんだよ。(なのか?)[インターネット(字幕)] 5点(2021-03-22 21:54:57)《改行有》

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