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121.  ブレードランナー アジアンな喧騒に包まれながら、その内包するものはヨーロピアンな感覚の近未来LA。 映画の完成を見ずして逝ったP・K・ディックの原作をベースに、リドリー・スコットの世界が広がる。 リック・デッカード(ハリソン・フォード)が人間と感じられる劇場公開版は、ビデオの完全版とともに最もなじみのあるもので、最初に見たものから逃れえぬ観客もいる。 人間とレプリカントの闘争でなければ、ロイ・バティ(ルトガー・ハウアー)の最期の輝きも生きてこず、レイチェル(ショーン・ヤング)との関わりも同類相憐れむようなものとなってしまうのではあるまいか。 説明過剰を好まず、デッカードをもレプリカントに転生させたい思いのあるスコットは、ボイス・オーバー(ナレーション)が気に入らずなくそうとしてきたが、あれがあっては到底そうは思えないというのもあるのだろう。(「別れた妻」がいるレプリなどいるだろうか?) 物憂げなモノローグは多少古風であっても、デッカードの内面や情報を伝えてくれるものだが。 キューブリックから譲られた美しい空撮を使ったエンディングも、閉塞感に支配される作品において唯一開放を感じさせるシーンであり、デッカードの台詞も味わいをもつ。 スコットがそれら嫌いな部分をそぎ落として磨きあげたファイナル・カットは素晴らしい出来だが、その二つを無意識のうちに脳内補完する自分もおり、物足りなさや喪失感を感ずることおびただしい。 監督の好みがかならずしも観客のそれと一致しない一例で、不本意な任地に赴いた父親の子供にとってはそこが故郷になるようなものか。 魅惑的なヴァンゲリスの音楽も、長らくサントラが出なかったせいでカヴァー盤の方に愛着があるという煩雑さ。 ジョン・アルヴィンによるオリジナル・ポスターは素朴だが味があり、このシアトリカル・カット同様今も愛されている。[映画館(字幕)] 10点(2012-11-03 13:45:05)(良:1票)

122.  スパイキッズ3-D:ゲームオーバー 冒頭の、スパイキッズを引退してアンニュイなジュニ(髪型も変わりました)がオカシイ。 ポスターはジュニとカルメンになってますが、カルメンは誘拐されたことになってて後半にしか出番がないのは、アレクサ・ヴェガが大きくなりキッズという感じではなくなってしまったのもあると思われ、ジュニと同世代の仲間たちが活躍する3作目。 またまた新手の趣向で今回はゲームの中に入り、キッズトロンみたいです。 カルメンのかわりの女の子、ディミトラ(コートニー・ジャインズ)がめちゃ可憐で、ジュニがポーッとなるのもわかるよ。 「デスペラード」でバンデラスと共演したサルマ・ハエックも顔をだすなど、なかなか華やか。 3役を演じるシルベスター・スタローンはギャラは1人分なんだよね? エンディングは、キャストをだいじにするロドリゲスさんの人情家ぶりがうかがえます。 こーゆーのってヤボではあるけど、監督以外の裏方もやってるし自分の映画大好きなんだネ。[CS・衛星(字幕)] 6点(2012-11-03 09:26:36)

123.  スパイキッズ2/失われた夢の島 「島もの」は好きだし、ただの島じゃなく「ドクター・モローの島」っぽくて、モロー博士ならぬロメロ博士がスティーブ・ブシェーミってゆーのがマニアックな2作目。 前作ではせまい場所で秘密兵器を駆使していた彼らの人工っぽさが、自然の中にいることで中和されたよう。 奇妙な生き物たちや「シンドバッド」のハリーハウゼン風CG骸骨も楽しいし、ロドリゲスさんの趣味の世界? 1年でカルメンとジュニも大きくなっており、ライバル兄妹も登場。 両親だけじゃなく三世代そろいぶみのファミリー志向(スーパー・グランパになる車椅子のおじーちゃんがリカルド・モンタルバンなんだよね)でもあります。 「3」はカルメンの出番が少ないので、このコンビの作品としては一番イイんじゃないのかな。[CS・衛星(字幕)] 7点(2012-11-02 07:00:03)

