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【製作国 : アメリカ 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
121. 素晴らしき日 《ネタバレ》 仕事で疲れた時にふっと見たくなる一本です。ありきたりなストーリーの流れみたいだけど、達者な子役2人が救ってる感じです。特に女の子が最後のシーンで「聞かなくても分かるわ」ってめんどくさそうに答える場面は爆笑してしまった。ストーリーが進むにつれて、ミシェル・ファイファーが着てるものなんかがどんどんヨレヨレになっていくのに、逆にきれいになっていく様も好きです。恋に落ちる女性の雰囲気が出ていたんじゃないでしょうか。8点(2003-12-24 12:36:10) 122. アラバマ物語 良い映画だった。アメリカのビデオ会社か何かがアンケート調査で選んだアメリカ映画の最高のヒーローがフィンチ弁護士だとか。何かのニュースで見た。フィンチ弁護士はあらゆる暴力的な脅しにも一度も拳すらふるいませんが、勇気がないわけではありません。どこにもいないような超人的なスーパーマンでなく、普通の市民でもある。だけど、誰にもできるはずなのに、なかなかできない、勇気ある行動で子供たちに正しい行いを示そうとする。今の時代に移して、似たような状況でフィンチ弁護士のような行動を取れる人がどれくらいいるだろう。個人的には、つばを吐きかけられて、ハンカチで顔をぬぐっただけで立ち去る場面が良かった。あれを見ても、誰もフィンチ弁護士が腰抜けとは思わない。もっと古くさい映画かと思ったけど、全然古くさくありませんでした。女の子がかわいかったなあ。ハムのかぶりもののシーン、大笑いしました。それと、全盛期のグレゴリー・ペックと共演してるとは、ロバート・デュバル、恐るべし、です。結構好きなバイプレーヤーです。10点(2003-12-24 03:07:48) 123. 真実のマレーネ・ディートリッヒ 《ネタバレ》 久々に「心に染みた」映画でした。ナチに反発し、故郷を捨てたディートリッヒがベルリンに落とす爆弾を作るために戦時国債を宣伝する姿、終戦後のベルリンで母親と再会する声、戦地へ恋人のジャン・ギャバンを追いかけていくくだり、すぐれた反戦映画でもあり、恋愛映画でもあり、音楽映画でもあると思いました。美しく、強かったディートリッヒの鮮烈な生き様に感動しました。戦後、ドイツ公演で唾を吐きかけられるエピソードは映画を見ている者ですら胸をえぐられるように悲しい。また、盛大ではなかった葬式にハリウッド関係者の姿がなかったことも。しかし、死後、やっとディートリッヒは故郷に迎えられる。そのエピソードがナレーションで語られる時、小さな映画館は泣いている観客の鼻をすする音だらけでした。ドキュメンタリー仕立てなので、普通の映画ではありませんが、ディートリッヒの人生がまるで映画のようにドラマチックなので、どんどん引き込まれます。帰りに思わず「モロッコ」を借りました。白黒の画面の中のディートリッヒはやはりとてもきれいな人でした。10点(2003-12-18 17:08:10)(良:1票) 124. ザ・ペーパー 《ネタバレ》 新聞記者をやっている知人が、「記者の動きをかなりリアルに描いている」と言ってました。実際の記者は殺人事件を自分で解決してしまったりはしないけど、それなりの理想を抱いていろんなものを犠牲にして頑張ってるんですな。「これで本当の嫌われ者になったな」字幕は「おめでとう。これで君の理想は地に落ちた」だっけかな。これで改心するグレン・クローズとか、娘にこっそり会いに行くロバート・デュバルの後ろ姿、またその娘が父の会社の新聞を取っていたり…と人間ドラマとしてもホロリとする細かい描写が効いてます。8点(2003-12-18 00:40:08) 125. レッド・アフガン これ、戦争映画としては佳作だと思います。ベトナム戦争の無意味さを描いた「プラトーン」のアフガン戦争版というか。また、映画の構成としてはT62という古い旧ソ連製の戦車にこだわり、狭い車内での人間ドラマなどちょっと「Uボート」にも似てるかな。荒野をひとり突き進んでいくT62を捉えたカメラがかっこいい。また、ソ連兵を責めるわけでもなく、アフガン兵を正義の味方にも描いていない。ざらっとした後味の西部劇風の無常観が残るのみ。低予算風だけど、安っぽくはないと思います。8点(2003-12-16 09:57:12)
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