124.  ブレードランナー/ファイナル・カット 25周年を機にお色直しをされたデジタル・リマスター版は、グラデーションが多くディテールに凝るBRでは絵画修復なみの威力を発揮する。 くすんでいた画面も彩度が上がって生気を取戻し、蔵出し映像や完全版のシーンも加えられながら時間は短縮され、音質もレンジが広がった。 見苦しかった箇所(初登場時のロイ・バティ(タイレルとのシーンのアウトテイクを流用?)の背景、アブドゥル・ハサンを詰問するデッカードの口の動き、ガラスを突き破るゾーラのスタントの頭部、スピナーを吊り下げるワイヤーなど)をいずれも抜かりなく修正してきているのも、納得のいくものを作りたいスコットの執念を感じさせる。 鳩のシーンだけは元の方がよく思え、雲の切れ目からのぞく青空に羽ばたく鳩が昇天するバティと感じられるのだ。 ディレクターズ・カットと同じく、ボイス・オーバーと旧エンディングがないことでピアノの上に飾られた写真の異質さが際立ち、スコットの意図どおり白いユニコーンとともにデッカードの出自の不確かさをほのめかすものとなった。 ドリュー・ストルーザンによるブルーを基調とした新しいポスターも新鮮な趣きをそえる。[DVD(字幕)] 9点(2012-11-02 06:50:03)(良:1票)

125.  スパイキッズ 昨年8年ぶりに新作が作られた「スパイキッズ」。 旧3部作の方が印象はつよいのですが、1作目はまだあまりこなれていない感じ。 ソフトの価格(定価でなく売値)が「2」「3」の方が高いのは、続編の方が面白いからじゃないかな? ガキンちょのくせにハイテクメカにたよってるのもオタクっぽい気がしてね。 おねーちゃんのカルメン(アレクサ・ヴェガ)はテイタム・オニールみたく目が小さいのですが妙に色っぽい子、目がデカくてくるくるヘアの弟ジュニ(ダリル・サバラ)とのイガミあいながらもタッグを組む彼らの姉弟ゲンカは楽しいけど。 ロドリゲス作品だからバンデラスが出ていてラテンな雰囲気、アラン・カミングやトニー・シャローブは続編にも出てくるし、T-1000のロバート・パトリックにロイスのテリー・ハッチャーと好みのゲストキャラなんだけど、なんかチマチマしてて。 あのセクシー俳優が長官とはOSSはナイスな組織♪ ロボット虫ラルフ君がけなげ。[CS・衛星(字幕)] 6点(2012-11-02 06:45:14)

126.  トゥルー・グリット 《ネタバレ》 「いちご白書」のキム・ダービーがマティに扮したオリジナルは見ていません。 コーエン兄弟の映画は変わったのばかりではないらしく、オーソドックスで画作りが端正で美しい西部劇、でも彼らの底知れないダークネスみたいなものも潜んでいそうな。 ヘイリー・スタインフェルドは子役あがりではなくポンと出てきた子のようですが、すごくしっかりしていて魅力的な新人。 彼女のマティが中心にいることで、他の西部劇とは一味ちがうものになっているよう。 マティは男まさりというより、見た目は少女でも頭や心は少年のそれで、自分が女であることがもどかしいような風情。 けれど、あの小屋をふりかえる表情はやっぱり少女のものに見えました。 自分が復讐の旅に出なかったら、彼らも命を落とすことはなかったと、そこまで考えたのかどうか。 復讐は因果なもの。 周りを巻き込み、時には本人をも。 ジェフ・ブリッジスは「クレイジー・ハート」もよかったけれど、この隻眼の保安官ルースターもいい。 自分の腕が衰えてないのを見せるべく意地をはるところなんか可愛かったし、いつのまにかできていたマティとの絆に心熱くなる。 ラビーフのマット・デイモンは途中姿を消す脇役なのが意外でしたが、脇役もこなせる人が本物の役者でしょうね。 時を経て忘れられない人を訪ねるラストの寂しさも、一篇の詩のようでした。[CS・衛星(字幕)] 7点(2012-10-16 06:30:53)(良:1票)

127.  アンヴィル!夢を諦めきれない男たち 「今日「アンヴィル!」だよ」「あ~(一応)見なくちゃ…」だったんだけど、よかった。 カナダのHMバンドで監督はイギリス人。 「ターミナル」の脚本を書いた人(共同)で、アメリカの感動作はたいてい苦手なのにアレは例外なのは不思議だったけれど、あまりオメデタくしないで最後も質素なのがイギリス的かもしれず、これもハタから見ればミジメかもしれない彼らを(どうなるかもわからずに)淡々と見守りつづける。 スティル・クレイジーなリップスとクールなロブの友情は、すでに兄弟か夫婦の境地。 最初と最後が日本なのは、この国のプロモーターがメタルフェスに彼らを招聘したからこそ、このドキュメンタリーも完成をみた証で、(「ランナウェイズ」同様)日本の特殊な位置も見える。 あの電話から後はムードがガラッと変わるけど、必要以上に引っぱらずにタイトにまとめており、もっと見ていたいと思えるサジ加減が好ましかったし、興奮冷めやらぬ渋谷の2人も幻想的に撮れていて、イイもの見たなって気がした。 この映画でふたたび注目され、音楽1本でやっていけるようになったと知り安堵するのは、かいがいしく働いて「これでライヴがやれるんだから俺は幸せ」とつぶやくリップスを見たからなんだろう。 笑顔がこんなにうれしく感じる映画もないと思えるのは、30年の情熱の重みかもしれない。 (ヘヴィメタじゃないけど、ツェッペリンの「祭典の日(奇跡のライヴ)」の上映(17-18)も見てネ♪)[CS・衛星(字幕)] 7点(2012-10-12 06:38:48)

128.  カウボーイ&エイリアン 《ネタバレ》 タイトルそのまんまです。(同じような時代物SFでもバイキングは○でカウボーイは×なのは何故かなー) ロング・バージョンだけど、短いのとどこが違うのか見比べる気もしないよ。 監督は「アベンジャーズ」のせいで「アイアンマン3」が1年ズレこんだからヒマだったのかな? そもそも原案が「親指」シリーズのオーデカークだから、おバカ映画になるのは必至。 なまじキャストやVFX(ILM)が一流なのでかえってツライ気がします。 ハリソンはもーじっちゃまだからこんなのに出てもご愛嬌だけど、大真面目に演じてるクレイグはちょっとイメージダウン、荒唐無稽でも役になりきるのがプロかもしれないけど。 胸がナイのが気になってしまったオリヴィア・ワイルドも「トロン:レガシー」の方がいーな。 ハリソンのドラ息子が見た顔だと思ったら、「リトル・ミス・サンシャイン」のお兄ちゃん。 エイリアンはグロくて数が多いだけで何の魅力もなく、「奥の手」はキモチ悪いし、金堀り宇宙人ってさ! よかったのはサム・ロックウェルの酒場マスターとキース・キャラダイン保安官かな。 こんなん見ちゃうと、ちゃんとした西部劇が見たくなるのです。[CS・衛星(字幕)] 5点(2012-10-08 06:40:07)

129.  ギター弾きの恋 《ネタバレ》 よく「道」と比較されますが、あれよりも抑えめで引き算された映画。 ハティは500ドルと一緒に捨てられて泣いたろうに、そんなところは見せない。 分身であるギターを粉々にして泣きくずれるエメットの顔も見せようとはしない。 映画の弱点はすべてが見え(見せ)すぎることですが、アレンはそれが哀れっぽさの誘因になるとわかっているんですね。 彼や「ジャズ・カントリー」の著者ナット・ヘントフが語る架空の解説も客観性を助長するもので、才能に人格を食われたギタリストを冷静に見つめながらもいとおしむ視線を感じます。 映画に感情移入や共感や感動しか求めていないのであれば、映画の見方はずいぶん狭くなると思うんです。 ポスターは金の月に座し星座を散らしたジャケットをまとい得意気にプレイするエメットなのに、本編ではここまともに弾くシーンはなしっていうのもハズしていて面白い。 来年没後60年となるジャンゴ・ラインハルトが一瞬姿を見せるのも心憎い演出で、彼はとても有名だけれど、エメットのように自分は第二のジャンゴと自負しながら消えていったギタリストも大勢いるんだろうな、とそんなことも思われました。 ショーン・ペンとサマンサ・モートン、黄色くけぶる映像、ロマギターの音色もよかった。[DVD(字幕)] 8点(2012-10-06 11:49:58)(良:1票)

130.  コレリ大尉のマンドリン 《ネタバレ》 第二次世界大戦時のギリシアの状況ってよく知らないので、興味深く見ました。 ニコラス・ケイジは(イタリア系とはいえ)陽気なイタリア人には見えないし、クリスチャン・ベールも粗野なギリシア人には見えにくいですが。 ペアギラ(化粧っ気なく質素ながら美しいペネロペ・クルス)が、警戒していたコレリがマンドリンをつま弾きだしたとたん、ウットリした目つきになるのがおかしく、音楽は人の心をつなぐもの、のワリにその後あまり出番がなくて物足りない気はします。 ジョン・ハートはここでもヒロインの父で渋いお医者さん。 ドイツが悪役だけれど本当はパルチザンも相当悪かったらしく、一人だけいいドイツ将校がいるのが救い。 一難去ってまた一難な感じで不運なケファロニア島ですが、父も命拾いをし二度目の厄災が皮肉にも再び人を結び、復興を印象づけるラストでした。[DVD(字幕)] 6点(2012-10-05 12:28:26)

131.  白雪姫と鏡の女王 グリム童話200年ってことで白雪姫の第2弾。 陰の「スノーホワイト」に対して陽なカンジで、どちらもいいと思いますが、こちらの方が楽しく見られるかも。 ターセム・シンは作品数は少ないものの、優れたヴィジュアリストの一人。 あの独特のカメラワークも見られ、ファンタジックな世界を展開しています。 白雪姫リリー・コリンズはフィル・コリンズの娘さんだそうで、ミュージシャンの娘で女優ってリブ・タイラー以来かな? まゆげクッキリの彼女の明るい個性で、イキイキした映画に。 「スノーホワイト」とちがいスノーのお相手は一人だけど、その王子さまのキャラもひと工夫ありで(犬になるのがかわい)、小人さんたちの活躍シーンも多く、ジュリア・ロバーツは初の悪役・鏡の女王。 女王さまが破産しそうだったり王子さまにちょっかい出したりするのもおもしろいトコ。 ショーン・ビーン国王はカッコよく、側近ネイサン・レインのコスチューム姿は初めて拝見。 音楽いいなー♪と思ったらアラン・メンケンで、プリンセスものの華やかさ十分。 ターセム作品のすべての衣装を担当した故石岡瑛子さんの、布をたっぷり使った夢のようなドレスが有終の美を飾るのも見どころ。 最後ニギニギしいのは、監督がインドの人なのもあるか。[映画館(字幕)] 7点(2012-10-01 07:00:00)(良:1票)

132.  プロヴァンスの贈りもの 「グラディエーター」コンビの南仏詩。 一番美しく見える日や時刻に撮ったとおぼしき、光をふんだんにとり入れた陰影と奥行き、空気まで感じられる内なるプロヴァンス。 アルバート・フィニーとフレディ・ハイモアによる回想シーン(ルナールの「にんじん」の名づけ親との休日を思わせます)がよくて、想い出写真、葉巻やインクの匂いが遠い夏の日を呼びおこす。 嗅覚は視覚よりも鋭敏に記憶を喚起するもの。 懐かしい世界が気ままな敏腕トレーダー、マックス(マクシミリアンだけど、マキシマスもマックスですね)のラッセル・クロウにも変化をおよぼし、ファニー(マリオン・コティヤール)にデートの誘いを断られた時はプレイボーイらしくなくナイーブ。 友人チャーリーのトム・ホランダー(小柄に見えないように撮ってあげてるのが優しい感じ)も彼の味をだして、最後は観客にかわってユルみきったマックスにツッコミしてくれ、女性たちもみんなチャーミング。 ベージュ色のプロヴァンスとブルー系のロンドン・シティの対比も鮮やかで、自身も南仏にぶどう園を所有し、旧友ピーター・メイルに原作(メイルが映画化を意識して入れたと思われる犯罪がらみのスリリングな要素がなくなっているのは、雰囲気優先ということかな。 チャーリーとマックスの従姉妹クリスティとの関係も、本の俗っぽさとはちがうものになってます)書いてもらったリドリー・スコットの、この土地への愛情が感じられる作品。 編集が早いのが少しもったいない気がするけれど、見るほどに味がでてくるよう。 プールでテニスボールを目に当てるマックスは、BRのロイ・バティのセルフカヴァーかと。[DVD(字幕)] 7点(2012-09-27 06:35:06)

133.  イングロリアス・バスターズ 面白いけど嫌な映画でしたぁ。 この残虐性は戦争の狂気なぞでなく、ただタランティーノの趣味をバックアップしてるだけだもん。 ナチス映画だけど、名の知れたドイツ俳優さん(ダニエル・ブリュール、ダイアン・クルーガー、ティル・シュヴァイガー)が「いいドイツ人」なのは気を使ったんだろーね。 キャラクターがお国の言葉でしゃべるのはめずらしく、そゆトコは律儀なんだ。 4ヶ国語話せるクリストフ・ヴァルツと綺麗な女鹿のようなメラニー・ロランの映画かな。(美貌を捨て渋面で演技派ねらいのブラピはカラ回り) ヤケに長尺になったのは、テンション高い農家と酒場で自己満足的に引っぱったからだよね。[CS・衛星(字幕)] 6点(2012-09-07 10:36:48)

134.  ブロードキャスト・ニュース 前の方にある、トム(ウィリアム・ハート)が初めてアンカーをつとめるニュース番組の躍動感がすごく、ジェーン(ホリー・ハンター)の有能さもわかるし、ジョーン・キューザックがビデオテープを手に引き出しの下を滑りぬける場面は一秒を争うテレビ局のあわただしさを表現した名シーンで、ニュース映画としてのハイライトはここ。 あとはじっくりとタイプのちがう3人の男女のドラマを描く。 子供時代のプロローグと7年後のエピローグで構成も凝っています。 ホリー・ハンターはこれと「ピアノ・レッスン」が代表作でしょうけど、この映画では彼女の小柄さをハッキリと見せて(トムと一緒にいると「ミイ」みたい)、いわゆるセクシーなヒロインではなく、タクシーの運転手にも道順を細かく指示してしまうような女性。 ルックスがよく世渡り上手なトムと能力がありながら千載一隅のチャンスも生かせないアーロン(アルバート・ブルックス)がいて、一人の人間としてはアーロンと気があいながら、女としてはトムにひかれてしまうジェーンにはリアリティがあります。 ほろ苦いながらも、エピローグによって青春のひとコマになっているのがいい。 「あななたち、そうしてるとあの頃にかえったみたい」っていう感覚はどこの国でも同じ。[DVD(字幕)] 7点(2012-09-06 17:47:15)

135.  バック・トゥ・ザ・フューチャー BTTFは1作目がいい、いや続編、3本で一つの作品といろいろ意見があるけれど、1作目のミラクルな完成度は別格。 製作・脚本のボブ・ゲイルが実家の地下室で父親の高校卒業アルバムを見つけ、「若い頃の両親に会うってのはどうだろう」とユニークな「近過去」タイムスリップ・ムービーのアイデアが生まれたのも運命的。 ねりにねった脚本とさまざまなジャンルの無理のないブレンドが傑作を生み、あちこちに仕掛けられたタイム・ボムがあとから次々と炸裂するような面白さで、観客に笑いとスリル、そしてハッピーな気分を提供してきた映画。 最初のマーティ役エリック・ストルツが途中で降ろされたのは気の毒とはいえ、小柄なマイケル・J・フォックスにかわって正解、表情豊かでオーバーアクションなドク(クリストファー・ロイド)との絶妙なコンビが見られるから。 彼らが表の主役ならジョージは裏のそれ、ハイライトの一つも彼がない勇気をふりしぼるシーンで、ポジティヴなイジメ映画の要素も。(息子にお膳立てされながら、自分の力でロレインの心を射止めるのもいい) アラン・シルベストリの時間の壁を突き抜けるような爽快感のある音楽は、ジョン・ウィリアムズでも書けないような名スコアかもしれず、「パワー・オブ・ラブ」「ジョニー・B・グッド」も流れる映画は盛りあげる音楽の力も大きい。 最初にこの映画を見たのは、物語が始まる1985年10月25日とタイムリーでもあったアドベンチャーは、それから現在に至るまで、最高に楽しい映画として誰の心の中でも光っているのだと思う。[試写会(字幕)] 10点(2012-09-06 07:27:36)

136.  僕らのミライへ逆回転 《ネタバレ》 ジャック・ブラックが、(「ハイ・フィデリティ」のように)古いお店の店員さん。 リメイクと称して名作映画を自分たち流に作り直すのが、(学園祭ノリでチープなれど)楽し~☆ 「エターナル・サンシャイン」の監督だけど、自主制作映画のパートだけでなく本編も素人っぽくて手際がイマイチなように見え、発端の店内ビデオの中身を全部消す方法もスゴク強引、商売からシネマ愛にいつの間にか移行してるといった弱点もなんのその、最後は急に「シネ・パラ」風に格調高くなり、妙に感動的なフィナーレ。(窓側にスクリーンを張ったのがアイディアでしたね) 前半のインチキっぽさからすると急転直下な感じはするものの、不思議な味がある。 店長ダニー・グローバーも年令を重ねて渋く、ミア・ファローは「カイロ」つながり? シガーニーは久々の悪役。 最後はやっぱりジャックの歌で♪[DVD(字幕)] 7点(2012-09-02 07:00:08)

137.  SUPER8/スーパーエイト(2011) エイブラムスは「クローバーフィールド/HAKAISYA」のプロデューサーでもあるのに、これはまた懐古的な。 安定感があってわるくない出来ではあれど、デジャヴや師弟のベタベタが苦手な人はダメかも。 スピルバーグの過去作品が五指に余るくらい浮かぶ教科書どおりの映画、SFって「伝統芸」は似合わないのです。 クライマックスで女性コーラスがア~ア~♪とかかるのなんか「うへえ★」となっちゃうし、すべてにおいてレトロスペクティヴな世界。 冒頭の列車事故のシーンも長すぎて途中でアキてしまったし。 そりゃあスピル先生は「よしよし、よくできたね」とご満足だろうけど。 ノスタルジーにひたりたい人やこれから映画を見ようって人向きかな。 同じ80年代自主制作映画少年たちの話でも、「リトル・ランボーズ」みたく新鮮にも作れるのに。 アリス役のエル・ファニングが天使のように可愛いくて、彼女をめぐる少年たちの思いが甘ずっぱく、そこはよかったのですが。[CS・衛星(字幕)] 6点(2012-09-01 18:05:13)

138.  バック・トゥ・ザ・フューチャーPART3 2作目の予告編のせいで目新しさが半減したようですが、1作目の100年前の1885年が舞台の3作目。 前作までの近い時代への移動が生む面白さとは違っても、西部開拓時代はアメリカならではの原風景。 時代を大きく変えたことで、2作目に色濃いハインラインの「夏への扉」との明確な違いを出すことにも。 ドクの恋人として新たに「タイム・アフター・タイム」のメアリー・スティーンバージェンが登場するのは粋なキャスティング、ドクとクララの恋がステキ♪(彼女の衣装がパープル系なのは、ドクにふさわしい特別な女性であることをアピール?) ともに科学やジュール・ヴェルヌが好きという共通点があるのもよいし、今までコミカルなマッド・サイエンティストのイメージだったドクにも、運命の恋に悩む人間的な魅力が加わりました。(ドクが普通の人になっちゃった感はあるけど、こういう風にまとまるのはしょーがないかと) 彼のメッセージは若い人が聞いたら希望に胸ふくらむようなもので、ビッグになったシリーズの最後を飾り、マーティも挑発にのりやすい性格を克服し、成長ぶりを見せます。 デロリアンが壊されるのは残念だけれど、ファンの心の中では走り続けるはず。 これからも時間をこえて愛されるであろうシリーズ。[映画館(字幕)] 8点(2012-08-14 12:07:04)

139.  バック・トゥ・ザ・フューチャーPART2 《ネタバレ》 1985→2015→1985→1955と、シリーズ中一番複雑な構造の2作目。 1作目がビデオになった際に監督ゼメキスがお遊びで入れたTO BE CONTINUED(つづく)が、ウソがマコトになり4年ぶりに作られた続編には、ジョージ役のクリスピン・グローバーはギャラのトラブルで出ておらず(代役で対応)、5人のキャラクターが4人になった影響は多大で、フォックスとウィルソンの比重が大きくなり全体のキレも弱まりましたが、脚本のリライトで十分面白いものになっているのはさすが。 ジェニファー役も可憐なクローディア・ウェルズから演技力のあるエリザベス・シューにバトンタッチ。 見どころはホバーボードが楽しい2015年と1955年リプライズ、1955年は1作目を別アングルから見られるのが斬新な試みでした。 墓石はゼメキスが20年後に映像化する「クリスマス・キャロル」の原作からのアイディアと思われ、(マーティやジョージの名も同じく「キャロル」の影響ありな「素晴らしき哉、人生!」からとったかもしれず)ゼメキスの嗜好が反映されているよう。 最後にサービスのようについている3作目の予告編、アレいらなかったんじゃ? 「スター・ウォーズ」のように3年後ではなく、わずか半年後に公開されるんだもの。 終盤でデロリアンが消え去った直後、豪雨の中から電報局の車が現れるシーンがSFらしさがあってよかったです。[映画館(字幕)] 7点(2012-08-14 06:56:49)

140.  オーロラの彼方へ 邦題のオーロラ(FREQUENCYは「周波数」?)からファンタジックなタイムSFを予想してたら、前半と後半でちがうジャンル。 無線機で交信するとこなんかはよかったのに、だんだんヘビーになって後半は犯罪サスペンス。 ブレンドがうまくいってないので違和感が残ってしまった。 こっちをいじればあっちが変わりって目まぐるしさは「バタフライ・エフェクト」に近いけど、トータルな空気のあるあちらの方がダークでも好み。 強引なハッピーエンドで後味は悪くないものの、すぐサスペンスにしたがるのがアメリカのわるいとこ。[CS・衛星(字幕)] 6点(2012-08-12 00:07:03)(良:1票)

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